初めての投稿です。
登場するのはシンデレラプロジェクト、ミリオンライブシアター組、315プロ所属アイドルです。
越境が苦手じゃないよ、って方はそのままどうぞ。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1494847076
カメラ「5秒前、4、3、2……」
天ヶ瀬「特別番組!」
伊集院「シンデレラとミリオン!」
御手洗「315な経験を!!」
ワァァァァァァァ
天ヶ瀬「さー始まりました、初の三事務所合同の特別番組【シンデレラとミリオン!315な経験を!】。司会のJupiter、天ヶ瀬 冬馬です。よろしく」
伊集院「チャオ☆同じく伊集院 北斗です」
御手洗「御手洗 翔太!よろしくー」
天ヶ瀬「北斗、翔太。これはどんな番組だ?」
伊集院「この番組はシンデレラプロジェクトの皆さんと、765シアター組の皆さんが我らが315プロダクションのアイドルの前職を体験してもらい、今後の活動に生かしてもらおう、という番組さ」
御手洗「ちなみに僕たちは前職もアイドルだから今回はパスだよ。さあ!今日から7か月間、毎月二組のユニットの職業体験の様子をお届けしまーす」
天ヶ瀬「今月のユニットは・・・こいつらだ!!」バッ
カツカツカツ
天道「DRAMATIC STARSの天道 輝だ!よろしく!」
桜庭「桜庭 薫だ」
柏木「柏木 翼です。よろしくおねがいします」
カツカツカツ
鷹城「Beit、鷹城 恭二だ。よろしく」
渡辺「渡辺 みのりです。よろしくお願いします」
ピエール「ヤフー!ピエールだよ!よろしくね!」
天ヶ瀬「という事で今月はDRAMATIC STARSとBeitの二組だ」
伊集院「確か職業体験は5日間でしたね?どうでした?」
天道「そうだな・・・今まで関わったことのないアイドルと交流ができて楽しかったな!」
桜庭「ああ、僕たちの職業は覚えることがかなりあったはずだ。だが頑張っていたと思う」
柏木「そうですね。どんな子が来るのかなって思ってましたけど、いい子でした」
御手洗「Beitはどうだった?」
鷹城「ああ、最初は何だコイツはって思ったが……凄い奴だった」
ピエール「みーんな可愛かった!また一緒に仕事したいな!」
渡辺「僕もそうだな。また一緒の仕事をしたいと思ったよ」
天ヶ瀬「何かおもしろそうだな!じゃあ早速そのVTRを・・・」
「「「「どうぞ!!!」」」」
スタジオ
天道「はい、ってワケで。俺たちDRAMATIC STARSとBeitが記念すべき最初のVTRだぜ!」
ピエール「ヤフー!僕、うれしい!」
柏木「そうですねえ。どんな子が来るんでしょう・・・怖い子だったらどうしよう」
桜庭「しっかりしろ。お前はいい大人なんだぞ」
カンペ「早速シンデレラと765のアイドルを呼びたいと思います」
渡辺「ん、皆。そろそろ呼ぼうか」
鷹城「そうだな。じゃあ入ってきてくれ!」
ガチャッ
「「「「失礼しまーす!」」」」
トテテテテテ
天道「じゃあ早速自己紹介を頼むぜ!」
島村「はい!美城プロダクション所属、島村 卯月です!よろしくお願いします!」ペコッ
本田「本田 未央!同じく美城プロダクションです!よろしくお願いします!」ペコッ
双葉「双葉 杏・・・美城プロ。よろしく・・・フワァ」ペコッ
北沢「765プロダクション所属、北沢 志保です。よろしくお願いします」ペコッ
伊吹「765プロの伊吹 翼です!よろしくお願いしまーす!」ペコッ
大神「大神 環!よろしくお願いします!あっ、765プロ所属です!」ペコッ
百瀬「百瀬 莉緒。よろしくね」
馬場「馬場 このみよ。このみお姉さんって呼んでくれてもいいわよ?」
宮尾「宮尾 美也ですー。よろしくお願いしますー」ペコッ
ピエール「自己紹介ありがとう!」
鷹城「今日から5日間、この9人が俺たちの職業を体験してもらうことになるんだが・・・割り振りは・・・」
桜庭「ああ、今からくじを引いてもらう。引いたくじに書いてある者のところへ行ってくれ」スッ
くじ終了
天道「じゃあ今日から5日間、よろしくな!卯月!」
島村「はい!輝さん!」
桜庭「桜庭 薫だ。今日からよろしく。北沢」
北沢「はい、よろしくお願いします。桜庭さん」
柏木「同じ名前だねー翼ちゃん」
伊吹「そうですねー!翼くん!」
鷹城「じゃあよろしくな。未央、杏、美也」
本田「よろしく!恭二さん」
双葉「よろしく・・・」
宮尾「よろしくお願いしますー」
渡辺「莉緒さん、このみちゃん。今日からがんばろうね」
百瀬「ええ!がんばるわ!」
馬場「何で私は『ちゃん』付けなのよー!!」
ピエール「よろしく!環!」
大神「うん!こっちこそよろしく!ピエール!」
カンペ「じゃあ移動しましょうか」
天道「じゃあ今日から5日間お世話になる合宿所に行くぞ!」
島村「どんなところなんでしょうか・・・」
桜庭「765プロと美城プロダクションと315プロとこのTV局は3年ほど前からこの企画を計画していたらしくてな。共同で金を出し合って合宿所を建設したらしい。僕たちはその最初の利用客だそうだ」
北沢「へえ・・・」
柏木「薫さん。あんまりお金の話は・・・」
桜庭「ん、そうだったな」
鷹城「じゃあ早速行こう。皆、向こうのバスへ乗ってくれ」
「「「はーい」」」
バス車内
カンペ「お互いの第一印象は何かありますか?」
天道「ってよ。俺は・・・ああ!!ドームだ!見たぜ、ドームで歌ってる姿!確か・・・卯月と志保、杏に未央。それに翼だ!」
島村「えっ!本当ですか?」
天道「ああ!なあ翼!桜庭!」
柏木「そうですね。翼ちゃん、かっこよかったよ!」
伊吹「いやーうれしいなあ」テレテレ
桜庭「確かに、僕たちが行った2015年のドーム二日目のライアー・ルージュ。あれは良かったと思う」
北沢「あ、ありがとうございます・・・」
天道「あれは俺たちが315プロに所属してすぐに開催されたライブだったな。プロデューサーがチケットをくれたんだ。・・・凄かったぜ」
渡辺「僕も行きたかったんだけどね・・・残念だなあ」
百瀬「私たちも出たかったんだけど・・・別の仕事がね」
ピエール「卯月たちは何を歌ったの?僕聞きたいなあ」
大神「環も!」
カンペ「カラオケありますよ」
ピエール「だって!!みんなで歌おうよ!」
馬場「いいわね!スタッフさん!目的地までどれくらいなの!?」
カンペ「2時間半です」
鷹城「ちょっとしたライブ並っすね・・・」
宮尾「歌いましょー」
本田「じゃあ最初はこの曲じゃない?」ピピッ
桜庭「何故バスにマイクが十本も・・・」
『曲名 READY!! 作詞 yura 作曲・編曲 神前暁(MONACA)』
天道「おお!ライブの一曲目だ!!」
本田「じゃあカラオケスタート!!」
346「Are you ready!!I'm lady!!始めよう!」
765「やれば出来るきっとー絶対ー」
315「僕らNo.1!!」
一旦中断です。
再開です
テロップ『アイドル達が盛り上がっていますが、長すぎるためダイジェストでお送りします』
天ヶ瀬「どんだけ歌ってんすか!」
柏木「あはは・・・」
渡辺「盛り上がっちゃてね?」
『深層マーメイド 作詞 唐沢美帆 作曲・編曲 睦月周平』
伊吹・柏木「Deep Blue!!」
<Mermaid!
