サターニャ「Dメールよ!」【ガヴドロ】 (29)

注意
初投稿なので色々至らない点があると思います。何かあればご指摘してください
このスレはガヴドロSSですがめちゃくちゃシュタゲのネタバレします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1494078588

サターニャ「ねぇ、そこのあなた!私が見えている?なんで答えないのよ、モニターのそっち側にいるマヌケ面のあんたの事よ!」

モニターに映る犬「…………………」

サターニャ「まぁいいわ、ここが大悪魔ガジェット研究所よ!早速だけど我が研究所の所属研究員、サタニキアブラザーズを紹介するわね」

サターニャ「まずはじめにブラザーズNo.001、ラボ創設者にして大悪魔、この私、胡桃沢・サタニキア・マクドウェルよ」

ヴィーネ「サターニャの方が可愛いのに……」

サターニャ「静かにしなさいヴィネット、サターニャは世をしのぶ仮の呼び名よ」

サターニャ「そしてブラザーズNo.002、コスプレ作りとイベント好きの紅一点、月乃瀬・ヴィネット・エイプリル!」

ヴィーネ「は、はじめましてヴィネットです」

サターニャ「そしてブラザーズNo.003、スーパーハカーの天真・ガブリール・ホワイト!」

ガブリール「いやそれハカーじゃなくてハッカーだろ普通」

サターニャ「以上の三名で終わりよ」

モニターに映る犬「……………………」

ガブリール「つーかもう諦めろよ、魔界通販の500円セールで買ったソフトに期待するなって」

サターニャ「そこの犬よく聞きなさい、我が大悪魔ガジェット研究所の目的は世界の支配構造の変革による混沌を巻き起こす研究をすることなの、わかったわね」

モニターに映る犬「………………」

サターニャ「ぐぬぬ、わかったらとっととあなたの秘密を話すのよ!」

モニターに映る犬「・・・・・・・・・・」

ヴィネット「ねえサターニャ、その犬には私達がゲームみたいに見えるのかしら?」

ガブリール「そいつには現実なのかゲームなのかって言う発想すらないんじゃね」

ヴィネット「じゃあ、ガヴが大好きな二次元の女の子もそうなの?」

ガブリール「あれは別、あいつらは私の嫁だからな」

サターニャ「ガブリールの嫁の話はどうでいいの」

ガブリール「でもさ〜、興味深いテーマではあるじゃん、もし仮に私達がモニターの中の存在だとしたらそれを見極める術はあると思うか?」

サターニャ「ないわね」

ガブリール「即答かよ」

サターニャ「ゆえにそのような議論は不毛よ、天界に対抗し世界の支配構造を打ち砕く方法を考える方がよほど有意義ね」

ガブリール「はぁまた始まったよ厨二病、乙!」

サターニャ「黙りなさいスーパーハカー、私は狂気の大悪魔、胡桃沢・サタニキア・マクドウェルなのよ!」シュバ!カッコイイポーズ

ガブリール「って設定な訳だろ?」

サターニャ「やれやれねガブリール、あなたは自分の殻に閉じこもらず人の話はきちんと聞いた方がいいわよ」

ガブリール「今日のお前にだけは言われたくないスレはここかな?」

ガブリール「それよりも報道のヘリ到着したみたいだな」リボルバー型のリモコン ポチ

テレビ「え~ビルに衛生的な物が墜落してどうのこうの〜」

サターニャ(そういえば今朝私とヴィネットがエインズワース博士の会見を観にらじかんへ向かった時に突然らじかんに衛星が刺さっていたあの現象は一体何だったのかしら・・・それにあの時私が目撃したナイフで刺されて血まみれで倒れていた 白羽・ラフィエルも・・・)

サターニャ「中止ですって!?」

ガヴリール「あぁそうだよ、朝、お前があの博士が当然になって逃げたとか言いだしてギャーギャー騒いでただろ」

サターニャ「本当に?エインズワース博士の会見よ?今日の昼らじかんであった」

ガヴリール「だから会見はないんだって、よかっただろお前そのまま会見に行ってたら衛星の下敷きだったんだぞ?」

サターニャ「で、でも確かに今日は会見を観に私ヴィネットとらじかんに行ったはずよ!ね、ヴィネット」

ヴィネット「それは違うわサターニャ、今朝らじかんに行ったのはサターニャが衛星のニュースを見てから『ついに天界が動きだしたわ!』とか言いだして私を連れてらじかんに行ったのよ」

サターニャ「ぐぬぬ、周りと私のこの記憶の齟齬・・・は、まさかこれは天界による記憶操作・・・そうだったのね、これこそがサタニキアゲート(大悪魔運命石の扉)の選択!!!」

ガヴリール「またいつもの設定かよ・・・そもそもそのサタニキアなんちゃらって所から意味不明なんですけど」

プツン、テレビの画面が突然消える

サターニャ「ガヴリール、大悪魔ガジェット一号『ビット粒子砲 デビルパイソン』をよこしなさい」

ヴィーネ「サターニャがテレビで遊ぶからきっと犬が怒って消しちゃたのよ」

リボルバー型リモコン ピコピコ テレビ叩くドンドン

テレビ無反応

サターニャ「ぐぬぬ、おのれミスターグラサンこの私に粗悪品をつかませるだなんて・・・」

ガヴリール「それただで貰ったやつだろ」

サターニャ「ガヴリール!テレビを持ちなさい!」

ガヴリール「だが断る!」

サターニャ「え?」

ガヴリール「だって今日暑いし、つーか首席だからって体力があると思うなよ!」

サターニャ「って威張るところじゃないわよ!」

結局一人でテレビを運ぶ&一階


サターニャ「ぬぬぬ、ミスターグラサン!」

テレビ降ろす ドン

グラサン(「ちゃんと名前で呼べと言っているだろ」っていう顔)

サターニャ「早急に修理を依頼するわ」

グラサン(「もう壊したのか、たくブラウン管への愛が足りないなぁ 修理代1000円」っていう顔)

サターニャ「な!むしろ被があるのはこの私に粗悪品を渡した貴方に・・・」

グラサン(「大家にそう言う口を聞くのか?」っていう顔)

サターニャ「しゅ、修理代を弾みましょう」

グラサン(「月野瀬さん、こいつの相手しない方がいいですよ」っていう顔)

ヴィーネ「でも私はサターニャの人質なので」

グラサン(「人質ね・・・おっとここも壊れているのか修理代2000円な」っていう顔)

