平塚「ウシジマ、挨拶をしろ」
ウシジマ「アンタが雪ノ下雪乃?アンタの父親の会社には随分儲けさせてもらってるよ」
雪乃「そう…それで私は彼をどうすればいいんでしょうか?」
平塚「こいつの矯正を頼みたい。こいつは見ての通り、人を寄せ付けない奴でな…友達の一人もいないんだ」
ウシジマ「友達なんて必要ねぇ いつ裏切るか分からねぇからな」
平塚「こいつのこういう腐った部分を矯正して欲しいんだ」
ウシジマ「アンタが俺をどう思うが勝手だが俺自身を変えるつもりはねぇ」
雪乃「そんな勝手はこの部活に入った以上、許さないわ。この私がしっかりと矯正してあげるわ」
ウシジマ「出来るならもんならやってみな…俺は使う側になっても使われる側には絶対にならねぇ」
平塚「という事であとは頼んだぞ!」
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ウシジマ「雪ノ下雪乃…あんたにひとつ聞きてぇ事がある」
雪乃「何かしら?」
ウシジマ「この部活は何部だ?」
雪乃「当ててみたらどうかしら?」
ウシジマ「テメェと遊んでる暇はねぇ さっさと答えろ」
雪乃「ほ、奉仕部よ」
ウシジマ「つまり、この部活に来る人間の手助けをすればいいってことだな?」
雪乃「大体はそんな感じね」
ウシジマ「じゃあ何でアンタは本を読んでるんだ?」
雪乃「依頼人を待っているのよ」
ウシジマ「フッ」
雪乃「何か?」
ウシジマ「俺は自分から行動を示さねぇ奴は認めねぇ だからアンタの言う事は聞かねぇ」
雪乃「何が言いたいのかしら?」
ウシジマ「客ってのは待つばかりじゃダメだ 時にはテメェで連れてこねぇとな」
雪乃「つまり依頼人を連れてきたいと言いたいわけかしら?」
ウシジマ「人間、悩みがあろうが自分から打ち明けらねぇ奴の方が多い そういうやつに限ってデカい問題を抱えてる事がある」
雪乃「一理あるわね」
結衣「あっ、あの~奉仕部ってここでいいの?」
結衣「ってなんでウッシーここにいるの!?」
ウシジマ「アンタ誰?」
雪乃「ようこそ2年F組の由比ヶ浜結衣さん 同じクラスなのに知らないとは可哀想ね」
ウシジマ「俺は必要以上な交友は作らねぇ いざというときに面倒だからな」
雪乃「つまりあなたはストーカーに遭っていると言う事ね?それは私たちではなく警察に相談した方がいいわ」
結衣「それがね、平塚先生に相談したらウッシーが何とかしてくれるって言うんだ!だから来たの!」
ウシジマ「俺は人の問題事に付き合ってる程暇じゃねぇ…こいつの言う通り、警察に行くんだな。」
結衣「や、やっぱそうだよね…」
雪乃「法的な手助けは出来なくても私たちに出来る事があるならばするわ」
ウシジマ「雪ノ下、お前は本当にこいつの問題事に足を突っ込む責任を取れるか?場合によっちゃお前も面倒な事に遭うぞ?」
雪乃「えぇあるわ…あなたみたいに理屈をこねて何もしないよりはマシだわ。出来る事はするつもりよ?」
ウシジマ「好きにしろ」
雪乃「それで加害者については何か分かっているのかしら?」
結衣「た、たぶん…E組の鍔戸三蔵くんだと思う…」
三蔵「結衣!どこだ!どこにいる!」
結衣「い、いつもあんな感じでおっかけまわされるの…でも先生も怖くて手出しが出来ないの…」
三蔵「こんなとこにいたのかぁ!あぁ誰だお前?」
ウシジマ「テメェこそ誰だよ?」
三蔵「あぁん!?テメェ俺に喧嘩売ってるのか!?ぶち[ピーーー]ぞぉ!」
ウシジマ「[ピーーー]?テメェに本気で[ピーーー]覚悟があんのか?」
雪乃「ちょっとウシジマくん!刺激するような真似はよくないわ」
三蔵「うるせぇ!こうなったらまとめてレイプしてやる!男だろうが関係ねぇ!」
三蔵「ちんこ出して土下座したら許してやってもいいぞぉ!?早くしろぉ?」
雪乃「ここは言う通りにした方がいいわ。下手に刺激すると本当に大変な事になるわよ?」
ウシジマ「アホか…んで初対面の野郎の言う事に付き合わねぇといけねぇんだ」
三蔵「分かったよ!んなに死にてぇなら殺してやるぅ!お前から殺してやる!」
ウシジマ「黙れ…鍔戸三蔵!」
ウシジマは隠し持っていたペンライトで三蔵の頭を一突きする。
三蔵「がぁ!」
ウシジマ「次は目に刺すぞ?大人しく帰るなら見逃してやる」
ウシジマ「それと今後、この風俗嬢に付きまとわねぇと誓約書を書け 破ったらただじゃおかねぇ」
結衣「風俗嬢じゃないし!」
ウシジマ「で、どうすんの?」
結衣「ありがとうウッシー!おかげで助かったよ!でも三蔵くんの怪我大丈夫かな?」
ウシジマ「アホかテメェ 加害者を心配してどうする?」
雪乃「暴力的なやり方を認めるわけにはいかないけれど、今日の所は助かったわ。報告書には正当防衛という事で済ませておいたわ」
結衣「ゆきのんもありがとう!スリスリスリー」
雪乃「近いわ…あとその呼び方やめてほしいのだけれど?」
ウシジマ「フッ」
第一話~完
その後…三蔵は馬に足をけられたバカボンのパパの逆で好青年に成り代わりましたとさ
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