モブA「こん中で誰が一番好き?」モブB「俺は……」【ミリマス】 (43)

何故かアイドルが沢山在籍してる学校でモブがアイドルについて妄想するssです
アイドルちゃんは作中のモブのことをその辺の石ころだと思ってます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1496788978

B「やっぱ琴葉、田中琴葉だわ」

A「ふーん」

B「なんだその目」

A「いやまぁ、うん、そうだな」

B「言っとくけど俺は彼女がデビューした直後くらいから推してる最古参でな

恵美「んっ、なになに? 琴葉の話してんの?」

A「ん、まぁ 今この中で誰が一番好きかって話してたんだけど」

恵美「ふ~ん……それで琴葉が選ばれたわけね」

恵美「まぁね、琴葉はすっごい美人で、たまに可愛いとこもあって内面も頑張り屋で真面目で、時々弱い部分見せてくれるんだけど、そういう時はつい守りたくなっちゃうんだよね~」

A「……」

恵美「何」

A「ノロケか?」

恵美「は? 違うってそういうんじゃないし!」

恵美「まぁアンタらが琴葉のこと好きになるのは勝手だけど、琴葉は絶対アンタらのこと好きにならないし、琴葉と付き合っていいのはアタシが認めた男だけだから! じゃっ!」

A「お前は何なんだよ……」

B「……」

A「さっきから黙ってどうした」

B「いや…… 所っていいよな……」

A「は?」

A「田中琴葉推しじゃなかったのかよ」

B「いやまぁ、そうなんだけどさ……」

B「所ってさ…… 今まで何とも思ってなかったけど、近くで見たらすげぇいい女だなって」

A「はぁ」

B「アイツあんなに魅力的なのにどこか自分に自信無くて、一歩引いた位置に居るじゃん?」

A「誰目線だよ」

B「想像してみろよ」

恵美『へっ!? アタシのことが好き? な、なんで?』

恵美『アタシじゃなくたって、他にも可愛い子とかいっぱい居るじゃん…… 琴葉とかさ……』

恵美『いやそんな、さ…… アタシじゃなきゃダメなんて言われたら……』

恵美『ずっと、自分に自信が無くて…… 誰かのことをサポートしたり応援したりするのが自分の役目だと思ってた……』

恵美『けど…… アンタがアタシを、アタシだけを見てくれるって言うなら……』


B「良くね?」

A「どんだけ妄想してるんだよキメェ」

B「いや推しと、もし付き合えたらって誰しも一回は妄想するだろ」

A「割と近くに本人居るのに恥ずかしげもなくその妄想を披露するのがキモイ、つか秒で推し変すんな」

B「ほんとお前は良さを分かってないな……」

A「はいはい」

可憐「あ、あのー……」

A「あ、はい」

可憐「き、今日の提出物なんですけど……」

A「…… あっ! 忘れてた!」

可憐「ひっ! ご、ごめんなさい……」

A「え、あ、いやいや、何で謝るんですか」

可憐「そ、その…… いきなりおっきな声を出されると…… 少しびっくりしちゃって……」

A「あー、ごめんなさい驚かせちゃって」

可憐「あっ、いえ、私こそ……」

A「いえいえ俺こそ」

可憐「わ、私こそ…… あ、早く出しにいかなきゃ…… お、お騒がせしました!」

A「で、何でお前また黙ってんの」

B「篠宮さんていいよな……」

A「は?」

A「所恵美推しじゃなかったのかよ」

B「まぁそれは過去の話だな」

A「お前の手首回りすぎて千切れてそうだな」

B「いや想像してみろよ」

A「いいです別に」

可憐『わ、私のことが好き!?!? はぅ……』


可憐『…… え、あ……ご、ごめんなさい! 気絶しちゃってました』

可憐『だって…… わ、私のことを好きって……』

可憐『…… わかってるんです、こんな性格の私がアイドルなんて無理だってことくらい』

可憐『でも…… 支えてくれる誰か…… あなたが側に居てくれるなら……』

可憐『私、頑張れる気がするんです』



B「良くね?」

A「キメェ」

一旦切ります 続きは夕方か明日に

元ネタになったのはこちらです↓
【ミリマス】A「学校のアイドル達」【安価】 (HTML化済み)
【ミリマス】A「学校のアイドル達」【安価】 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464015471/)

