やすな「やすなバスター」 ソーニャ「何だそれ」(101)

前落としたので書き足します
前のやつに少し付け加えて一応終わらせようと思います

やすな「ソーニャちゃん、私ちょっと購買に行ってくるね」

ソーニャ「ああ」

やすな「ふっふっふ」

ソーニャ(……?)

ソーニャ「あいつにやけながらなんか机の上においてたな……」

ソーニャ「どれ」

ソーニャ「えーと、なになに……キン肉マン?」

ソーニャ「何だこれ?漫画か?」

やすな「ふふふ、かかったねソーニャちゃん!」

ソーニャ「いや別になんにもかかってないと思うけど」

やすな「その漫画に興味があるんだね」

ソーニャ「いや別に無いっ」ポイッ

やすな「もう、そこは嘘でもあるッていうところだよ!」

ソーニャ「私はマンガとか読まないし、お前が読んでるとなるとますます読む気はない」

やすな「ひどーいソーニャちゃん!そこまで言わなくても」

ソーニャ「お前は最近調子に乗ってるからな、これでも優しいくらいだぞ」

やすな「優しくないじゃん!もう!今度は購買に行ってくるから」

ソーニャ「ふぅ……やっと行ったか」

ソーニャ「それにしてもなんでおでこに肉という字が書いてあるんだ……」

やすな「ふふふ……」

ソーニャ(……無視しとこう)

ソーニャ(ちょっと読んでみるか

ソーニャ(えーっと主人公はこの豚顔のマッチョで……ギャグ漫画なのか)

ソーニャ(絵柄も古いしギャグの風刺も古い……結構昔のマンガか……)

ソーニャ(……おっプロレスが始まった……おおこれはなかなか)

ソーニャ(……)

やすな(ふふふっ)

やすな(私はこの時を待っていたのさ……ソーニャちゃんは殺し屋……暗殺術……プロレス技
     
やすな(キン肉マンに熱中するはず)

やすな(殺し屋なんて危険な仕事私が辞めさせてやる!)

