曙「ねぇ潮……今日のは惜しくなかった？」

潮「え？　なんのこと？」

曙「あとちょっとで結婚できるはずなんだけど……何が足りないのかしらね」

潮「えっ」

曙「えっ」

潮「えっ……けっこん？」

曙「うん。えっ？」

潮「曙ちゃん、提督と結婚したいの？」

曙「そりゃしたいわよ」

潮「く、クソ提督ぅとか言ってるのに？」

曙「うん」

潮「そっかぁ……」

曙「今日のは惜しかったわよね」

潮「そ、そうかな……」

曙「いつ言われてもテンパらないように心の準備してるんだけど。さっさとして欲しいわ」

潮「……曙ちゃんはすごいなぁ」

曙「ホント、冗談じゃないわ」

潮「そ、そうだね……」

曙「……協力、してくれる？」

潮「う、うん。いいけど……」

曙「ホントっ？！　やった！」ﾋﾟｮﾝ

潮「（かわいい）」

潮「まずは情報収集してきてって言われたけど……」

潮「どうしたらいいのかな……」

潮「まずは提督を探さないと……」ｷｮﾛｷｮﾛ

潮「あっ、いた……誰かとお話してます……提督の後ろの柱に……」ｻｻｯ



能代「提督、見てください！　新しいノートＰＣ買っちゃいました！」

提督「おー！　いいねー」

潮「（あまりよく聞き取れないな……少しずつ近づいて……）」ｻｻｯ

能代「やっぱり能代にはデスクトップよりこっちの方が合っています」

提督「軽いし持ち運びも楽でいいよなー」

潮「（もう少し……）」ｻｻｯ

提督「やっぱノーパソ最高だよな！」

潮「（のー……ぱん？　えっノーパン最高？！　何の話してるの！？）」

能代「もぉ～、提督！　急に開いたら落としちゃいますよ」

提督「おー、やっぱり綺麗な色だなー」

潮「（えっ、ノーパンの能代さんを開いたら……鮮やかなサーモンｐ……はぅっ！）」ﾌﾞｯｼｭｰ

能代「あっ、阿賀野姉と約束があるんだった！　では提督、能代失礼します」

提督「おー、いってらっしゃーい」ﾋﾗﾋﾗ

提督「あいつの壁紙阿賀野型の集合写真だったな。仲良し姉妹っていいな」ｼﾐｼﾞﾐ

潮「（うぅ……提督が変態さんだったよぅ……曙ちゃんに報告しなきゃ）」ﾌﾗﾌﾗ

曙「はぁ？　提督がノーパン好き？」

潮「そそそそそうなのっ」

曙「潮あんたねぇ……嘘つくならもっとマシな嘘をつきなさいよ」

潮「嘘じゃないよっ……信じられないのは分かるけど」

曙「うーん……クソ提督が変態、ねぇ……」

潮「曙ちゃぁぁん、信じてよぅ」

曙「まあいいわ、あたしは日課の、鏡の前で笑顔100本ノックしてくるから引き続き調査お願いできる？」

潮「えぇ……曙ちゃんはすごいなぁ……まあ協力するって約束しちゃったし」

曙「ごめん、ありがと。帰ってきたらアイスあげるから！」

潮「じゃあ、いってくるね……」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

潮「あっ提督！　良かったらお昼ご飯ご一緒しませんか？」

潮「（今度は近くでちゃんと情報収集しなきゃ）」

提督「おっ、今朝は悪かったな。もちろんいいぞ」

潮「あ、ありがとうございます///」ﾃﾚﾃﾚ

提督「とねちくも一緒だがいいよな？」

潮「へっ？　あ、もちろんですっ」

提督「おっ、俺の酢豚定食きたわ。先にテーブル行ってるぞ」

潮「はいっ。私はえぇと……お、オムライスお願いしますっ」



利根「遅かったな提督よ」

筑摩「提督、お先にいただいてます」

提督「おう、お前らも酢豚か。うまいよなー」

利根「しかし美味しいのじゃが、酢豚のぱいなっぷるはどうにかならないものなのか」

提督「なー、俺もきらいだわ」

筑摩「でもぱいなっぷるを入れるとお肉が柔らかくなるとか聞いたことがあります」

利根「でもも何もないのじゃ！　ぽてさらのみかん並に罪深いのじゃ！」

潮「お、おまたせしまし――」

提督「言ったれ言ったれ！　入ってないのが好きなんじゃー！」

潮「穿いてないのがすきっ？！（難聴）」

提督「そらそうよ。いちいち（避けるのが）面倒だし」

潮「えっ？　……えっ？！　面倒だから穿いてないのが……すぐ出来るから好きなんですか？」

提督「ん？　すぐできる？　まあ多分そうなるな（適当）」

潮「そ、そんな……」ｶﾞｸﾘ

筑摩「潮ちゃん？　どうしました……？」

潮「（提督は穿いてないのが好き提督は穿いてないのが好き提督は穿いてないのが好き）」ﾑｼｬﾑｼｬ

提督「なんか一心不乱に食ってるし大丈夫だろ」

利根「とにかく不味いぱいなっぷるを入れるなと言ってくるのじゃ！」

提督「お前それ鳳翔さんに言うつもりか？」

利根「…………ぱいなっぷるは美味しいのぅ」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

筑摩「はい、姉さん」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