サターニャ「そ、そんなぁー」

グラサン(「嫌なら持って帰りな」っていう顔)

サターニャ「ぐぬぬ!!!」

グラサン(「どうするんだ」って顔でドヤ顔)



場面転換 公園


サターニャ「私よ、ついに天界はあのタコ坊主まで抱き込んだみたいだわ。妨害工作にあっているわ」無言の携帯に語りかける

ヴィーネ「はい」メロンパン渡す

サターニャ「やったぁ!ありがとう褒めて遣わすわヴィネット」

ヴィーネ「サターニャは本当にメロンパン好きよね」

サターニャ「もぐもぐ、当たり前よ選ばれし者の知的食品だもの」



場面転換 ラボ

サターニャ「ガヴリール、天界がミスターグラサンを使って妨害してきた以上もう猶予はないわ、あの計画を実行に移すのよ!」

ガヴリール「計画?計画って何の?」

サターニャ「計画は計画よ!大悪魔ガジェット八号機の実践投入以外に何があるというのよ」

ガヴリール「あぁ、暗黒鍋(仮)ね、つーか鍋の実践投入って何?」

サターニャ「ガヴリール貴方との付き合いもそろそろ長くなってきたわよね?」

ガヴリール「え?そうなの?ネトゲのイベントの予定を確認する以外にカレンダーへの用事がないから気付かなかったぞ」

サターニャ「ま、まぁそれはいいわ、とにかく長い付き合いの私達なんだからそろそろ私の会話について来られるようになりなさい!」

ガヴリール「そ・れ・は・無・理!てかまたやってみる?もう準備は出来たけど」

サターニャ「そうこなくっちゃ!ヴィネット、バナナを用意しなさい」

ヴィーネ「えーまたバナナを無駄使いするの?勿体無いわよ」

サターニャ「ヴィネット、ケチケチしていては天界との戦いには勝ないわよ」

ヴィーネ「勝たなくてもいいわよ、そのバナナは私が買って来てるんだから」

サターニャ「わかっているわ、ヴィネット」

携帯取り出す ピ ヴィーネボイスで「こちらはRENG暗黒鍋(仮)です。こちらからタイマー操作出来ます#ボタンを押した後、温めたい秒数を入力してください」

サターニャ「え~っと120#っと」

携帯 ピー 鍋ぐつぐつ

ガヴリール「綺麗な鍋だろ?蓋を閉めると見えないけど実はこの中身普段と違って逆回転してるんだぞ、これ」

サターニャ「鍋の中身の回転は意味がよくわからないけど、ふむ逆回転ね もしかしたらそこに重大な意味があるのかも知れないわ、量子の問題を計算してフントの規則を導入すれば・・・」

ガヴリール「確かにあるわ、ねぇよ」

サターニャ「そっか」

ガヴリール「ないな」

鍋から煙がひゅーひゅー 完成の合図

蓋開ける 中は緑色でゲル状のバナナ ゲルバナ

ガヴリール「いつもと変わりねーな、温かくなる訳でも冷たくなる訳でもなく・・・」

サターニャ「とにかくサタニキアゲートに関わる何かが起きているのは確かよ」

ガヴリール「またそれかよ」

サターニャ「ガヴリール、このバナナ食べてみようとは「いらない」じゃ、じゃあその名誉をヴィネットにあげるわ」

ヴィーネ「うーん、なんかぶにゅぶにゅでぷるぷるだったわよ味もないし」

サターニャ「え、食べたことあるの?」

ガヴリール「ヴィーネ!」

ヴィーネ「どうしたのガヴ?」無垢な顔

ガヴリール「「あなたのバナナぶにゅぶにゅだね」」って言ってみて」真剣な眼差し

ヴィーネ「えっとあなたのばななぶにゅぶにゅ サターニャ「何言わせてるのよ!!!ヘンタイ」」



場面転換 外


ガヴリール「あぁ暑い」

サターニャ「だらしないわね、まだラボを出て十分も経ってないわよ」

ガヴリール「夏は距離的にメイド喫茶までが限界、メイド喫茶でやってくれればなぁ~」

サターニャ「メイド喫茶で学校の授業が出来る訳ないでしょ」

ガヴリール「単位がギリギリじゃなかったら絶対行かないのに」

場面転換 学校

ガヴリール「あぁ涼しいここが天国なのか」

サターニャ「そう言えば人口衛星落ちたのよね」

ガヴリール「ん?まだそのこと言ってるのか」

サターニャ「ガヴリールはらじかん見に行かないの?」

ガヴリール「野次馬多すぎでどうせみれないだろ、@チャンネルで実況みてるし私は別にいいよ お、作業一時中止また祭りか」

二人ともエレベーターに乗る エレベーター扉閉まる

サターニャ「ん、そういえばあの時・・・ガヴリール携帯を貸しなさい」

ガヴリール「え?なんで」

サターニャ「いいから!」ガヴリールの携帯取り上げる

ガヴリール「ちょ、プライバシーの侵害だぞ!許さない絶対」

サターニャ「あの時メールを送ったでしょ」

ガヴリール「?」

サターニャ「白羽・ラフィエルが血まみれで倒れているってメールよ」

ガヴリール「あぁ先週来たやつか」

サターニャ「先週!?」

ガヴリール「あぁそうだよ、わざわざ三回に分けてスパムかっつーの」携帯奪い返す

携帯カチカチ ガヴリール「ほら見ろよ」

サターニャ「受信日時、受信日時7月23日12時56分」

ガヴリール「ほらな」

サターニャ「確かに先週・・・私の送信記録は」携帯カチカチ

サターニャ「ないわよ、今日は何日だったけ?」

ガヴリール「え~っと28日だってさ」

サターニャ「あ、あぁ・・・」呆然

ガヴリール「どうしたんだ?」

サターニャ「私のメールが過去に送られているの・・」

ガヴリール「はぁ?」

エレベーターの扉ゆっくり開く

サターニャ「な!?」

壁により掛かる白羽・ラフィエル ドン!