ソーニャ「ほーこれは……」

やすな「くらえ!私のフェイバリットホールドのパロスッ……ぐへっ!」

ソーニャ「……こんな技もあるのか」

やすな「忘れてた……この技は後ろからの攻撃だった……」

ソーニャ「お前何でそこで寝転んでるんだ?大丈夫か?」

やすな「ソーニャちゃんがぶったんじゃんかー」

ソーニャ「え?ああそうか、悪かったな」

やすな「せっかくパロスペシャルきめようと思ってたのに~」

ソーニャ「パロスペシャル?何がスペシャルなんだ?」

やすな「あれ?まだそこまで読んでないの?」

ソーニャ「何の話だ?」

やすな「いい?ソーニャちゃん。パロスペシャルというのはこのページの技の事」

ソーニャ「こいつのか?」

やすな「そうそうウォーズマンのフェイバリットホールドなんだよ」

ソーニャ「えっとこんな感じか?」

やすな「えーと……もうちょっと手をつかむ位置は上だよ」

ソーニャ「そうか……じゃあここをこうか」

やすな「うん、そうそう……その体勢で大丈夫だよ」

ソーニャ「そうか……ありがとなっ!!」

やすな「しまった!ぎゃあ痛い!」

やすな「酷いよソーニャちゃん!」

ソーニャ「うっせー!!お前だって私にかけようとしただろ!」

やすな「うう……どうせかかんなかったよ」

やすな「っていうか……シャレにならないよこの技!!」

ソーニャ「許してやる」

やすな「くそう、ホントにこんなに抜け出せないとは……」

ソーニャ「で、なんでこんな漫画持ってきてるんだ?」

やすな「ソーニャちゃんに対抗できるように読み始めたんだけど」

やすな「面白かったからソーニャちゃんにも読ませてあげたいと思って」

ソーニャ「うん……そうだな確かに暗殺に応用できるかもしれない」

やすな「しまった!少年漫画の技が暗黒面に落ちてしまう」

やすな「そんなことに使わないでよ?ごっこ遊びの為に持ってきたんだから」

ソーニャ「またなんかやる気か?」

やすな「放課後にキン肉マンごっこをやるよ!!」

ソーニャ「そうか……一人遊びも大変だな」

やすな「一人じゃないよ!ソーニャちゃんもやるんだよ」

ソーニャ「お前なぁ……そんな小学生じゃないんだから」

ソーニャ「もっと有意義なことに時間を使えよ」

やすな「えーっ、自分だってさっきやってたくせに」

ソーニャ「いやあれはだから……」

やすな「自分のことを棚に上げるなんて……駄目だよ?」

ソーニャ「……くっ……お前に言われるとなんかむかつく」

ソーニャ「わかったわかった……つきやってやるよ」

やすな「わーい!さっすがソーニャちゃん話がわかるぅ」

ソーニャ「今までの流れ見てそんな風に見えるか?」

やすな「やっぱりソーニャちゃんはウォーズマンをやらないとね」

ソーニャ「ああさっきのやつか……」

やすな「ちなみにウォーズマンはロシア出身のロボ超人なんだよ!」

ソーニャ「ロシアか……なら私と同じ出身だな」

やすな「冷酷さも似てるし、ソーニャちゃんも実はロボットなんじゃないの?」

ソーニャ「さっきのやつもう一回かけられたいのか?」

やすな「へっ……そんな脅し……き、きかないよ」

ソーニャ「そんな痛いのかあれ……技の中に入れておこう」

やすな「……やめて……健全な少年誌の技をそんな風に使うのは」

ソーニャ「いい技があったら使うしかないだろ」

ソーニャ「ところでお前はどのキャラなんだ」

やすな「ふふふっ、やっぱり私は奇跡の逆転ファイターキン肉マンだよ!日本代表だし!」

やすな「最初は劣勢だけど、どの試合にもギリギリで勝つ感動ファイトを送るんだよ」

ソーニャ「この豚顔のキャラがねぇ……で、お前にそんなたいそうなキャラが演じられるのか?」

やすな「へのつっぱりはいらんですよ」

ソーニャ「言葉の意味は分からないがすごい自信だな」

やすな「おっ! ソーニャちゃんわかってるねぇ……このこのっ」

ソーニャ「おいなんだよ!肘でつつくなっ!」

やすな「いやぁお決まりのセリフにお決まりで返すとは」

やすな「実はソーニャちゃんこの漫画大好きなんじゃないの?」

ソーニャ「はぁ?何のことだ?」

やすな「ほらこのページのこのコマの……」 ペラッ

ソーニャ「……お前っ」

やすな「いやあれはソーニャちゃんが勝手に返してきただけだしっ!」

ソーニャ「問答……無用っ!」

やすな「ひっ!ソーニャちゃんの鋭いキックが!」

やすな「えーっとこんな時は……そうだっ!」

やすな「ふふっ!肉のカーテンっ!」

ガァァァン

ナンダナンダ スゴイオトダッタナー

ソーニャ(ん?確かにあたった感じはしたが……少し感覚が)

ソーニャ「靄が晴れていく……」

やすな「うっ……強烈なキックだねソーニャちゃん」

ソーニャ(何?なんでこいつ立ってられるんだ?)

ソーニャ「もう一発っ!」

ガァァァン

マタダ ナンナンダローナ

ソーニャ「全身全霊を込めたパンチだ……いくら丈夫なあいつでもこれは耐えられんだろう」

ソーニャ「また靄か……」

ソーニャ「えっ!なんだと!?」

やすな「へへへっ……いいパンチだねソーニャちゃん」

ソーニャ「信じられん……やすなが私の攻撃に耐えている……」

ソーニャ「しかも顔の前を両腕でガードするだけでなんて……」

ソーニャ「おいっ!お前!なんかイカサマしてるんじゃないだろーな」

やすな「私もちょっと信じられないんだけど……技ができちゃった」

ソーニャ「技?」

やすな「肉のカーテン……漫画の中のキン肉マンの技」

ソーニャ「は、肉のカーテン?どのページだ?」

やすな「えっと……このページだよ」 ペラッ

ソーニャ「……信じられんこんな技があるとは」

やすな「私もびっくりしてるよ」

やすな「……もう一回蹴ってみて」

ソーニャ「いいのか?」

やすな「うん」

ソーニャ「行くぞっ……ふんっ!!」

ガァァァン

やすな「やっぱり……できてる!!」

やすな「……ふふふこれさえあれば……」

ソーニャ「お前まさか……」

やすな「止めないでソーニャちゃん……もう決めたんだよ」

ソーニャ「待て早まるなっ!」

やすな「びっくり人間ショーに出られる!」

ソーニャ「……」

ソーニャ「いや……そうだよな。心配した私がばかだった」

やすな「わーっ!自分でバカって認めたーっ」

やすな「やーいバーカバーカっ」

ソーニャ「うるせぇ!」

やすな「なんの!肉のカーテン!」

ガァァァァァン

ソーニャ「はぁバカで体が丈夫だと思ってたけど……ここまでバカだったなんて……」

やすな「うーん……」

ソーニャ「はぁ疲れたから今日はもう帰る。それじゃあな」

やすな「待ってソーニャちゃん!私きめたっ!」

ソーニャ「何だよ?」

やすな「私超人になる!」

ソーニャ「すまん……前に頭を殴り過ぎたか」

ソーニャ「なるったって……それ漫画の話だろ?」

やすな「実際に技ができてるから……何とかなるよ!」

ソーニャ「ずいぶんとお気楽な論理的推論だな」

やすな「ジェロニモだって人間から超人になったんだよ!」

やすな「よーし燃えてきた!それじゃ超人になってくる!」

ソーニャ「いやだからあれは……まぁいいや」

ソーニャ「それじゃ私は帰るから」

第一章 完

 ~2か月後~

ソーニャ「おっ今日は雨か……」

ソーニャ「……いかんいかん感傷的になっちゃ駄目だ」

先生「えーそれで、ここがこうあるからして」

ソーニャ「……ふぅ」

ソーニャ「あのバカもいるとうるさいけれど、いなくなったら張り合いがないな」

ソーニャ「まぁおかげでこうして静かに学園生活が送れるわけだが」

ソーニャ(……)

ソーニャ(あいつまさか死んでたりしないよな?)

