佐倉「全問答えられる自信はあるって言ったけど……」

佐倉「……」チラッ

真由「……」

佐倉「一番の敵は真由くん……野崎くんと一緒にいた時間が一番長い！！」

佐倉「これは心してかからないと！！」

では第1問。

野崎の誕生日は？

佐倉「はいはいはいはい！！」

御子柴「おい佐倉、挙手制じゃねえんだぞ」

佐倉「あっ！！ そうだった！！」

若松「祝ったことがある……確かあの日は……」

真由「……」

解答オープン。

全員『6月6日』

全員正解です。

佐倉「簡単すぎるよ！！」

御子柴「真由も正解したのか……」

真由「……」

御子柴「あいつの事だから書くのさえ面倒くさがると思ったぜ」

佐倉「待ってみこりん！！ 真由くんの解答……」

御子柴「……！！」

『6/6』

御子柴「『月』と『日』を省略してやがる……」

第2問。

野崎の身長は？

佐倉「簡単簡単！！」

若松「確か中学の時のマネージャーのデータに書いてあったような……」

御子柴「そこまで分からねえよ……少なくとも俺よりは上なのは間違いないけどよ」

真由「……」

解答オープン。

佐倉『190センチ』

若松『190センチ』

御子柴『187センチ』

真由『2m』

佐倉さん、若松さん正解です。

第3問。

野崎の通学手段は？

佐倉「あれ？ これさっきの問題より簡単じゃない？」

若松「確かにそうですね」

御子柴「真由、これはお前、分かんねえんじゃねえの？」

真由「……」

解答オープン。

佐倉『徒歩』

御子柴『徒歩』

若松『徒歩』

真由『一』

真由さん以外正解です。

御子柴「おいなんだよ真由、一って」

真由「『あるき』って書こうとしました」

御子柴「もうちょい頑張れよ！！」

御子柴「なぁ……これって真由がクイズに参加する意味あるのか？」

若松「確かに……このまま面倒くさがってたら意味ないですよね」

佐倉「！！」

佐倉（これって……ライバルが減るって事？）

因みに真由さんが勝った場合、特別に柔道家と試合できる権利をプレゼントします。

真由「やりましょう」キリッ

御子柴「ちょろいなお前！！！」

佐倉（あれから真由くん、全問正解だ……）

第9問。

佐倉（今のところ私が全問正解で私がトップ……このまま維持しないと！！）

野崎の中学の進学祝いはどこに行ったでしょう。

佐倉「えっ！！？」

佐倉（そんな……野崎家の事なんて……身内しか分からないよ！！）

真由「……」スラスラ

若松「すごいスピードで書いてる……」

御子柴「選択肢とかねぇのかよ……」

佐倉（待って……落ち着いて私……野崎くんの事をよく考えれば分かるはず……）

佐倉（野崎くんがが小学生の時から少女漫画家を志望してたと仮定すれば……きっと答えが見えてくるはず！！）

解答オープン。

佐倉『遊園地』

佐倉（カップルがいっぱいいるかもだからね！！）

御子柴『温泉』

若松『山』

御子柴「分かんねえから適当に書いちまったた……」

若松「俺もです……」

佐倉「真由くんの答えは……？」

真由『映画館』

佐倉「映画館かぁ……真由くんが言うなら間違いないよね」

全員不正解です。

佐倉「！！！！？」

正解は水族館でした。

御子柴「おい真由！！ お前一緒に行ったんじゃねえのか！？」

真由「面倒くさかったの行ってません。 だから分かりませんでした」

御子柴「せめて家族会議ぐらいは参加しろよ！！」

次の問題。

野崎くんの中学の引退試合のスコアはいくつでしょう。

佐倉「中学時代！！？」

若松「あ！！ これは覚えてますよ！！」

御子柴「こりゃ若松しか知らねえんじゃねえか？」

それではお考えください。

～♪

若松「……」バタン！！

佐倉「若松くん！！？」

御子柴「シンキングタイム用のBGMがローレライだからか……」













若松「……っは！！ 俺は何を……」

御子柴「ローレライのBGMが流れたんだよ」

真由「千代さん、スタッフを買収したんですか」

佐倉「してないよ！！？」

昨日の野崎くんのパンツの色は何色でしょう。

佐倉「ええっ！！？///」

御子柴「なんつー問題だよ……」

若松「えっと……誰か昨日、野崎先輩の裸見た人いません？」

真由「……」ブンブン

佐倉「野崎くんのパンツは確か3種類……つまり当たる確率は三分の一……」ブツブツ

御子柴「！！！！！？」

真由「確か家に置いてあるのを含めると5種類ですよ」

佐倉「くっ……流石真由くん」

御子柴「……多分パンツの数で悔しがるの世界中でお前だけだぞ」

解答オープン。

佐倉『ピンク』

御子柴『白』