伊吹・柏木「ねえ、好きで好きで仕方がないの」
『THE FIRST STAR 作詞 結城アイラ 作曲 EFFY』
天道・本田「一番星までー!駆けあがって行こう!」
本田「胸の中で、生まれたヒカリ!」
『Blue Symphony 作詞 こだまさおり 作曲・編曲 山口朗彦』
北沢・百瀬「高く高く!祈る鼓動!」
鷹城・桜庭「羽ばたいて!私たちの歌ー!」
『はにかみdays 作詞 森由里子 作曲・編曲 滝澤俊輔(TRYTONELANO)』
島村「胸キュンで、はにかんで」
大神「右手を振ったけーれどー」
ピエール「チャンスを追い越した、青春の道ー」
『dear... 作詞・作曲・編曲 KOH』
馬場「Love song感じていたいの」
宮尾「ずっとー見つめていたいよー」
渡辺「想えば想うほど恋しいよー」
「「「想えば、想うほど愛しいよー」」」
ワァァァァァァァァ
カンペ「到着しました」
天道「さあ!着いたぜ!」
鷹城「じゃあバスから降りてくれ」
島村「杏ちゃん、着いたよー」ユサユサ
桜庭「車内はあんなにうるさかったのによくずっと眠れたな・・・」
桜庭「ここが合宿所か・・・」
北沢「思ったよりも立派ですね・・・」
柏木「えっと・・・あ、これだ。この合宿所は中にいろんな施設を完備していて、食堂や教室、スタジオなんかもあるそうです」
伊吹「翼君、何か読んでるの?」
柏木「ばれちゃった」
鷹城「えーと。じゃあ今から分かれて職業体験を始めるぞ。まずはDRAMATIC STARSは教室へ行ってくれ。それから俺たちは中の特設セットで仕事開始だ」
天道「よし!じゃあ行こうぜ!卯月!」ダッ
島村「は、はい!」ダッ
伊吹「翼君!私たちも!」グイッ
柏木「あんまり走ると危ないよ?」ダッ
桜庭「危ないから走るな・・・はあ。僕たちも行こうか」
北沢「はい・・・大変ですね」
桜庭「・・・もう慣れてしまっている自分がいることがひどく嫌だがな」
鷹城「じゃあ俺たちも行くぞ」
本田「了解です!行こ!杏ちゃん、みゃーお!」
双葉「オッケー!!行こう!」
宮尾「杏ちゃん、お口に何か入ってますー」
みのり「では僕たちも」
馬場「みのり君、お酒はいける口かしら?」
渡辺「ええ、そこそこですけどね」
百瀬「飲み相手ゲットー」
ピエール「環!行こう!」
環「うん!楽しみだ!」
A教室
天道「えーっと、じゃあ早速授業を始めるぜ」
島村「はい!お願いします!」
天道「じゃあまずは俺の前職・・・は何か分かるか?」
島村「弁護士・・・ですよね?」
天道「そうだ。それで弁護士は何をする仕事か分かるか?」
島村「ええと・・・無罪!とか有罪!とか・・・ですよね」
天道「うーん・・・ちょっと違うかな。有罪か無罪かを決めるのは裁判長だ。俺たちの仕事は原告・被告の訴訟代理人として主張、立証をする。もしくは被告人の無罪を証明する・・・つってもあんま分かんねえよな?」
島村「はい・・・ちょっと難しいです」
天道「でも、それをもっと簡単に言うと」スッ
カッカッカッ
天道「ヒーロー、だ!」
島村「ヒーロー・・・ですか?」
天道「ああ。がんばって俺たちが依頼してくれた人の無罪、勝ちを証明したら、その人は笑顔になるんだ。それってヒーローみたいじゃねえか?」
島村「ヒーロー・・・はい!すごいです!」
天道「だろ!?じゃあ弁護士が何かが分かったところで、これからのスケジュールを渡しておくぜ」スッ
島村「ありがとうございます!ええと・・・」
天道「目標はある事件の弁護!・・・ていう体で5日間で学んだ事を存分に発揮してもらう。実際に相手側の弁護士も付けるぞ?じゃあ今日から五日間、改めてよろしくな!卯月!」
島村「はい!輝さん!」
一旦中断です
再開です
教室B
桜庭「では改めて。今日から五日間、医者の職業体験を担当する桜庭薫だ。よろしく」
北沢「北沢志保です。よろしくお願いします」
桜庭「まずはいきなりだが・・・」スッ
カッカッカッ
桜庭「吃逆、これが何か分かるか?」
北沢「すみません・・・何と読むかも」
桜庭「きつぎゃく、という。これはしゃっくりの別名だ」
北沢「しゃっくり・・・」
桜庭「ああ。しゃっくりはミオクローヌスの一種で、一般的には飲食物や会話中の刺激がきっかけとなることが多いが、まれに横隔膜の炎症、腎臓病、脳腫瘍といった疾患によって引き起こされるんだ。北沢、これを聞いて分かったか?」
北沢「いえ・・・」
桜庭「まあしゃっくりは医療ドラマでもあまり取り上げないからな。だが脳腫瘍や腎臓病は良く聞く病名だ。君はあと何年かしたら医者役としてドラマに出ることも少なからずあるだろう。その時、単語の意味をちゃんと分かっているか、この病気がこのステージにまで到達してしまったらどれほど危険かが分かっているか、医療現場の緊張感を知っているか。それだけでも役に対する心構えが変わる。この五日間で学ぶことを将来の役に立ててもらいたい」
北沢「はい、分かりました」
桜庭「よし、では授業を始める」
教室C
柏木「えっと、じゃあ渡したプリントを見てくれる?」
伊吹「はーい」ペラッ
柏木「この五日間の目標はフライトシュミレーターで離陸から着陸までちゃんとやれるか、だね」
伊吹「そんなに簡単に出来るんですかー?」
柏木「大丈夫だよ、ちゃんと五日間しっかりと勉強したらできるようになるよ。今回は僕が操縦士、翼ちゃんが副操縦士としてシュミレーションをしてもらいます」
伊吹「それじゃあ安心です!」
柏木「じゃあ早速授業・・・と行きたいけど。少しお腹すいたなあ。翼ちゃん、カフェに行かない?ここの合宿所にあるんだって」
伊吹「本当ですか!?行きましょ行きましょ!」グイッ
柏木「そんなに走らなくても大丈夫だよー」
御手洗「マイペースだね」
柏木「美味しいパフェでした」
コンビニ
本田「へえ・・・合宿所の中にコンビニがあるんだ」
宮尾「一応この合宿所はアイドルが使わない間は普通の合宿所として色んな所が使ってるそうですー」
鷹城「ああ。今日から五日間、ここの体育館をバレー部が借りるそうだ。早速だが接客をしてもらうぞ。三人とも経験はあるか?」
本田「無いです!」
宮尾「私もですー」
杏「無いよ」
鷹城「まあすぐになれるさ。まずはレジの使い方からだ」
鷹城「・・・ってな感じだ。分かったか?」
本田「はい!」
宮尾「たぶん大丈夫ですー」
杏「分かったよ」
鷹城「そうか・・・」
ウィィィン
鷹城「お、早速来た。いらっしゃいませ」
「「「いらっしゃいませ!!」」」
バレー部A「すみません、からあげを・・・ってアイドルの!!?」
鷹城「あー、今番組の企画中でな」
バレー部A「あ、ああ・・・なるほど」
鷹城「未央、レジを頼む。じゃあ杏と美也は付いてきてくれ。品出しを教える」スッ
美也「はーい」
杏「はーい」
表記間違えました。
杏→双葉
美也→宮尾
です。申し訳ありません。
本田「えーと。からあげ、でしたね!」ガチャッ
バレー部A「あ、はい!」
本田「ポイントカードは持ってますか?」
バレー部A「あ、はい」スッ
ピッ
カチャカチャッ
本田「えーお会計は二万四千円です!」
バレー部A「ええ!!?」
本田「あ、違う。押し間違えちゃった。すみません、140円でした・・・」
バレー部A「・・・ハハ。じゃあこれで」スッ
本田「140円ちょうどお預かりします・・・アハハ・・・」
バレー部A「・・・あの。いつもテレビで見てます」
