遊作「この人を帰すの荷が重いなぁ」海馬「そういえば貴様デュエルは出来るのか?」 (19)

このSSは以前建てた好感度測定SSの続きです

遊矢「では最後に閉幕と致しましょう!遊戯王はまだまだこれからも続きます!」

遊矢「皆さんも期待不安の未来あるでしょうが俺達の戦いを最後まで見届けて下さい!」

遊矢「そして6代目の彼、藤木遊作に繋ぎましょう!!」

皆「お楽しみはこれからだ!」

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海馬「フゥン。貴様分かっているな?帰りは任せるぞ」

遊作「スケボーでこの人を連れて帰るのか…古代エジプトまで……気が重いな………」


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遊星「」ビクン

鬼柳「どうした遊星?」

遊星「待ってくれ…君、今スケボーを使ってこの人を…”海馬瀬人”を帰すと言わなかったか?」

遊作「言いましたけど…それが何か?」

遊星「いや君の住む世界ではスケボーを駆使して次元移動を行う事が出来るようにまで科学が進歩しているのかと気になってな」

遊作「あ、ああ…そういう。流石に現実世界でそこまでは進歩してませんよ。スケボーに関してはVR世界で主に用いるディスクボードです」

遊馬「VR…何だそりゃ?」

瑠那「恐らくなのだけど私達の世界でも取り入れられているVRヴィジョンのデータ世界版って所じゃないかしら?」

アストラル「VR…ほう。私は彼の世界で用いられているというそのシステムに興味が沸いて来たぞ」


遊作「えっと…そんなに興味持たれても俺あんまりデュエルしませんし……」

遊作「(ってか一目に付くような場所でするなんて内気な自分にはつらすぎますし」

黒咲「隠しているつもりだろうが本音が漏れているぞ…」

遊作「あっ///」

柚子「なんていうかこの人おっちょこちょい?」

遊矢「(否定出来ない)」

遊星「成程。君の世界はVR方面に科学が進化していって出来た世界なんだな。確かに云わば電脳世界を用いてるようなものだ。
次元移動もそれなら造作もないかもしれないな」

