ボッチ「僕はいなくなる」(108)

友「男ー。帰ろうぜー。」

男「荷物片づけるから、ちょっと待ってくれるか?……あれ?」

友「どうしたー?」

男「ん、いや、なんでもないよ」

友「? そうかー。はやくはやくー。」

男「よし、いいよ。帰ろうか」

友「アイス買おうぜアイス!あちーよー。」



ボッチ「……。」

ビッチ「~♪」


モブA「……ビッチさん、また別れたらしいよ」

モブB「こりないわね」

モブC「今回で何人目?」

モブA「わかっているだけで、4人かな」

モブC「入学して、まだ半年しかたっていないのにね」

モブB「私、女の子で良かったわ。男だったら、真っ先に喰われそうですもの」

モブA(それはありえないだろ)

モブC「面白い冗談だね」

モブB「あ?」


ボッチ「……。」イライラ

ビッチ「男君。一緒に帰ろう」ニコニコ

男「ごめん、友とゲーセンいくんだ。」

男「そういえばビッチさんはいつも普通君と帰ってなかった?今日は普通くんは用事かな?」

ビッチ「別れた」

男「え?うん……そうなんだ!」

友「男ぉー。はやく行こうぜー。猫将軍先生のぬいぐるみをはやくとらないとー!」

男「今いくよ―! ……ごめん、行かなきゃ。バイバイ」

ビッチ「わかった。またね」シュン



ボッチ「」イライラ

うっとうしい、うっとうしい。どうして、こう目に入るんだ。どうして、こう気になるんだ。

7月の月曜日の放課後

ボッチ「……。」

今日は暑い。汗ばむ。ひどい時は、汗ばむだけじゃなくて汗が垂れる。

ノートを持ったあとに表紙が湿気る。油断していると汗がノートにぽとりと落ちる。

教室の中の蒸し暑さは確かにうっとうしい。

しかし。そんなことよりもうっとうしいことがある。

ヤンデレ「呼ばれた気がしたわ」

ボッチ「気のせいだよ」

ヤンデレ「呼んでいてくれなかったの。がっかりだわ」

ボッチ「ヤンデレさん、部活があるんでしょ?毎日、うちのクラスに寄っているけど怒られない?」

ヤンデレ「マッハで来たから大丈夫よ。愛はすべてに優先されるもの」ニヤリ

ボッチ「はいはい」

ヤンデレ「それより、いつものお願いね///」

ボッチ「またタオルを忘れたの?……どうぞ」

ヤンデレ「ありがとう///(クンクン)あれ?今日は汗をかかなかったのかしら?」

ボッチ「恥ずかしいから臭いをかがないで。今日は、タオルを二枚持ってきておいたんだ。いつも使用済のタオルを貸しているから」

ヤンデレ「……気遣いありがとう。それじゃあね」

ボッチ「じゃあね」

残念そうな顔をしていた。

心が痛むが、汗を拭いたタオルを使わせるわけにはいかないからね。ばっちいし、なにより居心地が悪くなる。

まったく、あの人たちは変な趣味をしている。

……ああ、まただ。もやもやしてきた。関わるべきじゃないのに、この胸のもやもやが消え去らない。

さっさと帰ってゲームしよう。

7月の火曜日の昼休み

キーンコーンカーンコーン

友「男ー。どうしたー?」

男「……タオルがなくなったんだ。困るよ、体育があるのに」

友「うわ、汗拭けねーじゃんー。ばっちー」


ボッチ「……。」イライラ

ヤンデレ「何をイライラしているのかしら?」

ボッチ「……ヤンデレさん。早いね」

ヤンデレ「マッハで来たもの。愛は速さがすべてよ」

ボッチ「あ、そう。」

ヤンデレ「もしかして、イライラしているのっていつものアレのせいかしら?」

ボッチ「うん」

ヤンデレ「……首を突っ込まないほうがいいわよ。傷つくのはあなただから」

ボッチ「努力はするよ」

ヤンデレ「そう言っていつも首を突っ込むんだから」

ボッチ「ちょっとは信じてよ」

ヤンデレ「信用も信頼もなくても愛することはできるもの。信じる必要なんてないわ」

ボッチ「はいはい」

ヤンデレ「……関わるんだったら私にも協力させてよね」

ボッチ「それは、ちょっと嫌だな。面倒をかけれないし」

ヤンデレ「私がそうしたいのよ。好きな人の役に立ちたい、喜んでほしいと思うのは当たり前でなくて?」

ボッチ「ああ、うん。はい。」

ヤンデレ「ところで、箸を忘れたのだけれど」

ボッチ「割りばしどうぞ」

ヤンデレ(´・ω・`)

予備の割りばしがあってよかった。

でも、そんな顔をされても困る。

冷たくしているわけじゃない。なのに、罪悪感が半端ない。

7月の火曜日の放課後

友「それじゃあ、今日は先に帰るぜー。じゃあなー。」

男「じゃあね。……!」

男「……。今日二回目、しかも今度は…。もう、なんだってうんだ」パニック

ボッチ「……。」ジーッ

男「……! どうかした?」


ボッチ「タオル盗まれてるんでしょ?」

男「!? いや、そんなことはないよ」

ボッチ「ちょっと鋭い人なら盗まれてるってわかるよ。変なんだから」

男「そんなに変だったか?」

ボッチ「うん。変だ。すっごく変だった。気持ち悪かった」

男「」イラッ

男「……どこが変だったのか、教えてもらえる?」

ボッチ「どこが変って…全体的にもおかしかった」

男「……具体的に教えてくれるか?」

ボッチ「いや、朝にタオル使ってるのに、昼には服で汗をぬぐってたこととか」

男「よく覚えていたね」

ボッチ「しかも服で汗をぬぐうとき、一瞬嫌な顔をしてたこととか」

男「顔に出さないようにしてたんだけどな」

ボッチ「カバンを見るときに、時々ギクッとしてたこととか」

男「……。よく見てるね」

ボッチ「タオルが新品のものばかりだとか」

男「……。うん。あなたが俺のことを見てるのは良くわかったよ」

ボッチ「さりげなく、周りの人のタオルを見てたりと」

男「もうわかったから、そろそろやめてくれ」

ボッチ「なにより、」

ボッチ「なにより一番変だったのは、盗まれたを隠そうとしたことだ」

男「……!」

ボッチ「君は、自分でタオルがなくしただけだと、そう思いたかったんだろう?」

男「……。」

ボッチ「そう思い込もうとしてるのに、親しい友達にも隠そうとする。やっぱり変だ」

男「……。」

ボッチ「盗まれているのに気づいていたんだろう?本気でそう思ってるのなら、友達にも気軽に言えたはずだよ」

男「…ああ、もうわかったよ。言えなかったのは、そう思いたくなかっただけなんだろうね」

男「何でか知らないけど俺のタオルばかりを盗む人がいる。
それを先生に言えばおしまいだよね?
それで終わり。
今日は体操服も盗まれたから、もともと言うつもりだったよ。これで解決だろ?
だからこの話題は終わり」