ソーニャ「今日はとっとと帰るとするか……」

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ソーニャ「……あいつ今日は休みか」

ソーニャ「風邪でもひいたのか? まあどうでもいいが」

先生「ん?折部は休みか……ソーニャは何か聞いてないか?」

ソーニャ「いえ何も」

先生「そうか……後で家に連絡してみるか」

次の日

ソーニャ(ん?手紙が机に入っている)ガサガサ

ソーニャ「やすなからだ、えーとなになに?アフリカに修行に出ます、次に会うときを楽しみに‥‥」

ソーニャ「は?」

ソーニャ「超人になるために行ってきますだって?アホかあいつ」

ソーニャ「どーせまた冗談だろ。無視するのが一番だな」
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ソーニャ(なんて思っていたけど、まさか本当に行くとは‥‥)

ソーニャ(親御さんにも置き手紙だし、行方不明者扱いだし)

ソーニャ「バカだな‥‥あいつ‥‥」

あぎり「ソーニャ久しぶり」

あぎり「河川敷で何たそがれてるの?」

ソーニャ「ああお前か……いやなんでもない」

ソーニャ「最近疲れてるから涼しい風に当たってるだけだ」

あぎり「そうなの~。私も横に座ってもいい?」

ソーニャ「ああ、好きにしろ」

あぎり「元気かしらねぇ」

ソーニャ「ふん!アフリカに単身渡航したんだ」

ソーニャ「どうせどっかの砂漠でへばってるだろう」

あぎり「そうよね~準備なしに行くのは私たちでもきついしね」

あぎり「でもあの子のことだから、大道芸とかして生きてるかも」

ソーニャ「……」

やすな『くそう!言葉がわからないっ』

ソーニャ「いやないだろう」

あぎり「忍法千里眼の術~」

ソーニャ「いきなりだな」

あぎり「ソーニャ、この筒をのぞいてみて」

ソーニャ「ああ、ここだな」

ソーニャ「おお、あいつがなんか特訓してる光景が見える」

あぎり「はい、じゃあ場面転換」

あぎり「ちょ~っと目をつむって」

あぎり「あれ?うまく入らない」

ソーニャ「絵を入れ替えてるだけだろ」

あぎり「違いますよ~」

ソーニャ「いやそうだろ……まったく、こんなことだろうと思った」

ソーニャ「それじゃあ私は帰るから」

あぎり「それじゃあね」

ソーニャ(あいつめ、忍者のくせに本当に忍術使えるのか?)

ソーニャ「まったく……」

ソーニャ「帰って寝るか」

ソーニャ「……」

~次の日~

先生「それでは授業を始めます」

ソーニャ(‥‥‥‥)ボーッ

ソーニャ(暇だなぁ)

