ことり・真姫「葛藤の詩」 (63)

ことまきです

不馴れなのでアドバイスをいただけるとうれしいです

百合注意です

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穂乃果「ダンスが難しい」

海未「もう少し調節してみましょうか」

絵里「どうしたの?」

海未「いえ、ふたりで合わせるダンスパートがあるのですが」

穂乃果「なんか全然会わないんだよね~」

希「穂乃果ちゃんと海未ちゃんなんて息ピッタリやと思っとったのに」

海未「……いつも以上に難しいダンスなのです……」

絵里「そのパートなら同時に真姫とことりもペアで踊るはずだけど」

希「穂乃果ちゃんと海未ちゃんでも合わないんやし無理っぽいね」

絵里「そうね。この際ダンスを変更して……」

穂乃果「すごーい!! 海未ちゃん、きてきて!!」

海未「どうしたのですか?」

穂乃果「ことりちゃんと真姫ちゃんが穂乃果たちのできなかったペアのダンスを成功させたんだよ!」

真姫「そんなに難しいものかしら?」

ことり「一発でできたよ?」

絵里「へえ、すごいわね」

希「仲良しコンビでも出来なかったのに……」

穂乃果「息ぴったりだね、ふたりとも!!」

ことり「やったね! 私たちお似合いかも♪」

真姫「…………」

絵里「真姫?」

真姫「……そうね、ことりの言う通りだわ」

にこ「なによ、相思相愛感だしちゃってさ!」

凛「ふたりともラブラブにゃあ!」

海未「じ、女性同士なんてハレンチです!」

ことり「えへへ、ラブラブだって♪ 手でも繋いじゃう?」ギュッ

真姫「…………」

花陽「わ、わぁぁぁ…///」

凛「ひゅーひゅーにゃ!」

穂乃果「カップル成立だね! いいなぁ、穂乃果も恋したい!!」

海未「高校生で恋なんて早すぎます!!」

にこ「あんたのカタさにはほんと呆れるわ」

絵里「でもまさかことりと真姫がねぇ。ペアのダンスを増やしてあげましょうか?」

ことり「えへへ♪ あっというまにμ`s公認カップルになっちゃった♪」

真姫「…………」

海未「ことりの幸せそうな顔を見てると不純交遊もなさそうですね……」

海未「健康的にお付き合いしてくださいよ?」

ことり「うん!! ありがとう!!」

ことり「これからよろしくね♪ 真姫ちゃん!」

真姫「……ええ……」



練習後



ことり「真姫ちゃん? どうしたの? 急に音楽室になんて呼び出して……」

真姫「あなたひとり?」

ことり「真姫ちゃんがそう言ったからひとりできたよ?」

真姫「そう」

ことり「ま、真姫ちゃん? どうしたの? 顔怖いよ?」

真姫「やめてくれない?」

ことり「……え? なにを……?」

真姫「私の恋人づらするのをやめて」

真姫「迷惑なの」

ことり「真姫ちゃん……どうしたの? さっきまでそんな感じじゃなかったよね?」

真姫「そりゃああんな場で本気でいやなんて言ったら私が空気を壊したみたいになるでしょ?」

ことり「……え? それって……」

真姫「ずっと黙ってたけど私はことりのことが嫌いだったの」

ことり「……え、ウソでしょ……?」

真姫「だからこれからもうみんなの前で恋人面なんてしないで」

ことり「そ、そんな……私とっても嬉しかったのに……」グスッ

真姫「……泣かないでよ。私が悪者みたいになるでしょ? ホントほういうところ性悪ね」

ことり「そ、そんなつもりないよぉ」グスグス

真姫「じゃあ天然の性悪なんだわ。余計にタチが悪い」

ことり「…そんなぁ……」シクシク

真姫「だいいちなんで女同士なのよ」

真姫「私は普通に男が好きなの」

真姫「女が女を好きなんておかしい」

真姫「あなた普通じゃないわ」

ことり「……うぅ……」シクシク

真姫「まあ精々他のメンバーにも迷惑をかけないことね。普通の女の子たちなのにかわいそうだわ」

真姫「あなたみたいな異常な趣味の人なんてμ`sにはいないんだから」

ことり「……うぅ……」シクシク

真姫「そうやって延々ウソ泣きを続けていなさい? じゃあね」

ガラッ

真姫「!」

海未「真姫? ことりを知りませ」

海未「ことり!? なぜ泣いているのですか!?」

海未「…真姫? あなたですか?」

真姫「なんでそうなるのよ。私はことりの悩み相談を受けていただけよ?」

海未「悩み?」

真姫「そうよ。かわいそうに……こんなに泣いて……よっぽどつらいのね」

海未「ことりの悩みとは?」

真姫「私の口から言えるわけないでしょ?」

真姫「海未が来たから私は帰るわね? 申し訳ないけどことりを頼むわ、海未。じゃあね」

海未「…………」

ことり「……真姫ちゃん……」シクシク

翌日放課後の部室

穂乃果「早く練習始めたいなあ~。なんで2年の三人しかいないのぉ」

海未「じきに来るでしょ」

ことり「そうだよ。ゆっくり待ってあげよう、穂乃果ちゃん?」

穂乃果「はぁ~い…はぁ、退屈だぁ~」

海未(ことり……昨日はいったいどうしたのでしょうか……結局悩みとやらも教えてくれないままでしたし……)

海未(今日はいたって普通ですが)

海未(やはり真姫となにかあったのでしょうか?)

