【リゼロ】ベジータ「異世界生活だと~!!」 (92)

ベジータ「フン、ウイスの所にでも修行に行くか…」

ベジータはそう呟いてカプセルコーポレーションを出た瞬間


ベジータ「…!!?なんだ…?ここは」

カドモン「おいそこの兄ちゃん!リンガどうだ!?」

ベジータ「おい貴様…ここは何処だ!?」

カドモン「んだよ急に…寝ぼけてんのか兄ちゃん…ここは王都だろ?ったく…リンガ買うのか?買わねぇのか?」

ベジータ「買わん!!!それより西の都はどこにある…」

カドモン「質問ばっかりだな兄ちゃん…こっから西に都なんざねぇよ」

ベジータ「なんだと~!!」



ベジータ「ちっ、帰ろうにもトランクスやカカロットの気が感じられん…」

トン「そこの兄ちゃん、ツラ貸しな」

チン「金と着てるもん全部よこしな!」

ベジータ「…貴様ら、痛い目に合いたくなかったらすっこんでいろ」

カン「あぁん!?調子こいてんのかてめ…」

カンはベジータの手刀に吹き飛ばされ壁にぶち当たり気絶する


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ベジータ「こんな目に合いたくなかったらとっとと消えろ」

チン「クソッ」

チンは腰からナイフを抜きベジータに向ける

ベジータ「そんな物で俺を倒せると思っているのか…」

ベジータ「最後の忠告だ。消えろ」

チン「うるせえええええっ!」

トン「うおおおおお!」

トンとチンは2人がかりでベジータに飛びかかる
しかし一瞬にしてトンとチンは後方の壁に吹き飛ぶ

ベジータ「…?何か来やがるな」

ベジータが上を向くと背の小さな少女が壁を走っていた

ベジータ「おい貴様、何を急いでやがる」

フェリス「ぅえ!?…何でこんな所に…まぁいいや、急いでるんだ!」

ベジータ「何なんだあいつは…それより…」

ベジータ「強い気が2つ…こっちに来やがるな」

エミリア「…」

ベジータ「女…か。なかなかの戦闘力の持ち主だ…」

エミリア「戦闘力?何を言ってるかよく分からないけど…とりあえず…私から取った徽章を返して!」

ベジータ「徽章…?なんの事だ」

エミリア「あれ…?おかしいな…見た目が全然違う…」

パック「だから言ったじゃん、ここに徽章はないよってさ」

ベジータ「猫…!!あいつはあの女の何倍もの力を持っていやがる…」


エミリア「にしても貴方、妙な格好ね…どこから来たの?」

ベジータ「貴様に教える必要は無い…」

エミリア「なっ…別に…いいけど」

パック「ねぇリア、あの男からマナとは違う…強い何かを感じるよ…」

エミリア「強い…何かって…?」

ベジータ(どうやらあの猫…気を感じられるようだ…)

エミリア「ね、ねぇ貴方…小さな、女の子…見てない?」

ベジータ「女…?あぁ、壁を走ってた奴か…」

エミリア「知ってるの!?」

ベジータ「あぁ…そいつがどうしたんだ…」

エミリア「私の徽章を奪ったの…!どこにいるか分かる…?」

ベジータ「素早く動いている気を感じる…おそらくあっちだろ…」

パック「嘘はついてないみたいだね」

エミリア「お願い!連れて行って!大切な徽章なの!」

ベジータ「ちっ、しょうが無い…」

ベジータは空を飛び、フェルトの方に飛んで行った

>>2【訂正】フェリスじゃなくてフェルトです


エミリア「空を…飛んだ…」

パック「恐らく体の中のマナを使って飛んでる様だね…」

エミリア「私達もついて行こう…!」

パック「大体盗人が向かう場所は盗品蔵だよ。多分さっきの男もそこに向かってる」



ベジータ「おい」

フェルト「げっ…さっきの兄ちゃん!?どうやってここに…てか今空飛んでただろ…?」

ベジータ「さっき白い女から取った徽章とやらを渡せ」

フェルト「客か…?んなら、幾ら払うんだ?あたしは金貨10枚以上じゃ動かねぇぞ 」

ベジータ「金だと…?そんな持っている訳がない」

フェルト「それなら話になんねぇなぁ、帰った帰った」

ベジータ「貴様…誰に向かってその口を…」

ロム爺「なんじゃフェルト、客か?」

フェルト「ロム爺…それがコイツ金もってねぇのにあたしの取った徽章を…」

ロム爺「お前さん、金も持ってないのに盗品を手に入れようとしてるのか。ガハハハハ、度胸のあるやつじゃの」

ベジータ(…!あいつらも来たか…)

エミリア「いた!あなた達、私の徽章を返して!」

フェルト「おっと、あんたでこの徽章を欲しがってるのは3人目だぜ?」

エミリア「欲しがるも何もそれは私の徽章なの!大切な物だから返して!」

ロム爺「お前さんたちとりあえず中に入れ。そこで話をしろ」





エミリア「だから、私の徽章なの!」

ロム爺「んー…困ったのぅ…」

フェルト「そっちの兄ちゃんはこの姉ちゃんに頼まれて徽章を取り返しに来たってわけか…」

ベジータ「フン…」

ベジータ(…!!!?とてつもなく強い気が…こっちに向かって…)

ベジータが後ろを振り向くと同時に盗品蔵の扉が何者かに蹴り飛ばされ、そのまま何者かはエミリアに向かってナイフを振り下ろす

その瞬間ベジータが気功波を放ち、何者かは後ろに飛びのいて回避する

エルザ「あら…邪魔をされてしまったようね…」

パック「危なかったね…リア」

ロム爺「何…っ」

エルザ「そこのお兄さんは…素晴らしい力を持っているのね…ぜひ貴方の腸を見てみたいわ…」

ベジータ「フン…修行相手には丁度いい…」

ベジータ「巻き添えを食らいたくなかったらてめぇらは下がっていやがれ」

ロム爺「あの男の言う通りにしよう…」

エルザはベジータの腹を切り裂こうとナイフを振り上げるが
ベジータがその隙にエルザの腹に拳を叩き込む
エルザは地面に叩きつけられる前に一回転し体制を整え地面に着地する

エルザ「今のはいいわぁ…ゾクゾク来たわよ…」

ベジータ「だだだだだだだっ!」

ベジータは両手から気功波を何発も放つ
エルザはナイフで跳ね返したり回避したりなどをし、ベジータとの間合いをつめるとナイフをベジータの右横腹めがけて切り裂く

ベジータ「ちっ…」

ベジータの服は裂け、腹から血を流しているが致命傷になる程ではなく

ベジータ「この俺の気功波を跳ね返し戦闘服を切り裂くとは…そのナイフ…なかなかの物だ…」

エルザ「いいでしょう…私のお気に入りなの…」

今日はとりあえずここまで…

ベジータ「うおおおおお!」

パック「すごい人間だね、あんなにマナを使っているのに力が衰えるどころかどんどん力がアップしていってるよ」

パック「僕でも勝てるかどうか」

エルザ「いいわぁ…」

ベジータはエルザの一突きをかわすが頬を掠める

ベジータ「こんなやつ如きに…負けてたまるかああああっ!」

ベジータは超サイヤ人に変化し、エルザの顔や腹などを何度も殴りつけ止めと言わんばかりにエネルギー波をエルザの顔面に食らわす

ベジータ(やはり…おかしい…この程度の攻撃で俺様が疲れるだと…)

ロム爺「やりおったか…」

エルザ「これは…まずい状況ね…こんなにダメージを与えられるとは…ナイフも2本とも粉微塵…」

ベジータ「今のは俺の渾身の一撃だった筈だ…奴はそれを上回るというのか…!?」

ベジータ「ちっ…ブルーになるしかないか…」

エルザ「マントを盾がわりにしてこのダメージ…今日はここまでにしておくとするわ…」

ベジータ「待ちやが…」

ラインハルト「待った」

エミリア「あの人は…!」

ラインハルト「腸狩りだね、君は」

ラインハルト「随分と攻撃を受けているようだけど、そっちの貴方がやったのですか?」

ベジータ「フン…」

ラインハルト「これは驚いた…腸狩りは剣聖の間でも話に出ている程なのに…」

エルザ「今回は分が悪いわね…また今度来るわ…それまでに、自分の腸を可愛がっておいて…」

エルザはそう言い残し去っていった

ベジータ「待…」

ラインハルト「待ってください」

ベジータ「黙れ!」

ラインハルト「待ってください…」

ベジータ(こいつ…さっきの女の数百倍の気を持っていやがる…なぜ俺は気を感じなかったんだ…?こいつも気をコントロールできる…というわけが…)