こんな感じでアニメ版シュタゲをベースに最終話まで書いていこうと思います。
書き溜めはしてますが何日もかかると思うので気の長い人は是非最後まで付き合ってもらえれば嬉しいです


サターニャ「な、なんで・・・どうして」

サターニャ ラフィエルに近づいていく

ラフィエル「え?」

ラフィエルの髪を触る ほっぺぷにぷに

サターニャ「ある、実体があるわ・・・これ幽霊じゃないの!?」

ラフィエル「えー貴方は警察に突き出されたいのでしょうか?」

サターニャ「私は真実を知りたいだけよ、確か血が出ていたのは・・・」

カーディガン肌けさせる ラフィエル顔を赤らめ突き飛ばす

ラフィエル「な、なにが真実なんでしょうか?バカなんですか?死にますか?」

ガヴリール「ちょっと違うけどルイスたんの名台詞(゚∀゚)キタコレ!!」

サターニャ「私は確かに見たのよ!あなたが刺されていたのを!!!」

ラフィエル「はぁ?」

サターニャ「三時間前、エインズワース博士の記者会見で・・・」

ガヴリール「サターニャ妄想は違う所でしとけよ、会見は無くなったって言っただろ」

サターニャ「で、でも」

教師「白羽さ~ん、そろそろお時間です」

ラフィエル「は、はい」教師の方へ向かう

サターニャ「ちょ、待って逃げるつもり?」

ラフィエル「えー、貴方は?」

サターニャ「あなたではないわ、私は胡桃沢・サタニキア・マクドウェルよ!」




場面転換


ラフィエル「本日はお集まりいただきありがとうございます。このような講演はなかなかないので不慣れな点もあるとは思いますがよろしくお願い致します。」

パチパチパチパチ

ガヴリール「今日の講師、白羽・ラフィエルだったんだ」

サターニャ「やはり幽霊じゃないようね」

ガヴリール「まだ言ってるのか」

ラフィエル「今回、タイムマシンをテーマに話をして欲しいと言われました。サイエンス誌に載せて頂いた論文とはテーマが違いますが頑張って話してみようと思います。」

サターニャ「タイムマシン・・・」

ラフィエル「まず私の結論から言ってしまうとタイムマシンなんていうのは馬鹿らしい代物という事です。」

サターニャ「な!?ぐぬぬ・・・」

ラフィエル「何故その様な結論に至ったかこれから考察しながら サターニャ「異議あり!!」

サターニャ「タイムマシンが作れないですって?フフフ、決め付けるのはまだ早いわ!」

ガヴリール「サターニャ、たくお前また無茶しやがって」

ラフィエル「あなたは・・・」サターニャを止めに行く教師を手で制す

ラフィエル「決め付けというよりは理論上否定するべきものではないのかと言うのが私の考えなのですが」

サターニャ「なんですって!」

ラフィエル「ではディスカッション形式にしましょうか、その方が頭の固いお方も導けそうですし ね?胡桃沢・サタニキア・マクドウェルさん」

サターニャ「フ、望むところよ」ニヤリとする



場面転換 帰宅路


サターニャ「うぅぐすん、うぇ~ん」あの後めちゃくちゃ論破された

回想ラフィエル「以上において宇宙ひも理論におけるタイムトラベルは現実的ではありませんが、挑戦してみます?マクドウェルさん」

回想ラフィエル「そうですねー、じゃ見つけて来て下さいよエキゾチック物質、マクドウェルさん」

回想ラフィエル「以上で私の話は終わりですがそれでも反論があるなら聞きますよ?マクドウェルさん」ニッコリ

サターニャ「だぁああーーー!!!ちょっと私より天才だからっていい気になっちゃって、あ、ちょっと待ってもしかしたらあの小娘天界から送られてきたエージェントでこの講義そのものが大悪魔であるこの私への精神攻撃だったんじゃ・・・ふふふ、その手には乗らないわよ なーっははは」

携帯の着信音が鳴る




場面転換 神社

まち子「8・・9・・・はぁはぁ」素振り中

ヴィーネ「あと一回で終わりよ、せーの」

まち子「10!はぁはぁ」

ヴィーネ「委員長すごいわ、あ、サターニャこっちよ」

まち子「え!?サターニャさじゃなくて胡桃沢さん!?」

サターニャ「合言葉を忘れているわよ、まち子」

まち子「えっあの、えるぷさいこんがりぃ?」

サターニャ「コングルゥよ!」

まち子「ごめんなさい」

サターニャ「それでその荷物はどこにあるの?」

ヴィーネ「ごめんね、サターニャ私一人じゃ持ちきれなくて」

まち子「お父さんが貰ってきてうちでは食べきれないから皆にと思って」

サターニャ「そうなのね、ラボへの食糧提供感謝するわ、これで我がブラザーズ達の指揮もきっと上がるに違いないわ」

まち子「胡桃沢さんに喜んでもらえてよかったわ」

ヴィーネ「委員長凄いのよ、あれから毎日素振りをしてるのよね」

まち子「う、うん 胡桃沢さんとの約束だから・・・」

サターニャ「うむ、この妖刀五月雨はまち子が相応しい使い手と認識された時に真の力を発揮するはずよ 忘れないでね」

まち子「はい!」

ヴィーネ「そんな剣が魔界通販で980円なんてお買い得よね」

サターニャ「では鍛錬の成果をみせてもらおうかしら お祓いは出来る?」

まち子「一応は・・・でもちゃんとしたお祓いならお父さんにして貰った方が」

サターニャ「うわー、私の右腕がーはやくお祓いをしてくれないとあの力が暴走するー」

まち子「わ、わかったわ」道具を取りに行く

ヴィーネ「この前と手が逆よ?」

サターニャ「う、うるさいわね、今日はこっちの手が暴走してるのよ」

サターニャ(まち子、声も仕草も可愛い女の子にしか見えない、いえ女の子より女の子らしい美少女、でも委員長!
ガヴリールより身長が高くヴィネットと同じ位体付きがいいわ、でも委員長!
健気で可愛いし巫女服が似合っている、でも委員長!
蝉が鳴いているわね、もう夏かしら、でも委員長!)