やすな「ソーニャちゃーん」

ソーニャ「あれ?おかしいな。窓のそとにやすなが見える」

ソーニャ「もしかしてあいつの幽霊か」

やすな「ソーニャちゃ‥‥へ、へ、ハクシュン」

ソーニャ「あれ?くしゃみしたぞ」

やすな「いやー、冷えるなぁ」

ソーニャ「っておい!お前なにやってるんだ!」

やすな「久しぶりソーニャちゃん!!」

ソーニャ「なんで窓の外にいるんだ……ってかここ2階だぞ?」

ソーニャ「あれっ?やっぱり私がおかしいのか?」

やすな「いやいや私だよ私!ひどいなぁ顔も忘れちゃったの?」

ソーニャ「いやお前はやすなだろ!!そこはわかってる。なんで2階に顔をだしてるんだ」


ソーニャ「わかった!梯子かなんか使ってるんだろ」

ソーニャ「くそっ!わざわざそんな手の込んだことして驚かせやがって」

やすな「いや……私は別に驚かせようだなんて」

ソーニャ「梯子から落としてやる!!」

やすな「やめてっ!それ死んじゃうから」

ソーニャ「そんなのしるかっ!でやっ!」

やすな「やめてっ」

ソーニャ「……梯子がない?」

やすな「やーい!引っかかったー!」

ソーニャ「くっ……」

ソーニャ「あれ……お前浮いてないか?」

やすな「そりゃ超人だもん。飛ぶことぐらい楽勝だよ」

ソーニャ「これは夢だな……人が空を飛ぶなんて聞いたことがない」

ソーニャ「先生、今日は帰ります」

やすな「あっソーニャちゃんが現実逃避してる」

ソーニャ「まあそんなわけでとりあえず河川敷まで来たわけだが」

やすな「いやほんとに2か月ぶりぐらいだねぇ」

やすな「なつかしいよ」

ソーニャ「最初に一つだけ言っておくことがある」

やすな「うんうん」

ソーニャ「お前なんだこの手紙は!」ビシッ

やすな「えっ!何さっきの浮遊術を聞くんじゃないの?」

ソーニャ「そんなのどうでもいい!こんな文章じゃ失踪したとしか思われないぞ」

やすな「雰囲気出そうと思って」

ソーニャ「フィクションではいいかもしれないけど、現実じゃアウトだ」

ソーニャ「まったく親御さんにまで散々心配かけて……ちゃんと謝ったのか?」

すな「うん、謝ってきたよ……」

やすな「悪いことしちゃったな……反省してる」

ソーニャ「そうか……ならいいが」

やすな「でも超人になったと知った時は泣いてよろこんでたよ」

ソーニャ「お前の言う超人がよくわからないんだが……それは冗談で言ってるのか?」

やすな「冗談じゃないよ」

やすな「過酷な特訓と試練の上で、超人の神様たちに認められて私は超人になったんだ」

ソーニャ「ふーん」

やすな「あれ?驚かないね?」

ソーニャ「さっきの浮いてるの見ていろいろ感覚が麻痺してきた」

ソーニャ「まぁ、あってもおかしくはないんじゃないか」

やすな「意外と素直だね」

ソーニャ「殺し屋の世界にも裏の世界の住人がいて、私達じゃ太刀打ちできないやつらがいるらしい」

ソーニャ「もしかしたら、そいつらその超人ってやつらなのかもしれない」

やすな「へー、殺し屋世界にもそんなのが……」

やすな「あっ!!それってもしかして悪行超人ってやつなんじゃ」

ソーニャ「悪行超人?」

やすな「超人にもいろいろな種類があるんだよ。例えば私は正義超人だし」

ソーニャ「正義超人……お前が正義」

ソーニャ「世も末だな」

やすな「もうソーニャちゃんったら、相変わらずひどいっ」

ソーニャ「それでおまえは超人になったらしいが……超人は何をするんだ」

やすな「……うーん、どうなんだろうね?」

ソーニャ「お前な……何か目的があるからなるのかと思ってたのに」

やすな「だってなることが目的だったから」

ソーニャ「まったく……ん?」

ソーニャ「くっ……ナイフがっ」

カッカッカッ

ソーニャ「くっ」チラッ

やすな「ひ、ひえ~」

ソーニャ「なんだ?刺客か?」

ソーニャ「でも最近、そんな話は聞いてなかったはずだが……」

???「ふっふっふっ」

ソーニャ「誰だっ!お前は」

???「まさか忘れたとは言わせないぞ!この顔を」

バサッ

ソーニャ「くっ!」

やすな「あっ、あなたはまさか」

殺し屋A「ふふふ、久しぶりだな」

やすな「……」

ソーニャ「……」

やすな「えーと……」

ソーニャ「どっかで見たような」

やすな「ソーニャちゃん誰だっけ?」ヒソヒソ

ソーニャ「うーん……私にもわからん」ヒソヒソ

殺し屋A「ええっ、もしかして忘れられてるっ?」

やすな「……はい」

ソーニャ「誰だお前は?」

殺し屋A「くそう、まさか忘れられているとは……私は」

あぎり「私が説明しますよ~」

やすな「あっ、あぎりさん」

やすな「いろいろありがとうございました……助かりましたよ」

あぎり「いやいや~、いいのよ~」

ソーニャ(なんのことだ?)