若松『白』

真由『黒』

御子柴「おい佐倉、お前ピンクって……」

佐倉さん正解です。

御子柴「はぁ！！？」

佐倉「やったーーー！！！」

若松「な、なんで分かったんですか！？」











野崎『女性物の下着を御子柴を着ようとしないんだ』

野崎『だったら……自撮りで俺がモデルになるしかないな』









佐倉「って会話をしてたの！！」

御子柴「着るわけねぇだろ！！」

好きな食べ物は？

佐倉『米』

御子柴『米』

若松『和食』

真由『米』









服の趣味は？

佐倉『普通の高校生の服』

御子柴『黒だったらなんでも』

若松『漫画家っぽいの』

真由『バスケユニフォーム』









血液型は？

佐倉『A型』

御子柴『AB型』

若松『A型』

真由「zzz……」

御子柴「おい真由！！！」

御子柴「お前柔道やりたかったんじゃねえのかよ！！」

真由「冷静に考えてください実琴さん」

御子柴「なんだよ？」

真由「現時点での正解率と残りの問題数……この後全問正解しても千代さんに追いつきませんよ」

若松「た、確かに……」

ここから先、真由さんが全問正解した場合は100ポイントあげます。

真由「やりましょう」キリッ

御子柴「なんでお前ばっかそんな待遇いいんだよ！！」

その後、真由の連続正解が続き……

佐倉「真由くんがまた息を吹き返した……」

真由「あと1問で俺の勝ちです、千代さん」

佐倉「わ、私だって勝ちは譲らないよ！！」

佐倉（……って言っても真由くんが間違えない限りは私が正解しようがしまいが関係ないんだよね……どうすればいいのかな）

最終問題です。

若松「一体どんな問題が……？」

野崎くんの大切な人は誰でしょう。

佐倉「えっ！！！？」

御子柴「大切な人……これって好きな人ってことか？」

若松「だ、誰なんですかね……？」

真由「……」

佐倉「……これが最終問題、ね」

御子柴「佐倉……？」

佐倉「……最後にしてはヌルすぎるよ」

御子柴「……！！」

若松「へ？ 分かるんですか？」

御子柴「そうか……俺も分かったぜ」

真由「……」スラスラ

若松「ええっ！？ みんな書いてる！！？」

佐倉「野崎くんが大切に思ってる人……それは……」












佐倉『剣さん』

御子柴『読者のみんな』

若松『家族』

真由『マミコ』

佐倉「全員意見が分かれた……」

御子柴「誰が正解なんだ……？」

全員不正解です。

佐倉「！！！？」

佐倉「えっ……だって野崎くんは剣さんの事を……」

正解のVTRをどうぞ。

御子柴「おい佐倉、これってもしかしたらお前を……」

佐倉「そ、そんなわけないよ！！ 野崎くんに限ってそんなことはないはずだよ！！」

御子柴「悲しい事言うなよ……」

野崎『俺にとって大切な人……ですか？』

佐倉「！！！」

野崎『やっぱり……』














野崎『佐倉……』

佐倉「！！！！？」

野崎『それに御子柴……堀先輩に若松も……』

御子柴・若松「！！」

野崎『アシスタントのみんながいないと……俺は何もできない』

野崎『だから一人でも欠けたらいけないんです』

野崎『みんなには感謝しています』

野崎『みんながいるから……俺は漫画を描けるんです』














佐倉「野崎くん……」

御子柴「野崎……」

御子柴（背景の人、堀先輩だったのかよ……）

若松「野崎先輩……」

真由「……」

佐倉「私……野崎くんのこと、何も分かってなかった」

御子柴「ああ……俺もだ」

佐倉「野崎くんが私達の事をこんなに思ってくれたのに……私は気づけなかった……」

若松「さ、佐倉先輩！！ 自分を責めないでください！！」

佐倉「でも……私は……」

真由（帰ろう）スタスタ

佐倉「真由くん！！」

真由「！」

佐倉「優勝は……真由くんだよ！！」

真由「えっ」

御子柴「おい佐倉……真由は最後の問題を……」

佐倉「ううん、関係ないよ。だって……私は野崎くんの気持ちに気づけなかったんだもん」

佐倉「私が野崎くん王になる資格はないよ」

御子柴（『野崎くん王』なんて単語一度も出てねぇぞ）

真由「じゃあ……俺は戦う権利をもらっていいんですね？」

佐倉「うん！！」

では真由くんには柔道家と戦ってもらいましょう。

真由「お願いします」

ガラガラ……

真由「……！！」

タヌキ（柔道着着用）「……」

真由「……」

タヌキ「……」

真由「……」

タヌキ「……」

真由「……」

ガシッ

タヌキ「！」

真由「……」ブン！！

ドガシャアン！！