――――お祓い終了――――

ヴィーネ「委員長、それじゃあまたね」


場面転換 ラボ前 ブラウン管&グラサン工房

サターニャ「あら、今日は早い閉店なのね、ミスターグラサン」

グラサン(「だからその呼び方やめろって言ってんだろ、今日はバイトの面接があるから早い戸締りなんだよ」っていう顔)

サターニャ「バイト・・・この辛気臭くて客も居ないむさいおっさんが店長のこの店に?」

グラサン(「おめーなぁ」っていう顔)

店内から少女が走って出てくる

タプリス「おっはー、です」

サターニャ「はぁ?」

グラサン(「はぁ?」っていう顔)

タプリス「あれ?これが流行りの挨拶だと聞いたのですが・・・」

サターニャ「まさかバイトと言うのは・・・」

グラサン(「悪いか?おい名前は?」っていう顔)

タプリス「はい、千咲・タプリス・シュガーベルです。」

グラサン(「年は?」っていう顔)

タプリス「15才です。」

グラサン(「志望動機は?」っていう顔)

タプリス「ブラウン管とサングラスが好きだからです。」

グラサン(「採用」っていう顔)

タプリス「本当ですか?ばんざーい!」

サターニャ「ちょっと待ってこれはコントなの?仕込みなの?」

タプリス「そういうあなたは?」

グラサン(「胡桃沢ってんだ、この上に間借りしてる馬鹿だよ」っていう顔)

サターニャ「だから胡桃沢じゃなくて胡桃沢・サタニキア・マクドウェル様よ!」

グラサン(「うるさい!家賃倍にするぞ」っていう顔)

サターニャ「はい、胡桃沢です。」

タプリス「よろしくお願いします。すみませんその袋の中身はなんです?」

サターニャ「これはラボに提供されたインテリジェンスコーンよ、欲しくばそれ相応の対価が必要よ」

タプリス「コーンってあの小さいつぶつぶのですか?元はこんななのなんですね勉強になりました。」

サターニャ「そんなことも知らなかったの?」

タプリス「はい、ちょっと見せて貰っていいですか?」

サターニャ「おおっと、それはやめておいた方が賢明よ、多くの人がこの私と知り合った事で天界に狙われたわ」

タプリス「そうだったんですね、よかったら私が相談に乗りますよ?」

グラサン(「本気にするな、こいつの創作だよ」っていう顔)

タプリス「そうだったのですか?」

サターニャ「ふん、せいぜいそう思い込んでいればいいわ、いずれこの世界は大悪魔であるこの私に跪く事になるのだから なぁはははー」上の階に向かう

タプリス「最近はこういうのが流行っているんですね、勉強になります。」

コーンが一本飛んでくる タプリスキャッチ

タプリス「おぉ、これがコーンですか」




場面転換 ラボ

サターニャ パソコンポチポチ

サターニャ「12時頃、衛星落下、ヴィーネ達のいう事に間違いはないのね」

パソコンポチポチ

サターニャ「エインズワース博士の会見も中止だし白羽・ラフィエルが刺されていた事件もないわ」

サターニャ「私が見たものは幻だったのかしら」

パソコンポチポチ

サターニャ「ジョン・タイターですって」

ジョン・タイターの書き込み「タイムマシンはヘブンによって独占されています。一般人も企業も手に入れる事は出来ません。彼らは自身の利益の為だけに用いて世界にディストピアをもたらしました。私は未来を変える為にやってきました。ヘブンによって作られたディストピアを破壊し世界に再び自由を手にするためです。」

ネットの書き込み「つまりヘブン=独裁者ってこと?」

ジョン・タイターの書き込み「いわゆる一つのパラドックスですね。それは存在しません。過去の自分に出会う事も可能です。その場合世界線が変動します。」

ネットの書き込み「世界線って何?」

ジョン・タイターの書き込み「まず時間は過去から未来に流れる一本の線ではありません。世界線という無数に並行に流れる川のようなもので形成されています。例えば貴方が今日メロンパンを取られるとします。それを未来から来た私が防いだとしたらメロンパンが取られた世界と取られなかった世界の二つに分岐するという訳です。」

サターニャ「ふん、今度のタイターは日本人なのね」

サターニャ(ジョン・タイターは2000年頃、アメリカのネット上に現れた自称タイムトラベラー、2036年から未来の世界を救う為タイムトラベルしてきた人物で当時はネット上で大騒ぎになって関連書もいくつか出ている人間よ)

サターニャ「でも今ジョン・タイターを名乗る馬鹿がいるとはね。このリンクでもみてタイターの事ぐらい調べて来なさい」

サターニャ「リンクがない、ガヴリールの奴勝手に消したわね」

パソコンポチポチ

サターニャ「ジョン・タイターで検索したのに12件しか出ない!?おかしいわ、10年たったとはいえあれだけ騒ぎになったのよ!そんな訳」

立上り本棚を漁る

サターニャ「あれ?ない、確かに関連書はここに集めたはずなのに」

携帯ポチポチ

サターニャ「もしもし、ガヴリール?」

ガヴリール「あ?なんだ?今メイド喫茶だけど」

サターニャ「本をどこにやったのよ!?」

ガヴリール「本って?」

サターニャ「ジョン・タイターの本よ、本棚にまとめてあった」

ガヴリール「なあ、サターニャ」

サターニャ「なによ?」

ガヴリール「ジョン・タイターって誰?」


サターニャ(それから私はほぼ徹夜でジョン・タイターについて調べた。ネットの検索を駆使しあらゆる情報を集めたわ、でも何も見つからなかったわ)