関わるな。彼の顔がはっきりそう語っている。
でも、そうするとこっちが困るんだよ。

ボッチ「ほっといても、きっと君は先生に言ったんだろうね。でも、それじゃあダメなんだよ」

男「? どういうことなんだ?さっきから、きもt…不自然なぐらいに事情を知ってるみたいだけど、まさか犯人を知っているのか?」

ボッチ「犯人はビッチさんだ。現場を見たわけじゃないけど、ほぼ間違いないと思う」

男「! それは本当なのか!? 出まかせの推測だったら怒るよ?」

ボッチ「推測もなにも、一目瞭然じゃないか」

男「そんなことはないはず……だよね?」

ボッチ「まず、ビッチさんは最近、男君を好きになった」

男「! えっと、いや、そんなことは、ないんじゃないかな」

ボッチ「そして、男君の横を通った後は、ビッチさんの顔が、少し呆けるような表情に変わっていた」

男「? えーと、どういうこと?」

ボッチ「臭いを嗅いだせいだと思う。男君のにおいが好きなんだよ」

男「! ……そんなことはないと思うけどなー」

ボッチ「照れないでよ」

男「――! 照れてない!」

ボッチ「あと、ビッチさんが男君を見る目が変わった時期が、タオルの無くなりはじめたであろう時期と一致する。」

男「……。」

ボッチ「それと、ビッチさんと普通君が別れた時期とも一致するよ」

男「……!」

ボッチ「なんだか、複雑そうな顔をしているね。心中お察しするよ」

男「……君の作ったデマカセだよ。そうに決まっている」

ボッチ「またまた、わかっているくせに」

男「何を?」

ボッチ「僕が言っていることが、正しいかもしれないって男君が思ってることだよ。君は困惑しているからね」

男「そんなことはない!」

ボッチ「あーあ、怒りはじめちゃったよ。……こういうことを言うのは好きじゃないんだけど」

ボッチ「言っておくと、把握しているだけで、彼女は前科7犯ぐらいだよ。今回もその時と同じ感じだし、間違いないよ」

男「――るさいよ。」

ボッチ「イケメン君、根暗君、眉毛メガネ君あたりに聞いてみたら――」

男「うるさいよ!黙ってくれる?もう帰るからな!」

ボッチ「じゃあね」ノシ

男「~~!」ギロリ


あーあ。こうなるのはわかってたのに。全く、損な性格をしているよ。

こうやって嫌な気分になるのに、自分を止められないんだから。

うっとうしさはなくなるけど、その分虚しくなるのはわかっているのに

小休止

男…何回かタオルを盗まれている。ついに体操服も盗まれた。

ビッチ…寡黙。男の衣服を盗んだ犯人らしい。

友…シスコン。モブ候補。

ボッチ…物語の主人公。良くも悪くも正直。

ヤンデレ…ボッチ君ハァハァなお嬢様。

7月の水曜日の朝

ヤンデレ「おはよう、ボッチくん。大好きよ」

ボッチ「お、おう。おはよう」

ヤンデレ「……早速だけど、質問いいかしら?」

ボッチ「何?」

ヤンデレ「イライラしながらチラチラこっちを見ているあの男はなんなのかしら?」

#<●><●>ギロッ ←男

ボッチ「えーと……」

ヤンデレ「またやったの?今回も1人で首をつっこんだのね?」

ボッチ「…はい。」

ヤンデレ「こういう時は説教すべきなのかしら?説教すべきでないとわかっているのだけれどね?」

ボッチ「」冷や汗ダラダラ

ヤンデレ「あなたがやっていることは、正しいことの方が多い。それはわかってる。そして、そしてそれがあなたの良心からきてるのもわかってるわ。

ボッチ「…はい。」

ヤンデレ「そうやって無茶した後に、いつも最後には打ちひしがれているあなたを見るのは辛いのよ? あなた以外が悲惨な最期になることよりも、あなたが一瞬でも惨めになることの方が100倍辛いもの」

ボッチ「…はい。」

彼女が僕に言う言葉は、いつも本気だ。だから彼女の言葉は胸に刺さる。

今だって、罪悪感でいっぱいだ。でも。

それでも、彼女は昨日諦めてゴーサインを出したじゃないk

ヤンデレ「反省していないのね?」

ボッチ「」

7月の水曜日の午後

結局、昼休みの間も、ずっと説教されていた。

説教というより、嫌味みたいなものだったけど。

男「ボッチ君、ちょっといいかな?」

ボッチ「……なに?」

男「昨日の今日ですまないけど、放課後、話がしたいんだ」

ボッチ「うん。わかった」

男「それじゃあ、放課後に自販機前でね」

……意外と行動が早かったな。

ビッチ「」ジローッ

こっちを見るな。落ち着かない。

モブA「…まさか、彼が…」 モブC「知らなかったな」 モブB「女の子でよかった」 モブC「面白い冗談だね」ドゴォ 友「…俺は大丈夫なのかなー…」

なんでこんなことになっているのか、わからない。

ただ確かなのは、ビッチさんにすごく警戒されていることなんだ。


ビッチ「」ジローッ

こっちを見つめないで。

7月の水曜日の放課後

自販機の前。先生が昼休み以外の自販機の利用を禁じているせいで、放課後になると誰も来ない場所。

男君にフルボッコにされても、文句言えないだけに、一人で待っているのも怖いね。あはは。

男「よっ!」ニコニコ

ボッチ「……うぃーっす」

顔に張り付いた笑顔が怖い。僕への嫌悪感を、隠そうとしているのか

男「用件っていうのは、昨日のことなんだけどね?」

ボッチ「うん」

男「君のいうことが全部正しかったってことがわかったんだよ」

眉毛メガネ君の証言

「彼女と付き合う前から、ハンカチなどがなくなり始めていました。あとになってわかったのですが、彼女が盗んでいたようなのです」

「最初は一緒に帰ったり、デートしたりしていただけだったんです」

「でも、途中から彼女はおかしくなりはじめました。いや、最初から彼女はイカれていたというべきなのでしょうか?」

「朝早くに迎えに来て、夜遅くまで帰してくれない。休日は一日中つきっきり」

「そうなってから、彼女を避けるようになったのですが…、最後は監禁されました。その後は……すいません、これ以上は言うべきじゃないと思うんです」

「僕の言ったことは絶対に秘密にしてください」

7月の水曜日の放課後

ボッチ「そうなんだ。僕が本当のことを言っていたのはわかったんだよね。それで、君はどうするんだ?」

男「ねえ、ボッチ君?」

ボッチ「?」

男「本当は、彼女がタオルを盗んだ瞬間を見たんだよね?」

ボッチ「いや、彼女がタオルを盗む瞬間は一回もみていないよ?」

男「だったら、なんでビッチさんのことを知ってたんだい?」

ボッチ「見たらわかった」

男「は? どういうこと? ふざけてるのか?」

ボッチ「僕は見てわかるんだ」

ボッチ「僕は人の顔が目に入ると、人に向ける感情がわかるんだ」

ボッチ「誰が、いつ、誰に、どんな感情を向けているかがわかる。」

男「何をふざけたことを言っているんだ?」

ボッチ「だから、誰が誰を好きか、っていうのは一発でわかる。恋心を隠したいって感情がわかるからね。男君、君はビッチさんが好きだ」

男「!?」

ボッチ「だから、君がタオルの事件を誰かに相談する前に、犯人を教えたんだ」

ボッチ「事件が大ごとになったら、最悪の結果しか残らなかったからね」

男「信じにくいし、信じるのもなんかシャクだ……」

ボッチ「信じているよね?」

男「……むかつくけど、その通りだよ」

男「俺はビッチさんが好きだよ。そして、それを誰かに相談したことはない。それを知っているということは、そういうことなんだろうね」

ボッチ「彼女は、男をとっかえひっかえしているって、評判が悪いからね。友君あたりに言えば、思いっきりドンビキされるだろうし、君が秘密にしているだろうなとは思っていたよ」