本田「えっ、ありがと!」
バレー部A「これからも頑張ってください!」
本田「ありがとう!そっちこそバレー、頑張ってね!じゃあはい!からあげ」スッ
バレー部A「ありがとうございます!」
ウィィィン
本田「ふう・・・何とか出来たかな?」
花屋
渡辺「今日から五日間、よろしくお願いします」
店主「ああ、よろしく頼むな!」
渡辺「今回はお店を貸していただきありがとうございます」
店主「いやいや、アイドルが接客してくれんなら店の売り上げも上がるってもんよ!じゃあよろしくな!あっ、終わったら俺に声かけてくれ」
渡辺「はい」
百瀬「はーい」
馬場「・・・はーい」
渡辺「じゃあ、早速始めようか。今回協力していただいたこの花屋さんで、五日間の職業体験をします。いつもは朝の10時から夜9時までの営業時間だけど、番組側の要望で僕たちは昼の三時までには終わるようにしたそうだよ」
百瀬「何でそんなことを?」
渡辺「さあ・・・僕には分からないけど・・・って百瀬さん。胸元はだけ過ぎです。直して直して」
百瀬「えーセクシーでいいじゃないのー。ねえこのみお姉さん」スッ
馬場「ええ・・・そうね」
百瀬「どうしたんです?このみ姉さん」
馬場「うう・・・何で私のだけ子供用のなのよー!!」
渡辺「ああ、すみません。丁度いいサイズが無かったんで店主さんの娘さんのをお借りしたんです」
馬場「なっ・・・その娘さんっていくつ?」
渡辺「言っても大丈夫・・・何ですか?あっ、一応隠して・・・じゃあ指で」スッ
馬場「はうぅ!!」
テロップ『一応伏せておきました』
伊集院「結局幾つだったんです?」
渡辺「志狼くんよりちょっとお姉さん、くらいかな?」
渡辺「じゃあ早速だけど始めようか。まずはお花に水をあげよう」
百瀬「了解」
馬場「分かったわ」
渡辺「花に水をあげる時は葉や花びらに水が当たらないように注意してね」ジョロロ
百瀬「はーい」ジョロロ
馬場「ん・・・」ジョロロ
渡辺「そうそう、そんな感じで」
ガラッ
渡辺「あ、お客さんだ。いらっしゃいませ。本日はどのような花を?」
少女「そうですね・・・お父さんへの贈り物なんですけど・・・」
渡辺「お父さんへのですか・・・そうだなあ。黄色いバラが一般的だけど」
少女「去年それを送ったので別の花を贈りたいんですが・・・」
渡辺「うーん・・・あ、お父さんへの誕生日は?」
少女「九月二十五日ですけど・・・?」
渡辺「では・・・これはどうかな?」スッ
少女「わあ・・・綺麗」
渡辺「これはフジバカマ。九月二十五日の誕生花です。花言葉は優しい思い出、です」
少女「優しい思い出・・・じゃあこれにします」
渡辺「ありがとうございます。ではレジの方へ」
百瀬「わあ・・・すごい」
馬場「ええ・・・」
ガラッ
渡辺「ありがとうございました」
百瀬「すごいわね、みのり君」
馬場「本当。かっこよかったわ」
渡辺「そうですか?まあ一応前職ですからね」
デパート屋上
ピエール「やふー!じゃあ環!今日から一緒にがんばろうね!」
大神「うん!でも何するの?」
ピエール「あ、そうか。僕まだ前のお仕事言ってなかったね。僕の前のお仕事は着ぐるみバイト!カエルの着ぐるみを被っていたんだよ!」
大神「すごーい!」
ピエール「じゃあ早速お仕事しよう!環の着ぐるみはこれだよー。おおかみさん!」
大神「うん!分かった!」カポッ
ピエール「じゃあ部隊袖に行こう!そろそろ始まるよ!」カポッ
ワァァァァ
司会「はーい!今日はお越しくださいましてありがとうございます!では早速今日のメインゲストをお呼びしましょう!どうぞ!」バッ
ワァァァァァァァァ
所「所恵美だよー!よろしく!」
島原「ハーイ!ワタシは島原エレナだヨー。よろしくね!」
田中「田中琴葉です!よろしくお願いします!」
おおかみ「めぐみ!えれな!ことは!」
所「ん?」
島原「ん?どしたのメグミ」
所「いやー何か聞き覚えのある声が・・・」
田中「二人とも!何よそ見してるの」
所「んー・・・気のせいか。ゴメン琴葉」
カエール「環!声出しちゃだめだよ!」ヒソヒソ
おおかみ「ごめーん・・・」ヒソヒソ
所「今日は私たちのイベントに来てくれてありがとうね!」
島原「じゃあ来てくれた子供たちにお菓子をプレゼントするヨ♪」
田中「じゃあカエルさん、オオカミさん。お願いしまーす」バッ
カエール「じゃあ行くよ?」
おおかみ「うん!」
テクテクテク
子供「かえるさんだー!」
子供「おおかみさんもいるー!」
所「じゃあ一緒にお菓子を配りに行くよー!」
島原「カエルさんは私に着いてきて!」
カエール「・・・」テクテク
所「オオカミさんは私にー!」
おおかみ「・・・」テクテク
田中「じゃあ行きまーす!」
島原「はい、どうぞ!おかしだヨ」スッ
子供「ありがとーお姉ちゃん!後カエルさんも!」
カエール「・・・」フリフリ
所「はーいどうぞ!」スッ
子供「あ、ありがとう。おおかみさんも・・・ありがとう」
おおかみ「・・・」ブンブン
田中「はい、どうぞ」スッ
子供「ありがとう!おねーちゃん!」
カエール(環!そろそろ舞台裏に戻るよ!)
おおかみ(うん!戻ろう!)
田中「カエルさんとおおかみさん!ありがとう!」
所「ありがとー」
島原「サンキュー!」
天ヶ瀬「さて!一日目の職業体験のVTRを見てもらっら訳ですが、ここで職業体験をしたアイドルにもご登場いただきましょう!どうぞ!!」バッ
パチパチパチ
天ヶ瀬「島村卯月さん、北沢志保さん、伊吹翼さん、本田未央さん、宮尾美也さん、双葉杏さん、百瀬莉緒さん、馬場このみさん、大神環さんです!」
伊集院「どうでしたか?一日目は?」
島村「そうですね・・・私は弁護士っていう少し難しい職業を体験させてもらったので、覚えることが難しかったです」
北沢「私もです。医学用語を覚えるのが少し大変でした・・・」
伊吹「私もー。チョット難しかったなー」
御手洗「そっか。でも何で夕方までに全員職業体験を終わらせたの?」
天道「ああ、それか。多分この後のVTRに理由があるぜ」
百瀬「ああ、あれね・・・」
馬場「確かにあれは・・・」
本田「莉緒姉とこのみ姉さん、どうしたんです?」
双葉「未央ちゃん、あれだよ」
宮尾「あー、あれですか」
御手洗「え、何何!?」
天ヶ瀬「気になるな・・・じゃあ早速VTRを」
「「「「どうぞ!!!」」」」
合宿所
大部屋
天道「えー、今日は慣れない事もあったかと思うが、お疲れさん」
島村「お疲れ様です!」
百瀬「ホント。もう疲れたわ」
馬場「早くお酒が飲みたいわねえ」
渡辺「我慢してください」
桜庭「実は体験が三時までなのは理由がある」
柏木「・・・おやつですか?」
桜庭「違う。お前は知っているだろう」
柏木「あはは。そうですね。その理由は二つです。一つは、皆さんに今日の確認テストをしてもらいます」
伊吹「テストですか!?」
双葉「ええ・・・」
鷹城「大丈夫だ。ちゃんと今日の事を覚えて入れば出来る・・・はずだ」
渡辺「僕たちBeitが担当した子は実技テスト、DRAMATIC STARSが担当した子はペーパーテストだよ」
ピエール「じゃあ早速始めよっか!Beit組はこっちに来てー!」
ゾロゾロ
天道「そんじゃ、俺たちも始めるか」ペラッ
桜庭「ああ」ペラッ
柏木「ちなみに欠点をとっちゃたら晩御飯が質素になっちゃうよ?担当した僕たちのも」ペラッ
伊吹「え・・・」
島村「ホントですか・・・」