殺し屋A「お前はあの時の忍者!また空気を読まずに邪魔して」

あぎり「この人は原作の1巻に出てきた刺客の人で、私のブーメランでやられた人ですよ~」

ソーニャ「あーそういえば、そんな奴いたな」

やすな「あの時はいきなりナイフ飛んできて怖かったな……」

やすな「しかも『まさか忘れたとは言わせないぞこの顔をっ』とか言っといて覆面かぶってるし」

ソーニャ「うんうん」

殺し屋A「くっ、またいろいろとられた……まあいい」

ソーニャ「それでまた私を殺しに来たのか?懲りない奴だ」

殺し屋A「いや、今日のターゲットはお前ではない」

ソーニャ「なに?」

殺し屋A「今日のターゲットはお前だ!そこにいるお前!」

ソーニャ「あぎりか?この前倒されたというのに」

殺し屋A「違う!折部やすなだ」

ソーニャ「は?」

やすな「えっ、えっ?私?」

殺し屋A「そうだお前だ」

ソーニャ「まさか前に倒されたから私怨で殺しに来たとかじゃないだろうな」スチャ

殺し屋A「失礼な、私もプロなんだ……依頼されたこと以外はせん」

やすな「でも……なんで私?」

殺し屋A「ふふふ……聞くところによると最近超人になったそうじゃないか」

ソーニャ「まぁ一応は」

殺し屋A「しかも正義超人にな」ニヤリ

やすな「おお、もう結構な有名人になってるのかな」

殺し屋A「そりゃあ超人界では有名になってるよ」

殺し屋A「馬鹿で丈夫な人間が超人になったと」

ソーニャ「それでなんでやすなを狙ってるんだ?超人だからってだけじゃないだろう」

殺し屋A「ああ、そうだ……私達、殺し屋超人は裏から世界を配することを秘密裏に計画している」

ソーニャ「なんだと……そんな話聞いたことないぞ」

殺し屋A「それで正義超人になった奴は片っ端から早いうちにつぶせという上からの命令が下っている」

殺し屋A「だからここで倒す!折部やすな!」

やすな「そんな」

あぎり「ストップでーす」

やすな「あぎりさん助けてくれるんですね!」

殺し屋A「なっ!?また邪魔をするのか忍者め」

あぎり「あなた、さっき私達殺し屋超人がって言いましたよね?」

殺し屋A「ああ、たしかに言ったが」

ソーニャ「ん?」

あぎり「超人同志戦う際はリングの上で。これ常識」

やすな「へっ?」

殺し屋A「ああっそうだった忘れてた」

あぎり「ってことで、忍術手品の術~」

ソーニャ「おい名前に手品って入ってるぞ」

あぎり「ここに何の変哲もない大きな布があります」

あぎり「これを地面にひきます」

ソーニャ「……」

あぎり「皆でこの布の端を持ってください」

やすな「ん?」

殺し屋A「こうか」

ソーニャ「持ったぞ」

あぎり「はーい、それでは私の声と同時にひき上げてください。いいですか?」

あぎり「それでは、いち、にの、はいっ」

あぎり「はいこの通り~」

ソーニャ「おおっ」

やすな「こ、これは……」

殺し屋「ゲ、ゲェェェェ 布の下から何の変哲もないリングが出てきやがった!」

ソーニャ「すごいな……でもなんでリングなんだ」

あぎり「それはですねぇ」

あぎり「キン肉マンの漫画を読めばわかります」

ソーニャ「ああ、そうか超人だからリング上で戦うのか」

やすな「えっ待って!急展開だから忘れてたけど私がこの上で戦うの?」

殺し屋A「今更何を言っているんだ?超人になったという事は過酷な戦いの日々を受け入れると覚悟したんだろう」

やすな「えっ!そうなの!?そんな話聞いてないよっ」

ソーニャ「そういいつつも、リングの上に乗ってるじゃないか」

やすな「本物かどうか調べてたんだよ~」

あぎり「リング上の戦闘は問題ありませんよ~」

殺し屋A「そうか助かったぞ忍者!では行くぞっ!」スチャ

やすな「うわっ!ナイフとか構えないでっ」

ソーニャ「面白そうだから見とくぞ、頑張れ」

やすな「助けてよ~ソーニャちゃん」

ソーニャ「相手の狙いはお前なんだろう?自分で何とかしろ」

やすな「えっー、そんなこと言わないでよぅ」

あぎり「まだですかー?」

やすな「あぎりさんがなぜ審判の恰好を!?」

あぎり「私がレフリーをやります」

殺し屋A「おお、忍者がレフリーなんてできるのか?」

あぎり「任せてください。大丈夫です」

殺し屋A「そうか、じゃあ任せた」

ソーニャ「あいつはもう準備はできたみたいだが、お前は大丈夫なのか?」

やすな「うう……」

殺し屋A「早く準備しろ」

あぎり「ふふふ」

やすな「ううっ……」

やすな「うわーっ!絶対無理ー!」ダッ

ソーニャ「あっ逃げた」

殺し屋A「お、おいっ!待てっ!」

あぎり「早く戻ってこないとと不戦勝になってしまいますよ~」

ソーニャ「あいつ、もうあんな所まで行ってる」

あぎり「ソーニャ、追いかけなくていいの?」

ソーニャ「なんで私が?」

あぎり「じーっ」

ソーニャ「お、おい……わかった、わかった」

やすな「はぁ……はぁ」

やすな「戦うなんて絶対無理だよ」

やすな「死んじゃうかもしれないのに……」

???(それでホントにいいのか?)

やすな「誰っ!?何この声はっ!?」

???(ホントに逃げていいのか?それで正義超人といえるか?)

やすな「でもっ……そんなこと言ったって死ぬかもしれないし」

???(お前の友達は仕事で死と直面している……正義超人がなすべきことは)

???(自分の体を持って世界中の人々を守ること)

やすな「はっ!そうか」

???(体は自分のものだけれど、自分だけのものではない)

???(超人の体は世界を守るためにあるのだ……)

やすな「これは私だけの戦いじゃない……誰かを守るための戦いなんだ」

???(そうだ……そのことをわかればいい)

やすな「誰だか知らないけれど、ありがとう!私戻らないと!」

???(頑張ってこい)

やすな「よしっ……行かなきゃ」ダッ

???(……)

