００１

初恋
人生で最初の恋、あるいは、初めて恋と認識した恋
まぁ、僕にとってのそれの相手は、9割方で戦場ヶ原ひたぎだろう。
後は･･･7％ぐらいで千石撫子、残りは･･･まぁ特筆すべき相手では無いだろう。
なぜこんな話をしているかと言うと、この前戦場ヶ原がこんな事を聞いてきたのだ。

『阿良々木くんの初恋はどんな感じだった？』

というわけで今僕はアルバムを掘り返している所だ。
まったく、知ってどうするつもりなのだろうか？
と、そんなことを考えていたらある写真に目が止まった。
それは、幼い僕が同い年か１個下くらいの女の子と手を繋いだ写真だった。
･･････････････････････････････誰だっけ？
名前が出てこない。写真の僕はその子ととても仲が良さそうなのに全く名前が出てこないのだ。


暦「なぁ月火ちゃん」

月火「？」

暦「この子の名前、覚えてる？」


千石の事も覚えてた月火ちゃんだ、多分覚えてるだろう、そう思って僕は聞いた。が･･･


月火「え？ああ、その子は････････････････････････あれ？」


え？


月火「ちょっと待ってて！」


30分後


月火「分かんない、ごめんねお兄ちゃん」


なん･･･だと･･･
月火ちゃんですら分かんない、ときましたか･･･
ま、それならきっとたいした子じゃ無かったんだろ。
残り3％の誰かだろう。
そう、この時僕はその『写真の子』のことをなんとも思って無かったのだ。
言うなればモブキャラの少女A程度にしか思って無かったのだ。
『忘れた』と『消えた』の違いも知らずに。

００２

ひたぎ「・・・･･･ーつまり阿良々木くんの初恋の相手は私なのね」

暦「まぁ･･･僕の出した結論じゃそうなるな」

ひたぎ「嬉しい、私と同じ結論で」




翌日。僕は昨日の結論を戦場ヶ原に報告している。
どうも向こうも僕と同じ結論だったらしいが、これは素直に嬉しい。
正直舞い上がって叫びそうだがこれは家まで自重

暦「でも、ギリギリ該当しないって子も結構居たんだぜ？」

ひたぎ「奇遇ね、私もよ」

ﾋﾟﾛﾘﾝ♪

暦「ん？悪い、メール見て良いか？」

ひたぎ「見るだけならどうぞ」

暦「じゃぁ･･･!?」


from:kmnwsrt_htkin@#$&&%"#
sub :私のこと覚えてる？
本文:私は･･･阿良々木くんのこと覚えてるよ？


!?
怖えー!!!!!!なんだこれぇ!!!!!
正直心臓が止まるかと思った!

ひたぎ「？ どうかしたの？」

暦「･･･い、いや･･･ただの広告だった」ﾋﾟｯ

ひたぎ「･･･そう」

暦「にしても･･･噂をすれば影がさすってやつか？」

ひたぎ「？」

暦「さて、そろそろ帰るか」

ひたぎ「･･･そうね」


さて･･･僕はこの後どうするべきなんだろう･･･
さっきのメールに返事をしても良いのだろうか･･･このまま放置すべきなんだろうか･･･誰かに言うべきなんだろうか･･･
なんてことを考えながら帰路についた。

【分岐安価】

1→返事
2→放置
3→相談（この場合３とキャラ名）　>>6

安価なら１

３でバサ姉に相談したら速効で終わりそう