杏「ボードゲーム部活動記録」奈緒「その6」 (59)

・デレマスSSです
・杏/奈緒/紗南/ありすがボードゲームをやるだけの番組のSSです
・あなたの中のキャライメージと違う場合があります
・ゲームのプレイングはゆるゆるです
・ゲームのルールは番組用に一部変更している場合があります

・メディアの違いを理解せよ!

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1495169276

奈緒「始まりました『ボードゲーム部活動記録』!」

杏「第6回だよー」

ありす「この番組は、私たち4人がボードゲームを遊ぶ番組です」

紗南「今回は何のゲームをやるの?」

奈緒「今回あたしたちがやるゲームは『コヨーテ』だ!」

『コヨーテ』

作者:Spartaco Albertarelli
プレイ人数:2~10人


ありす「今回はカードゲームですね」

紗南「数字が沢山書いてある方が裏……かな?」

奈緒「正解。まずはカードの説明からするか」

奈緒「数字が書いてあるカードの裏は、このカードの表の数字の一覧だな」

奈緒「つまり、[20]1枚、[15]2枚、[10]3枚、[0]~[5]各4枚、[-5]2枚、[-10]1枚、[x2][MAX→0][?]各1枚だな」

奈緒「メインで使うのはこのカードだ」

奈緒「次はこの人形が書いてあるカード」

奈緒「片方が人形1体、その裏に人形2体描いてあるな」

奈緒「これは『ライフ』や『残機』みたいなものって思ってくれ」

奈緒「仮面カードは……今回は使わないから説明は省くぞー」

奈緒「さて、コヨーテがどんなゲームかの説明だな」

杏「ブラフみたいなゲームなんだっけ?」

奈緒「ああ、ブラフと同じくハッタリと読みが重要なゲームだな」

奈緒「と言っても、ブラフよりも運の要素は少ないかな」

奈緒「あと、負けてても不利になることはないから、ブラフよりも逆転しやすいかもしれないなー」

奈緒「次はどうやって進めていくかの説明だな」

奈緒「まずはプレイヤー全員が数字カードを持って、『自分のカードの表を見ないようにして』額に持ってくるんだ」

奈緒「これで『自分以外のプレイヤーのカードの数字が見える』わけだ」

奈緒「この状態でプレイヤーは順番に『全員の数字カードの合計』を予想していくんだ」

奈緒「[20]~[1]のカードはコヨーテが何匹いるかを表したカードになってるんだ」

奈緒「[-5]と[-10]は軍隊がコヨーテを退治して減らす数だな」

奈緒「[x2]は酋長が描いてあって、コヨーテの合計が2倍になるぞ」

奈緒「[MAX→0]は狐で、そのラウンドの最大の数のカードを『全て』0にするんだ」

奈緒「[?]は洞穴からコヨーテが追加で現れるカードだな」

奈緒「どうやって予想するかっていうと、ブラフと同じように『コヨーテが最低何匹いるか』だな」

奈緒「状況によってはマイナスだったりするけども、最初のプレイヤーは必ず『1匹』以上を宣言する必要があるんだ」

奈緒「以降のプレイヤーは、前のプレイヤーよりも多い数で宣言していくんだ」

奈緒「で、前のプレイヤーの宣言に対して『いやそんなにいないだろ』って思ったら『コヨーテ!』って宣言して勝負だ」

奈緒「宣言された数より少なければ数を宣言した側の負け、宣言された数以上であればコヨーテ宣言した側の負けだな」

奈緒「人形カードは各プレイヤー最初は2体側を表にして置いておくんだけど、負けたら裏返して1体にするんだ」

奈緒「人形を身代わりにしてコヨーテから逃げるわけだなー」

奈緒「で、次のラウンドは『負けたプレイヤーから』宣言をしていくんだ。ここはブラフと違うから注意な」

奈緒「人形1体の時に負けたら人形カードをなくして、人形カードがない状態で負けたら脱落だ」

奈緒「そうして最後まで残ったプレイヤーが勝利だな」

奈緒「とりあえずこれで一通りの説明は終わったかな。3人から何か質問はあるか?」

紗南「はい、[0]のカード1枚だけなんか違うけど何か意味あるの?」

奈緒「あー、そうだ、これの説明忘れてた、すまん」

奈緒「えーっと、使ったカードは基本的に山札に戻さずにゲームを進めるんだ」

奈緒「だけど、この黄色い丸が描いてある[0]の『夜』を表したカードが使われた場合、そのラウンドが終わったら『今まで使ったカードを全て山札に戻してシャッフルして』次のラウンドを始めるんだ」