天道「じゃあ制限時間は10分。始め」ピッ
鷹城「俺のテストは簡単だ。レジ打ちと品出し、今日やったこの二つができるかだ。特別に番組にレジと業務用の冷蔵庫を貸してもらった。じゃあ最初は未央から」
本田「本田未央、行きまーす!」
渡辺「僕のテストは・・・そうだなあ。水やりのやり方・・・」
百瀬「余裕ね」
馬場「ええ、大人のレディには楽勝よ」
渡辺「と、九月二十五日の誕生花。これを答えてもらおうかな」
百瀬「え」
馬場「え」
ピエール「テスト・・・僕テスト考えるのは苦手だなあ・・・」
大神「テストなかったら合格も不合格もないぞー」
ピエール「うーん・・・どうしよう・・・じゃあ、今日来てた三人のアイドルは誰でしょう!」
大神「余裕だぞ!ことは、えれな、めぐみだ!」
ピエール「正解!」
大神「やったー!」
テスト終了
天道「・・・っと。60点。まずまずだな」
島村「はい・・・」
天道「大丈夫だ。間違えたところは凡ミスが多かっただけだ。ちゃんと見直しをして、分からなかったところをちゃんと復習しとこうな!」
島村「はい!」
桜庭「良し、満点だ」
北沢「ありがとうございます」
桜庭「難しい単語も多かっただろうが良く覚えていたな」
北沢「当然です。医者役が来た時に出来なくては困りますから」
桜庭「・・・いい心がけだ」
柏木「・・・39点。後・・・一点・・・」ガクッ
伊吹「ああ翼君!ごめん!元気出してー!!」
柏木「ううん・・・大丈夫・・・あれ?ここ合ってる」キュッ
伊吹「ってことは・・・?」
柏木「41点!!合格だよ!!」
伊吹「やったー!!!」
柏木「やったー!!!」
みのりさんの一人称を間違えてしまいました。気を付けます
鷹城「・・・まあ全員良しだ。だが未央。お前はお喋りが多い。あまり客と話し過ぎるなよ」
本田「自分のファンだと嬉しくて、つい・・・」
鷹城「美也。お前は少し動きが遅い」
宮尾「ごめんなさい」ペコッ
鷹城「いや別に謝ってほしいわけじゃ・・・双葉、お前は言う事なしだ。ちゃんとできている」
双葉「ありがとうございまーす」
渡辺「二人とも・・・九月二十五日の誕生花はフジバカマだよ。たんぽぽでもマリーゴールドでもない」
百瀬「うう・・・間違えた」
馬場「レディなのに・・・花で間違えた・・・」
ピエール「このお菓子美味しいね」パクパク
大神「あのイベント会場で貰ったんだ!」パクパク
天道「おし!皆テストは受かったな?」
北沢「はい。出来ました」
島村「はい!」
伊吹「よゆーだった!」
柏木「ええ・・・」
大神「つばささん!あと一つの理由って?」
柏木「あー、それは後で説明するね。まずは・・・」
馬場「酒よー!!」
百瀬「このみ姉さん、先にご飯ですよ。飲むのはその後です」
馬場「むー。それなら20歳以上は全員参加よー!!」
天道「俺も混ぜさせてもらいます!」
柏木「じゃあオレも!」
鷹城「ええ・・・」
渡辺「えっと・・・」
桜庭「お前たちは話を聞いてなかったのか。酒を飲むのはまだ先だ」
天道「ああ・・・そうだった」
柏木「そうでしたね」
馬場「何よー薫君!何があるってのよー!!」
渡辺「すぐに分かりますよ」
桜庭「・・・では皆各自夕食を取るように。そして今から二時間後にレッスン着に着替えてレッスン室に来てくれ」
百瀬「レッスン室・・・ああ」
馬場「そうだったわね」
天ヶ瀬「はい!これで一日目のVTRが終了しましたー」
御手洗「最後のあのレッスン室に集合って何なの!?」
伊集院「知ってるでしょ?じゃあここでその理由を発表してもらいましょう!じゃあ天道さん」
天道「おう!これが最初の発表だな。今から半年後!THE IDOLM@STER M@STER OF IDOL WORLD!!2017が11月12日、13日、14日、15日に開催されます!!」
ワァァァァァァァァッ
桜庭「315プロとしては初めての合同ライブとなっています。そして今日を含めた6回のスペシャル番組にて出演アイドルと会場、そして物販情報を発表します」
柏木「ではまずは一日目の12日!」
北沢「765プロダクションからは、伊吹翼、箱崎星梨花、徳川まつり、野々原茜、豊川風花、高坂海美、エミリー・スチュアート、最上静香、宮尾美也、北沢志保、ジュリア、北上麗花です」
島村「美城プロダクションからは新田美波、橘ありす、塩見周子、一ノ瀬志希、速水奏、二宮飛鳥、相葉夕実、アナスタシア、城ヶ崎美嘉、前川みく、高森藍子です!」
鷹城「315プロダクションからはDRAMATIC STARS、S.E.M、High×Joker、Beitです」
渡辺「なお全日程出演するアイドルは・・・ほとんど入れ替わります!!」
ピエール「だからどこの日に行っても楽しめるよ!!」
ワァァァァァ
天ヶ瀬「やっとだ・・・遂にだ!」
島村「私・・・すごく楽しみです!」
天道「ああ・・・初の合同ライブ、絶対に楽しむぜ!」
伊集院「VTR中のレッスン室に集合っていうのはこれに向けてのレッスンだったんですね?」
桜庭「ああ。他のアイドルもレッスンを進めていると聞いたからな。僕たちだけ特番の撮影でレッスンが遅れるなんてことあってはいけないと思ってな」
鷹城「Jupiterの三人ももうレッスンを始めてますよね?」
御手洗「うん!先週から始めてるよ!」
島村「この合同ライブは2014年と2015年にも開催されましたけど、初参加のアイドルもたくさんいますね」
渡辺「そうだね。俺たち315プロのみんなは全員初参加だね」
伊吹「315プロの人たちとの初ライブ、楽しみ!」
柏木「そうだね。引き続き特番で出場アイドルを発表していきます」
天ヶ瀬「それじゃあ引き続き、職業体験のVTRを見ましょう!」
「「「どうぞ!!」」」
二日目
天道「じゃあ最終日にやる事件を伝えるぞ。配ったプリントを見てくれ」ペラッ
島村「えっと・・・長吉瑛士殺人事件?」
天道「大阪府の資産家、長吉瑛士氏が自宅で倒れているのを発見された。司法解剖の結果、体内から青酸カリが検出された。台所に置いてあるカレーからも同様の成分が発見された。容疑者は愛人の木吉和香。犯行時刻は午後11時頃とされていて、近くの住人数名が木吉が長吉氏の勝手口から出ていくのを目撃している」
島村「はあ・・・」
天道「木吉は長吉氏の保険金受取人になっていて、その金額は一億。動機は十分との判断だった。第一審は死刑。だが最高裁で毒物及び劇物取締法違反となり、懲役三年となったんだ」
島村「えッ!何でですか!?」
天道「何故そうなったのか、そこを俺たちで再現するんだ。卯月は木吉の弁護士役だ。じゃあ証拠写真を載せたページを見てくれ」ペラッ
島村「えー・・・これは瓶と供述調書ですか?これだけ?」
天道「ああ。これだけで死刑を回避したんだ。検察側の証言を逆手に取ったりしてな」
島村「すごい・・・」
天道「じゃあ最終日に向けての授業を始めるぞ!」
桜庭「まず・・・バイパス手術には方式がいくつかある。北沢、何だ?」
北沢「はい。人工心肺装置を使用せず、心臓を動かしたまま行う「Off-pump CABG」、人工心肺装置を使用し、心臓を止めて手術を行う「On-pump手術」、そして完全内視鏡下心拍動下冠動脈バイパス術です」
