真美「またJAXAでお仕事?」 (25)
P「今回は、前回収録してなかった、もっとディープな宇宙科学の現場の取材だぞ」
真美「でぃーぷ?」
貴音「ほぅ」
P「今回も、向こうの先生方にいろいろと教えてもらいながら番組が進む形だ」
貴音「まこと、楽しみですね、真美」
真美「だね!んー、めっちゃワクワクしてきたよ!」
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このSSは
真美「JAXAでお仕事?」
の続編です。
真美「JAXAでお仕事?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1437824429/)
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SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1438436998
神奈川県
相模原市
宇宙科学研究所
T田「今回も引き受けて頂いてありがとうございます」
P「いえいえ、アイドルたちも本当に乗り気なので、ぜひともと」
D「夏休みだから親御さん達の受けもいいみたいで」
P「いやぁ、いい企画ですなぁ」
T田「うちも、こういった形で宣伝してもらえるのは珍しいことなので、ぜひともと」
真美「えーと、これがー、M‐Ⅴロケット!!はやぶさとか打ち上げたやつ!」
M-Ⅴロケット; http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira083416.jpg
小惑星探査機はやぶさ: http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira083427.jpg
貴音「ほう」
真美「そんでーこっちがー……M-3SⅡ型ロケット!」
M-3SⅡロケット: http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira083417.jpg
貴音「正解です。よく覚えましたね」
真美「ふふん。真美だってこの位ならおやつ前だよ」
貴音「ほほう。それでは、こちらは?」
真美「えー、えーと、なんだっけ、あれだよ、ほら、胃薬みたいな……イプシロン!」
イプシロンロケット:http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira083418.jpg
貴音「正解です。さすがですね」
真美「こんなの余裕っしょー!」
貴音「……しかし、胃薬、とは」
真美「べ、別にいいじゃーん」
P「おーい、真美、貴音。そろそろ撮影始めるぞ」
D「じゃあ、基本的には四条さんが手動握って、真美ちゃんがそれに答える感じ。補足は先生方が、ということで」
真美「りょうかい!」
貴音「お願いいたします」
D「はい、それじゃあ、キュー!」
貴音「おはようございます。先週に引き続き、今回も私達はJAXA宇宙科学研究所に来ております」
真美「んでんで?今日は何を見るのお姫ちん」
貴音「宇宙科学は、はやぶさだけではありませんよ、真美」
真美「え?」
貴音「ということで、今日は宇宙の遠くを見る仕事について見て行きたいと思います……まずは真美、後ろを」
真美「なにこれ、めっちゃデカイ門松?」
貴音「これは、去年打ち上げられた惑星分光観測衛星『ひさき』といいます」
惑星分光観測衛星『ひさき』http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira083419.jpg
真美「わくせーぶんこーかんそくえーせー?」
貴音「それではここからは、専門の先生にお話を伺いましょう、Y崎先生、よろしくお願いします」
Y崎「どうもみなさんこんにちは。宇宙研の太陽系科学研究系というところで、特に惑星の大気とかについて詳しく研究しているY崎といいます。本日はよろしくお願いします」
貴音「よろしくお願いします。それではY崎先生。こちらの門松……もとい、『ひさき』についてお聞きしても?」
Y崎「えー、それではですね、この『ひさき』についてですが、世界ではじめて打ち上げられた惑星専用の望遠鏡なんです」
真美「それってなんか凄いの?」