ラインハルト「貴方の名前は?」

ベジータ「………ベジータだ」

ラインハルト「ベジータか、僕はラインハルト…王都で騎士をやってるんだ」

ラインハルト「っとそれより…皆様…怪我はございませんか?」

エミリア「えっと…怪我したのは…その人だけで…あとはみんな無事です…」

エミリア「私が怪我を治してあげるわ」

ベジータ「要らん…」

エミリア「意地はらないで」

ベジータ「…ちっ」

ラインハルト「君!この徽章は…」

フェルト「へ?」

ラインハルト「今日は非番だったけど…これは見過ごせないな…君、ちょっと来てくれ。」

フェルト「お、おい!急に来て何言い出すんだ?!」

ラインハルトはフェルトを連れてどこかに消え去る

ベジータ「フン…」

エミリア「あっ待って!ベジータ!ベジータ、うちに招待しようかと思ってるんだけど…助けてもらったお礼もしないといけないから」

ベジータ「要らん…必要ない」

エミリア「服もちゃんと変えなきゃ、食事もちゃんと出すから」

ベジータ「食事…?ちっ…少しだけだぞ…」

エミリア「じゃあ、着いてきて」

パック「食べ物の話をすると言うことを聞くタイプなのかな?」

ベジータ「だ、黙れ!」

……


ベジータ「ちっ…この服…気に入らないぜ…」

ベジータ(この世界に来てから俺は気づいたことがある…今の俺はさっきの超サイヤ人になるのが限界らしい…なんで急にこんな弱くなっていやがるんだ…クソッタレが…)

レム「失礼します…お客様お客様、睡眠前のコーヒーはいかがでしょうか」

ベジータ「そこに置いておけ」

レム「はい、畏まりました」

ベジータ(今のやつも白い女程の実力を持っていやがる…)

今日はここまでです
ラインハルトの喋り方をど忘れしました

次の日…


ベジータ「ちっ…いつの間にか寝ていやがった…」

レム「目覚めましたねお姉様」

ラム「目覚めたわねレム」

レム「今は陽日7時になる所です」

ラム「今は陽日7時になった所だわ」

「「お客様」」

ベジータ「フン…」

ベジータ(全く…どうなってやがる…この世界には俺クラスの女がゴロゴロいやがる…いや、違う…俺が弱くなっている…のか?)







ベジータ「ちっ…こんな程度じゃ食った気にならん…」

ロズワール「そ~なのか~い。じゃあレム、ラムこの方にもっと料理を作ってあ~げて」

レムラム「はい、ロズワール様」

ベアトリス「全く…なんて野蛮な男かしら」

ベジータ「おい、こいつもこの屋敷の人間か…」

エミリア「う…うん。ベアトリスは…」

ベジータ「ベアトリス…?フン…変な名前だ」

ベアトリス「何なのかしらコイツ…今初めてあっていきなり人の名前を侮辱するなんて失礼極まりないかしら」

ロズワール「まぁ~まぁ、2人とも落ちつい~て。君はベジータと言ったか~な。あなたはエミリア様を救ってくれたか~らね。な~んでも願いを言ってくれたま~え」

ベジータ「願い…だと?」

ベジータ(このロズワールとやらも変な喋り方だが双子の女や白い女よりも強い…クソッタレめ…こうなったら…)

ベジータ「ここで修行させろ…」

エミリア「……え?」




ロズワール「お腹いっぱいになってくれたか~な?」

ベジータ「ま…まぁまぁ美味かった…ぞ」

レムラム「ありがとうございます」ペコッ

ベジータ「ちっ…おいロズワール、この女を修行に使うがいいか?」

ロズワール「ん~。エミリア様が良ければ~いいんじゃな~いかな。後やりすぎないよ~うにね」

ベジータ「おい貴様、ついてこい」

エミリア「え…うん」

パック「言っとくけど、リアに怪我させたら容赦しないよ?」

ベジータ「俺は貴様に用があるんだ」

パック「え?僕?」

ベジータ「その女よりも遥かに強い貴様ならいい修行相手になるんじゃないかと思ってな。」

パック「そういう事ね。僕はそういう事あんまりやりたくないんだけどなー」

ベジータ「フン…本気で来ないと許さんぞ」

パック「じゃあ殺す気で行っちゃうよ?」

ベジータ「それでなくちゃ意味がない」

エミリア「パ…パック!ホントに殺しちゃダメだからね!」

ベジータ「舐められたもんだぜ…」ボウッ

ベジータは超サイヤ人に姿を変える


パック「おお…!体の中のマナが急激に大きくなってる…」

パック「でも、僕の方がすごいよ」

ベジータ「おい女!貴様もかかって来い。本気でな」

パック「ウチの子には手出しさせないよ!」

パックの背後から鋭く尖った氷が数十本出現し、それが全てベジータに降りかかる

ベジータ「なかなかのスピードだ…はっ!!」

ベジータは右手からエネルギー弾を出し、氷をすべて消滅させるとパックの後ろに移動し勢いをつけてパックを蹴り飛ばす

蹴り飛ばされた勢いでロズワール邸の噴水が破壊され、水が庭に漏れ出す

エミリア「噴水が…!!」

ベジータ「甘いぞ!!」

エミリアが噴水に目をそらした隙に両手からエネルギー波を繰り出すとエミリアはすぐさま盾を作ったがガードしきれず後ろに吹き飛び転倒する

ベジータ「俺は女にも容赦せんぞ」


レム「……」

レムはロズワールの屋敷の2階から洗濯物を持ちベジータ達の様子を眺める

パック「なかなか効いたよね…もう少し本気だそうかな」

ベジータ「もっと本気で来ることだ…」

【1時間後…】

パック「あ~…この姿だともうこれ以上は無理だ…」

ベジータ「この姿だと…?まだ本気を出していないというのか?」

パック「まぁ、僕がほんとに本気を出しちゃ人類が滅亡しちゃうからね」

パック「君もお互い様だよね。マナとは違う別の力を隠し持ってるみたいだけど」

ベジータ「フン…庭をあまり壊さないように手加減してやっただけだ。」

パック「…リアにはあまり攻撃しなかったのは?」

ベジータ「貴様と戦うことに夢中になっていたからな…それにロズワールからも怪我をさせるなと念を押されている…」

パック「意外と約束は守るんだね」

ベジータ「ココを追い出されたら飢え死ぬ可能性があるからな」



レム「お疲れ様でした 今は陽日9時半です、お二人共、早めの入浴の準備をしておきました。」

ベジータ「おい、先に入っていればいい。俺はまだ自主トレーニングをするからな」

エミリア「え…うん、ありがとう」

ベジータ「フン…」

今日はここまでにします

ベジータ「な…なん…だと…!?」

ベジータ(なぜ…だ…あのエミリアとかいう女に回復してもらった筈だ…なのに…どんどん俺の気が弱くなってきていやがる…この世界に来てから変だ…気を…なにかに吸い取られているような感じだ…)

ベジータ「ハァァァァァ!!!」ボウッ

ベジータ(本気を出せば…超サイヤ人…2…位にはなれるが…すぐに俺の体全体が疲れ始めて…)

ベジータ「元の状態に戻りやがる…」

ベジータ(くそったれ…!今の俺じゃ変な猫はおろかあの女にも劣る…何故だ…なぜ急激に…数分前までは何ともなかった筈だが…)




ベアトリス「マナを消費しすぎたのかしら」

ベジータ「マナ…だと?」

ベジータ「そういえばあの猫もなんどかその言葉を発していたな…おい貴様、マナとは何だ」

ベアトリス「勝手に他人の部屋に入って来てその態度…失礼にも程があるかしら…まぁいいわ、教えてあげるかしら…」

ベアトリス「マナというのは魔法を使ったり、魔獣の食事であったり、精霊達の糧として必要なものかしら。」

ベアトリス「さっきも無茶して変な変身を何度も繰り返したのが原因かしら」

ベアトリス「その様子じゃ後2日程しないと完全にマナが戻らないのよ」

ベジータ「ま…待ちやがれ…!俺は魔法など使ってはいない!」

ベアトリス「何言ってるかしら、さっきからにーちゃと小娘との戦闘を見てるとあんたは手から魔法を何度も出して庭を破壊しまくってたのかしら」

ベジータ「あれは…自分の気を…」

ベアトリス「気…?もしかして体内のエネルギーのことかしら。それをマナというのよ」

ベジータ(この世界では気の事をマナ…と呼びやがるのか…ちっ、2日も超サイヤ人になれんのか…あの猫ごときに負けてたまるか…!!!)