奈緒「[20]や[x2]みたいなカードは、1回出たら夜カードが使われるまで出ることはないっていうのも、コヨーテの数を予想するのに使えるってことだな」

紗南「なるほどねー、了解」

奈緒「他に質問はあるか?」

ありす「私は大丈夫です」

杏「あ、そういえば[?]ってコヨーテが追加されるっていうけど、どう追加されるの?」

奈緒「あー、それはコヨーテ宣言が出てから山札から1枚めくって、それを含めて合計を計算するんだ」

杏「なるほどねー」

奈緒「あとは大丈夫か。それじゃ始めるか」

奈緒「さて、順番決めだけど、カードを引いて数が大きい順でいいか? [x2]と[MAX→0]と[?]は0扱いで」

杏紗南ありす「異議なーし」

奈緒「よし、それじゃカードを引くぞー」ドロー


杏:[3]
奈緒:[1]
紗南:[4]
ありす:[0]

紗南→杏→奈緒→ありす→紗南→……


杏「いい感じに割れたねー」

奈緒「それじゃあ今のカードを戻してシャッフルしてと」

奈緒「改めてゲーム開始だ!」

ラウンド01

紗南(2):[15]
杏(2):不明
奈緒(2):[2]
ありす(2):[0]


紗南「んー、そーだなー、とりあえず『4匹』かなぁ」

杏(杏と奈緒とありすちゃんのを見て4匹かー……。紗南にハッタリかける意味でも少な目にしておこうっと)

杏「じゃあおとなし目に『5匹』かな」

奈緒「うーん、まどろっこしいの面倒だし、一気に『15匹』にするぞ」

杏(ありゃ、ハッタリも何もなくなっちゃった)

ありす「では、私は『17匹』にしましょう」

杏(紗南と奈緒の合計かー。杏のカード0だったりするのかな?)

紗南「んー……。じゃあ『18匹』にしようかな」

杏(紗南自分のが15ぐらいって気付いてるかなぁ……。うーん、杏のカード何だろう?)

杏「そうだなぁ……。『19匹』かなぁ」

奈緒「どうするかなー。……『20匹』にするかー。」

杏(……そういえば奈緒は自分のカードいくつだと思って予想してるんだろう?)

ありす「難しいですね……。『21匹』……いますよね?」

杏(ありすちゃん自分のカード2とか3とか思ってるのかな?)

紗南「んー……、『コヨーテ』かな」

奈緒「それじゃあ同時に自分のカードを置くぞー」


紗南(2):[15]
杏(2):[15]
奈緒(2):[2]
ありす(2):[0]

合計:32匹


紗南(2→1)「うわー、あたしも15だったかー」

杏「杏が先だったらコヨーテって言ってたなー」

奈緒「いやー、うまい具合にハッタリ仕掛けられたなー」

ありす「ほんとですね」

紗南「杏さんにハッタリかけようとしたら奈緒さんとありすちゃんにしてやられちゃったなぁ……」

ラウンド02

紗南(1):[2]
杏(2):不明
奈緒(2):[4]
ありす(2):[MAX→0]


紗南「んー、これもこれで難しいなぁ……。とりあえず『1匹』で」

杏(これ杏がマイナスのカードの可能性もある……? それとも杏のカードを予測させないために1匹って言ってる……?)

杏「どうしようかなー。杏もとりあえず『2匹』にしておこうかなー」

奈緒「いやー、『5匹』ぐらいいるってー」

杏(んー、杏3かなぁ? 奈緒自分が最大値で0になるって判断してピッタリ宣言狙ってる?)

ありす「そうですね……。『7匹』にしましょうか」

杏(……奈緒の宣言もしかしてありすちゃんに対するハッタリ?)

紗南「んー、今度こそ『コヨーテ』かな」


紗南(1):[2]
杏(2):[2]
奈緒(2):[4]
ありす(2):[MAX→0]

合計:4匹


ありす(2→1)「紗南さんと杏さんの宣言は様子見ではなかったんですね……」

紗南「奈緒さんの掌で踊らされてる感じがするね」

奈緒「偶然だよ偶然」

杏「うーん、強敵だなぁ……」

ラウンド03

ありす(1):[3]
紗南(1):不明
杏(2):[0(夜)]
奈緒(2):[?]


