【艦これ】 妖精達の日常 (95)



先日、小ネタ専用スレの方に少し投下させていただいた者です


ネタ的な要素が多いですが宜しければお読み下さい



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1491996727



みなさんは普段どんな生活をしているのだろうと考えてみたことはないだろうか?


艦娘達の砲塔や電探、あるいは戦闘機や艦攻、艦爆。


あるいは基地航空隊の陸攻妖精達、果ては魚雷の発射管制まで。


工廠の建造から修理。


普段はあまり気にかけない存在だけれど彼(彼女?)達の存在を忘れてはいけない。


今回はそんな艦娘達が戦闘、あるいは日常生活を行なう上で切っても切り離せない妖精達の日常を少し覗いてみたい。




『 二式大艇妖精さんの場合 』



搭乗員妖精A「青さん、水漏れ防止用の塗料もってきました。」(以下A)


青「ありがとうー。これで水漏れも止められる。」(機長)


彼女達は二式大艇の搭乗員妖精。


装備図鑑を見ていただければ青髪の少女?と思しき妖精が二式大艇にまたがっているのがお分かりいただけると思う。


青「ほかの皆は?」


A「修理、改造用の資材を取りにいってますよ。」


青「本来10人以上で飛ばすこれが4人で動かせるっていうのはやっぱり不思議だねぇ。」


A「それをいい始めると私達の存在そのものが不思議ですよ。」


青「違いない。」


A「きっちり整備しておかないと基地航空隊のエスコートが出来なくなりますからね。」


青「ねー。というか基地航空隊と離陸の場所が違うからね。」


A「ですよねー。」




B「搭乗員妖精B!ただいま戻りました!」


青「おぉ!お帰り!首尾はどうだ!」


B「やりましたよ、機長。」


B「新明和工業に忍び込んであれのデーターをばっちりですよ……。」


C「ついでに帰りに横須賀の米軍基地にも忍び込んで……。」


青「30mmガトリング砲のデーターもぶっこ抜いてきたか!」


B「やりやしたぜ。」


A「これで工廠妖精の仲間達と二式大艇を改造、改修できますね!」


青「あぁ!秋津洲ちゃんの泣き顔をもう見ることはないね!」


彼女達が二式大艇の改造を決意したのは理由がある。


そう、二式大艇を装備として持参する秋津洲は戦闘が苦手だ。




彼女が所属するここの提督は『 適材適所 』、戦闘が苦手なら他のやれる事をやればいい。


といい彼女に地上勤務をさせている。


大淀の書類事務の手伝い、あるいは工作艦としての工廠の手伝い。


提督の教育と所属艦娘達の性根の良さもあり誰も彼女を役立たずと莫迦にすることはない。


しかし、搭乗員妖精達は聞いたのだ。


二式大艇の整備を一緒に行なった後の宴会で『 本当は戦闘でお役に立ちたいかも~ 』と彼女が涙するのを。


見た訳にはそれに答えねば男が、いや、妖精がすたるというものなのだ。



工廠妖精A「青さんのお呼びとあっちゃこねぇ訳にはいかねぇな。」


青「すみません。お手数お掛けします。」ペコ


青「これつまらないものですが。」スッ


工廠妖精B「これは!いいんですか!?」


青「えぇ、先日の特別作戦の報酬として提督からいただいた物です。」


青「みなさんにお礼に出せる物がこんなものしか……。」


工廠妖精A「いや、最高にいいものです……。」スゲー


工廠妖精B「改造は最高のものにしてみせまさぁ……。」ガゼンヤルキ


こうして工廠の片隅で改造、改修は実施された。


そして出来上がったものは二式大艇の原型を残しつつ大きく改良されたものだった。


エンジンは三菱火星エンジンからロールスロイス製へ変更。


新明和工業が製造するUS―2のデーターを生かし機体前面を大幅改修。


主兵装も20mm機関砲から30mmガトリング砲へと変更。


かつての異名、空の戦艦をほうふつとさせる改造だったのだ。





工廠妖精A「ノーズアートはこのままでいいのかい?」


工廠妖精B「なんならシャークヘッドに書き換えるかい?」


青「ううん。これは私達搭乗員妖精と秋津洲ちゃんとの絆だからこれは消せない。」


工廠妖精A「すまない、おかしなことを聞いたな。」グス


工廠妖精B「申し訳ない。」グシ


搭乗員妖精A「尾翼に秋津洲ちゃんのペイント完了しました!」


搭乗員妖精B「ワイルドギースっと。」


青「私達はそんなに戦場を渡り歩いたりしませんよ。」


搭乗員妖精C「まぁ、いいじゃないですか。飛行機乗りなんてみんな渡り鳥みたいなもんじゃないですか。」


搭乗員妖精A「違いない。」


青「もう、みんな勝手なんだから……。」プンスコ


こうして出来上がった新二式大艇は敵に恐怖、いや、目覚めぬ悪夢と言うものを覚えこませた。