ベジータ「9989…9990…9991…」

ベジータはレムが庭掃除をしている側で左手の人差し指だけで腕立て伏せをしている

レム「お客様お客様お風呂はいつに致しますか」

ベジータ「夕食前に…入る…」

レム「もうすぐ昼食の準備が終わります。衣服についた汗の匂いが充満しエミリア様方が食欲を無くされる可能性がございます。お客様」

ベジータ「おい貴様、今は何時だ…」

レム「今は陽日11時30分になる所でございます。お客様。」

ベジータ「ちっ…しょうがない…おい、風呂まで案内しろ」

レム「畏まりました」




ロズワール「ベジータくん味はど~かな?」

ベジータ「フン…悪くない」

ベアトリス「相変わらず野蛮な食い方かしら」

ベジータ(この服装では昼から修行が出来にくくなる…)

ベジータ「おいロズワール…庭を破壊して…その…済まなかったな」

ロズワール「大丈夫だぁ~よ。掃除はレムとラムに任せるか~ら。君は気にすることなく修行するとい~よ」

ロズワール「ラム、後からベジータくんに動きやすい服装をだしてお~いてくれ」

ラム「かしこまりました ロズワール様」

ラム「お客様、食事が済みましたら私に着いてきて下さいませ。」



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ベジータ「…98054…98055…」

レム「お客様お客様、トレーニング中誠に申し訳ないのですが、先ほどエミリア様達とのトレーニングで使っていた魔法であの瓦礫を粉々にして欲しいのですが」

ベジータ「…悪いがマナを使い切ったようでな、2日は出せんようだ…」

レム「そうでございましたか…では結構です。トレーニングを中断させてしまい申し訳ございませんでした。」

ベジータ「あの瓦礫は俺が全部片付けておく…あの山まで持っていけばいいんだろ」

レム「ですが…」

ベジータ「フン…別に貴様らのためにやってる訳じゃない。これも修行の一つだと思ってな」

レム「ありがとうございます。では、宜しくお願い致します。」

ベジータ(マナとやらが回復した感じはせん…ちっ、空も飛べないのか…クソッタレめ)

ラム「私もお持ちいたしましょうか。お客様」

ベジータ「要らん、貴様らは違う所を掃除しておけ」

ラム「かしこまりましたお客様。では、お気を付けて」

レム(お客様は…マナが使えない…)

ベジータ(あの双子の戦闘力ならこの程度の瓦礫は簡単に片付けれる筈だが…まぁいい…)


【数時間後…】

レム「お疲れ様でした。無茶なお願いを受けていただき、ありがとうございました。お客様」

ラム「お疲れ様でした。服が汚れていますね お風呂の準備が出来ております。お客様」

ベジータ「…フンッ」


ベジータ「おい貴様」

エミリア「え…何?」

ベジータ「フン…あ…明日も修行を手伝いやがれ…」

パック「僕はいいよ~今日は意外と楽しかったしね」

パック「でもベティ曰く体の中のマナを全部消費したみたいだね。明日は今日以上に手加減してあげるよ」

ベジータ「ちっ…調子に乗ってると痛い目を見るぞ…」


【冥日11時】

ベジータ(明日も白い女達と修行し…明日には少しくらいマナも回復するだろう…瓦礫を捨てに行った山まで空を飛んでいくか…)

ベジータ(マナが完全に復活したら今度こそ本気であの猫と戦ってみるか…?)

ベジータ「…Zzz」


そしてベジータが就寝して数時間が立ち、
何者かがベジータの部屋に侵入し、ベジータの顔面をめがけて
太い棘のついた鉄球を振り下ろす
ベジータ「!!!」

???「フッ!!!」

ベジータはギリギリ当たる寸前でよけ、自分に攻撃をしてきた物の背中を蹴り飛ばす

ベジータ「な…貴様は…」

レム「バレてしまいましたね…別にいいですけど…」

レム「ベッドを破壊してしまいました…ロズワール様に謝らなければ…」

ベジータ「何故だ…」

レム「あなたはロズワール様を呼び捨てにし、エミリア様達と互角以上の力を持っています」

レム「あなたはロズワール様を脅かしかねない危険な存在です…ここで私が排除します。マナを使えていたら無理かもしれませんがマナを使い切ったようなので、実力は私の方が今は勝っているはずです」

ベジータ「フン…通りであの程度の瓦礫を自分で破壊しなかった訳だ…俺がマナを使えるかどうかを確かめていた…そういうことか…」

レムの一人称間違えていました…すみません
今日はここまでです

レム「下らないお話はここまでです。」

レムはそう言うと床を蹴り真っ直ぐベジータに向かって走り出すと鉄球を振りかぶる

ベジータは顔の前で腕を交差させ防御するが鉄球の威力に負け
ベジータの部屋の壁を突き破り、ロズワール邸の庭に吹き飛ぶ

レム「困りましたね…つい壊してしまいました…あの程度の攻撃くらい防御出来ると思っていましたから」

レムはベジータの部屋から飛び降り、芝生をクッション代わりにして綺麗に飛び降りる
攻撃されたベジータは鉄球の棘が突き刺さり腕に穴が空き、両腕から血を流す

ベジータ(ちっ…何なんだあの威力…)

ベジータ「フン…屋敷を壊して良かったのか?」

レム「心配ありません。レムが責任を持って直しますから」

レム「それより自分の心配をしたらどうですか。その腕は使い物にならないはずですよ」

ベジータ「それはどうかな…?」

レム「?」

ベジータは地を蹴りレムの頭上まで飛び上がり両手を組むとレムの頭に振り下ろす

レムはベジータの急な反撃についていけず攻撃をまともに食らい頭を強く地面にぶつける。さらにベジータは追い打ちをかけるように踵を倒れているレムの背中に落としレムの足を持つと体をグルグルと振り回して昼間に直した噴水にレムの体を投げ飛ばす

ベジータ「…フッ…油断していやがったな」

レム「少々効きました…また噴水も直さないといけませんね」

レムは血が流れている後頭部を片手で押さえて立ち上がる
もう片方の手で噴水にぶつけられた際に手を離した鉄球を持ち直す

ベジータ「直さなくとも俺が貴様を殺したあとこの屋敷を粉微塵にしてやるぜ。てめぇの大好きなロズワールもろともな」

レム「やれるものならやってみてください、その腕で」

ベジータ「腕だと…?」

ベジータは急に右腕に違和感を感じ、目線を移すと
右肩から先が無くなっていた

ベジータ「なっ…!!!…くっっ」

ベジータ「いつの間にやってやがった…!」

レム「貴方がレムを振り回した時にすれ違いざまに吹き飛ばしました。よく気づきませんでしたね」

ベジータ「調子に乗りやがって…!」

レムは一瞬でベジータの目の前に移動すると鉄球をベジータの右横腹にヒットさせるとベジータはその勢いでグルグルと体を回転させながら庭の木に吹き飛ばされる

ベジータ「ぐはっ…」

ベジータは吐血し、ベジータの右横腹も抉れ血が吹き出している

ベジータ(右腕が使えないのを利用しやがった…!!まずい…これほどまでとは…す…超サイヤ人にさえなれば…あんな奴ごとき…一瞬で片付くが…気が復活した感じがしない…今の俺は気功波すら撃てない…)

ベジータ「クソッタレがあああああああっ!」

そう叫ぶとベジータは左腕でレムの腹を殴りつけ、怯んだ隙に蹴りや拳をレムに叩き込んで最後にレムの顎を蹴り飛ばす

レムは宙に浮くが空中で回転し、自分の顎を蹴り飛ばした足を鉄球で砕く

ベジータ「ぐああああっ!!」

レム「あなたはマナがないと攻撃力が全然無いですね。そろそろ止めにさせていただきます。」

レム「ロズワール様やエミリア様を起こしてしまうといけませんから」

ベジータ(ちっ…今起きられたらもっと面倒になりやがる…いや、この時点で誰か起きている筈だ…誰かの気を感じる…そんな事はどうでもいい…っ)

ベジータ「こんなあっさりと…この俺が…殺られる…だと…!そんな事があってたまるか…そう簡単に俺は死んでやらん…貴様を…いや、貴様ら全員…ぶち殺してやる…マナが復活したら…真っ先に…屋敷を…粉々にしてや」

ベジータの頭が消し飛ぶ

レム「やっと静かになりました…」

……



ベジータ(…?)

