紗枝めし!【小早川紗枝とコロッケ編】 (51)

モバマスSSです

紗枝はんとモバPが飯食うだけです

何!?投票券をリリースしてシンデレラガールを召喚出来るのか!?


言葉遣い間違ってても堪忍してや

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店員「ありがとうございました!また今後ともご贔屓によろしくお願いしますわ」

紗枝「はい、今後ともよろしゅうに~♪」

綺麗な店員はんやなぁ

紗枝「商店街来てぎょーさん買い過ぎたなぁ。おまけまでもろてしもて」

熱々のコロッケ・・・はむっ、サクッサクッ!

ほっくほくのお芋のお上品な甘さにひき肉の食感

揚げてあるのに軽ぅて食べやすいわぁ・・・サクッ

ん~♪お夕飯の前にこないなもん食べてどないしよ

せやけどこのふわ~っとしたええ香りがまた食欲を・・・はむっ

紗枝「せやけどほんにプロデューサーはんは大丈夫なんやろか?」

心配やわぁ

あの人いっつも人の心配ばっかりしはる癖に自分の心配しはらへんからなぁ

紗枝「今日かてごっつぅやつれてはったみたいやし。ちゃんと食べてはるんやろか?」

~その日の朝~


紗枝「おはようございます~」

モバP「あぁおはよう・・・」

紗枝「どないしはったん?顔色真っ青やで?」

モバP「とうとう俺もリンクモンスターになってしまったのだよ」

紗枝「冗談言うとる場合とちゃうて!何あったん?」

モバP「・・・大丈夫だ。紗枝が心配することじゃない」

紗枝「そないな顔しとっても説得力あらへん!ええから横になり!」

モバP「いや、今から仁奈と小春の送迎があるから。じゃあレッスン頑張れよ」

紗枝「あ、プロデューサーはん!」

ガチャッ・・・パタン

紗枝「・・・」

ちひろ「ごめんなさいね。今の時期総選挙とかでプロデューサーさんすっごく忙しいんですよ」

ちひろ「それに最近人気が出て来た子達が立て続けに番組の主役になったりしてその企画やミーティング、現場指揮なんかもあってね」

紗枝「忙しいのは分かっとったけど、そないに大変なん?」

ちひろ「”五十嵐今日この一品””飛鳥とヘレンの世界旅””神崎蘭子の天気予言””魔法少女エターナルカナデン””新田美波の波乗り水泳教室””中野道場””にゃんにゃん時子”etc・・・。そこに総選挙やCMやらコラボ企画で・・・」

紗枝「・・・」

うちらはプロデューサーはんに・・・甘えとったんやろか?

~レッスン場~


愛海「なるほどね~」

亜季「由々しき事態であります」

紗枝「どないか出来へんやろか?」

亜季「むぅ、仕事を手伝うとか?」

紗枝「うちら書類仕事もなーんも知りまへんから逆に足手まといとちゃいます?」

亜季「送迎・・・」

紗枝「うちらかて仕事ありますさかい。同じとこ行く子くらいしか・・・」

亜季「ぬぅ・・・仕事面では役に立てませぬ・・・」

愛海「任せて!あたしにいい考えがある!」

紗枝「ほんまに?」

愛海「うん、それはね・・・」









愛海「お山を」

紗枝「もしもし清良はん?また愛海はんがなぁ~」

愛海「ああああ!さ、最後まで聞いて!!」

愛海「だってさ!プロデューサーも男の人だよ!お山を登れば一発だよ!多分一番効果あるよ!!」

亜季「それは・・・そうでありますが・・・」

紗枝「・・・そういうのはうちはなぁ」

・・・うちももうちょい大きかったらなぁ

愛海「大丈夫だよ!大きさじゃないんだよ!大切なのは温もりだよ!」

紗枝「温もり?」

愛海「あたしもさぁ、時折ふと寂しくなるんだよねぇ。誰かとじゃれついて下らない話してても何かこうぽっかりと穴が開いたような・・・」

紗枝「愛海はん・・・」

愛海「人の温もりを手で感じるあの瞬間こそ人が一番求めるものじゃないかなぁってあたし思うんだ」

亜季「愛海殿・・・」

愛海「だからさ・・・」











愛海「あたしにもその温もりを分けてぇぇぇぇぇぇ!!!」(ガバッ)

ガシッ

亜季「ムンッ!!」

ギリギリギリギリ・・・

愛海「があああああ!お、折れるぅぅぅぅ~~~!!」

紗枝「あ、あきまへん!それ以上は!」

ゴキュッ☆

清良「じゃあ愛海ちゃんの治療してきますね」

愛海「」

亜季「お願いするであります!」

ガチャッ・・・パタン

紗枝「亜季はん?やり過ぎとちゃう?」

亜季「愛海殿、恐ろしいであります。まさか自ら関節を外して被害を最小限に留めるとは・・・。恐らくあの気絶したのも演技・・・」

愛海はん・・・

亜季「にしても運動すると腹が減るでありますな。帰って補給するであります」

紗枝「!」

せや!その手があったわ!