ツ級の対空砲火に耐え、ガトリング砲は掠っただけで敵にダメージを与え、その巡航速度は彩雲すら凌駕した。


結果、深海棲艦達に『 鬼より怖い秋津洲 』と手配書が回ってりしたのはこれよりもう少し後の話である。





執務室


叢雲「ちょっと時間いい?明石からあんたに相談があるそうよ。」


男提督(以下提督)「何?かーちゃん(初期艦)」


叢雲「初期艦に変なルビふるんじゃないわよ!」モウ


提督「怖い。助けて明石!」ピャァー


明石「提督、最近工廠の流しが一つ色水が入ってて詰まっていることがあるんですが。」アーハイハイ


提督「ん?あれ、明石知らない?」スルーサレタ


叢雲「何のことかしら?」


提督「ん、あー、あのね工廠ってさ、妖精さん達が住んでる建屋から結構距離あるじゃない?」


明石「ありますね。」


提督「で、工廠の流しのなかで件の流しだけ瞬間湯沸かし器がついてるんじゃないかな。」


明石「あぁ、確かに。なるほどそういうことですか。」


叢雲「どういうことかしら?」


提督「妖精さん達がお風呂代わりに使ってるんだろ。たぶん。」


提督「で、色水はバスクリン入れていて、詰まってるのはお湯に溶けきれずに固まったのが詰まった。」


叢雲「はぁ……。工廠に妖精ようのシャワー施設でも作らせておくわ……。」


提督「こういう事防ぐ為に工廠妖精さん達にバスクリンが渡りにくくしてたんだけどなぁ。」


提督「どっから手に入れたんだろう?」


こうして、若干の問題をおこしつつも二式大艇妖精達の目的は果たされた。




後日海上


秋津洲「え、うえぇ~っ?! 私が一番なの? そんなことって、あるかな~? えぇ?!」ヒャッホーイ


秋津洲 MVP!


搭乗員妖精一同「「「「やったぜ!」」」」


本日分は以上です

書き溜め分ができましたらまた更新に伺います

ここまでお読みいただきありがとうございました

>15様

ツムラの回し者がまた一人

というよりいつものあやつでございます

タイトルの付けかたがいつもと違うので

お読みいただいてる方があまりかぶってないのかしら?

乙レス、感想レスありがとうございます

やる気へと変換して更新がんばります

では、本日分の更新をさせていただきます



『 仕立て職人妖精さんの場合 』




職人A「裁断師(チーフ)!、針子さん達も集まりました!」


チーフ「さてと、後は提督をまつばかりか……。」


提督「お疲れ様―。艦隊司令部からデザイン届いたよー。」


提督が茶封筒を持って現われる。


チーフ「これが新しい改二のデザインかぁ。」


今、この場に集まってる妖精達は仕立て職人妖精の一団。




戦闘でタメージを負った艦娘達の制服が破れてしまうことはみなさん御存知だと思う。


制服が破れるのは艦娘へのダメージの一部を肩代わりする事により一撃轟沈を回避する為。


それ程に制服と言うものは大きな役割を負っている。


艦娘達が着ている制服は小規模の鎮守府であれば艦隊司令部からの取り寄せで対応。


しかし、出撃回数の多い大規模鎮守府ともなれば一々取り寄せしていたら間に合わない。


結果、鎮守府に専用の仕立て職人妖精達がいたりもする。


装備図鑑に載ることはないが仕立て職人妖精の存在は、まさに縁の下の力持ちなのだ。



チーフ「鈴谷さんの新しい制服かぁ……。正直無難だね。」


提督「そうかな?女子高生っぽくて可愛らしいと思うけど。」


チーフ「改二と航改二なんて単なる差分じゃん。こんなの。」テヌキー


提督「手厳しい。」


チーフ「職人魂が滾んなぁいなぁ。」


チーフ「カーディガンにジャケット?ブレザー?ってねぇ。本当、ゆるふわな雰囲気でまとめちゃって。」


チーフ「司令部のデザインチームは何やんってんだか。」


提督「秋月型に天津風、島風とか長門型の制服のデザインはチーフだったって?」


チーフ「そおよぉ。あのボディラインを強調しつつギリギリを攻めるチラリズム。」


チーフ「下着も全てデザインしてるのよぉ。」


チーフ「最高にいいでしょ?」


チーフ「ただ、布地面積が少ない制服とかは装甲値を上げるのに


    生地のいいのを使ったから結構コストかかっちゃってるんだよねぇ。


    まっ、秋月型とかは別の理由で金かかったんだけど。」


提督「コストが掛かると運営費用に跳ね返るもんねぇ。」


チーフ「なんだよねぇ。安く上げないと制服の交換が多いと破産しちゃうもん。」


提督(だから元帥がデザイン部のチーフから外したのか。)




そう、この提督の元にいるチーフは元はデザイン部で働いていた。


臍だしの制服等の性欲を煽る扇情的な際どい制服はだいたいこのチーフの仕事だそうだ。


提督(布地面積が少ないほうがいいという提督は多そうなんだけどねぇ。)


提督(流石にお金がかかるんじゃなぁ。)