海未(あのときの二人の雰囲気はどこか変でした……)

ガラッ

穂乃果「お! だれか来た!!」

凛「やっほーにゃ! あれ? まだみんなきてないんだね」

花陽「私たちが最後じゃなかったんだ……」

真姫「…………」

海未(真姫……普段通りの無口ですが……)

ことり「真姫ちゃ~ん♪」

海未・真姫「!?」

ことり「昨日はごめんね? 悩み聞いてもらって」

真姫「え? ああ、いいのよ、いくらでも聞くわ……」

海未(なんだ……やっぱりただの相談だったのですね)

ことり「これからふたりで付き合っていくのが不安で泣いちゃったんだよね」

穂乃果「えぇ!? どうしたの、ことりちゃん!」

ことり「だってことりと真姫ちゃんだったら女の子同士でしょ? だから周りの目が気になって……」

穂乃果「そうだったんだぁ~…。でも安心して! ことりちゃんたちを邪魔する人がいたら穂乃果が守ってあげるからね!」

ことり「ありがとう! 真姫ちゃんも昨日そう言ってくれたの。私が悪いやつからことりを守るって……かっこよかったなぁ……」

真姫「……そんなこと言ったっけ……?」

ことり「はっきり言ったよ」

ことり「ふつつかなことりですがこれからよろしくお願いします♪」

真姫「………」

穂乃果「いいなぁ! 私も早く相手見つけたいなぁ!!」

ことり「穂乃果ちゃんも早く私たちみたいに幸せになってね! 応援してる!!」

真姫「…………」

練習後音楽室

ことり「……真姫ちゃん?」ガラッ

真姫「ひとりできたわね? ドアを閉めて」

ことり「…今度はなんですか…?」

真姫「なにもないわ!!」

ことり「ウッ…!」ビクッ

真姫「…どういうつもりなの?」

ことり「な、なにがなんなの…?」

真姫「昨日言ったわよね。迷惑だからみんなの前で恋人面するのはもうやめてと」

ことり「………」

真姫「もしかしたら昨日よく伝わってなかったのかしら? もう一回言うわ」

真姫「私はことりが嫌いだか──」

ことり「おかしいでしょ?」

真姫「…なにが?」

ことり「みんなの前で急に真姫ちゃんのいう恋人面をやめたらみんな不思議がるでしょ?」

真姫「…たしかにそうね…」

ことり「真姫ちゃんの昨日言ったことは理解してる…悲しいけど…」

真姫「…ことり…」

ことり「相思相愛じゃないんだって。所詮は私の片思いだったんだって」

ことり「…だからこのことりの想いは叶わないんだって…」

真姫「………」

ことり「でもね、一時的にでも嬉しかったよ? 夢を見れて、あのときのことりはとても幸せだった」

ことり「だからことりは真姫ちゃんにお礼を言わなくちゃいけないの…」

ことり「少しの間でもことりを幸せにしてくれてありがとう」

真姫「…そのお礼を受けとることはできないわ…」

ことり「わかってる。ことりが幸せに感じることが真姫ちゃんには迷惑なんだよね? わかってるよ、ちゃんと…」

真姫「…なんといおうと私はことりが苦手だし嫌い……こうやって二人きりでいるのも嫌…」

真姫「…しょうがないでしょ? そう感じてしまうんだもの」

ことり「うん。迷惑かもしれないけどしばらくはみんなの前で恋人同士を続けようね?」

真姫「…しばらく、ね…」

昼休みの一年教室

凛「お昼ごはんにゃあ! 三人で食べよう!」

真姫「また凛におかずをあげる時間ね」

凛「ちょっと! 凛をほしがりみたいに言わないでほしいにゃ!」

凛「でもおいしそうなやつがあったらちょうだい?」

真姫「…別にいいけど」

花陽「あはは」

ガラッ

ことり「真姫ちゃーん!」

真姫「!?」

他の生徒「二年生だ」「珍しい」「なんの用だろう」「あれ、μ`sのことりちゃんじゃない?」「μ`sメンバーに用が?」「かわいい~」ザワザワ

凛「ことりちゃんだ。真姫ちゃんを呼んでるよ?」

ことり「真姫ちゃん? 一緒にお昼ごはん食べよう?」

真姫「……は…?」

花陽「うわわ……///」

凛「真姫ちゃんお誘いにゃ!」

真姫「な、なんでことりと食べなきゃいけないのよ!」

ことり「だってことりたちカップルでしょ?」

他の生徒「えぇー!」「ことりちゃんと真姫ちゃんがカップル!?」「μ`s内恋愛だ///」ザワザワ…!

真姫「ちょっとことり! どういうつもりよ!」

ことり「え?」

凛「だからことりちゃんは大好きな真姫ちゃんとごはんを食べたいって言ってるんだよ。ドンカンだなぁ」

真姫「そ、そうじゃなくて」

ことり「なんかクラス中に見られてて恥ずかしいから早く行こう?」

真姫「…ことり…」キッ!