紗枝「亜季はんおおきにな」

亜季「いえ、自分は何もお役には」

紗枝「そないなことあらへんて。ほなうちも帰るさかい」

亜季「はい!また明日!」

~そして冒頭へ~



紗枝「さて・・・」

お昼はまゆはんや響子はんがお弁当持っていきはるさかい晩御飯なら

昔、お母はんから教えてもろたレシピやと・・・

じゃがいもは皮付きのまま塩茹でしてっと

今は電子レンジでも出来るみたいやけどうち使ったら前爆発しはったからなぁ

玉ねぎとひき肉を炒めて塩、胡椒で味付け

紗枝「竹串どこやったっけ?あぁあったわ」

じゃがいもに刺してスーッと抜けるくらいになったら皮剥き

紗枝「あちっ・・・」

気ぃつけななぁ

紗枝「熱いうちに潰しとかな固ぁなってまうから我慢我慢」

ふぉーくの背で潰して・・・ちょっと形残した方がええやろか?

潰したじゃがいもはすこーし分けておいて・・・

こっちに炒めたひき肉玉ねぎ合わせて少し混ぜながら塩、胡椒

平たく広げてちょっと冷ましておく

紗枝「あ、お野菜切っとかなな」

レタスはそのまんま下に敷き詰めるように、プチトマトも後で使うし、キュウリは輪切り、ブロッコリーは塩茹で、とうもろこしは缶詰やさかい

あとはハムも一口大に切って・・・分けた方は冷めたやろか?

冷めたじゃがいもにキュウリ、ブロッコリー、とうもろこし、ハムと胡椒、マヨネーズで和えてレタスの上に乗せる

その上にプチトマトを乗せて・・・

紗枝「彩りもええ感じにポテトサラダ出来たなぁ」

紗枝「後は小麦粉、小麦粉・・・」

小麦粉と溶き卵とパン粉それぞれ分けて・・・

手ぇに油塗ってから俵型にじゃがいも分けて小麦粉、卵、パン粉に絡ませて揚げる

ジュワァァァァ・・・・

紗枝「ええ香りしてきたわぁ♪」

衣が周子はん色・・・やのうてきつね色になったら完成や!