そう、戦争とは金持ちが勝つように出来てる。


世の中は無常である。


提督「まぁ、そういう訳なんでデザインは渡したよ。」


チーフ「あーい。」手フリフリ


デザインを受け取ったチーフのその後は早かった。


なれた手付きで型紙を切り出し、布を裁断。


そして、居並ぶ針子達が仮縫い、トルソーに制服を着せ職人達が一言。




職人A「エロが足りないっすね。」ビミョー


チーフ「あんたとはいい酒が飲めそうだわぁー。」アクシュ


チーフ「同じゆったりしたデザインをとりいれるなら、こう、ウエストを絞って。」


職人A「括れを強調。」ムネガオオキクミエルネ


職人A「もう少しなんかしたいですね。カーディガンを何とかします?」


チーフ「カーディガンはねー、ストライプが入ってるでしょ?」


職人A「入ってますね。」


チーフ「こいつを曲面的に仕上れば……。」


職人A「おぉ、マッターホルンがK2に見える!」


チーフ「目の錯覚を利用してるのよー、仕立て職人の腕の見せ所よねー。」


チーフ「ジャケットにしてももう少し手を入れたいねぇ。」


職人A「それならラペルを少し弄ってですね。」


チーフ「おっ、これだと小顔な感じに見える!?」


職人A「スーツの技法ですな。」


チーフ「流石テーラーで妖精やってた子は違うね!」



チーフ「後、この下着の色、婆くさくないかしら?」


職人A「紫はないっすわー。」ワチャー


チーフ「男性受けなら白か黒、女性向け売れ筋ならピンクだそうだけど。」


職人A「先日トリンプにお邪魔したときにデザイン見せてもらったんでそれで行こうかと。」レースヲプラス


チーフ「おぉー、これは戦闘時ようかしら?」ヤダエローイ ガライリブラ


職人A「ですね。やはり動きが激しいとワイヤー入ったのでないとブラのホールド力が落ちますから。」オパーイ


職人A「ただ、普段用はノンワイヤーで。」プルーンプルーン


チーフ「つける相手の立場に立った素晴しい提案だと思います。」プルーンプルーン


職人A「ここまで来ると靴も弄りたいですね。」


チーフ「プレーントゥのローファーだもんねぇ。」


職人A「鈴谷さんが履くからまだいいですけど。」


チーフ「靴だけだとサラリーマンのおじさま用だよねぇ。」


職人A「リボンの飾りいれますか。」


チーフ「いいねぇ。」


こうして仕立て職人妖精達が勝手に改造した結果、


鈴谷の制服は見た目こそ司令部が送ってきたデザインに似ているものの細部はかなり違っていた。




鈴谷「うわぁおぅ。かなりセクシィーなんですけどぉ。」


チーフ「自信作です。」


鈴谷「ていうか、このまま三越いけそうなくらい御洒落。」キャワワ!


チーフ ドヤァ


鈴谷「軽空母バージョンの方は?」


チーフ「こちらをどうぞ。」


トルソーに着せられた制服。


鈴谷「おぉぅ。デザインが全然違うじゃん。すっごい大人な雰囲気!」


チーフ「軽空母ということでCAの制服をイメージしました。」


職人A「ヴァージンエアラインの制服を参考に小物にスカーフ、皮手袋を用意。


職人A「更に靴はパンプス、そして、帽子は海軍でもありますのでこちらのマリンキャップを。」


チーフ「司令部の送ってきたデザインは気に入らないのでポーイです。」


チーフ「そして、制服の色は全体的に赤で統一。」


鈴谷「やっるじゃーん。」


針子「まさに女豹。」


チーフ ウシッ


こうして鈴谷改二が仕立て職人妖精達の手によりロールアウトした。


その制服のデザインは見る者を魅了、特に演習相手の提督の目を釘付けにした。


相手提督「長門!いいから!敵の旗艦は狙わないでいいから!鈴谷!敵の鈴谷だけねらえ!」


相手長門「しかし、それでは勝利を逃すぞ?」


相手提督「いいから!」


\ドーン!/


鈴谷改二「やだ、マジ、恥ずかしい……!見ないでって!もぉー、テンション下がるぅ!」


中破!


相手提督(うちの鈴谷改ニと下着が違う!エロい!)ウヒョォー!


相手長門(帰ったらうちの提督は折檻だな……。)



後日


提督「叢雲~。また、レプリカ制服とか作ったりした?」


叢雲「何のことかしら?冗談はあなたの肌の色くらいにしてほしいわ。」


提督「うぅ。黒いのは司令部の明石が悪いんやぁ……。最近は薄くなってきたし……。」ショボーン


叢雲「はぁ。(溜息)私が悪かったわよ。どうしたの?」


提督「いやね?うちになぜか鈴谷改二の制服の注文書がFAX来てるから、てっきり。」


コレミテー  アラ、ミオボエガアルナマエネ


叢雲「そういえば、鈴谷の事なら私も聞きたい事があったのよ。」


提督「?」


叢雲「最近、演習の申し込みで鈴谷改二を指定してくる鎮守府が多いのよ。」


叢雲「しかも、このFAXに名前が出てる所は先日演習したところね。」


提督「鈴谷の制服は先日妖精さん達に新調して貰ったばかりなんだよねぇ。」


提督「何か不穏な香がする。」


叢雲「奇遇ね、私もよ。」


二人は仕立て服職人達が集まる縫製室へと向かう。




壁の黒板に大書された提督へのメッセージ。


『 ミラノへ生地を探しに行ってきます 仕立て職人一同 』


提督「あいつらはーーー!!」


この後、元帥を始めとした艦隊司令部の偉い人たちに提督が頭を下げて回ったのはまた別の話である。


チーフ「いやぁー、ミラノはいいねぇ。」


職人A「ナポリに行きたいです。」


チーフ「いくか!」


一同「「「おぉーーーー!!」」」


尚、帰ってきた妖精達が般若の形相をした叢雲に怒られたのは言うまでもない。




艦隊司令部


元帥「男君よ、君の所の制服なんだが……。」


男「申し訳ありません!!」ドゲザー


元帥「うむ、やってしまったことは仕方ない。」


元帥「同じ事を繰り返さない為に参考資料として提出を宜しく頼む。」タノムヨ?


男「はぁ。」


元帥「早急にだ。」(威圧)


男「かしこまりましたー!」


元帥に納品された制服がその後、どうなったか知る者は居ない。



本日分は以上で終了です


ここまでお読みいただきありがとうございました

乙レス、感想レスありがとうございます


3回目の更新をさせていただきます



『 天山 村田隊の場合 』




隊員A「村田隊に入らないかい?」


隊員B「何?」


隊員A「村田隊はいいぞぉ。」


隊員B「ほう。」


隊員A「衣食住はまるまる。」


隊員B「なんと!」


隊員A「天山だって乗り放題。」


隊員B「ほんとうか!?」


隊員A「それにね、三人乗りだからお友達だって出来ちゃう。」


隊員B「まさか、これほどとは。」


隊員A B「「さぁ!返答やいかに!」」


元機銃妖精「やめておきます。」


隊員A B 「「ぐわぁぁぁーーーー!!」」


彼ら天山村田隊の妖精達が何をやっているのかというと新規隊員募集である。




提督として毎日任務を片付けられている諸兄ならば週の替わりに片付ける任務でこの任務に心当たりはないだろうか?