ありす「最初に宣言するのってなかなか難しいですね。……『3匹』ですかね」

紗南(ありすちゃんが3匹って宣言してるし、あたしのカードが0とかマイナスってことはないかな。奈緒さんのカードは……まぁ、多分1匹以上が来るよね)

紗南「それじゃあ堅実に『5匹』にしておこうかな」

杏「どうしようかなぁ……。おとなしく『6匹』にしておこうっと」

紗南(んー、杏さんの宣言的にあたしのカード1か2、あっても3かな?)

奈緒「そうだなー……。『7匹』かなー」

紗南(奈緒さんの宣言的にもあたしのカード1~3っぽいね。となるとあとは奈緒さんの追加カード次第だね……)

ありす「そうですね……。『8匹』ぐらいいるでしょう」

紗南「んー、微妙だけど『コヨーテ』で!」


ありす(1):[3]
紗南(1):[3]
杏(2):[0(夜)]
奈緒(2):[?]


奈緒「お、あたしのが洞穴カードか」

ありす「思いのほか私のカード小さいですね……」

紗南「んー、予想の範囲内ではあるけどちょっと厳しい」

奈緒「それじゃあ引くぞー」ドロー


追加カード:[3]

合計:9匹


紗南(1→0)「うぐ、もう追い詰められちゃったなぁ……」

杏「山札リセットだしまた奈緒に翻弄されないように気を付けないとねー」

ありす「また奈緒さんが3番手ですか……」

奈緒「なんかえらく警戒されてるな……」

ラウンド04

紗南(0):[1]
杏(2):不明
奈緒(2):[5]
ありす(1):[1]


紗南「んー、とりあえず『3匹』で宣言しておこうかな」

杏(奈緒の5が見えてるうえでの3匹かー。杏のカードMAX→0か-5? それとも杏へのハッタリ?)

杏「……とりあえず『5匹』かなぁ」

奈緒「どうするかな……。『8匹』にしとくかー」

杏(んー、紗南とありすのカードが1なのに8匹の宣言ってことは、杏のカードは3~5くらいなのかなぁ。奈緒が自分のカードを高めに予想してる?)

ありす「そうですね……、『9匹』にします」

杏(ありすちゃんから見える範囲で結構ギリギリなラインなのかな? となるとやっぱり3か4?)

紗南「厄介だなぁ……。『10匹』!」

杏(んー、杏のカードが3だとすれば10匹いるんだよねぇ……)

杏「んー、『11匹』にしようか」

奈緒「これは『コヨーテ』だなー」


紗南(0):[1]
杏(2):[3]
奈緒(2):[5]
ありす(1):[1]

合計:10匹


杏(2→1)「紗南がぴったりだったかー」

ありす「今回は全員普通のカードでしたね」

紗南「特殊なカード少ないのはわかってるけどどうしても意識しちゃうよねー」

奈緒「疑心暗鬼になるなこのゲーム」

ラウンド05

杏(1):[0]
奈緒(2):不明
ありす(1):[5]
紗南(0):[-10]


杏「……『5匹』で」

奈緒(……ありすと紗南のカード見て言ってるんだから、あたしのカード10だぞってことだよなぁ……。確かに10は3枚残ってるけどなー……)

奈緒「うーん、ハッタリだよな、『コヨーテ』」


杏(1):[0]
奈緒(2):[MAX→0]
ありす(1):[5]
紗南(0):[-10]

合計:-10匹


杏(1→0)「ちょっと酷過ぎないこれ?」

奈緒「あたしが-10だったらもしかしたら宣言上げてたかもなー」

紗南「-10でハッタリ仕掛けられたら辛かったし助かったね」

ありす「厄介なカードが2枚減ったのは助かりますね」

ラウンド06

杏(0):[4]
奈緒(2):不明
ありす(1):[0(夜)]
紗南(0):[4]


杏「んー、『4匹』かなー」

奈緒(ふむ、ありすと紗南の合計かー。んー、勝ってるし、攻めずに流すか)

奈緒「それじゃあとりあえず『5匹』にしておくかな」

ありす「そうですね……、『7匹』にしましょうか」

奈緒(杏と紗南で合わせて8見えてるわけだし、あたしのカードはそんなに高くないのか? ありすが0だし1の方が確率高……あれ、リセットしてから1っていくつか出てたか?)