男「逆に、あなたがそれ以外の方法でわかるとは思えないし」

ボッチ「……信用してくれて助かる」

友達がいないことを突っつかれた気がする。心が痛い。

男「あなたの言ってたことが本当っぽいことを信じただけだよ?信用なんてしていない」

ボッチ「ま、そうだろうね」

僕は絶対に信用も信頼もされないからね。

男「それじゃあ、本題に入っていいかな?」

ボッチ「……。」

男「君の目的は何なんだ」

ボッチ「男君、今さっき、ちょっと中二病入った?」

あっ、しまった。ちょっと口が滑った。

男「~~~!」

男「そんなことより質問に答えてもらおうか!」

ボッチ「」ニヤニヤ

やっぱり中二病が入ってるじゃないかと言いたいけど、ニヤニヤするだけに抑えよう

男「早く答えろ!」

ボッチ「僕の質問に答えてくれたら、答えてあげるよ」

男「ふざけているのか?」

ボッチ「大真面目だよ。ギブアンドテイクって考えて、答えちゃってよ」

男「いけしゃあしゃあと、そういうことを言うのか…。先にそっちが答えろよ」

ボッチ「ちょっとした質問だから、そっちが先に答えてくれる?」

男「……わかった。その代わり、俺の質問には絶対に答えてくれよ」

ボッチ「もちろん。僕は嘘をつけないから、信用していいよ」

男「で、何が聞きたいんだ?」


ボッチ「あんなひどいことをしているのに、なんでまだビッチさんが好きなの?」

男「……ちょっとした質問と言わなかったか?」

ボッチ「僕にとっては、そんなに大きな秘密でもないし、そんなに大事なことじゃないから、ちょっとした質問だと思ったんだけど」

男「そういう問題じゃないだろう」

ボッチ「?」

男「……俺の質問にも答えるんだよな?」

ボッチ「もちろん――」

「でも、スリーサイズは聞かないでよ」とか言いそうになったけど、恥ずかしいのでやめた。理由を聞かないといけないし

男「……なんで幻滅しないのか、自分でもよくわからないよ。彼女が怖いんだ」

男「でもビッチさんを無視したくない。気になるんだ。だから、ビッチさんをなんとかしたい。いや、ビッチさんと仲良くなりたい。一緒に居たい」

男「そういう気持ちの方が強いから、だからたぶん、彼女を好きでいれるんだと思う」

男「……これで十分か?」

ボッチ「うん、気になってたことがわかって満足だよ。男君は、やっぱり中二病入っているね」

男「……これは中二病にならないと思うけどね」

ボッチ「でも、君は変だね。"当たり前"とはほど遠い」

男「俺は変なのか?なんか複雑だな。変人に言われるなんてな」

ボッチ「ははっ、返す言葉もないや」

男「……それで、俺の質問にも答えてくれるんだよな?」

ボッチ「ああもちろん。なんでも質問していいよ――」

また、スリーサイズのことが頭によぎった。よく我慢できたよ、僕。

男「……あなたの目的は何なんだ?どうして俺にビッチさんのことを教えた?」

やっぱり聞くよね。

僕は嘘を付けないし、正直に答えるか。

ボッチ「……僕の目的は、君たちが、ハッピーエンドになることだよ」

男「はい?」

ボッチ「誰かが不幸になるのを、黙ってみていることはできないんだ」

男「……はい?」

ボッチ「誰にも不幸になってほしくない」

男「……えーと?」

ボッチ「不幸な人を見ていると、僕の胸も苦しい。不幸な人を助けないでいると、もやもやする」

男「……はい?」

ボッチ「不幸になる人をほっておいて、それを眺めるのは、すごくストレスになるんだ。胸がモヤモヤするんだ」

男「……えーと?」

……心は読めないけど、今なら男君の思っていることがわかる気がする。

男(絶対こいつはこんな綺麗事で動かない。こいつは何を言っているんだ?これで騙されると思っているのか?)

ボッチ「……辛気臭い人が目に入ると、気になって仕方ない。目の前を飛ぶハエみたいに、チラついてうっとうしい」

男「……一応は納得したことにいておくよ」

ボッチ「……こっちは納得いかないけど、わかってくれたならいいよ」

僕はそんなに悪人っぽいのか?

男「とにかく、俺に危害を加える気はないんだよね?」

ボッチ「うん」

男「だったら、聴きたいことは全部聞けた。放課後に付き合わせてごめんね」

ボッチ「ちょっと待った」

男「……どうした?」

おおう。今度は、嫌悪感を隠そうともしない。胸が痛い。さっきから敵意全開だったけど、もう隠そうともしないのか。

それはともかく。

ボッチ「……君は、ビッチさんに告白するつもりだよね」

男「あなたには関係ないだろ?これ以上は干渉しないでほしいんだけど」

ボッチ「今のままだと、君たちは不幸になるんだよ。きっと、今までの人と同じようにつきあって、そして、今までの人以上に辛いことになる……と思う」

男「忠告ありがとう。そうならないようにするよ。もう、放っておいてくれるかな?」

ボッチ「もう一つ、忠告しておくよ。」


ボッチ「彼女の心の闇は、君が思っているよりも、ずっと、ずっとずっと深いよ」

一時停止。

男…普通。ビッチさんに好意を抱いている模様

ビッチ…無口。男にストーカーまがいの行動をしている模様

友…モブ。ついにモブに混ざった模様

ボッチ…ボッチ。どのような感情を人に向けているかがわかる超能力者。でも空気と心は読めない。
作者の頭の中では時々ロリロリの女の子になっている模様。

ヤンデレ…世話焼き。あふれでる愛ゆえの説教。作者の頭の中では時々ゴリマッチョのオネエになっている模様。

7月の水曜日の夕方
帰り道。

ボッチ「……。」

困ったことになった。

できるわけないと思ったけど、うまく男君と仲良くなって、問題を解決できたらいいと思っていた。

結果、敵意を持たれてしまった。嫌われるのはいつもどおりだから、気にしてはいないけど、動きにくくなってしまった。

でも、今はそんなことはどうでもいいと思っている。

想定外のことが起きているから。

ボッチ「……。」チラッ

?「……。」ジーッ

?「……。」ジーッ

なんで今、後ろの二人はストーキングしているんだろう。

ビッチ「」ギローッ

ヤンデレ「」ギローッ

ボッチ「……!」
ビッチさんと目があった。やばい。

やばい。

やばい。

彼女たちが向けている感情がわかる。

殺意だ。怖い。やばい。怖い。コワイ

…こういう時こそ、落ち着いて、冷静に、穏やかに、落ち着いて状況整理だ。

ヤンデレさんはいつも通り。殺意をビッチさんに向けている。でも、彼女は本当に殺すことはないから、大丈夫。そこは、問題ない。

でも、ビッチさんはなんで、僕に殺意を向けているの?いや、殺してもいいぐらいに、僕のことを邪魔に思っている?