うらやましい、先輩たちと同じ学校に通いたいなあ
一旦乙です

>>2
所恵美(16) Vi/Fa
http://i.imgur.com/RN3cTiy.jpg
http://i.imgur.com/u5BIMFc.jpg

>>6
篠宮可憐(16) Vi/An
http://i.imgur.com/bMLK4P6.jpg
http://i.imgur.com/Ub56yCi.jpg

これは高校生組は全員同じ学校にいるってことなのかな?
シアター組だけなのか先輩方もいるのかでBへの評価が変わる

これは高1組は同じクラスかな

>>12 >>13
16 17 18歳のシアター組の子は全員居るって感じです(全員は出ませんが)
うみみ茜ちゃんジュリアは隣のクラスです

B「なんでだよ」

A「いやキモイだろ」

B「お前妄想したこと無いの?」

A「妄想を口にしたことは無いな」

B「派手な見た目で、写真にもこんなキメ顔して写ってる篠宮さんが実は自分に自信が無くて」

B「だからこそ、応援してくれる人の存在の大きさを誰よりもわかっていて、自分自身も誰かを勇気づけられる人間になろうと奮闘してるんだぜ?」

A「あぁまぁ……

亜利沙「わかりますよその気持ち!」

A「わっ! お前どっから来た!」

亜利沙「アイドルちゃんの良さを語るのにありさ抜きだなんて酷いじゃないですかぁ!」

亜利沙「Bくんはほんとわかってますね~ そうです、アイドルちゃんは応援する対象であると同時にありさ達ファンのことを元気づけてくれる、推し推されの関係なんです!」

A「お前アイドルだろ」

亜利沙「ムフフ~ 可憐ちゃんと言えばこの時の写真が…… あわわっ!」

A「おいおい、どんだけ学校にブロマイド持ってきてんだよ」

亜利沙「ひ、拾っていただきありがとうございます…… これはありさの宝物でして……」

A「…… あれ、そう言えば今日はなんでツインテールじゃないの」

亜利沙「えっ! えぇ…… と…… それは……」

亜利沙「あの、何て言うかその…… 昨日はアイドルちゃんの研究をしていたら朝で…… 朝の準備の時間無くて……」

亜利沙「あ、ありさはこれで失礼しますぅ~~~!!!」

A「あ、どっか行った……」

B「……」

A「推し変か?」

B「亜利沙っていいよな……」

A「お前人生楽しそうだよな」

B「いや想像してみろよ」

A「お前の妄想イマジンブレイカーしてぇ」

亜利沙『あ、あああああありさのことが好き!?!?!?』

亜利沙『だ、だだだだってありさ…… 地味だし、カワイク無いし、目立つ髪型して無理やり誤魔化してるだけで…… 本当は他のアイドルちゃんと並ぶ資格も無くて……』

亜利沙『そ、そんなありさを推してくれるなんて…… へ? ありさのことを女の子として好き………… ?』

亜利沙『……………………』

亜利沙『ぼふん』

亜利沙『イヤイヤイヤイヤあり得ないっ! あり得ないですよぉ! ありさのことを好きでその…… あ~~~~~~~~~~』

亜利沙『…… ぐすん 少し落ち着きました』

亜利沙『ほんとのほんとに、ほんとにありさでいいんですよね……』

亜利沙『ありさ…… 信じていいんですよね…… ?』

亜利沙『好きに…… なっちゃっていいんですよね…… ?』



B「良くね?」

A「なんで今までより少し長くなってんだよキメェ」

B「なんでそんな辛辣なわけ?」

A「別に」

B「いやでもいいよな、松田……」

B「普段あんなテンション高くて変な奴なのに、時々女の子みたいな表情見せて」

A「失礼だぞ」

B「あと松田って意外とおっぱい大きいんだよな……」

A「最低だなお前」

紗代子「あ、ちょっと君たち」

A「はい」

紗代子「亜利沙ちゃ…… 松田亜利沙さん知らない?」

A「あー…… さっきあっちの方に走って行きました」

紗代子「走って……?」