桜庭「そうだ。完全内視鏡下心拍動冠動脈バイパス術は手術支援ロボットを使う。これは術後五日で退院ができる。そもそもバイパス手術は体の他の部位の静脈や動脈を使って、責任冠動脈の閉塞部分の先に接続する。これにより、血流は狭窄や閉塞のある部位を通らず迂回して流れるようになる。静脈は通常、脚の静脈を使用し、。動脈は胸骨の裏を走る内胸動脈あるいは前腕の橈骨動脈を使用する。内胸動脈グラフトが冠動脈疾患を起こすことはまれで、90%以上は移植後10年を経ても適切に機能するんだ」
伊吹「志保ちゃんよく分かるね?」
北沢「ちゃんと予習をしているからよ。桜庭さんは授業終わりに次の授業内容が載ったプリントと用語解説のプリントを配ってくれるもの」
天道「桜庭そんなこともしてたのか・・・」
桜庭「当然だ。むしろお前たちは何もしなかったのか?」
天道「俺は確認テストの解説プリント配ったけど・・・翼は?」
柏木「・・・一応プリントは配りました」
伊吹「え?もらったプリントっておすすめのカフェへの地図・・・」
柏木「しー!!翼ちゃん!」
桜庭「まったく・・・」
伊吹「あっでも確認テストの解説プリントはありましたね」
天道「・・・本当か?それ」
伊吹「うーん・・・これが・・・SEMだっけ」
柏木「MCPだよ。速度、高度、方位、昇降率の指定が行われて、後オートパイロットの操作もできるんだ」
伊吹「んあー!!難しい!!ややこしい!」
柏木「確かにね。僕も覚えるの苦労したよ。でも今回の職業体験では翼ちゃんは副操縦士だから完璧に覚えなくても大丈夫だよ?」
伊吹「・・・やる。完璧に覚える。皆頑張ってるし」
柏木「・・・そっか。頑張ってね」
宮尾「240円のお釣りですー」
バレー部B「あ、ありがとうございます」
宮尾「ありがとーございましたー」
鷹城「慣れてきたな、美也」
宮尾「はいー。何とかできるようになりました」
鷹城「これなら後三日も大丈夫そうだ」
宮尾「はいー。あ、いらっしゃいませー」
本田「杏ちゃん、これどこだっけ」
双葉「それはこっちの棚、あっそれ違う」
鷹城「・・・大丈夫だよな」
百瀬「うーんそうねえ・・・好きな女の子にあげる花ねえ・・・」
少年「はい・・・」
百瀬「なら・・・バラね。真っ赤なバラ」
少年「バラ・・・ですか」
百瀬「そうよ。女の子なんてそれでイチコロよ。私ならそうしてほしいわ」
少年「そう・・・ですか。じゃあこれを」
百瀬「ありがと。じゃあお会計するわね。プレゼント用にラッピングする?」
少年「はい。お願いします」
百瀬「了解。・・・はい出来た。お会計3000円です」
少年「これで」スッ
百瀬「ちょうどお預かりします。ありがと。頑張ってね」
少年「・・・はい・・・あの、百瀬莉緒さん」
百瀬「ん?どうしたの?」
少年「このバラ・・・どうぞ」スッ
百瀬「えッ?」
少年「ずっとファンで、えっと・・・理想の女性です!これからも頑張ってください!」
百瀬「えっ、ええっと・・・」
馬場「あ、莉緒ちゃん照れてるー」
百瀬「うううるさい!このみ姉さん!」
渡辺「ほら、受け取ってあげたらどう?」
百瀬「うう・・・あ、ありがとう。これからも応援してね?」
少年「はい!ありがとうございます!」ダッ
渡辺「ありがとうございましたー」
馬場「ありがとー」
大神「ねーピエール」
ピエール「何ー?環」
大神「お仕事が無いのって暇だねー」
ピエール「うん。毎日お仕事が入るわけじゃないからね。次のお仕事は四日目だよー」
大神「そうかー」
確認テスト前
島村「えっと・・・刑法199条が殺人罪で・・・」
伊吹「ND・・・ナビゲーションディスプレイ・・・」
北沢「・・・」
桜庭「お前はアイドルに何てことを教えてるんだ」
天道「この職業体験で必要な知識なんだよ!」
天ヶ瀬「はは、志保ちゃんはテスト前に確認しなくてもよかったのか?」
北沢「ええ、ちゃんと授業中に覚えましたから」
御手洗「授業だけで覚えれるの!?いいなあ」
柏木「凄いなあ、志保ちゃん」
伊吹「翼君、私も頑張ってたよ!」
島村「わ、私も頑張りました!」
テスト終了
天道「うっし。80点!前間違えたところもちゃんとできてるな!」
島村「はい!」
天道「この調子で頑張れよ!」
島村「はい!頑張ります!」
桜庭「100点だ。流石だな」
北沢「当然です」
桜庭「そうか・・・なら次は少し難しくしよう」
北沢「・・・ふわぁ」
桜庭「まさか・・・夜遅くまで勉強しているのか?」
北沢「・・・ええ、まあ」
桜庭「あまり無理はするなよ」
北沢「は、はい・・・ありがとうございます」
柏木「うん、65点。前よりは出来てるね」
伊吹「やっぱまだ覚えきれてなかったかー」
柏木「でもちゃんと進歩してるよ。・・・お腹空いたね?」
伊吹「そうですねー」
柏木「パフェ食べに行かない?」
伊吹「行っきまーす!!」
鷹城「よし、全員テストは合格だ」
本田「やったー!」
宮尾「わーい」
双葉「ふわぁ・・・」
鷹城「ん?杏、寝不足か?」
双葉「いつも眠いんで大丈夫・・・ふわあ」
渡辺「うん。みんな良くできてるね」
馬場「当然!」
百瀬「・・・」
渡辺「このみさん。莉緒さんの様子が・・・」ヒソヒソ
馬場「ああ、あれはうれしかったんでしょう」ヒソヒソ
百瀬「理想の女性・・・うう」
ピエール「環のユニット曲ってどんな曲なの?」
大神「んとねー・・・あれ?何でかここにライブのブルーレイがあるぞ?」
ピエール「見よう!」
ピッ
「ハートに火をつけてあげる!」
ワァァァァァッ
大神「これだぞ!」
ピエール「すごい!環かっこいい!!」
大神「えへへ・・・そうか?」
鷹城「ピエール、確認テストをしなきゃダメだろ?」
ピエール「テスト考えるの難しいー!そもそもお仕事が無かったー!」
伊集院「あのライブブルーレイはレッスン用に置いてあるみたいですね」
三日目
天道「卯月、この証拠のおかしいところはどこか分かるか?」
島村「えっと・・・わからないです」
天道「まあ難しいからな。まずは瓶を見てくれ」ペラッ
島村「瓶・・・指紋が付いてますね」
天道「この瓶は木吉の自宅から発見されたものだ」
島村「・・・ん?この指に着いたスジみたいなのは・・・?」
天道「そうだ。それがおかしいところの一つだ。もう一つは供述調書、次のページを見てくれ」ペラッ
島村「供述調書の端に黒いしみが・・・これって・・・」
天道「血だ。これで何か少しわかったか?」
島村「うーん・・・多分・・・ですけど」
天道「よし!じゃあ今日と明日を使ってそれをどう使うか考えてくれ。今から自習にするぞ」
島村「はい!がんばります!」
桜庭「今日からは自習だ」
北沢「は?」
桜庭「そのままの意味だ。今から僕の先輩が実際に診た患者のカルテを渡す。それを最終日までにどうやったら手術ができるかを考えるんだ」
北沢「・・・はい」
桜庭「大丈夫だ。お前は確認テストは満点だっただろう。手術に使う術式は全部確認テストに載ってある。だからお前なら大丈夫だ」
北沢「・・・はい!」
桜庭「その意気だ。ではカルテを渡す」ペラッ
北沢「佐藤雄介さん・・・同時性四重複癌で、一年前に心臓バイパス手術を受けている」
桜庭「ああ。僕がまだその先輩の元についていたころに見た中では一番容態がひどい患者だった。十数個の病院をたらいまわしにされたそうだ」
北沢「この方は・・・助かったんですか?}
桜庭「もちろんだ。さあ考えろ。どうやってこの患者を救うかを」
柏木「これは?」
伊吹「PFD!姿勢、高度計規正値、速度、高度、昇降率、ILSが表示される!」
柏木「すごい!正解だよ。ちゃんと復習してるね」
