モバP「輝子ー!乃々ー!」オーイオーイオイオイちひろ「ええ……」 (136)

注意
男性Pです
デレステイベントコミュネタバレあり






ちひろ「ただいま戻りましたー」

モバP(以下P)「うわあああああああああ!」ボロボロボロボロ

ちひろ(ええ……)ドンビキ

ちひろ「えーっと……Pさん、何を泣いているのですか?」

P「あっ、ち、びろざん、しょうこが……のの、が……ふっ、ぐうぅ、ヴうううぅぅ……!!!」ボロボロ

ちひろ「輝子ちゃんと乃々ちゃん……あっ、インディヴィジュアルズですか? この前のイベントは大成功でしたね! 三人の成長が感じられて、泣いちゃったんですか?」

P「ふぅ、ぐすっ、たじかに、成長したことはうれしいけど、そうじゃないんでずよぉ」ボロボロ

ちひろ「はあ、いったい、何があったんですか?」

P「うっ、実は――」ボロボロ


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1490880612


二時間前

美玲「プロデューサー!」

P「おっ、どうした? 三人揃って」

輝子「えっと、その、だな……」

乃々「じ、実は……三人の、アジトがあるといいねって話になって……それで……」

P「へえ、アジトか。いいな。俺もそういうの昔やったよ。秘密基地とか作ったなあ……」

美玲「それで、プロデューサー、その……えっと……」

乃々「み、美玲ちゃん、輝子ちゃん」

輝子「ああ、一人で言えないことも三人でなら」

美玲「そうだな。せーの」

「「「プロデューサー(さん)、インディヴィジュアルズに部屋をくれ(ください)!」」」

P「ん? ああ、そういうことか。部屋、ねえ……」

P(うーん、正直きついな……部屋なんて空いてないし、それにあったとしてもちひろさんの許可が……)

P(でも、この三人が、勇気を出して言ってきた要求だしな……できることなら叶えてやりたいが……)

美玲「……やっぱり、ダメ、か?」

P(……すいませんちひろさん)

P「ああ、そういえば、ほとんど使ってない倉庫があったな。三人のアジトにするにはちょっと狭いだろうけど、それでいいか?」

「「「うん(はい)!」」」パァァ


倉庫

P「ごめんな、こんなところしか用意できなくて」

乃々「大丈夫です。ちょっと散らかってますけど……掃除すれば全然使えそうですし」

輝子「それに、いい感じに暗い……キノコがよく育ちそう」

美玲「ああ、今のウチらにはこれくらいでちょうどいい。これから、ウチらインディヴィジュアルズが、事務所ごと大きくすればいいんだからな!」

P「ははっ、頼もしいな」

P(本当に、三人とも、頼もしくなった……)

P「じゃあ、俺は仕事に戻るから、なにか入り用になったら言ってくれ。掃除用具は事務所の使っていいし、何か買うんなら経費で落とすから、ちゃんと領収書もらってこいよ」

「「「プロデューサー(さん)、ありがとう(ございます)!」」」



一時間後

乃々「あ、あの、プロデューサーさん……」

P「お、どうした?」

輝子「親友、仕事中ですまないが、ちょっと、そこをどいてもらえないか?」

P「おう、いいぞ」

乃々輝子「「よっこい、しょっと」」

P「…………え?」

P「えっと、輝子、森久保、どうしたんだ? 少女漫画と原木を持って……」

輝子「え? なにって……」

乃々「引っ越し……ですけど」

P「ひっ……こし……?」

乃々「あ、アジトにもっていこうと思いまして……これからはあそこがもりくぼの居場所になりますし」

輝子「今まで、机の下を占領しちゃってて悪かったな……ありがとう……でも、私たち、もう大丈夫だから……」

乃々「ええ。その、戦友が、見つかったんです……」///

輝子「フヒ……照れるな……」///

P「もりくぼの……いばしょ……もう……だいじょうぶ……」

乃々「足元に物置いてて、仕事の邪魔になってたのはわかってたんですけど……」

輝子「どこに置けばいいかわからなくて……私達、親友に甘えてた。ごめんな」

P「いや、いいんだけど、ぜんぜんいいんだけど」

乃々「その……今まで……ありがとうございました」

輝子「ああ……本当に感謝してる……今まで、ありがとう」

P「……ああ、どういたしまして」

P(そして、乃々は少女漫画をもって、輝子はキノコの原木を持って出て行って)

P(残された俺は、ずっと二人の言葉を反芻していた)

P「ふたりの……いばしょ……」

P「もう……だいじょうぶ……」

P「いままで……ありがとう……」

P「う、うおおおおおおんんん」ブワァ

P「しょうこぉ、ののぉ……」ボロボロボロボロ


ちひろ「それでずっと泣いてたんですか!? 二時間前の一時間後だから……もう一時間もずっと!?」

P「……ずっとというわけじゃないです。あるていどなくといったんはおさまるんですけど……」スンスン

P「なくのを……やめると……また……」スン

P「あのふたりが……しょぞくしたときや……ここに……にげてきたときのことなんかを……おもいだしてぇ……」ポロ

P「う、う、うううぅぅぅ」ポロポロ

ちひろ「ああ、はいはい。どうか落ち着いてください」セナカサスリサスリ

P「すいませっ、ちひろさっ、んん、すいませんっ、すいません」ボロボロ

ちひろ「べつに二人がやめるわけではないんですし、それに二人とも、というか、うちのアイドルは全員Pさんの担当じゃないですか」

P「わかってるんですけど……でも……でもおぉぉ……」ボロボロ


ちひろ(あちゃあ、これは思ったより重症ですね。最初はあんなに机の下を占領されるの嫌がってたくせに)

ちひろ(相当なアイドルバカだというのはわかっていたつもりでしたがここまでアイドル離れできないとは……引退とか結婚……いや、彼氏の噂が出ただけでも泣きますねこりゃあ)

ちひろ(しかし、困りましたね……アイドル全員を一手に引き受けてるPさんがこんな調子だと、うちの会社回らないんですけど……)



???「「「「ふふふ……話は聞かせてもらった」」」」



ちひろ「あ、あなたたちは!」


翌日 事務所入り口

美玲「さあ、今日も一日がんばるぞ!」

乃々「あ、待って。美玲ちゃん」

美玲「どうした? 乃々」

乃々「今日は、その、大きな声で元気にあいさつしてみませんか?」

美玲「え、ええ!?」

輝子「フヒ……いいな、それ。朝から元気なことはアイドルとしていいって、親友も茜さんを褒めてた」

美玲「……たしかにそうだな。ちょっと、緊張するけど」

乃々「だ、だいじょうぶです……もりくぼも、自分で言って震えてますぅ……」フルフル

輝子「乃々ちゃん、ヒャ、フゥ、自分で、言ったァ、のに、ヒ」

美玲「輝子だってヒャッハーしかけてるぞ……」

輝子「大丈夫。三人でなら怖くなイゼんんん」

乃々「お、おさえて、抑えて輝子ちゃん」ブルブル

美玲「い、いったん落ち着こう」

「「「ふう…………」」」

美玲「ふふ」

乃々輝子「?」

美玲「いや、考えてみれば、事務所であいさつだなんて、大勢の前で歌って踊るよりよっぽど楽なことなのに、三人ともビビってるのっておかしいなって」

輝子「た、たしかに」フフ

乃々「そうですね」フフ


美玲「……よし。覚悟は決まったな。開けるぞ」ガチャ

「「「おはようございます!」」」

ちひろ「おはようございます」

みく「おはようにゃ」

P「おう、おはよう。今日は元気だな」

まゆ「おはようございますぅ」

志希「おっはようー、んー、この匂いはインディヴィジュアルズだね」

幸子「おはようございます……って志希さん、声じゃなくてにおいで判断したんですか?」

輝子「あ……あれ?」

乃々「プロデューサーさんとちひろさん以外の姿が見えないんですけど……」

美玲「あれ? みんなどこにいるんだ?」

まゆ「ここですよぉ」ヒョイ

輝子「まゆさんは机の下にいたのか……」

乃々「ほかの皆さんはどこに……?」

幸子「こっちですよこっち」

美玲「?」


机の下

みくまゆ志希幸子「」ギッチリ

インディヴィ「「「ううううわああああ!!??」」」

美玲「な、なにがどうなってるんだこれ?」

輝子「四人も入れるんだな……机の下って……」

乃々「どういうことですかぁ……まゆさんはいつも通りとしても、四人も詰まってるのはもうもりくぼの理解の範疇を超えてます……」クラリ

みく「いやー、Pチャンの机の下って居心地どうなのかな? って前から気になっていたんだにゃー」

志希「ここはいいねえ~。プロデューサーの極上のにおいを常に嗅げて最高~」ハスハス

幸子「ぼ、ぼくはあれですよ。あれ……ほら、仕事で疲れたプロデューサーさんにぼくのカワイイ成分をいつでも注入できるようにここにいるんです! ぼくはカワイイからこういう気づかいだってできるんですよ!」ドヤア

まゆ「カワイイはともかくPさんへの気遣いはまゆのほうができますけどね」イラァ

幸子「ひっ」


美玲「それにしても四人は詰まりすぎだろいくらなんでも」

志希「そうだねえ。狭いよねえ。誰かが出て行ってくれたらいいんだけどにゃあ」

みく「うーん、そうだにゃあ。ここは一番年長者の志希チャン譲ってくんない?」

志希「あっはっはー。おもしろーい。むしろここは事務所の先輩として譲ってくれないんですか? 前川先輩?」

みく「先輩だって思ってんなら普段から敬えにゃ。みくはどかないよ」

まゆ「みくちゃんどいてくれないんだって、こういう態度、かわいくないよね幸子ちゃん」

幸子「え?」

みく「そうだにゃあ、みくはかわいくないんだにゃあ。この場からカワイくどいてくれる手本があればみくもカワイくどけるんだけどにゃあ~」

幸子「そんな振りには乗りませんよ!」

「「「ちっ」」」

幸子「あっ、プロデューサーさんはどう思います? アイドルがこんな醜く争ってる姿を見たら愛想尽かしちゃうんじゃないですか?」

まゆ「幸子ちゃん?」ゴゴゴゴゴ

幸子「や、ややっやるってんですか? ぼくだって簡単にはやられませんよ」ガクガクブルブル

まゆ「もう! だいたいまゆはずっとPさんの机の下にいたんです! あなたたちみたいなぽっと出とは違うんです! ここはまゆの場所なんです! とっとと出てってください!!!」

みく「ええー横暴だにゃあ。まゆチャンはずっとここにいたんでしょ? だったらたまにはみくに譲ってくれてもいいじゃん。まゆチャンのケチ!」

幸子「そうですよ! ぼく達はずっとこの機を窺っていたんですよ!」

志希「うーん、これはもうみんな眠らせたほうが早いかな? ね? アレ、使っていい?」

P「おいおい喧嘩すんな。仲良くせんと追い出すぞ。志希も変なの使おうとすんな」ナデリナデリ

みく「ニャフフーダイジョウブニャーミンナナカヨシニャー」

志希「そうだよ~みくちゃんともまゆちゃんともさちこちゃんともしきちゃんはだいしんゆうーうぃーあーえヴぁーもあー」

まゆ「はい、まゆもみなさんのことだいすきですよ~」

幸子「はい! ぼくも大好きです! いや、ほんと、ホントですよ!」

輝子(さっちゃん以外ひどい棒読みだな……)


乃々「ぷ、プロデューサーさんは……その、いいんですか?」

P「ん? 何が?」

乃々「いえ、その……言っちゃ悪いですけど……机の下に四人もいて、仕事できてるんですか?」

美玲(……乃々?)