ベジータ「はっ…!!」

ベジータ「何故だ…何故生きていやがる…」

レム「姉様、姉様夢でも見ていたのでしょうか。寝ぼけていますね。」

ラム「レム、レム 夢でも見ていたのでしょうね。寝ぼけているわ。」

ベジータ「貴様…!!」

レム「今は陽日7時になる所です」

ラム「今は陽日7時になった所だわ」

「「お客様」」

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ベジータ「死にやがれ!!!」

レム「!!!!」

ベジータはレムの姿を確認した途端超サイヤ人に姿を変え
両手首を引っつけると手からベジータの全力の技を繰り出す

ベジータ「食らいやがれ!!ファイナルフラッシュ!!!!」

ベジータが出した超エネルギー波はレムに直撃し、そのまま爆発する。威力は凄まじく、屋敷の半分を消し去り王都も大半を消滅させ向こうの山を破壊する

ベジータ「ハァ…ハァ…ちっ…やりすぎたか…」

ベジータ「必死になりすぎた…関係ない人間も…フン…俺も昔より大分甘くなりやがった…

ベジータ「それより…なぜ俺は生きていた…」

ベジータ(俺はあの時…頭に強い衝撃を受けた瞬間視界が暗くなりやがった…それで目覚めたらこのザマだ……夢…か?いや、あの痛みは本物だった…誰かがドラゴンボールで俺を…)

ベアトリス「なんて事をしたのかしら…」

ベアトリス「今のであの小娘もロズワールも姉妹の姉も妹も…にーちゃも…全員死んだのよ…」

ベジータ「ちっ…あの青い女は俺を殺しやがった…俺は復讐をしただけだ」

ベアトリス「殺した?何を言っているか分からないかしら…それなら姉妹の妹だけに復讐すればよかったのよ。何でにーちゃまで…」

ベジータ「フン…どうせあの女を殺したら全員俺を殺しに来るだろう…それを防いだ…それだけだ。貴様はなぜ生きていやがる…また部屋の瞬間移動でも使ったんだろがな」

ベアトリス「初対面の奴に私の能力を知られるとは…誰から聞いたのかしら…」


ベジータ「初対面だと…?舐めやがって…」

ベアトリス「過去にベティとアンタが会ったことでもあると言うのかしら?」

ベジータ「ふざけるのも大概にしやがれ…」

ベアトリス「アンタをこれ以上ここに置いておく訳にはいかないのよ。」

すると急に景色が歪み始め空間が現れる

ベアトリス「何処かに消えて勝手に死ぬのかしら」

ベジータ「俺を封じ込める気か…」

ベアトリス「ベティは幸いにも禁書庫が残っているから…生きていけるかしら…さっさと消えるのかしら」

ベジータ「フン…どうせここにいてももうする事はない…」

ベジータはそう言うと自ら空間に入っていった

ベジータ(…裂け目があるなあそこから出るか…)

ベジータは裂け目から抜けるとそこは夜の森だった

ベジータ「夜だと!?さっきまで朝だった筈だ…!!」

周りを見渡しても木しか生えておらず自分が破壊した王都の姿は無い

ベジータ「かなり遠くに飛ばされたようだな…クソッタレが」

ベジータは森に進んでいくとある事に気づく

ベジータ(気の消費が無い…まだ空も飛べそうだ…超サイヤ人にも…なれる…)

そう疑問に思うベジータの先には大きな洞穴があった

ベジータ「…! 強い気が…」

???「お待ちしておりましたデス…寵愛の信徒よ。」

今日はここまでです
読み返すと文章がグダグダですね…気をつけます

ベジータ「なんだ貴様は…」

???「私は…魔女教、大罪司教…怠惰担当」

???「 ペテルギウス・ロマネコンティ…」

ペテルギウス「デス!!!」

ペテルギウス「歓迎するのデスよ、寵愛を受けし愛し子! 素晴らしい!…あぁ、素晴らしいぃぃ!」

ベジータ「寵愛…?何のことだ」

ペテルギウス「…え?またまた冗談を…それより…もしやアナタ傲慢ではありませんですか?大罪司教の6つの席のうち傲慢のみがいまだに空席なのですよ」

ベジータ「貴様…一体何のことを言っていやがるんだ…」

ペテルギウス「貴方…福音は受け取っているはずですよね?」

ベジータ「そんなものは知らん…とっとと消えろ」

ペテルギウス「脳が…震える…!!!!」

ペテルギウス「福音の提示を。寵愛の証を あはぁぁ証 証 証 証いいいいいいいいいいぃぃぃ…私の福音書にアナタの記述はないのデス…ならばアナタはいったい何故にこの場に現れ、訪れ、どういった幸いを私にもたらすの」

ペテルギウス「デス!!」

ペテルギウス「かっっっ!!!! 」

ベジータ(気が急激にでかくなりやがった…!!)

ベジータ「…っ!!!?」

ベジータ「何…!!!」

ベジータは腹部に視線を落とすと丁度胃の場所に穴が空いていた そこから真っ赤な鮮血が吹き出す

ベジータ「何をしやがっ…ぐあっっ!!」

ベジータは言葉を言い終える前に吹き飛ばされ地面に倒れ込む


ベジータ(ちっ…!!何をされた…!!!相手の気を感じろ…しっかりと…!!)

ベジータは目を閉じ集中させると気を感じ取り、

ベジータ「そこだ!!!」

ベジータは自分を攻撃しようとする【手】を掴む

ペテルギウス「なっ…何です…?あなた今私の見えざる手を…」

ベジータ「見えざる手だと?フン…落ち着いて考えればこれくらいの攻撃、簡単によけれるぜ」

そう言ってベジータは何本もの見えざる手を避け続け、超サイヤ人に変化するとペテルギウスとの距離を一気につめる

ペテルギウス「なんたる…なんたる事ですか…私の指先を…こうも無残に、無慈悲に、無秩序に、無作為に、無造作に、無意味にいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」

ベジータ「消えやがれ!!」

ベジータ「ビッグバンアタック!!!!!」

ペテルギウス「脳が…震える…」

そして夜の森に光が弾け飛ぶ

ベジータ「…ふぅ……っ!!」

ベジータ「思ったより出血が…」

ベジータ「ちっ…仙豆は…無いのか…クソッタレが……」

ベジータ「ビッグバンアタックのせいでもうあまり気が残ってない…」

ベジータ「……!!!!?」

ベジータ「何だ…体が…動か…」

ベジータ(バビディの洗脳の時に似ていやがる…!!!!!誰かが俺を…)

ベジータ「よくもよくも…私の体を…消滅させてくれましたね…」

ベジータ「…っ!!?貴様…!俺に…乗り移りやがったな…!!」

ベジータ【ペテルギウス】「あなたはもうじき死にます。そしてこの体は私のものになるぅ…!!この体は幸福にも私の体に非常に馴染むようなのデス。あなたが怪我をしていようがしていまいが関係ないのデス!!これくらいの傷、あなたが死んでしまえば簡単に…」

ベジータ「フン…誤算だったな」

ベジータ【ペテルギウス】「は?」

ベジータ「俺が死ぬ前に…この体を使えなくしちまえばいい…」

ベジータ【ペテルギウス】「そんな事をさせると思いますか…?」

ベジータ「貴様…ごときに…乗り移られてこの体を…使われるぐらいなら…死を選んでやるさ…」

ベジータ(もう1度生き返る事を…信じてな…)

ベジータはそう言って自分の顔の前に手をかざし、気功波を溜める

ベジータ「この体を消滅させるぐらいの気はまだ残っていたようだな…」

ベジータ【ペテルギウス】「やめ…あああああぁぁ…私が私がああああ…」

ベジータ「くたばりやがれーーーー!!!」

ベジータはそう叫ぶと自分に気功波を撃つ
瞬く間にベジータの体は気功波につつまれ、ベジータの体は消し飛ぶ


………


レム「目覚めましたねお姉様」

ラム「目覚めたわねレム」

ベジータ「フッ…やはりな…」

レム「今は陽日7時になる所です」

ラム「今は陽日7時になった所だわ」

「「お客様」」

ベジータ「…」

ベジータ(やはり戻ってきやがったか…ここでこいつらを殺すか…?いや…こいつを殺すにはかなりの気が要る…ここで気を使ってしまえば後々厄介なことになりそうだからな…まずは気を消費しないためにレムとかいう女を丸めなければ…)

レム「朝食の準備が出来ております お客様」

ベジータ「あぁ…」

……

ロズワール「ど~かな?味のほうは」

ベジータ「…美味い」

ロズワール「それは良かった~よ それよりベジータと言ったか~な?君はエミリア様の危機を助けてくれたか~ら、何でも願いを聞く~よ」

ベジータ(ここで修行…と答えるとこいつらは怪しむだろう…)

ベジータ(ここで何を頼むべきだ…??)

ベジータ「…この屋敷にしばらく泊めてもらいたい…そしてこの料理の作り方を教えて欲しい…」

ベジータ(ここで料理を覚えればビルス達に持っていく土産にもなる…そしてこれなら怪しまれる事も…ないはずだ……?)

ロズワール「了解した~よ。じゃあ レム、ラム、ベジータに料理を教える準備をし~て準備が終わり次第ベジータを呼んで料理を教えてあ~げて」

「「はい、ロズワール様」」

……

パック「へぇ~意外だったよ。君が料理に興味があるだなんてね」

パック「僕はてっきりここでトレーニングをさせてくれって頼むかと思ったよ。その筋肉だしね」

ベジータ「フン…俺も最初はそのつもりだったが予定が変わった」

エミリア「予定…なんの予定なの…?」

ベジータ「フン…秘密だ」

ラム「お客様お客様 申し訳ございませんが、現在先ほどの料理の食材をきらしてしまいました。今から買い出しに参りますので、しばらくお待ちください」

ベジータ「あぁ…了解だ。 」

久しぶりに書きました
今日はここまでです

ベジータ(さぁ…どうするか…まずは…なぜ俺は何度も生き返れるんだ…?カカロットのやつがドラゴンボールで…いや、違う…まさかこれはウイスの修行か…?異世界に行って闘って…)

ベジータ(ウイスは土産を持っていかない限りはこんな事はせんからな…土産も無しにこんな事をするはずが無い…なら何故だ…?)