伊吹「ふふん。寝る前にちゃんと覚えてますから。というかドラスタさんの担当職業って暗記ものばっかですね」
柏木「そうだね。弁護士に医者に、大変だろうね」
伊吹「志保ちゃんと卯月ちゃんも大変そうだなあ」
柏木「薫さんの担当は大変そうだなあ」
桜庭「・・・どういう意味だ?」
柏木「いやあ。あはは」
鷹城「おーい。初日に仕入れたものが届いたから手伝ってくれ」
本田「はーい!!ってか何頼んだっけ?」ガサゴソ
宮尾「グッズですよー。私のはライブで売ってる物販とソロCD。美城さんは・・・」ガサゴソ
双葉「私たちも物販と会場限定のソロCDでしょ」ガサゴソ
鷹城「あれ?315プロのソロCDもある」ガサゴソ
本田「私が注文しときましたー!」
鷹城「・・・まあいいけど。てかCD何枚頼んだんだ?」
宮尾「えっと・・・私たちは8種類のCDを100枚ずつですー」
本田「美城も7種類を100枚!315プロも100枚です!」
双葉「後2014年と2015年の合同ライブのが3種類だから300枚。合計1900枚・・・はけるかなあ」
鷹城「大丈夫だろ・・・多分」
子供「ねーねーお姉ーちゃん」クイッ
馬場「ん?どうしたの?」
子供「何年生?」
馬場「なッ!私はれっきとしたレディよ!!」
子供「れでぃ?」
百瀬「あはは。ねーえ、じゃあお姉さんは何歳に見える?」
子供「うーんとね・・・20歳くらい!」
百瀬「正解!私は23歳よ。でねこっちのお姉ちゃんは私よりも年上なのよ?」
馬場「フフン」
子供「嘘だあ!」
馬場「嘘じゃないってばあ!」
渡辺「仕事してくださーい」
環「これは?」
ピエール「これはねー僕たちの1stライブのブルーレイだよ!」
環「出てる?」
ピエール「もちろん!」
環「じゃあ見よー!!」
「キラめく Good time、超えて Sweet time、届け Party time!」
環「かっこいー!!」
ピエール「照れるよー」
テロップ「Beitは教えることがほぼ無くなったのでテストは今回で終了です。DRAMATIC STARS組がテストの間しばし休憩です」
伊集院「早かったですね?」
鷹城「バイトですからね。案外早く済みました」
馬場「恭二君はどんな子がタイプなのよー!」
鷹城「・・・飲んでるんですか?」
百瀬「飲ませてないわ。平常運転よ」
馬場「でー誰なのよー!!」
鷹城「はあ・・・莉緒さん、どうにかしてくださいよ」
百瀬「んー?恭二君はお姉さんみたいな人がタイプかな?」
鷹城「ええ・・・」
本田「ええー!!私たちのCDを持ってるんですか!?」
宮尾「嬉しいですー」
渡辺「もちろん!未央ちゃんの「ミツボシ☆☆★」と「ステップ!」、杏ちゃんの「あんずのうた」と「スローライフ・ファンタジー」、美也ちゃんの「初恋バタフライ」と「ハッピ~エフェクト!」、環ちゃんの「ホップ♪ステップ♪レインボウ♪」と「BOUNCING♪ SMILE!」、そのほかのユニット曲も含め全部持ってるよ!」
大神「ありがとう!!」
渡辺「で、お願いなんだけど・・・」ガサゴソ
双葉「ん?」
渡辺「サイン貰えないかな?」
宮尾「いいですよー」
ピエール「みのりはやっぱりアイドルが大好きなんだね!」
渡辺「このお仕事のお話を貰った時から狙ってたんだ!」
テスト終了
天道「よっしゃ!100点!!」
島村「やった!」
天道「すごいぜ卯月!これ結構難しいぞ?」
島村「ちゃんと夜寝る前に復習しましたから!」
天道「すごいな・・・よし!ご褒美に下のカフェで何でも奢ってやる!行こうぜ!」
島村「はい!ありがとうございます!」
桜庭「・・・もう100点は当然だな」
北沢「はい。もちろんです」
桜庭「・・・そうか。北沢、お腹空いていないか?」
北沢「ええ、まあ少し」
桜庭「なら下のカフェに行こうか。甘いものでも食べよう」
北沢「行きましょう!」
柏木「うん、80点!すごいよ!」
伊吹「やったー!!じゃ、翼君!下のカフェに行きましょう!」
柏木「ん?いいよ!」
伊吹「いえーい!!さっき卯月ちゃんと志保ちゃんたちが行くのが見えたんです!」
柏木「じゃあ輝さんと薫さんもいるんだ・・・薫さんが・・・珍しいなあ」
桜庭「どういう意味だ?」
柏木「あははは」
四日目
島村「木吉の家のキッチンに置いてあったこの青酸カリの瓶・・・そもそも犯行を犯した人が証拠品をずっと持ってるかなあ・・・木吉のマンションはオートロックだから第三者は入れ・・・ん?」
ペラッ
島村「マンションには入れる・・・しかも住んでいる部屋の鍵は最新のディンプルキーじゃない・・・犯行は11時頃・・・」
ガラッ
天道「お茶買ってきたぞー・・・って何か分かったのか?」
島村「・・・はい!これで分かりました・・・!どうやって殺人の疑いを回避させたか!」
北沢「人工心臓・・・放射線治療・・・抗がん剤・・・分子標的薬・・・どれを使えば・・・」
桜庭「北沢、僕は今から飲み物を買いに行くが何かいるか?」
北沢「では紅茶を・・・」
桜庭「分かった。がんばれよ」ガラッ
北沢「・・・癌が四つもあるから抗がん剤を・・・でもこれじゃあ周りの正常な細胞も・・・あっ、分子標的薬を使えば・・・!!」ペラッ
パラララ
北沢「あった・・・ナノデリバリーシステム。遺伝子診断をして、癌細胞に分子標的薬を運べば・・・でも心臓バイパスを受けているから負担がかかりすぎる・・・」
ペラッ
北沢「・・・ん?これだ・・・これを使えば!!」
伊吹「離陸ではオートパイロットを利用できないから、機長が操縦桿を握る。副操縦士がコックピットの表示を読み取って、機長に必要な離陸決心速度などの情報をコール・・・」
ペラッ
伊吹「機長はギアのブレーキはかけたまま、スラスト・レバーを前方に押しやり、手動で7割程度までエンジンの推力を上げてみて、いったん止める。4つのエンジンすべてが正常に始動していて、EGT(排気ガス温度計)などの数値も問題ない。それを確認できたら、このまま離陸を進行・・・」
ペラッ
伊吹「ギアのブレーキを解除、オートスロットルのスイッチを入れる。ジャンボ機の脚をその場にとどめているものがなくなり、滑走開始。この時機長は左手で操縦桿を持ち、機首上げの用意。この時、機長の右手は予期せぬ離陸中止に備えて、スラストレバー上部に手を添える・・・」
ペラッ
伊吹「副操縦士は、左手で同じくスラストレバー下部を支えながら、正面のパネル、自分の正面にあるPFD(プライマリー・フライト・ディスプレイ)を確認。そこに現在の飛行機の速度が表示されてる・・・」
柏木「翼ちゃん、それ全部覚えたの?」
伊吹「はい!ちゃんと覚えました!完璧です!」
柏木「すごいなあ・・・良く覚えれたね」
伊吹「言ったでしょう?完璧に覚えるって。でも多分明日が終わったら全部忘れちゃうかもです」
柏木「あはは、それは困るなあ」
本田「恭二さん!これ見てくださいよ!」
鷹城「ん?SNSか?」
「ここのコンビニでライブの会場限定CDと物販が売ってるぞ! リツイート690 いいね2000」
双葉「あーさっきのお客さんだね。ずっとスマホでなんかしてたし」
鷹城「このツイートは・・・1時間前か」
双葉「まずいんじゃない?1時間あったらまあまあの人がここに来れるし」
ドドドドドドドドドドドド
宮尾「きょーじさん。いっぱいお客さんが来ましたー」
鷹城「俺と美也でレジに入る!杏と未央はCDと物販の注文が入ったら裏から取ってきてくれ!