場面転換 外

信号を待つサターニャ 写真の撮影音カシャカシャ

サターニャ「!?」

写真を取っていた女が立ち去ろうとする

サターニャ「ちょっと待ちなさいよ!アンタ!」

女立ち止まる

サターニャ「今私を撮ったわね?すぐ削除した方が身のためよ」

ゼルエル「ああ、不快な思いをさせたのなら謝ろう」

サターニャ「何を撮っていたの?」

ゼルエル「それは自分が今日何処を歩いて何を観たかだ。そんなことより聞きたい事がある」

サターニャ「なによ?」

ゼルエル携帯の画面見せる

ゼルエル「これだ」

サターニャ「ずいぶん古いパソコンね」

ゼルエル「知っているのか?」

サターニャ「知らないわね」

ゼルエル「詳しい知り合いは?」

サターニャ「もしかしたらガヴリールなら」

ゼルエル「その人は誰だ?」

サターニャ「あなたには関係ないわ、それと写真は削除しなさいよ」立ち去り

腕つかみ ゼルエル「その人のメアドを教えてはくれないか?」

サターニャ「嫌よ!」

ゼルエル「この写真」

サターニャ「まさかこの私を脅そうとしているの?」

ゼルエル「教えてくれたら消すぞ」

サターニャ「し、仕方ないわね。ただし私のメールアドレスよ?仲間を売る訳にはいかないから」

ゼルエル「名前は?」

サターニャ「胡桃沢・サタニキア・マクドウェルと書いているでしょ!」

ゼルエル「これでいいのか?」携帯画面「来海沢佐谷騎亜幕度瓜る」

サターニャ「はぁ、ちょっと携帯を貸しなさい」ゼルエルの携帯に手を伸ばす

ゼルエル「!?」必死に携帯を守る

サターニャ「・・・空メールを送りなさい。こっちから送り返すわ」




場面転換  メイド喫茶

メイド「お帰りにゃさいませ、ご主人さま」

ヴィーネ「あ、サターニャじゃない お帰りにゃさいませ、サターニャ」

サターニャ「ええ、ヴィネット」

ヴィーネ「もうバイト中はヴィーネ・ニャンニャンって呼んでよね」

サターニャ「それよりもガヴリールは?」

ヴィーネ「ガヴなら奥にいるわよ」

???「「胡桃沢さん(くん)!?」」

マルティエル「待ちかねていましたよ、3日一度は来る約束はどうしたのでしょうか?」

サターニャ「悪いわね、少し天界の妨害にあってね」

マスター「ああ、それなら仕方ないね、なら今日はその天界を打倒する為の極秘会議でもするのかな?」

サターニャ「そんな所よ、いつものステルスフィールドを用意して頂戴」

マルティエル「了解しました。それで私達も参加しても?」

サターニャ「よしなさい!あなた達二人で太刀打ち出来る程天界は甘くないわ」

マスター「胡桃沢くんが来てない間、僕たちが何もしていなかったとでも?」

サターニャ「ま、まさかあの秘奥義を会得したというの!?」

マルティエル「そのまさかです。仲間や師との別れやらなんやらを超えついに会得しました」

サターニャ「それなら大丈夫そうね」

マスター(ふぅ、仕事とはいえ最近の若い子達のノリに合わせるのは大変だね、でもこれもこのメイド喫茶エンジェル・ニャンニャンでコーヒーを淹れ続ける為・・・)

サターニャ「あ、それとあなた達、なんで二人セットで出てきてるのよ?本来そこのポジションについている人って一人だった気がするのだけれど・・・」

マスター「い、痛い所を突くね~、な、何故だろうね」

マルティエル「様々な理由があるのですがそうですね、コンパクトに申し上げると枠的な問題かと」

マスター「ま、そういうことはいいじゃないか、ブレンドコーヒーをサービスするから早く天真くんの所に行っておいで」

サターニャ「そうね」



サターニャ「それでこれがさっき言ってたパソコンなんだけど分かるかしら?ガヴリール」

ガヴリール「どれどれ、あーこれはIBM5100だな」

サターニャ「IBM?」

ガヴリール「幻のレトロPC、二か月くらい前か秋葉原に出回っているっていう噂が出たからそれ聞きつけて来たんじゃね」

サターニャ「そんなに貴重なものなの?」

ガヴリール「発売は30年以上前、当時は値段高過ぎでパソコンなんて買えない時代レア度劇高っていうパターン」

サターニャ「ふぅん」携帯の着信音

サターニャ「さっきの女からね、『早速メールしました!ゼルエルです。ハタチ、フリーター、メールしてもいいよね?イヤだって言ってもしちゃいまーす♡』これがさっきの女と同一人物だというの?」