パック「なんか深く考えてるようだね リアの話を全く聞いてないよ」

エミリア「私の話…つまらなかったかな…」

ベジータ「…!ち、違うぞ!少し考え事をしていただけだ!!」

エミリア「考え事…?」

ベジータ(こいつらなら明かして大丈夫か…?)

ベジータ「あぁ…ここだけの話だ…俺は実は今まででこの世界で2回死んで……」

ドクン

ベジータ「…っ!!?」

ベジータ(心臓が…誰かに握られていやがる……エミリア達ではない…まさか…あのペテルギウスとやら…)

エミリア「…?どうしたの?ベジータ…」

ベジータ「かはっ…も、戻った…」

エミリア「戻った…??」

ベジータ「フン…だ、大丈夫だ…。」

パック「で?ここだけの話…なんなの?」

ベジータ「あぁ…俺は今まで2回死………」
ドクン

ベジータ(なんだと…!!!?どう…やら…俺が死んだことを他の奴らに言うと……こうなるのか…?)

パック「2回…どうしたのさ」

ベジータ「…フン、2回…死…し…死にそうになった」

パック「……それだけ?」

ベジータ「ああ 」

パック「君って意外とビビリなんだね。腸狩りの時は怯えながら闘ってたの?」

ベジータ「ち…違う!!」

ベジータ(クソッタレ…冗談は苦手だ…)

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ベジータ(こんな事している場合ではない…!!俺はペテルギウスとやらをもう1度殺さねぇとな)

ベジータ(俺が死ぬと時間が巻き戻っちまうらしいからな…奴もどうせ生きていやがるだろ)

……

ベジータ「おい」

ベアトリス「何かしら、当たり前のように部屋に入ってきて」

ベジータ「俺がこの屋敷に入れなくなったら貴様がワープ能力で連れてきそうな森に連れていきやがれ!」

ベジータ(ちっ…俺でも何を言っているかよく分からん…!!)

ベアトリス「何のようかしら?」

ベジータ「フン…俺はこの屋敷に来る前にその森にしばらく住んでいてな。そこにあった実がクソッタレな程美味かったからな」

ベアトリス「そんな事でベティの能力は使いたくないかしら…」

ベジータ(こうなったら奥の手だ…)

ベジータ「そうか…パックの頼み事でもあったのにな」

ベアトリス「に…にーちゃの!?」

ベジータ「あぁ」

ベジータ(ビンゴだ…こいつは俺が屋敷を破壊した時、小娘やにーちゃも死んだと言っていた…小娘というのはエミリアの事だ…ならばにーちゃはパック…ということになる…。ニックネームで呼ぶほどだ…仲が良かったに違いないからな…)

ベアトリス「にーちゃの為なら…でもでもこいつの言うことを聞くことになるし…」

ベアトリス「……はぁ…分かったのよ…連れて行ってあげるかしら」

………


ベジータ「なんだこいつらは…」
森に着いたベジータは、 暫く歩いていると突然フードをかぶった謎の男達が取り囲んでいた

ベジータ(こんなヤツら…前はいなかった…)

ペテルギウス「お待ちしておりましたデス、寵愛の信徒よ!私は魔女教大罪司教怠惰担当、ペテルギウスロマネコンティ…」

ペテルギウス「デス!!!」

ベジータ(俺を取り囲んでいる奴らは大したことは無い…そして俺はまだ今日は気を消費していない…こいつらを殺し、ロズワール達の気を探り空を飛んで帰ることは簡単に出来るはずだ…)

ベジータ「出やがったな…クソ野郎…」

ペテルギウス「クソ野郎…あぁ…もしやアナタ傲慢ではありませんですか?大罪司教の6つの席のうち傲慢のみがいまだに空席なのですよ」

ベジータ「先に言っておく…福音…だったか?俺はそれを持っていない」

ペテルギウス「……………の」

ペテルギウス「脳が!!!!!!」

ペテルギウス「震っっっっっ」

ペテルギウス「えるウウウウウウウウウウウ!!!!!」

ペテルギウス「福音の提示を。寵愛の証を あはぁぁ証 証 証 証いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい…はぁ…私の福音書にアナタの記述はないのデス……ならばアナタはいったい何故にこの場に現れ、訪れ、どういった幸いを私にもたらすの」

ペテルギウス「デスか!!!!!」

ベジータ「知るか」

ベジータは超サイヤ人に変身し見えざる手を避け、
周りのフード達を気功波で消滅させる

ペテルギウス「何です?」

ペテルギウス「あ」

ペテルギウス「あなた今…私の見えざる手を!!!!!」

ペテルギウス「なんたる…なんたる事ですか…私の指先を…こうも無残に、無慈悲に、無秩序に、無作為に、無造作に、無意味に………」


ペテルギウス「脳がぁぁぁ!脳が震えるうううううううう!! !」


ペテルギウス「……わかったのデスやるとするデス私とアナタとどちらが寵愛に相応しいか競い合う時なのデス!」


ベジータ「寵愛だかなんだか知らんが…家族を愛する力ならこっちだって負けてねぇぜ」

ベジータは何本もの見えざる手を捌いたり避けたりなどをしてペテルギウスとの距離を詰め、

ベジータ「フン…貴様ごときに1度殺されると思うと…悲しくなるぜ」

ペテルギウスの顔の前に手をかざし巨大なエネルギー波を溜める

ペテルギウス「何ですそれはそれはそれはそれはあああああああっ!!そして何故私の見えざる手をおおおおおお避けるのデスッッッ!!!!!かあああああ!!!!」

ペテルギウスは背中から何百本もの見えざる手を出現させ、
全てベジータに向かっていく

ベジータ「2度と貴様のツラは見たくねぇ」

ベジータ「ビッグバンアタック!!!!!」

ベジータ(この距離なら乗り移る前に消滅出来る…!!)

ベジータ「死にやがれええええええ!!!!!」

ペテルギウス「私は私は私は…タダでは死んでやりませんやりません…やらないの」

ペテルギウス「デス!!!」

そしてペテルギウスはビッグバンアタックと共に弾ける

ベジータ「…乗り移りに気をつけねぇとな…」

ベジータ「意外と気がまだ残っていやがる…さてと…ロズワールの気を探るか………いた!あそこの方角だな…?」





「脳が……震…え……る」


今日はここまでです
ちなみにベジータは死ねば死ぬほどレベルが上がる設定です
なので、敵に負けても生きていれば強くなる事はありません
今のベジータは超サイヤ人になりながらビッグバンアタック2発程度が限度です

ベジータ「…む」

空を飛んでいるベジータはふと下を見ると、レムの気を発見し、そしてレムの姿を発見する

ベジータ「…そうか…料理の買い出しだな…??」

ベジータ「手伝うか?いや…妙なことをしてはまずいな…放っておくか…」

ベジータ「だが…重そうだな…」

ベジータ「…ちっ」

ベジータ「空から降りてくるのを目撃されちゃまずい…人目のつかない路地裏に降りるか…」


トン「うあああっ!空から人が…!!」

チン「衛兵か…!!!?」

カン「違う…こいつは…」


トンチンカン「あの時の男!」

ベジータ「貴様らか…ちっ…どこにでもいやがるな…」

ベジータ「怪我したくなかったら消えろ 急いでるんだ」

チン「そ…そうは行かないぜ…行くぜ!くらいやがっ」

ベジータは軽くチンの顔を殴ると大量の鼻血を噴射しその場に気絶する

トン「あああああっ!!冗談じゃねぇ!!ずらかるぞ!
おい…そっちもて!」

カン「あ、あぁ…」

トンとカンは倒れているチンを持ち上げて逃げていく

ベジータ「ちっ…余計な時間を使わせやがって…まぁ奴の気は強いからな…逃がすことはない…」

ベジータは路地裏から出てレムの後ろ姿を発見するとレムに駆け寄り

ベジータ「おい」

レム「…え?あ、お客様、どうしてここにいらっしゃるのですか? 」

ベジータ「フン…重い荷物を持っているだろうと思ってな…手伝いに来た…」

レム「………大丈夫です」

ベジータ「貸せ」

ベジータはレムから荷物を奪い取ると

レム「…お客様に無駄な労働をさせるわけには行きません」

ベジータ「おれが勝手にやってるんだ…」

ベジータ(ちっ…やはり俺も甘くなりやがったな…)

レム「では、屋敷についたらすぐに手を洗って厨房まで来てください。作り方を教えますので」

ベジータ「あぁ 」

一般人「キャアアアアアア!!!!」

レム「…!!!?」

ベジータ「何だ?」

レム(この嫌な感覚…まさか…)

???「あぁ…なかなかの体…デス…」

声がした方からは家が破壊され、近くに5人ほど血を流して倒れている そしてその先に指を齧りながらニヤニヤ笑っている女がいた

ベジータ「この気…まさか…」

レム「魔女教…」

???「んん~………? !!!!! あなたぁぁぁっ!!!!! 見つけました…」

ベジータ「…数分前に殺した筈だが…」

???「奇跡にも近くに人間がいたデス!!!!!さらに私は即死とはい かなかった…そして私は見えざる手を使い…あなたのあとを追った…貴方は気づかなかったようデスね?」

ベジータ(ちっ…全く気を感じなかった…何故だ…?)