Y崎「双海さんは、ハッブル宇宙望遠鏡というのを聞いたことがあるかな?」
真美「あるある!」
Y崎「あれは、いろいろな天体を観測できるように、いろいろなセンサーとかを積んでるんだけれど、だからこそいろんな天体を見るから、細かい観測が出来ないんだ」
真美「ちょー便りになるから、ってこと?」
貴音「その通り。でも、ひさきは違う、と」
Y崎「ひさきでは、極端紫外線というものを観測するのに特化して、木星や、その衛星のイオのなどを観測しています。用途を絞って、小さくまとめた衛星になりました」
真美「ねえねえ、何でひさきには、門松みたいなのが付いてんの?」
Y崎「門松ではありませんwあれは、衛星の中に入っている望遠鏡に太陽光が直接入らないようにするためのフードなんです……ただし、実際に年末年始に門松みたいに、この模型が使われることもあるんですけどね」
真美「それも見たい!」
貴音「ふふっ、なかなかお茶目ですね」
Y崎「皆さんにこの惑星分光観測衛星が親しんでもらえていて何よりです。このひさき、まだまだ今からがいろんな発見をする時です。皆さん、どうぞご期待ください!」
貴音「さて、宇宙研の資料室に来ております。いろいろな展示物が並んでいますね……さて真美、ここで問題です」
真美「うぇ?!」
貴音「宵の明星、明けの明星として知られる惑星の名前は?」
真美「えー、えーと、えーと、そもそも惑星ってなんだっけ……すいきんちーかーもくどーてーんかい……きん……金木犀」
貴音「ほぼ答えを言っているようがしますが。正解は」
N村「正解は、金星」
真美「うわっ!」
貴音「お待ちしておりました、N村先生」
N村「どうも皆さん。金星探査機、『あかつき』のプロジェクトマネージャを務めていますN村と言います」
貴音「さて、それではその金星の謎に迫るために、先生が今指揮されているのが」
N村「こちらの模型の探査機。『あかつき』です」
金星探査機『あかつき』: http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira083422.jpg
真美「『あかつき』?」
貴音「『あかつき』とは、夜明け。明け方。太陽が昇る前の空が少し明るくなり始める頃のことです。金星が見えるのも、ちょうどこの時ですね」
N村「その通りです。『あかつき』のミッションは、金星の様々な気象現象などを調査することにあります」
真美「どゆこと?」
N村「実は、金星には風速100mを超えるものすごい風が、大気の上の方で吹いてるんです」
貴音「日本に来る台風は、だいたい風速50m前後ですから、その倍以上の風ですね」
N村「はい。でも、今まで何でこんなに強い風が吹くのか、実際のところよく分かってなかったんです。『あかつき』はそういった謎を解明するために、今も金星に向かう道半ばです」
真美「せんせーしつもーん」
N村「はい」
真美「このパネル見たら、打ち上げが2010年ってなってるけど、金星ってそんなに行くの大変なの?」
N村「えーとですね。実は、『あかつき』はもっと早くに金星に到着していたはずの探査機なんです」
真美「え?」
貴音「実は、『あかつき』の一番大きなエンジンが、軌道変更の際に壊れてしまったのです」
N村「それも、金星の周回軌道へ投入するための大事な大事な時だったので、そこでの失敗はとても大変でした」
真美「めっちゃ大変じゃん……!」
N村「大変でしたね。でも、ようやく金星の直ぐ側まで戻ってこれました。今後何回かに分けて、姿勢制御用の小さなエンジンを使って、金星の周回軌道に入ります」
真美「えっ、まだエンジン付いてるの?ならそれを使って、ばばーって行けばよかったんじゃないの?」
貴音「宇宙空間、それも惑星間の移動では、ちょっとしたスピードの変化が命取りになります。それに、姿勢制御用のエンジンというのは、元来長時間動かすものではないので、どうしても故障のおそれがある」
N村「そういうことです。私達は、少しずつ少しずつ試しながらここまで来ました。前半戦の軌道修正は終了していますから、あとは微調整をしつつ、12月の金星の周回軌道投入を待つばかりという状況です」
真美「うー、まだまだ大変そうだけど、先生たちが頑張ってるんだから、きっと大丈夫だよ!」
貴音「軌道投入の成功をお祈りいたします」
