堀裕子「私の夢はサイキックで世界を(征服することです!)」 (25)



モバP「サイキックで世界を……どうするの?」


裕子「……」


裕子「てへ☆」



※キャラ崩壊注意というか、ユッコが世界征服を企んでいるので注意




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おっとっと。こーしょんこーしょん

あやうく私の計画が明るみになるところでした。

そうです、何を隠そう、いや隠してますけど、私の野望は、
サイキックと美少女ぱわーを使って世界を征服することなのです。

その第1歩がアイドル活動。


知名度と好感度を得るためだったんですが、思わぬ幸運がありました。


どうやら、担当になったプロデューサーは、業界では知らぬものナシの敏腕なんだそうです。

彼を手なずければ、きっと大きな働きをしてくれることでしょう!

ふっふっふ。

人をしもべにするぐらい、このエスパーユッコにかかればイチコロころりん。

野望のいしずえとなりなさい!


裕子「さいきっく・てんぷてーしょん!」でろろろろ



私にひざまずく気配がない……。

サイキックの調子が悪いのかな?


裕子「むむむん」


うさぎ「フニャ」


うーん。ぱわーは出ているみたい。
プロデューサーにはサイキック免疫でもあるのでしょうか。

これは、私も本気を出さなければいけませんね。



水晶玉「ゴトン」


龍の置物「ゴトン」


ピラミッドの置物「ゴトン」



裕子「天とか海とかあとえーと花とかの精霊よムムムムーーーン!!
あっ、月の精霊も!!」


モバP「ぎょっ」


裕子「おりゃあーーー!さいきっくてんぷてーしょーーん!!」
ぶわわわわわ


モバP「何!?何なの!?」


裕子「どうだーっ!」


モバP「……」


裕子「どう?」


モバP「何が?」


裕子「ほりー?」


プロデューサーにはサイキックが効かないようです。

なんということだ……。私の野望は早くも暗礁に乗り上げてしまうのでしょうか。

まいったこまったー


……あっ。

そうだ、私は美少女ではありませんか!

サイキックを使わなくても色仕掛けでてんぷてーしょんしてしまえばいいのです。

むっふっふ。

光栄に思いなさいプロデューサー?

私の魅力のすべてを、あなただけに注いであげますよー!




裕子「にゃん☆」くね


モバP「……」


裕子「にゃんにゃん☆」くね


モバP「うーん」



あれですね。手かげんし過ぎましたね。

舐めてましたねーこのぼくねんじん!いくじなし!犬派!

いたしかたなし。本気でかからねばなりません。



裕子「プーローデューサーー!!」どどどど


モバP「どうしたユッ──」


裕子「どーーん!」


モバP「ぐっほーー!」


裕子「どうですか?どきどきしました?」


モバP「ブクブク」



おかしいですね……。

「そそその場の勢いに任せて、あ、あ、後はドーンってカンジかなー★」

というアドバイスが間違っていたのでしょうか。

いいえ、彼女は私が見込んだ逸材。

世界征服ののち、性の象徴として活躍するべきカリスマが、色仕掛けを仕損じるはずがないのです。

あれっ?じゃあ私に魅力がなかったということ?
いやまさかそんな。


モバP「ユッコ。レッスン行くよー」



\ガミガミガミ……!!/


プロデューサーの事ばかり考えていたらトレーナーさんにしこたま怒られました。

おのれー。しもべになる身でありながら主君の活動を妨げるとは。


裕子(くつじょくです!くつじょくです!)でしでし


ベテラントレーナー「堀。また怒鳴られたいのか?」


裕子「めっそうもございません」


この振り付け大変過ぎませんか!?


ベテトレ「よし、今日はここまで!ちゃんとストレッチして風呂に入れよ」


裕子「はー、はー」くてん


モバP「ユッコ。おつかれさま」


裕子「疲れました……」


モバP「もうちょっとだね」


裕子「そうですかね……?」


モバP「そうだよ」


裕子「……」


モバP「さあ、かえろう」ニコ


裕子「……」ずき


なんだろうか今のは。


裕子「ねープロデューサー」てくてく


モバP「うん?」


裕子「プロデューサーはどうやったら私のとりこになりますか?」


モバP「そうだな」


裕子「はい!」


モバP「来週の合同ライブで、お客さんに一番の歓声をもらえたら、かなあ」


裕子「ええ……なみいる先輩たちを差し置いて、ですか?」


モバP「うん」


裕子「ふーむ。プロデューサー、私、サイキックアイドルですよね」


モバP「えーと……?そうだね」


裕子「サイキックでお客さんを熱狂させてもいいんですか?」


モバP「だめ」


裕子「なんでですかー!」


モバP「そういう力があるかどうか、僕には分からないけど。

アイドルの仕事は人の心をねじ曲げることじゃなく、まっすぐにすることだと思うんだ」


裕子「むむ??」


モバP「だいじょうぶ。裕子ならできるよ。
僕の心もまっすぐにしてみせて」



うーん。なんだかいまいち分かりませんけど。

とにかく最高のパフォーマンスをすれば、プロデューサーは私のとりこになるという事ですね。

これは良いことを聞きました。

よく分からない人だと思っていましたが、そんな所にスイッチがあったとは。

よーしたくさん練習しますよー!