レム「お客様…数分前に殺したって…どう意味でしょうか?」

ベジータ(まずい…クソッタレが ……ここで…)

???「そう…隣の彼女にもご紹介しておきましょう」

???「私は魔女教大罪司教 怠惰担当ペテルギウスロマネコンティ…」

ベジータ「くたばりやがれーーーー!!!」

ベジータは気功波を放つがギリギリでペテルギウスは避け、後ろの家が破壊される

ペテルギウス「ぬぅっっ!!何故あなたはそんなにそんなにそんなに私の邪魔をするのですか!!!!!」

ベジータ(気は残っているな…超サイヤ人にもなれる…こいつを一瞬で殺す…)

ペテルギウス「貴方の存在は非常に不満、不服、不本意、不愉快、不条理、不合理イイイイ!!!!!ここで死ぬのデス!!!!!」

ペテルギウスは10本ほどの見えざる手でベジータに攻撃する
ベジータは間一髪で避けるとすぐさま超サイヤ人になり

ベジータ「2度と生き返るんじゃないぞ…今度は宇宙のチリにしてやる…!!!」

ペテルギウス「この体では貴方を殺すのは無理そうデスね…もっと優秀な…人材…人間…指先を…」

ベジータは至近距離でペテルギウスをビッグバンアタックで粉々にし、

ベジータ(くっ…もう気が残ってない…もう1度来たら厄介なことに…)

ベジータ(後あの女の誤解も解かねぇとな …)

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レム「…!!!」

レム「かはっ…!!」

ベジータ「!?」

ベジータ「まさか…」

レム「離れ……てく……だ…さい…っ、そして…姉様…達を…ひ…」

ベジータ「気が上昇していやがる…!」

「……ククク…いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!実にいい!!!この体…こんな体に出会えたのは何年ぶりか!!! 」

ペテルギウス「貴方…勤勉ですねぇ…私をこんな秀逸な体の前で殺すなんて…さらに貴方は先ほどの一撃でかなりの力を消費していますねぇ…?恐らくあの金髪の変化も魔法ももう…使えない…」

ペテルギウス「貴方ぁ…」

ペテルギウス「怠惰ですねぇ…」

ベジータ「クソッタレが…いちいち憑依しやがって…許さんぞ! 」

ペテルギウス「この体の、私は最強!!!!!」

ペテルギウス「あなたに生きていられると非常に不満、不服、不本意、不愉快、不条理、不合理!!!!!」

ペテルギウスは見えざる手を何百本も出し、ベジータに逃げ場がないように覆い尽くす
そして追加に3本見えざる手を出現させベジータの腹を貫く

ベジータ「ぐっっ…!!!」

ベジータ(速い…!!!!!なんて鋭い攻撃だ…!!!!!)

ペテルギウス「おやおやおや?結構簡単に貫かれましたねぇ??」

ペテルギウス「ではではすぐに楽にして差し上げましょう…」

??「待った」

ベジータ「……?」

ベジータ「貴様は…!!!!!」

ラインハルト「ピンチのようだね、ベジータ」

ラインハルト「……魔女教か」

ペテルギウス「剣聖…デスかねぇ?いくら剣聖でも今の私は止められません!!!!!」

ラインハルト「ベジータ…ここは僕に任せて、君は他の人達を助けてやってくれ…」

ベジータ「…ふざけるな…借りなんてまっぴらだ…」

ラインハルト「あの時の腸狩りとは格が違う…そして君はそんな状態だ…残念だがこの場にいても……」

ベジータ「クッ…!!!!!」

ベジータ「フン…感謝なんてせんぞ…」

ラインハルト「フッ…大丈夫だよ、ベジータ」

……

ベジータは死体だらけの村を通り過ぎ、ロズワール邸に到着すると魔女教の死体に溢れていた

そして中に入ると玄関で横たわっていたのは首にナイフを刺され、服を真っ赤に染めたラムの死体だった

ベジータ「……」

ベジータ「エミリアの気が感じない…まさか」

ベジータは2階に上ると、 2階が氷で覆い尽くされていた

ベジータ「…っ!」

ベジータ「この気…パックか…? 」

ベジータは強い気を感じる方に歩いているとバラバラになった魔女教の死体が何十体も転がっていた



パック「…ベジータ」

ベジータ「…パック…」

パック「その怪我で…そして僕の魔法を使っても…僕の所まで来れたのは…流石としかいいようがないね…でも…」

…パックの右下には真っ赤に凍りついているエミリアの死体が

そしてベジータの後方には30人ほどの魔女教が現れる

ベジータ「パック…これがお前の本気か…?」

パック「……僕はこれから地球を壊す…そういう契約なんだ…こんな姿になってね…」

パックはそういうと大きな獣に変化し、ロズワール邸の屋根を吹き飛ばす程の大きさになる

ベジータ「なんて気だ…」

パック「残念だけど……君も後数分で死ぬ…」

ベジータ「フン…死ぬまでどんどん増えて来てる魔女教をぶち殺してやる…」

ベジータ(魔女教…貴様らを殺すまでは俺は完全には死なんぞ…何度でも生き返ってやる…貴様らをひとり残らず片付けるまでな…)

今日はここまでですー

ベジータ「…!!!」

ベジータが目を覚ますとそこは森 だった

ベジータ「何だと…?あの双子の女が出てくるんじゃないのか…?」

ベジータ「ここは…あのクソッタレと会った森…」

ベジータ(なるほどな…要するに、俺はロズワール邸で力尽きて死んだ…そして、今度は屋敷からスタートではなくあのクソッタレを倒すところからスタート…というわけか…)

ベジータ「なら…まさか!!」

ベジータは目を閉じ暫くすると目を大きく見開き空を飛ぶ

ベジータ「見つけたぞ!微かな気を!!!」

ベジータ(クソッタレが人間に憑依できるなら…近くにいる人間を全員避難させればいい…全員と言っても…1人しか気は感じんがな…)

ベジータ「おい!!」

女「…へ?…え、あ、空を…飛んでる!?」

ベジータ「そんなことはどうでもいい!さっさとついて来やがれ!!」

ベジータ(ちっ…手を繋いで連れていくしかないのか…?くっ…俺にはブルマが…)

ベジータ(いかん!そんな事を思っている場合ではない!これをしないといま守ってやりたいものが何人も死ぬぞ…!!)

ベジータは女に手を差し伸べると

ベジータ「ここは…化け物が出る森だ!!早くこの手を掴まんと大変なことになるぞーーーっ!! 」

女はベジータの気迫に負け恐る恐る手を掴むと

ベジータ「行くぞ!掴まっていやがれ!」

ベジータはそのまま真っ直ぐ王都へ向かった

ベジータ(フン…清々しいくらい調子がいいぜ)

ベジータ「たしかここら辺にあの双子の妹の方の気を感じた…いやがったな!」

ベジータ「おい、妹!!この女を預かっておけ!!」

レム「お客様…!?今空を…」

ベジータ「詳しい事は後で話してやる…今は一刻を争うんでな」

ベジータはそう言い残すとまた空を飛び、先ほどの森に方角へと向かう

レム「…誘拐でもしたのでしょうか…」

女はベジータの空を飛ぶあまりの速さに気を失っている


………


ベジータ「出やがったなフード野郎共…」
ベジータが森に到着した途端あのフードをかぶった謎の男達が取り囲んでいた

ベジータ「そして…奥にいるのは」

ペテルギウス「お待ちしておりましたデス、寵愛の信徒よ!私は魔女教大罪司教怠惰…」

ベジータ「だまれクソ野郎」

ペテルギウス「…?貴方…今なんと…」

ベジータ「死ね!」

ベジータは超サイヤ人になると右手をかざし、エネルギーを溜め 放つ

ペテルギウス「…怠惰なる権能!!!!!見えざる手!!!!!」

ペテルギウスは何十本もの見えざる手をだし、ベジータのエネルギー波を受け止めるがその衝撃でエネルギー波は弾け飛び、
周りのフード男を、木もろとも吹き飛ばす

ペテルギウスは見えざる手でガードし、衝撃を防御していた

ペテルギウス「あなた…勤勉…ですねぇ」

ペテルギウス「貴方ほどの能力は勤勉でなければ得られないのデス!!」

ベジータ「貴様…今どうやって俺の攻撃を受け止めやがった」

ベジータ(ここで知らないフリをしていれば…奴は必ず油断するはずだ)