N村「ありがとうございます。プロジェクトの皆にも伝えます。『あかつき』、まだまだこれからですのでよろしくお願いします」
真美「なんか凄いねー。そういえば、前来た時に見たはやぶさも、すっごく大変だったんだよね」
貴音「ええ。でも、それを乗り越えられたのも、この探査機があったからこそ、ですね」
真美「……なにこれ?なんかめずらしいね、真っ黒で」
貴音「これは、日本初の火星探査機……になるはずだった、『のぞみ』、という探査機です」
火星探査機『のぞみ』: http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira083423.jpg
真美「はずだった、ってどういうこと?」
貴音「この『のぞみ』は、様々なトラブルに見まわれ、最終的には火星の周回軌道に入ることなく、今も人工惑星として、火星とほぼ同じ軌道を巡っています」
真美「どうして、失敗しちゃったの?」
貴音「様々な理由が重なった結果、ということです。ですが、『のぞみ』のトラブルを経験していたからこそ、はやぶさ、『あかつき』のトラブルを乗りきれたのです」
真美「そうなんだ……」
真美「それにしても暑いねぇ……」
貴音「研究所の中は、木々に囲まれていて良いですね……ところで、空高く輝く太陽。真美はどんなものかご存じですか?」
真美「え?……そういえば、あんまり考えたこと無いね」
貴音「ふふっ、そんな太陽の謎を調べるのが、この方のお仕事です」
S尾「どうも。宇宙科学研究所、『ひので』グループのS尾といいます。私達は、太陽観測衛星『ひので』を使って、太陽の観測といろいろな謎の解明をしています」
太陽観測衛星『ひので』:http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira083432.jpg
真美「質問!太陽ってなんなの!?」
S尾「うーん。ざっと言うと、太陽っていうのは水素ガスとヘリウムガスの塊かな?」
真美「水素って風船に入ってるやつ?ヘリウム?あの声が変わっちゃう奴?」
S尾「最近の風船はヘリウムが多いかな?実は、太陽っていうのはそういうガスがものすごい集まって、自分たちの重みで集まって収縮して、核融合をしているものなんです」
真美「かくゆーごー?」
貴音「今回は、そのあたりは置いておきましょう。ようは太陽は核融合という反応で光ってるということで」
真美「うーん?難しい」
S尾「それでですね、私達は太陽を望遠鏡などで調べてるんですが、ここから見ても単なる眩しい光の玉みたいな太陽ですが、実は、かなり変化に富んでいるんです」
貴音「これは、『ひので』の観測映像ですか?」
S尾「太陽の表面を撮影した映像ですね。『ひので』の初期観測成果です」
(http://jda.jaxa.jp/result.php?lang=j&id=daf7eb114e544393817c1ae361a46596#)
真美「なんかすごいね……近くに行くと、こんな感じなんだぁ……」
貴音「しかし、太陽を観測するのはなぜですか?もっと遠くに、いろいろな天体があるのに」
S尾「だからこそなんです。太陽というのは、恒星、つまり夜空の星の一つ一つと同じものなんです。でも、他の恒星は、近くても光の速度で4年とか、そんな遠いところにしかありません」
真美「あっ!近いから、いろいろ調べられるんだね!」
S尾「そうです!私達は、『ひので』を使って、太陽を、そして恒星という天体の謎を解き明かしていきます。打ち上げから10年近く経っている『ひので』ですが、まだまだいろいろな観測を続けていますので、応援よろしくお願いします」
貴音「さて、ここで少し遠くに目線を移してみましょうか……そう例えば、天の川、とか」
真美「へ?」
貴音「これを御覧なさい、真美」
http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira083425.jpg
真美「うわー。なにこれ。すっごいきれい……!」
貴音「これは、良く見かける天の川の写真ですね。それではもう一枚」
http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira083426.gif
真美「……なにこれ?」
貴音「実はこれ、天の川の赤外線画像なのですよ」
真美「赤外線?あのストーブとかで暖かいなーって感じの?」