でも今日はもうむりー!


裕子「♪どんなっ、しんじられないっ、こーともしんじっ、つーづけってっ」タンタン


ベテトレ「ワンツースリーフォーワンツースリー遅れてる!」


裕子「はい!」


ベテトレ「ワンツースリーフォーワンツー止ーめーるー!しっかり止める!」


裕子「きっとーかなう、ミラクル!」びしーっ!


ベテトレ「オッケー!」


裕子「♪がんばー、ろうとしーてもあれ?あれ?あれ?」びしっ!


ベテトレ「よしいいぞ!よし!」


裕子「♪あーたまーがー、かーらーまーわーりー」


ベテトレ「ダメほら!今度は走ってる!」


裕子(いけない、そうだ、落ち着いて、落ち着いて)


裕子(目をつぶってー)


裕子(プロデューサーのすべてを心に念じてー)


裕子(私の歌、ダンス、サイキック、すべてを一つにして、プロデューサーに届け!

サイキックぅ~~~)




裕子「大ユニゾン!!!」


わあああああああああ!!!



裕子「♪とっておーきのエスパーは、あなたとーかがーやきだーしーてー」


裕子「♪ゆぅぃいつむーにーむーてきでー、すーてきな奇跡になる」


裕子「♪とっておーきのエスパーは、世界をーひとーつにすーるーのー」


裕子「♪魔法じゃなーいーちーからでー、みんながひとつーにーなーれーるー」


裕子「♪繋がるーおーもーいーがー 与えるパワーでー、
奇跡をー越えてー、
みんなにー届けー」


裕子「サイキックミラクルーテーレーパシーい!」びしー!


わあああああああああ!!!


裕子「はぁっ、はぁっ!」


わあああああああああ!!!


裕子「はぁっ、はぁっ、えへへ、えへへへ」


裕子「プロデューサー!プロデューサー!どうでしたか!?見てくれましたか!?」


モバP「見た。見たよ」


裕子「いっぱい歓声もらえましたよ!」


モバP「すごかったね。びっくりした」


裕子「とりこ?」


モバP「とりこ」



ふ、ふ、ふははははー!
ようやく墜ちましたねー!

最強のしもべを得て世界征服はもはや成ったもどうぜん!

きっとファンもたくさん増えた事でしょう。

だってすごかったんですから。
ほんと、すごい……会場が私の歌で1つに……だから、征服をしたみたいなもので……えーと


モバP「よくがんばってくれたね」ぽん


裕子「……」


裕子「………………」



うぉーにんうぉーにん!

顔の温度がどんどん上がっていきます。

プロデューサー!あなた、私のしもべなのに、ご主人様の頭を気安く


モバP「これからも二人で、たくさんがんばろう」なでり


撫でるれろるれろ。


ひ、ひ、ひえええ……


これは、こういうのは、知らない。もう知らない……








裕子「さープロデューサー、そろそろ収録に行きましょうかー!」


モバP「おっ、そうだね」


裕子「今日の番組はサイキック10番勝負でしたっけ?」


モバP「うーん、ちがうよ、残念」


裕子「もー。いつになったらサイキック方面の仕事が出来るんですか?」


モバP「そのうちね」


裕子「ぜったいですよ」


モバP「そういえばユッコ」


裕子「はい?」


モバP「前に、ユッコの夢を聞いた事があったろう?」


裕子「え?あー……」


モバP「あのとき、はぐらかされちゃったよね。
ユッコの夢って、何なんだい?」


裕子「んー……ふふ」






裕子「私の夢は、サイキックで──」




おわり



いや、セーフですよ。13日中にスレを立てたからセーフです。

ユッコ、誕生日おめでとう!セーフ!


では依頼を出して来ます。

あれ、いかん、抜けがあった。

>>2>>3の間に次が入ります


でろろろろ~

モバP「……」


裕子「……」じー


モバP「ん?どうしたの?」


裕子「むむむ?」

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