【ミリマス】七尾百合子「杏奈ちゃんは半殺しにしようかな?」 (30)

初めてのss投稿になります。

書き溜めてあるので最後まで投稿できれば満足です。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1493653207

杏奈「...えっ」

杏奈「百合子さんが...キッチンで...不穏な事を...」

杏奈「...いや、杏奈、知ってます」

杏奈「こんな時は、大抵...聞き間違い......」

杏奈「もう一回...聞いて...、確かめる」

百合子『うーん、それとも皆殺しにしようかな?』

杏奈「.........聞き間違いじゃ、なかった...!」

杏奈「プロデューサーさん、助けて...!」

P「どうした杏奈?ゲームのデータが消えたような顔をして」

杏奈「いいから、こっち来て...こっそり聞いて...!」

P「なんだ、百合子がどうかしたか?」

百合子『半殺し、皆殺し、迷うなー』

P「ファッ!?」

杏奈「...ね。なんとか、して...下さい...!」

P「オイオイオイ、落ち着け杏奈!いくら百合子が妄想大好きで普段からよく分からない事を言い出す子だとしてもそんな殺人までするような子じゃ...」

百合子『私としては、一度杏奈ちゃんに半殺しを味わってほしいんだけど』

P「だめだった」

杏奈「半殺しを、味わうって...なんですか」ガクブル

百合子『歯ごたえがいいんだよね』

P「歯ごたえってなんだよ...半殺しにしたあと食うつもりなのか?」

杏奈「杏奈...百合子さんに、食べられるの...?」

百合子『プロデューサーさんも食べてくれるかな?』

杏奈「プロデューサーさんも...杏奈を、食べるの?」ウルウル

P「食うわけないだろ!」

百合子『よし、今回は半殺しに決定!』

杏奈「杏奈...覚悟、決めます...」

P「落ち着け!俺がちゃんと守ってやるから!」

P「といっても話を聞く限りだと、百合子の計画は俺にも何かを作る様だ」

P「むやみに俺が首を突っ込むとどうなるか分からない...こんな時第三者がいてくれたら」

紗代子「二人とも、キッチンの前で聞き耳立てながらコソコソと何を話してるんですか?」

P「紗代子!いいところに!」

杏奈「ナイスタイミング、です...!」

紗代子「あ、ありがとうございます?」

P「端的に伝えるからよく聞いてくれ」

P「キッチンの中で百合子が何をやってるか見てきてほしい」

P「ただし危ないと思ったらすぐに逃げてくれ。俺が助けに入るから」

紗代子「よく分かりませんがいいですよ。」

杏奈「紗代子さん、気をつけて…!」

紗代子『百合子ちゃん、なにやってるの?』

百合子『あっ、紗代子さん。今から半殺しを作ろうと思ってるんです』

紗代子『なるほど、その道具は買ったの?』

百合子『はい。しっかりすり潰せるって評判なんですよ』

杏奈「すり、潰す...」

紗代子『でも半殺しにするんじゃあ全力で使えないね』

百合子『あっ、そうですね。だったらやっぱり皆殺しかなあ』

P「なに余計な事してんだ紗代子?」

紗代子『せっかくだから半殺しと皆殺し両方にしちゃえばどうかな?材料も沢山あるようだし』

百合子『それもいいですね!ただあんまり時間が...』

紗代子『私も手伝うよ!ちょっと食べてみたいし』

杏奈「杏奈...やっぱり、食べられる......」

P「ダークセーラ―が二人...勝てない...」

百合子『ありがとうございます!それじゃあ早速始めましょうか!』

紗代子『杏奈ちゃんとプロデューサーも絶対喜んでくれるよ』

百合子『いいいいえ別にその二人だけのためってわけじゃ///でも...おいしいって言ってくれたら嬉しいなあ』

P「おいしいとか言うわけないだろ、いい加減にしろ!」

杏奈「遺書、書いてきます...」