P「いや、確かに騒がしいが、まあ、三人も四人も変わらないよ」

乃々「そ、そうですか?」

輝子「……ちひろさんは、いいのか?」

美玲(……輝子?)

ちひろ「まあ、仕事してくれるだけマシですので」

インディヴィ「「「?」」」

P「……」

ちひろ「……いえ、なんでもありません。強いて言うなら『話は聞かせてもらった』って言ったのは結局誰だったのかが気になるところですね」

輝子「? そ……そうか……」

乃々「…………じゃあ、私達は、その、レッスン行ってきますので……」

P「おう、行ってらっしゃい」

美玲「あ、ああ……」


レッスン後

美玲「…………輝子、乃々、なんだか今日、お前ら変じゃなかったか?」

輝子「? 私たちはいつも変だろ?」

美玲「いや、そういう意味じゃなく、なんか、こう、いまいち集中できてなかったような」

乃々「……もりくぼ自身は気づかなかったですけど……体調が悪かったりとかした……んですかね?」

輝子「そうだな……私も、いつも通りだと思うけど……」

美玲「そうか……」


翌日

乃々「おはよう……ございます……」

P「おう、おはよう」

仁奈「おはようごぜーます!」

薫「おっはようございまー!」

由愛「おはよう、ございます……」

ありす「おはようございます」

千佳「おはようございます!」

美玲「また机の下から声が……」

輝子「でも、今日は、昨日と違うメンバーみたいだな」

ちひろ「ええ、みんな結構机の下に興味深々だったみたいで……喧嘩になりそうだったので、日替わりで交代することにしたんです」

乃々「いつのまにかそんな大変なことにぃ……」

ちひろ「まあ管理システムも整いましたし、さほど大変ではないですけどね。こっちで管理するほうが、昨日みたいにアイドル達がぎゅうぎゅう詰めにならないよう調整もできていいですし」

輝子(管理システムをすぐに作っちゃうちひろさんすごすぎる……)