ガヴリール「どうした?」

サターニャ「あなたを売らなかった事を感謝するのね。『貴重なPCよIBM5100と言うらしいわ』送信っと」




場面転換 ラボ

サターニャ「学校の研究室で調べた結果ゲルバナは分子レベルでズタズタと言うことが分かったわ」

ガヴリール「ふーん、バナナではない別の何かになっていたと それヤバくね?何が起きてんだろう」

サターニャ「現状考えられるのは暗黒鍋(仮)の電磁波の影響かしら」

ガヴリール「ソースは?」

サターニャ「大悪魔の勘よ」

ガヴリール「根拠なしっと」

サターニャ「ちょっとぉ!?」

ガヴリール「よし、接続終わったぞ」

サターニャ「今日はこのバナナを使いましょう」

ガヴリール「それヴィーネのじゃ・・・」

サターニャ「安心しなさい、ヴィネットのお金で私が買ってきたから」

ガヴリール「いやそれをヴィーネのって言うんだよ」

サターニャ「さあ、房ごと放り込んで実験するわよ」

ガヴリール「一本でいいだろ」

サターニャ「あ、それもそうね」

暗黒鍋(仮)を起動

サターニャ「でも実験にお金をケチるようでは世界の支配構造を変えられないわよ?」

ガヴリール「それ変えたいのはお前だけだからな」

サターニャ「え?そうなの」

ガヴリール「そりゃそうだろ」

鍋ひゅーひゅー

ガヴリール「はい、終了。早速結果をって、おいバナナが消えてるぞ!?」

サターニャ「そんな馬鹿なこと!?まさかこれも天界の陰謀じゃ」

ガヴリール「はい、自演乙!」

サターニャ「うるさいわね、ガヴリール 一体バナナをどこに隠したのよ」

ガヴリール「なに言ってんだよ、隠したのはお前じゃないのか?」

サターニャ「あ、そうだわ もしかするとこの鍋はテレポート可能な鍋で・・・」

ガヴリール「な、なんだって!ってそんな無茶な」

サターニャ「じゃあどうやって説明するのよ!房からちぎって鍋に入れたバナナを・・・」

一本だけゲルバナ状態で全て房に繋がったバナナ ドン

ガヴリール「これなんだよ、房に完全に繋がってるぞ」

サターニャ「確かにさっき房から一本ちぎったわよね?」

ガヴリール「た、多分・・・」

サターニャ「これはやっぱりテレポート」

ガヴリール「そういう事になるのか?」

ラフィエル「あらー面白そ、じゃなくて興味深い実験をしているんですね。サターニャさん、いいえ、胡桃沢・サタニキア・マクドウェルさんでしたっけ?」

サターニャ「白羽・ラフィエル!?」

ラフィエル「一応ノックはしてきたんですけど・・・」

サターニャ「なぜここがわかったのよ?」

ラフィエル「ガヴちゃんに聞いて来ちゃいました。ラボラトリーというからにはもっとちゃんとした所だと思っていたんですがね」

サターニャ「ガヴリール!?まさか私を裏切ったの?きっとこの三次元女の3Dおっぱいの色香に惑わされたのね。許さないわよこのヘンタイ女!」

ラフィエル「あのーそろそろどうにかしてくれませんか?ガヴちゃん」

ガヴリール「この状況に混乱しているんだろ 多分」

サターニャ「緊急事態よ!天界が遂に我がラボにエージェントを送ってきたわ、なんですって!?これもサタニキアゲートの選択だと言うの?」

ラフィエル「サタニキアゲート?」

ガヴリール「こいつの脳内設定だ。特に意味はないぞ」

ラフィエル「でしょうね」ラボに上がり込む

サターニャ「靴を脱ぎなさい!」

ラフィエル「ごめんなさい、ずっとアメリカだったもので」靴脱ぎ

ラフィエル「本当は私が刺されたと言う話が本当だったのかセクハラ行為の言い訳なのかを確認しに来たんですけど今はそれどころじゃないみたいですねー」バナナを眺めながら

ラフィエル「結合部に損傷は無し、トリックではなさそうですね」

サターニャ「爆弾を仕掛けてくるかも知れないわ、監視の目を緩めちゃダメよ」

ガヴリール「んなわけねーだろ」

ラフィエル「ピンセットなどはありませんか?」

サターニャ「ない!」

ラフィエル「そうですか」ゲルバナに指突き刺す

ラフィエル「中はぐずぐずですねー、味は・・」指ペロ「不味いです」

サターニャ「な、なんでそんなもの口に入れちゃうのよ!このゾンビ、お腹が空い
たならバナナくらいあげるわよ」

ラフィエル「いりませんよ。誰が変態さんのバナナなんて食べるものですか」

サターニャ「な、誰が変態ですって!」

ラフィエル「いきなり人の事をつついて体まで触ろうとして」

ガヴリール「おい、ラフィエル」

ラフィエル「どうしました?」

ガヴリール「変態さんのバナナなんて食べるものですかってもう一度言ってみて出来れば悔しそうな顔で」(*´Д`)ハァハァ

ラフィエル「悔しそうな?な!ガヴちゃん!?」赤面

サターニャ「?どうしたの?何か想像したの?ねー言ってみてよ天才少女、天才が何を想像したのかご高説願おうじゃない」悪い顔

ラフィエル「どうやらあなた達二人とも変態さんみたいですねー」

ガヴリール「いやー、それほどでもないぞ?」照れ

ラフィエル「褒めてません!」

サターニャ「何が変態よ、むしろ変態な想像をしたアンタの方が変態でしょ!この変態天才少女」

ラフィエル「はぁ、本来ならセクハラで今すぐ訴えている所ですが今は不問にしてあげます。」

サターニャ「今は?」

ラフィエル「なので詳しく教えてください、このバナナあの鍋と関係があるんですよね?」

サターニャ「それはトップシークレットよ!大悪魔ガジェット8号『暗黒鍋(仮)』は我が研究所の秘密兵器なんだから」

ガヴリール「でも、ラフィエルならこの鍋のヘンテコな機能を解明できるかもしれないぞ?」ヒソヒソ

サターニャ「で、でも・・・」ヒソヒソ

ガヴリール「つーか私達だけじゃ絶対解明出来ないし」ヒソヒソ

サターニャ「で、でもこれはあくまでも大悪魔ガジェット研究所の、あ!」ヒソヒソ

ラフィエル「どうしました?もう相談は終わったのでしょうか?」

サターニャ「なーっははは、あなたラフィエルとか言ったわね、この暗黒鍋(仮)の秘密を教えるには条件があるわ」

ラフィエル「なんですか?」

サターニャ「一つ、この大悪魔ガジェット研究所の研究員、サタニキアブラザーズになること」

ラフィエル「研究所のメンバーに加えてもらえると言うことですか?でも私八月中にアメリカに帰る予定なんですよ」

サターニャ「それまででもいいわ、それと二つ目、私がアンタにしたセクハラ行為を全て不問にしなさい!」

ガヴリール「サターニャちっちぇ、人としての器がちっちぇよ。でもそこに痺れる、憧れる~ww よ!大悪魔」

サターニャ「うるさいわね!」

ラフィエル「わかりました、その条件をのみましょう」


サターニャ「いいでしょう、ではあなたは今からブラザーズ№004、白羽・ラフィエルよ!」

ラフィエル「はーい」


しばらく後

ヴィーネ「ただいまー」

ラフィエル「本当にテレポートなんでしょうか?結論ありきで答えを出すのは良くないですよ」

サターニャ「ならなんて言うのよ」

ラフィエル「少なくともバナナの房や食品の時はテレポートしなかったんですよね?」

