零「ちょっと凶暴な三月のライオン」(13)

香子「家もないし」

香子「家族もない」

香子「学校にも行って無い」

香子「友達も居無い」

香子「アナタの居場所なんてこの世の何処にも無いんじゃない?」




零「五月蠅いよ将棋雑魚」



ご近所から通報されるぐらい泣かれたので二度と言わないようにしようと思った

香子「よかった。傷、残らないですんで…」






香子「後藤はあれからまだ入院してるけど」クスン

零「ゴメン、やりすぎた」

香子「気が重いでしょ?老いた犬の首をしめに行くようなものだものね」

香子「なぁんか心配なのよねぇ。あなたってこういう時わざと負けてあげたりしちゃうんじゃないかとか思っちゃって…」

香子「…ほら あなたって優しいから」



零「姉さんよりかは強いだろうから負けやすそうだけどね」



小一時間ポカポカされたのでほどほどにしようと思った

香子「子供ってかわいそうよね。だって、親を選ぶ事はできないもの…」

香子「ああ、でもそうね…」

香子「あなたは違ったっけね」

香子「自分で親を選んだんだものね」

香子「他人(私)の家の父親をね」




零「実の娘なのに選ばれなかったんだね」



「久しぶりに香子が帰ってきた」と父さんから翌日電話を貰った。涙でグチョグチョにされたこの枕はどうしよう

香子「今度はあの家なんだ?」

香子「また可哀そうぶって取り込んだんでしょ」

香子「まためちゃくちゃにするの? ひと(他人)の家に上がり込んで? いやらしい」




零「いやらしいのはアンタの体だろ」



顔を真っ赤にした香子に頬っぺたを引っ張られた。でも圧倒的にあかりさんの方がいやらしいと思う

香子「ねえ、零…どうしよう。わたし、こわい」

香子「--ほんとに魔女なら、こんな情けない苦労してないわよ…」




零「魔女と言うより痴女だもんね」



しこたま枕でぼふぼふされた。押し倒さなかっただけでも感謝してほしいのに


ひなた「で!このあいだのあの人誰!」

モモ「まじょなの…?」

零「ちがう…違うよ…魔女なんかじゃない…」

零「彼女は…ボクの」





零「オモチャかな」


同じことを後日香子に言ったらめっちゃペシペシされた

ほんのちょっとだけ毒の強い桐山にしてみたかっただけなんですスンマセン…
でもこれだと桐山というより鉄華団の悪魔ですね。ハハッ


爆完!!

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