ことり「…ダメ?」

凛「ダメなわけないにゃ! さっさといくにゃ!」

真姫「……行くわよ、ことり……」

ことり「やった♪ 真姫ちゃん?」ギュッ

凛「ことりちゃん腕を回したにゃ!」

花陽「……は、はぁぁぁ…///」

他の生徒 ザワザワザワザワ…

音楽室

真姫「ことり! どういうつもりなの!!」

ことり「ウッ!」ビクッ

ことり「…お、怒らないで…? お願いだから…」

真姫「たしかにしばらくは恋人のふりをすると言ったわ」

真姫「でもあんな言い広めるようなことなんてしていいとは言ってないわよね?!」

真姫「余計に私の迷惑になるってわからないの…?」

ことり「…真姫ちゃん…ごめんね、ことりが下手で…でも嬉しくてつい…」シュン…

真姫「…!」

真姫「……もしかしてあなた……わざとなの…?」

ことり「え?」

真姫「そんな殊勝な態度は演技で、本当はそんなこと全然思ってないんだわ」

真姫「私の意に反するようなことをして舌を出してるのね!」

ことり「ち、ちがう…! そんなこと…!」

真姫「だってさっきのはあからさまな意地悪だったわ。まんまと私を困らせたものね。やられたわ」

ことり「……ちがうの……」

真姫「あなたは私をどうしたいの?」

ことり「……ちがう……私はただ真姫ちゃんのことが好きなだけ……意地悪なんて……」シクシク

真姫「…………」

真姫「またそうやって嘘泣きをしてごまかすのね」

ことり「……うぅ……」シクシク

真姫「本当にあなたは性悪で──」

キーンコーンカーンコーン……

真姫「くっ」

真姫「とにかく次あんなことしたら許さないからっ」ガラッ

ことり「うぅっ」グスッ

教室

凛「あ! 真姫ちゃん! どうだった?」

花陽「……///」ドキドキ

真姫「え、えぇ……楽しかったわ」

凛「よかったにゃあ。真姫ちゃんドンカンなところがあるから心配するにゃあ」

真姫「………」

教師「ほら、授業始めるぞ! 席につけ!」

凛「はぁ~いにゃ」

真姫「…………」グゥッ

真姫(結局お昼ごはん食べられなかった)

教師「こら、西木野! 早く席につけ!」

真姫「! は、はい!」

真姫(……お腹は空くわ先生には怒られるわ……)

真姫(あれもこれもことりのせいよ……本当に許さないんだから……)

