今まで美少女シリーズを読んでくれた皆様をこよなく愛します
そして抱きます
男「明くる日の美少女」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1484060263/)
前スレ
http://ss.vip2ch.com/jmp/1471524903
wiki
男「上の犯行予告が通報されないか心配」
友「いやー読者が美人だといいな」
男「こんなの書いた奴に抱かれる女子いねーだろ」
友「バーカ、俺が抱くんだよ」
男「どっこいどっこいだよ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1486722531
ひゅーん
女子「いやんっ」スカートぺらっ
友「おっ!パンツ見えたラッキー!」
男「なんで声に出すかな」
友「あぁ!?報告しなきゃ女子のリアクションが貰えねぇだろうがよ!?」
男「交番に駆け込んでるよ」
友「ノリ悪いな」
男「正しい判断だよ」
友「3分に一回くらいの間隔でいたずらな風吹かねーかなぁ」
男「それもういたずら通り越して痴漢の風だよね」
友「どうせなら台風とか来てくれたらいいのにな。ところ構わずパンチラだぜ」
男「台風直撃中にスカート履いて外出するかね」
友「俺は台風の日でも普通に露出するぞ?」
男「雨にも風にも負けずやることじゃねーだろ」
雷様「我が名は雷様じゃ」
男「わ、高木ブーだ」
雷様「高木ブーではない。雷様だ」
友「あー曙な」
男「小錦だよ」
雷様「曙でもこにちゃんでもない。雷様だ」
男「パンツ一丁だけどお前の知り合い?」
友「こんな変態知らねーよ」
男「お仲間だろ、知っとけよ」
雷様「我はお天気を操る神なり」
友「は?お天気操ってんのは良純だろ」
男「操るどころか当ててすらないよ」
雷様「もう一度言うぞ。我は雷。そして神なり」
男「なんでもう一度言ったの」
雷様「未熟者め。今のは雷と神なりをなぞらえた洒落よ」
男「平然とスベってる人に未熟者呼ばわりされても」
友「ごめん、いかずちって読んでた」
男「読んでたとか言うと会話が不自然になるんだけど」
友「で、そのデン様がなんの用だ」
雷様「デン様ではない。漢字違うだろ」
男「デンでもライでもいいから早く用件言えよ」
雷様「デンでもライでもない。カミナリ様じゃ」
友「うるせぇひっぱたくぞ」
雷様「そのカミナリでもない」
雷様「うぬらは風の力で女人の下衣を覗きたいのであろう」
友「うむ」
男「うむじゃねーよ」
雷様「可能だぞ。我の力をもってすればな」
友「なっ…そ、そいつはつまり至るところで性欲の赴くままパンティにありつけるってことか!?」
雷様「うむ」
男「うむじゃねーよ」
雷様「どうする?我の力を欲するか?」
友「望むところだ…!」
男「抗ってるように見せかけて享受してるよね」
雷様「よかろう!ではうぬに雷の力を授けようぞ!」びびびっ
友「ぎょえええ!!!」ばちばち
男「授かるというか喰らってる」
雷様「ふむ、これでうぬも立派な雷よ」
友「みなぎるぜ……性欲が」ごごごごご
男「力じゃないんだ」
友「よーし力を使ってパンティ拝むぞ!」
男「使い道がしょうもなさすぎる」
雷様「ふっ…昔の我を見ているようだ」
男「悲惨な過去だね」
友「はっ!」
ひゅーん
女「きゃんっ!」スカートひらっ
友「ウヒョー!もういっちょ!」
ひゅーん
善女「いやん!」スカートひらっ
友「赤か。攻めてるな…」
男「おい」
友「ん?」
男「朝っぱらからなにしてんの」
友「なにって女子のスカートをめくってるだけだが?」
男「だけだが?じゃなくて」
男「やめな。通報するよ」
友「したきゃしろよ!一般人が風を起こして女子のスカートをめくってるなんて誰が信じるんだろうなぁ!?」
男「こういう時だけ知恵絞りやがって」
友「へへ!もっと風を起こしてやるぜ」
ぶぉぉおおおん
きゃーきゃーえっちー
友「ひゃはは!イイ眺めだぜ!このパンティぜんぶ俺様のもんだ!」
男「お前のではないよ」
友「この調子でどんどんスカートめくってやる!!」