???「……オラも甘くなったズラ」

ソーニャ「まったく……あいつどこまで行ったんだ」

やすな「おーい、ソーニャちゃん」

ソーニャ「あっ、いた」

ソーニャ「逃げないで戦えよ」

やすな「うん……わかってる、急いで戻らなきゃ」

ソーニャ「え?」

やすな「お願いがあるんだけど、セコンドについてくれない?」

ソーニャ「あれ?お前なんか悪いもんでも食べたか?」

やすな「食べてない、真剣にお願いしてるの」

ソーニャ「そうか、まぁセコンドぐらいならなってやってもいいが」

やすな「ありがとう!よし、じゃあ行くよ」

ソーニャ「おい!あんまり引っ張るな」

第二章 完

重いような気がするので
しばらくしてから投稿し直します

殺し屋A「うーん、帰ってこないな」

あぎり「そうですねぇ……これだと不戦勝になっちゃいますねぇ」

やすな「ちょっと待った!」

殺し屋A「やっと来たか……折部やすな」

あぎり「間に合いましたね……戦う意志はありますか~?」

やすな「はいっ!」

あぎり「わかりました~。では~やすな選手、リング上へあがってください~」

先生「ちょっと待った!」

殺し屋A「くそっ、また邪魔かっ」

男子生徒「この試合、俺たちが」

先生「解説役を」

男子生徒「引きうけるぜ」

ソーニャ「うちの学校の先生とクラスメイトの男がなんでこんなとこに」

ソーニャ「あれ?というか、まだ授業やってる時間じゃ」

男「しかし解説役が必要だろう?」

先生「超人プロレスを見ながら解説ができる、なんて幸せなことだろう」

あぎり「ではお願いします」

殺し屋A「解説なら仕方がないな」

あぎり「解説だからね~」

ソーニャ「いや納得できんぞ」

先生「さあ、この何もない河川敷にぽつんと置かれた純白のリング上でーっ!」
    
男「今まさに超人同士のプロレスが始まろうとしています!!」

ガヤ「おっなんだなんだ?なんか始まるのか?」

主婦「あら、こんなところリングなんてあったかしら?」

モブ「なんだ?プロレスでもするのか?」

先生「では選手の入場から始めます!」

先生「殺し屋超人随一の冷酷なナイフの魔術師!殺し屋A!!」

ガヤ「ナイフだって!?刃物はいいのか?」

主婦「あらやだ物騒ね」

モブ「いやしかし、超人同士のプロレスだからな」

先生「これに対して反対のコーナーからは堅牢さは随一!」

先生「正義超人期待の星のおバカルーキー!折部やすな!」

モブ「おバカなのか~」

主婦「あらやだあの子おバカなのね。でも正義超人ですって」

モブ「正義超人期待の星か!頑張れよお嬢ちゃん」

男「そして本日実況します! 男です!」

先生「解説の先生です」

男「レフリーはあぎりさんがおこないます」

男「いやー先生、まさか超人プロレスこの町が見られるとは思いませんでしたねぇ」

先生「超人が減ってきて都市伝説と思われている今、なかなか見ることができませんからね」

男「先生は以前生で見たと仰ってましたが、どこでご覧になったのですか?」

先生「僕が最後に見たのはねぇ、1O年前アメリカででしたよ。とにかくすごかったですよ」

男「ほぉ、それ以降表舞台から姿が消えたというのは……」

殺し屋A「……」

やすな「……」

あぎり「……」

ソーニャ「……」

ガヤ「早くはじめろーっ!」

主婦「夕飯の準備があるのよー!」

男「わあっ、実況席に空き缶を投げ込まないでください!!」

先生「イタタ……前ふりはやめて始めた方がいいようです」

男「それでは開始の合図を待ちましょう」

あぎり「それでは二人とも~用意はいいですか~?」

殺し屋A「ああ、ばっちりだ」

やすな「はいっ」

あぎり「それではやすな選手VS殺し屋A選手の一本勝負を始めます」

あぎり「レディーゴー!」

カァァァン

男「さあ、戦いのゴングが今高らかに鳴り響きました」

男「二人の戦いはどのようになるでしょか先生?」

先生「そうですね……資料によりますと、殺し屋Aの技は巧みなナイフ攻撃となっています」

先生「私自身その技を見たことはないのですが、聞いた話では恐ろしく芸術的な技だと聞いています」

先生「やすな選手がそれに苦戦するという形の試合になるのではと考えています」

男「そうですか、ということはやすな選手に勝ち目はないということでしょうか?」

先生「いえ、やすな選手もデビュー戦ということもありますし、技を公開していません」

先生「見事な技の不意打ちで勝つ展開も考えられますね」

男「なるほど」

