【 ガヴドロ 】サターニャ 「 まさかこんな事になるなんて… 」 (37)

サターニャ 「 あの有名なスイーツ店が新オープンかー 」キラキラ

サターニャ 「 ん、なんかもう殆ど出来てるみたいだけど… 」ジー

サターニャ 「 え! 明日オープンなの!? 」

サターニャ 「 よーし 明日は朝イチできてあげるわ!! 」フンス

サターニャ 「 食べて食べて食べまくるわよー! 」ォー

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ーーー 次の日 ーーー

サターニャ 「 まだ朝の8時半だし私が一番乗りね!! 」テクテク

サターニャ 「 …え? 」

ザワザワ ハヤクタベタイナー

サターニャ 「 なにこれ凄い行列じゃない!! 」ガタガタ

サターニャ 「 まだ開店する30分前なのよ!? 」ガタガタ

サターニャ 「 仕方ないわね…列に並びましょう… 」トボトボ

ーーーーーーー

サターニャ「 もうとっくに店は空いてるのに私の番が来ない… 」ガーン

サターニャ 「 さ、さすが有名店ね!そのぶん絶対美味しいはずよね 」

サターニャ 「 スマホがあれば暇つぶしもできるし問題ないわ! 」フンス

オイシカッタネー ナマクリームサイコー
フルーツモイッパイー

サターニャ 「 …………… 」ジュルリ

サターニャ( 順番まだかな)

サターニャ 「 そういえば後ろどうなってるんだろ? 」チラ

サターニャ 「 !!! 」

サターニャ 「 ものすごい行列ができてる…! 最後尾が見えないわ… 」ウワァ

サターニャ 「 ククク…でもね 私はもう少しで食べれるのよ!!」

サターニャ 「 なーっはっはっは! 」

ツギノヒトドウゾー

サターニャ 「 !! これで私の前にいるのはあと1人…!! 」ガッツポーズ

前の女の子 「あ、あの… 」モジモジ

サターニャ 「 …? 私に話しかけてるのかしら? 」

前の女の子 「 はい… トイレに行きたくなっちゃって… 」モジモジ

前の女の子 「 荷物を見張っててくれないかな…お願いします… 」モジモジ

サターニャ 「 え! 早く行ってきなさいよ!荷物くらい見張っててあげるから!」

前の女の子 「 あ、ありがとうございます! 」タタタ

サターニャ 「 こんなに並んでたのにまた後ろからとか可哀想だもんね 」

ーーーーーーー

オイシカッタネー
マタコヨウネー

サターニャ 「 あ!2人出ていった 」

ツギノヒトドウゾー

サターニャ 「 で、でもさっきの人がまだ… 」

サターニャ 「 先に入っていいわよ 」

後ろの女の子 「 いいの? ありがとう! 」タタタ

サターニャ 「 ま、まあ…仕方ないわよね 」

ーーー30分後ーーー

サターニャ 「 な、なによ! 全然戻って来ないじゃない!! 」

ツギノヒトドウゾー

サターニャ 「 うぐっ… 先に入っていいわよ 」

後ろの女の子 「 では遠慮なく 」スタスタ

サターニャ 「 もう10人分くらい損してるわよ… 」ガクン

サターニャ 「 ま、まさかこのまま帰ってこないとか… 」

サターニャ 「 でも荷物私が持ったままだし… 」

サターニャ 「 も、もしかしてこのバッグの中に変なの入ってるんじゃ… 」

サターニャ 「 時限爆弾とか…しろいこな? とか… 」ガタガタ

サターニャ 「 なんだか怖くなってきたわ… 」ブルブル

サターニャ 「 …………… 」ゴクリ

サターニャ 「 … バッグの中見てみよう 」

サターニャ 「 人のものを勝手に見る… なんて悪魔的なのかしら 」ウットリ

前の女の子 「 すいませーん!! 遅くなりましたー!! 」タタタ

サターニャ 「 !!! 」

サターニャ 「 ず、随分遅かったじゃない? 」プルプル

サターニャ( あ、危なかった…)