びゅおおお
男「うわ、すごい風」
友「もっと!もっとだ!!風よ吹けぇ!!」
ごおおおおおお
男「風つよっ。沖縄じゃないのにヤギが飛んでる」
メーメーメーメー
友「まだまだぁ!!ヤギよ飛べぇ!!」
男「スカートめくりは?」
友「ヤギ飛ばしたのしぃぃ!!!」
男「ヤギの快楽に目覚めたかぁ」
友「フハハハハ!!もはや俺様に覗けぬパンティなし!!」
男「風が強すぎてパンチラどころじゃないけどね。みんな避難してるし」
美少女「あたし美少女。台風の中をテクテク歩くよ」テクテク
友「おぉ!美少女ちゃんがテクテク歩いてきた!」
男「テクテクって擬音考えた人と台風ん中わざわざ出歩くあいつの精神状態が知りたい」
友「へへ!こうなったら美少女ちゃんのパンティもゲットだぜ!」
男「正確にはルックだけどね」
美少女「あ、男くーん」
友「今だくらえっ!!!」
ぶぉぉおおおん
美少女「涼しいんだよなぁ」
男「まったく動じてない」
友「くっ!これでもか!」
ごおおおおおお
美少女「あ゙~~~」
男「扇風機の前で声出す要領で遊ばれてるし」
友「まったくめくれねぇ!どうなってんだ!」
美少女「パンツ履いてないからかな」
友「なるほど自主規制か!」
男「そのスカート有能だな」
美少女「お返しに爽やかな風をプレゼントしてあげちゃお!セイッ!」びゅおんっ
友「ッッッ!!!」
その時、僕は確かに見たんだ
風の中でほとばしる拳が時速2億キロを観測し、友人が塵となって消えたのを
ロゼット・ホプキンスの手記より抜粋
男「誰だよ」
美少女「最近よく不審者が出るらしいよ」
男「そうなんだ」
美少女「あ、電信柱にポスター貼ってあるよ」
男「ほんとだ。不審者の特徴が書いてある」
美少女「ふんふん、犯人は女性物の下着を被って下半身を露出してんだって」
男「典型的だね」
友「お、二人してデートか」
美少女「あ、友くん、なにしてんの」
友「俺?女性物の下着を被って下半身を露出してんだ」
美少女「へぇ、さいきん不審者出るから気を付けた方がいーよ」
友「マジかよこえーな」
男「もう遭遇してるし」
美少女「最近の研究でカカオがすごく脳にいいって分かったらしいよ」
男「へぇ、どういいの?」
美少女「は?知らねーよ」
男「なにキレてんの」
美少年「正確にはカカオに含まれるポリフェノールがイイんですヨ☆」
男「へぇ、どういいの?」
美少年「は?知りませんヨ」
男「なんなんだよお前ら」
美少女「そういや世界中のお宝ってあたしの物じゃない?」
男「じゃない?って聞かれても"じゃない"としか」
美少女「行くっきゃないね、トレジャーハント」
男「いってらっしゃいませ」
ばばーん
美少女「これ船、でかいっしょ」
男「うん、でかいね。見たから帰ろっか」
美少女「見たからには帰さないよ」
男「理不尽な世の中だ」
美少女「船の旅っていいね」
男「漁船に乗せられた債務者の気分だよ」
美少女「グランドラインを越えたら宝島があるの」
男「グランドラインにもあると思うよ」
美少女「言うほど宝なくない?」
男「まぁお涙ばっかり頂戴してるけど」
美少女「たまに見てて思うんだよね。宝探せやって」
男「仲間が宝だから・・・(震え声)」
美少女「着いたよ」
男「グランドライン通過した割にはまだ1時間も経ってないけど」
美少女「最新式の船だからね、余裕っしょ」
男「いや、無理あるでしょ」
美少女「んー。なんか説明に困ったら旧型とか最新式って言っときゃよくない?」
男「便利な言葉ではあるけどさ」
美少女「うし、宝探そ」
男「どこにあんの」
美少女「この地図に書いてあるよ」
男「なら地図作った人が回収してるね。帰ろっか」
美少女「平気だよ、全てをそこに置いてきたって言ってたから」
男「もろワンピースだね」
美少女「ポイントごとにメッセージがあるからそれをヒントに進むの」
男「リアル脱出ゲームかよ」
美少女「来たね、最初の試練」
男「崖かぁ。向こう側まで100Mくらいあるね」
美少女「ギリいけるね」
男「家まで引き返すって手もあるよ」
美少女「ダメっぴ!」
男「ダメっぴ?」
ぴょーん