紗枝「ふぅ、作るんも手間やなぁ」

こないなもん毎日やっとったお母はんには感謝やなぁ

後はおにぎりと・・・お漬物をいくつか・・・

~事務所~


モバP「(カタカタカタカタ)・・・あ~」

ガチャッ

紗枝「おばんどす~」

モバP「ん?紗枝?紗枝がどうしてここに?まさか自力で(女子寮から)脱出を?」

紗枝「そない大袈裟なことやあらへんて。プロデューサーはんと一緒に晩御飯を・・・と思うてなぁ」

モバP「悪いが今忙しいから無理だ」

紗枝「あら?うち、折角作って来たのに悲しいわぁ」

モバP「え?作って持って来たの?」

紗枝「せやで。ぎょーさん作ったさかい一人じゃよー食べきれへんし、持って帰るんも重いし、何よりうちが悲しいわぁ」

モバP「・・・むぅ、まぁ後でカップ麺でも食おうと思ってたし。頂いてもいいか?」

紗枝「はいな、こっち来はったらどうどす?そないな書類いっぱいあらはる机やと食べにくいやろし」

モバP「・・・そうだな(重箱でけぇ・・・どんだけ作ったんだ?)」

カパッ

モバP「お、コロッケ。俺好きなんだよなぁ」

紗枝「あら、そら良かったわぁ」

モバP「一人暮らしだと中々面倒でなぁ。特に手作りは」

紗枝「せやなぁ。うちも作るん大変やったしよー味わって食べてや」

モバP「おう、頂きます」

紗枝「(ドキドキ)」

モバP「あむっ・・・」

モバP「うまっ!」

紗枝「ほんまに?」

モバP「ほんまほんま。すっげぇ美味い」

紗枝「ほなうちも頂きます」

はむっ・・・ほっふほっふ・・・

ふんわりした衣にほっくほくのじゃがいも

玉ねぎの甘みとじゃがいもの甘みとお肉の甘みがええ塩梅♪

ちょんとソースに付ければ混ぜてあるからしの風味とソースの濃厚な味でまた違った味に

モバP「ソースの染みたのもまた美味い!からしが入っててふわっとからしの香りが食欲をそそるな」

紗枝「こういう味付け好きやと思てなぁ」

モバP「ソースは男の子の味だからな」

紗枝「ふふっ」

モバP「下に敷いてあるレタスが口直しにいいな・・・あむっ。んぐっ!このおにぎり梅だ!」

紗枝「はい、お茶」

モバP「サンキュー(ゴクゴク)・・・ふぅ」

うちもおにぎり一つ・・・はむっ

んんっ!酸っぱい!うちも梅干しやった!

せやけどこの酸っぱさが美味しいねんなぁ

口の中さっぱりしたらまたコロッケで・・・はむっ・・・♪

ポテトサラダはどないやろか?

あ~むっ・・・

うん!ちょっと濃いめの味やけど悪ぅあらへん

ホクホクしたお芋がねっとりと濃厚やけどハムととうもろこしとシャキシャキのきゅうりが丁度ええ食感

上に乗っけてあるプチトマトが爽やかにしてくれるし、乗せておいて正解やわ

モバP「ふぅ・・・久々にこんな飯食ったわ」

紗枝「あきまへんで?身体は資本なんやさかい」

モバP「心配かけたな。もう大丈夫だ。ごちそうさm」

紗枝「なぁプロデューサーはん?」

モバP「ん?」

紗枝「さっきからコレ一つも食べてへんけど・・・」

モバP「(ダラダラダラダラ)」

紗枝「お残し厳禁どす」

モバP「・・・ミスターP ナス キライ」

紗枝「片言で言うてもあきまへん」

紗枝「せめて一口だけでも食べぇな」

モバP「いや、本当に勘弁してくれ」

紗枝「食わず嫌いはあきまへん」

モバP「昔焼きナス食って駄目だったんだよ!」

紗枝「お漬物は?」

モバP「・・・」

紗枝「食べたことあらへんやろ?」

モバP「ノーノー、ナスダメデス」

紗枝「はぁ、しゃあないなぁ」

スッ

紗枝「はい、あ~ん」

モバP「・・・」

紗枝「あ~ん・・・」

モバP「・・・」


・・・恥ずかしいからはよ食べて欲しいわぁ(///)

モバP「・・・(モグッ)」

紗枝「どない?」

モバP「・・・・・・・・・・・・・ごめん」

紗枝「好き嫌いあんましたらあきまへんよ?」

モバP「小さい子も居るから出来るだけしないようにはするよ。おっし!仕事続きするか!!」

紗枝「・・・」




愛海『人の温もりを手で感じるあの瞬間こそ人が一番求めるものじゃないかなぁってあたし思うんだ』





紗枝「・・・」

流石にそういうのはやらしいし恥ずかしいから・・・

紗枝「なぁプロデューサーはん」

モバP「ん?」

紗枝「ちょっと向こう向いてもろてええ?」

モバP「?・・・まぁいいけど?」

モバP「これでいいか?」

紗枝「こっち向いたらあかんよ?」

モバP「?」

ギュッ・・・

紗枝「(///)」

モバP「!?」

ギュ~~~~!

モバP「紗枝?」

紗枝「こっち見たらあきまへん!」

モバP「・・・(///)」

紗枝「(///)」

紗枝「その・・・元気出はった?」

モバP「あぁ・・・(いや、もう無理!つーかいい匂いと柔らかい感触と溜まってるせいでアレが元気になる!ヤバイヤバイヤバイ!!)」

スッ

紗枝「ふぅ・・・ほな、うちも帰りますさかい。身体にはあんじょう気ぃ付けなあきまへんで?」

モバP「あぁ、送って行けなくて悪いな」

紗枝「かまへんて、ほななぁ」
















ちひろ「(誰か私も居ることに気付いてください・・・)」

~紗枝の部屋 キッチン~


紗枝「さて・・・」

ごちゃ~・・・・

紗枝「・・・コロッケ作ると後片付けがまたしんどいねんなぁ。はぁ・・・」




おわり?