前の女の子 「 ごめんなさい!トイレが全然見つけられなくて… 」

サターニャ 「 まあいいわ はい これ荷物 」

前の女の子 「 本当にありがとうございます なんと感謝したらよいか… 」

サターニャ 「 別にいいわよ( 私も荷物見ようとした事悪く思ってるし…)」

前の女の子( なんて良い人なんでしょうか… 天使のようです )ウルウル

ツギノヒトドウゾー

サターニャ 「 ほら貴女の番よ 」

前の女の子 「 そんな!申し訳ないです 是非先に入ってください! 」

前の女の子 「 お願いします!! 」

サターニャ 「 そ、そこまで言われたら… わかったわ! 」

サターニャ 「 お先失礼するわね 」

前の女の子 「 はい!ありがとうございました!! 」ペコリ

ーーー 店内 ーーー

サターニャ 「 やっと入れたわね… 」

店員 「 お客様様 いらっしゃいませ 」

店員 「 席にご案内します 」

サターニャ 「 ええ 因みに私は1名様よ! 」

ーーーーーーー

店員 「 ではご注文が決まりましたらベルでお呼びください 」ニコ

サターニャ 「 わかったわ! 」

サターニャ 「 … なんで私4人席に1人で座ってるのよ… 」

サターニャ 「 満席だから仕方ないのかしら? 」

サターニャ 「 でもこの1人だけ特別扱いされてる感じがたまらないわね! 」フンス

サターニャ 「 それじゃ注文を決めましょうか 」パラ

サターニャ 「 す、凄い…! なんて美味しそうな… 」ジュルリ

サターニャ 「 んと… じゃあこの1番高いやつにするわ! 」ドャ

サターニャ 「 それと飲み物も… 決まった! 」

サターニャ 「 ベルで呼べばいいのね 」チリーン

店員 「 はい ご注文を伺いします 」スッ

サターニャ 「 これと… あと かふぇおれ? ってやつ貰えるかしら 」

店員 「 ふんわりパンケーキ~フルーツ盛り合わせ~ とカフェオレですね 」

店員 「 しばらくお待ちください 」

ーーーーーーー

ワイワイ ガヤガヤ オイシイネー

サターニャ 「 早くこないかなー 」

サターニャ 「 それにしても外凄いわね… 最後尾は何時間まちなんだろ… 」

サターニャ 「 む… 外でスマホ触りすぎて充電が少ししかないわ 」ガーン

サターニャ 「 スマホは控えるしかないわね… 」

ーーーーーーー

店員 「 お待たせしました 」コト

店員 「 ごゆっくりどうぞ 」ニコ スタスタ

サターニャ 「 やっと来たわね! 」

サターニャ 「 わぁ…凄い!! 」パァァ

サターニャ 「 綺麗な盛り付けねー 実家に戻った時のために参考にしておきましょう! 」パシャ

サターニャ 「 ふふ…写真も撮ったし後でガヴリール達に自慢してやるわ 」フンス

サターニャ 「 …じゃあ食べようかな 」

サターニャ 「 フルーツいっぱいで何から食べればいいんだろ 」プルプル

サターニャ 「 と、とりあえず苺と…生クリームとパンケーキを一緒に! 」パク

サターニャ 「 …ん…… 」モグモグ

サターニャ 「 …んん~…… 」ゴクン

サターニャ 「 美味しいぃ~! 」キラキラ

サターニャ 「 なにこれ!すっごく美味しいわね!! 」 キラキラ

サターニャ 「 うぅ…数時間並んだ甲斐があったわ… 」ジワ

サターニャ 「 こ、こんな事で泣いてたら大悪魔の名が廃るわ! 」ブンブン

サターニャ 「 これは… メロンね 」パク

サターニャ 「 甘くて美味しいぃ… 」

サターニャ 「 こっちのカフェオレってやつも飲みやすいわね 」ゴクゴク

サターニャ 「 自慢するのもいいけど…一緒に来るのもいいわよね 」

サターニャ 「 ヴィネットやラフィエルなら喜んで来てくれそうだけど 」

サターニャ 「 ガヴリールは… 面倒くさがるかなー やっぱ 」シュン

サターニャ 「 でも誘ってみないことにはわからないわ! 」

サターニャ 「 こんなに美味しいんだもん 皆で食べたらもっと美味しいわよ 」パクパク

サターニャ 「 っと、上着邪魔にってきたから脱いで椅子にかけておきましょう 」バサッ

ーーーーーーー

サターニャ 「 あ~美味しかったぁ~ 」ゲフ

サターニャ 「 さ、外の行列もまだまだ続いてるしそろそろ出ようかな 」

サターニャ 「 …………… 」ゴソゴソ

サターニャ 「 …………え? 」ゴソゴソ

サターニャ 「 そんな… 嘘… 」ゴソゴソ

サターニャ( サイフ家に忘れたぁあああああああああ!!!!)