紗南「どうしようかなー……。うーん、『8匹』にしようっと」

奈緒(んー、紗南もあまり上げないし、やっぱり0か1かね)

杏「んー、微妙だけど、『コヨーテ』で」


杏(0):[4]
奈緒(2):[0]
ありす(1):[0(夜)]
紗南(0):[4]

合計:8匹


杏(脱落)「やっぱりピッタリかー。これは仕方ないなぁ」

紗南「これで次から3人かー」

奈緒「自分のカードの予測がより重要になるなー」

ありす「難易度が上がりますね……」

ラウンド07

奈緒(2):[20]
ありす(1):不明
紗南(0):[5]


奈緒「杏が脱落したからあたしからだな。というわけで『5匹』で」

ありす(ハッタリを仕掛けるなら奈緒さんに対してですね……)

ありす「そうですね……。『6匹』にします」

紗南「うーん、どうしようかなー。……『7匹』かな」

ありす(紗南さんも同じ考えみたいですね)

奈緒「んー、どうしたもんか。……『8匹』にしとくか」

ありす(どうやらまだ気付いていないみたいですね。後は気付かれる前にコヨーテを宣言してもらう必要がありますね……)

ありす「そうですね……、『9匹』ですかね」

紗南「んー、んー、『10匹』!」

ありす(……情報がなさ過ぎてコヨーテを宣言してもらえるラインがわかりませんね……)

奈緒「あー、うーん、『11匹』いるかな」

ありす(……もしかしてもう気付かれてる? ……ならもうギリギリを狙うしかないですね……)

ありす「……『25匹』にしましょう」

紗南「あー、うん、『26匹』かな」

ありす(紗南さんもおそらく自分のカード正確には予測できてないですよね多分)

奈緒「……あっ、さてはお前らグルになってあたしにハッタリかけてるな? 引っかからないぞ、『コヨーテ』だ!」


奈緒(2):[20]
ありす(1):[4]
紗南(0):[5]

合計:29匹


奈緒(2→1)「……」

杏「うわー、これ凄い恥ずかしいやつだ」

奈緒「やめろ、言うな」

紗南「なんというか、ドンマイだよ奈緒さん」

奈緒「やめろやめろ!」

ありす「その……ごめんなさい」

奈緒「いっそ殺してくれ」

ラウンド08

奈緒(1):[-5]
ありす(1):[4]
紗南(0):[0]


杏(奈緒が凄い厳しい状況だなーこれ)

奈緒「うーん、とりあえず『2匹』かなー」

杏(ありすちゃんはどう動くかなー)

ありす「そうですね……。『コヨーテ』ですかね」

杏(知ってた)


奈緒(1):[-5]
ありす(1):[4]
紗南(0):[0]

合計:-1匹


奈緒(1→0)「うわ、酷い状況だなこれ」

ありす「紗南さんが0でなければちょっと怪しかったですね」

杏「さっきまで無傷だった奈緒が一気に瀬戸際まで来てるのはなんか感慨深い」

紗南「ブラフにはない怖さだねー」

ラウンド09

奈緒(0):[-10]
ありす(1):不明
紗南(0):[1]


奈緒「……なぁ、2人とも笑っててもう何となく察してるんだけどさ、『1匹』」

ありす「『コヨーテ』です」

奈緒「だろうな!」


奈緒(0):[-10]
ありす(1):[2]
紗南(0):[1]

合計:-7匹


奈緒(脱落)「おかしい、さっきまで単独トップだったはずなのに」

杏「奈緒のヒントにならないように、今の状況を笑わずに見ていた杏を褒めてほしい」

奈緒「その気遣いはうれしいけど他2人が笑ってた時点でもうな」

ありす「すみません、耐えられなくて……」

紗南「いやー、2連続で同じ状況って笑っちゃうでしょ」

杏「今回は2人とも普通のカードだったからあれだけど、これどっちかが15とか引いてたらそれはそれで大惨事だったよね。特にありすちゃん」

ありす「……そういえばそうですね……」

紗南「こういうときに身を引き締めないといけないね……、反省しよう」

ラウンド10

ありす(1):[10]
紗南(0):[10]


杏(2人して面白いカードを引いたなぁ)

ありす「どうしましょうか……。とりあえず『5匹』にしておきましょう」

紗南「んー、どうしようかなー、『7匹』かな」

奈緒(どのタイミングでコヨーテ宣言するかね)

ありす「難しいですね……、『9匹』ですかね」

紗南「……『11匹』!」

杏(……ピッタリ狙いにいき始めたかな?)