先生「しかし、テクニックの面で殺し屋Aが勝るのでやすな選手にとっては苦戦する試合になるでしょうね」

男「なるほど、ありがとうございます……では、リングはどうなっているでしょうか」

男「二人ともその場から動かずに相手の出方をうかがっています」

やすな「へっへっへっ、どこからでもかかってきていいよ!」

殺し屋A「簡単な挑発には乗らんぞ」

ソーニャ「いいか!勝つ為には相手の動きを見切るんだ!」

ソーニャ「攻撃方法を見て覚えてから、攻めないと相手のペースにはまるからな」

やすな「わかったよ、ソーニャちゃん」

殺し屋A「ふふっ、見切れるならの話だがな」スチャッ

やすな「来たっ」

男「おっと、ここで殺し屋Aがナイフを構えた」

殺し屋A「喰らえっ!」シュッシュッ

カッカッ

やすな「うわっ」

男「おっと!ここで殺し屋Aはナイフ投げを行いました」

ソーニャ「超人なのにただのナイフ投げか?」

やすな「びっくりしたけど、ただのナイフ投げ?拍子抜けしちゃったよ」

殺し屋A「これを見ても言ってられるかな?」スチャスチャ スチャスチャ

やすな「えっ!?」

男「おーっとこれは一体どういうことなんだ?殺し屋Aの手に無数のナイフがあります」

殺し屋A「ふふふっくらえ!必殺100本のナイフ!」

カッカッ

やすな「うわっ」

カカカッ

やすな「うわああっ」

ソーニャ「やすな!?大丈夫か?」

男「おーっと!なんということでしょう」

男「殺し屋Aから無数のナイフがこれでもかといわんばかりに、やすな選手へ向かって襲い掛かります!!」

男「これはまるでナイフの雨!ナイフの集中豪雨だーッ!」

ソーニャ「やすな、大丈夫か!?」

男「これほどの攻撃をまともに受けたら服はともかく、ひどいダメージを受けるのは間違いないでしょう」

殺し屋A「ふふふっ、私のこの攻撃は並の超人ではよけられん」

先生「いやーっ素晴らしい攻撃ですね……ただ一度破られると後には役に立たない攻撃ではありますが」

男「そうですね……しかし、やすな選手は大丈夫なのでしょうか?」

男「あっ!靄が晴れてきましたっ!」

殺し屋A 「な、なにっ!」

やすな「ひゅーっ! 全部、よ、よけれたーっ!」

殺し屋A「な、信じれん……」

男「なんとやすな選手!あの豪雨をかいくぐって雨宿りをしていたようです!」

先生「たいしたやつだ……」

やすな「ソーニャちゃんのナイフ投げをよけてたら、こんなの全然遅く感じちゃうよ」

やすな「ソーニャちゃんのおかげだね」

ソーニャ「あ、あぁ……ん?気をつけろ!」

殺し屋A「まさかこの技をよけるとは……驚いた」スチャ

殺し屋A「しかしこれは避けられないだろう!!」シュッ

男「またナイフ投げです」

やすな「ふふん!バカの一つ覚えってやつだね」

ソーニャ(いや……奴もプロだ一度外した技はしてこないはず)

ソーニャ(何かあるはずだ……ん?やすなの足元のナイフが)

やすな「避けながらパンチを繰り出しに行くぞー」

カタカタカタカタッ

ソーニャ(あっ!)

ソーニャ「やすなー!足元だっ!足元のナイフッ!」

やすな「へっ?」

ザシュ

やすな「うっ……」

殺し屋A「くっ……セコンドの助言で直撃は免れたようだ」

男「おーっとなんということだ!殺し屋Aの投げたナイフはよけたものの……」

男「投げ終わって床に刺さっていたナイフが、再びやすな選手に向かっていったー!」

やすな「ひえ~っ……右腕が」

男「やすな選手!直撃は免れたものの、ナイフが右腕をかすめてシャツが少し破れています」

ソーニャ「なんだ?なんで床のナイフが?」

殺し屋A「ふふふ教えてあげよう」

殺し屋A「実は私はナイフを自由自在に操ることができるのだ」

殺し屋A「生まれたときからナイフとともに生活をし、物心がついたときにはナイフが宙を舞っていた」

ソーニャ「そうか……超人だから」

殺し屋A「今までのはちょっとした練習だ」

殺し屋A「戻れ!ナイフたちよ」

カッカッカッ

スススッ

男「何とこれは驚いたっ!殺し屋Aの上空に無数のナイフが佇んでいるーッ!」

やすな「ううっ……」

殺し屋A「ふふふっ、これで最後にしてやる!」

殺し屋A「行け、ナイフの豪雨よ!折部やすなの足元に水溜まりを作るのだ」

男「おおっと!これはすごいぞ!」

先生「美しいが近寄りがたい、バラのような華麗な技ですね」

男「先ほどまでの直線のナイフ攻撃ではなく、滑らかに無数のナイフがやすな選手へ向かっているーッ」

ソーニャ(これはヤバイな……)

