女「胸がある…だと?」(26)

女(可愛いフリフリのパジャマ)

女(ずっしりと重量感のある胸)

女(消えたあるべきはずの股間の膨らみ)

女「これは、あれだな」

女「性転換ってやつか…」

女「…………………………」

女「全く知らない女の子になってるぅぅぅ!!」

女「いやいやいや!ちょっと待て!」

女「性転換とか二次元だけだろ?」

女「これは体が入れ替わってる君の○は的なやつだ!」

女「いや、あれも二次元じゃん?!」

女「どうなってんだよ、俺は誰なんだよ!」

女「と、取り敢えず落ち着こう」

女「状況を冷静に把握しないとな」

女「部屋も女の子らしい、部屋だな」キョロ

女「こんな広い部屋ってことはお金持ちなのか?」スタ

女「おっ、鏡が────」

女「─────めちゃくちゃ可愛い!!」

女「俺、めちゃくちゃ可愛いじゃん!」

女「いや、俺じゃないんだけど……」

女「こんな可愛い子が俺なのか」

トントン

女「ひゃ、ひゃい?!」ビク

ガチャ

女母「女、起きてるの?」

女「………え、えと…どちら様ですか?」

女母「貴女の母ですけど」

女「スゲー美人じゃん!」

女母「まだ、寝惚けてるのね」

女「えっ、えへへ……」キャハ

女母「…………………」

女(やべぇ、絶対キャラ間違えた)

───
──


女母「ご飯出来てるから食べちゃいなさい」

女「豪華な朝食です……だね」

女母「そう?いつも通りだと思うけど」

女(いつもこんなに豪華なのか?!)

女「いただきます」

女「……………」パクッ

女「う、うめぇ…」

女母「うめぇ?」

女「………美味しい」

女母「珍しいわね、女が私の料理を褒めてくれるなんて

女「いや、本当に美味しいよ」

女母「熱でもあるの…? 」

女「普段から言ってなかったっけ」

女母「言ってないわよ」

女母「貴女、私には何も話しくれないから」

女「…………………」

女「ご馳走さま!」

女母「全部、食べるなんて…本当に珍しいわね」

女「こんな美味しい料理、残すなんて勿体ないよ」

女母「そ、そう…そろそろ登校の準備しなさい」

女「う、うん……」スタ

女母(今日は様子が変ね)

女母(何かあったのかしら…?)

ガチャ

女「登校の準備って事は…制服か」

女「予想通りだけど、可愛いらしい制服だな」

女「……………着替えるか」シュル

女(極力見ないようにしよう、見たら登校出来なくなりそうだし…)

女「うーむ、スカートって股間がスースーするな」

女「しかし、何でこんなことになったんだ」

女「俺は確か………」

ズキッ

女「っ?!」

女「思い出せない」

女「俺、何してたんだ…?」

女母「女、女友ちゃんが来たわよ」

女(友達かな?)

女「はーい」

女(とにかく学校行くか)

女(大丈夫かな、俺)ハァ

ガチャ

女母「女、ちゃんと身嗜みは整えないとダメでしょ」スッ

女「あっ、ごめん…」

女母「いつまはちゃんと出来てるのに…体調でも悪いの?」

女「えーっと、まだ寝惚けてるのかな」

女母「しっかりしなさい」サッ

女母「今日は期末テストの結果が分かる日よね」

女母「母さん楽しみにしてるから」ニコ

女「う、うん…行ってきます!」

女母「行ってらっしゃい」

───
──

女友「おはよー、女」

女「お、おはよう」

女(こりゃまた可愛いらしい友達だな、おい)

女友「ふーん、元気そうね」

女「えっ?う、うん…元気だよ?」

女友「ちょっと変だけど、まぁ行きましょう」

女「………うん」

女友「昨日はぐっすり寝れたみたいね」スタ

女「うん、ぐっすりだったよ」スタタ

女友「そ、そう…何かちょっと気持ち悪いよ?」

女「き、気持ち悪い?!」

女友「喋り方違うし歩き方おかしいし」

女「ソ、ソウカナー?」

女友「もしかして後遺症残っちゃったかな」

女「えっ?」

女友「昨日のはかなり強いのかけたから」

女「えーっと、何の話?」

女友「何の話って昨日、私が女に催眠術かけてあげた事よ」

女「催眠術?」

女友「女がぐっすり眠りたいからって、強めのかけたじゃない?」

女友「もしかして覚えてない?」

女「ん、んー…ちょっと今朝から頭がボーっとして」

女友「そう…ちょっと脳にダメージ出ちゃったかな」

女「女友ちゃんって催眠術出来るんだ?」

女友「何その呼び方…」

女「…いつも何て呼んでたっけ?」

女友「普通に呼び捨てだったけど…もしかして重症?」

女「………そうかも」

女友「私は催眠術の家系なのよ、ってこの話はもうしたんだけど」

女「ごめん、あんまり覚えてない」

女(催眠術の家系って何だよ?!)

女「私って不眠症とかなのかな」

女友「不眠症というか不器用というか…」

女「不器用?」

女友「何でもないわよ、それよりここ最近のことは覚えてる?」

女「全然、覚えてない」

女友「困ったわね…まさかここまでだなんて…」

女友「記憶が無くなって何だか人格まで変わってるみたいだし」

女(中身男になってるんですけど…)

女友「取り敢えず学校では大人しくしてなさいよ?」

女「う、うん…ていうかここ?」

女友「学校まで忘れたのね」

女(………女子校、だと!!)

───
──

女「女の子しかいないんだね」

女友「女子校なんだから当たり前でしょ」

女(校内もスゲー綺麗だな)

女(てか、皆可愛い…)

女(これが天国かっ!!)

女友「目が怖いわよ、女」

女「そんなことないよ!」

女友「何で興奮気味なのよ…ほら、行くよ」

女(女子校ってどこもこんな感じなのかな)キョロ

女(ワクワクが止まりません!!)

女友「ちょっとお花摘みに行ってくるから」

女「校内入ったのに?!」

女友「何その天然ボケ?」

女「えっ?」

女友「トイレ行ってくるって意味よ」

女「あ、あぁー…行ってらっしゃい」

女「…………………」

女(教室分からないんだけど…)

女(むむ、結構広いし迷子になりそうだな)

教師「どうしました、女さん?」

女「へっ?!」ビク

教師「何だか辺りを見回していましたけど…おはようございます」

女「おはようございます…!」

女(先生……だよな?)

教師「…………?」キョトン

女(めっちゃちっこい!!)

教師「せっかくですし、一緒に教室に行きましょうか」

女「は、はい!」

女(助かった………)

教師「今日は期末テストの結果が分かりますけど、調子はどうですか?」

女「えーっと、いつも通りですね」

教師「そうですか、なら安心ですね」

女「安心、ですか?」

教師「えぇ、女さんのいつも通りならきっと学年トップでしょう」ニコ

女「………え?」

教師「私は嬉しいです、女さんのような優等生の担任で」

女「そうですか…」

教師「私だけじゃなくて学校全体が女さんに『期待』してますから」

女「っ………?!」ゾワッ

教師「…女さん?どうしましたか?」

女「い、いえ…何でもありません」

女(何だ今のは?)

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