仁奈「怪獣の気持ちになるですよー!」

千佳「えー、どうせならPくんに怪獣役やってもらって仁奈ちゃんも魔法少女になろうよ」

薫「薫も仁奈ちゃんの魔法少女見たい! ね、仁奈ちゃん、魔法少女やろ?」

仁奈「そ、そこまできたいされちゃしかたねーですね」///

ありす「いやプロデューサーさんは仕事中ですし」

P「いや、橘俺は「ありすです」……ありす、俺は別にいいぞ?」

仁奈「わーい!」

ありす「……すいません。忙しいのに」

P「いや大丈夫だって。それに、たち……ありすの魔法少女も見たいしな」

ありす「え? な、なんで私がそんな」

千佳「えー! ありすちゃん魔法少女やらないのー?」

薫「薫も見たかったなー」

仁奈「仁奈もありすちゃんの魔法少女見たかったな……」

ありす「あ……」

由愛「ありすちゃん、魔法少女、やろ?」

ありす「……わかりました。魔法少女役やりましょう」

P千佳仁奈薫由愛「「「「「わーい」」」」」

ありす「……一緒にがんばりましょうね、由愛さん」

由愛「あ……巻き込まれちゃった……みんなの絵を描きたかったんだけど、まあいいか」

キャイキャイ

輝子乃々「…………」


翌日

拓海「何見てんだこらぁ!」

P「いや俺の机なんだけど……」

拓海「あ、Pか。わりぃ、こうしてダチと集まってるとよく見られてたからよ、つい……」

P「まあいいけど、しかし、お前が来るとはなあ」

拓海「いや里奈が入りたがってよお」

里奈「たくみんにはつきあってもらってるぽよ~」

P「へえ。里奈、こういうところ好きなのか?」

里奈「いや、前に入れさせてもらったことあんだけどさー、案外落ち着くなあと思ってね。たまに入りたいって思ってたんだ」

里奈「たくみんはどうよ? 机の下、結構いいとこっしょ?」

拓海「いや、アタシはよくわかんねえな。むしろ落ち着かねえ。なんかPに見られてるような気して……」

里奈「そりゃあ、たくみんそんな胸空いた服だったら上から見られても仕方ないっしょ」

拓海「な、な、な」//////

拓海「てんめええええええええええええ!!!!」

P「見てない! 本当に見てないって! 紫のブラとか見えてない!」

拓海「がっつり見てんじゃねーかああああああああ!!!!!!!」

ギャーギャー

輝子乃々「…………」


翌日

保奈美菜々キャッキャ

P「まさかいい大人がここに来るとは……」

保奈美「リアクションおかしくありません!?」

菜々「菜々たちはJKなんですよ! JK!」

P「はいはいわかりましたよ。JKですね、JKJK」

保奈美「ちょっと! 菜々さんはともかく私までこういう扱いやめてもらえませんか!」

菜々「保奈美ちゃん!?」

ワーワー

輝子乃々「…………」



翌日

早苗「やっほー! Pくん、飲んでるー?」

P「飲んでませんよ仕事中ですよなんですかこの三人はちゃんと管理してくれてんですかちひろさん!!」

楓「まあまあ駆けつけ三杯っていうじゃないですか。ほらほらほらぐいぐいぐいっとどどどうぞ」

P「三倍ってことですか? わかりづらいうえに面白くないんですけど……」

楓「がーん」

P「……ていうかそれそんな簡単に飲める奴じゃないですよね楓さん? たしか度数22%とかあった気がするんですけど」

友紀「うるさいなー、ほら、飲んだ飲んだ」

P「ちょっと待て落ち着け友紀ゴボグボガボ」

ワーワードンチャンドンチャン

輝子乃々「…………」


翌日

つかさ「よっ」

マキノ「邪魔してるわ」

P「おう、二人してどうした」

つかさ「いや、事務所で一番ここがホットだって聞いてさ。ちょっとリサーチしようと思ってな」

マキノ「まあ私もそんなところよ」

P「……なにかいいデータは取れたか?」

マキノ「ええ、それなりに面白いわ。アイドルが惹きつけられるのもわかるわね」

つかさ「そうか? 私はそれなりなんてもんじゃないポテンシャルがあると思うぜここには……机の下喫茶、机の下居酒屋……机の下パーティなんかも……」ブツブツ

P「あんまりへんなの流行らそうとするなよ。腰痛めそうだから……」

輝子乃々「…………」


翌日

きらり「……」ゴロ

P「今日はきらりだけか」

きらり「んっとね、ほんとは杏ちゃんときらりで入ろうとしたんだけど、ちひろさんがきらり一人で限界だって」

きらり「んへへ……きらり、おっきくって困っちゃうにぃ☆」ニコ

P「……」

きらり「……そろそろでーようっと」

P「え?」

きらり「きらり、他の女の子みたいにちゃんと座れないから、Pちゃんの邪魔になっちゃうから、ここから出るゆ」

きらり「ごめんね。Pちゃん、今出るから――」

P「ちょっ、ちょっと待てきらり!」

P「……俺は、きらりにそのままいてほしいかな」

きらり「……でもきらり、おっきいから、Pちゃんの邪魔になっちゃうよ?」

P「きらりは酒を勧めてきたりしないだろ? 全然邪魔になんかなってないさ。どころか下にこんなかわいい女の子がいると思ったら仕事のやる気でまくるわ」

きらり「か、かわいいって」

P「大丈夫。きらりは『かわいい女の子』だよ」

きらり「も、もうっ! Pちゃんはすぐそういうはっずかすぃーことゆーんだかr」ガン

P「今ものすごい勢いで頭ぶつけたな……きらり、だいじょう……き、きらり!? きよらさん! きよらさーん!!!」

輝子乃々「…………」

美玲「は、はやく清良さん呼ばなきゃ……!」


翌日

愛海「…………」

P「…………」

愛海「ねえ、プロデューサー……」

P「なんだ?」

愛海「ここなら……机の下なら狭いところで女の子と触れ合いたい放題って聞いたんだけど……」

P「まあ、そうだな……」

愛海「……なんで」

愛海「……なんであたし一人なのさ!」

P「そりゃちひろさんがちゃんと管理してくれてんだからそうなるわ」

愛海「……なんで……なんで」ボロボロ

愛海「かえして……かえしてよ……! せっかく予約して今日まで待ったあの期待を……!」

P「知らんがな」

愛海「くそう……くそう……」

P「アイドルがそんな言葉を使うんじゃありません」

愛海「…………ん?」

愛海「いま、あたしの女体レーダーが反応を……」

輝子「フヒ!? まずい! こっちに来るぞ!」

美玲「う、うわああ! 逃げろおおお!」

乃々「ああ、待って、二人とも待ってください! あうっ」コケ

愛海「うひひ……」

乃々「あっ……」


翌日

フレデリカ「やっほー、プロデューサー、カフェオーレー。あ、間違えたシルブプレー。」

P「どっちにしろまるで意味が分からんぞ!」

フレデリカ「今日はフレちゃんが机の下担当ってことだよーだからよろしくねーって感じでジュテームって言ったんだー」

P「言葉変わっとるぞ」

フレデリカ「あれ? なんて言ったんだっけ? まあいいや。ここで忘れちゃうってことは大切なことだから思い出さなくていいよね!」

P「いや大切なことはがんばって思い出してくれよ」

フレデリカ「あ、喉乾いた。プロデューサー、コーヒー飲みたい」

P「また脈絡なく……いつもどおりカフェオレか?」

フレデリカ「んー、今日はアメリカンな気分だからキャラメルマキアートで!」

P「もうわけわからん」

フレデリカ「アメリカンな気分なのはほんとだよ。だから今日はフレデリックって呼んでね?」

P「それ日本のバンドじゃ……あー、アメリカってことはフレデリック=マーキュリーか……なんで知ってんの?」

紗南「私が教えた」

フレデリカ「お前だったのか」

紗南「暇を持て余した」

フレデリカ「神々の」

「「遊び」」

P「また懐かしいものを……って14の紗南が知ってるもんなのか?」

フレデリカ「私が教えた」

紗南「お前だったのか」

P「いや、もういいよ」


紗南「プロデューサー、TSとっといたから一緒にあーくなま見ようよあーくなま」

P「紗南さん、俺、仕事ってのがあるんですよ」

紗南「いつ終わりそう?」

P「今日こそは定時に帰るのが目標」

紗南「じゃあ21時くらいになりそうだね。ポケハンでもやってるか」

P「もうちょっと俺を信じてくれてもいいんじゃない?」

フレデリカ「フレちゃんはプロデューサーならすぐ仕事終わらせてフレちゃんにイタリアン奢ってくれるって信じてるからね?」

P「たしかにフレデリカと遊んでたら21時くらいになりそうだ……」

フレデリカ「なにそれひどーい。あと『フレデリックです』」キリッ

ワイワイ

輝子乃々「…………」


翌日

フリルドスクエアミッチリ

P「あの、ちひろさん?」

ちひろ「どうしても四人がいいって聞かなくって……」

P「大丈夫ですかね……」

あずき「大丈夫だよ! 密着しても大丈夫なように薄着大作戦してるから!」

忍「大作戦てつければなんでもいいって思ってきてない?」

柚「あずきチャンったらもう」ポッチ

穂乃香「! ゆ、柚ちゃん! その……ブラは!(小声)」///

柚「ん? ブラはしてないよ? 薄着大作戦中だし」

P「」ガタッ

忍「何反応してんのPさんのエッチ!」

あずき「あわわ、柚ちゃんそこまでしなくても……ほ、ほら、あずきのブラ貸すから!」

穂乃香「そしたらあずきちゃんのがなくなっちゃうよ!」

あずき「き、着物はもともと着けないものだから大丈夫!」

柚「あはは。冗談だよ冗談。ブラにちょっとボタンつけといただけでブラはつけてる」ペロン

忍「何見せてんの柚ちゃん!」

穂乃香「あ、ぴにゃのボタンだ、かわいい」

柚「へへーいいでしょ? あとで穂乃香チャンにもあげるね」

穂乃香「ありがとう」

忍「何朗らかに会話してんの!? ああ、もう柚ちゃんは服をおろして! Pさんは見ない!!!!!」

ギャーギャー

輝子乃々「…………」


翌日

ほたる裕美千鶴泰葉「「「「ええー! なんでダメなんですか!!」」」」

ちひろ「昨日四人での利用を許可したら大騒ぎになったとき止めるのが大変で……だからやっぱり四人はもうやめようってプロデューサーさんと話したんですよ」

裕美「そんなあ」

ほたる「さ、三人ならいいんですよね?」

千鶴「ほたるちゃん、まさか出て行く気?」

ほたる「ギク。で、でも、これもきっと私の不幸のせいで……」

泰葉「そんなんじゃないですよ。大丈夫。ほたるちゃんが抜けなくても私が抜けますから、私はもともとあとから入ったんだし……」

裕美「だ、ダメです! ほたるちゃんも泰葉さんもダメ! 四人揃ってGIRLS BE NEXT STEPなんです!」

ほたる泰葉「「裕美ちゃん……」」ジーン

ちひろ「でも四人では机の下に入れませんよ」

千鶴「四人では入れないならプロデューサーにどっか行ってもらって誰かが椅子に座れば……男もいなくなって完全な女子会になるし……」

P「え? ひどくない? 元々俺の机だぞ……」

千鶴「はっ! き……聞いてた!?」

P「むしろ今の声量でなぜ聞こえないと思った?」

ワーワー

輝子乃々「……」

倉庫

輝子「…………」

乃々「…………」

美玲「……ごめんな」

輝子乃々「「え?」」

美玲「二人は机の下が好きだったのに……ウチが外に出しちゃったから……だから……」

乃々「そ、そんなこと言わないでください! 美玲ちゃん!」

輝子「そ、そうだ……! 美玲ちゃんが机の下から引っ張り出してきてくれた時、私たち、本当はすごくうれしかったんだ! ……だから、そんなこと言わないでくれ!」

美玲「……でも二人、最近元気ない」

乃々「それは……」

輝子「その……」

美玲「いいよ、気を使わなくって……」

乃々「ほ、ホントに、ホントに違うんです!!」



輝子「べつに、机の下に居たいというわけじゃないんだ。……ただ」

乃々「なんというか……こう……元々の居場所がなくなっちゃって……さみしいというか……」

輝子「久しぶりに実家に帰ったら、机も本棚も撤去されてたみたいな……なんか、そういう、さみしさがあるんだ……」

乃々「まあ、片づけちゃったのは私たちなんですけど……」

輝子乃々「「……はあ」」

美玲「ええと、つまり、二人は帰る場所がなくなっちゃったような感じってことか?」

乃々「そういうこと……です……」

輝子「いいんだ。みんなで仲良く机の下を使ってくれること自体は……ただ、ほんのちょっと前までは私たちの場所だったんだと思うとなんだか……な」

乃々「……わがまま言ってるのはわかってるんです。私たち自身で机の下から出て行くって決めたんですし……わかってるんですけど……」


美玲「なんだ、そんな思い悩むことないじゃないか」

輝子乃々「「え?」」

美玲「ようは、机の下をいつでも帰れる場所にしたいってことだろ」

美玲「なら、机の下に『ここは輝子と乃々の場所だぞー』ってマーキングすればいいんだよ」

輝子「ま、マーキングって、あの、犬が電柱にひっかけたりする?」///

乃々「そ、そ、そんなの……むーりぃー……恥ずかしくて、できません……」///

美玲「いや、さすがにそのままはまずいだろ……」///

美玲「簡単にさ、所有者を表す証みたいなのを置いておけばいいんだ」

輝子「……それでも、な」

乃々「うぅ……アジトまで提供してもらってそんなわがまま……厚かましすぎます。もりくぼにはできません……」


美玲「なら、ウチも行くよ……三人でなら、できるだろ」

輝子「で、できるかもしれないけど……やっぱり申し訳ない……」

乃々「言えたとしても……プロデューサーさんがどう思うか……」

美玲「……どう、思われたくないんだ」

輝子「親友には……」

乃々「プロデューサーさんには……」

輝子乃々「「嫌われたくない(です)……」」

美玲「じゃあ、ウチらのプロデューサーは、こんなことで怒ったり、嫌ったりすると思うか?」

輝子「それは……」

乃々「……ないですね」

輝子「ああ……親友は、私がわがまま言っても聞いてくれたな」

乃々「……もりくぼが逃げても……もりくぼを信じてくれました。本気で嫌がったら……お仕事断ってくれました」

美玲「なら、本気でお願いしたら……」

輝子「きっと……叶えてくれるだろうな」

乃々「そう……ですね」


輝子「でも……甘やかしてくれるからって……甘えていいのかな……?」

美玲「……まあ、それは、あれだな」

美玲「ウチたちをアイドルにしたアイツが全部悪いってことで」

乃々「それも……そうですね。元々一回だけって話だったのに、もりくぼをここまで連れまわして……なんだか、わがまま言っても許されるような気がしてきました」

輝子(本当にいいのかな……)

輝子「ま、いっか」フヒ

事務所

P「ふう……みんな帰ったか……」

P「……」チラ

机の下「」シーン

P(輝子、乃々、二人がいなくなったら、なんだか机の下ががらんとしちゃったよ)

P「でも、すぐに慣れなきゃなあ……」

ガチャ

「「「プロデューサー(さん)!」」」

P「お、どうした。三人揃って」

美玲「その、あの」

輝子「倉庫、掃除したんだけど、それでも、荷物入りきらなかったんだ……それで……それで……」

乃々「え、えっと……これ、入りきらなかった分、なんで、また、机の下で預かってほしいんです」スッ

つ一冊の漫画と小さい原木

P「…………」

美玲「あ、あの……プロデューサー?」

P「…………ふ、ふふ」

P「ふふふ、ははははは」

美玲「な、なに笑ってんだよ!」

P「だ、だって……気合入った顔で何を要求されるかと思ったら……ふふ、こ、これだけって……」

乃々「だ、だからって笑うことないじゃないですか!」

P「くふふ……ああ、すまんすまん」


P「じゃあ、確かに受け取ったけど……本当に俺の机の下でいいのか? なんならちゃんとしたところを作って……」

乃々「いえ……机の下でいいんです……」

輝子「ああ……そこがいいんだ」

P「……わかった」


すいません今日はいったんここまで
続きは元気があったら四月一日に

あ、1です。なんも保証するものないけど

把握できてないアイドルも多いですけど、本編終了後に安価とったりするのも面白いかもですね。
もしくは参加型にしてちゃんとした担当Pに書いてもらったりとか

すまない……24時間あーくなま見てただけなんだ……放送始まったからあわてて切りのいいところで切っただけなんだ……
特にドラマティックなことは何もなくただ終わるだけなんだ……

再開します

キノコの栽培方法をろくに調べず投下してしまいました。輝子ちゃんおよび輝子Pの方々、誠に申し訳ございませんでした。
>>31 の『小さい原木』は『小さいプランター』に置き換えてください


数日後 事務所

P(言われた通り、乃々の漫画と輝子のプランターを机の下の隅に置いた)

P(それからというものの、特にこれと言って変化はない。アイドルはよく俺の机の下に来て、思い思いのことをする)

P(強いて言うなら、日課が一つ増えたくらいだ。たまにキノコが乾いてないか確認して、乾いてたら水を吹きかけてあげる)

P(といっても、机の下はじめじめしているので、朝輝子が水をやったらたいていそれで一日大丈夫なのだけれど)

「「「プロデューサー(さん)、おはよう(ございます)!」」」

P「お、今日は三人とも元気だな」

美玲「ああ、こういうことからひとつずつがんばっていこうと思ってな!」

乃々「でも、もりくぼ緊張して……もう疲れ果てましたぁ……」

P「なにやってんだおい」


輝子「ふふふ……今日も元気に育てよー」シュッシュッ

P「朝の水やりくらいなら俺がやっとくぞ?」

輝子「いや、いいんだ……さすがにそこまでやってもらうのはPに悪いし、それに……こいつの様子も見ておきたいしな」

乃々「じゃあ、私たちはアジトに行きますので……時間になったら呼んでください」

P「あいよー」


裕子「サイキックー、おはようございます!」

P「いやその挨拶はなんなんだよ」

早苗「? おはよう、プロデューサーくん」

雫「おはようございますー」

裕子「おはようございます!」

P「? おはよう。あれ? セクシーギルティで今日なんか仕事入れてましたっけ?」

裕子「何言ってるんですか、プロデューサー、今日は私たちの番て聞いてないんですか?」

P「ん、ああ。今日机の下はお前らが使うのか。いや、ちひろさんからは誰が来るか事前に聞いてないんだよ……前にも言ったけど」

裕子「そうでしたっけ?」

輝子「じゃ、私たちは行くから」

早苗「あ、輝子ちゃん、乃々ちゃん」

輝子乃々「「?」」

早苗「いつも、使わせてくれてありがとね」

輝子「え、い、いや……」

乃々「べ、べつにいいですよ……」


事務所廊下

キョウハナニヲスルンデスカー

輝子「…………フヒ」

乃々「…………へへ」

キョウモスプーンマゲニチョウセンデス! フタリトモチカラヲカシテクダサイ!