サターニャ 「 なんで!? 机の上に置いといて… ポケット入れるの忘れたんだ… 」ガタガタ

サターニャ 「 や、やばい… どどどうしよ… 」ガタガタ

サターニャ「 そうだ あの3人に電話してお金借りよう… 」ハァ

サターニャ 「 でもガヴリールは絶対に来ないだろうし…それにバカにされる… 」

サターニャ 「 ラフィエルも今後が怖いし… 」

サターニャ 「 ヴィネットしかいないわね 」

サターニャ 「 よし早くヴィネットに電話を……え!? 」

スマホ 「 」

サターニャ 「 そんな!? なんで充電切れてるのよー!! 」バンッ

サターニャ 「 ま、まさか…さっき写真撮った時から付けっぱなしだったの!? 」 ガタガタ

サターニャ 「 う… うぅ… 」グス

サターニャ 「 わ、私どうなるんだろ… 」ガタガタ

サターニャ 「 警察ってやつに捕まるのかしら… 」ガタガタ

サターニャ 「 そ、それとも店長? とかいうやつに えっちな事されちゃうんじゃ… 」ガタガタ

サターニャ 「 うぅ…ひっぐ…うぇえ 」ポロポロ

サターニャ 「 …あっ そうだあの手があったわ…! 」

サターニャ 「 混沌の果てより生まれし我が使い魔よ… 」

サターニャ 「 刻は満ちたわ 」

サターニャ 「 契約に従い汝の真なる力… 」

サターニャ 「 今こそ解放されたし!!」

サターニャ 「 アレキサンダー!! 」

アレキサンダー 「 がうっ 」ボン

サターニャ 「 アレキサンダーに頼んで家からサイフを取ってきてもらう… 」

サターニャ 「 我ながら素晴らしい発想だわ! 」ドャ

アレキサンダー 「 がうっ! 」

サターニャ 「 いい? アレキサンダー 家から四角くて黒いのを持ってくるのよ?」

アレキサンダー 「 がうぅ!! 」パタパタ

サターニャ 「 よし… これで大丈夫ね! 」

店員 「 …お客様 」ヒョコ

サターニャ 「 ひゃいっ!? 」ビクッ

店員 「 どうかなさいましたか? 」

サターニャ 「 お、お金なら持ってきてるわよ!? 持ってきてるからね!!」

店員 「 …? お済の食器をお下げしますね 」カチャ

サターニャ 「 え、ええ ありがとう… 」ホッ

サターニャ 「 怖かったぁ… 」ガタガタ

サターニャ 「 アレキサンダーが戻ってくるまで水をチビチビ飲むしかないわね… 」

サターニャ 「 早く戻ってきて… アレキサンダー… 」

ーーーーーーー

アレキサンダー 「 がうっ! 」っ■

サターニャ 「 これTVのリモコンよ!? 」ガーン

サターニャ 「 もっとこう…もう少し太いのなかったの!? 」

アレキサンダー 「 がう… 」ガクン

サターニャ 「 ああ…ごめん 」ナデナデ

サターニャ 「 んー… あっ! 確かサイフは台所だった気がする! 」

サターニャ 「 晩御飯作ってる時に魔界通販がきたからそのまま… 」

サターニャ 「 アレキサンダー!!台所よ! 台所のサイフを持ってくるの!! 」バンッ

アレキサンダー 「 がう!! 」パタパタ

サターニャ 「 それにしても…さっきから店員の嫌な視線を感じるわ… 」

サターニャ 「 ふぅ… 」ゴクゴク

サターニャ 「 あ、お水無くなっちゃった 」コト

店員 「 お水をお入れしますね 」ニコォ

サターニャ 「 !!!! 」ビクッ

サターニャ( め、目が笑ってない… )

サターニャ( こ、こうなったら…! )

サターニャ 「 すいません! このフルーツミックス盛り を追加で! 」

サターニャ( これで時間を稼ぐしかないわ! )

ーーーーーーー

アレキサンダー 「 がうっ! 」っ■

サターニャ 「 これ魔界通販で買ったブラックスポンジ!! 」ガーン

サターニャ 「 もおお!!アレキサンダー!? 」バンッ

アレキサンダー 「 がうがうっ!! 」ジタバタ

サターニャ 「 ちょ!暴れるなー! 」

アレキサンダー 「 がうがうっ! 」ユサユサ

サターニャ 「 え? 私の上着がどうしたのよ… 」

ポロリ サイフポト

サターニャ 「 あ!サイフ!! 」パァァ

サターニャ 「 そ、そうだ…家から出る時上着に入れたの忘れてた…」ガーン

サターニャ 「 さすが私の使い魔よアレキサンダー! 」ナデナデ

アレキサンダー 「 がう♪ 」

サターニャ 「 これでようやく出られるわ… 一時はどうなるのかと… 」テクテク

サターニャ 「 お会計お願いしまーす 」

店員 「 はい! お会計2800円になります 」

サターニャ 「 はーい! …え 」チャラ

サイフ 「 10円玉3枚 」

サターニャ 「 お金が全然はいってない… はっ 昨日魔界通販で買ったまま!? 」

サターニャ 「 手持ち30円しかなぁーーい!!! 」ガーン

店員 「 … お客様? あちらの部屋にどうぞ 」

サターニャ 「 いぃぃやぁぁぁ!! 」

終わり

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