海馬「貴様、ならばそのVR世界でのデュエルは出来るのか…?」

遊作「い、一応…は」


海馬「ほう。面白い。ならば俺と相手しろ」

遊作「えっ‼‼?」

遊星「何ッ」

遊作「そんな急に言われても…俺にも心の準備が……」

海馬「甘ったれる発言をするな!貴様、それでもデュエリストか?」

遊作「デュエリストでも…基本こっちではデュエリストじゃないし……」

遊星「嫌がってる相手を無理やりデュエルに持ち込むのはあまり関心しないな海馬瀬人」

海馬「貴様…奴を庇う気か?」

遊星「いや。そうじゃないさ。だがお前は何か勘違いしている。彼は強者だ」


遊星「弱い者にも弱い者なりの戦い方があるように彼にも彼の戦うスタンスがある。そうだろ?」

遊作「遊星さん…」

遊星「俺の仲間にD・ホイールの乗れない龍亞や龍可が居た。だがD・ボードを使い機皇帝使いの1人に戦いを挑んだ事もある」

遊作「君もデュエルするなら君に相応しい舞台で海馬瀬人と戦うといい。それなら君も思う存分戦えるだろ……?」

遊作「(この人俺の性格知って…)……分かりました。やりましょう」

海馬「ふぅん」

遊作「ですが決闘舞台は俺の世界で用いられているVR空間で行います。それが貴方と戦う条件です。それが飲めないなら俺はデュエルしません」

海馬「よかろう。但し、貴様だけその世界の技術を使っては不公平なのでな。俺からの条件の提示は少しディスクを拝見させてもらおうか」

遊作「ディスクの確認…もしかして、ディスクボードごと……まぁそれ位ならいいですけど」


海馬「このディスク1日程預からせてもらう」

遊作「えっちょっ」

海馬「不動遊星とか言ったな。貴様、遊戯からプログラミングが得意と聞いたが」

遊星「遊戯さんから…!?確かにそうだが」

海馬「ならば俺の開発するチームに来てもらおう」

遊星「…ッ!まさか!!」

海馬「察しがいいな。だがそれでも1日で仕上げるには足りん。聞いた話によるとこの中にはまだ優秀な人材がいるとか」

リン「えっ私…?」

ユーゴ「へ…俺を見つめたって事は認められたって事だよな!」

カイト「やはり俺もか」

瑠那「私はどちらかというと研究者側だから開発班と同様に見られても困るのだけど」


海馬「ついでに一時的に元の世界に戻る為に隠れているお前の力も必要だ」

十代「流石あの海馬瀬人なだけある。俺の事もお見通しってわけか」

ユベル「けど残念だったね。武藤遊戯から聞いたのだろうけどあの時に移動する際に用いた手段は僕達の力じゃないのさ」

十代「そうさ。遊星さんに宿る赤き竜ケツァルコアトルの力あって為し得た移動手段さ」

鬼柳「赤鬼柳?レッドシグナーの俺ってことか?」

遊星「口を挟まないでくれ。今は真面目な話をしてるんだ」

鬼柳「」ショボーン

クロウ「なんか俺等も経験した光景な気がするぜ」

ジャック「う、うむ…」


遊星「アルティマヤ・ツィオルキンだ。俺の世界ではそう言う」

海馬「ならば貴様を引き連れて行くなら問題ないという事か」

十代「アンタ…そのボードと科学者何人も引き連れて元の世界に帰って何をする気だ?」

海馬「そんな事決まっている…」

スタスタスタ


海馬「行くぞ貴様ら」

遊星「すまない。後の事はお前達に任せる」

ユーゴ「何持ってきゃいいんだ!!?一体よぉ!!」

リン「設備充実してるんだし持ってってもジャンク品は廃棄されるだけでしょ!」

カイト「買収されては仕方ない…遊矢、黒咲、ユート、遊馬、凌牙…ハルトの事は任せたぞ」


遊作「待って下さい。俺との約束は守ってもらえますよね」

海馬「条件を破ると俺が言ったか?デュエルの詳細は追って連絡する」

海馬「貴様達も俺とこいつのデュエルを観戦したいなら来るがいい。では会場でまた会おうデュエリスト共よ」



遊作「うっこんな事になるなんて…ディスクボードが無いと元の世界に戻れないし」

遊作「こんな事になるなら気を利かして海馬さんをエジプトから連れて来なけりゃ良かった…」

アストラル「落ち込んでいても仕方がないハズだ」

遊馬「こんな時こそカットビング精神だぜ!」

小鳥「何があっても後ろを振り替えず前を向いてカットンで行くべきよ!貴方男でしょ!!」

遊作「ですけど…」


鬼柳「遊作っつったか?ディスクは無くてもデッキはあるんだよな?」

遊作「い、一応…は」

クロウ「何か引っかかる言い方だな」

遊作「さっきも言いましたけど…基本現実世界ではデュエルしませんし……」

小鳥「嘘!あれホントだったの!!?」

璃緒「意外ですわね」

鬼柳「V…何だっけか?仮想現実空間て言やいいのか?そこでしかデュエルが出来ねーなんて人目に付く所でデュエルするのがよっぽど苦な事でもあったって事か?」

真月(ベクター)「(その世界に到るまで環境が荒れ過ぎるレベルまで達してしまって周りを見渡してもそんな奴等ばかりで人目を気にしてデュエルを出来無くなったってのも原因の一つに考えられるがな)」


遊作「うっ考えたくない……」

黒咲「しかし奴との決戦は決まった事。考えなくては奴に一方的に負けてしまうのではないか?」

遊作「えっどうして…」

瑠璃「多分あの人、カイト達を連れて行ったって事はディスクボードを解析して貴方の世界と同じ環境でデュエルを行えるよう作り始めているのだと思う」

遊作「ま、まさか…」

ジャック「あの海馬瀬人の事だ。1日2日で作り上げて来るだろう」

遊矢「海馬瀬人の事ジャックでも知ってたんだな!」

ジャック「否…残念ながら知らん。脳裏にデバイスで見たビジョンが浮かび上がっただけだ」


遊作「って事は…リンク召喚も……」ボソッ

アストラル「リンク召喚…?何だそれは」

遊作「あっ」

鬼柳「もしかしてそいつが遊星が察してた”弱い者にも弱い者なりの戦い方がある””お前だけにしか扱えないスタンス”のデュエルに繋がるってのか?」

遊作「…ええ」

十代「教えてくれ。お前の世界のデュエルスタンスを…じゃねーとあの海馬さんはそのスタンスを自ら解析し取り入れて来るような人だ」

十代「デュエルが始まったら最後、お前の領域に土足で踏み込まれて最悪お前は負けちまう事も有り得る。そんな人だ。俺は…俺達は、それを覆したい」

鬼柳「遊星に任された以上リーダーとしてお前のサポートに回りたい。だから俺達に教えやがれ。お前のデュエルをよぉ」

遊作「ハハッ…ホントに、いい人達ですね。貴方方は、俺の世界のデュエリストとは全然違って……教えます。VR世界での俺のもう一人の俺のプレイングとリンク召喚の仕組みを」


