池袋晶葉「火に酒を注ぐ」 (26)
初投稿です
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晶葉「ついに…ついに出来たぞ…!ドラえもんの道具再現その72号…」
晶葉「ホンワカキャップ!!」
~ホンワカキャップとは~
ペットボトルのキャップ等につけて使用する道具。このキャップを通した飲み物を飲むと、擬似的にアルコールに酔ったような体験が出来る。
といっても、アルコールは一切入っていないので、未成年でも安心。
大人の気分を味わいたいアイドルの皆様に是非。
晶葉「早速、試験運転といこうか!」
休憩室…
晶葉「とりあえず装着してみたはいいが…最初はやっぱり、大人組の誰かに試してもらう方がいいよな、私は酒に酔ったことなどないし」
晶葉「ちょっと探してこようか」
タッタッタッタッタ…
数分後―…
奈緒「美味しそうなドリンクがあったぞ」
凛「それがプロデューサーの言ってた差し入れ?」
加蓮「なんか変なのが着いてるけど…」
凛「高いやつなんじゃない?この一本しかないし」
奈緒「んじゃ、コップ持ってくるよ」
加蓮「ありがとー」
・・・
凛「いただきまーす」
ゴクゴクゴク…
加蓮「?、普通のスポドリ?」
ゴクゴクゴクゴク…
奈緒(このキャップ、何処かで見た気がするんだよなぁ…)
ゴクゴクゴクゴク…
・・・
早苗「ホンワカキャップ…ねぇ」
晶葉「ああ、酒を飲まなくても酔えるんだ」
早苗「お酒禁止の事務所でも酔えるって最高ね」
晶葉「そう言うと思ったよ」
早苗「でも、酔うよりも味わうためにお酒を呑んでる人からしたら、無用の長物になっちゃうかもね」
晶葉「まあ本来は未成年に向けて作ったものだからな」
早苗「あー…そっか、大人なら普通に飲めばいいんだし」
晶葉「未成年への影響とか、人によって酔い方は違うのかどうか、その他諸々なりを大人の早苗に試してもらたいんだが…」
早苗「…わかった、やりましょう!」
晶葉「ありがとう、恩に着る」
早苗「いいのよ、何より、何か面白そうだし♪」
移動中…
早苗「他にはどんなのを作ってるの?」
晶葉「実用性だけで言うなら、ま水ストローとか自信ヘルメットとかだな」
早苗「名前だけじゃよく分かんないわねえ…」
晶葉「また今度見せるよ、今はホンワカキャップだ」
早苗「そうね、じゃあ行きましょうか!」
ガチャ
凛「も~聞いてふの~奈緒~」
奈緒「私だって…私だってなあ…うぅ…」
加蓮「あはははははははあははははははは!!!」
早苗「何なのコレ」
晶葉「あ!私のホンワカキャップ!!」
早苗「もしかして使っちゃったの!?」
凛「あ~早苗さんだ~」
奈緒「うえぇ~ん…なんか泣きたくなってくる~…」
加蓮「もう泣いてるじゃん!あっはははははははははは!!!」
晶葉「みたい…だな…」
早苗「何この地獄絵図…」
凛「晶葉も~聞いてよ~!」
晶葉「な、何なんだ!」
早苗「絡み酒ね…」
凛「プロデューサーはさぁ~私がこんにゃにアピールしてんのにぃ…いっさい振り向いてくれないのよ~!」
晶葉「そ、そうなのか?」
凛「どうおもう!?」
晶葉「い、いや、私は担当が違うしどうとも言えんが…」
凛「んねえどうおもうの!?」
晶葉「だから!!」
早苗「こんな凛ちゃん初めて見たわ…」
晶葉「引いてないで助けてくれ!!」
早苗「ごめんなさい、こっちも絡まれてるの」
奈緒「早苗さん…ぐすっ…」
晶葉「なおおおおおおお!!」
奈緒「私は…ぐすっ..私は…」グスッグスッ
早苗「奈緒ちゃんは泣き上戸なのね…」
奈緒「年上なのに…年上なのに…」
早苗「うんうん」
奈緒「うぅ…うう、私は…うぅぅぅぅ…年上なんですよ!」
早苗「どうしましょう、話が一歩も進まないわ」
凛「あーあ、私も早苗さんぐらい胸があったらいいのにな~ね~晶葉~」
晶葉「いや知らんけど!」
晶葉「酒とはここまで人を変えてしまうものなのか…?」
早苗「いやこのレベルの人は滅多に稀だと思うけど…」
晶葉「…まあ、この二人はまだいい方だが………」
早苗「ええアレと比べると…」
加蓮「愉快愉快!!あはははははははははははははははははははは!!!」