ありす「……『12匹』ですかね」

紗南「……『13匹』で」

奈緒(自分のカードが予測できてないからコヨーテって言えないんだろうなー)

ありす「……『14匹』にしましょうか」

紗南「……『15匹』かな」

杏(これ参加してなくても疑心暗鬼になってる人見てるの楽しいね)

ありす「……『20匹』にします」

紗南「えー……? いるのかな……、『25匹』」

ありす「……30匹はありえないので『コヨーテ』で」


ありす(1):[10]
紗南(0):[10]

合計:20匹


紗南(脱落)「んー、まさか両方10とは……」

ありす(勝者)「15匹の宣言されたとき割とダメかと思ってました」

紗南「11匹超えたあたりからいつコヨーテって言われるかびくびくしてたよ」

ありす「わかりますわかります!」

杏「そんな2人を見て面白いなーって思ってたよ」

奈緒「歪んでるなーって言いたいけどあたしもそうなんだよなぁ……」

杏「とりあえずありすちゃんおめでとー」

ありす「ありがとうございます」

奈緒「さて、『尺が余ってるのでもう1戦お願いします』って指示が出てるし、もう1戦やるか」

紗南「よーし、今度こそ勝つぞー」

杏「2連続最下位は避けたいなー」

ありす「2連勝目指します」

奈緒「それじゃあカードを引いて順番決めるぞー」ドロー


杏:[2]
奈緒:[10]
紗南:[2]
ありす:[2]


杏「えぇ……? 3人も被るの……?」

紗南「2って4枚しかないよね……?」

ありす「本当に何が起こるかわかりませんね……」ドロー


杏:[10]
紗南:[0]
ありす:[1]

奈緒→杏→ありす→紗南→奈緒→……


奈緒「よし、今度は割れたな。それじゃ2戦目始めるぞー」

ラウンド01

奈緒(2):[1]
杏(2):不明
ありす(2):[0]
紗南(2):[5]


奈緒「そうだなー、最初だしとりあえず『21匹』にしとくかー」

杏(えぇ……? 開幕から仕掛けてくるの……?)

杏「……いいよ、乗るよ、『22匹』で」

ありす「……『26匹』です」

杏(よっし、セーフ。ありすちゃんは安全圏で最大数の宣言かな)

紗南「うーん……、『27匹』かなぁ」

杏(ありすちゃんが0のカードで得した感じだね)

奈緒「んー、ちょっと怖いけど『コヨーテ』だな」


奈緒(2):[1]
杏(2):[20]
ありす(2):[0]
紗南(2):[5]

合計:26匹


紗南(2→1)「やー、仕方ないねこれは」

杏「開幕20は勘弁してほしいなぁ」

奈緒「杏にコヨーテって宣言してほしかったけどなー」

ありす「癖の強いカードを引かない運も必要ですね」

ラウンド02

紗南(1):[MAX→0]
奈緒(2):不明
杏(2):[5]
ありす(2):[?]


紗南「うーん、とりあえず『2匹』にしておくよ」

奈緒(5と洞穴とあたしのカードを見て2かー……。あたしマイナスカードだったりするのか?)

奈緒「んー、『3匹』にするかなー」

杏「……『4匹』にしておこうかな」

奈緒(あたしのカードがマイナスだったらMAX→0と洞穴見えててコヨーテって言わないってことはないよなぁ……。となると普通のカードか)

ありす「どうしましょうかね……、とりあえず『5匹』にしておきましょうか」

奈緒(んー、ありすの洞穴を除けばコヨーテが通りそうな状況か?)

紗南「そーだなー、『6匹』いけるかな?」

奈緒(……洞穴で引くカード次第だけど多分超えてるだろ)

奈緒「よし、『コヨーテ』だ!」


紗南(1):[MAX→0]
奈緒(2):[3]
杏(2):[5]
ありす(2):[?]


ありす「あ、私のカード洞穴でしたか」

紗南「あー、-5かなーって思ったらMAX→0だったのかー、まぁそこまで差はないよね」

ありす「では、もう1枚引きますよ」ドロー


追加カード:[5]

合計:3匹


紗南(1→0)「うぐ、あたしのカード-5だったらセーフだったのに……」

杏「残り2枚しかない5を引かれるあたり紗南なかなか運がないね」

奈緒「セーフのカード結構多かったな……」

ありす「早くも紗南さんが崖っぷちですね」

紗南「火事場の馬鹿力っていうのを見せてあげるよ!」

ラウンド03

紗南(0):[4]
奈緒(2):不明
杏(2):[3]
ありす(2):[x2]


紗南「……『10匹』!」

奈緒(んー、高めの宣言に見えるけど、x2を考えるとあたしのカード2とか3とかそのあたりか?)