貴音「そうですね。それではここからは専門の先生の方にご説明いただきましょう」
N川「どうも。JAXA宇宙科学研究所、赤外線天文グループのN川です」
真美「すっごい。ハッピ着てる先生なんて初めて見た……」
N川「毎年宇宙研の特別公開では、これを着てますけどねぇ。さて、それでは真美ちゃん、赤外線というのは、私達人間からも出てるってことは知ってるかな?」
真美「知ってるよ。サーモングラタンだっけ、あれで見えるやつでしょ?」
貴音「サーモグラフィーですね」
N川「そうですね。『あかり』に積まれていたのは近・中間赤外線カメラというものと、遠赤外線を観測するカメラですね。つまり、遠中近すべての赤外線を見ることが出来て、より細かな観測が出来るんです」
赤外線天文衛星『あかり』:http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira083428.jpg
貴音「ちなみに、赤外線を観測するのと、可視光、目に見える光では何が違うのでしょう?」
N川「例えば、私のこの手の前に薄い紙があります。紙の向こうからでは、私の手の形はわからないでしょう?」
真美「うんうん」
N川「物を視るためには、目にその物体の放つ光、もしくはその物体が反射した光が届かないといけないんですけど、可視光っていうのは意外といろいろなものに遮られちゃうんですね」
貴音「なるほど」
N川「でも、赤外線は違う。こういう薄い紙とかなら突き抜けて、向こう側からでも見えちゃう」
真美「でも、宇宙ってしんくーで空っぽって聞いたけど、そんなに遮るものがあるの?」
N川「そう、だいたい空っぽなんですけど、そこにもいろいろな薄いガスやチリが漂っているんです。そして、それがものすごく濃い場所に、私達は色々と観測したいものが有るのを知っています」
貴音「例えば、どのような」
N川「例えば、生まれたばかりの恒星とか、惑星系もですね、これらは分厚いガスとチリに遮られてて、可視光では見えないんです。あと、銀河の中心部。これもなかなか見えないところが多いんですけれど、赤外線だとかなり細かいところまで見えます」
貴音「宇宙の謎を解き明かすには、赤外線が適している、と」
N川「適材適所ですね。でも、『あかり』の成果は凄いもので、これまでの数倍以上の制度で、全天球、つまり空全体の赤外線地図を作れたんです。これはとても凄いことです」
真美「ほぇー。すっごい」
貴音「惑星、恒星、そして銀河……宇宙の謎を詳らかにしてきた『あかり』も、想定された寿命を大きく超えて観測を続け、今から4年前に電源トラブルから観測を中断。運用終了が宣言されました」
真美「そうなんだ……」
N川「でも、『あかり』の採ったデータは、まだまだ解析しきれないくらいたくさんあります。彼女は本当に、働き者でした。太陽系内の小惑星のカタログ作成もしてくれましたからね。そして今、国際協力のプロジェクトとしてSPICAという新しい赤外線天文衛星が開発中です。『あかり』をはるかに超える性能で、更に宇宙の謎を解き明かして行きます」
SPICAプロジェクト: http://www.ir.isas.jaxa.jp/SPICA/SPICA_HP/challenge.html
真美「真美、すっごく楽しみだよ!あと、そのハッピ、後で着せてもらいたい!」
N川「あははは、分かりました。それではまた後ほど。ではでは」
真美「ねえねえお姫ちん、真美もうお腹いっぱいだよ」
貴音「ふふふ。色々なお話を聞きましたからね。それでは少し腹ごしらえと行きますか」
真美「ねえお姫ちん、話聞いてた?」
貴音「と、言うわけでやってまいりました。ここは宇宙研の食堂です」
真美「食券買うところがあるね」
貴音「では、私はこのカレーを」
真美「ら、ラーメンじゃないの!?」
貴音「私もらぁめん以外のものを食べることもありますよ」
真美「ま、まあそうなんだけど」
貴音「しかし、どうですか?宇宙の事、好きになりましたか?」
真美「今まで、自分には関係ないっていうか、よくわかんないって感じだったけど、お姫ちんと回ったり、いろんな先生の話を聞いてたら、めっちゃ興味が湧いてきたよ」
貴音「ふふっ、それはよかった。しかしこのカレーライスは、なかなか美味ですね」
真美「カツカレーを食べて、勝ぁつ!」
貴音「何にですか?」