放課後の部室

絵里「まさか本当に好き同士だったとは思わなかったわ。前のは冗談かと思ってた」

希「えりちもドンカンやねぇ」

絵里「な、なによ! 希だってふたりの恋心に気づいてなかったんでしょ!」

にこ「にしても意外だわ。密かに相思相愛になってたのね。わからないもんだわ」

海未「私は親友の幸福をお祈りしていますよ」

穂乃果「そうだっ! 今日は練習をやめてふたりのお祝いをしないっ!? 幸せな未来を願ってさ!!」

凛「それいいにゃ!」

にこ「穂乃果にしてはいい提案ね」

穂乃果「えへへ~」

海未「…照れるんですね」

ことり「そんな~。悪いよ、練習を潰してまで」

絵里「練習を潰すだけあるわ。だってまさに青春だものね!」

希「お! えりち、クサいセリフ言うやん」

絵里「か、からかわないでよ!」

穂乃果「じゃあお菓子を買ってきてここでパーティだ!!」

にこ「ケーキも必要ね!」

凛「盛り上がってきたにゃあ!」

真姫「……待って!!」

にこ「ど、どうしたの、急に?」

希「……えりちがクサいこと言うから……」ボソッ

絵里「……私のせいなの……?」ボソッ

絵里「ま、真姫? なにか気にくわないことでもあった?」

真姫「……私……」

ことり「真姫ちゃん? どうしたの?」

真姫「……くっ……」

真姫「いえ、なんでもないの。ただお金は誰が出すのかと思って」

絵里「なんだ、そういうことね。それなら心配いらないわ。真姫には出させないから」

穂乃果「ことりちゃんと真姫ちゃん以外のメンバーで出し合おう!!」

真姫「そう。それなら安心だわ」

真姫「…………」

才能が微塵も感じられない
くっさい


>>18
才能の感じられるものがお好きなら僕のものは読まない方がいいですよ




穂乃果「ただいまーっ! お菓子いっぱい買ってきたよ!!」

凛「やったにゃ! パーティ始められるにゃ!」

絵里「あれ? 肝心のことりと真姫がいないじゃない」

希「ふたりならちょっと前に出ていったけど」

海未「なぜですか?」

希「さあ? でも遅いね……」

凛「きっとふたりだけの空間で……」

花陽「ひ、ひぁぁぁ…///」

希「花陽ちゃん真っ赤やけど大丈夫?」

穂乃果「えぇ~!! 早く始めたいよぉ!!」

海未「…………」

海未「穂乃果、ふたりを向かえに行きましょうか」

穂乃果「そうだね! 行こう!!」

音楽室

ことり「……こんなときにふたりで抜け出したらあやしまれるよ?」

真姫「お昼休みの話がおわってないもの」

真姫「このままパーティするわけにもいかないわ」

ことり「どうして? パーティの終わりでもいいと思うけど……」

真姫「パーティでやらかされちゃうと困るの」

真姫「というかこれ以上されると迷惑なの」

真姫「でもたしかことりは私の迷惑なことをしたいんだったわね」

ことり「ち、ちがう…っ!」

真姫「ことりは私をいじめて楽しいのかしら」

ことり「……ちがう……」

真姫「人の苦しむところを見て楽しむなんて最低ね」

ことり「……信じて……?」

真姫「…………」

ことり「……ことりはただ……真姫ちゃんのことを愛しているだけ……」

真姫「じゃあそのことを信じるとして」

ことり「……!」

真姫「同性愛が気持ち悪いって言っているのに愛しているなんて言われて私が楽しいと思うの?」

ことり「…………」

真姫「そこが天然の性悪だって言ってるの」

真姫「ことりのそういうところが前から嫌いだったの」

ことり「……真姫ちゃんだって……」

真姫「……?」

ことり「……真姫ちゃんだってことりの気持ちを踏みにじって楽しい……?」

真姫「…………」

ことり「ことりの愛を受け入れてほしいなんて言わないけど」

ことり「気持ち悪いとかそういうのはどうなの?」

真姫「……なにかと思えば逆ギレ? 笑わせないで」

ことり「…………」

真姫「もとはといえばあなたが私にアタックしてこなければなにも始まらなかったのよ?」

ことり「……気持ちをぶつけられないなんて……」

ことり「……そんなの悲しいよ……」

真姫「じゃあひとりで悲しんでいればよかったじゃない」

真姫「私を巻き込んだ上にこんな風に苦しめて」

真姫「自己中っていうのはあなたのことよ?」

ことり「…………」グスッ

真姫「……とにかくもうこれ以上派手なことはしないで。わかった?」

ことり「…………」グスグス

ガラッ

海未「真姫?」

真姫「………」

海未(またです……この妙な空気……)