ペテルギウス「怠惰なる権能、見えざる手デス」

ペテルギウス「貴方には見えないでしょうが…ここにある無数の手が貴方を引き裂くのデス」

ベジータ「見えざる手…だと?フン、笑えない冗談だ」

ペテルギウス「では貴方に最高で最悪の鮮血を見せて差しあげるのデス。貴方の鮮血をぉぉぉぉを!!!」

ペテルギウスは見えざる手をベジータに向けて攻撃する

ベジータ(数は…20本って所か…?致命傷を避ければガードしなくても行けるはずだ…)

ベジータはわざとペテルギウスの攻撃をくらい、全身から血を吹き出して木に激突する

ベジータ「何…!?」

ペテルギウス「あなた…自分自身の血を見てどう思いますか?」

ベジータ「ちっ…動かん…これが見えざる手…!!」

ペテルギウス「 無視は寂しいですねぇ…私は好意的に接しているというのにのにのにのにに!!」

ベジータ(フン…そうだ…もっと近づいて来やがれ…その時がお前の最後だ…)

ペテルギウス「あなた…怠惰ですねぇ」

ペテルギウスは見えざる手をさらに二本追加し、ベジータの両肩を潰す

ベジータ(っ…!!やはりかなりのダメージだ…これ以上食らうと流石にまずい…か?)

ベジータ「狂ってやがる…な」

ペテルギウス「狂う…?そう、私は愛の狂気にいるのです!! 慈愛に敬愛に純愛に寵愛に親愛に聖愛に友愛に!」

ペテルギウス「そして貴方は私の愛の前に無様にも倒れるのデス!!」

ベジータ「くっ…ここまでか…ちくしょおおおっ!」

ペテルギウスはさらにペテルギウスを背中から出し、止めをさそうと狙いを定めると

ペテルギウス「さようならデス…寵愛の信徒」

ベジータ「…なんてな」

ベジータは自分を締め付けている見えざる手を引きちぎり、
見えざる手を避ける

ペテルギウス「何デス…!?貴方今…私の見えざる手をおおおお!!」

ベジータ「テメェの見えざる手とやらは…どうやら俺には見えるようだな」

ペテルギウス「こんな屈辱恥辱を私に私に私にいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」

ペテルギウスは先ほどの倍の数の見えざる手でベジータのいる場所を叩き潰す

ベジータ「フン、てめぇの攻撃なんて寝てても避けられるぜ」

ペテルギウス「なんたる…なんたる事ですか…私の指先を…こうも無残に、無慈悲に、無秩序に、無作為に、無造作に、無意味に…ああぁぁぁぁ」

ベジータ「終わりだ…二度と蘇るんじゃないぞ」

ペテルギウス「ああぁぁぁああああ馬鹿な馬鹿な私が…滅びることなどぉぉぉぉ!!! 」

ベジータはペテルギウスの背後に移動し背中に両手を当てると
無慈悲に気功波を周り一体に放つ

ペテルギウス「…サテラ 」

ペテルギウスはそう言い消滅する

ベジータ「……ふぅ」

ベジータ(乗り移られた感じもしない…)

ベジータ「奴の気は消えた…」

ベジータ「まだ少し気が残っているな…どういう事だ?今回はかなり気の調子がいい」

ベジータ「さて…あの双子にはなんて言おうか…」

ベジータ「素直に…魔女教…と言っておくか?」

ベジータ「…念のために気を取っておきたいからな…空を飛ばずに行くか」

ベジータ(と言っても…今の俺じゃロズワール、双子、エミリア、猫相手に勝てる自身は無いがな)

ベジータ(猫と言ったら…ヤムチャと一緒にいるやつも猫っぽい奴だったな…あいつは猫なのか…?もしかしてあいつも精霊…?今度聞いてみるか…)


……

ベジータ「着いた…」

ベジータは王都にたどり着くと言い訳を考えながらロズワール邸を目指していた

すると

ラインハルト「…君は、ベジータ…か?」

ベジータ「ライン…ハルト」

久しぶりに書きました…今日はここまでですー

ラインハルト「どうしてここに?そして…凄くボロボロじゃないか」

ベジータ「……」

ラインハルト「まぁ、騎士としては気になる所だけどそれはさておき」

ラインハルト「君は確かあの白い髪の女の人と一緒にいたよね…?」

ベジータ「白い女…?あぁ、あいつか」

ラインハルト「まだ一緒にいるかい?」

ベジータ「屋敷に行けば会えると思うが…」

ラインハルト「じゃあ、こう伝えておいてくれ。以前腸狩りの時にいた小さなやや黄色髪の少女は…」

ラインハルト「王選候補者になった…ってね」

ベジータ「王選候補者…だと?」

ラインハルト「あぁ、それだけその人に伝えてくれればいい。よろしく頼むよ」

ラインハルトはにこやかに笑いベジータにじゃあ、と言って去っていった

ベジータ「王選候補者…つまり王を選ぶ候補者…という事になるな」

ベジータ「王…なるほどな…」



……


ベジータ「…よう」

エミリア「ベジータ!!どこに行ってたの?!レムが突然気絶している女の人を連れてきて…話を聞くとベジータが連れて来たって…」

ベジータ(しまった…あの女の事すっかり忘れていやがった…)

ベジータ「まぁ…とある犯罪者と…戦ってた…感じだな」

エミリア「犯罪者…?また危ない事…」

パック「…薄らぼんやり僕も心が読めるけど大体言ってることは本当みたい」ボソッ

レム「お帰りなさいませお客様。お風呂の準備が出来ております。お話はそれから…」

ベジータ「何!?もうそんな時間か!…フン…了解だ…」

ベジータ(さぁて…あの女の事…なんと言おうか…)

ベジータ(少しでも怪しまれればアウト…だ)


……


レム「お客様お客様、こちらの女の方は一体どちら様なのでしょうか」

ベジータ「フン…俺は王都の隅にそいつが変な3人組に絡まれていたからな。そいつらと戦っていた」

レム「…そうですか かしこまりました。とりあえず明日まで泊めておきます」

ベジータ「あぁ、そうしておけ」

ベジータ「あと…今日はすまなかったな」

レム「…はい?」

ベジータ「突然あの女を連れて来た上に、料理を作る約束まで…」

レム「…大丈夫です。レムが材料を切らしてしまったせいででもあるので」

レム「では失礼致します」

ベジータ「…明日だ」

レム「…? 」

ベジータ「明日、教えてくれ」

レム「………はい」



ベジータ「ふぅ…これでどうだ…今日は凌げたような気はするが…」

ベジータ「もう一つ…だ。この屋敷で客…じゃなく、正式な住人として見てもらいたい…」

ベジータ「…しまった!エミリアにあの事を言うのを忘れてたな…」

ベジータ「ちっ、また約束を破ってしまった…」

ベジータ「知らん!今日はもういい…疲れた」

ベジータ「寝てやる…」


………

ベジータ「ハッ…!生きてるな…?大丈夫だ。」

ベジータ「あの双子達が陽日7時を伝える事はない…よし…やっとこの屋敷での生活二日目だ…」

ベジータ(まずはロズワールだ…この屋敷の住人として扱ってもらいたい)