彼女に嫌われるようなことは、まだしていないはず。

ましてや、殺意を持たれるなんてありえない。

……無意識に、彼女を怒らせてしまったのか?

なんで?

ビッチ「……。」ギロリ

とにかく、身の安全を確保しないと。

今は人通りの多いところにいるから、大丈夫。

でも、なるべく道の真ん中の方を通らないと、路地裏に引き込まれるかもしれない。そんなことになったら……、ははっ、殺されるかもね。

怖すぎて泣きそう。

ヤンデレさんがいるのがせめてもの救いかもしれない。

ヤンデレ「!」

あ、ヤンデレさんと目があった。



ヤンデレ (^^)ノシ

こっちに手を振ってる場合じゃないでしょ、ヤンデレさん!?

ヤンデレ「……。」

すぐに無表情になるのは、やめてください。怖いです。

ヤンデレ「……。」

なんとなく、言いたいことはわかりますけど、怖いのでやめてほしいです。今、危ない目に遭っているから、おせっかいもうやめてくれってことですよね、はい。

無理ですけど。

ヤンデレ「……はあ。」

あ、あきらめてくれた。ヤンデレさんはいつも折れてくれるから、とても嬉し――

ヤンデレ「~~!」ギローッ

言いたいことはわかるけど、睨みつけないでください。怖いです。
ていうか、なんで心の中を読めてるんですか。

ヤンデレ「?」

それで、今度は何やるの?って顔をしていますね。っていうか、いい加減に敬語をやめるか。

ヤンデレさんのおかげで勇気が出てきた。陰謀を企てて、冒険するよ、と。テレパシーよ、届け!

ヤンデレ「???」

あ、やっぱり通じないのか

ボッチ「……。」

すっごく、嫌な作戦を思いついてしまった。実行するのは怖いし、気が重いけど、きっと我慢できないんだろうな。

だから、作戦開始。


ボッチ「こんにちは、ビッチさん」

ビッチ「~~! あなた、名前は何?」

同じクラスなのに名前を認識すらされていなかった

落ち込んでなんかいない。決して、落ち込んでなんかいない。

ボッチ「……僕に何か用があるの?」ショボン

ビッチ「人前で話せない。こっちの物陰で話そう」

ボッチ「路地裏は危ないから無理だよ。そっちで話そう」

ビッチ「そう」

どうやら、公園に誘い出すのに成功したみたいだ。

僕の言葉に怒るどころか、困惑もしない。

ただひたすらに、僕を邪魔だと思っているのがわかる。さっさと消したいのだろう。

こえええ。ふえええ。

ビッチ「ここに座ろう」

さりげなく、茂みが近くにあるベンチに誘導しようとしているのか?

茂みに引きずり込まれたら、何されるかわからない

ボッチ「え?嫌だけど」

パンダの遊具に乗った。ブラーン、ブラーン。ああ、楽しー。ビッチさんは死角のベンチに座ったみたい。こええええ。

日が落ちて、辺りはすこし薄暗い。子供も全員帰った。これは好都合。

……向こうにとっても、だけどね。

ヤンデレさんも、僕とビッチさんの両方から見える位置に座った! ナイス。

ヤンデレ「…ボッチ君は絶対に裏切らない……ボッチ君は絶対に裏切らない……」ギリギリ

すっごい僕に怒っているし、ビッチさんにすっごい妬ましそうにしているけど、とりあえず僕の身の安全は保障された……はず。

今生き残っても、後でひどい目にあいそうな予感がするけど、絶対に気のせいだ。気のせいなんだ。

ボッチ「それで、話って何だ?」

ビッチ「……男君に近づかないで」

ボッチ「……なんで?」

ビッチ「理由なんて言う必要ない。ただ、お願いを聞いてほしい」

ボッチ「いやだね。まだ男君に言いたいことがあるから」

ビッチ「そう?それは残念ね」

ボッチ「……鞄の中のスタンガンで、どうする気?」

ビッチ「!」

ボッチ「うお! マジでスタンガンだった! こえええ!」

ビッチ「……。」

大方、夜中にこっそり背後から襲うつもりだったのだろう

ボッチ「こっちに近づかないで、その場で話を聞いてほしい」

ビッチ「~~!」ギリッ

ボッチ「僕は、君たちの力になりたいんだよ」

ビッチ「……どういうこと?」

警戒している模様。ていうか、隙をうかがっている?怖い。

ボッチ「簡単に言えば、君たちに、健全なお付き合いをしてほしいんだよ」

ビッチ「あなたには関係ない。放っておいて」

ボッチ「君が、男君を狙っているのを、知っている」

ビッチ「……。」

ボッチ「好きだから男君と付き合おうとしてるわけじゃないことも知っているよ」

ビッチ「そんなことはない」

ボッチ「そんなことはなくは、ないよ」ニターッ

さあ、ここからが正念場だ。
パンダの遊具から降りて、ニターっとして見つめた。これで印象が最悪なはずだ。
さあ、悪役になりきろう。

ボッチ「君は入学してから、少なくとも7人の人と付き合った」ニヤニヤ

ビッチ「……。」
警戒されている模様。

ボッチ「あれ?否定しないんだ?まあ、別に付き合った人数なんてどうでもいいんだ。君も彼氏さんたちも皆本気じゃなかったし」ニヤリ

ビッチ「……!」
ちょっと動揺してるみたい。

ボッチ「君は相手を好きじゃ無かったよね?自分が相手を好きで好きでたまらない、っていう状況が欲しかっただけなんだろう?過去に何があったかは知らないし、ぶっちゃけどーでもいいけど」ヘラヘラ

ビッチ「~~!」
怒り始めちゃった。でも想定通り。動揺からの怒りは図星の証拠だからね。もっとビッチさんの仮面を剥がさないといけない。

ボッチ「そして、相手に拒絶されるたびに他の人と付き合った。でも、心の奥底では、拒絶されるしかないって諦めてるんだよね?」ニタニタ

ビッチ「な、なにを言っている!?」

動揺、混乱、怒り。全部の感情が大きく心の中で渦巻いて、自分を見失っている感じだ。今なら、きっと正直な反応を返してくれるはず。じゃあ、最後の確認をしようか。

ボッチ「君は、」

ボッチ「君は、人を好きになることも相手に好きになってもらうことができないと諦めているんだよね。でも、それを認めたくないんだ。だから、君は誰とでも付き合う。いや、好きでもない人と付き合えてしまうんだ。今の君は、誰にでも股を開く尻軽女だよ」

ビッチ「――!」
凍り付くほどの激しい動揺がビッチさんを支配する。そのまま動かなくなった。

……どうやら、僕の考えは正しかったみたいだ。彼女は、人間不信にかかっている。いや、むしろ愛情不信か?

今、彼女は確かに不幸せの真っただ中にいる。でも、彼女の中の希望も僕は知っている。

彼女の中の希望を救い上げるのは、僕じゃなくて―――

ビッチ「……。」

[ゆらり。ゆらり。わずかに左右に揺れながら、彼女はゆっくりと立ち上がる]

ビッチ「うがあああああああああああ!」

ミスった!しくった!失敗した!最悪のパターンだ!
ここまで彼女を怒らせるつもりはなかったんだ!