美玲「……もしかして二人ともさあ」

サアイキマスヨ! ムムムーン

輝子乃々「「?」」

ムムム~ン マガレ~

美玲「結構独占欲、強い?」

輝子「え? ……そんなことは」

乃々「ないと、思いますけど……」

マガレ~

美玲(自覚ないのか? それともウチがおかしいのか?)

ボン キャッ オワッ!

美玲「……ま、いっか。さ、アジトに行くぞ」スタスタ

タ、タイヘンデスー

乃々「そうですね。これからのこと……いっぱい……話し合いましょう……!」スタスタ

輝子「ああ……私たち……インディヴィジュアルズは、まだまだこれからだ……!」スタスタ

ショウコチャンノキノコタチガー

輝子「ノォーッ!!! マイフレーンズ!」ダッ

美玲乃々「「…………」」

美玲乃々「「……ふふ」」

おしまい

これにて終わりです。爆発オチなんて、「そんなオチでいいのか?」という声(cv.津田美波)が聞こえましたがなんかまとめられなかった。
色々うまく書けなかったところが多かったですが、前回出せなかった雫が出せたという点では、個人的には大満足です。
及川雫にみなさまの清き一票をお願いします。

及川雫
http://imgur.com/ipTlNsG.jpg

おまけ1

Pの家

チュンチュン

P「……ん? 今何時だ?」

時計「9時でっせ」

P「遅刻だー!!!」


事務所

P「おはようございます! すいません遅れました!」

シーン

P「…………あれ?」

P「あっ! そうだよ。今日は事務所全体で休みなんじゃん。休みなさ過ぎて忘れてたわ……」

P「……ん? そうなると、なんで事務所が空いてたんだ?」

ビクゥ

P(何かが動く気配が、俺の机の下からした)

P(泥棒か? 警察を呼ぶべきか? いや、警察を呼んでいる最中に攻撃を受けてしまう可能性もある。その選択はすべきではない)

P(いったんこの場から立ち去って安全な場所で警察を呼ぶ?)

P(いや、高層階ならできたがここはビルの二階だ。そんなことをしている間に窓から逃げられたら困る。この選択もすべきでない)

P(何者かはまだわからないが、この不審者を逃がすことは絶対にしてはならない)

P(不審者が出入り自由であるということをアイドルが知ったら、きっと怖がらせてしまうだろう)

P(不審者の出入り、入られたことは、これはまあ起きてしまったことなので仕方ない。だから、俺がすべきことはそいつをちゃんと捕まえること、ここから出さないことだ)

P(つまり、真っ向からの対峙)

P(相手が武器を持ってないことを祈りながら、俺は近くに何か武器になりそうなものを探し、相手を制圧する。これが俺がとるべき選択だ)

P(この辺には……カッターナイフしかないな……まあ、丸腰よりはましか)

P(……こんなことなら、クラリスにお祈りの仕方くらい聞いとくんだったか)

P(カッターナイフの刃を出し、一足で自分の机に乗る)

P(するとそこにいたのは――)



ちひろ「あ、Pさん」///


P「ちひろさん?」



P「……いや、そんなところでなにやってんですか」

ちひろ「そういうPさんは机の上に乗って何を……」

P「机の下に不審者がいると思って、それで」

ちひろ「なんで机の下に不審者がいると、カッター持って机の上に立つことになるんですか?」

P「……」

ちひろ「……まさか戦うつもりだったとか言いませんよね?」

P「う……」

ちひろ「テロリストの襲撃を妄想する中学生じゃないんですから、不審者がいてもむやみに手を出そうとしないで警察を呼んでください」

P「はい…………」//////


P「……ち、ちひろさんは俺の机の下で何してたんですか?」

ちひろ「えっ……それは……その……」

ちひろ「ひ、秘密です……」///

ちひろ(私もみんなみたいに机の下に入って遊んでみたかったなんて言えない……)

P「ええー? 教えてくださいよー」

ちひろ「ダメです。黙秘権を行使します」

P「いいじゃないですかちひろさーん」

ちひろ「ダメったらダメです!」

イチャイチャイチャイチャ

Pをストーキングしていたまゆ「…………………………………………なんですかあ? このオチは」ギリッ

おまけ1おしまい


おまけ2

P「フレデリカ、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」

フレデリカ「なになに? 彼氏? いないよ~」

P「いや、そういうことじゃなくて」

フレデリカ「じゃあ両親? いないよ~」

P「嘘つけ。前に挨拶しに行ったことあったろうが……ん? おい、フレデリカ、彼氏がいないのも嘘だよな」

フレデリカ「んふふ~どうだろうね!」

P「え、なにそれ、いるの? うそでしょ泣いちゃう」

フレデリカ「プロデューサーって変なところでメンタル弱いよねー。彼氏がいないのは本当だよ。フレちゃんを信じて!」

P「まあ信じるわ。それでさ、フレデリカ、その……なにか、あったか?」

フレデリカ「なにかって言われても……そうだなあ。この前麗奈ちゃんが公園のごみを拾ってたのを見たのは衝撃的だったかな?」

P「たしかにびっくりするが……そうじゃなくて、なんか、俺に対して不満があるとか……」

フレデリカ「ないよー」

P「ないかー。そうかー。よかったー」


フレデリカ「……どうしてそういうこと聞きたくなっちゃったの?」

P「ん? いやさ、最近フレデリカが机の下に来なくなったような気がしたから……なんかあったのかなって思ってさ」

フレデリカ「ああーたしかに行ってないねー。ていうかもう行かないねー」

P「もう来ないのか?」

フレデリカ「うん! だって、もう机の下に行く意味はないもんね! フレちゃん意味のないことはしない主義だから!」

P「また適当なことを……そもそも前は机の下にくる意味があったのか?」

フレデリカ「あったよー」

P「……今のは本当っぽいな。いったいどんな意味が……」

フレデリカ「そんな気にしなくていいよ。もう全部終わったみたいだしね!」

P「みたい?」

フレデリカ「これ以上は教えてあーげない」

P「いや、何も教えてもらってないような気がするんだけど……」

P(結局、それからもフレデリカが来ることはなかった)


P「ってことがあったんですけど、どう思います?」

ちひろ「そうですねえ。フレデリカちゃんは優しいですねえ」

P「なにかわかったんですか?」

ちひろ「……本当にわからないんですか? 考えるのを放棄してませんか?」

P「ちゃんと考えてわからないんですよ。教えてください」

ちひろ「うーん。……フレデリカちゃんが言わなかったのに私が言っていいものか……」

P「ちょっとしたヒントでいいんです! お願いします!」

ちひろ「うーん、じゃあ、一つだけ」

ちひろ「フレデリカちゃんが机の下に来てた頃と今との違いを考えてください」

P「あの時と今との違いですか? 乃々の漫画と輝子のプランター置き始めた時からぱったりと来なくなったから……! もしや」

P「フレデリカは……キノコが嫌い!?」

ちひろ「ええ…………」

P「えっと……じゃあ……湿気たところが嫌い?」

ちひろ「…………Pさんはもうわからないままでいいです」

P「なんでですか!?」

おまけ2 おしまい




現時点での妄想は全部書き終えました。
上にも書きましたが、私なんかでいいのなら、ここにアイドル名を書いてもらえれば、そのアイドルが机の下に来た時の話を妄想して書いてみようと思います。
あと「このアイドルが机の下に来たならこんなことはしない」とか「このアイドルが机の下に来たらきっとこうなる」みたいなのがあれば何でも書いてほしいです。参考になります。よろしくお願いします。
一週間なにもなければHTML依頼出します。

智絵里、くるみ編

事務所

P「ただいま戻りましたー」

智絵里「おはようございます、プロデューサーさん、……それと、あの、お帰りなさい」///

P「おう、ありがとな。智絵里。今日は……智絵里だけか?」

智絵里「はい、えっと……かな子ちゃんと杏ちゃんも、今日、急に用事できたみたいで……」

P「そうか。まあ、適当にゆっくりしてくれ」

智絵里「は……はい!」



P「……」カタカタ

智絵里「……」ジー

P「……」カタカタ

智絵里「……」ジー

P「…………………………」カタカタカタカタ

智絵里「……………………」ジーーーーーーーーーーー

P「……あの、智絵里? 何か用か?」

智絵里「い、いえ、なんでもないんです……」ジー

P「そ……そうか……」

P(うーん……今までほとんどみんな、思い思いに遊んだり、俺で遊んだりしてたからな……こういうパターンは初めてだ……)

P(なんとなくずっと見られてる気がする……すっげえやりづらい。今度拓海に謝らなくては)

P(智絵里も携帯いじったり乃々の漫画でも読んだら……いや、本当はキャンディアイランドのみんなでここで集まる予定だったんだよな……智絵里は寂しいんだろう)

P(仕事があるから遊んではやれないけど、話し相手くらいにはなってやらなきゃな)

智絵里(~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!! プロデューサーさんとこんな近く! 合法的に近く! すごいです! 幸せです!)

智絵里(しかも机の下だからずっと見つめててもバレません! 私の視界がプロデューサーさんなのかプロデューサーさんが視界なのか!)

智絵里(自分で何言ってるかわかりません! でも幸せの暴力浴びせられてるんですから仕方ありませんよね!?)

智絵里(ああ!! ほんとうにすごいです! 幸せに思考が追いつきません! かな子ちゃん杏ちゃんありがとう~~~~~!!!!!)


智絵里(ああ、ほんとうに……すごい……すごいです……手を伸ばせば触れられそうな位置にプロデューサーさんが……すごい……)

智絵里(手を伸ばせばプロデューサーさんが……ダメ……変に思われる……でも……)

智絵里(プロデューサーさんにどう思われるかわからない……けど、プロデューサーさんなら、きっとどんな私も認めてくれる……私を見捨てないでくれる!)

智絵里(怖がってばかりじゃ進めない! おとなしいままの私から、変わりたい!)

智絵里(プロデューサーさん……Pさん!)スッ



まゆ(ダメですよぉ)

智絵里(!?)ビクッ


智絵里(す、すさまじい……殺気が……この感じは……まゆさん?)