美少女「男くんもおいでよ」
男「常人は100Mをぴょーんで飛び越えられないんだよなぁ」
美少女「ほら、受け止めてあげるからカモン」
男「だから飛び越えられないんだって」
美少女「じゃあ向こうの橋渡ってきなよ」
男「なんで飛び越えたのかなぁ」
美少女「最初のメッセージは"タッカラプト"だって」
男「じゃあ次のメッセージはポッポルンガだね」
美少女「え?そうなの」
男「うん、最後はプピリットパロだよ」
美少女「なんで分かるの」
男「お宝の正体は7つのボール。願いは3つ。死んでもシェンロンがなんとかしてくれる。謎は全て解けた、帰ろう」
美少女「す、すげぇ・・・あれだけのヒントで・・・」
男「ヒントってか答えだったよ」
美少女「マジかどうか確かめんべ」
男「確かめるまでもないよ。帰ろっか」
美少女「ダメっぴ!」
男「ダメっぴかぁ」
美少女「お次の試練は真っ暗な洞窟」
男「DQⅠでよく詰むトラップ」
美少女「でも大丈夫!ここにペンライトがあります!」
男「足元も照らせないね」
美少女「そしてアポォもあります!」
男「アポォがなんの役に立つのか」
美少女「フゥン!」ぐさっ
美少女「アポォペェン」
男「ライトが消えたね」
美少女「勘でクリア」
男「試練に立ち向かう気ないよね」
美少女「試練かもしれん。なんちて!ぷぷぷ」
男「ははは、死ねよ」
美少女「ダメっぴ!」
男「そろそろ流行らないことに気付こうか」
美少女「最後の試練は謎解きだよ!」
男「前回のメッセージは?」
美少女「ポッポルンガ」
男「じゃあもう解けたよ」
美少女「クイズこれね」
『たかしくんは一個80円の林檎をたくさん買いました。さて、おつりは?』
男「漠然としすぎてる」
美少女「さぁ!はたして答えは"漠然としすぎてる"なのでしょーか!?」
男「勝手に進めないで」
美少女「じゃあ答えてよ」
男「答えらんねーよ」
美少女「あたしの勘だと1万900円だわ」
男「たかしくんに持たせる額じゃないね」
美少女「合ってたね」
男「たかしくんリッチだなぁ」
美少女「宝箱ハッケン!」
男「おぉ」
美少女「うひょー」
男「わぁ」
美少女「ウヒャヒャヒャヒャ」
男「はよ開けろや」
美少女「こっちのセリフだわ」
美少女「ミミックだったらどーすんの!こんな可愛い女の子を危険な目に遭わせる気!?」
男「大丈夫だよ。君ならザラキの一発や二発どうってことないよ」
美少女「まぁね!」
男「じゃあさっさと開けよ」
美少女「ま、股を?」
男「宝箱だよ」
美少女「もう!エッチなんだから」
男「エッチ?」
宝箱くぱぁ・・・
美少女「こ、これがお宝」
男「海賊王が隠した伝説の秘宝・・・」
男、美少女「キャミソール!!!」
美少女「・・・」
男「・・・」
男、美少女「(ワンピースじゃねーのかよ)」
『※二人はお宝をそっと箱に戻し、帰路につきました』
きんこんかんこーん
先生「ほら授業するから席つけー」
美少女「うっせぇ黙れ」
先生「ごめん」
美少女「暇だね!なにしよっか」
男「授業」
美少女「おいボサッとすんな!チャイム鳴ったろーが!」
先生「はい、授業始めまーす」黒板かっかっ
美少女「男くんったら口に米粒ついてるよ!とったげる!」ひょいっ
男「あ、お腹空いたら食べようと思ってたのに」
美少女「え?」
男「思ってたのに」
美少女「・・・め、めんご。返すわ」ぴとっ
男「次やったら大声出すからね」
美少女「お、おう」
男「ファミ〇キうまー」もぐもぐ
友「おっ!鳥の死骸じゃねーか!うまそうだなぁ」
男「食欲が失せた」
友「俺あれ好きなんだよなぁ。豚の死骸をミンチにして包んだ饅頭。略して豚まん」
男「よくそんなゲテモノ風に例えられるね」
友「あ、豚のまんこも好きだぜ」
男「略して豚まんじゃねーわ」
友「今じゃどのコンビニ入ってもレジ横になんかしら死骸があるから食うには困らねーよな」
男「うーん、サイコパス野郎なのか超現実主義なのか」
友「あ、そうだ!帰りに熱した鉄板の上で焼かれる牛の内臓食おうぜ!」
男「回りくどいからホルモンでよくない?」
きゃーきゃー!きゃーきゃー!