なすはきらいなのです

今日はこの辺で失礼します
おまけが2つくらいあるので明日にでも

最近おまけが本編みたいな感じになってるのは言ってはいけない

おまけ1 紗枝めし!箸休め【依田芳乃と桜餅】



紗枝「ふあぁぁ」

お日様ポカポカの桜並木・・・よー寝てしもたわぁ

芳乃「スヤァ」

紗枝「芳乃はん、そろそろ起きぃや」

芳乃「むにゃあ?」

紗枝「芳乃はん、歌鈴はん全然戻ってこぉへんねんけど・・・」

芳乃「はてー?それはまた面妖なー」

紗枝「折角やさかいそこら辺お散歩でもしまひょか~と思てなぁ。芳乃はんもどないどす?」

キュゥ~・・・

芳乃「・・・」

紗枝「・・・あそこにお茶屋さんあるさかい、寄りまひょか~」

芳乃「そうしましょー。果報は寝て待てという言葉もございますー」

紗枝「今さっき起きたばっかしやのに、寝たらあきまへんえ?」

芳乃「全てはこのポカポカ陽気がー・・・・・・・・スー・・・」

紗枝「ほらほら、寝てしまう前にはよ寄りまひょ」

芳乃「ふぁぁ・・・春眠、暁をおーぼーえーずー・・・」

芳乃はん見てるとこっちも眠ぅなってくるなぁ・・・ふぁぁぁ・・・

紗枝「あ、お茶来ましたえ。眠気覚ましに丁度ええかもなぁ?」

芳乃「むにゃー・・・いただきましてー」

ふー・・・ふー・・・ずずっ・・・

ふー・・・濃い目の抹茶の苦みが心地ええわぁ

桜の花の風景と相まって風情やなぁ

芳乃「桜餅は道明寺でしてー」

紗枝「道明寺?」

芳乃「はいー。関西等で食べられるもち米を潰して餡子を包みましたのが道明寺ー。薄く生地を広げまして餡子を巻いたのを長命寺と申しますー」

紗枝「そないなもんがあるとは知らんかったわぁ」

もちゅっ・・・ん

もっちりした粒々の残るもち米にすっきりした甘さの粒あんに桜の香りがふわぁ~ってして葉っぱの塩気が後味をしっかり引き締めて丁度ええわ

ずずっ・・・ふー・・・お茶の苦みでお餅の甘さが引き立つなぁ

芳乃「(モッチュモチュ)」

紗枝「そういえば桜餅と言えばなぁ」

芳乃「?」

紗枝「うちが幼い頃桜餅食べようとしてなぁ。一生懸命葉っぱの部分剥がそうとして昔よー怒られたんや」

芳乃「あー。わたしくもーばばさまによく注意されましたー」

紗枝「あーやっぱり皆一度はしはるんやねー」

芳乃「わたくしもこの塩味を理解するまでは時間がかかりましたー」

お茶の味も桜の葉の塩気と苦みもどんどん分かるようにうちらも大人になっていくんやなぁ

紗枝「せやけどまだまだうちはこの練り切りみたいに甘いもんの方が好きやわぁ」

はむっ・・・

お上品な白餡の甘さとねっとりした食感

見た目もうつくしゅうて・・・

紗枝「春やなぁ」

芳乃「はいー」

芳乃「わたくしはやはりこういう少し塩気のあるおせんべいの方が好みでしてー」

紗枝「芳乃はんは大人やなぁ」

芳乃「少なくとも紗枝さんよりは年上でしてー」

紗枝「・・・」←15歳

芳乃「・・・」←16歳

・・・せやったなぁ

ぱりゅっ・・・

桜色のお煎餅・・・これは桜えび?

軽い塩気と桜えびの香りが丁度ええ塩梅

練り切りと桜餅で少し甘かった口の中きゅっと引き締めてくれるわぁ

ずずっ・・・ふー

お茶も飲んでさっぱりしたわぁ

紗枝「さ、お腹も膨れたし、お時間は・・・」

芳乃「どうしてましてー?」

紗枝「芳乃はん!急がなもうすぐ集合時間や!」

芳乃「ああー。しかしながらお腹がいっぱいで動けませぬー」

紗枝「はぁ・・・しゃあないなぁ。一緒に怒られまひょか」

芳乃「・・・その心配は無用でしてー(ムクリ)」

紗枝「?」

芳乃「こちらにー。わたくしの後にー」(スタスタ)

紗枝「芳乃はん!?そっち逆方向とちゃうん?芳乃はん!?」

芳乃「(スタスタ)」

紗枝「・・・」

なんやけったいなとこに出たなぁ

どこなんやろここ?