智絵里(そういえば……アイドル達が条約違反を犯したときにすぐさま制裁できるよう、監視役のアイドルが必ず二人はつくようになっていたんだっけ)※Pは何にも知らされてません。

智絵里(その内一人がまゆさんなんて……うう……こんなにプロデューサーさんが近くにいるのに……)

P(今、智絵里一瞬手を伸ばさなかったか? やっぱり構ってほしいんだよな……話題……話題を……)

P(……そういえば、最近智絵里に大きな仕事持ってきてないな)


P「智絵里」

智絵里「へ? はい! 智絵里です!」

P「う、うん。その……最近調子はどうだ?」

智絵里「え、えっと、元気です!」

P「いい返事だ。そんなに元気なら、次のLIVEParadeのトリ、智絵里に任せられるな?」

智絵里「ええ!? そんな大役が私なんかでいいんですか!?」

P「調子いいんだろ? なら大丈夫さ。『私なんか』なんて言うなよ。智絵里はもう、『そんな大役』が似合うアイドルだよ。プロデューサーとしても、一ファンとしてもそう思ってる」

智絵里「調子はいいですけど、あの、あの」

智絵里(プロデューサーさんが、私を信じてくれてる! うれしい! この数十分くらいでこんなに幸せで、わたし……もう……もう…………)

智絵里「私死んじゃうかも」ボソッ

P「ええ!? 体調悪いのか智絵里!?」

智絵里「え! ち、ちが、ちがいます! 大丈夫です!」

P「いいや、アイドルに無理はさせられん。まずは医務室に」

智絵里「本当に大丈夫ですから! まだまだ机の下にいられますから! だから連れて行こうとしないでください!」

P「お、おう……なぜ机の下が基準なのかわからんが、おう」

智絵里(あ、あぶなかったです……あやうくここから出て行くことになるところでした……)

まゆ(……)ホッ


P「じゃあ、任せていいんだな? 智絵里」

智絵里「はい。私、がんばります!」

P「はは、うdゲホンゲホン」

智絵里「だ、大丈夫ですか?プロデューサーさん?」

P「ああ、いや、何でもない」

P(この前響子と二人の時に似たような流れで卯月の名前を出したらめちゃくちゃ不機嫌になってたからな……何が理由かはわからんがやめとこう)


くるみ「ふえぇぇぇ……! ぷろでゅーしゃー……!」ドアバァン

P「おう! くるみどうし……ぐふぉ!」

P「きゅ、急に部屋来たと思ったら泣きながらタックルとは……今日のくるみはなかなかパッションだなあ……」

くるみ「ぷろでゅーしゃー……ぷろでゅーしゃー……」ポロポロポロポロ

P「よしよしよしよし。俺はここにいるぞ。なにがあった? まだレッスンの時間だろ?」

くるみ「ぷろでゅーしゃー……ぷろでゅーしゃああああ……ぐるみ……ぷろでゅしゃーい■ぐ@☆”%&¥ー!!」ポロポロポロポロ

P「ああごめんごめん、いったんおちつこうな。うん。とりあえず向こうのソファー座ろう。よっこいせ、っと」ダッコ

智絵里「あっ……」

智絵里(プロデューサーさん、行っちゃった……)

――――――――――――――
――――――――
――――


P「落ち着いたか」

くるみ「ぐしゅ……ぐすん……うん……」ヒック

P「よし、じゃ、まずレッスンはどうした?」

くるみ「レッスンは……とれーなーしゃんが今日はもう帰っていいって……くるみ、泣きすぎてレッスンできなくなっちゃったから……」クスン

P「OK。じゃあ次の質問、どうしてそんなに泣いちゃったんだ? くるみ、最近は涙を(数秒くらい)我慢できるようになってただろ?」

くるみ「それは……それはぷろでゅーしゃーがいなくなっちゃうってそうぞうしたら……かなしくなってきて……うう……」ポロ

P「ああ、わかったわかった。もう思い出さなくていいぞ。で、どうしてそんな想像しちゃったんだ?」

くるみ「ぐすっ、とれーなーしゃんが、『涙をコントロールできるようになるべきだ』って、それで、くるみ、自分から泣くように言われたの……」

くるみ「でも、くるみ、ばかだから、うまくできなくって、いつもあんなに泣いてばっかりなのに、泣こうと思ったら泣けなくって……」

くるみ「それで、『悲しいこととか怖いこととか想像しろ』ってアドバイスもらって……それで、想像しちゃったの」

P「あー……それは、なんというか……くるみにはまだ早かったな」


くるみ「そんなことないよ……くるみ……ぷろでゅーしゃーにせっかくアイドルにしてもらったんだもん……だから、涙コントロールできなくちゃ……」

くるみ「くるみはバカだから、笑われて、泣いて、それが当たり前だって思ってたけど……くるみは笑われるだけじゃなくて、笑わせることもできるって、ぷろでゅーしゃーが教えてくれて……」

くるみ「くるみにもアイドルできるって……変われるってぷろでゅーしゃーはもう教えてくれたんだもん。だから、できなきゃいけないのに……うう……」ポロ

P「くるみ……」ジーン

P「いかん……俺も泣きそうだ……」ボソッ

くるみ「うう……ごめんなしゃい……くるみが涙コントロールできないせいで……ぷろでゅーしゃーまで泣きそうに……」ポロポロ

P「ああ! 違う! 違うぞ!」

P「俺はな、うれしいんだよ、くるみ。くるみがそこまで俺を信頼してくれるのが、そして、アイドルにそこまでやる気を出してくれるのがさ」

P「くるみがいつのまにかそんな風に思ってくれるようになってくれるなんて、正直想像してなかった。毎日見ていたはずなのにな……」

P「いつの間にか、くるみは立派にアイドルになってた。常にファンを笑わせようと、よりすごいアイドルになろうとしていた。それがとてもうれしかったんだ」


くるみ「ごめんなしゃいぃ……くるみがバカなせいでぇぇ……」ポロポロポロポロ

P「あ、聞いてねえなこれ」

P「落ち着け落ち着けくるみ。大丈夫。涙引っ込んだから。この状況に焦り始めたから」

くるみ「うえぇぇぇぇ」ポロポロポロポロポロポロポロポロ

P「やっちまった……ああ、どうしよう」

智絵里(くるみちゃん……)

智絵里(くるみちゃんは……私と同じだ……ううん、私よりも、よっぽど勇気ある……くるみちゃんは私よりもずっと早く、自分を変えようとしている……)

智絵里(…………)


智絵里「くるみちゃん!」ノソノソ

くるみ「智絵里しゃん?」ポロポロ

智絵里「くるみちゃん、こっちに来て、一緒に遊びませんか?」

くるみ「ふぇ! でも……そこは……みんなすごい入りたがって……そんな簡単にくるみが入っちゃ……」

智絵里「今日は私の番だから大丈夫です。その日の人がよければ基本的に自由に入ってもいいんですよ」

智絵里(くるみちゃんならいいですよね? まゆさん)チラッ

まゆ(まあくるみちゃんなら、まゆ『は』いいですよぉ……)チラッ

???(いいよー)コクン

まゆ(可決されました。くるみちゃん、OKです)ニコッ

智絵里(ありがとうございます)

P(? 今なんか智絵里の目の動きがおかしかったような……?)

くるみ「ほ、ほんとうに入っていいのぉ?」グスッ

智絵里「はい。……実をいうと、一人で少し寂しかったんです。話し相手になってくれませんか?」

くるみ「う、うん。……くるみでいいならお願いしましゅ」ニコッ

P(助かった……ありがとう、智絵里)

P「…………」カタカタ

智絵里くるみ キャイキャイ

P(くるみも笑顔になったし、智絵里も楽しそうでよかったよかった)

P(めでたしめでたし、ってやつかな?)


まゆ(ふう……今日は智絵里ちゃん一人でどうなるかと不安でしたが、なんとか乗り切れましたね……)ホッ

まゆ(かな子ちゃんと杏ちゃんにはあとでお説教です。……あと、予約キャンセルについての規定もまとめておくべきかしら?)

まゆ(それにしても……智絵里ちゃんが無事でよかった)

まゆ(もしあの時Pさんにその手が触れていたら……考えるだけでぞっとします……なんとか止められて本当に良かったです)

???(ふわぁー)

まゆ(あの子もそろそろ眠りにつくみたいですし、監視はこれくらいでいいですかね)

まゆ(それでは二人とも、机の下を楽しんでくださいね)