美少年「お待たせしました!不動のセンター参上!」びしっ
男「シリーズによっていたりいなかったりするけどセンターなんだね」
美少年「ちょっとぐらい詐称したって大丈夫ですヨ。見てる人いませんし」
男「それもそうか」
美少年「アハハ☆」
男「ウフフ♪」
キャハハハハハハ~†
美少年「ところでそろそろあの季節ですネ!」
男「ウフフ♪」
美少年「ウフフじゃなくて」
美少年「もうすぐあの日がやってきますヨ!」
男「あー建国記念日」
美少年「おめでとう☆」ぱちぱち
男「大日本帝国万歳」ぱちぱち
美少年「じゃねーですヨ」
男「なんだっけ」
美少年「節分ですヨ」
男「あー、やったことないや」
美少年「日本文化疎かにしといてよく建国記念日とかほざけましたネ」
美少年「講師の方をお呼びしました」
講師「初めまして、鬼葉内 福葉外と申します」
男「不吉な名前だ」
講師「節分というのは元をたどると邪を払う儀式です」
男「へぇ」
講師「昔は豆を撒いて鬼を追い出すのが慣例でしたが現代では多少アレンジされてます」
男「ほうほう」
講師「普通はこのように鬼のお面を被ります」かぱっ
男「見たことある」
講師「大抵は鬼に扮した父親が妻や子供になじられつつ迫害されながら無一文で寒空の下に放り出されるものですが」
男「ずいぶん悲観的だな」
講師「現代ではこのようになっております。教材VTRどうぞ」ぴっ
男「ふむふむ」
『きゃははは!待て~!』
『や、やめてくれ~!』
わいわいきゃっきゃっ
男「うんうん、こんなんだ」
『ファッキン!オーガを血祭りにしてやるぜ!』
『ショットガンでミクロに粉砕だ!』
『私はマカロフにするわ。覚悟なさい、クソアナル野郎!』
『ダブルデリンジャーでじわじわとなぶり殺しにしちゃる!』
男「ん?」
『やめろ!ヤメロォォオオオ!!!』
どがががががが!