『 資源の再利用 』     『 対空機銃量産 』




どちらも装備廃棄任務である。


特に任務を片付けるのが早いベテラン提督ともなれば双方共に月曜日に集中することだろう。


結果、装備に付いていた妖精達が月曜日は大量に配置転換となる。


その妖精達をめぐって勧誘合戦が行なわれているのだ。


村田「今週も厳しいか……。」


装備妖精ともなるとその出撃率は艦娘の比ではない。


優秀な装備ともなれば艦娘同士で積み替えて連続出撃なんか当たり前。


だから出撃回数の多い艦載機の搭乗員妖精はローテーション要員も含めて多く居る。


だが、その搭乗員妖精にも当然人気、不人気はある。




隊員A「隊長がネタにされる程に墜とされる所為で新規募集が毎週不調ですよ。」マッタク


隊員B「 『 村田殿が死んだー! 』『 村田殿がまた殉職されたー! 』ですもん。」ヤレヤレ


そう、多くの提督達にネタにされる程、村田隊、友永隊はよく落とされる。


村田「俺、悪くないもん!悪いのはツ級だもん!」ツーン


友永「お疲れー。そっちもやっぱり新規は零?」


村田「あっ、おっつー。やっぱりってことはそっちも?」


友永 村田「「新人欲しいねー。」」


隊員A「爆撃コースに乗ったらコース変更できないですかねー。」


隊員B「肝が据わってないと雷撃に失敗しちゃう。」


村田「肝が据わった新人欲しーい。」




???「あの~、こちら村田隊の入隊希望受付でしょうか?」×3


村田 隊員A B 「「「 ! 」」」


隊員A「新人三名様ごあんなーい!」


村田「天山だけでよろしいですか?いまならサービスでポテトもつけちゃう!」


隊員B「二人とも落ち着いて。」


村田「いや、なにぶん久しぶりの隊員希望者だったもので。」


隊員A「因みに前職は何の妖精を?」


???「14cm単装砲妖精を……。」


???「12.7cm連装砲。」


???「20.3cm連装砲…。」


村田「そっかー、主砲系統かぁ。」


元単装砲妖精(以下妖精A)「それで、まず廃棄されることがない装備の妖精になろうと。」


妖精B「です。」


妖精C「はい。」


村田「そかー、訓練は厳しいが乗り越えれば君も立派な村田隊だ!」


隊員A「一緒に頑張ろう!」


一同「「「「オォーー」」」


そして、訓練は峻烈を極めるものだったが新人の飛行隊員は脱落することなく耐えきった。




村田「諸君!今日は妖精A君の初出撃だ!提督の糞野郎はよりにもよってツカスの居る海域を攻略せよと仰せだ。


   ふんどししめて掛かってくれ!」


村田隊一同「「「「おぉーーーー!!」」」


加賀「村田さん、本日はよろしくお願いします。」


村田「あ、今日は加賀さんですか。よろしくお願いします。」ペコ


加賀「こちらこそ。」ペコ


こうして村田隊は加賀の最大スロに積まれ出撃していった。


加賀「ここは譲れません。」ヒュバッ


戦闘海域にて加賀がその弓を構え、矢をひき番え放つ。


その立ち姿は見る者が息を呑むほどの美しさであることはいうまでもない。


グォォォォオン




村田「流石、加賀さんだねぇ。発艦の立ち居振る舞いの美しさは美人だけに絵になるな。」


放たれた矢は一つの艦載機となり大空を一気に駆け上がる。


隊員A「隊長、銃座の確認したいんでいいですか?」


隊員B「同じく。」


村田「おっし、銃座の確認が終わったら陣形組むぞー。新人は円の内側に入れよー。」


先行する彩雲からの情報に基づき敵艦隊へ向かう一行。


村田「敵編成は旗艦が輸送ワ級だ!随伴が固いがみんな心してかかってくれ!」


火星エンジンが唸りを上げ獲物の喉もとへと喰らいつく体勢に入る。


今日の直掩機は53型岩本隊に52型の熟練部隊。




村田「野郎共!背中は連中に任せて敵にでっかいのをかましてやれー!」


敵の艦隊が遠くに見えると艦攻隊は一気に高度を落し海面スレスレを飛び始める。


ベテラン勢はわざとに海面より高く飛び敵の対空砲火の囮となりその他は海面上1mの高度を飛ぶ。


低く、その高度は波飛沫を被るほど低く。


村田「フランスパンのお届けっとくらあ!」


先陣を切って隊長機が魚雷を投下。


一筋の線が海面を走り敵に命中。


隊員A「お婆ちゃんに無事、パンの配達完了っすね。」


村田「判子はもらえなかったがな!」


隊員B「隊長!新入りの機体に敵が!」


敵の艦載機が自軍の対空砲圏を気にせず村田隊に襲い掛かる。


ついてないことに、目をつけられたのは隊長機の後ろをついて来ていた新人の機体!


魚雷を投下し一気に軽くなった機体を反転上昇。


村田「そいつをやらせるかぁーーー!!」




妖精B「後ろに敵機!」


妖精A「コースこのまま!初仕事はなんとしても達成する!」


妖精C「魚雷投下!」


ドドドドド


空母ヲ級の艦載機が新入り達の乗った天山を襲ったその時だった!


敵艦正面で反転上昇し部下の危機に気づいた村田機が間一髪の所で敵を落としたのだ。


村田「新人は必ず生きて返さないとな、さぁ、離脱するぞ!」


妖精A「はい!」


新人の機体が自機より上に上がるのを確認し機首を上げ一気に離脱しようとする村田機。


が。


ドドドドド……… バァン!