A「はい」

紗代子「ふふ、面白い子だね」

A「ええ…… まぁ……」

紗代子「あ…… それ」

A「これ…… 先輩もアイドルに興味とかあるんですか?」

紗代子「ふふ、私もアイドルだよ これ 高山紗代子」

A「えっ!?」

紗代子「髪型も違うし、照明とかメイクとかも無いとわかりにくいかな」

紗代子「あ、メガネとか外したらわかるかな?」

A「あ……! す、すいません!」

紗代子「ううん、大丈夫だよ いつも私たちのこと応援してくれてありがとう」

紗代子「それじゃ、亜利沙ちゃんを探しに行かないと……」

A「……」

B「……」

A「……」

B「…… 聞けよ」

A「お前の妄想聞くのもうめんどくせぇよ」

B「高山さんいいよな……」

A「聞かなくても話すのかよ」

B「見た目は清楚で真面目って感じなのに内面は凄い熱血なんだよな……」

A「そんでメガネ外したら実は美少女でしたっていうのがいいんだろ?」

B「ちげぇよ!!!!!!!」

可憐「びくっ!」

A「いきなり大声だすなよ……」

B「あ、いやゴメン」

B「でもな、メガネを外したら美少女とかそういうんじゃねぇんだよ」

B「想像してみろよ」

A「入り方下手になったな」

紗代子『私のことが好き……!? あ、ありがとう……』

紗代子『私、地味で華が無くて、あんまり目立つタイプじゃないけど』

紗代子『キミが私を選んでくれたんだから、私もそれに応えたいな』

紗代子『それじゃ…… え? なんでメガネ外してるのって?』

紗代子『だってメガネ掛けてるなんて可愛くないでしょ? アイドルの時はいつも掛けてないし……』

紗代子『そのままの私でいい? ……そっか、優しいねキミは』

紗代子『私、小学生の頃からずっと目が悪くて、メガネ掛けててそのことで色々言われちゃってね』

紗代子『だからメガネ掛けてる状態で好きな人の前に立つの少し緊張しちゃうけど……』

紗代子『最初はアイドルのお仕事で色んな衣装着るのも恥ずかしかったけど段々慣れてきたし』

紗代子『な、慣れるまで…… 見捨てたりしないで……ね?』


B「良くね?」

A「一々同調求めんなキメェ」

B「いやアレだよ、高山さんの魅力はメガネを掛けても外しても美しいってことで」

A「うん? 続くのか?」

B「よく考えてみると、メガネ掛けてる姿を見られるのは近くにいる人だけの特権な訳で」

B「俺だけに見せる姿って良くね?」

A「あーはいはい、そろそろ帰るぞ」

B「もうそんな時間か」

A「で、結局お前は誰推しなんだよ」

B「う~ん……」

B「やっぱ誰か一人になんて決められねぇわ、みんな可愛くて美しくて、765プロのアイドル最高だ!」

A「なんだよそれ……」


恵美「でさ、今日うちのクラスで琴葉の話されててさ」

琴葉「私の話?」


A「あ、所恵美と…… 島原エレナさんと田中琴葉さん」

恵美「琴葉ってばやっぱ男子だけじゃなくて女子にも人気あるんだね~」

琴葉「もう、だから何の話?」

エレナ「コトハが可愛いって話だヨ?」

恵美「そーそー、琴葉可愛い」

琴葉「……ふたりともすぐそういう話するよね」

エレナ「ホントに思ってるヨ?」

琴葉「私から見たらふたりの方がよっぽど魅力的だもん」

琴葉「恵美は私が困ったときはすぐに助けに来てくれるし」

琴葉「エレナの笑顔を見てるととっても元気になれるんだよ」

恵美「にゃはは……」

エレナ「照れるヨ……」

琴葉「……」

恵美「言った琴葉まで赤くなってるし~」

琴葉「だ、だって!」

エレナ「アハハっ、楽しいネ」

A「あの人たちめちゃくちゃ仲いいな……」

B「……」

B「島原さんっていいな……」

A「よしもうこうなったら全員分聞いてやる」

B「想像してみろよ」

エレナ『ワタシのことがスキ? ありがと! ワタシもキミのことスキだよ!』