智絵里、くるみ編 おわり


周子、芳乃編

周子「やっほー、プロデューサーさん」

芳乃「お邪魔しておりますー」

P「おお、なんだか珍しい組み合わせだな」

周子「そかな? 普段から結構仲良いんだけど」

P「正直和装SSRくらいしか共通点ないだろ?」

周子「共通点はないけどさ、ほら芳乃ちゃんって、お茶入れるのうまくってさ」

芳乃「そしてー、周子さんはおいしいお菓子を持ってきてくれるのですー。つまりは、ういんういんの関係なのでしてー」

P「芳乃が言うと何かの駆動音みたいだな……」


周子「うぃんうぃんー♪うぃんうぃんー♪フフ……」
      アルティミットシイング
P「どこの究 極 生 命 体だよお前は……つかどこで知ったんだそんなの」

芳乃「わたくしなのでしてー」

P「意外ッ! それは芳乃ッ――!」

周子「そかな? 芳乃ちゃん普段から波紋使ってんだけど」

P「そうだったの!?」

芳乃「実はわたくし、以前に荒木、という方に直々に教えてもらいましてー」

P「マジで!?」」


周子「まあ、荒木は荒木でも比奈ちゃんなんだけど」

P「おいこら芳乃」

芳乃「うそはー言っておりませぬー」クス

周子「まあ荒木でティンとこなかったプロデューサーさんが悪いよね」

芳乃「ふつう騙されないのでしてー……そなた、仕事のし過ぎで、お疲れなのではー」


P「いや、プロデューサーはアイドルを信じるものだろうよ」

周子「プロデューサーさんって変なところで純真だよね……」

芳乃「まあ、このような心根の持ち主であればこそ、多くのあいどると良好な関係を築けるのでしょうー」

周子「うーん、まあたしかにそうだけど……いつか大きな詐欺に遭いそうで正直危なっかしいかな?」

P「散々言いやがって……」

P「俺だってちゃんと警戒してれば嘘くらい見抜けるわ。一緒に仕事をするパートナーなんだから、普段は疑わないようにしてるだけだっての」

周子「おーおー。かっこいいねー」

芳乃「そうですねー、先ほどの言が、虚勢でなければですがー」

P「周子はともかく、よしのん今日なんか当たり強くない?」

芳乃「気のせいでしてー」


周子「じゃあさ、プロデューサーさん、あたしらとゲームしてみない?」

P「ゲーム?」

周子「これから、芳乃ちゃんとシューコちゃんが二人で軽く嘘を交ぜながら会話してるからさ。それを聞いたプロデューサーさんは、どこが嘘だったかを当ててみてよ」

芳乃「ほー、それはそれは、おもしろそうなのでしてー」

周子「まあ、プロデューサーさんには嘘を指摘なんて無理だろうけどね」

P「で、できらあ! 俺はお前らのプロデューサーだぞ!? 嘘なんて吐いたところで全部わかるわ!」

周子「ふーん、じゃあそこまで言うなら、あたしたちの嘘、全部指摘してもらおうか」

P「え!? 周子と芳乃の嘘を全部!?」

周子「ふふん、それじゃあ、ゲームスタート!」

P「待って。ボケは拾って、頼むから」

芳乃「つっこみづらいぱろでぃを投げるほうが悪いのでしてー」


周子「あ、そうだ。芳乃ちゃん、今日のためにちゃんとお菓子持ってきたんだよ」

芳乃「ほほー。それはそれはありがとうございますー。して、何を持ってきたのでしてー?」

周子「じゃじゃーん、今日はシューコちゃん特製の――――」




周子「油揚げでーす!」

P「ダウトーーーーーー!」


周子「あちゃー。バレちゃったか」

P「いや、もう嘘っていうかこれもう完全にボケだろ。なんだよお菓子としての油揚げって、もうわけわからんわ」

周子「え? でも意外にありだよ? お菓子に油揚げ。結構食べれるよ。生八ッ橋の皮みたいな感じで」

P「いやそれも嘘だろ。あんなぬるぬるしたもんがお菓子になるか」

周子「ふふん。それはどうかな?」

P「え……嘘、マジ?」

周子「いや、嘘だけど」

P「そういう揺さぶりかけんのやめて!」

芳乃(おもしろいのでしてー)フフフ


周子「はい。本当の今日のお菓子は水まんじゅう」ジャンジャン

芳乃「ほほーこれはまたおいしそうな……」キラキラ

芳乃「早速お茶を入れてくるとしましょうー」トテトテ

P「いいなあ。水まんじゅう」

周子「プロデューサーさんの分はないよ」

P「そ、そうか……」ズーン

周子「嘘だって……ほら、ちゃんと六つ用意してきたから」

P「やった! ありがとうな周子」

P「フンフンフフーンフンフン水まんじゅう~……ん?」

P「さっそく一つ見逃したー!」


周子「うん……正直あたしもこんな早く決着つくとは思わんかった」

芳乃「そなたはちょろすぎるのでしてー……はい、お茶ですー」

P「おお、さんきゅ……はあ、マジかあ……」ズズッ

P「ん?いや待てよ? 今のはずるくないか?」

周子「ん? なにが?」

P「水まんじゅうは全部で六個だろ? これは二人でも三人でも割り切れる数だ」

P「俺が嘘だと指摘すれば元々二人で三個食べる予定だったから本当だったと言い張ることもできる。今のは本当に嘘かどうかの判断ができない」

周子「ああ……たしかにね……なるほど」

周子「じゃあいいよ。今のはノーカウントにしてあげる。うん」

P(……あれ? なんかミスった?)

P(今のはもう負けを認めるべきだったかな……)


周子「今日の水まんじゅうなんだけどさ、これはね」

P「……嘘だ」

周子「ん?」

P「さっきのは、嘘だよ。俺が周子を疑うわけないじゃないか」

P「水まんじゅうが六個あるの、これは俺が食べても食べなくてもいいようにだろ?」

P「俺が水まんじゅうを好きか嫌いか、お前はわからなかった。だから、どちらでもいいように、二人で分けても三人で分けてもいいように、六個入りのを買ったんだ」

周子「……考えすぎだよ。プロデューサーさん、別に、ただ六個入りのしかなかったからそれを買ってきただけで」

芳乃「それは、嘘なのでしてー」

周子「芳乃ちゃん!?」

芳乃「わたくしは、昨日周子さんから電話をいただきましたー。そなたが、水まんじゅうを食べれるかどうか、と」

芳乃「しかし、わたくしは力になれず……それで電話は終了したのです」

芳乃「周子さんがどうしたかまではわかりませぬが、電話が来たということはー買うときに迷った、ということなのでしょうー」

芳乃「つまり、六個入り『しか』なかったというのは、嘘ということになりましょうー」

周子「……あー。……なんかな」

周子「……恥ずかし」///

P「ありがとな。周子」

周子「うあー」///


P(それからは、芳乃の茶をすすり、周子の持ってきた水まんじゅうを食べて、色々他愛ない話をした)

P(さすがに机の下には入れなかったが、椅子をどかし、床に胡坐をかいて、三人顔を突き合わせて食べた)

P「ふう、うまかった……ごちそうさまでした」

周子「ごちそうさまでした」

芳乃「ごちそうさまでしたー」

周子「いやあ、持ってきておいてなんだけどさ、甘いもの食べるとしょっぱいもの食べたくなるよね」

P「お、そういうことならここに歌舞伎揚げが……」ガラガラ

周子芳乃「…………」

P「ん? どうしたーん?」

周子「いや、こっちのセリフなんだけど……」

芳乃「そなたー、どうして机の引き出しの中に歌舞伎揚げが常備されているのでしてー」

P「ああ……なんというか……リスペクトってやつだな」

周子「?」

芳乃「ほー?」


P(ふう……なんだか、こうして食べたのって、久しぶりな気がするな……)

P(というか、花見とかピクニックくらいかこうして食べるのは……)

P(そろそろ花見の季節……イベントもそうだが……大人組の制御もちゃんとせねばな……)

P(まあ、それはそれとして、今は机の下の会話に注意するとしよう)

周子「いやあ、この前は助かったよ、芳乃ちゃん。危うくクモが目覚めるところだった」

芳乃「いえいえー。あれが目覚めるのは、人の世に甚大な被害をこうむる可能性が高いのでー。わたくしとしても、此度の共闘は、渡りに船でございましたー」

周子「にしても芳乃ちゃんの力もだいぶ強まってきたんじゃないの? この分だと二、三年もすればおばあさんにもそのうち追いつくかもね」

芳乃「そうでしょうかー? わたくしは、逆に今回のことで、自身の力がいまだに至らぬことを、はっきりと自覚させられました……」

芳乃「これからは、あいどるはもちろん、一層、鍛錬を重ねる必要があるかとー」

周子「それだよ。諦めるんじゃなくて、強くなろうと思うこと、自身の限界を超えようとする力が、芳乃ちゃんの強み」

周子「自分を冷静に見つめながら、そいでいてさらに高みを目指せる強さがある、それが、おばあさんの姿を思い出させるんだよね」

芳乃「ばば様も、そうであったのですかー?」

周子「そうだよー」

芳乃「ほー……」

P(…………嘘吐き対決は……終わったんだよな?)

周子(適当言ってるだけなのに)クスクス

芳乃(おもしろいのでしてー)フフフ


周子、芳乃編 おわり

おまけ3

ヒソヒソ

周子「……………………なんか、最近噂されてるような」

周子「いやだなー、こういうの、言いたいことあんなら面と向かって行って来いっての」








蘭子「――妖の類――その白き肌はやはり――――――この世を揺るがしたるものか」ヒソヒソ

飛鳥「彼女こそがあるいは――特異点――――セカイの秩序――」ヒソヒソ

凛「――蒼に導かれし其は――――終局へと向かう――――――そして全ては蒼へと還る――――」ヒソヒソ

周子「……いや、これは自業自得か」



おわり

遅くなり申し訳ありません。エイプリルフールは午後までぐっすり寝た後、スレを更新して要望は把握していたのですが、
ちっちゃくなったソレイユやぴにゃや英霊たちを集めていたら時間があっという間に過ぎ去っておりました。
そして今日も思いのほか時間がかかりました……。
最初は智絵里2レス、くるみ1レス、周子&芳乃で2~4レスくらいに考えていたのですが……どうしてここまで長くなってしまったのか……。
全体のオチがない分、好きに書けるというのが冗長にさせているのかもしれませんね。
次はもっと短くまとめたいと思います。次があれば、ですが

オーイオーイオイオイちひろ

>>88 で今更スレタイが間違ってることに気づきました(オーイオイオイにする予定だった)


ちひろ「オーイオーイオイオイ」ポロポロ

P「死んだわアイツ」グス

菜々「ほう、お通夜ですか…」

菜々「哀しいものですね」

菜々「突然のお通夜にちゃんとした喪服はタブーらしく、普段着のまま駆けつけるマラソンランナーもいるくらいです」


        相

   柳   馬

        
モ       
リ  清    夏


ボ  良    美


ちひろ「なんでもいいですけどォ」

あの子「そもそも誰が死んだんだよ」

菜々「そして祭壇にお供えされた特大タッパのおじやとバナナ」

菜々「これは個人が生前好んでいた食べ物です。お線香も添えて、雰囲気のバランスもいい」

菜々「それにしても弔問客がたったこれだけとは……超人的な人望のなさというほかはない」

アヤ(なにか居るような…)

こずえ編

P「ただいま戻りました」

保奈美「あ、Pさん。お疲れ様(小声)」

P「おお、保奈美、ありがとう(つられて小声)」

P「どうした……ん?(小声)」

こずえ「zzz」

小春「zzz」

杏「ぐーぐー」

P「ああ、なるほど。みんな寝てたのか(小声)」

保奈美「ええ、最初は遊んでたんだけど、疲れて寝ちゃって(小声)」

P(杏は引き出しを背もたれに、小春、こずえは保奈美の膝枕で気持ちよさそうに寝てる……)

P(しかし……こういうのホント似合うな。保奈美は……)

P「って、ん? 杏?」


杏「ぐ、ぐーぐー」ビクッ

P「へったくそな狸寝入りかましてんじゃねえ! 何机の下にいるんだお前! もうあと五分でレッスンだろうが!」

保奈美「Pさん、しっ、しー」

P「おっとっと……ほら、杏、こずえと小春起こさないようにはやくこっち来い(小声)」

杏「ええ~、奥で寝てるから二人を起こさないようにそっち行くの無理だよー」

保奈美(杏ちゃん、二人が寝た後から入ってきたような……)

P「ああ、もう、保奈美、杏捕まえてこっちに投げられるか?」

杏「ちょ」

保奈美「できます、行きますよー」

杏「まっ、待てこら! 人をボール扱いすんな! というかなんで保奈美も乗り気なのさ」

保奈美「いや、こういうところで私の体重は筋肉の重みから来ているんだと証明したいから」

杏「保奈美は健康的な身体だよ杏たちのほうがおかしいんだよみんなもそれをわかってるしファンもそれをわかってるはずだよだからおろして! 振りかぶらないで!」





こずえ「ふわぁ…………うるさい」




杏「げ。こずえ起きた」

P「あ、ごめん、こずえ、起こしちゃったか。いや、あんz「う、うわあー!