ビッチ「尻軽とか言ってんじゃないよおおおおお!」

ただちょっと、悪役が楽しくなって、余計なことを言っちゃっただけなんだ!

ビッチ「どや顔でたそがれてんじゃないよおおおお!」

ただちょっと、中二病的ナレーションを自分の中でやるのが、楽しかっただけなんだ!

だから、

ビッチ「ころすころすころすころすうううううう!」ドドドドドド

[彼女はボッチ君の方に向かって走り出した!]

ボッチ「」ダッシュ!


純粋な殺意をこちらに向けて、追いかけてこないでえええええええ!

ビッチ「私が人を好きになれないってのかああああ……」ドドドド

ボッチ「そんなこと言ってないってええええ」ダダダダダダ

煽るのは得意だけど、宥めるのは苦手なんだああああああ。どうしよおおおお!?

ビッチ「私は誰にも好きになってもらえないっての……」ドド…

ボッチ「そこまで言ってないよおおおお」ダダダダダダ

心なしか、声が遠くなってる気がする。逃げ切れそうだ。

ボッチ「」チラッ

後ろを振り返ったら、ビッチさんは足を止めていた。

「……本気で好きだったのに……本気で好きだったのに……」

ボッチ「……!」

ただひたすらに、そう呟いているのが聞こえた。もしかしたら、泣いているのかもしれない。良心が痛い。助けたい。


でも、もう一つの良心が、全て無駄にする気なのかと、僕に言ってきている。

悪役になりきれ。

……帰ろう。

7月の水曜日の夜

家の前。

ボッチ「」ズーン
僕は正しいことをやったんだ。僕は正しいことをやったんだ。
そう言い聞かせても、落ち込むものは落ち込む。

ボッチ「……。」トボトボ

もうすぐ、家だ……。

ヤンデレ「こんばんは」

ボッチ「」
ラスボスの存在を忘れていた


ヤンデレ「今の状況は愛を確かめ合う、いや、愛を確かめる紛れもないチャンスなのだけれど、それを生かせないのが残念ね」

ヤンデレ「全部話しなさい」

停止。

ボッチ…悪くも悪くも正直

ビッチ…無口。だけど、怒りのあまり暴走。

ヤンデレ…主人公が主人公だけにヒロインもヒロイン

>>44の2行目訂正

ボッチ「君は、人を好きになることも相手に好きになってもらうことができない

ボッチ「君は、人を好きになることも相手に好きになってもらうこともできない

どんな時でも噛むのがぼっちクオリティ。

7月の木曜日の午前

男「自販機前に来てくれ」

ボッチ「今から、授業だよ?」

え? その口ぶりからして、果し合い? 決闘するの? 殴りあって、その後に友情が芽生えるの?

男「話がある。真剣な話なんだ」

ボッチ「~~!」

「告白ならお断りだよ」と冗談を言うところだった

彼の顔は、僕への疑念と怒りに満ちていて、ちょっと触れただけでも爆発しそうだ。

用件はわかっていた。

ボッチ「わかった」

さあ、正念場だ。


モブのみなさん「「「「……。」」」」

男「」スタスタ

ボッチ「」テクテク

無言だ……。気が重いよ

あ、ヤンデレさんだ。

ヤンデレ「! ~~~~~……。」ショボン

今日は、僕を止めないみたいだ。でも、心配かけちゃってるな。

今からのことを考えると、大丈夫だよって、サインを送るのは間違っている気がする。


だから、

ボッチ「」(^^)ノシ

精一杯の笑顔で、やりかえしてやった。

……僕の笑顔、気持ち悪くなかったかな?

自販機前についた。ついてしまった。すごく気が重い。

ボッチ「授業をサボって、男同士の真剣な話し合いか。青春だね」

……気を間際らそうと、つい軽口をたたいてしまった

男「……冗談はいいよ。単刀直入に聞く」

男「ビッチさんに何かしたよね?」

ボッチ「……。」

来たあーーーー……。来てしまったあ……。

罪悪感がのしかかっている。でも、義務感ものしかかっている。

逃げるわけにいかない。

さあ、悪役の時間だ。

ボッチ「僕は話をしただけだよ」ニヤリ

男「――! どんな話をしたんだ?」

ボッチ「コイバナを少々、ね。」ニタニタ

男「……今日、ビッチさんが休んでいるんだ」

ボッチ「まあ、そうだろうね」

男「!」ギロッ
怒った。怒ってくれた。

ボッチ「彼女、昨日泣いていたから、たぶん、今日は学校に来れないと思ってたよ」ニターッ

男「彼女に何をした!?」

ボッチ「あの子、すっごい変なんだよ」

男「は?」

ボッチ「好きでもない人と、付き合ってたんだ。それも8人以上!

誰とてもつきあえる、とんだ尻軽女だよ。どうやったらあそこまで簡単に股を開けるのか知りたいね」

男「……。」
困惑している様子だ。いきなりこんなこと言われた、困るよな。

ボッチ「だから、僕は言ってやったんだ。君は、人を好きになることができない、ってね。

当然だよ。恋人のことを好きになろうとも、好きになってもらおうともしていなかったんだから。

それを聞いて、すっごい、ショックそうだったよ。たぶん、泣いていたんじゃないかな?」ケラケラ

男「~~!」

ボッチ「でも僕は、正しいことをしたと思っているよ

今の彼女は、きっと誰と付き合っても、好きになれない

だから、めちゃくちゃに壊してやったんだ

恋人とかの一切合財を、考えられなくなるようにね」

男「お前……最低だとは思わないのか!」

ボッチ「最低?なんで最低になるのさ。

もちろん、正しいことをしたと思っているよ?

どうせ今のままでも壊れるんだ。

だったら、いい感じに壊さないといけないよね」

男「ーーー!」ギリギリ
もう怒りの限界かな

さあ、トドメの言葉だ。

ボッチ「いい感じに壊れてくれないと――」

ボッチ「いい感じに壊れてくれないと、僕が面白くない」

男「クソ野郎め!」

[男が殴りかかってくる]

予想通りのタイミングで殴り掛かってきた

だから、僕は甘んじてその拳を受け――

[男の拳がボッチの頬に突き刺さる!]

ボッチ「ぐべっ!」

いってえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?

ちょっと待って。

殴られるのは覚悟していたよ? 殴られるべきだとも思っていたよ?

でも、痛い。ずきずきする。ビリビリする。おまけに頭もくらくらする。足腰がふらふらして、まともに立てない。

やばい。殺される。痛いのは嫌だ。

男「フーッ!フーッ!」
まだ、すっごい怒ってる!? いや、当たり前のことだってわかるだけど、怖い……。

男「フーッ!フーッ!」
でも、これ以上は殴り掛かってはこない……?

助かった…。

いや、助かったじゃない!

最後まで、やり通さないと。

……でも、痛い。心が折れそう。

男「もう、俺達に二度と関わるな」

ボッチ「……俺達、ねえ?」
やっとのことで、言えた。

さあ、痛いけど、悪役らしく散ろう。……痛いけど

ボッチ「ビッチさんは、ずっと独りぼっちだよ。今も一人で泣いているんじゃないかな。俺達っていったよね? そんな仲間意識を持っているのは君だけだよ」

男「……どうかもな。でも、今日にはっきりわかったことがある」


男「お前みたいなクズ野郎には、絶対に近づけたくない!」

それが聞けてよかった。

1行目

いや、助かったじゃない→いや、助かった、じゃないよ!