妖精B「隊長機被弾!」




村田「ちぃっ、他にも敵さんが残ってたか。」


村田「だがな!まだまだ飛べる!」フハハ!


隊員A「脱出します!」


隊員B「同じく!」


隊員A「隊長も早く!」


村田「おう!と言いたい所だがベルトが外れん。どうしようもないなこりゃ。」ヌハハハ


村田「お前ら先に行け!」


風防をあけ上空で機体を側転させ自身以外を機体から落す村田機。


そして、一気に急降下し、敵への直撃コースへと機体を載せる。


そのコースの先には戦艦ル級フラッグシップ。


村田「ふははは!共に黄泉路へ行こうじゃねぇか!」ウォォォー!


ズドォン!


妖精A「隊長―――――!」


村田機の突撃により、戦艦ル級フラッグシップは撃沈した。





戦闘終了後


村田「ふははは!漢、村田帰還!」


救援用に向かった二式大艇から何事もなかったように降り立つ村田妖精。


妖精A「たいいちょぅぅぅぅう。」ボロボロ


妖精B「おがええりなぁさぁあぁい。」スビー


妖精C「アニキーーーーー。」チーン


村田「ちょっ、やめれ、鼻水が、うわぁ。」キタネェ


こうして、漢、村田隊長は新人の妖精を守りきり無事帰還を果たしたのだった。


後日どうなったかというと


村田「整備妖精さん。ちょっとエンジンが渋いわ。」


整備妖精「何いってんすか。せっかくいい感じにこなれた機体をお釈迦にした人が。」オイカリモード


村田「あっ、すみません。」


工廠妖精「毎回機体を作り直す工廠妖精の苦労も考えてください!」


村田「面目次第もこざいません。」ドゲザ


整備妖精「恥ずかしいと思うなら飛行機に乗って帰って来てください。」フンガー


整備妖精、工廠妖精に怒られていた。


隊員A「あれが村田隊の風物詩、村田隊長のドッゲーザですよー。」


隊員B「新入りの方はああならないように気をつけましょうねー。」


隊員A「あれは駄目な大人の見本ですからねー。」


今日も新入隊員の勧誘は行なわれていた。




おまけ


提督「叢雲―、搭乗員妖精達とこの間飲み会したんだけど彼らにも着艦しやすい娘、し難い娘が居るんだって。」


叢雲「へぇ、意外ね。」


提督「なんでもうちにいる娘で着艦しやすいのが、龍驤、瑞鳳だって。」


叢雲「軽空母だと降り易いのかしら?」


提督「後、正規空母だと瑞鶴。」


叢雲「へぇー。何があるのかしらね。」


提督「うちに未着任でだと大鳳、葛城なんかも着艦しやすいそうな。」


叢雲「 ! 」


叢雲「……、あなた、本人達には黙っておきなさいよ?」


提督「 ? 分かった。」


空母の飛行甲板には着艦のしやすさで人気が分かれているようです。


以上で本日分の更新終了です


コメでいただいたからと言う訳ではないのですが


妖精のなかで知名度の高い村田殿に出ていただきました


使いこなれた機体をぼかすか墜としてりゃそりゃ怒られますわね


それでは、ここまでお読みいただき真にありがとうございました

お世話になります


4回目の更新にまいりました


次回が最後の予定です


本日もお時間宜しければどうぞお付き合いください



『 建造妖精さんの場合 』




大型建造。


ある者ににとっては恐怖。


またある者にとっては奇跡。


提督のリアルラックと大量の資材を投入し艦隊決戦の最終戦力。


そう、大和型を始めとする唯一無二の魅力を持った艦娘を招聘する夢の様なシステムなのだ。


人によっては同じような艦娘はアイオワ或いは鶴姉妹改二甲といった艦娘がいるではないかと思われるかもしれない。


しかし待って欲しい、期間限定作戦でしかお迎え出来なかったアイオワや


改造に相当数の錬度と特殊装備が居る艦娘達が新規、或いはやっと中堅になれた。


そんな鎮守府に容易に着任させることが出来るかと言うと難しいと思われる。


なればこそ多くの提督達が毛根を枯らし、資源をつっこみ大型建造という沼に嵌るのだ。


そして、ここの鎮守府の提督 『 男 』 この提督もその沼に嵌りつつあるのであった。




提督「はい、建造妖精の皆さん今日はお忙しいなかお集まりいただきありがとうございます。」ペコ


建造妖精A「今日は何をつくるんです?」(以下A)


建造妖精B「駆逐艦ですか?」


ワイワイ ガヤガヤ


提督「本日建造していただきたいのは此方!」


ジャーン!


提督の後ろにあるスクリーンに映し出されたシルエットは『 大鳳 』だった。


妖精A「おぉー、大型建造!」


妖精B「すごい!」


叢雲が提督手製のパンフを妖精達に配る。


提督「えー、ご覧の様に大鳳さんは胸が平らです。」ビシッ


妖精A「平ら。」


提督「巨人、大鳳、卵焼き。」リピートアフターミー


妖精B「巨人、大鳳、卵焼き。」


提督「今日、建造したい艦娘は!?」


妖精一同「大鳳!」


提督「 Yes ! 」


提督「では定番レシピの資材を投入。」


妖精A「さぁ、無心で回せ。建造ガチャの時間だ……。」フッフッフッ


提督「いやなこと言うなよ!」


ガッチャン




『 02:40:00 』




提督「かはっ。」(吐血)