海未「……一体なんの話をしていたのですか……?」

真姫「前と同じよ? 悩み相談」

海未「…………」

真姫「…………」

穂乃果「ことりちゃん!?」ダッ

穂乃果「また泣いてるの!?」

穂乃果「……大丈夫?」ナデナデ

穂乃果「……苦しいことがあるんだったら穂乃果に相談して? ね?」

真姫「ことりなら大丈夫よ。パーティに行きましょう。私たちを呼びにきたんでしょ?」

穂乃果「ことりちゃん大丈夫?」

ことり「……うん、ありがとう……穂乃果ちゃん……」




絵里「ことり!? どうしたの!?」

にこ「泣いてるじゃない!!」

凛「わかった!! 真姫ちゃんがデリカシーのないこと言ったんでしょ!!」

花陽「……ことりちゃん……」

希「いったいなにがあったん?」

ことり「……なんでもないの……。えへへ、ごめんね、心配かけて……」

希「なんでもないわけないやん……」

海未「どうやら音楽室で真姫となにか話していたようですが」

にこ「そうなの? 真姫がなにか言ったの?」

真姫「前も言ったけどことりの悩み相談よ」

にこ「悩み?」

真姫「……同性愛だから先が不安だって……」

絵里「たしかにそうよね。まだ一般的とも言えない現状があるし……」

にこ「そんなことで悩んでるの? 情けないわね。文句言うやつが至って気にしなければいいのよ!」

希「みんながにこっちみたいやないからね」

花陽「同性愛のことはわからないけど、つらいって気持ちはよくわかる……」

ことり「みんなありがとう……みんながいるから大丈夫だよ?」

絵里「無理はしないでね?」

穂乃果「じゃあ不安な未来を吹き飛ばすって意味でもうんとパーティを盛り上げよう!!」

凛「やるにゃあ!!」

ことり「……みんな、ありがとう……」

真姫「…………」

海未(……真姫……)チラッ

あまりのゴミさに誰もコメントしないからアドバイスがほしいと言う君にレスしてあげたのに見るなとかないわー




絵里「みんなにジュースはいきわたったかしら?」

海未「準備万端ですね」

絵里「じゃあ乾杯の音頭は誰がとるのかしら」

穂乃果「はい! 穂乃果やりたい!!」

絵里「じゃあ穂乃果にお願いするわ」

穂乃果「えーと……おほんっ」

穂乃果「ことりちゃんと真姫ちゃんが末長く仲良くいられることを願って……」

穂乃果「かんぱーい!!」

一同「かんぱーい!!」

穂乃果「いやあ、おめでたいね!!」

海未「親友の恋路をできる限り見守っていきたいものです」

凛「おめでとーう!!」

にこ「真姫は精々ことりをキズつけないことね」

ことり「あはは、みんなありがとう」

絵里「なんか結婚式の二次会みたいね」

希「なんやえりち、大人みたいなこと言うやん」

絵里「だって穂乃果が末長くとかいうから」

希「ええやん。あのふたりが実際どこまで続くのかはわからんけど長ければ長い方がいいわけやしね」

絵里「……本当にそうかしら」

希「…? えりち?」

絵里「いや、ことりのさっきの言葉もあながち間違っていないのかもと思ってね」

希「……さっきの言葉って、同性愛だから将来が不安っていう……?」

絵里「ええ…。まだ高校生の間はいいとしても、もし続くのなら大学、社会人になっても楽しく過ごせるのかしらと思っちゃって……」

希「……たしかにね」

絵里「こんなお祝いの場で考えることでもないんだけどね」

穂乃果「ちょっと絵里ちゃん、希ちゃん! ふたりももっと騒ごうよ!!」

絵里「ええ…」

希「……穂乃果ちゃんすごいハイテンションやね……」ボソッ

絵里「まあ恋愛なんてμ`sには無縁だったからお祭り騒ぎになるのもわかる気がする」

絵里「それにことりは穂乃果にとって小さな頃からの親友だしね。喜びもひとしおだと思うわ」

まきちゃん




にこ「……なのだから、きっと二人はずっと愛を育んでいけるのだとにこは思うのです。そして──」

絵里「……にこはいつまでスピーチを続けるのかしら」ボソッ

希「……いつまでって、にこっちが満足するまでやろ」

絵里「だってもう話し始めて10分よ?」

希「穂乃果ちゃんが提案したときは一番嫌がってたのにね」

絵里「そうねえ。ひとしきり盛り上がったところで一人ずつスピーチをやろうだなんて」

希「ますます結婚式みたいやね?」

絵里「やっぱりうれしいものなのね」

希「えりちもうれしいやろ? うちもうれしい」

絵里「他人事のはずなのにね。まるで自分のことのようにうれしいのが不思議なくらい」

にこ「──そのときに! ことりと真姫はきっと結ばれる運命なのだとハッキリ悟ったにこは──」

穂乃果「もぉ~、にこちゃんながいよぉ~」

にこ「ちょっと穂乃果! いいところなのに遮ってはダメでしょ!?」

穂乃果「まだ後が使えてるんだからね!! にこちゃんまだ一人目なのに」

にこ「あんたがにこを最初に指名したんでしょ」

穂乃果「それはにこちゃんがやる気なさそうだったから早く終わると思って……」

穂乃果「まさかこんなにダラダラ続けるとは思わなかったんだよ」

にこ「ダラダラってなによ! いい? たしかににこは穂乃果がこれをやろうって言い出したときはめんどくさいなぁって思っちゃったけど! 話し始めるとあら不思議! すらすらことばが出てきて! あぁ…っ! にこってばやっぱりこんなにも仲間の恋愛にたいする喜びの感情が──」

穂乃果「それもながいっ!!」

にこ「だからにこを遮らないでぇ!!」

絵里「……盛り上がってるわね」ボソッ

希「ケンカしてるだけやない?」ボソッ

ことり「あの!!」

ことり「ことりと真姫ちゃんのために言い合いしないで下さい…っ!!」

ことり「これは私たちふたりをお祝いしてくれるものでしょ? だからケンカなしないで…」

にこ「……そ、そうね。にことしたことが」

穂乃果「ごめんね、ことりちゃん」

ことり「わかってくれればいいの」ニコッ

海未「これもきっと思いが強いからなのだと思います。二人とも下手なだけで人一倍お二人へのお祝いの気持ちがあるでしょう」

ことり「…うん。とってもうれしい! 二人ともありがとう!! 海未ちゃんもね?」

凛「はーい!! スピーチタイムは長かったからぶっ飛ばして主役の一人、真姫ちゃんからことりちゃんへの愛のことばを言いまーす!!」

花陽「……い、イエーイ!」

真姫「は、はあ?!」

にこ「いいじゃない。真姫はここでバシッと決めなさいよ」

希「真姫ちゃん、ガンバ~♪」

絵里「でも手短にね?」

真姫「…………」

ことり「……真姫ちゃん……」

真姫「……だいすきよ、ことり」

一同「わああああ!!」

真姫「おしまい。ハイ、次ことり」

穂乃果「え? もう終わり??」

絵里「いくらなんでも短すぎないかしら……」

にこ「ちょっとあんたやる気あるの?!」

真姫「短く終わってもいいでしょ、別に。次ことりよ、早く」

希「いくらなんでももうちょっと付け足してもバチはあたらんと思うよ?」

真姫「…………」

絵里「ま、まあ真姫もきっと照れてるんじゃないかしらっ? ねえ?」

真姫「……そうなのかもね……」

絵里「うん。きっとそうよ」

にこ「……本人がいいって言うならいいけど……」

凛「……じ、じゃあ気を取り直して次はもう一人の主役、ことりちゃんにゃ!!」

ことり「…はいっ…!」

にこ「もうこうなったら相方のことりがバシッと決めなさい!」

絵里「そんなに気合いを入れなくてもいいからね?」

ことり「……じゃあ、お願いします……」

一同 パチパチ…

ことり「……ことりは真姫ちゃんのことが好きです……」

真姫「…………」

ことり「でも、真姫ちゃんからしたらなんでことりが真姫ちゃんのことを好きになったのか不思議に思っているのかな? と、ことりは思います」

ことり「真姫ちゃんだけでなく、他のμ`sのみんなもきっとそうなんだろうって思う……」

ことり「だからことりはここで、なんで真姫ちゃんのことが好きなのか説明したいと思います……」

ことり「が、困ったことに、ことり自身なんで真姫ちゃんのことが好きになったのかわからないのです」

ことり「でもどうしても真姫ちゃんのことが好きだし、こんな気持ちがたしかにあるから、なんで好きなのかを理由をはっきり説明できなくてもいいんだと思います」

真姫「…………」

ことり「だからことりは迷いませんっ!」

真姫「…っ!」

チュッ

一同「!?」

真姫「…っふ……!」

真姫「……ちょっと!!」ドン!

ことり「……」

真姫「…ど、どういうつもり…?!」

真姫「い、いきなり……き、キスなんて……っ!」

にこ「……唇で……」

ことり「……」

絵里「」

希(……えりちが絶句してる……でもその気持ちもわかる……あまりに突然すぎじゃ……)

凛「い、いったにゃ」

凛「ことりちゃんが一発かましたにゃあ!!」

穂乃果「すごいよ、ことり!!」

真姫「…………っ!」

ことり「…………」

真姫「…………」

真姫(約束と違うじゃない、ことり……っ!)