ヴィーネ「もしかしてお客さん?」

ラフィエル「お邪魔してます、白羽・ラフィエルと言います。いきなり押しかけてきてすみません。」

ヴィーネ「月野瀬・ヴィネット・エイプリルです。」

ラフィエル「色々ありまして私もブラザーズになっちゃいました。」

ヴィーネ「このブラザーズに?新メンバー!?歓迎するわ!ラフィエル」

ラフィエル「そんなに嬉しいことなんですか?」

ヴィーネ「だって私以外では初めてまともそうなメンバーだもの」

ガヴリール「なんだと」サターニャ「なんですって」

ラフィエル「そのようですね」

ヴィーネ「よろしくね」

ラフィエル「はい」

サターニャ「どういう事なのよ!!!」

ラフィエル「どうしたんですか?」

サターニャ「この前、鍋から放電現象が起きていたらしいの」

ラフィエル「なぜそれを先に言わなかったんですか?具体的な状況を教えて下さい」

ガヴリール「うーん、なんというか鍋から稲妻みたいなのがでてだな」

サターニャ「いつの話よ?」

ガヴリール「昨日の昼だったかな、サターニャが人口衛星のニュースみて飛び出していって自分の携帯こいつに繋いでた時」

サターニャ「じゃあ昨日私がガヴリールにメールを送った時あんたの携帯はその鍋に繋がっていたのね?」

ガヴリール「ラフィエルが刺されたとか言うメール?あれ一週間前じゃん」

サターニャ「違うわよ!あれは昨日の昼に送ったメールなのよ」

ラフィエル「放電が起きた時の鍋の状態は?」

ガヴリール「そういえば逆回転機能使用中だったけなー」

ラフィエル「再現してみた方がいいですね」

サターニャ「ヴィネット!ジューシーから揚げナンバーワンを持って来て!」

ヴィーネ「わかった、あ、みんなも食べる?お腹空いてるわよね?他にも何か作ろうかしら」

ガヴリール「今はそういうのいいから」

ヴィーネ ガーン

ラフィエル「わざわざ中にから揚げを入れる必要あります?」

サターニャ「逆回転してる時の中の状態を確認する為よ、ガヴリールやりなさい」

鍋起動

サターニャ「助手、私の携帯にメールを」

ラフィエル「いつから私がサターニャさんの助手になったのでしょうか?それにメールアドレス知りませんよ?」

サターニャ「使えない助手ね、ガヴリールメールお願い」

ガヴリール「文面は?」

サターニャ「そうね、ラフィエルはヘンタイでお願い」

ラフィエル「ヘンタイは禁止です」

ガヴリール「じゃ、間とってサターニャはヘンタイっと」

サターニャ「なっ!?」

ラフィエル「ナイスです。ガヴちゃん」

ガヴリール「気を取り直して送信するぞ」メール送信

サターニャ「後は携帯にメールがきたら」

ヴィーネ「そう言えば中のから揚げは大丈夫かしら」蓋ぱか

サターニャ「あ、ちょっと待って!」

鍋バチバチバチ 電気めちゃくちゃ放電 みんな離れる 煙もわー

ガヴリール「けほけほ、換気、換気」

ラフィエル「どういうことでしょうか?」

サターニャ「電磁波の力かしら」

ラフィエル「これほどの電気がこんな短時間に貯まる訳ないじゃないですか」

ガヴリール「うわ、床に穴が空いてるぞ、これグラサンにバレたらやべーって」

サターニャ「それはとりあえず布でも掛けて証拠隠滅よ!そんな事より携帯は?」携帯確認

サターニャ「送信日時7月24日17時半、間違いないわメールが過去に・・・は!?気づいたわ!一連の出来事が意味する唯一の答えが」

ラフィエル「本当ですか?」

サターニャ「房からちぎられたバナナは房へと戻ったわ、メールは5日前に送られた」

ラフィエル「そんな、まさか・・」

サターニャ「そのまさかよ!この暗黒鍋(仮)はタイムマシンよ!」

まだ描き貯め三分の一位残っていますがこれからの事を考えて今日はこのくらいにしておきます。
早くてお昼遅くて10時くらいにまた投稿させて貰いますので支援や感想を送って貰えると嬉しいです。

サターニャソファーでZzz 携帯の着信音

サターニャ「メール、13件?相手は神の?そうだったわ、神の腕(シャイニングフィンガー)と名付けたんだったわ」

サターニャ「それにしてもこの量、『すぐメールして』『もしかして寝てるの?』『いつまで寝てるつもり』って、はぁ~無視一択ね」

サターニャ「ガヴリール、牛丼でも食べに行く?」

ガヴリール「・・・・・」

サターニャ「どうしたのよ?」

ガヴリール「ダメージデカいんだよ、あれから徹夜で成果ゼロなんて、やったこと後悔している。なんでゲルバナにならなくなったんだよ」

サターニャ「知らないわよ、メールを送れたのもあれ一回きりだし」

ガヴリール「ラフィエル呼び戻した方がいいんじゃね?」

サターニャ「無理に決まっているでしょ」

回想ラフィエル「う、嘘ですよね?タイムマシンなんて・・・」走ってラボ出ていく

サターニャ「って出ていったんだから」

ガヴリール「あれなんだったんだろうな」

サターニャ「ガヴリール、パソコンで何を見ているの?」

ガヴリール「LHC、ラージハドロンコライダー、ヘブンの素粒子加速器、癒されるよな~」

回想ジョン・タイター「タイムマシンはヘブンによって独占されています」

サターニャ「ジョン・タイター」

ガヴリール「あぁこの前言ってた奴か、今@ちゃんねるで祭りみたいだぞ」

サターニャ「ヘブンって何?タイターは言っていたわヘブンが2036年までにタイムマシンを完成させるって」

ガヴリール「なんだよそれ、意味不明なんだが」

サターニャ「そんなこといいから早く教えなさよ!」

ガヴリール「欧州素粒子原子核研究所の別名、場所はジュネーブ郊外、名前の通りメインは素粒子関係の研究、その為の世界的施設をいくつも持っている。低速反陽子リング、陽子シンクロトロンブースター、大型電子陽電コライダー、でラスボスが世界一の素粒子加速器、ラージハドロンコライダーたん、LHCは使い方次第で小さいブラックホールを作れるかもっていわれているんだよなー」

サターニャ「ブラックホール、ガヴリール確かタイムトラベルにはブラックホールを利用した方法があったわよね?」

ガヴリール「あぁ、あったけどこの前ラフィエルが講義で言ってただろ?そもそもブラックホールの生成が無理だって」

サターニャ「でもLHCがある以上作られる可能が」

ガヴリール「あるわ、いやねぇよ、それはヘブンが公式に否定している」

サターニャ「火のない所に煙は立たぬとも言うわ、こうなったら私達がやることは一つよ!」

ガヴリール「メイド喫茶に行ってネトゲだな!」

サターニャ「違うわよ!アンタはスーパーハカーでしょ?全てを汲んでニヤリとしときなさい」

ガヴリール「ハカーじゃなくてハッカーな」

サターニャ「後は分かるわね?」

ガヴリール「いいや、全然」

サターニャ「ヘブンをハッキングするのよ、以上」

ガヴリール「サターニャ、いつものギャグだよな?」

サターニャ「奴らの悪事を暴きタイムマシンについてのヒントを手に入れるのよ、暗黒鍋(仮)をタイムマシンとして使えるようにするかこのままラボの倉庫で眠らせるかはあなたの手に掛かっているわよ、ガヴリール」

