千歌「失格……なのかな……」 (24)
短めに。
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ザァ……
ザパン……
千歌「……………………」
果南「……千歌、今日も練習休み?」
曜「うん……」
梨子「声は掛けたんですけど……。なにも言ってくれなくて……。一人で朝から夜まで……ずっと海を眺めてるの……」
果南「そっか……」
花丸「やっぱり……落ち込んでるのかな……」
善子「実際そうなんでしょ。もう一週間も練習サボってるのよ?」
ルビィ「サボってるなんて……」
善子「なに?サボってるじゃない。なにが違うのよ」
ダイヤ「善子さん」
善子「私はヨハ……ふんっ」
鞠莉「千歌っち……まだ気にしてるのね。あのライブで……ルール違反したこと」
梨子「……………………」
曜「でも、あれは……」
果南「会場の熱が上がったっていうだけ。誰も悪くないんだよ。ただ……ルールを破ったっていうだけで」
ダイヤ「ええ。非はありません。私たちにも……もちろん千歌さんにも」
ルビィ「けど、千歌ちゃんはスゴく気にしてた……。私のせいで失格になったらどうしようって……」
善子「そう。そこよ」
花丸「善子ちゃん……」
善子「まだ失格になったなんて決まってないのよ?なのに、なんで一人で落ち込んでるのよ」
梨子「……ラブライブには、多くのものを背負ってたから」
鞠莉「学校の存続のこと……」
果南「私たち三年生の無念……そして……」
ダイヤ「千歌さん自身の、ラブライブに対する熱い思い……。それを、千歌さんは全て自分のせいで台無しにしたと思っているんですのね」
善子「だから……だからそれは!!」
曜「私たちのパフォーマンスがよかった結果……だと思いたいよね。私たちの歌が、みんなの心を動かした。ルールなんて破っちゃうくらいに」
ルビィ「最高だった……ルビィ、あのライブが今までで一番楽しかった!!次のライブは……あのときより……楽しく……ヒグッ……」
花丸「ルビィちゃん……」ナデナデ
善子「なに泣いてるのよルビィ!これで終わりなんて……そんなはず……。そんなはずっ……ないんだから……!!」ポロッ
ダイヤ「善子さん……」ギュッ
果南「思いたくないよ……終わったなんて……」グッ
鞠莉「終わってない……私たちは……っ!」
曜「そうだよ……私たちはまだ……!!」
梨子「まだ……輝けるはずよ」
ザァ……
ザパン……
千歌「……………………」
ザパン……
千歌「……あのとき」
千歌『みんな――――――――っ!!!一緒にっ、輝こう――――――――!!!!!』
千歌「あのとき……手を伸ばさなかったら……。可能性はあったのかな……」
千歌「学校は存続出来たのかな……」
千歌「果南ちゃんたちに、あの頃の夢の続きを見せてあげることが出来たのかな……」
千歌「ラブライブ優勝……出来たのかな……」グスッ
千歌「ヒグッ……エグッ……!!」ポロポロ……
千歌「っ、うえぇぇぇぇぇ――――――――ん!!!!!」
曜「もしも……」
梨子「もしも……」
ルビィ「もしも……」
花丸「もしも……」
善子「もしも……」
ダイヤ「もしも……」
果南「もしも……」
鞠莉「もしも……」
千歌「……っ!!」ゴシゴシッ
千歌「もしも……!!!」
Aqours「奇跡が起きるなら――――――――!!!!!」
ピロン
梨子「!」
曜「メール……?」
ダイヤ「どこから……」
ルビィ「ん……」カチカチ
ルビィ「……えっ?……えぇっ!?」
果南「ルビィ?」
ルビィ「ありえないです……こんな……!!」ガタンッ!
鞠莉「What!?」
善子「いったいどうしたっていうのよ……」
ルビィ「とっ、とにかく千歌ちゃんに連絡しなきゃ!!!」バタバタ
ダイヤ「ちょっと!?ルビィ!!?」
花丸「落ち着くずら~っ!」アタフタ
鞠莉「いったいなにが……」
曜「どうしたの……?」
果南「なんだかわからないけど……」
梨子「まだ……終わってないってことなのかも」
――――――――
――――
――
???「これでよしっ、と」
???「ほ、本当によかったの?他の人の意見押し切っちゃって……」
???「相変わらずムチャするやん♪」
???「なに言ってんのよ。私は、ラブライブ実行委員会のトップなのよ?私の意見は絶対よ。ていうか、あいつらの見る目が無いのが悪いのよ」
???「たしかに、少しルールから逸脱したくらいで失格にするのはいかがなものかと思いますが……」
???「フフっ、すっかりあの頃の固さが無くなっちゃったわね♪」プニプニ
???「や、やめてくださいっ///そういうあなただって、かしこいかわいい名残なんて無いじゃないですか!///」
???「おうちかえる……」グスッ
???「可愛いっていうか、キレイだにゃ♪」
???「そうね、私には負けるけど」カミノケクルクル
???「そこ、うるさいわよ。……私たちの頃より、ラブライブはずっと大きくなった。そのぶんルールも厳しくなったわ。でも、あれだけ人の心を動かす子たちが、つまらないルールにこの先を左右されていいはずがないわ」
???「歌もダンスも可愛かったもんね♪あの衣装、もっとよく見たいな~♪」
???「うんっ♪私も好きだよ♪心が温かくなる……ステキな子たちだった♪」
???「全員異論無し。それじゃ、メール送るわよ」
???「あーっ!!待って待って!!」
???「あによ?」
???「エヘヘ、ちょっとだけ付け加えさせてよ♪」カタカタ
???「ったく、しょーがないわねー」
???「っと……♪それじゃ……μ……じゃなくて///スゥー……Aqours~♪」
???「サーンシャイ――――ン♪」
ピロン
ラブライブ実行委員会委員長
『ラブライブ東海地区予選合格。おめでとう。これからもこの調子で頑張ること。ルールなんてつまらない壁はぶち壊していきなさい。ひいきはしないけど、応援してるにこっ☆』
P.S.
Aqoursのファン
『Aqoursのみんな、ファイトだよ♪』
千歌「私たちの未来は――――――――」
おわり。
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