P「あきらめるな!俺が時間を稼ぐから杏奈は事務所のみんなにこの事を伝えてくれ!」

杏奈「...!でも、それじゃプロデューサーさん、が...」

P「アイドルを守るのも俺の仕事だ。そして道を正してやるのもな」

P「百合子と紗代子、二人を思い留まらせる事が出来ればベスト。そうでなくても時間を稼いでみんなが逃げられれば十分さ」

杏奈「......分かり、ました。でも、一つだけ、約束」

杏奈「また、一緒にゲーム、しよ?」

P「ああ!約束だ!」

紗代子『そうだ、キッチンの外に杏奈ちゃんとプロデューサーがいるんだけど』

百合子『えっ、うそ!?』

P「ちくしょう、もうきやがるのか。さあ行け、杏奈!」

杏奈「はい...!」

百合子「プロデューサーさん!なんでこんなところにいるんですか!?」

P「落ち着け百合子!何がおまえをそこまでさせるんだ!」

百合子「それは杏奈ちゃんやプロデューサーさんに喜んで欲しくて…って何言わせるんですか!」

P「喜ぶわけないだろ!紗代子もなんで乗り気なんだよ!」

紗代子「だっておいしいですし、拒否する理由もないじゃないですか」

P「おおおおおお前食べた事あるのか!?」

紗代子「食べた事ない人の方が少ないと思いますけど」

百合子「私も大好物ですし、週に何回か食べちゃいますね」

P「ちくしょう、いつからこんな風になってしまったんだ」

P「だが、俺は杏奈と約束したんだ。生きて帰って、また一緒にゲームをするってな!」

P「だから絶対にお前たちを止めて見せる!」

百合子「そんなにも嫌いだなんて...一度食べてみて下さい!絶対においしいって言わせてみせますから!」

紗代子「こんなに白熱する事だったかな...。それはそうと杏奈ちゃんはどこに行ったんだろう?」

ーー事務所の廊下ーー

杏奈「はあ、はあ...」

杏奈「とにかく、事務所にいる人に伝えて…きゃっ」ドンッ

美奈子「うわっ、どうしたの杏奈ちゃん?急いでても事務所内を走るのは危ないよ」

杏奈「美奈子さん...!今、事務所は危険。早く、逃げて...!」

美奈子「んん?ちょっと落ち着いて、ゆっくり事情を説明出来る?」

杏奈「えっと、百合子さん、と、紗代子さんが、半殺しだとか皆殺しだとか」

美奈子「どこで言ってたの?」

杏奈「キッチン...。そんな事いいから、外に...」

美奈子「百合子ちゃん、キッチン、半殺し...なるほど」

美奈子「杏奈ちゃん、おそらくだけど百合子ちゃんが何をやろうとしてるのか分かった」

杏奈「それは、杏奈も分かってます...。だから...!」

美奈子「あはは、大丈夫だって。ちょっといってくるね」

杏奈「待って…それじゃ、プロデューサーさんが残った意味が...」

美奈子「プロデューサーさんもいるの?それじゃあ私も手伝っちゃおうかな」トコトコ

杏奈「手伝う!?どっちを?......あうう、もう、杏奈も...行き、ます」トコトコ

ーーキッチン前ーー

P「…………!」

百合子「………!」

美奈子「おーい、プロデューサーさーん」

杏奈「ごめんなさい...、止められなかった...」

P「おー美奈子じゃないか。って杏奈も帰ってきたしちょうどいい」

杏奈「プロデューサーさん...無事で、よかった」

P「杏奈は皆殺しの方がいいよな?」

杏奈「もっとひどい事に、なっちゃった...」ガクゼン

百合子「プロデューサーさんが皆殺しの方がいいのは分かりましたって」

紗代子「皆殺しの方をたくさん作りましょうか」

美奈子「たくさん!量なら任せて下さいよ!」

杏奈「ああ...あ...絶体、絶命...」

百合子「じゃあこの際だし杏奈ちゃんも一緒にやろっか」ニコッ

杏奈「その笑顔...他の形で、見たかった、です」パタリ

百合子「杏奈ちゃんが倒れた!?うわあああ!」

P「あっ、勘違いさせたままだった」