男「じゃあな、クズ野郎。二度と関わってくるな」


やっと、僕は役割を全うできた。ハッピーエンドに悪役はいらない。ここで僕は手を引くことにしよう。

今はただ、前途多難な二人の幸せを祈ろう。

ボッチ「じゃあね」(^^)ノシ



男「」イラッ
しまった!?

え、あ、いや。こっちに来ないで。

ゲシッ

ボッチ「痛い!」

男「」スタスタ

最後の最後にすねを蹴られた。

ボッチ「いたい……」

ボッチ「痛いよ……」

頬も痛い。ズキズキする。

おまけに、すねもビリビリする。

痛みがしみる……。

ヤンデレ「すっきりしたかしら? 悪役さん?」

ボッチ「うわ!」

背後から突然話しかけられた。しかも耳元で。心臓に悪いからやめてほしい。


ボッチ「……授業は? さぼっちゃいけないよ」

ヤンデレ「それをあなたが言うのかしら?」

ボッチ「サボりたくないんじゃなかった?」

ヤンデレ「もうそれはいいのよ」
今まで、頑なにサボるのを嫌がっていたのに、どういうことだろ?

ガコッ

ヤンデレ「はいこれ」

ボッチ「ポカリ?」

ヤンデレ「顔を冷やしなさい」

ボッチ「あ、うん」

ヤンデレ「どうせ、この後の授業を受ける気がないんでしょ?」

ボッチ「うん」

ヤンデレ「じゃあ、一緒に帰るわよ」

ボッチ「え?」

今まで、サボったりとかを嫌がっていたのに、本当にどうしたんだろう?

一時停止

男…設定上は普通のはずなんだけど、普通に性格悪くないか、こいつ。

ボッチ…悪役は舞台から降りたようです

ヤンデレ…リミッター解除

帰省・仕事などの都合でPC触れなくなるため、完結できるか怪しいです、
落ちていた場合は、加筆・修正したうえでスレを立て直します。

打ち切りver.を先に投稿します。

時間があれば、補足解説&ヤンデレ襲来編をかけるかもしれません。

7月の木曜日のお昼前

ヤンデレ「言われた通りに、男君に話したわ」

ボッチ「……ちゃんと住所も話してくれた?」
もしそうでなければ、男君は今頃、迷子になっているはずだ
……絵ヅラだけなら面白い気がする

ヤンデレ「ええ? わたしは、 あなたに言われた通りに 伝えたわ?」

ボッチ「!」
ごめんなさい、ごめんなさい、そんなに怒った目で見ないで
ヤンデレ「あなたが、ビッチちゃんの自宅近くの(^ー^)公園で話してたって、 しっかりと 伝えたわ」

ヤンデレ「それで」

ボッチ「ごめんなさい」
なるべく危険な目に合わないようにするって言ってしまったから、
その期待を裏切ったのだから、怒られても仕方ない

ヤンデレ「後悔はしていないのね?」

ボッチ「……はい」
だって、「なるべく」って言っていたから、殴られないとは言ってな――

ヤンデレ「」ジトー
そんな目で見ないで! 罪悪感が出てくるから!

ヤンデレ「……もういいのだけれどね」

ボッチ「……?」
おおう? なんか、気持ち悪いな…。 違和感があるっていうか……。

ヤンデレ「それにしても、あえてビッチさんや男君に敵対する必要があったのかしら?」

ボッチ「僕は友達にはなれないから」

ヤンデレ「……ごめんなさい」

ボッチ「謝んないでよ」
僕は今、どんな表情をしているのだろうか?
友達を作ろうと話すたびに友達が作れないと実感させられたあの日々。それが頭によぎってしまったせいで、ぐちゃぐちゃだ。
さらに、孤独に麻痺してしまい人間として何か壊れてしまった自分の今が思いやられて、どうにもやるせない。
……だとか、詩的な表現に浸ってみたけど、まだ複雑な気分がするよ

ヤンデレ「」ジーッ
不安そうな目で、じーっと見つめないで!
ボーっとしてた僕が悪かったからさ!

ボッチ「えっと、なんで敵対しなければいけないのか、だったよね?」

ボッチ「僕は好きな友達にはなれないけど、嫌いな敵にはなれる」

ボッチ「嫌いな奴の言葉は好きな人の言葉よりも、心に刺さるんだ」
それで何かが壊れる瞬間を、僕は何度も見てきた。

ヤンデレ「……」ムムム
……? なんで、そこで対抗心を出すの?

ボッチ「僕は敵になってでも、やらなきゃいけないことがあったからね」

ヤンデレ「それは、殴られることかしら?」ジトー
本気で心配しているのはわかったから、これ以上罪悪感を僕に持たせないでよ!

ボッチ「……そうじゃなくて、ビッチさんに、恋人関係をつくらせないことだよ」

ボッチ「彼女が今までしていたことの辛さとか痛さを、目の前に突きつければ、嫌でもそういうことができなくなる」
例えば、僕なら、自分のぼっちさ加減を観察されたら、学校に行けなくなる……

――つらくなんかないよ!つらくなんかないよ!
やばい、涙が出そう

ボッチ「彼女にとって、恋人関係をつくることそのものが、愛情不信の原因だったからね」シュン
例えば、僕なら、ぼっちであることが、ぼっちを助長……もう、これはいいよ……。

ヤンデレ「大丈夫?」 ボッチ「大丈夫だよ。」

ボッチ「……男君にも、ちょっと変わってもらう必要があったんだ」

ヤンデレ「殴るほどの男らしさを身に着けさせたわけね」ジトー
僕をそんな目で見ないで!

ボッチ「……まあ、間違ってないけどさ」

ボッチ「彼には、僕が言った言葉、つまりは彼女の失望と戦う覚悟を決めてもらったんだ」

ボッチ「これは、僕の持論なんだけど」

ボッチ「絶望しているひとを救うには、きっと同じだけの絶望を背負い込む覚悟が必要なんだ」

ボッチ「自分の正義に酔っただけの応援なんていらない」
それは結局、独りでおかしくなった人を、一人だけだって追いつめるだけだから

ボッチ「絶望に押しつぶされて出る同情なんていらない」
それは結局、我が身かわいさの無関心になるから

ボッチ「ただ、"一緒に"幸せになろうと努力してほしいんだ」
ああ、僕は何をいっているんだろう

ボッチ「どんなに絶望した人も、相手の幸せを願えるようになった時に、救われるんだよ、きっと」
心がぐちゃぐちゃだから、変なこと喋っちゃってるよ

チャリン ガコッ

ヤンデレ「……はい、新しいポカリ。ぬるくなってるでしょう」
ん? ほんとだ。

ボッチ「ん。ありがと」

ヤンデレ「そっちのポカリをくれるかしら? のどが渇いたから」

ボッチ「あ、そうだね。……ぬるくしてごめんね?」

ヤンデレ「そんなことは、気にしなくていいわ」

ボッチ「……?」
いつの間にか、胸が軽くなっていた。
さっきの複雑な感情も消えていた。


ボッチ「ん?」
しまったああああああああああああああああああ

ヤンデレ「ウフフフフフフフフフフ」スリスリ

ボッチ「」ゾワッ

やめろおおおおお! ポカリに頬ずりするなああああ!