ベジータ「の前に飯だ…」

ベジータ「見ていやがれカカロット!!!!!俺が貴様を超えてやる!! 」

……

ベジータ「…という訳で、俺を正確にこの屋敷の住人として扱ってもらいたい」

ロズワール「…ん~なるほどね~私は別にいいと思うけ~どね 」

ベジータ「本当か!?」

ロズワール「そ~さ、君は何だってエミリア様の命を守ってくれた~し?昨日も襲われていたこの女の人を助けてあげたそうじゃな~いか。レム達も異議はない~ね?」

レムラム「「はい、ロズワール様」」

ベアトリス「全く…住人として扱ってもらおうなんて贅沢すぎかしら…」

エミリア「昨日からそう言えばよかったのに」

パック「素直じゃないんだよ。リアみたいにね」

ベジータ「という訳だ…これからよろしく頼む」

女「…あの…普通に朝食を頂いているんですけど…私はどうすれば…」

ロズワール「ん~君に仲間はいるのか~な?」

女「仲間…はい、家族と一緒に暮らしています…」

ロズワール「ここから君の家に帰れるか~ね?」

女「はい…大丈夫だと思います」

ロズワール「な~ら、今日も1日泊まって~明日の朝出発するか~い?」

女「本当ですか!?ありがとうございます!」


……

レム「ではお客様ではなく改めましてベジータさん、朝食を終えたら厨房まで来てください」

ラム「じゃあお客様ではなく改めましてジベータ、朝食を終えたらすぐにいらっしゃい」

ベジータ「赤い方…貴様も料理が出来るのか?」

ラム「赤い方ではなくもっと別の呼び方が出来ないのかしら?ちなみにラムの得意料理は蒸かし芋よ」

ベジータ「蒸かし芋…それは料理…なのか?」

ベジータ「まぁいい…今飯が終わった所だ…案内してくれ」

レム「かしこまりました」

早いですが今日はここまででーす

レム「……何ですかこれ」

ベジータ「ちっ…材料が足りんな…まずは俺の得意料理を味あわせてやろうと思ったのに…」

レム「…姉様姉様、明らかに美味しくなさそうですよ 」

ラム「レムレム、本当に美味しくなさそうだわ」

ベジータ「貴様ら…!お好み焼きを知らんのか…!?」

ラム「オコノミヤキ…?この吐瀉物のような物がそんな名前なの?」

ベジータ「これは材料不足で色が少し悪くなっただけだ…この俺が本気を出せば貴様らよりも…」

レム「では、料理の説明に入りましょうか」

……

ベジータ「このジャガイモ野郎ーー!!! さっさと皮をむかれやがれーーー!!!」

しかしベジータは腕を滑らせ包丁がベジータの手に刺さるが、ベジータの腕が硬すぎて包丁が折れてしまう

ベジータ「ちくしょおおおっ!何故だ!!!!!また包丁をおおおお!! クソッタレエェエェエェエェエェエェエェエェエェエェエェエェエェエ!!!!!」

ラム「ジベータ、気が散るから黙っていて」

ベジータ「おい赤髪!!俺はサイヤ人の王子、ベジータ様だ!地べたでは無い!!」

ラム「サイヤジンノオウジ…?また訳の分からないことを…」

ラム「しかも自分で様を付けるだなんて頭が余計おかしく思われるわ」

ベジータ(ちっ…この女…今イライラしているのはこのジャガイモ野郎だ…とっとと皮を剥かれればいいものを…抵抗しやがって!)

【1時間後】

ベジータ「よし…剥けたぞ」

レム「……?ベジータさん…それ、元のサイズより数十倍小さくなっていますね。」

ラム「可哀想に…食べ物を粗末にしてはいけないのよ」

ベジータ「クソッ…どうすれば上手くいくんだ…」

ラム「こうやって もっと丁寧に、冷静に、集中して穏やかに剥くのよ」

ベジータ「何…!?もう剥きやがった…!」

ラム「あの包丁の持ち方も駄目。全然なってないわ」

ラム「ちゃんと親指を使わないといけないわ」

ベジータ「こうか…」

ベジータ「…!?さっきよりも軽く剥けたぞ!!」

ラム「何本も包丁を折っている時点ですぐにやめてもらいたいけれどせめて料理を作るならこれくらいは覚えて貰わないと」

レム「さすが姉様です。説明がお上手ですね。ベジータさん、それが終わったら次はこっちをやってみて下さい」

ベジータ「あぁ…任せておけ」


………

ベジータ「さっきよりは上手くなった…な」

ラム「まだまだゴツゴツしているけどまぁ今日は合格点だわ」

レム「じゃあ次はこのお肉と今剥いた物を切って下さい」

ベジータ「フンッ…切るくらいは誰でも出来る」

ベジータ「うおおおおっ!」

レム「ベジータさんっ!そんな力ずくでやったら…包丁が折れ…」

……


ベジータ「やっと切れたぞ…」

ラム「今ジベータは合計14本包丁を折っているわ。もっと買いたさないとね」

ベジータ「14本…だと?」

今日はここまでです

ベジータ「出来た…完璧だ…」

ラム「87回目にしてようやく形になってきたわ」

レム「もう覚えましたか?」

ベジータ「あぁ…れ、礼など言わんぞ」

レム「では、お礼がわりに今から村に買い出しに行くので、ついてきて頂きたいです」

ベジータ「買い出し…?」

レム「今日はかなりたくさんの量を運びますので、ベジータさんの協力が必要です」

ベジータ(ここで断ったらどうなる…?いや、やめておこう…またペテルギウスとやらには会いたくないからな…)

ベジータ「了解だ」

レム「では行きましょう」


……

【村】

ミルド「あ、屋敷のメイドさんだ」

リュカ「隣にいる人は誰だ?変態?」

村に住んでいる子供達は、ベジータの周りを取り囲み

ベジータ「なんだ貴様らは…」

リュカ「なんでおっさんメイドさんと一緒にいるんだ?」

ミルド「ストーカーだー!」

ベジータ「ちっ…違う!黙れ!!」

カイン「焦ってる焦ってる~」

レム「ベジータさん、じゃあ私は買い出しに行ってきますので。子供達と遊んでいて下さい」

ベジータ「なっ…クソッタレ…!!」

リュカ「クソッタレ~?なんだそれ~」

ベジータ「クソッ……しょうがない…」

……

レム「ベジータさん、ベジータさん。そろそろ買い出しも終わるので屋敷に戻りましょう」

ベジータ「あ、あぁ…分かった」

リュカ「じゃあなベジータ!」

ペトラ「また来てねベジータ!!」

ベジータ「分かった分かった…フン…」

レム「人気者でしたね」

ベジータ「フン…勝手にあいつらが来ただけだ」

ベジータ「それより半分荷物よこせ。手伝う約束だろ」

レム「びっくりしました。忘れているものかと」

ベジータ「なんだと~!!」

レム「冗談です。ありがとうございます。」

ベジータ「フン…」


……

ベジータ(夕食までしばらく時間があるな…ベアトリスとやらの所にでも行くか…)

ベジータ「おい、」

ベアトリス「…!!勝手に入ってくるなかしら!」

ベジータ「知るか 夕食まで暇なんでな」

ベアトリス「…?あんた…ちょっと手かすかしら」

ベジータ「な…なぜだ!」

ベアトリス「いいからとっとと出すのかしら」

ベアトリスはベジータの右手を触ると驚いたように目を見開き

ベアトリス「あんた…呪われてるのかしら」

ベジータ「なに!?」

ベジータ「フン…どうせ冗談だ…?」

ベアトリス「そう思うならとっとと死ぬのかしら。」

ベジータ「本気で言っていやがるのか…?」

ベアトリス「ベティは嘘はつかないのかしら」

ベジータ「呪い…だと」

ベジータ「おい、 呪いを解くことは出来ないのか?」

ベアトリス「できるかしら」

ベジータ「ならさっさと解きやがれ!」

ベアトリス「ハァ…なんでベティが」

ベジータ「ふん…俺が死んだらエミリアが多分少しくらいは悲しむ。その悲しむエミリアの姿を見てパックも心にダメージを食らう…つまり、俺が死んだらパックが悲しむ…そういう事だ」

ベアトリス「むむむ…分かったのよ」

ベアトリスは右手を触ると手が輝き、そこから黒い霧が現れベアトリスはそれを破壊する

ベアトリス「全く…忌まわしいったらありゃしないのかしら」

ベアトリス「これでアンタは大丈夫かしら…全く、そんな物どこから貰ってきたのかしら」

ベジータ「おい、どの呪いも右手を触らないと解けないのか?」

ベアトリス「呪いがかかった場所を触って呪いを解くかしら。つまりアンタは右手から呪いを貰ったのかしら」

ベジータ(右手…まさかレムが…?いや、レムには右手は触られていないはず…そういえば…さっき村で…犬に噛まれたな…血は出なかったが…少し痛かった気がする… )

ベジータ(犬…か…!?)

ベジータ(あのガキ共が危ない!)

ベジータはベアトリスの部屋から出ると、屋敷の玄関に行き

レム「どこに行くんですか?もう夕食が出来上がりますよ」

ベジータ「村が危ない…あの犬に…」

レム「犬…?」

ベジータ「理由は後で話す…とりあえず村に行ってくる」

レム「待ってください。レムも行きます」

ラム「レム!?何を…今ロズワール様は王都に行って屋敷にいないのよ?勝手なことは…」

ベジータ「どうせロズワールには俺を観察していろと言われたんだろ…?」

ラム「…っ」

ラム「ラムもこの目で見守るわ」

レム「姉様、そっちの目を使わない方が…」

ラム「いいのよ…」

ベジータ「よし、行くぞ…」

今日はここまででーす

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年04月20日 (木) 16:42:23   ID: MliaOk0I

興奮しながら読ませて頂いております
さすがサイヤ人の王子と言いたいのですが、DBの気とリゼロのマナの概念が同じなのはわかるのですが、ベジータはリゼロの影響を受けず原作通りの強さだともっと良かったです!

2 :  SS好きの774さん   2017年06月22日 (木) 09:40:36   ID: _IimlKt5

ベジータ弱体化しすぎでしょ もはや別人では

3 :  SS好きの774さん   2020年02月14日 (金) 09:32:49   ID: 5e82IXjk

半端もん載せてるからここ嫌いなんだよ

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