ボォーーーーー ←バーナーであぶっています


「瑞鳳です。軽空母ですが、錬度があがれば、正規空母並みの活躍をおみせできます。」


提督「確かに平らやけど、卵焼きやないかーい!」


妖精A「あれ?違った?」


妖精B「巨人、大鵬、卵焼き。」


瑞鳳「あれぇ、もしかして私、いらない娘?」ショボーン


提督「んなこたない。これから宜しくお願いいたします!」アクシュー


瑞鳳「うん!提督!宜しくお願いします!」アクシュー


提督「おぅ、妖精諸君。次回は頼むよ?私はちょっと向こうで瑞鳳ちゃんの格納庫まさぐって……。」


叢雲「死にたいのかしら?」


提督「ごめんなさい。」


こうして、大型建造は目的の艦娘を建造できずに終わった。




それからしばらく後。


提督「えー、前回は目的を引けませんでした。」ウオッホン


提督「そういう事も有ると割りきらなければいけません。」マッタク


提督「今回も前回と同じですが追加注意点。を説明します。」


妖精A「何でしょうか?」


提督「大鳳は扱いとしては正規空母になります。」


妖精B「ほう。」


提督「瑞鳳さんは?」


妖精A「軽空母。」


提督「その通りです。以上のことから大鳳さんは?」


妖精A「胸が平らな正規空母。」ビシッ b


提督「理解が早くて助かるよ。」ビシッ b


叢雲「胸が平ら平らって随分ねぇ。」ハァ


提督「かーちゃんはあるじゃん。」パイタッチ ポヨン


叢雲「(あの世に)沈め!」ゲシッ


提督と初期艦が夫婦漫才に興じている間に資材は入れられ建造は始まった。


ガッチョン




『 06:00:00 』



提督「ぐはぁ。40分足りない。」(吐血)


ボォーーーーー ←例の如くバーナーです。


「翔鶴型航空母艦2番艦、妹の瑞鶴です。幸運の空母ですって?そうじゃないの、一生懸命やってるだけ…よ。


艦載機がある限り、負けないわ!」


提督「やったぜ!」チキショー!


妖精A「やったぜ!」ドヤァ


妖精B「いえーい!」ドヤヤヤァ


提督「違うよ!胸が平ら、正規空母まではあってるけどこの娘、瑞鶴!」ワーン!


妖精A「違うの?」キョトン


妖精B「おっぱいない、平ら。」アレ?


提督「平ら!」アッテルケドォ!


瑞鶴「平ら、平らって……。」イライラ


提督「大平原ですが平原違いです。」キリッ


瑞鶴「全機爆装、準備出来次第発艦!目標、工廠の提督、やっちゃって!」ブチッ


\ どがぁーーーん /


提督 プシュー


叢雲「正規空母の瑞鶴ね。歓迎するわ。初期艦の叢雲よ。」


瑞鶴「うん!宜しくね!」


こうしてまた、大型建造は目的の艦娘を建造できずに終了した。




そして、またしばらくした別の日。


提督「はい、もうね。今回は失敗しないように要点を纏めてきたよ?」


妖精A「お疲れ様です。」ペコ


妖精B「提督も大変ですね。」ペコ


提督「違うでしょ!自分らが間違えるからでしょぉ!?」ゴルアァン!?


叢雲「はい、みんなこれをしっかり読んでね。」


叢雲が建造妖精達に提督手製の資料を配る。


妖精A「なるほど、瑞鳳さん、瑞鶴さんと大鳳さんとの違いが……。」


提督「あとね、彼女、大鳳は関西弁をしゃべりません!」


妖精B「 ! 」


提督「今ね、そうなのか!って顔した妖精Bは後で反省文ね!」


妖精A「つまり要約すると、軽空母ではなく正規空母でもない。」


提督「装甲空母という特殊な艦娘です!」


妖精A「特殊な艦娘。」


提督「そう!」


妖精B「胸は。」


提督「平ら!」


叢雲「……、はぁ(溜息)」


そして、提督の手によって資源が建造炉に投入される。


ガッチャン




『 03:20:00 』



提督「 ? 」目ゴシゴシ


提督「あれ?これおかしくね?」


妖精A「 ? 」


提督「空母レシピでこの時間は有得ない?というか報告がないはずなんだけど?」


ボォーーーーーー ← バーナーで高速建造中


「提督、ごきげんよう。潜特型二番艦伊401です。しおいって呼んでね。」


提督「もはや空母ですらない。」


妖精A「軽空母でもなく正規空母でもない。」


妖精B「胸は平ら。」


提督「日本語ってむずかしぃー。」


叢雲「潜水空母……。」


提督「あぁ、そういうことかぁ……。」ガックリ


シオイ「あれ?私、何か悪いことしたかな?」首カシゲ


提督「そんな事はありません。晴嵐ください。」


シオイ「晴嵐さんは友達だからあげたりとか出来ないもーん。」プイ


提督「それなら格納庫まさぐ…… ギャァ― 。」


叢雲「失礼したわね。潜特型のあなたを迎えられて嬉しいわ。今後とも宜しくね。」アクシュ


シオイ「はい!宜しくお願いします!」アクシュ


こうして大型建造はまたしても目的の艦娘をお迎え出来ずに終わった。




提督「もう、なんかいいや。」ハァ


叢雲「あら、いいの?」


提督「いいよ。必須というわけでもないし。」


提督「手持ちでやりくりして名将と言われるように頑張るよ。」


叢雲「あら、殊勝な心がけね。(すっぱい葡萄かもしれないけれど。)」


提督「うん、これからも宜しくお願いします。」


叢雲「こちらこそ。」


こうして、男提督は大型建造を諦めたのだった。


提督「ところでさ。」


叢雲「何かしら?」


提督「通常建造で建造出来る娘が出たときって通常建造レシピとの差額の資源はどうなっているんだろ?」


叢雲「……。次元の狭間にでも吸われているのよきっと。」


大型建造の謎は多い。


以上で本日の更新終了です


乙レス、感想レスありがとうございます


村田妖精さんについてはこのネタをやるときに登場いただくつもりではありました


墜とされることを鳳翔さんのところで愚痴るネタで書こうとしていたのは内緒(笑)


コメでかぶっちゃったので慌てて書き直しました、コメいただいた方の鋭さに驚きました


次回最後は全提督の敵でもある、あいつら4人組みの予定


本日もここまでお読みいただきありがとうございました

1ですが、ネタ潰しとか一考に問題ないですよー


というか予想の範疇から出られないこちらの力量不足ですね、はい


精進します

お世話になります


更新に日にちが空いてしまいました


最後の更新をさせていただきます、お時間よろしければお読みください



『 ラスボス 』




「らしんばんまわすよー!」


提督であれば一度くらいは「まわすんじゃねーーーー!!」と叫んだことはあるのではなかろうか?