なんか背中がゾワゾワしてゾクゾクするから!



……そのうえ、今日は、胸が、胸がなんかどきどきして苦しいからあああああああああああ!

はい、一旦は終わりです。一応、初完結です。

「完」の文字が余計だった…。
あと、ボッチくんとヤンデレさんのキャラがブレてて、俺涙目です。
ボッチ君がビッチさんを助けようと思った理由とか説明していないので、補足解説編に盛り込みます。
あと、ボッチ君の過去の日常と今の日常(作者的にどっちも鬱展開)、男君とビッチさんのなれの果てとか書きたいことあったんだけど、
その辺はバッサリとカットしました。あくまで、サイドストーリーになるので。

書け次第投稿します。

読み込み中

ボッチ……情緒不安定

ヤンデレ……ねんがんの ボッチくんのポカリを てにいれたぞ!

7月の木曜日のお昼前

ヤンデレ「一緒にご飯を食べない?」
あ、正気に戻ったんだ

ボッチ「あ、正気に戻ったんだ」
口が滑った。

ヤンデレ「失礼ね。いつも私は正気よ」

ボッチ「あははー。そうだねー」

ヤンデレ「つけない嘘を、無理やりつこうとしないでくれる?」

ボッチ「いやー? 僕は本気だよー?」
人に向ける感情を読める僕には、どうして嘘に騙されるのかが理解できないから、僕には嘘をつけない。

だから、明らかにわかる嘘しか言えない。例えば、こんな風に。

ボッチ「ヤンデレさんは可愛いね」

ヤンデレ「」///

あれ? 今さっき嘘をついたはずなんだけど……。

ヤンデレ「それで、ご飯はどうするのかしら?」

ボッチ「あ、うん。いいよ。一緒に食べよう」

ヤンデレ「なら、ボッチ君の家におじゃまするわね」

ボッチ「え? なんでそうなるの?」



ヤンデレ「それとも、あらあら? 私の家で食べろっていうのかしら?」

ボッチ「それは無理か。っていうか、僕が生理的に無理だ」


???「ボッチ君のためなら、100回は抱き着けるね!」


ヤンデレ「そんなに彼を邪険に扱わなくてもいいのに」

ボッチ「……ヤンデレさんから、そんな言葉が出るとは思わなかった」

ヤンデレ「そうかしら?」

ボッチ「それじゃあ、家に来てよ」
公園とかファミレスとかで、補導されると困るし。

ヤンデレ「喜んで」ニコニコ
その笑顔に嫌な予感しかしない。選択を間違えたかな?

ボッチ「もうすぐ着くね」

ヤンデレ「…一人暮らし………密室……うふ、うふふふふふふふ…」

本当に選択を間違えたかもしれない

体が拒否反応を起こしているのか、熱っぽい。

ヤンデレ「おじゃまします」

ボッチ「僕一人なのに、わざわざいいよ」

ヤンデレ「なら、ただいま」ニコッ

ボッチ「……それも違う気がする」フイッ
なぜか、目が見れない

ヤンデレ「誰かの部屋に入るのって、緊張するわ!」スーハースーハー
絶対、深呼吸の目的が違うと思う

ヤンデレ「そうそう。……はい、これ」
手提げ袋から、弁当を取り出した。って、あれ?

ボッチ「それって、僕の弁当箱?」

ヤンデレ「ええ。こうなるだろうって思ったから、持ってきておいたの」

最初から、帰るつもりだったのか。
って、え?

ボッチ「……ヤンデレさん、もしかして、最初から一緒に帰る気だったのか?」

ヤンデレ「もちろん」

ボッチ「じゃあ、一緒にご飯を食べようって言ったのは…」

ヤンデレ「もちろん」

ボッチ「」
得体のしれないことへの恐怖が襲う。自然と足が後ろに行き、一歩、また一歩と後ずさる。

ボッチ「いてっ」
つまずいて転んでしまった。やばい

ヤンデレ「あらあら。大丈夫かしら?」
その余裕が怖い。感情も「愛でる」モードに入っている。

ヤンデレ「家に入らないと……」

ボッチ「家に入らないと?」ゴクリ

ヤンデレ「治療ができないじゃない」

ボッチ「あ、そっか」
なんで納得してるの、僕?

※作者は応急手当てに詳しくありません。
でも、顔を殴られた後とかは、脳が揺れている場合も多いので、できれば安静にした方がいいそうです。
でも、ここはボッチ君が痛がりだった設定でいきます

ヤンデレ「そこまで怪我がひどくなくてよかったわ」

ボッチ「あんなに痛かったのに」

ヤンデレ「それじゃあ、ごはんにしましょう」

ボッチ「うん」

ヤンデレ「そうそう。うっかり、水筒を持ってくるのを忘れてしまったわ」

ボッチ「……新品のペットボトルのお茶があるから、それをどうぞ?」

ヤンデレ「一本まるまるだなんて!もったいないわ」
そんなもの欲しそうな目で見るんじゃないよ

ボッチ「遠慮なんてしなくていいから」
僕は悪くない

ヤンデレ「それじゃあ、言葉に甘えさせてもらうわ」シュン
僕は悪くない!

ボッチ「そういえば、聴きたいことがあったというか、確認なんだけど」

ヤンデレ「何かしら?」

ボッチ「男君が僕のことを好きかどうか、聞いて回ってたよね?」

ヤンデレ「」ギクッ

ヤンデレ「なんのことかしら?」

ボッチ「とぼけなくていいよ、その反応でわかったから」

ヤンデレ「……その通りよ」

やっぱり、あなただったのか。
ビッチさんに突然ストーキングされた理由。モブ×4がこっちをチラチラ見ていた理由。どちらも、原因はヤンデレさんだった。

ヤンデレ「」シュン

でも、反省してるのがわかるし、いいか。

うわあああ。キャラがぶれたあああああああああ。
やっぱり、あなただったのか → やっぱり、君だったのか

ヤンデレさんもおかしいことになってるし、俺がおかしくなりそう。

ヤンデレ「……一個、聞きそびれたことがあったのだけれど、聴いていいかしら?」

ボッチ「いいよ」
聞きそびれたのは、ヤンデレさんのせいだけどね

ヤンデレ「どうして、男君とビッチさんの手助けをしようと思ったのかしら?」

ボッチ「きっかけは、眉毛メガネ君かな。彼は、別れた後もビッチさんのことを気にかけていたんだ」

ヤンデレ「ヤンデレさんを誰も好きになれないんじゃなかった?」

ボッチ「眉毛メガネ君はビッチさんのことを好きではなかったと思うよ。ひどい目にあわされて、うんざりしてたのは本当だろうし。それでも、男君になんとかしてもらおうと事情を話したぐらいだから、別れた後も彼女のことを心配してたんじゃないかな」