奈緒「そーだなー……、『15匹』にしよう」

杏「なら『16匹』にするよ」

奈緒(んー、杏のはありすに対するハッタリか?)

ありす「そうですね……、『20匹』ですかね」

奈緒(……x2が見えてないありすがコヨーテって言わないのか……、これはあたしのカードもしかすると10か15?)

紗南「……『25匹』で!」

奈緒(あたしのが10だとすれば17x2で34か……)

奈緒「……よし、『34匹』だ!」

杏「んー、じゃあ『44匹』で」

奈緒(……これあたし15だな?)

ありす「……『45匹』にします」

奈緒(あー、20出てるしあたし15で合計44っぽいなー)

紗南「『コヨーテ』!」


紗南(0):[4]
奈緒(2):[15]
杏(2):[3]
ありす(2):[x2]

合計:44匹


ありす(2→1)「何が悪かったんでしょうか?」

杏「しいて言えば運じゃない?」

奈緒「順番の相性もあるかもなー」

紗南「この調子で逆転狙うよ!」

ラウンド04

ありす(1):[0]
紗南(0):不明
奈緒(2):[4]
杏(2):[1]


ありす「……とりあえず『5匹』ですね」

紗南(んー、奈緒さんと杏さんの合計かぁ……。あえて攻めてみる?)

紗南「そーだなー、『10匹』かな!」

奈緒「……うーん、『15匹』だな」

紗南(これはハッタリにかかったかな?)

杏「……とりあえず『16匹』かなぁ」

紗南(あれっ、コヨーテ宣言来ない? ……もしかしてあたし10とか15とか引いた?)

ありす「……『17匹』ですかね」

紗南(……あたしが15だとしたらこの状況で杏さんやありすちゃんが慎重になるのはちょっと妙かな?)

紗南「……『コヨーテ』!」


ありす(1):[0]
紗南(0):[10]
奈緒(2):[4]
杏(2):[1]

合計:15匹


ありす(1→0)「紗南さんこの状況でハッタリ仕掛けてくるんですか……」

杏「杏も自分のカード4か5ぐらいあるのかと思っちゃってたよ」

奈緒「あたしだったら同じ状況でハッタリかける勇気はないなぁ、凄いな」

紗南「かなり不利な状況だからね、多少のリスクは受け入れないとね」

ラウンド05

ありす(0):[3]
紗南(0):不明
奈緒(2):[1]
杏(2):[15]


ありす「……『5匹』です」

紗南(……確かマイナスカード1枚も出てなかったよね……。もしかしたら引いてるかも……。-10だとしたら、合計は9匹と……)

紗南「うーん……、『7匹』かな」

奈緒「……『8匹』にしておくかなー」

紗南(奈緒さん慎重だなー……、あたし本当にマイナスカードっぽいなー)

杏「……『9匹』で」

紗南(……んー? 杏さんがコヨーテって言わない? このタイミングでハッタリ?)

ありす「……『10匹』ですね」

紗南(……あたしが-10ならコヨーテって言ってるよね、なら-5?)

紗南「そーだなー……、『11匹』で」

奈緒「……よし、『12匹』だ」

紗南(……うーん、わかんない、奈緒さんもしかして自分のカード高いと思ってる?)

杏「……『コヨーテ』かなー」


ありす(0):[3]
紗南(0):[0(夜)]
奈緒(2):[1]
杏(2):[15]

合計:19匹


杏(2→1)「うわ、杏15かー。みんな宣言低めだからわかんなかったよー」

紗南「いや、マイナスカード出てないからてっきりマイナスカード引いたんだと思ってたんだよねー」

ありす「私は杏さんにハッタリ仕掛けやすそうだったので仕掛けたつもりでした」

奈緒「あたしもコヨーテ宣言させるために低めに宣言してたなー」

杏「怖いなー。夜カードが出て山札リセットだしまた癖の強いカードが戻るのが更に怖い」

ラウンド06

杏(1):[4]
ありす(0):不明
紗南(0):[5]
奈緒(2):[0]