男「無数のナイフが塊となって向かっていく!まるでイワシの群泳のようだーっ!」

モブ「ゲェェェェェ ナイフが巨大なサメの形をつくりだしてやがるーッ!!」

やすな「ひえぇっ」

ソーニャ「やすなッ、突っ立ってないでよけろっ!」

ブォオオオン

やすな「ダメっ!避けられない……うわぁーッ!」

ザザザザザザザッ

男「あーっと攻撃が直撃してしまったー!これは決まったかーッ!」

殺し屋A「ふふふっ、この攻撃を受けて立っていられたものはごく僅か。悪いがこれで終わりだな」

ソーニャ「やすな!」

男「おや?靄が晴れてきました。やすな選手は一体どうなっているのでしょうか」

殺し屋A「……なんだと?」

男「あーっと!これは一体どういうことだーッ!」

男「無事!無事ですっ!服が所々破れてはいますが致命傷ではありません!」

先生「腕でガードをすることで攻撃を受け流したんですね、うーん見事です」

男「やすな選手はどうやらナイフ攻撃を克服したようだーっ」

殺し屋A「バカなっ!まさかこの攻撃が破られるとは」

やすな「危ないところだったけれど、とっさに肉のカーテンを思い出して助かった」

やすな「次はこっちから行くよ!」

男「やすな選手の反撃が始まります。先程は華麗な防御を見せてくれましたが、攻撃はどうなんでしょうかッ!見所です!」

ソーニャ「よくやった!攻撃はじわりと攻めて、ここぞと言うときに決め技だ!」

やすな「わかった、ソーニャちゃん!」

殺し屋A「なかなかやるようだな、だがナイフだけだと思うな!俺は格闘のセンスもピカイチなんだぞ」

やすな「関係ないね、ただ倒すだけだよ!」

やすな「やすなレッグラリアットーっ!」

殺し屋A「うぐっ」

男「おっと!これは決まりましたーっ!」

やすな「よしっ!そしてパンチだ!」
殺し屋A「おっと!それは食らうか」

男「この技は返されました!そしてチョークスリーパーを狙います」

やすな「ううっ……」キリキリ

殺し屋A「そして間接も外すっ!」グキッ

男「なんとやすな選手!肘の関節を外された!これは酷いぞッ」

やすな「うぐぐっ」

殺し屋A「よーし、これで終わらせる」

男「あーっと!これはバックドロップの体勢だーっ」

殺し屋A「必殺ミリタリーナイフバックドロップッ!」ドスン

やすな「ごふっ……」

男「決まったーっ!やすな選手ッ!頭からリングに突き刺さる!」

先生「ナイフのような切れ味のバックドロップですねー。いい技だ」

男「これは勝負あったかーっ!レフリーがカウントを取りに行きます!」

ソーニャ「今のは完全に決まったな……くっ、持ちこたえろ」

あぎり「いち~、に~、さ~ん、よ~ん、ご~、あら?」

やすな「あぎりさん……ま、まだ終わらないよ……」ヨロヨロ

男「なんと立ち上がりました!信じられません」

先生「これは不屈の闘志ですよね。普通だと脳天をやられダウンするはずなんですが」

殺し屋A「こ、こいつ何でこんなにタフなんだ」

殺し屋A「なんでこんなにッボロボロになってまで立ち上がるんだ」

やすな「……正義超人だからだよ!」

ソーニャ(それと体力バカだからな)

ソーニャ「よし、やすな!ここだ!」

やすな「うん!いくよっ!」ダッ

殺し屋A「うぐっ」

男「やすな選手がタックルで、殺し屋A選手を宙に舞い上げたーッ!」

やすな「私も宙に舞い上がる!そして両足を掴む!」ダッ

男「やすな選手!空中で何かを仕掛けるようです……一体何がくるんだーッ!」

やすな「やすなバスターッ!」

ガアァァァァン

殺し屋A「ごふっ……か、完敗だ……」バタッ

ソーニャ「おおっ!」

男「決まったーッ!やすな選手の決め技がどうやら決まったようです!」

男「あの技は一体何なんでしょう?あっ、たった今情報が入りました。あれはやすなバスターという技だそうです」

先生「素晴らしい技だ!抜け出す余地が全くない。破壊力も抜群だ」

男「正義超人ルーキーやすな!初勝利ですっ!」

先生「いやぁ素晴らしい試合でしたね男君」

男「ええ、やすな選手の決め技はもちろん、負けた殺し屋Aの芸術的な技も見事でした!絶賛するに値しますよ」

先生「おや私達はそろそろ授業に戻らないと。ではいい勝負に拍手を!それではまた今度会いましょう」

男「男と先生でお送りしました」

ワーッ パチパチ ヨカッタゾー

やすな「勝ててよかった~どうなるかと思ったよ」

ソーニャ「勝てて良かったな」

やすな「ソーニャちゃんのセコンドがあったお陰だよ」

ソーニャ「うーん、まぁそうか?」

ソーニャ「あー、でも最後のあの技はなかなかよかったぞ」

ソーニャ「あれが決まったら、どんな敵でもダウンするだろうな」

やすな「決め技だからね!当然だよ」

あぎり「終わりましたね~白熱したいい試合でしたよ」

やすな「あっ、あぎりさん。勝てて良かったですよ」

あぎり「フフフ、これから大変になりますね~」

ソーニャ「そうだな」

やすな「えっ?どういうこと」

ソーニャ「あいつもさっき言ってただろ?これからお前も刺客から狙われるってことだよ」

やすな「あ、そうか正義超人だから」

あぎり「これからは、よくよく注意して生活した方が良さそうですね~」

やすな「それは……ちょっとキツそう……」

やすな「だけど正義超人になったんだ!あの人のいった通り、皆のために頑張るよ!」

ソーニャ「あの人?誰のことだ」

やすな「実はさっき逃げ出した時励ましてくれた人がいたんだよ」

ソーニャ「あのときか?誰もいなかった気がするが……」

やすな「私には聞こえたの、そこで正義超人とはなにかを私に教えてくれたんだよ」

ソーニャ「へぇそうなのか」

あぎり「フフフ」

やすな「よーし正義の為に頑張るぞーッ!」

第三章 完

とりあえず全部投下しました
続きは近いうちに書き溜めて投下しようと思います

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