数日後


鬼柳「どうやら間に合ったようだな…」

遊矢「零児助かった」

零児「礼などいらない。海馬コーポレーションには劣るがLDSの力は偉大だと知らしめれただけで十分だ」

エド「どうやらデュエルが始まるようだぞ」

Ⅳ「早く行きやがれ。観客は皆ファンだ。そんなファンを待たせたりしたら俺が許さねーぞ」

タッタッタッ


磯野「海馬コーポレーション主催!デュエルイベントによくぞお越し致しました!!」

磯野「さぁデュエルの舞台となる次元領域デュエルをも超越した新たな空間でのデュエルがいよいよお披露目です!」

城之内「海馬の奴、急に開催告知の招待状俺等に送ったと思いきや新たなデュエル空間でのデュエルを見せびらかすのが目的だったのかよ!!きたねーぜ」

遊戯「海馬君だって突然の思い付きがあってデュエルディスクに取り込んだシステムだと思うよ。逸早くデュエリストにそれを披露するのは僕も尊敬してるんだけどね」


海馬「デュエリスト諸君。貴様らに問う・・・闘いとはなにか!人間はこの世界に生を受けた瞬間、己の肉体という器に魂を宿す!」

杏子「あれ…この台詞ってこの前聞かなかった?」

遊戯「またぁ?」

海馬「言わば肉体とは魂の牢獄、死ぬまで出る事の許されない牢獄なのだ!やがて肉体は己の魂を守るために武器を持つ」

鬼柳「…」

海馬「己の敵は肉親か!」

カイト「…」

海馬「己の敵は他の者か!」

黒咲「…」

海馬「己の敵は他の国か!」

ミザエル「…」

海馬「我々は守る者のために闘う!我々は思想の異なる者と戦う!」

遊馬「アストラル…」


海馬「愚かな戦争という殺し合いによって、闘いの歴史は繰り返されてきた!」

エド「確かに繰り返して来てしまった…多きな過ちを犯したと知らずに」

海馬「ーーだが、皮肉にも勝者でさえ牢獄を出ることはできない」

ズァーク『俺と全く一緒だな…求められ続ける限りそれに応えようとし続ける終わりがない』

遊矢「ズァーク…」

海馬「しかし、諸君!この次世代デュエルディスクによって魂は解放される!我らは牢獄から抜け出し、世界のネットワーク…否、それすらも超越しVR技術で人々と共存する時代を迎えた!」

城之内「ぶいあ…何だって?」

杏子「この前そんな技術を取り入れたとか言ってなかったよね?」

遊戯「VR…恐らく、電脳空間でのデュエルをも可能にしたんだと思う」

海馬「…国境、人種、思想、言語!あらゆる異なるものを超え、新たな未来へ突き進むのだ!

次世代デュエルディスクで闘いの魂を仮想空間に写せ!武器は諸君らのカードだ!」

観客「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」


海馬「磯野。奴には招待状は送っているな」

磯野「ハッ!もう到着しているかと思われます」

海馬「ならば呼べ。この会場のどこかにいよう」

磯野「実はこの技術を海馬コーポレーションに提供して頂いた方がこの会場にいらっしゃいます。その方に我等が海馬瀬人とのエキシビションを取り行っていただこうと思います」

城之内「へーだから今回遊戯呼ばれなかったのか」

磯野「その名は」

遊作「俺ならここにいるぞ。海馬瀬人」

海馬「呼ばれる前にここに来たか。まぁ例え隠れていたとしてもモニターで映し出しお前の姿を晒すだけの事だったが」


遊星「遊作…すまない。海馬瀬人の人望を甘くみていた…まさか、デュエルの舞台がここまでとは……それに、君の世界の技術を用いこの世界のディスクに
新たに組む込む事になるなんてこれでは仲間を売ったも同然だ…すまない」

遊作「いいえ。貴方の謝る事じゃありません」

遊星「だが…!!」

遊作「俺が控えめな性格だからこうして別の解釈で捉えられて巻いてしまった種なんだ…俺が蹴りを付けます」

海馬「ほう。俺が相手でも弱気でないか。どうやら1日2日で貴様も進歩したようだな。面白い」

海馬「磯野!VR空間へのコンタクトを取れ!」

磯野「ハッ」

ユーゴ「VR…まさかあそこまで難題だったとは……」ヘトヘト

カイト「奴はそこであのデュエルをしていたのだろう?正気か??」

黒い影「」ピョコッ ニヤッ

遊作(VRフォルム)「行くぞ…」ゴゴゴ

アストラル「電脳世界ではカイトのようなフォルムチェンジを行うのか彼は」

海馬「デュエル開始の宣言をしろ!」

磯野「デュエル開始ィ!!!!!」


END
マスタールール4色々と判明してないので今回は以上ということで
また判明したら続きを新たに書こうと思います(その頃には遊戯王やってるか不安だけど…
マジ期待不安の未来到達して嘆いてる『黒咲「ユートが妹と一緒な時を見かけ続け悩む」カイト「好感度でも測るか?」【判定】』作者でした

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