杏「うーん、とりあえず『1匹』にしておこうかな」

ありす(この宣言は……ハッタリではなく堅実な進行ですかね? 山札リセットでマイナスカードも充分あり得ますし……)

ありす「そうですね……、『3匹』にしましょうか」

紗南「んー、『4匹』かなぁ」

ありす(私のカード-5ですかね? -10ならコヨーテ宣言が来ているでしょうし)

奈緒「……『5匹』かね」

ありす(私のカードが-5だとすれば、もうオーバーしてますかね)

杏「……『コヨーテ』かなぁ」


杏(1):[4]
ありす(0):[-5]
紗南(0):[5]
奈緒(2):[0]

合計:4匹


奈緒(2→1)「駄目かー」

ありす「やはり-5でしたか」

紗南「今回は比較的まともな数値だったねー」

杏「その分次以降癖が強いのが出る可能性が上がるんだよねー」

ラウンド07

奈緒(1):[0(夜)]
杏(1):不明
ありす(0):[20]
紗南(0):[10]


奈緒「んー、『30匹』で」

杏(おおう、ハッタリなく置いてきたね……、いや、もしかして杏のカードがマイナスだったりする?)

杏「……うーん、『31匹』」

ありす「……ないですね、『コヨーテ』です」


奈緒(1):[0(夜)]
杏(1):[0]
ありす(0):[20]
紗南(0):[10]

合計:30匹


杏(1→0)「おおう、よりにもよって0かー。1とかならセーフだったのに」

奈緒「おー、あたしも0だったのか、ラッキーだな」

ありす「私のカードがどれでもオーバーしてるのがわかる数値だったのが助かりました」

紗南「あー、確かにあたしとありすちゃんのカード逆だったらわからなかったね」

ありす「逆だったら32匹の宣言をしていたかもしれませんね……」

ラウンド08

杏(0):[5]
ありす(0):不明
紗南(0):[?]
奈緒(1):[10]


杏「……うーん、『1匹』かな」

ありす(……-10あり得ますかねこれ。洞穴もありますし慎重にいきましょう)

ありす「……『2匹』ですね」

紗南「ふむ……、『3匹』で」

ありす(紗南さんも慎重ですね。-10とみてよさそうです)

奈緒「どうするかなー……、『4匹』にしておくかな」

ありす(このペースだと私の宣言から怪しくなってきますかね)

杏「んー、『5匹』で」

ありす(さて、ここからですね)

ありす「『6匹』です」

紗南「うーん、『7匹』」

ありす(奈緒さんはどちらの宣言をしますかね……)

奈緒「……ここは『コヨーテ』かな」


杏(0):[5]
ありす(0):[MAX→0]
紗南(0):[?]
奈緒(1):[10]


紗南「あー、あたしのカード洞穴だったんだ」

奈緒「うわ、あたしのカードが最大だったのかー、ちょっとやばいかこれ」

紗南「それじゃあカード引くよー」ドロー

追加カード:[2]

合計:7匹


紗南「よーっし、セーフ!」

奈緒(1→0)「うわー、ピッタリかー」

杏「きっちり引いてくるかー、凄いね」

ありす「紗南さんが開幕2連敗になったと思ったら全員が風前の灯火ですね……」

紗南「この調子で逆転勝利だよ!」

ラウンド09

奈緒(0):[10]
杏(0):不明
ありす(0):[5]
紗南(0):[2]


奈緒「うーん……、『2匹』かな」

杏(んー、これは奈緒が飛ぶように低めに宣言する方がいいかな?)

杏「そーだなー、『3匹』にしようかな」

ありす「どうしましょうか……、『4匹』ですかね」

杏(ありすちゃんも奈緒がターゲットかな?)

紗南「んー、『5匹』かなー」

杏(みんな同じ考えっぽいね)

奈緒「……『7匹』で」

杏(……一気に2匹上げたってことは気付かれたかなぁ。となるとピッタリ狙っていくしかないけど、杏が-10だと詰みと……)

杏「……『12匹』かな」

ありす「……『17匹』にします」

杏(……これでこのラウンドは大丈夫かな? 流石に回ってこないよね)

紗南「うーん、『コヨーテ』」


奈緒(0):[10]
杏(0):[-5]
ありす(0):[5]
紗南(0):[2]