宮尾「はーい」
本田「了解!」
双葉「はーい」
百瀬「バラは色や本数ごとに花言葉があるの。赤は「情熱」「愛情」「美」「私を射止めて」。そこから細かく色分けすると、緋色は「灼熱の恋」、真紅は「内気」、黒赤色は「永遠の愛」。そして一本なら「あなたしかいない」、2本なら「この世界は二人だけ」、3本は「愛しています」、みたいにね」
馬場「フラワーアレンジメントね。簡単に出来るもの・・・そうね。まず花器にオアシスをセットする。そして葉物をオアシスが隠れるように・・・そうそう」
渡辺「ブーケの花ですか・・・バラやカサブランカなどはいかかですか?他にもガーベラ、トルコキキョウ、ブルースターなどもございますが・・・」
ピエール「三人でしゃべったりしないんだね?」
渡辺「この日はいつもよりお客さんが多かったんだよ」
馬場「結婚式のブーケとかお祝いのフラワーアレンジメントとか」
百瀬「告白するから渡す花を見繕ってくれとかね」
ピエール「暇だねー」
大神「まさか当日に仕事がキャンセルになるなんてなー」
ピエール「これがバイトの苦しさだねー」
テロップ「DRAMATIC STARS組も今日は自習だったので確認テストはありません」
最終日
天道「さあ着いたぜ!」
島村「凄い・・・これが法廷・・・」
天道「のセットだけどな。撮影が終わった法律ドラマのセットのばらしをちょっと待ってもらったんだ」
島村「うう・・・緊張します・・・あのこの衣装、変じゃないですか?」
天道「ん?そのスーツか?全然変じゃないぜ」」
島村「あ、ありがとうございます」
天道「・・・さあ卯月!始めよう!」
島村「はい!・・・えっと相手側、検察官の人って?」
天道「俺だ」
島村「輝さんが!?」
天道「ああ。元弁護士が相手で不足はないだろ?」
島村「はい・・・」
天道「裁判長はスタッフさんに頼んである。じゃあ位置についてくれ。裁判長から見て左が弁護士側だ」
スッ
島村「フゥ・・・」
天道「不安か?」
島村「はい・・・少し」
天道「俺もそうだった。最初の裁判は吐きそうなくらい緊張した。でもそれから逃げちゃダメだ。自分の発言一つで頼んできてくれた人の一生が決まる。それを絶対に忘れるなよ?」
島村「・・・はい!!お願いします!」
裁判長「では開廷します。ではまずは弁護士側から」
島村「はい。被告人の自宅から青酸カリの瓶が発見されましたが、いつまでも証拠を保管しているのは不自然ではありませんか?第三者が持ち込んだ可能性はありませんか?」
天道「被告人の自宅はオートロックでセキュリティは万全です。第三者の侵入は不可能だと思います」
島村「確かにオートロックです。ですがマンションには簡単に侵入できてしまいます。例えば住人の方と一緒に入るとか」
天道「では被告人の部屋には?」
島村「仮に真犯人が何か月も前から長吉氏の殺害を企てていたとしたら、合鍵を作ることは簡単です。何故なら被告人の部屋は最新のディンプルキーではなく、普通の鍵だからです。これで被告人の部屋にあった青酸カリが本人の者であるという確証はなくなりました。以上です」
裁判長「では検察側」
天道「確かに青酸カリが本人のものであるかは分かりません。ですがこれはどうですか?証拠の瓶に着いた被告人の指紋です。これは紛れもない証拠ではありませんか?」
島村「あれ?おかしいですね?証拠写真の瓶についたこれは何ですか?」
天道「これ、とは?」
島村「指紋に入っている縦のスジですよ」
天道「さあ?紙で指でも切ったんじゃないですか?」
島村「その通りです。このスジは被告人の人差し指についた切り傷です。何で切ったと思います?」
天道「・・・何でしょうね?」
島村「供述調書ですよ。これを見てください。供述調書の端にシミがあります。原本を調べるとこれは血でした。被告人は供述調書を持った時に切ったそうです。供述調書は取調室で書きます。つまり瓶の指紋は犯行が行われたときに付いたものではなく、取調室で付いたものです」
天道「・・・第一審で被告人は『青酸カリで殺してしまったかもしれない』と証言しています。これはどう説明するんですか?」
島村「確かに彼女は殺してしまったかもしれない。青酸カリを台所に置き忘れてしまったのだから」
天道「は?」
島村「被告人は木吉さんに別れを迫られていた。それが許せなかったんでしょう。そしてあの日台所に置いてあったカレーに青酸カリを入れようとした。ですが今までの楽しかった思い出が浮かび殺せなくなった。だから逃げた」
天道「ちょっと待ってください!さっき青酸カリが自宅にあって誰かが持ち込んだ可能性をおっしゃいましたよね?それは何なんですか?」
島村「私はただ第三者が自宅に侵入することは可能であるという事を示しただけです。被告人は自宅に帰り、持って帰ったはずの青酸カリを処分しようとした。だけど台所に忘れてしまったことに気づきました。明日回収しようと思ったがそれはもう遅かったんです。なぜなら長吉さんがカレーに間違えて入れてしまっていたのだから」
天道「・・・」
島村「翌日自宅へ行くと台所で長吉さんが倒れていた。動転した被告は青酸カリの瓶についた指紋を拭き自宅へ持ち帰った」
天道「未必の故意だ!被告人はこうなることが分かっていて、青酸カリを置いてきたんだ!」
島村「なら今まで被告人が長吉さんを殺したという検察の証拠は全て無意味です!あくまでそう主張されるなら木吉和歌が未必の故意で青酸カリを置いてきたという証拠を提示してください!」
天道「くっ・・・」
裁判長「検察側、ほかに何か?」
天道「・・・ありません」
裁判長「では、判決を言い渡す。被告人、木吉和香に毒物及び劇物取締法違反で懲役三年を言い渡す。以上、閉廷」
島村「フゥ・・・終わった」
天道「卯月すごいぜ!良くやった!!」
島村「緊張しましたー・・・どうでしたか?」
天道「完璧だぜ!」
島村「ありがとうございます!!」
天道「良し、じゃあ合宿所に戻ろうぜ!」
島村「はい!」
桜庭「・・・何で君まで白衣を着ているんだ?」
北沢「衣装・・・だそうです」
桜庭「そうか・・・まあ似合ってるぞ」
北沢「あ、ありがとうございます・・・」
桜庭「・・・じゃあ始めようか」
北沢「はい!」
桜庭「よし。患者の名前は佐藤雄介。同時性四重複癌で、一年前に心臓バイパス手術を受けている。さあどう治療する?」
北沢「分子標的薬を使います。従来の抗がん剤は周りの正常な細胞も傷つけていましたが、分子標的薬なら癌細胞を狙い撃ちに出来ます。遺伝子診断をして、ナノデリバリーシステムを使い分子標的薬を癌まで運べば、かなりの精度で癌を小さく出来るはずです」
桜庭「ほう・・・いい答えだ。だが心臓に負担がかかる。負担を軽減できなければ手術はできないぞ?」
北沢「・・・超低体温循環停止法を使います」
桜庭「ほう・・・!!」
北沢「超低体温循環停止法は、他の臓器へのダメージを最小限に抑えることができます」
桜庭「・・・合格だ。良くそこまで辿りついた」
北沢「ふう・・・」
桜庭「夜遅くまで勉強をしたのだろう。その成果がよく出ていた。お疲れ様」
北沢「ありがとうございます!」
柏木「さ、ここだよー。フライトシミュレーション!」
伊吹「おお!!翼君!パイロット衣装ですね!」
柏木「うん!似合ってるよ!・・・良し。じゃあ始めようか」
伊吹「・・・はい!」
スッ
柏木「フゥ・・・」グッ
伊吹「離陸決心速度、130ノットです」
柏木「了解」
伊吹「ローテーション速度、145ノット到達です」
柏木「機首をあげよう」グイッ
グググ