ヤンデレ「すっごいお人よしなのね」

ボッチ「僕にも、彼の気持ちがわからないよ。だから、興味を持ったんだ」

ヤンデレ「……一個、聞きそびれたことがあったのだけれど、聴いていいかしら?」

ボッチ「いいよ」
聞きそびれたのは、ヤンデレさんのせいだけどね

ヤンデレ「どうして、男君とビッチさんの手助けをしようと思ったのかしら?」

ボッチ「きっかけは、眉毛メガネ君かな。彼は、別れた後もビッチさんのことを気にかけていたんだ」

ヤンデレ「ヤンデレさんを誰も好きになれないんじゃなかった?」

ボッチ「眉毛メガネ君は、ビッチさんのことを好きではなかったと思うよ。ひどい目にあわされて、うんざりしてたのは本当だろうし。それでも、男君になんとかしてもらおうと事情を話したぐらいだから、別れた後も彼女のことを心配してたんじゃないかな」

ヤンデレ「すっごいお人よしなのね」

ボッチ「僕にも、彼の気持ちがわからないよ。だから、興味を持ったんだ」

ボッチ「そうして、観察しているうちに、気づいた」

ボッチ「なんていうか、ビッチさんが男君をみるとき、ふわふわしているんだ」

ヤンデレ「ふわふわって?」

ボッチ「僕にも、よくわからない。でも、男君もビッチさんと話す時にふわふわしていたんだ」

ヤンデレ「それって、恋心なのかな?」

ボッチ「わからない」
ということに、しておきたい。

ボッチ「でも、そのふわふわを見ていると、この二人は幸せになる気がしたんだ。僕も、なんだか、幸せな気がした」

ボッチ「でも、ビッチさんと普通くんが付き合っているのを見た時、愕然としたよ」

僕が、愛とか恋とか言ったせいなのかな
ヤンデレさんが僕を見ている
乙女みたいな感じだ。実態は変態だけど。実態は変態だけど。
まあ、乙女モードも終わるようなことを行ってしまうんだけどね

ボッチ「ビッチさんは、誰に向ける出なく「寂しい」「好きになって」って言っていた。自分も相手も、見ないで、ただただ悲しみに暮れていた」

ボッチ「普段は、カップルの方なんて絶対に、絶対に観察しないから気づかなかった」

ボッチ「そして、ビッチさんは次に男君と付き合おうしようとしているのがわかった」

ヤンデレ「だから、ボッチ君は殴られたのかしら?」

ボッチ「その通りだよ」
何度も言われると、慣れてきた。

ヤンデレ「理由はそれだけじゃないわ」

ボッチ「え?」

ヤンデレ「あなた、自分とビッチさんを重ねたのではなくて?」

ボッチ「……。」
……。

あ、固まってた。

心当たりが多すぎる。

ボッチ「そうなのかな?」

ヤンデレ「「僕の持論!」とかいいながら、ビッチさんのことを語ってたわよ?」

ボッチ「そういえば、そうだったね」
動揺しているのか、頭がうまく働かない。

ヤンデレ「……ごちそうさま」



[食べている描写がないのは忘れていただけです]

ヤンデレ「それで」
あ、そういえば、忘れていた

ヤンデレ「あなたに、いいたいことがあるのだけれど」

ボッチ「……覚悟はできております」
そうだよね。今回の説教は短かったからね。

自宅にあげた時点で、延々と説教される覚悟をすべきだったんだよな。



ヤンデレ「自分から正座をするのは殊勝だとは思うのだけれど、今回は説教じゃないわ」

ヤンデレ「宣戦布告よ」

ヤンデレ「あなた、『嫌いな奴の言葉は好きな人の言葉よりも、心に刺さるんだ』って言ってたけれど、」

ヤンデレ「私はそんなことはないと思うの」

ヤンデレ「それを、あなたに証明してみせるわ!」

ボッチ「お、おう」

ヤンデレ「あなたが、男君と自販機前に行く前に笑った時、無理しているのが分かったもの」

ボッチ「~~!」
あのとき無理して、茶目っ気を出さなけれよかった!

ヤンデレ「そのとき、わかったの。ああ、この人は自分のことを大事にしないんだなって」

ヤンデレ「だから、あなたが私のことを好きになるようにして見せるわ」

ヤンデレ「自分のことなんか忘れて、私のことしか考えられなくなるように」

ヤンデレ「自分のことを大切にしてほしいっていう、私の言葉しか聞こえなくなるように」

ヤンデレ「めちゃくちゃに私を愛させて、あなたが自分を大切にするようにしてみせる!」

ボッチ「……愛が重いです」

ヤンデレ「愛の重さに苦しんでもらえるなら本望よ。愛を感じてもらえないことが一番苦しいもの」

ボッチ「……軽くならない?」

ヤンデレ「私のあふれ出る愛を抑えるなんて、それで恋する意味はあるのかしら? それなら、相手に受け入れてもらう努力をするわ!」

ボッチ「」
困った。本当に困った。絶対、何言っても止まらない。

ヤンデレ「……という冗談はおいといて」

ボッチ「え?」

いやいや、絶対、本気だったよね!本気でやろうとしてたよね!
でも、本気で心変わりするつもりのようだ。

ヤンデレ「私をもっと頼りなさい?」

ボッチ「え?」
これも本気で言ってる様子だ。

ヤンデレ「今回も、私が協力すれば、殴られずに済んだんじゃないかしら?」

ボッチ「……。」

ヤンデレ「あなたが仲良くなれなくても、私なら仲良くなれるかもしれない」

ボッチ「でも――」

ヤンデレ「迷惑をかけれない? あなたいつもそうね」

ヤンデレ「いつも言っているでしょう?」

「相手に喜んでもらいたい。愛するものとして当然のことではなくて?」

ボッチ「――!」
本気の言葉を取り消すほどに、本気のその言葉は心に響いた

ヤンデレ「あなたが、私のことを無視して一人で突っ走るのもいつものことだけれど」

ヤンデレ「私にも手伝わせてほしいちょうだい」

ヤンデレ「毎回感謝されずにいるのは寂しいんでしょ?」

ボッチ「……。」
図星かもしれない
幸せになった相手が僕を見るとき、敵意ばかりだ。
それは、当たり前のことなんだ。
でも、
理由はわからないけど、すごく寂しい。

ヤンデレ「そんなあなたを見ているのもつらいのよ?

私のことをもっと頼ってほしいよ……」

ボッチ「……ごめん」
泣きそうにならないでほしい

ヤンデレ「……。」

ボッチ「……ありがと」

ヤンデレ「――!」

ヤンデレ「どういたしまして!」ニコッ

ヤンデレ「最後に、もうひとつ、頼みごとを聞いてくれるかしら?」

ボッチ「もちろん。いいよ」
今なら、なんでもお願いを聞けると気がする。


ヤンデレ「ありがとう!」ニコッ

そういった彼女は…

僕のベッドにダイブした



ボッチ「え?」




ちょっとおおおおおおおおお!?

ヤンデレ「ありがとう…ありがとう…ウフフフフフフフ」

番外編は駆け足になりすいません。推敲も展開の練り方も甘いです。
時間がないので失礼します。

かなり汚い文でしたが、読んで下さった方、ありがとうございました!

>>100
今なら、なんでもお願いを聞けると気がする。

今なら、なんでもお願いを聞ける気がする。

大事なところで噛むのが、作者のクオリティ。

タイトル回収、忘れてたorz

もしかしたら、誤字・セリフ訂正バージョンをあげるかもしれないです!
>>54 間際らそう→紛らわそうとか、誤字が多いです!

しつこくてすいません。アデュー!

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