ことり(…………)

真姫(……あれだけ言ったのにまだわかってくれないの……?)

ことり(…………)

ことり「ことりは真姫ちゃんのことが好きなの……」

真姫「…………っ!」

ことり「それは真姫ちゃんでさえ否定させない……」

真姫「……なんでよ……」

海未「…………」

海未(……こと二人の雰囲気……似てる)

海未(音楽室でことりが泣いていたあのときに……)

海未(でも今はあのときと違って……)

真姫「……なんでよ……」グスッ

凛「……真姫ちゃん……? 泣いてるの……?」

花陽「……?」

凛「……おめでたいパーティのはずでしょ……?」

花陽「……真姫ちゃん?」

凛「なんで泣いてるの……?」

ことり「真姫ちゃん、ほら、みんな不思議がってるよ?」

ことり「楽しいお祝いのパーティでなんで泣く必要があるの?」

穂乃果「こ、ことりちゃん? どうしたの?」

ことり「それは真姫ちゃんに言ってあげて?」

真姫「…………」シクシク

ことり「そもそも本当に泣いてるのかもあやしいね」

真姫「……あなた……っ」

ことり「!」

パチンッ!

ことり「…………」

ことり「ぜんぜん痛くないよ?」

ことり「もっと力を込めないと痛くないよ?」

真姫「……どうして……」

真姫「……どうしてやめてくれないの……?」

真姫「……私さんざん言ったのに……」

ことり「なんでって決まってるでしょ?」

ことり「ことりは真姫ちゃんのことが好きだもん」

真姫「…………」グスグス

真姫「……おねがい……っ」

ことり「…………」

真姫「……おねがいだから許して…っ」

シーン

ことり「許さないよ?」

真姫「…!?」

ことり「なんで意外そうな顔ができるの?」

ことり「真姫ちゃんさんざんことりに嫌なこと言ってキズつけたよね?」

真姫「あれはごめんなさいっ! 謝るから──」

ことり「それはいいんだけどね」

真姫「!?」

ことり「真姫ちゃんがことりの気持ちを受け取ってくれないと」

真姫「……受けとる……?」

ことり「…………」

真姫「……それってどういう意味?」

ことり「…………」

真姫「受け取ればいいのね?」

真姫「ことりと無理やり付き合わなくても」

真姫「ことりが私のことを好きだって気持ちの存在を」

真姫「存在していることを認めさえすればいいのね?」

ことり「…………」コクッ

真姫「……………」

真姫「……認めるわ……」

ことり「…………」

真姫「ことりが私のことを好きだって理解したわ」

ことり「…………」

真姫「これでいいんでしょ?」

真姫「これで私を解放してくれるんでしょ……?」

真姫「……ことり……?」

ことり「真姫ちゃんごめんね」

真姫「!」

ことり「別にイジワルするつもりはなかったんだよ?」

ことり「ただあんまり真姫ちゃんがカワイイからつい……」

ことり「まずはありがとう、真姫ちゃん」

ことり「これでことりのひとりぼっちの恋心にも安心して眠れる場所ができた……」

ことり「っていうのは回りくどいかな?」

ことり「つまりこれでことりはやっと落ち着けるのです!」

ことり「……もう寂しくなんかないよ……」

ことり「ずっと寂しかった」

ことり「この気持ちに気づかないときからはっきり意識してからも」

ことり「ずっとひとりで抱きしめてた」

ことり「ひとりっていうのは便利なのかなっとも思った」

ことり「こんな、おんなじ女の子を好きになっちゃう変な気持ちに、きっと真姫ちゃんはキズつくよね?」

ことり「それにみんなも」

ことり「でもそんなことすっかり消えちゃった」

ことり「ひとりってぜんぜん便利じゃない」

ことり「苦しいだけ」

ことり「寂しいだけなんだって」

ことり「ひとりっきりで抱えるにはことりの気持ちは大きくて」

ことり「たしかに生きものだった」

ことり「だから真姫ちゃんに認めてもらうことで安心したかった」

ことり「死んだりなんかしないけど、でもたしかに眠ってくれるんだと思うの」

ことり「だから、これからは真姫ちゃんにも迷惑はかけないから安心して?」

ことり「ってもうこれだけこじれたら多少の影響は残っちゃうかな」

真姫「…………」

真姫「……ことり……」

真姫「そんなことだとは知らないで私……ことりにひどいことを……」グスッ

ことり「私のために泣かないで、真姫ちゃん……」

ことり「もう泣かないで」

ことり「最後にこれだけ言わせて?」

真姫「……なに? しっかり聞くわ……」

ことり「さっきのスピーチでことりはなんで真姫ちゃんのことが好きになったのか理由は判らないって言ったけど」

ことり「ここが好きって言えるところはいっぱいある」

ことり「頭がかしこいところとか真面目なところ、そのくせピュアでうぶなところ。あとやっぱり優しいけど素直には表現できない不器用なところもいとおしい」

ことり「ただことばでは言い切れないだけなんだよ」

ことり「でもね、正直に言っちゃうと、最初真姫ちゃんに会ったときから好きだったわけではないの」

ことり「普通にカワイイ子だなくらおで特別な気持ちなんかなかった」

ことり「きっかけがあったの」

真姫「きっかけ?」

ことり「そう」

ことり「真姫ちゃんにとってはきっとどうでもいい出来事」