そして、今日もまた叫び声をあげる提督が一人。


『 E風~ 』


提督「いやぁーーーーーーー!!」


叢雲「仕方ないわよ。今月はまだまだ日にちがあるわ?日を改めましょう。」


提督「はぁ。そうねぇ。」


近年、多くの海域で制御をすることが出来る事はわかってきているもののやはり完全には制御できていない現実もある。


そういったこともあり、また、妖精の一人に魔女の様な格好の者がいることから羅針盤には4人の魔女が居ると言われる。




アホ毛「じゃぁ、今日はお終い?」


提督「そうね、今日の出撃は終了だね。みんなの帰還待ちだね。」ハァー


アホ毛「じゃぁ、私のお仕事も終了。おうち帰るね!」


そう言い残し妖精は司令室を出て行った。


提督「あれ?羅針盤忘れていったぞ?」


叢雲「あら。本当ね……。」


提督「ねぇねぇ、ちょっと廻してみない?」


叢雲「やめておきなさい。」


やるなと言われるとやりたくなるのが人間というものではなかろうか?


押すなよ!絶対に押すなよ!


提督「タイジョウブ、ワタシ、マワサナイ。」


叢雲「じゃぁ、私は昼食の準備をしてくるわ。」


バタン。




提督「らしんばん、まわすよ!」


ついにやってしまう。


からからから。


妖精以外の者が廻せばどうなるのか?


羅針盤とは方角を指し示すものである。その方角が、ぐるぐると高速で動く。


からからから。


地球の方角がめまぐるしく動く。


提督「周りの景色が!?」


妖精の力によって制御されていた力が提督が廻したことにより暴走する。


地球の自転が羅針盤の廻した方向に巻き込まれて周り結果として時間が遡った形になった。




提督「これはいったい……。」


???「羅針盤をまわしちゃったのですか。」トテトテ


提督「あなたは?」


???「猫妖精の王。人は私をエラー猫ともいう。」


エラー猫「不正を正し、元の道へ導くのが我が使命。」


猫の妖精王。ケット・シー。目の前の猫はそれだと自己紹介をする。


アホ毛「ごめんなさい!私が仕事道具を忘れてしまったばっかりに!」


魔女「提督に罪はないの!」


ひよこ「提督を責めないで!」


寝癖「提督は悪くない。」


口々に提督を庇う妖精達。


エラー猫「慕われているようですね。」


提督「みんな!」ブワァ


エラー猫「ここまで慕われる提督も珍しい。」


エラー猫「いいでしょう。今回だけは元に戻して差し上げましょう。」


エラー猫「しかし、今日の記憶は忘れてもらいますよ?」


猫特有のぷにぷにとした肉球のついた手で視界がふさがれる。





『 通信エラーが発生した為 ブラウザの再読み込みをお願いいたします 』




脳裏に流れる不思議な文字。


叢雲「ちょっと、私が昼御飯をとりに行っている間に昼寝?」


提督「ん……。あっ、あぁ、すまない。」


アホ毛「仕事道具もって帰るね!」ピョン


提督「あっ……、いや、お疲れ様。」


叢雲「どうしたの?」


提督「ん、あっ、いや。書類片付けますか。」


叢雲「昼寝のし過ぎでその歳で呆けたのかしら?しゃんとなさい。」


提督「あっ、はい。」


叢雲「昼食の準備も出来たわ。食堂に行くわよ!」


提督「分かった。今行く。」


提督(何か重大な事を忘れてしまっているような気もするが……。)


叢雲「早くなさい。」


提督「はーい。」


提督(まぁ、いいか。)