伊吹「上昇可能速度、160ノット到達です」
柏木「ギア・アップ」
伊吹「脚、格納します」グッ
ギギギギ
伊吹「格納できました」
柏木「よし、離陸する!」グイッ
フワッ
伊吹「高度上昇中・・・」
柏木「・・・」
伊吹「5000万・・・8000万・・・1万!高度1メートルです」
柏木「オートパイロットに移ります・・・ふう」
伊吹「やった!!離陸は成功ですね!」
柏木「うん。良かったよ!」
伊吹「後は着陸だけですね・・・って、ん?」
柏木「これは・・・雷?」
ビガァァァァッ
伊吹「おわぁッ・・・びっくりした・・・リアルですねー・・・って翼君?」
柏木「あ・・・ど、どうしよう・・・!!」グッ
ガガッ
柏木「どうしたら・・・着陸しなきゃ・・・着陸・・・」ガキッ
伊吹「翼君!」ガシッ
柏木「つ、翼ちゃん・・・」
伊吹「落ち着いてください。着陸準備です、機長さん」
柏木「フゥー・・・そうだね。着陸だ」
伊吹「はい!」
柏木「と、思ったけどまだだ。雷が収まるまで着陸は難しいから」
伊吹「そう・・・でしたね。待ちましょうか」
柏木「・・・」
伊吹「・・・あの。大丈夫ですか?」
柏木「ん?何が?」
伊吹「いや・・・雷が」
柏木「ああ、知ってるんだね。大丈夫だよ、本物じゃないしね」
伊吹「そう・・・ですか」
柏木「あの時の雷には少しだけ感謝・・・って言ったらおかしいのかな。あれが無かったら今頃僕はパイロットになっていたのかもしれない。けどあの雷があるから今がある。輝さんに薫さん。315プロの皆、そして翼ちゃん。皆、会えてよかったなって思うよ」
伊吹「翼君・・・」
柏木「雷も大分収まってきたね。良し。着陸準備に移ろう」グッ
伊吹「はい!」
柏木「良し、やろう!」
伊吹「速度ジャストです」
柏木「60ノットを維持。降下するよ」
伊吹「50ノット。脚出します」ピッ
ゴゴ
柏木「着地するよ!」グッ
ガゴンッ
伊吹「両輪ブレーキかけます」ピッ
ガガガガガガ
柏木「フラップアップするよ」ピッ
ゴゴゴゴゴ……
伊吹「・・・着陸・・・できました?」
柏木「うん、着陸成功!やったよ翼ちゃん!」
伊吹「はい!やりました!!」
柏木「5日間頑張ったね!覚えることが一杯あったのに・・・」
伊吹「このくらいよゆーです!」
ドドドドドドドドド
鷹城「ありがとうございました!」
本田「お次の方どうぞ!」
「346さんのを2枚ずつ!!」
本田「はい!杏ちゃん!346二枚ずつ!」
双葉「はーい」ゴソ
鷹城「美也!315と765を一枚ずつだ!」
宮尾「はーい」ゴソゴソ
本田「ありがとうございました!!」
宮尾「きょーじさん、どうぞー」スッ
鷹城「ん、反応しねえ・・・」ピッ
ピー
鷹城「なッ!レジが壊れた・・・」
本田「えッ!!一台で回せますかね・・・」
鷹城「いや・・・無理だ」
双葉「・・・お次の方どうぞー」
鷹城「杏!?」
「全種類ください!」
双葉「・・・お会計44444円でーす」
鷹城「暗算・・・」
本田「すごいね杏ちゃん!」
宮尾「すごいですー」
鷹城「このまま全部はけさせるぞ!」
テロリロリンテロリロリン
鷹城「ありがとうございましたー」
本田「・・・はあああああ。終わったあああ」
宮尾「疲れましたー・・・」
双葉「ホントだよ・・・」
鷹城「三人とも初日からよく頑張ってくれたな。お疲れ様」
本田「はい・・・」
宮尾「ありがとうございます・・・」
双葉「ふわあ・・・」
鷹城「三人ともお疲れだな。合宿所に戻るか」
本田「はーい・・・」
渡辺「ありがとうございました」
馬場「ありがと。また来てね」
子供「うん!バイバイおねーちゃんたち!」
百瀬「バイバーイ」
ガラッ
ピピピピピピピ
渡辺「ん、もう時間だ。じゃあ俺はおじさんを呼んでくるよ。二人は軽く片づけをしておいて」
馬場「りょーかい」
百瀬「はーい」
ゴソゴソ
百瀬「このみ姉さん。どうでした?」
馬場「5日間?そーね・・・とっても楽しかったわよ。莉緒ちゃんも告白されたもんね?」
百瀬「あっあれは別に告白なんかじゃ!!」
店長「おーお疲れさん!3人とも5日間ありがとうな」
馬場「いえいえ。それはこちらのセリフです。5日間この店を使わせていただきありがとうございます」
店長「いやいや。人気アイドルに店番をしてもらって店の売上も上がったからな!お、これ俺からのプレゼントだ。三人ともお疲れ様」スッ
馬場「わあ・・・綺麗」
百瀬「ありがとうございます!」
店長「ちゃんと俺が三人にって選んだんだ」
渡辺「このみさんのは・・・ジャスミン。花言葉は『官能的』、『可憐』」
馬場「セクシーな私にピッタリね!」
渡辺「莉緒さんは白いバラとつぼみ。花言葉は『純潔』そして『恋をするには若すぎる』」
百瀬「それどういう事よー!!」
渡辺「で、僕のは・・・」
馬場「ベニバナ・・・ね?」
百瀬「花言葉は『包容力』」
渡辺「二人とも・・・勉強したことちゃんと覚えてるんだね」
馬場「当然!」
百瀬「ええ!」
ワアアアアアアァァァァァァァ
舞田「オーケー!!皆エンジョイしてくれたかなー!!」
山下「おじさんはもう疲れたよー」
硲「今日は皆ありがとう!」
舞田「最後は客席にゴーするよー!オオカミさんカエルさん!カモン!」
ピエール「行くよ環!」
大神「うん!」
ワアアアアアアァァァァァ
カエール「・・・」フリフリ
おおかみ「・・・」ブンブン
舞田「カエルさんはミーに付いてきて!」
山下「おおかみはおじさんにねー」
硲「行くぞ!ファンの皆!」
ワァァァァァァ
舞田「今日はサンキュー!」
カエール「・・・」フリフリ
山下「これからもおじさんたちをお応援してね?」
おおかみ「・・・」ブンブン
硲「本当に今日はありがとう!!また会おう!!」
ワアアアアアアアァァァァァァァァ
ピエール「環!どうだった?5日間」
大神「そうだなあ、仕事が無い日のほうが多かったけど・・・楽しかった!!」
ピエール「本当!?ありがとう!そう言ってもらえると嬉しいよ!」
パチパチパチ
天ヶ瀬「これで全員分のVTRを見てもらいました。5日間どうでしたか?」
天道「すげえ楽しかった!」
桜庭「お前は子供か・・・5日間の経験は今後に生かせると思っています」
柏木「薫さんは堅過ぎるんですよ・・・僕も貴重な経験ができて楽しかったです」
鷹城「杏も未央も美也も頑張ってくれたし、楽しかったな」
本田「はい!とっても楽しかったです!ね?美也ちゃん、杏ちゃん?」
宮尾「はいー」
双葉「うん、そうだね」
渡辺「俺も二人と働けて良かったよ」
百瀬「そうねえ、私も良かったわ。ね?このみ姉さん」
馬場「ええ!今度飲みに行きましょう!」
ピエール「僕も楽しかった!ね?環!」
大神「うん!とっても楽しかった!」
北沢「私も今後に生かせると思っています。後・・・楽しかったです」
伊吹「私も!!とっても楽しかった!ね?卯月ちゃん!」
島村「はい!今まで経験したことないことがたくさんできました!ありがとうございました!」
伊集院「皆さんいい経験ができたという事で、そろそろお時間の様ですね」
御手洗「また来月お会いしましょう!!」
天ヶ瀬「それではー」
「「「ばいばーい!!!」」」
これでDRAMATIC STARSとBeitの分はお終いです。つまらなかったかもしれませんが最後まで読んでいただきありがとうございます。「このユニットの職業体験が見たい」とのご意見があればまた書こうと思います。本当に読んでいただきありがとうございました。
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