ことり「もしかしたら覚えていさえしないかも」

ことり「……でもことりにとっては」

ことり「忘れられない大切な出来事」

ことり「だって他ならぬ真姫ちゃんのことを好きになったきっかけになったもの」

ことり「…………」ニコッ

真姫「……なんなのよ、その出来事って……」

ことり「……でももういいの」

真姫「え?」

ことり「だってもう解決したもの」

ことり「真姫ちゃんはことりの気持ちを受け入れて、はっきりと断った」

ことり「ことりの気持ちはもうひとりで抱えていられる」

ことり「これでおわり」

ことり「ことりと真姫ちゃんの物語はこれで結末を迎えた」

ことり「ハッピーエンドとはいかなかったけどね」

真姫「……ことり……」

ことり「ずっと好きだったよ、真姫ちゃん」ニコッ

ことり「さようなら」タッ

真姫「! ことり!」

シーン

真姫「な、なんなのよ……」

真姫「この私にどうしろと言うのよ……」

にこ「追いかけないの?」

真姫「……」フルフル

真姫「……わからない」

真姫「なんにもわからない」

真姫「私本当にことりのことが嫌いだったのか……」

真姫「それすらわからなくなった……っ」

絵里「追いかけろなんて私には言えない」

絵里「でもことりは……」

にこ「ことりは泣いてた」

真姫「…………」

真姫(ことりは最後まで笑ってた)

真姫(でもなぜだろう)

真姫(あの笑顔はなぜか泣いているようで)

にこ「私は言うわ」

真姫「?」

にこ「ことりを追いかけて、真姫」

真姫「…っ!」

絵里「に、にこ……」

にこ「ことりを放っておけるわけないでしょ、あのまま」

真姫「……どうしろって……いうのよ……」

にこ「真姫?」

真姫「ことりはもういいと言ったの!!」

真姫「もう終わったと!!」

真姫「それでこの私がことりを追いかけて……」

真姫「なんて言えばいいのよ……」

にこ「……」

真姫「……ことりは私に告白をした……」

真姫「それを私は断った」

真姫「……それで終わりじゃないの……?」

にこ「……ことりになんて言えばいいのか」

にこ「そんなのにこにはわからない」

真姫「……」

にこ「それでもよ」

真姫「……」

にこ「それでもことりを追いかけて」

真姫「……もういい……」

にこ「……」

真姫「ことりを追いかける」

絵里「真姫…っ!」

真姫「……どうなったって知らないから……」タッ




ことり「…………」

ことり「飛び出してきちゃった」

ことり「きっと真姫ちゃん困ってるだろうな」

ことり(真姫ちゃんを困らせたいなんて思わなかった)

ことり(でも最近は真姫ちゃんをいじめてばっかりだった気がする)

ことり(ことりはこんないじわるな人間だったの……?)

ことり(でも真姫ちゃんも悪い)

ことり(あんまりぴしゃっと断るからけっこう傷つく)

ことり(まるでその復讐みたいにいじわるをした)

ことり(ことりっていじわるな人間だったんだ)

ことり(真姫ちゃん)

ことり(真姫ちゃんはきっと覚えてない)

ことり(ことりが真姫ちゃんを好きになったあの日のことを)

ことり(あの日はたしか衣装のアイディアに詰まってて)

ことり(とってもすさんでた)

ことり(そこで音楽室からピアノの音が聞こえてきた)





回想

ことり「真姫ちゃん?」ガラッ

真姫「! ことり?」

ことり「なんで学校にいるの? 今日日曜日で練習もお休みだったよね?」

真姫「私はただ家にいても暇だったから……」

ことり「もしかして新曲つくってた?」

真姫「もしかしてことりも?」

ことり「衣装がうまくできなくて……」

ことり「なんかもうダメみたいに思えてくるの」

ことり「なんにも思い付かない」

ことり「やりたいことはいっぱあるのにどれもダメに思えて……」

ことり「ことりのせいで」

ことり「ことりのせいで新曲がダメになったらどうしようって……」

ことり「そう思ったらどうしようもななくなって」

ことり「意味もなく学校に来てしまったの」

真姫「ふふ」

ことり「なんで笑うの……?」

真姫「いや、私もよく作曲で悩むんだけどことりも同じなのねって思うとおかしくなっちゃった」

ことり「へ?」

真姫「だってことりって悩むイメージないもの」

ことり「そんなことないよ」

ことり「悩んでばっかり」

ことり「苦しいの」

真姫「音楽っていうのはとっても素敵よ」

ことり「?」

真姫「私がひとりで苦しんでいるときでも歌は私を慰めてくれる」

真姫「ことりのために私が即興でなにか弾いてあげるわ」

ことり「え?」

真姫「それでよくなったら試作品を見せて?」

真姫「私ことりの衣装大好きだから」

ことり「……聴かせて……」

ことり『あの日のピアノを弾く真姫ちゃんは普段と違いとっても大人びてて』

ことり『真姫ちゃんのピアノはすっとことりの胸のしこりをほどいた』

ことり『それからその曲が頭から離れなくなってて』

ことり『真姫ちゃんに対して特別な感情を抱いていた』




ことり(これで回想はおわり)

ことり(もうこの恋心も用済み)

ことり(夢は終わった)

ことり「……真姫ちゃん……」



真姫「はぁ、はぁ、はぁ、」タッタッタッ……

真姫(いったいどうしろっていうのよ…っ!)