こうして提督は羅針盤を廻したらどうなるかについての記憶を失っていた。


エラー猫「概ね良しといった所か。願わくば彼の提督人生。これからも良き航海を。」トテトテ


ひよこ「私達が導いちゃうんだからね!」


魔女「まわすよ!」


アホ毛 寝癖 「「おー!」」


本篇は以上で終了です


以下すこしばかりのおまけを

おまけ


ノミニケーション。


その言葉の意味するものはお酒を飲みながら語らいあうという日本古来の伝統である。


提督は妖精達と仲良くする為に今日も飲み会を行なう。


その効果は計りしれず、時として有益な情報も得れるようである。




『 工廠妖精達と飲む 』



提督「ねー、ねー。改二ってさどうして簡単に実装できないの?」ヒック


工廠妖精A「違うんだよ提督。改二は誰でもなれるのよ!」ウィー


提督「まじで!?」ヒック


工廠妖精B「まじでよー。」


工廠妖精A「いい?提督?ここだけの話、改二ってのは艤装のパワー制御システムの最適化するだけの事を


格好良くいってるだけに過ぎないのよ。」


提督「むん?」ヒック


工廠妖精B「艤装の普段の出力を100としたらね?」


提督「うんうん。」


工廠妖精B「本来の力は200は出せる訳よ。」


工廠妖精A「でも、その力をフルでだすと使用者の艦娘への力のフィードバックが激しいから最悪、死に至るわけ。」


提督「おおぅ。」


工廠妖精A「で、改造を行なうことによりその力を制御解放。」


工廠妖精B「改二でおおかた175くらいだね。」


提督「フルパワーじゃないんだ。」



工廠妖精A「どんな機械でも安全マージンくらいはとるでしょ。」


提督「それもそうね。」ウィー


提督「あっ!一つ聞きたい!」


工廠妖精A「なによー。」ウィック


提督「一航戦の娘達とか白露型の娘とか改二が遅い娘が多いのはどうしてですか?」


工廠妖精B「あー、あれね。あの娘達さ、ブラックボックス部分が多いのよ。」


提督「えぇー。」


工廠妖精A「艤装は全てが解明されてる訳じゃないよ提督。」


工廠妖精B「提督だって自分の全てを知っている訳じゃないでしょ?」


提督「そかー。」


という具合に時々、艦娘の謎に迫れることも或る。


また或る時は新兵器のヒントになることも。




『 村田隊妖精と飲む 』




村田「だーかーらー、サンダーボルト!A-10を導入してくれっていってんだろぅ!?」ザクゥ


提督「誰が飛ばすっていうんだょう!?」ズゴックゥ


隊員A「ツカスを[ピーーー]にはあれが必要なんですよ提督!」ゲルググゥ


隊員B「あれさえあれば魚雷なんぞ不要です!偉い人にはそれが分からんのです!」ジオングゥ


提督「でも、敵のツ級対策はなんとかしたいよねぇ。」


村田「だから使ってないネ式エンジンをですね!?」


提督「無理だっつってんだるぉう!?」


村田「アベェンジャァーー!?」ウォオーン


提督「あっ!そういえばうちあきつ丸さんがいないから内火艇改造できねぇんだよ。」


村田「なんの関係あるのさぁ。」ヒック


提督「余ってる12cm30連装噴進砲の弾をだね。」ゴニョゴニョ


村田「なにそれ楽しそう。」


後日


村田「ヒャッハァー!ツカスめぇ!喰らえ!」


ツ級エリート「マタ落トサレ来タノカ。」


カチン


普段、魚雷を投下するより遙かに手前の位置で切り離したのは………


シュゴゴゴゴゴ!!


シュッー!


12cm30連装噴進砲の砲弾を進化させたロケットミサイルの先駆け。


\ どぐわーーーん /


対空砲弾の有効射程より遙かに外からの高速飛来物に対応できる訳もなくツ級はあっけなく沈没した。


漢、村田、ツ級の退治に成功!


村田「やったぜ!」


また、飲みノミケーションは時として危険な方向へ進むこともある。



『 仕立て職人妖精と飲む 』




職人妖精A「ドイツっ娘の水着をデザインしたヤツは分かってるわぁ。」ヒック


提督「きわどいよね!!」


職人妖精B「そう!見えそうで見えないギリギリのライン。」


職人妖精B「あれはプロの犯行だわ。」ウィー


職人妖精A「あれね、ギリギリだから下手に裸にするよりエロい。」


提督「あー、なんとなく分かるわ。」


提督「こう、モロだしされるより黒線一本入れたほうがなぜかエロく見えるあれと似たようなやつだよね。」


職人妖精A「流石わ提督。」


職人妖精B「分かってらっしゃる。」


職人妖精A「そんな分かっている提督にこれの製造許可を是非。」ニシシシ


提督「おぉ、いっちゃぅ!?やっちゃう!?」ウィック


後日


叢雲「それで、私の改二の制服をオリジナリティ溢れる改造してくれちゃったと。」


提督「ごめんなさい。」セイザ


叢雲「なんでチャイナ服になっちゃうのかなぁ。」


提督「ちがいますぅ!?チャイナとアオザイを一緒にしないでください~!?」


提督「いいですか!?そもそものスリットの入り方がですね。」


叢雲「あんた、自分が怒られているの分かってる?」


提督「ごめんなさい。」ドゲザ


またある時は収賄といえるようなノミニケーションも。





『 羅針盤妖精達と飲む 』




提督「羅針盤妖精さんいつもありがとねー。」


アホ毛「そんな、提督、こちらこそ行きたい方向に止められなくて。」


提督「仕方ないの!それは運まかせなんだから!」


ひよこ「提督のそういう所、好き!」


寝癖「でも実際、羅針盤って難しい。」


提督「そういえば、こう、廻して止めるってなんかに似てる。」


寝癖「何か心当たりがあるの?」


提督「 ! 」


提督「パチスロだ!」


提督「パチスロの目押しに似てるのよ!」


ひよこ「なにそれ?」


提督「んー、今度一緒に行ってみよう!」


魔女「やったー!提督とおでかけ!」


アホ毛「わーい!」


後日


アホ毛「止めるの楽しいー!!」


魔女「じゃんじゃんとめちゃうよぉ!?」


寝癖「いえーぃ。」


ひよこ「えいえいえい!」


提督(向こうの方で怖い人がこっち見てる…。やばいかも。)


この後、パチスロ荒しの男と異名を持つことになるのはまた別のお話。


以上で終了です


依頼を出しに行ってきます


ここまでお付き合いいただきありがとうございました

今月のランカー報酬、豪華だったですねー、柱民なので低めの見物ですが(笑)


4月の1位は控えめで7367(4/29現在)明日には8000越えるのではないでしょうか?500ボーダーはたぶん2500位?


明日月末30日の午後3時過ぎてみないと分かりませんが


鯖事の格差がなくなれば今以上にアクティブ増えるのだろうになぁとたまに思います


ランキングだけでなく一定戦果での報酬とかとか……


運営様に一回要望だしてみますかですね、ではでは次回はほのぼの路線で何かやりたいと思っております


見かけたらお読みいただけるとありがたいです

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