芳乃「ここからはゆっくりー」

急がなあかんねんけどなぁ


ガサガサ・・・


紗枝「あら?」

芳乃「着きましてー」

モバP「お、どこ行ってたんだ?心配したぞお前ら」

あら?時計・・・さっきから進んでへん?壊れたんやろか?

紗枝「???」

芳乃「そなたにもお土産でしてー」

モバP「ん?桜餅か。じゃあ帰ったらお茶淹れて皆で食べるか」

芳乃「それがよろしいかとー」

モバP「紗枝?どうした?」

紗枝「ん?あー、なーんもあらしまへんよ」

考えてもしゃあなしやな

無事時間通り辿り着いたのだけでええわ

芳乃「紗枝さんー」

紗枝「はいはい、芳乃はん。どないしはったん?」

芳乃「先ほどのことはー内緒でしてー(ボソッ)」

紗枝「!?」

芳乃「それでは参りましょうー」

紗枝「・・・」

・・・芳乃はん一体何しはったん?



おまけ1おわり

よしのん書くの難しい

色々台詞調べてたら余計に神秘的な謎が増えていく・・・

とりあえずおまけその2を明日に書いて終われるといいな
それでは失礼

おまけ2 紗枝めし!箸休め【北条加蓮とじゃがバター】


ガチャッ

加蓮「(ビクゥッ!!)」

紗枝「あら?加蓮はん。お疲れさんどすえ~」

加蓮「っは~・・・なんだ紗枝ちゃんか~。びっくりしたぁ」

紗枝「?」

手に持ってるのは・・・じゃがいも?

加蓮「お願ーい。アタシがこれ食べてたのプロデューサーには内緒にしておいてー」

紗枝「どないしはったん?」

加蓮「いや~、今度のドラマの撮影でさ~、痩せ細った病弱の子って設定なんだけどそのせいでポテト禁止令出されちゃってねー」

紗枝「ふふっ、加蓮はんお芋大好物やからねぇ」

加蓮「笑いごとじゃないって!仕事中は凜や奈緒、家ではお母さんが見張っててカロリー調整してるんだよ。嫌になっちゃうよ」

加蓮はんも難儀やなぁ

加蓮「だからお願い!!凜も奈緒も今別の仕事でプロデューサーは乃々ちゃんと撮影でお母さんのいない今の事務所でしか食べれないの!」

ここはプロデューサーはんに言うた方がええねんけどなぁ

せやけどごっつぅ我慢してはったみたいやしなぁ

はぁ・・・しゃあないなぁ

紗枝「聞かれたら嘘は付けへんで?せやけどうちは今なーんも見てまへんさかいになーんも知りまへん」

加蓮「うんうん。それでいいよ!あ、紗枝ちゃんも食べる?」

紗枝「ほな折角やさかい頂きまひょか」

加蓮「はい、バターはお好みで」

紗枝「はい、おおきに」

ふー・・・ふー・・・あふっ!