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杏奈「...おはぎの、話?」

百合子「もち米をつぶす時にお米の形が残っていると半殺し、完全に潰すと皆殺しっていうんだよ」

美奈子「私は元から知ってたから多分そうじゃないかって思ったんだ」

紗代子「粒あんとこしあんでも同じ呼び方をするよね」

P「つまりは、杏奈の早とちりだ」

杏奈「なんだ......よかった、です」ホッ

百合子「このためにマイすりこ木を買ったんですよ!」

杏奈「すり潰す道具っていうのは、それの事...だったんだね」

美奈子「プロデューサーさんは、勘違いした事をちゃんと二人に謝ってくださいね」

P「百合子、紗代子、すまなかった。でもダークセーラ―の演技を思い出すと結構本気で怖くて」

紗代子「私、そんなに危なげなイメージですかね...」

百合子「今回は許してあげますけど、次からは気をつけて下さいよ!」

杏奈「それで...なんで、おはぎを作ろうと...思ったの?」

百合子「いやー、桜も咲いてきたからお花見したいなあって思って」

美奈子「呼んでくれたらいくらでもご飯作ってあげたのに」

紗代子「いくらでも作っちゃうから呼ばないんですよ」

百合子「事務所に食材が沢山あるのは知ってるから作ってみる事にしたんだ」

P「うちは飲食店じゃないはずなんだがなあ」モグモグ

紗代子「何食べてるんですか?」

P「美奈子のチャーハン」モグモグ

紗代子「いつの間に作ったの」

美奈子「紗代子ちゃんも食べる?」スッ

紗代子「皿を出しながら聞かないでくださいよ...」モグモグ

百合子「杏奈ちゃんが気絶してる間におはぎ出来たんだけど、どうかな?」

杏奈「はむっ、んっ...とってもおいしい、です」

百合子「やった!!」

P「初めてとは思えないくらいだ。うまいぞ、百合子」

百合子「プロデューサーさんもありがとうございます!」

紗代子「誤解も解けて一息つきましたし、そろそろ行きましょうか」

美奈子「お料理の準備はばっちりですよー。もちろんデザートも完備です!」

P「俺はまだ仕事があるんだが」

百合子「杏奈ちゃんの勘違いを加速させたお詫びにプロデューサーさんも来てください!」

P「うっ...しょうがないなあ」

百合子「さあさあ、早く準備してください。杏奈ちゃんも、一緒に行こ!」

杏奈「うん...百合子さん、ありがとう。杏奈もお花見...楽しみ!」

百合子は料理できなさそうだけど不器用ながらも頑張って作ったおはぎ食べたい
杏奈ちゃんとのんびりしながらゲームしたい
紗代子とたい焼き半分こしたい
美奈子にご飯つめこまれたい

ありがとうございました、楽しかったです

初めてをミリマスSSに捧げてくれるとはありがてぇ

>>2
七尾百合子(15) Vi
http://i.imgur.com/A6wziMV.jpg
http://i.imgur.com/27aF5y3.jpg

望月杏奈(14) Vo
http://i.imgur.com/BuBT0ew.jpg
http://i.imgur.com/UaRFoAg.jpg

>>4
高山紗代子(17) Vo
http://i.imgur.com/JZpO6z6.jpg
http://i.imgur.com/SNBYUtE.jpg

>>8
佐竹美奈子(18) Da
http://i.imgur.com/uHlEZzv.jpg
http://i.imgur.com/ZUzO9Qf.jpg

あったね、そういうの
http://i.imgur.com/2Oez9Pv.png
http://i.imgur.com/OJqRIwP.jpg
乙です

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