ガヴリール「どうなっても知らないからな」



場面転換 一階 ブラウン管&グラサン工房前

タプリス「♪」自転車をいじりながら

サターニャ「またサボり?」

タプリス「はい、だってお店にお客さんが来なくて暇なんですよ」

サターニャ「それではまるで自転車屋さんね」

タプリス「それよりもあなたたちは二階で何をしてるのですか?大悪魔ガジェット研究所って言うんですよね?」

サターニャ「な、なぜその名前を知っているのよ!?」

タプリス 指差し 大悪魔ガジェット研究所とでかでかと張り出している

サターニャ「そこまで知られたからには仕方ないわね、私達は世界を影から操る天界と戦っているのよ。今もちょうどハッキングを仕掛けているわ」

タプリス「あ、じゃあヘブンと言うのがその世界を影から操る天界というやつなんですね」

サターニャ「な、なぜそれを?」

タプリス「ごめんなさい、上から話が聞こえてきてしまって・・・退屈だったのでつい」

サターニャ「盗み聞きをしていたのね」

タプリス「聞こえてしまうのは仕方ありません、安心して下さいこれでも口は堅い方なので」

携帯の着信音

サターニャ「またね」

タプリス「どうしましたか?死亡通知でもきましたか?」

サターニャ「死亡通知!?」

タプリス「あはは、じょ、冗談ですよ冗談」

サターニャ「IBM5100とか言うレトロPCをやたら欲しがる女に目をつけられてね」

タプリス「IBM!」携帯覗き込む

サターニャ「知っているの?」

タプリス「あ、その、えっと、はい」

サターニャ「ははーん、さてはそれも聞いていたのね」

タプリス「それは違います。ネットで見たんですよ。ほらタイムトラベラーのジョン・タイターって人が」

サターニャ「ジョン・タイターですって」

タプリス「@ちゃんねるに書いてますよ?IBM5100はベーシック言語ができる以前に作られたパソコンなのでIBM独自のプログラム言語も読めるとか」

サターニャ「本当に!?そう言えば2000年に現れたタイターも」ラボに駆け込んでパソコンポチポチ

ジョン・タイターの書き込み「皆さんは時間の概念について固定観念に支配されているようです。時間は過去から未来へたった一つの川が流れていくようなものではありません」

ジョン・タイターの書き込み「例えば私が過去に戻ってSと言う人のメロンパンを奪うとします。するとダイバージェンスと言う数値に変動がおきて世界線がSさんのメロンパンがない世界へと移行するのです。」

ジョン・タイターの書き込み「世界線移行の時、人々の記憶は再構築されます。つまりSさんがメロンパンを持っていた世界の記憶は消去され、メロンパンを持ってなかった世界の記憶へと上書きされるのです」

ネットの書き込み「それより研究機関だったヘブンがいつの間にか悪の組織になってることについて聞きたいんだが」

ジョン・タイターの書き込み「ヘブンのいう事を安易に信じてはいけません。既に彼らはマイクロブラックホール生成に成功しています。彼らが作るディストピアとは共産主義が復活し生活レベルが18世紀レベルに戻ったと言えばわかりやすいでしょうか」

ジョン・タイターの書き込み「2036年では科学技術のほとんどをヘブンが独占しています。」

サターニャの書き込み「その未来を変える為にIBM5100が必要なのね」

ジョン・タイターの書き込み「そうなります。ヘブンの企みを阻むにはIBM5100の機能が必要なのです」

サターニャの書き込み「2000年に現れたジョン・タイターもそんなことを言っていたわね」

ジョン・タイターの書き込み「前にも言ったように私は2000年に行ったことはありません。しかしあなたは他の世界線の私を見た可能性があります。面白いです、あなたとは一度ゆっくりお話がしてみたいです。私のメールアドレスを送りましょう メールをくれればお返事しましょう」



ガヴリール「もうすぐなんだが手強いんだよなこれが・・・」パソコンポチポチ

ヴィーネ「おはよう、二人とも」

サターニャ「あらヴィーネじゃないこんなに早い時間からどうしたの?」

ヴィーネ「二日連続徹夜って聞いたから差し入れを持ってきたの」

サターニャ「おぉ、これはおでん缶じゃない、でかしたわヴィネット またの支援も期待しているわ」

ヴィーネ「しょっちゅうおごれる程私のポケットマネーも多くないけどね 勿論ガヴとラフィエルの分もあるわよ」

ガヴリール「がぁーだからそれじゃ全然違うんだよ・・・」パソコンポチポチ

ヴィーネ「全然聞こえてないみたいね」

サターニャ「少し休みなさいとは言ってるんだけどね」

ヴィーネ「スーパーハカー魂に火が着いちゃったのかしら」

ガヴリール「ハカーって言うな!」ペットボトル投げ サターニャヘッドショット

しばらく後

ヴィーネ「でも覗き見はいけないことなんじゃないの?」

サターニャ「ヘブンの陰謀を暴くためよ」

ヴィーネ「それでも、ラフィエルもきっと怒ってたから飛び出したのかも」

サターニャ「あれはハッキングとは関係なく助手が勝手に出っていったのよ」

ヴィーネ「また来てくれるかしら」

ガヴリール「キター!来たぞ、観念して私の前で全部さらせってーの!よし!IDゲット」

サターニャ「やったのね」

ガヴリール「ミッションコンプリートだ」

ヴィーネ「ガヴは凄いのねーよくわからいけど」

ガヴリール「まぁハッキングしたって言っても管理者のIDがないと見られる範囲は限られるけどな、おっぱいしか見られない的な?」

サターニャ「で、内容は?」

ガヴリール「まだメールが数件出てきただけ」

サターニャ「げ、これ英語じゃない。こんなのどうやって読めばいいのよもー」

ガヴリール「こうするんだよ」翻訳機能ポチ

ガヴリール「え~っと、『LHCの調子は良好だ、こいつはあくまで猫みたいに気まぐれだがここ一か月位は調子がいい』」

サターニャ「なんの事よ?」

ガヴリール「さあ?」

サターニャ「そんなことよりタイムマシンについては何かないの?」

ガヴリール「タイムマシンって単語はないがZプログラムって単語がここ一か月で頻繁に使われているみたいだな」

ガヴリール「『第137次Zプログラム実験レポート、ミニブラックホール生成ミッションはすでに成功しているため報告は省く。』」

サターニャ「ミニブラックホールはやっぱり完成していたのね」

ガヴリール「だな、公式では実験は失敗したって言ってたのに」

サターニャ「その先は?」

ガヴリール「『実験結果は・・・Human is Dead Mismatch』」

サターニャ「ヒューマンイズデッド、人が死んでるの?」

ガヴリール「だと思う、多分・・・」

サターニャ「その先は?」

ガヴリール「えーっと『詳細はゼリーマンズレポート№14参照』」

サターニャ「ゼリーマンズレポート?なによそれ」

ガヴリール「私がわかる訳ないだろ、ただこっちのサーバーに妙なデータベースがあるからそれだとは思うが」パソコンポチ

パソコンから文字列ズラー

サターニャ「これは?」

ガヴリール「なんかのプログラムのコードだ」本棚のパソコンの関連書漁る

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