潮「……ただいま。あれ、曙ちゃんどうしたの？」

曙「あぁー…………したぃ」

潮「なに？　曙ちゃん」

曙「ああああぁぁぁぁーーークソ提督と結婚したぁいぃぃぃーー！！」

潮「ええーー！　何の発作なのーー！」

曙「ﾊｯ……クソ提督分が不足して暴走してたわ……」

曙「それでどうだったの？　あたしに足りない何か見つかった？」

潮「うぅ……テンションの高低差で高山病になりそう……。まあいいやそれでね―――」






曙「潮、あんたあたしを担ごうとしてるんじゃないの？」

潮「私だってびっくりしたよ！　提督が変態さんだなんて！」

曙「変態じゃないわよ！　例え変態だとしても変態という名の紳士よ！！」

潮「えぇー！　その謎の信頼感なんなのー！」

曙「じゃあ証明してよ。あんたが」

潮「えっ」

曙「えっ」

潮「私が？　の、のーぱんに？　えっ？」

曙「よろしく頼んだわよ！」

潮「えぇー……」

潮「うぅ……スースーする……」

潮「ここまできたらもう……行くしかないのかな……」

潮「えぇいっ」


ｺﾝｺﾝｺﾝ


提督「ほーい、開いてるよー」

潮「し、失礼します」ｶﾞﾁｬﾘ

提督「潮か、どした？」

潮「あああああのですね」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

提督「な、なんだ？　何かあるのか？」

潮「えええええっとですね」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

提督「そんなにスカート押さえてどうした？」

潮「いいいいつもと比べて……私、どどどどどうですかっ」

提督「比べて？　いつもどおり可愛いぞ」

潮「くぁわっい///」ﾎﾞﾝｯ

提督「そうだな……そうやってスカート押さえていると普段よりお嬢様っぽいというか」

潮「」ｶﾞｸｶﾞｸ

提督「女の子っぽくて可愛いかな。まあ潮はいつも可愛いけどな」ﾊﾊﾊ

潮「しっ、しつれいしましゅっ！」ｶﾞﾁｬﾊﾞﾀﾝ!

提督「へっ？　なんだったんだ……？」

潮「ただいまっ！」ﾊﾞﾀﾝｯ

曙「で？　で？　どうだったの！？」

潮「いつもよりも……その……可愛いって……///」ﾎﾞｯ

曙「」ｲﾗｯ

曙「へ、へー……そ、そうなんだ」

潮「それにね、私気づいちゃったんだ……」

曙「ノーパンの良さに？」

潮「ちがうよっ」

潮「あのね、今日調査した人たち」

曙「能代、利根、筑摩？」

潮「……何か共通点が見えてこない？」

曙「共通点？　…………ﾊｯ!」



うしぼの「「　は　い　て　な　い　勢　」」



潮「はいてない勢とよくご一緒している……つまり」

曙「潮っ！　よくやってくれたわ！」ｷﾞｭｰ

潮「お役に立てた、かな？」

曙「うんっ、うんっ！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

潮「曙ちゃん！　頑張って！」

曙「うんっ！　あたし行って来るね！」ﾇｷﾞﾇｷﾞ　ｶﾞﾁｬﾊﾞﾀﾝ

潮「ふぅ…………」

潮「…………」

潮「……」

潮「はいてない勢って……なんだろう（哲学）」

曙「入るわよっ」ｶﾞﾁｬﾊﾞｰﾝ!

提督「おわっ、今度は曙か」

曙「クソ提督っ！」ﾊｧﾊｧ

提督「どうした？　そんな息を切らして」ﾂｶﾂｶ

曙「今日のっ！　今日のあたしどう！？」ﾊｧﾊｧ

提督「お前もか……んーそうだなー」

提督「息が切れて頬が紅潮してて目が潤んでる」

提督「なんだか服装を気にしてるような素振りもあるが、いつもと同じ服だな」

曙「かっ…………ｶﾜｲｲ?」

提督「おう、超可愛いぞ」ﾎﾟﾝ

曙「ひゃぁっ」ｽﾃｰﾝ

提督「おいおい、大丈夫……か……ってスカート――」

曙「きゃああああああああ」

提督「見てない！　見てないぞ！」

曙「見られた……あたしのパンツ……」

提督「は？　見てねーし。だいたいお前ノーパンじゃん。あっ」

曙「えっ何て？」

提督「えっあっいや」

曙「あっ、ふーん（察し）」

提督「待て待て、落ち着こうじゃないか。なんで近づいてくるのかな、曙さんは？」

曙「女の子の一番大切なところ見たんだもんね……これはもうアレだね。アレしかないよね？」

曙「ク・ソ・て・い・と・く？」

提督「いやあああああああああああ」

曙「それでね、クソ提督のやつ『責任は取る』って言ってくれたの！」ｷｬｰ

潮「はぇー……」ｱｲｽﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

曙「潮のおかげよ！　ありがとうね」

潮「曙ちゃんはすごいなぁ」

曙「そんなことないわよ」

潮「本当におめでとう。最後に一ついいかな？」

曙「ありがとう。なによ」

潮「私、調査とかノーパンとかけっこう頑張ったけど……」

潮「最終的に力技じゃん！！！！」