ん!濃厚なバターが熱々の皮付きのお芋の熱で溶けてしっとり絡んで美味しいわぁ

ほっくほくのお芋とバターの風味と味がじわぁぁって口の中に広がってしんぷるやからこそお芋のほくほくした食感と味がよー分かるわぁ

加蓮「やっぱり新じゃがはいいなぁ。あ、塩と胡椒ここに置いておくね」

はふっ・・・お塩ちょろっとかけると塩気が強まっておやつというよりご飯のおかずみたいになってくるし

胡椒やとぴりっとした胡椒の風味でまた違った味わいになってくるなぁ


ガチャッ

紗枝 加蓮「「(ビクゥッ)」」

伊吹「あれ?加蓮に紗枝?どしたの?二人共」

・・・なんやうちまで悪いことしてる気ぃになってきたわぁ

伊吹「あっはっはっは!それで我慢できなくてこそこそ食べてるの?」

加蓮「笑いごとじゃないって!超辛いんだから!」

伊吹「いや、でも分かる。こういうジャンクなフードって時々無性に食べたくなるんだよ」

紗枝「そういうもんやろか?」

加蓮「そーいうもんだよ。この時期に新じゃがの味を味わうことが出来ないなんてパルマンティエへの冒涜だよ」

紗枝 伊吹「「(誰?)」」


※アントワーヌ=オーギュスタン・パルマンティエ フランスの農学者 昔家畜の餌として扱われていたじゃがいもをヨーロッパに食用として広めた偉人

加蓮「まぁ伊吹も食べる?」

伊吹「じゃあいいのがあるぞ!炭酸飲料にフライドポテトに偶々見かけたピザポテト」

加蓮「分かってるねぇ~。ええいマヨネーズかけて食べちゃえ!」

ほんに楽しそうやなぁ

はむっ・・・はぁ・・・こってりしたまよねーずの酸味と甘み口いっぱいに広がって・・・こら加蓮はんが夢中になるんも分かるなぁ

はふっはふっ・・・

加蓮「ん~!このサクサクしたポテト!やっぱりこれじゃなきゃね」

伊吹「加蓮は皮無し派?」

加蓮「皮が付いててもいいんだけどやっぱりどうしても違和感がねぇ。皮無しだったらカリッとして美味しいじゃん」

紗枝「うちは皮付きでほくほくの方が好みやけどなぁ」

加蓮「へぇ・・・伊吹は~?」

伊吹「あ、あれ?アタシの一票で決まっちゃうやつ?う~~~~~ん・・・」

伊吹「塩で食べるなら皮無し。ケチャップとか付けるなら皮有りかな」

加蓮「あ、分かる~」

伊吹「でもこういうじゃがバターとかは」

加蓮「絶対皮付き!」

伊吹 加蓮「「(無言の握手)」」

盛り上がってるなぁ・・・パリュッ!

チーズとトマトの酸味の風味が効いたこれも美味しいなぁ

塩気が強いさかいぱりぱりとどんどん食べれるわぁ



伊吹「そういえば前に早苗さんがさぁ、ジャンクフードばっかり食べてると太る~とかって脅かすんだよね。」

紗枝「(ピタッ)」

伊吹「運動もしてるしたまになら問題無いのにね~」

加蓮「そうそう、プロデューサーも大袈裟だって。ちょっと塩気が強い方が元気になっていいって絶対!」

紗枝「(プルプルプルプル)」

加蓮「あれ?紗枝ちゃんどうしたの?」

紗枝「な、なんもあらしまへんよ?」

伊吹「そう?ならいいけど」

・・・うちもだいえっとめにゅー考えてもろた方がええんやろか?

加蓮「さ、まだまだあるからどんどん食べよー」(モグモグ)

紗枝「まぁ食べ過ぎはあかんやろけど少しくらいなら大丈夫やろ」(モグモグ)

伊吹「そうそう、ポテトとかつまんでジュースとか飲んで、まさに無限ループ!」

マストレ「そうだな。いやー、美味い美味い」

加蓮「でしょー・・・・・・・・・・・・!?」

紗枝「・・・」

伊吹「・・・」

マストレ「どうした?早く食え。冷めるぞ?大丈夫だ、カロリー計算はきちんとしてある」

加蓮「(ガタガタガタガタ)」

マストレ(ヘルモード)「さぁどうした?笑えよ北条?少しくらいなら大丈夫なんだろう?なぁに心配はいらんさ。すぐにそんな気も失せる」

加蓮「(ガタガタガタガタガタガタ)」

ガシッ

マストレ(ヘルモード)「というわけだ。こいつをテイクアウトさせてもらうぞ」

加蓮「あ、いや・・・たす・・・助け・・・」


ズルズルズルズル・・・イヤ・・・ダ、ダレカ・・・イヤァァァァァァァァ!!ガチャッ・・・パタン


伊吹「・・・」

紗枝「・・・」

伊吹「アタシらも控えよっか」

紗枝「その方がええかも知れへんなぁ」

~一方その頃~


乃々「(あぁ・・・ここがもりくぼのサンクチュアリ)」

乃々「(誰もいない静かな森でのお仕事。動物たちもメルヘンで凄くいいです・・・毎回こんなお仕事だったら・・・)」

乃々「(素敵なティーセットにお茶菓子・・・これが優雅というものでしょうか・・・)」

乃々「(こういう時はお茶を注ぐ時も華麗に・・・)」

乃々「(ドヤァ)」


パシャッ!


乃々「へ?」








モバP「はい!撮影終了!撤収開始しまーす!」

乃々「」


ドヤくぼは雑誌の1ページを大きく飾った





おわり

もう4月も半ばで時が経つのは早いと思う今日この頃

もしかしたら誰かが時間を書き換えているのではないかと疑っています

というわけで見てくださった方々 楽しみにしてくださってる方々ありがとうございます

次回は・・・豚ァ!!

かな子「っ!?」ビクッ

オチくぼは可愛いなぁ


>>48
志保「お尻にいくから」
里美「胸にいきますからぁ」
二人「大丈夫だよ」

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