エレナ『そっか…… 嬉しいな、ワタシ達両想いだったんだ……』

エレナ『あのね、キミと話すと何か安心するんだヨ』

エレナ『パパンとか、ママンとか、家族のみんなと話してる時みたいな……』

エレナ『もしかしたらキミは将来ワタシの家族……』

エレナ『ううん! なんでもないっ! 忘れて!』

A「キメ

B「いやでもさ……」

A「は?」


B「やっぱり田中琴葉なんだよな……」

A「なんで田中琴葉さんだけフルネームなんだよ」

B「想像してみろよ」

琴葉『わ、私…… ですか?』

琴葉『えっ、いや…… 嫌ってわけじゃ無いんです』

琴葉『でも…… その…… 私、怖いんです……』

琴葉『誰かを好きになると…… 1日中その人のことを考え続けちゃって……』

琴葉『次に会って話せるのはいつになるだろうとか、携帯が震える度に来たって喜んじゃったりとか』

琴葉『最初はそれが楽しかったはずなのにどんどん辛くなって……』

琴葉『私、重いって思われてるんじゃないかって…… こんな私じゃ嫌われるんじゃないかって…… でも私は私でしかいられなくて、こんな自分を変えることなんて出来なくて……』

琴葉『…… 貴方は私のこと裏切ったりしませんよね、もし裏切られたら…… 私』

A「なんで妄想の方向性変わってんだよ」

B「何か失敗した」


エレナ『えっ…… ワタシのこと好きって言ってくれた…… よね?』

恵美『あぁ…… 結局アンタもそういう人なんだ……』

琴葉『そうだよね…… 私みたいな重くて暗い子なんて嫌だよね……』


B「なんだこれ、心が痛い」

A「なんで妄想で勝手に傷付いてんだよ」

B「つかお前はアイドルとか興味無いわけ?」

A「なんで俺が」

B「お前も毎日近くで見てるだろ? あんなに可愛いんだぜ?」

A「可愛いって言っても俺がはまるのおかしいだろ」

B「えー、別に松田みたいに女でアイドル好きになってもおかしくないと思うぜー」

A「松田亜利沙は違うだろ…… 俺が『アイドルちゃんさいこー!』とか言い出したらどう思う?」

B「キメェ」

A「そういうことだよ」

B「て言うか何でお前女なのにそんな口悪くて、自分のこと俺って言ってんの?」

A「口悪いのはお前のが移った、女で俺って言うのだって765プロにも永吉昴が居るだろ?」

B「お前アイドルに興味無いって割に普通に詳しいよな、俺のオススメした曲も聞いてくれるし、何で?」

A「何でってそれ…… お前と話合わせるために……」

B「て言うか何だかんだお前いっつも俺の近くに居てくれるよな、何で?」

A「何で何でってお前…… ! 何で何で星人かよ!」

B「は?」

A「あー! アイドルの話するぞアイドルの話!」



おわり

ありさと可憐の話が書きたかったので書きました。 シリアスな可憐のモブドル話書きたいものです。
ありさちゃん誕生日おめでとう 読んでくれた人ありがとうございました。

なるほど、亜利沙πに詳しいわけだ
乙です

>>15
松田亜利沙(16)Vo/Pr
http://i.imgur.com/Cbs4QEk.jpg
http://i.imgur.com/kfIu9dN.jpg

>>21
高山紗代子(17)Vo/Pr
http://i.imgur.com/SNBYUtE.jpg
http://i.imgur.com/z4kfU7U.jpg

>>28
田中琴葉(18)Vo/Pr
http://i.imgur.com/xUswnEt.jpg
http://i.imgur.com/jVMavG6.jpg

>>29
島原エレナ(17)Da/An
http://i.imgur.com/mssn7wt.jpg
http://i.imgur.com/VuZJh9X.jpg

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