杏「げ。こずえ起きた」

P「あ、ごめん、こずえ、起こしちゃったか。いや、あんz「う、うわあー! もうこんな時間だ! レッスン行ってきまーす!」ピュー

P「……なんだあいつ? さっきまであんなにごねてたのに」

こずえ「ふわぁ……ぷろでゅーさー……おはよう……」

P「ああ、おはよう、こずえ」

こずえ「……おやすみー……すぅー……」

P「お、おおう。おやすみ……」


P(さて、仕事でも……って、こずえと小春の足がこっちまではみ出してて座れん)

P「うーん……ソファーで簡単な書類のチェックでもするか……」

こずえ「……ふわぁー……ぷろでゅーさー、しごとしないで…………どっかいっちゃうのー……………………?」ムクリ

P「おお。また起きたのか。 ああ、いや、仕事はするぞ」

こずえ「ふーん……じゃあ、いっしょにここでねようよー……」

P「仕事はあるんだって……それに、そこじゃ俺はさすがに寝れないよ」

こずえ「ぷろでゅーさーも……こずえみたいにして……ねればいいよー…………」

P「まあたしかに足を外に出せば寝られなくはないかもしれないけどさ、事務所の床はちょっと固いというか……」

こずえ「だから…………こずえみたいにして…………ほなみのひざをかりればいいよー……」

P保奈美「「ええ!?」」


P「さすがにそれは色々とまずいよこずえ……」

保奈美「まずい……かしら?」

P「保奈美さん!?」

保奈美「Pさん、普段から私たちのプロデュースをがんばってやってくれてるし……膝くらいなら私は貸しても……」

P「待った。待って。ワタシプロデュサー、ホナミアイドル、オーケー?」

保奈美「でもこの前奏ちゃんがキスしたって」

P「あれはしたんじゃない、奪われたんだ」

保奈美「でもこの前時子さんが『夜の豚はわめいてうるさい』って」

P「深夜まで収録押して番組スタッフに怒ってただけだから。特に何もないから」


P「それに、ほら、保奈美の両膝はもう埋まってるじゃないか! これ以上人の頭が乗る余地が物理的にない」

あやめ「ニン! それならばこのわたくし浜口あやもがが」

???(あやめ殿ー! 監視役なのですからお静まりくださいー!)

あやめ(監視役ならば今出るべきなのでは?)

???(プロデューサー殿には内緒の任ですよ!)

P「今なんか天井裏から声が」

あやめ「ヒ、ヒヒーン」

P「なんだ馬か。とにかく、もう保奈美の膝は空いてないから」

保奈美「こ…………ここなら…………空いてますよ…………」///ヒザノアイダヲユビサシ

P「」


ちひろ「スキャンダルの予感!」

P「ちひろさん!」

P(た、たすかった~)

ちひろ「なんか人妻とのいけない情事のような空気を感じ取ってきたのですが……これはいったい……?」

こずえ「ぷろでゅーさーが……ほなみのひざじゃ…………ねれないって………………」

ちひろ「なるほど。保奈美ちゃんがプロデューサーさんを膝枕したいけれど、両膝が埋まってるので膝枕ができないからとプロデューサーさんが拒否したというところでしたか」

P(誤解しか生まないような発言からここまで正確に状況把握……さすがちっひ。有能)

ちひろ「じゃあ、こうしましょう」




ちひろ「プロデューサーさんは私が膝枕するということで」

保奈美「なんでよ!!!」


ちひろ「あら? ご不満ですか?」

保奈美「不満も不満よ! ちひろさんが一方的に得してるだけじゃない! なにが『こうしましょう』よ!」

ちひろ「えー? でも女子高生アイドルがプロデューサーさんを膝枕なんて、そんなのアシスタントとして見過ごせませんし……」

ちひろ「私が膝枕をするのを見てプロデューサーさんを膝枕した気になって満足してもらえませんか?」

保奈美「なによそれ満足するわけないでしょうが! 何万もぶっこんでSSR当たらない人に『私は当たりました~』ってFF外からリプ送るくらい悪質よそれ!」

保奈美「あと都合のいい時だけ女子高生アイドルって言うのやめなさいよ! さっき人妻つったのちゃんと聞こえてたんだからね!」

ちひろ「あらあらごめんなさい。いつもプロデューサーさんにいじられて楽しそうにしてたからこういういじられ方が好きなんだと思ってました~」

保奈美「くぅ~! この、鬼! 悪魔! 守銭奴! 運営の犬!」

ちひろ「なんとでも言いなさいな」フン

保奈美「コスプレ版スウィーティー!」

ちひろ「」ブチッ


キーキー

こずえ「……………………」

P「……………………」

こずえ「ぷろでゅーさー……かみんしつ…………いこ…………?」

P「…………そうだな……これじゃあもう仕事にならんし、行こうか」

P(楽しい夢が見られそうだ……)


小春「zzzzz」

こずえ編 おわり

おまけ

保奈美ちひろ「「…………………………」」セイザ

心「……何か、はぁとに言いたいことあるだろ♪」

保奈美ちひろ「「すいませんでしたあ!!!」」orz

心「よし! 許す☆」

保奈美ちひろ「「ほっ」」

心「でもぉ~」




心「次はねえかんなぁ~☆」ニッコリ

保奈美ちひろ「「は、はひっ!」」


おまけ おわり

もう一つおまけ

P「あ、おい時子」

時子「アァン? なによ、その呼び止め方は。これは躾直す必要があるかしら? ねえ?」

P「はいはい後で何でも付き合ってやるから、とりあえず話を聞いてくれ」

P「お前この前のこと誤解されるように広めるんじゃねえよ……結構いろんなアイドルに広まっちまってるぞ」

時子「そりゃそうよ。言って回ってるもの」

P「お前な……」

時子「傑作だったわ。あの時の貴方の慌てようは……。貴方が心配せずとも、私は私を保ち続けるというのに……」

P「……余計な心配だったか?」

時子「そうよ。まあ、でも、家畜が主人の健康を気遣うのは当然のことだから。許すわ」

P「それはそれはありがとうございます」

時子「……用というのは、それだけ?」ジロッ

P「う、は、はい……」

時子「ふふふ……こんなことで呼び止めるなんて本当に躾が足りないようね……」

P「…………お手柔らかにお願いします」

時子「いや」パシン

P「いってえええええ!」



もう一つおまけ おわり


投下おわり
ちっひかわいいよね……わかるわ。誕生日に特にほしいアイドルがいたわけじゃないけど課金したわ

あ、>>99はミスです(遅い)


シンデレラガール編

事務所

愛梨「おはようございます♪」

P「おう、おはよう愛梨」

愛梨「ふう。なんだか暑く「わかったわかったエアコン入れるからやめなさい」ピッ

愛梨「えへへ。そこ、失礼しますねっ!」

P「今日は誰が来る予定なんだ?」チョイサムイ

愛梨「蘭子ちゃんと凛ちゃんが来る予定ですよ」

P「蘭子か……でも、そのメンツなら大丈夫か」

凛「おはよう、プロデューサー……さむ」

蘭子「煩わしい太陽ね! ……さむ」(おはようございます! ……さむ)

P「おはよう。凛。蘭子」

P(よしよし。聞こえる聞こえる)


愛梨「それでは、凛先生っ! お願いしますっ!」

蘭子「我もまた頭を垂れよう!」(よろしくお願いします!)

P(凛が先生……?)カタカタ

凛「……本当にいいの?」

愛梨「はい!」

蘭子「ええ!」

凛「じゃあ……教えるけど……」ジャラ

愛梨「これが今噂の……」

蘭子「自動車を模した玩具か……」(ミニカー!)

P「ちょっと待ておい」


P「凛……お前何を布教しようとしてるんだよ……」

凛「ち、違うよ! 私だって別に好きでやってるわけじゃあ……」

蘭子「然し、蒼き同胞は其れで注目を浴びたのよな」(でも凛ちゃんそれで話題になったじゃない!)

愛梨「画像から始まって、ssもできてましたよね?」

凛「うん……まあ、たしかに新しい層を開拓できたかなとは思うけど……」

P「いやその層を開拓する必要はあったのか?」

愛梨蘭子「「あります!」」

P「うおお」

蘭子「我が友よ、其方も存じているはずだ。民衆の興味が次第に薄れていることを」(ファンが少しずつ減ってるの、プロデューサーも知ってますよね?)

愛梨「私も蘭子ちゃんも、総選挙の順位が少し低いです……そのうち、50位以内にも入れなくなってしまうかもしれません……」

愛梨「もう一度シンデレラガールになりたいなんて、そこまでは考えてません。でも……」

蘭子「当時のあの熱狂をなかったことにしてはならない。後世でそれが誤りであったと思われたくないのだ!」
  (あの時のファンのみんながくれた思いをなかったことにしたくないんです! 後々、『あいつがシンデレラガールになれたのはまぐれだった。運営の陰謀だった』なんて言われたくないんです!)

P「そうか……二人が人気の維持にこだわる理由はわかった」

P「でもやっぱりミニカーはいらないんじゃない?」

凛「私もそう思う」

愛梨蘭子「「ええー」」


愛梨「でも、こういうことから地道にこつこつやっていくことがきっと将来的に役立つと思うんですっ!」

凛「いや、ミニカーくわえさせられて役立つことって何?」

蘭子「本質は模型をくわえるということにない。それが容認させられることにある」(ミニカーくわえることそのものじゃなくて、そういうことですらすべて受け入れられる土壌が欲しいの!)

愛梨「凛わんわん、クンカー、ヤンデレ、正妻、クレイジーサイコレズ、蒼……今まで凛ちゃんが得てきた個性……どれもこれもめちゃくちゃなはずなのにファンにはウケてます」

凛「おもちゃにされてるだけじゃないの?」

蘭子「否、これら全ては蒼き同胞の人気のなせる技と言えよう」(いえ、これらは全て凛ちゃんが人気だから受け入れられてるんです)

凛「技ではなくて業なのでは?」

蘭子「我らも、全てを容認されうる環境が欲しい」(私たちも何でもありな芸風になりたい!)

P(今俺の翻訳が正しければ『芸風』って言わなかったか?)


