無価値な一生(5)
ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・ピーーー
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おめでとうございます。貴方は幸福です
貴方の記憶は「消えました」
貴方はまた新たなる人生を踏み出すでしょう
どんな能力がほしいですか?
あらゆる敵を打ち倒す剣?貴方のことを誰もが好きになる指輪?
え?・・・ええ、もちろんありますよ。
そうですか。それが貴方の選択というのなら
貴方の一生が幸福でありますように。
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目を覚ますと君は木の前に立っていた。
君が何故ここに『いるのか』すらわからない
空は晴れ、小鳥達がさえずり心地よい風が木々をなびかせる。
幸せだ。
そう思うほどに心は穏やかだった。
今も君は木の目の前に立っている。
ずっとこのままでもいいし、気が向いたら動いてもいい。
ああ、どうしようか
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