晶葉「…どうしよう、一切触れてないのに一番怖いぞ」
早苗「ここまで怖い笑い上戸初めて見たわよ…」
加蓮「楽しい!なんで!?面白い!ははははははははははははははははははははははははははは!!!」
晶葉「ホラーものにでても違和感ないんじゃないか…?」
早苗「どうするの?この惨状…」
晶葉「三人の酔いが醒めるまで待つしかないだろうな…」
早苗「そんな…」
晶葉「大丈夫だ、酩酊時間はかなり短く設定してある。この部屋で私たちだけなら何事もなくこの悲劇は終わるはずだ」
ガチャ
P「三人とも差し入れのケーキわかった?」
晶葉「今のは火に酒を注ぐやつが来なかったらの話な」
早苗「悲劇…」
今日はここまでです、続きは明日にでも。
前作で二重人格者扱いされたの納得いってない。
再開します。
今回で終われ。
P「あれ?晶葉さんに早苗さん?どうしてここに?」
晶葉「TPのプロデューサー、悪いことは言わないから回れ右してこの部屋を立ち去れ」
P「え?」
早苗「今ここで繰り広げられているのは八大地獄よ」
P「は?」
奈緒「Pざ~~~ん…」グスッグスッ
P「奈緒!?なんで泣いてるんだ!?」
奈緒「私…私…」ヒグッヒグ
P「どうした?何かあったのか?…って」
奈緒「ううぅ…」ガシッ
P「あの、奈緒?なんで俺の顔を鷲掴みにして…」
奈緒「年上なのに…!」ギュウウウウウウ
P「いたいいたいいたい痛い痛い痛い痛い痛い痛ああああい!!!」
早苗「アイアンクロー!?」
晶葉「悲鳴がクレッシェンドだ!」
早苗「奈緒ちゃん離して!」ガバッ
奈緒「年上なんですよ!年上なんですよ!」グスッグスッ
早苗「その年上への執着は一体何なの!?」
P「痛ってぇ…何で急にアイアンクローを…」
凛「ぷ~ろでゅ~しゃ~…」ガシッ
P「背中に抱きついたのは…凛か?なんだ?ちょっと今何が起こったのかよく分かんなくて…」
凛「いいかげん…私のアピール…」
凛「気付け!!」ドッ
P「ア゛ア゛ァーッ!!!」ドグシャ!
早苗「今度はバックドロップ!?」
晶葉「頭抑えてもんどり打ってるじゃないか!」
P「なんか…何か知らんけど涙出てくる…!」
晶葉「それ脳震とうの症状だぞ!」
加蓮「ははははははは!!楽しそう!私も混ぜてよ!」
早苗「混ざっちゃダメ!」
加蓮「え~と、前奈緒に借りたマンガは…」
P「助…助け…」
加蓮「こうやって…」
P「助けて…」
加蓮「こうっ!!」バッ!
P「――――――――――ッッッ!!!」ピッシィ!!
早苗「キン肉バスター!?」
晶葉「こんなの人相手にやっていい技じゃないだろ!!」
加蓮「たーのしー!あははははははははははははははははは!!!」
早苗「技の間もずっと笑ってたからただのサイコキラーにしか見えないわ…」
P「う…うぅ…」
晶葉「大丈夫か!?おい!!大丈夫か!?」ユッサユッサ
P「あ、晶葉さん…ひとつ…教え…教えてくれ…」
晶葉「な、何だ!?」
P「………何が起きたの?」チーン
晶葉「逝くな!!まだ逝くな!!」
早苗「事情何も知らずに担当アイドルに殺されかけるって怖すぎるでしょ…」
10分後…
凛「…」スースー
奈緒「…」グーグー
加蓮「…」ムニャムニャ
P「」チーン
晶葉「…寝たか」
早苗「救急車、もうそろそろ来るみたいよ」
晶葉「あぁ、呼んでくれてありがとう。ひとり死にかけがいるからな…」
早苗「…ねぇ晶葉ちゃん」
晶葉「わかってる…」
晶葉「ホンワカキャップは、今後封印する…」
~完~
ここまでです、ありがとうございました。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
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鷺沢文香「あなたの知らない物語」
鷺沢文香「あなたの知らない物語」 - SSまとめ速報
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時間とお暇があれば。
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