P「それでも最初っからミニカーってのはなんというか色々とまずいだろ……」

P「というか、無理にキャラを作っていかなくても二人は結構強力な個性があると思うが……」

愛梨蘭子「「そうですか?」」

愛梨「私なんて……アップルパイやケーキを作ることくらいしかできません……」

蘭子「私も……この言葉遣いがなければ普通の……ううん、なんの取柄もない女の子です……自分を出していけたらって思ってたけど……」

蘭子「事務所のみんなと比べたら…………私は全然普通で…………」

P(ギャグ回かと思いきや結構落ち込んでらっしゃる……)


P「そんなことない、二人とも、他のどのアイドルよりも輝いてる瞬間がある」

P「うちの事務所はいろんなアイドルがいて、個性の強い奴らも多くて、それで自分を見失う時があるのはわかる」

P「それでも、みんな、自分だけの光を持ってる」

P「それは瞬間瞬間のきらめきで、自分でもわからないかもしれないけど、でも、周りのファンや、俺には、二人が輝いてる瞬間がちゃんと見えてる」

P「今人気が落ち込んでいるのは、ただ選挙の時がその瞬間じゃなかっただけなんだ。今だって、お前たちには輝いてる瞬間がある」

P「だからそんな落ち込むことないんだ。そして、変なキャラを付ける必要もない」

P「だって、俺たちはそのままのお前達に光を感じたんだから」

P「そもそも、変なキャラを作ってそれで人気を得て、それで今までのファンは喜ぶのか?」

P「今までの応援を大事にしたいというのなら、お前達は変わらないこと、いつまでもあの時ファンが望んでいた十時愛梨像、神崎蘭子像を貫いたうえで人気を得るべきなんじゃないのか?」

愛梨「プロデューサーさん……」

蘭子「………………」


P「まあ、偉そうなこと言っちゃったけど、アイドルに不安を抱かせるような俺のプロデュースが悪いんだけどな」

蘭子「そ、そういう意味で言ったんじゃ……」

P「わかってるよ。でも、結果的に、二人を不安にさせてしまっただろう? それは本当に申し訳ないと思ってる」

P「大丈夫。これからは、不安にする暇なんて与えないくらいにちゃんと輝く舞台を持ってくるから、期待しててくれ」

愛梨蘭子「「は、はい!」」

凛「………………」


P(それから、三人の会合はただの女子会となって、三人は楽しそうに話をして、俺は仕事に追われて、あっという間に夕方になった)

P(まあ、できるかもわからんのに大口たたいたんだから、忙しくなるのは仕方ない)

愛梨「あ、もうこんな時間ですね」

蘭子「気づけば黄昏時か……夜の闇へと変ずる前に準備を整えねば」(夕方になっちゃった。日が暮れる前に帰らないと)

P「送っていこうか?」

蘭子「これしきのこと、其方の手を煩わせるまでもないぞ」(そんな、悪いですよ)

P「大丈夫大丈夫。仕事の息抜きにもなるしさ」

凛「こう言ってるんだし、送って行ってもらおうよ」

蘭子「ならば、その提案に乗ろう」(じゃ、じゃあお言葉に甘えて)

愛梨「ありがとうございます。プロデューサーさん♪」


女子寮

愛梨「送ってくださって、ありがとうございます。凛ちゃんも、付き合ってくれてありがとうね」

蘭子「闇に飲まれよ! 同胞たちよ、明日の再開を待たん!」(お疲れさまでした。二人とも、また明日)

凛「こっちこそ楽しかったよ。また明日」

P「おう、また明日な」


凛「送ってくれてありがとう……」

凛「……ねえ、プロデューサー」

P「ん?」

凛「どんどんファンに個性が付け足されていくアイドル、渋谷凛は、ファンから何を求められているのかな?」

P「そりゃあ『いろんな凛』だよ。かわいい凛、かっこいい凛、照れる凛、抜けてる凛、いろんな凛をいっぱいいっぱい見たいんだ」

凛「…………口がうまいよね。プロデューサーは」

P「そりゃあ、プロデューサーだからな」

凛「…………………………さいてい」フフッ


数日後

蘭子「二度と手放しはしない~♪」(もう離さない~♪)

蘭子「其方こそ我~♪」(きみが全てさ~♪)

愛梨蘭子「「BE MY BABY~♪」」

菜々「ああ~いいですよ~」

心「なかなか見込みあるぞ♪」

P「だからやめろってそういう方向は!」



シンデレラガールズ編 おわり


あとづけラスト編

まゆ(輝子ちゃんと乃々ちゃんが出て行って半年)

まゆ(初めは繁盛(?)していた机の下も、ブームが過ぎ去ったのか、気が付けば二十人くらいがローテンションで回すくらいの規模になるまで落ち着いてます)

まゆ(輝子ちゃん乃々ちゃんがいた時ほどではないけど、結構な頻度で居られるようになり、まゆは幸せな日々をあるていど取り戻せていました)

まゆ(今日はそんな中でも、こずえちゃんが睡眠中という、久しぶりに実質二人きりの状況……)

まゆ(ああ……まゆは幸せです……)


P「うーん……」

まゆ「どうかしましたか? Pさん?」

P「いや……ちょっとな……」

P「…………うん、やっぱ早めに話すべき……いや、今しかないか」

まゆ「?」

P「実は、新しいユニットを考えていてな……」

P「メンバーはまゆ、幸子、志希、みく、智絵里、美穂、響子、加奈、桃華、こずえ、加蓮、奈緒、雪美、千枝、飛鳥、橘、智香、日菜子、ナターリア、メアリー、仁奈。センター兼リーダーはまゆだ」

まゆ「……このメンバーは」

P「ああ、最近机の下のメンバーも固定化されてきたからな。みんな仲良さそうにしてるしいっそユニットにするのもありかなと思って」

P「ちょっと多いけど、まあまゆならまとめられるだろ」

まゆ「………………そう……ですか…………」

P「……やっぱり、いやか?」

まゆ「え? やっぱり……?」

P「なんとなく、まゆは嫌がりそうな気がしたんだよ。だからどのタイミングで伝えるべきか悩んでた」

まゆ「……嫌なわけないですよ……センターでリーダーだなんて大役……まゆを信じて任せてもらえるなんて、すごくうれしいです……」

まゆ「うれしいです……けど……」

P「…………まあ、じっくり考えてくれ。やるかどうかは、まゆが決めていい」

まゆ「…………はい」


数日後 インディヴィジュアルズアジト

まゆ「…………」コンコン

美玲「開いてるぞー」

まゆ「お邪魔します」ガチャ

輝子「おお。まゆさん、いらっしゃい」

まゆ(……いつみても、すごい内装)

まゆ(ロッカーは黒とピンクで装飾されてて、床の隅にはキノコのプランターがいっぱい、本棚には大量の少女漫画とノート、それとキノコの本やファッション雑誌がちらほら)

まゆ(正直、まゆにはただめちゃくちゃに見えますが、三人ともくつろいでいて、これが三人にとってもっとも心休まる状態なのでしょう)

まゆ(なんだか、妬けちゃいますね)


乃々「今、お茶入れますね」

まゆ「ありがとう。乃々ちゃん……」

輝子(これは……)

美玲(なんかあったっぽいな……)


輝子「また新しく、机の下ユニットか……」

まゆ「はい。まゆがセンターでリーダーで」

乃々「お、大人数のユニットでそんな大役任されるなんて……まゆさんはすごいです……」

乃々「わ、私はそんなの、想像しただけで……もう、むーりぃー…………」ブルブル

美玲「落ち着け落ち着け」ヨシヨシ

まゆ「そうですよぉ。乃々ちゃんだってできますよ。きっと」ナデナデ

輝子「もっと……自信持とう……? いや私が言えたことじゃないんだけど……」ナデナデ

乃々「うう……ありがとうございます……」

美玲「……それで、まゆさん、その仕事受けるのか?」

まゆ「…………」

まゆ「実は……ちょっと……悩んでるんです」

まゆ(Pさんに大役を任せてもらえるのはうれしいです)

まゆ(けれど……新しく机の下ユニットができてしまうと『アンダーザデスク』がなくなってしまうような気がして……)

まゆ(いえ、もう机の下に集まることもないので半ば解散のようなものなのですけれど……)

まゆ「……輝子ちゃんと、乃々ちゃんはどう思います?」


輝子「…………私は、ちょっと面白そうだ、って思ってる」

乃々「そうですね……私もそう思います」

まゆ「…………そうですか」

輝子「こう、さ。そのユニットが売れて、ライブバトルなんかしたりして」

乃々「いいですね……新アンダーザデスクvs旧アンダーザデスク」

まゆ「え?」

輝子「元祖とか……本家とか名乗ってもいいかも……?」

乃々「えっと……じゃあ、私は本家に一票入れときます……」

輝子「こう、急に乱入してまゆさんをこっちに引き込んでな……」

乃々「ええ……そんなのもりくぼにはむーりぃーです……輝子ちゃんできるんですか……?」

輝子「…………私も相当ヒャッハーしないと無理そう……まゆさんに壇上にあげてもらうか」

美玲「なんで乱入なのにまゆさんに頼ってんだよ……」


まゆ(…………なぁんだ)

まゆ(もう、アンダーザデスクじゃなくなってる、って思ってたのは、まゆだけだったんですね)

まゆ「いいですよぉ。まゆが、輝子ちゃんと乃々ちゃんを壇上にあげます。一緒に乱入しましょう」

輝子乃々「「え?」」

まゆ「まゆも、本家アンダーザデスクを名乗ります♪」


翌日 事務所

まゆ「というわけで、Pさんには悪いですけど、まゆはやりたくないです……」

P「ん。そうか」

まゆ「ごめんなさい。Pさんがせっかく考えてくれたのに」

P「いや、いいよ。まゆがアンダーザデスクを大切にしていたの、わかってたからさ」

P「…………まあ、でも、新アンダーザデスクvs本家アンダーザデスク……これはちょっとできないかもしれないな」

まゆ「え?」

P「まゆをセンター兼リーダーにしたのはさ、まゆがアンダーザデスクだったから……つまり、みんなが納得してくれるからなんだよ」

まゆ「えっと、まゆが抜けるとどうなるんですか?」

P「知らんのか?」

P「戦争が始まる」


 その後、Pは仁奈を除いた十九名を招集。「話し合って決めるように」というPの言いつけを守った彼女らは壮絶な舌戦を繰り広げたが、結果センターもリーダーも決まらず、新しい机の下ユニットは結成前に解散となった。

 ちひろはただ一言「Pさん、蠱毒って知ってます?」とだけ言った。



あとづけラスト編 おわり

シンデレラガール編は蘭子と愛梨のWボケにしぶりんとPのWつっこみで完璧な布陣! と思ったのですがなんか変な方向に行きました。
書けば書くほどこのキャラはこの解釈でいいのだろうか? 色んなPに謝罪しなきゃ……という気になってきます。
八方向に頭を下げるために、志希に頭を増やす薬を作ってもらいたい。

さてとうとう総選挙が始まってしまいました……。
票を誰に入れようか迷ってる皆様、ぜひ「及川雫」に一票を入れてはいただけないでしょうか?
もちろん、ただ一人、シンデレラガールにしたい担当アイドルがいるPは構いません。互いにこの選挙戦を戦いましょう。
ですが、誰に入れようか悩んでる、迷ってるPの皆様はぜひとも「及川雫」に一票でもいただけたらと思います。
よろしくお願いします。

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