真美「……ごめん、考えてなかった」
貴音「さて……小惑星探査、紫外線による惑星観測、金星探査、太陽の観測、赤外線と見てきましたが、続いてはX線の天文学を見て行きましょうか」
真美「X線?レントゲンでも撮るの?」
貴音「ふふっ。それではここからは、JAXA宇宙科学研究所のT橋先生からお話を伺おうと思います」
T橋「どうも、ご紹介にあずかりましたT橋といいます」
真美「ねえねえ先生。X線を見てどうするの?」
T橋「それはですね、X線というのはとても高いエネルギーの電磁波で、そういった電磁波を出す天体を観測したいというのが狙いです」
貴音「具体的に、どんな天体を?」
T橋「まずは、銀河団という、銀河がいくつも集まったもの、そして、超新星残骸、更にはブラックホールです。ブラックホールは、星の残骸やガスなどを飲み込む時、ものすごく強いX線を出すんですが、これを観測することで、ブラックホールなどの正体を見ていこうとそういう訳なんですね」
貴音「それが、こちらの『すざく』という衛星ですね?」
X線天文衛星『すざく』: http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira083430.jpg
T橋「そう。この衛星ははやぶさと同じ、M-Ⅴロケットで打ち上げられました」
真美「んー難しい……結局紫外線とか赤外線とかいろいろあったけど、何が違うの?」
T橋「そうですねぇ、赤外線とX線は、発生するメカニズムが違います。つまり観測対象も異なる場合が多いんです。赤外線の方では、まだ若い星などの誕生の瞬間を狙っているようですが、こちらは星の最期を見ているといっても良いかもしれませんね」
真美「星の最期……?」
T橋「太陽みたいな星も、寿命があるんです」
真美「寿命?」
貴音「太陽が生まれてから、何年くらい経っているか、真美はご存じですか?」
真美「えっ?うーん、2千年くらい?」
貴音「残念。正解は、46億年位だそうです」
真美「46億年?!……って言われても、あんまり実感湧かないよね。どのくらい長いの?」
T橋「僕らのご先祖様のご先祖様、石器を使い始めた人が出てきたのがだいたい200万年くらい前だと言われていることを考えると、人間の歴史なんて霞むくらい、太陽は長い時を生きてきたんですね」
真美「ほぇー。凄い……」
T橋「太陽は、寿命を終えるのにあと50億年くらい。その後、星の真中の心だけ残った白色矮星という星になります。でも、太陽よりもっと重たい星は、もっと寿命が短くて、その最期もダイナミックなものです」
貴音「超新星爆発というものですね?」
T橋「そう。超新星爆発を起こした後の星は、中性子星という星と、私達が観測しようとしているブラックホールになります。また、超新星の残骸を調べると、星の最期の姿が明らかになります」
真美「へぇー!」
T橋「X線天文学というのは、まだまだ新しい分野です。これからも新しい発見があることでしょう、今年度には、新しいX線天文衛星ASTRO-Hの打ち上げ予定も迫っています。皆さん、応援よろしくお願いします」
ASTORO-H: http://astro-h.isas.jaxa.jp/
貴音「T橋先生、ありがとうございました……さて、真美、いかがでしたか?」
真美「んー、前と比べて、ちょっとむずかしかったけど、宇宙ってまだまだみるものがいっぱいあるんだなぁって思った」
貴音「ふふっ。世間ではどうしても、有人宇宙飛行などが注目されますが、こうした天体観測による新発見は、私達が知らない宇宙の姿を、一歩、また一歩と解き明かしているのですよ……さて、本日はここまで。次回は少し未来のお話です。お楽しみに」
真美「それじゃあ今日の真美と貴音の探Q心!のコーナーでした!」
続
参考サイト
宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所(ISAS)
http://www.isas.jaxa.jp/j/index.shtml
画像使用元
JAXAデジタルアーカイブス
http://jda.jaxa.jp/
自然科学研究機構国立天文台
http://www.nao.ac.jp/gallery/conste.html
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