合計:12匹


ありす(脱落)「やはり駄目でしたか……」

杏「あぶなー、ピッタリ宣言できてよかったー」

奈緒「コヨーテ宣言しなくて正解だったな……」

紗南「安心してるところ悪いけど、次は2人の番だよ」

ありす「さ、紗南さん結構言いますね……」

紗南「あー、物語みたいな大逆転勝利できそうでちょっと興奮してるかも」

奈緒「確かに主人公みたいな状況だよなー。まぁ、そうやすやすと負けてやるつもりはないけどなー」

杏「現実は非情であるってことを教えてあげるよ」

ラウンド10

紗南(0):[1]
奈緒(0):[0]
杏(0):[2]

合計:3匹


ありす(珍しく3人とも普通のカードですね。かなり低めの数値ですが、紗南さんはどう宣言するんでしょうか)

紗南「……『4匹』かな」

ありす(攻めますね……、自分のカードも普通と予想してのピッタリ狙いでしょうか?)

奈緒「んー……、『5匹』だな」

ありす(3匹見えてて4匹宣言にコヨーテはできませんよね)

杏「……『コヨーテ』」


紗南(0):[1]
奈緒(0):[0]
杏(0):[2]

合計:3匹


奈緒(脱落)「うわー、最初から超えてたかー……」

紗南「ピッタリ狙ってたけど超えちゃってたかー、あっぶなー」

ありす「紗南さんよく攻めましたね……」

杏「さて、泣いても笑っても次が最後だね」

紗南「勝たせてもらうよ杏さん!」

杏「来なよ紗南! カードなんて捨ててかかって来い!」

奈緒「いやカードは捨てるなよ」

ラウンド11

杏(0):[15]
紗南(0):[15]

合計:30匹


ありす(うわぁ……、これは大変そうですね……)

奈緒(1戦目の1ラウンド目も15が2枚出てハッタリの掛け合いにならなかったっけ)

杏「んー……、『1匹』」

紗南「そーだなー……、『2匹』にしようかな」

ありす(あ、これ時間かかりますね)
奈緒(あ、これ時間かかるやつだ)

杏「……『3匹』かなー」

紗南「うーん……、『4匹』にするよ」

杏「ふーむ……、『5匹』で」

紗南「……『6匹』にしようっと」

杏「……なら『10匹』にしようか」

ありす(あっ、杏さんが少し攻めましたね)

奈緒(しびれを切らした感じか?)

紗南「おーっと、そうくるかー……。なら『20匹』!」

奈緒(おー、紗南も一気に攻めたなー)

ありす(低い宣言が続いた分大きい宣言でコヨーテを誘ってるんでしょうか?)

杏「んー、そう来たかー……、『25匹』で」

紗南「……『30匹』!」

杏「……うーん、『コヨーテ』かなぁ」


杏(0):[15]
紗南(0):[15]

合計:30匹


杏(脱落)「ぐわー、ダメだったー」

紗南(勝者)「……どうしよう、うれしすぎてちょっと何喋ればいいのかわかんない」

奈緒「おつかれさん。いやー、凄かったな」

ありす「お疲れ様です。紗南さん大逆転勝利おめでとうございます」

紗南「ありがとー!」

杏「いやー、今回完全に紗南が主人公だよこれ」

奈緒「ほんとよくあれから逆転したよなー」

紗南「えへへー」

奈緒「『そろそろ〆始めてください』と、了解」

奈緒「それじゃあ3人ともコヨーテやってみてどうだった?」

紗南「凄い疑心暗鬼になるゲームだったねー」

ありす「ブラフに近いルールでしたけど、何故かブラフとは全然違う感じがしましたね」

奈緒「あー、確かになー。なんでだろうな」

杏「多分だけど、ブラフは『自分だけが見えてる』けど、コヨーテは『自分だけが見えてない』から疑り深くなるんじゃないかなー」

ありす「凄く納得できる理由ですね」

紗南「あとはマイナスやMAX→0があって予測し辛いってのもある?」

奈緒「あー、それもあるなー。ブラフは見えてるものより減ることはないからなー」

奈緒「というわけで今回はここまで」

奈緒「次回は『度胸とタイミングと運が重要なゲーム』らしい」

ありす「紗南さんが得意そうな感じがしますね」

杏「確かに重要な場面でよく攻めるからねー」

紗南「そうかな?」

奈緒「それではまた次回」

杏奈緒紗南ありす「ばいばーい」

おわりです
その3並に作るのが大変だった
機会があればあちらでもよろしくお願いします

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