真姫(私にことりに言えることなんてないのに)

真姫(息が苦しい)

真姫(足が痛い)

真姫(廊下を走っちゃいけないのに)

真姫(こんなに必死に走ったのっていつ以来かしら)

真姫(そもそもあったっけ?)

真姫(私はなんでこんなに必死に走ってるんだろう)

真姫(ことりのことが嫌いだったはずなのに)

真姫(そのことりのために息を切らせて走ってる)

真姫(そもそもなんで私はこんなにもことりのことが嫌いになってたんだろう)

真姫(そもそもはそんなに嫌ってなかったはず……)

真姫(そうよ。元々ことりのことを嫌ってなかった)

真姫(なにかがあって嫌いになったんだわ……っ!)

真姫(きっとそのなにかっていうのは)

真姫(いつかの日曜日にことりと会ったあの日……)

真姫(ことりのあんなに暗い顔は初めて見た)

真姫(ことりは私の知らないところであんなに苦しい思いをしていたんだって)

真姫(気づいてしまった)

真姫(そのときの私は作曲が捗っていて気分がよかったから)

真姫(ことりを慰めるのに即興の曲を披露した)

真姫(でも新曲に興奮していた私は即興に身が入らなくて)

真姫(微妙な出来になっちゃって)

真姫(申し訳ない気持ちでことりを見ると)

真姫(ことりはとっても満足したみたいに笑ってて)

真姫(いつものことりだった)

真姫(結局なんでもよかったんだって)

真姫(ことりはただ慰めてもらいたかっただけ)

真姫(そんな状態なのに偶然私に会わなければひとりでそれを抱え続けてた)

真姫(私はそれが許せなかった)

真姫(ことりにとってμ`sってその程度だったの?)

真姫(…………)

真姫(音楽室)

真姫(ことりはきっとここにいる)




ガラッ

真姫「…………」

ことり「……!」グスッ

ことり「ま、真姫ちゃんどうしてここが……」

真姫「………」

ことり「……な、なんの用かな?」

ことり「私忘れ物でもしちゃった?」

真姫「……なんて言えばいいのかわからない……」

ことり「?」

真姫「ただ追いかけてきたけど」

真姫「ことりに何て言ってあげたらいいのかわからない」

ことり「……ふふ」

ことり「なにそれ」

ことり「そういうところ真姫ちゃんだよね」

真姫「……な、なによ」


ことり「追いかけてきてくれたことは嬉しい」

ことり「でもそれだけでことりは満足」

ことり「ことりは真姫ちゃんに多少なりとも考えてもらってるってことだもんね」

ことり「だから真姫ちゃんはなにも言わなくてもいい」

真姫「…………」

ことり「部室に戻ろうか?」

ことり「心配かけてごめんね? もう大丈夫だから」

ことり「これからもμ`sとしてよろしくね?」

真姫「……ことりにとってμ`sってなに……?」

ことり「へ?」

ことり「……それは……大切でかけがえのない仲間かな……」

真姫「じゃあなんで悲しいって言わなかったの?」

ことり「え?」

真姫「なんでつらいって、苦しいって言ってくれなかったの!?」

ことり「ま、真姫ちゃん?」

真姫「ことりが苦しんでいるなら助けてあげたかった」

真姫「あの日もし私と会わなければひとりで抱え込んでたんでしょ?」

真姫「私はことりのつらい顔を見たくなんかなかった!」

真姫「そんなつらいことりの気づけなかった自分が嫌!」

ことり「…………」

真姫「……だって私は」

ことり「……?」

真姫「私はことりのことが好き」

ことり「……え……?」

真姫(なに言ってるの、私……)

真姫「本当はずっと好きだった…!」

真姫「だから」

真姫「ことりはつらかったら私に支えてもらわなくちゃいけないの!!」

ことり「……ふっ」

ことり「……なに、それ……ふふ」

真姫(どういうこと……?)

真姫(そんなこと一回も考えたことないのに)

真姫(今ものすごくことりのことを考えている)

真姫(ことりのことが好き)

真姫(いや、ずっと好きだった)

真姫(あの日、初めて見たことりのあんなに暗い顔)

真姫(あのことりを見て以来)

真姫(私はことりを好きになってしまったんだわ)

真姫(私がことりを支えたい)

真姫(守ってあげたいって)

真姫(信じられない)

真姫(でも)

真姫「……ことり?」

ことり「…………」

真姫「ごめんね、いっぱい待たせちゃったわね」

真姫「どうやら私はものすごく鈍感みたいなの」

真姫「ことりのことが好き」

真姫「私のそばにいて」

真姫「μ`sにも言えないことがあっても私には言ってほしい」

真姫「そうして私に守らせて」

ことり「……いいの?」

真姫「なにが?」

ことり「いきなりすぎてことりちょっと戸惑ってるのかも……」

ことり「真姫ちゃん優しいから同情してことりに合わせているだけじゃないの……?」

真姫「……」ハァ

真姫「そんなわけないでしょ? 私を信じられないの?」

真姫「いいから私に守られてなさい? いいわね?」


ことり「……はい♪」

ことり「ふつつかものですがお願いしますっ」

真姫「….やりなおしね」

ことり「え?」

真姫「パーティーのやりなおしよ」

ことり「……うん」

真姫「一からやりなおし」

ことり「真姫ちゃん?」

真姫「なに?」

ことり「大好きだよっ!」

おわりです。

更新おそくて申し訳ないです。

お読みいただきありがとうございました。

おつ
ことまきよきかな

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