『ぎゃあああああ!!!』
男「・・・」
講師「と、このように」
男「このようにじゃないでしょ」
講師「現代では日頃のストレスを豆鉄砲で発散するのが通例なんですねぇ」
男「豆がチャカのマメになっちゃってるんですけど」
講師「今や節分の日には防弾チョッキが飛ぶように売れるとか」
男「銃社会でもありえない経済効果ですよ」
講師「節分の日にやりすぎない為にも皆さん小まめにストレスを発散しましょうね」
男「節分の日はカプセルホテルが埋まりそうだ」
講師「これが日本の経済を担う第一の矢なんですねぇ」
男「矢っていうか弾ですね」
美少年「じゃ分かったとこで豆まきしましょっか」ランチャーがしゃこん
男「うん、古来のやり方でね」
先生「はい、転校生来たぞー拍手拍手」
ぱちぱち ぱちぱち
女「転校生ってあのルーブル女学院から来たらしいよ!」
ブス「マジ?名門じゃーん」
ブスッ「こりゃ底辺校の底力見せなきゃだね~」
女「えぇ!トイレに拉致ってリンチよ!(爽やかな笑み)」
男「女子って最低だ」
美少女「なんで?血がたぎるじゃん」
男「みんながみんな君みたいな武闘派じゃないからね」
お嬢様「初めまして、カスの皆様。お嬢様と申します」
友「おいおい、早速ご挨拶だなぁ」
お嬢様「わたくし以前はルーブル女学院におりましオ゙ォエッ。失敬、あなた方のような珍味を前にすると吐き気がしますわ」
ホモ先輩「だーれがチン味だってぇ?」
根暗「ふひひ、ボクのチン味は濃ゆいよぉ」
お嬢様「あら空気が淀んでらして?下々の方々と同じ空気を吸うだけでも不快ですのに」
女「ぜってぇ〆る」
委員長「正直な子でよかったね・・・(震え声)」
お嬢様「なにはともあれ皆さん仲良くしてあげてもよろしくてよ」
男「一波乱ありそうだな」
美少女「なーんか高飛車なの来たね」
男「お前が言うな」
女「ようお嬢、ちょいとツラ貸しな」
お嬢様「ツ←ラ→…?」
女「どんな発音だよ」
お嬢様「爺や、このカスはなんと?」
爺や「カス語は分かりませぬ」
お嬢様「ですわねオホホ」
爺や「ファwww」
女「構わねぇ!ここでやっちまえ!」
ブス「おう!」
ブスッ「ブッチめんぞ!!」
お嬢様「」指ぱちんっ
爺や「はっ!」手榴弾ぴーん
女「ん?」
爺や「お下がりを!」ぽいっ
お嬢様「オホホ」すたこらさっさ
ぼがぁぁん
爺や「始末いたしました」
お嬢様「カスと喋ったら口が臭くなりましたわ。紅茶を淹れてちょうだい」
爺や「ははっ!」紅茶とくとく
お嬢様「ん~!レ・ミゼラブル」
男「なにしてんの、あいつ」
美少女「ひゅー!パイナップルボムだね!」
友「は、破片が身体中に・・・きゅ、救急車・・・」
男「もう110番しといたよ」
友「119番して・・・」
お嬢様「そこのカス。焼きそばパンを買ってきなさい」
善女「え?なんで私が・・・」
爺や「お嬢様がご所望だ。買ってこい」手榴弾すっ
善女「ひぃぃ!わかりましたー!」ぴゅー
委員長「あんな横暴許されないわ!美少女さんじゃあるまいし!」
友「そうだぜ!理不尽にも程がある!美少女ちゃんじゃあるまいし!」
男「みんなこいつが横暴で理不尽なのは気付いてたんだ」
美少女「全員ギロチンね」
委員長、友「」びくっ
美少女「次の授業なんだっけ」
男「もう放課後だよ」
友「帰ってオカズ集めなきゃな」
お嬢様「そこのカス」
美少女「呼んでるよ友くん」
男「後は若い二人に任せよう」
友「なんで俺で固定なんだよ」
お嬢様「貴様よ、貴様」ちょんちょん
男「は?僕?」
美少女「やーい!カスって言われてやんの!ダッセー!」
友「呼ばれたら返事しろよカスー!」
男「キチガイとゴミは黙ってろ」
男「僕になんか用?」
お嬢様「あなたに一目惚れしましたわ」
美少女「え?カスに?」
お嬢様「わたくしとお付き合いさせてあげてもよろしくてよ」
友「やめとけよカスだぜ、そいつ」
お嬢様「お返事を聞かせてくださる?」
男「ちょっと待ってて」
お嬢様「?」
美少女「本気でぶった。美少女なのに」たんこぶプシュー
友「鈍器でぶった。友達なのに」血だらだら
男「ふぅ」
お嬢様「で、いかがなさいます?」
男「一応聞くけど僕のどこがいいの」
お嬢様「全てですわ」
男「この短期間で僕の全てを知ったと」
お嬢様「そうわよ」
男「じゃあ僕がマザコンだって知ってた?」
お嬢様「はい?」
男「母親以外の女性は愛せないんだ。ごめんね」
お嬢様「ちょ、ちょっとお待ちなさい」
男「それじゃ」すたすた
お嬢様「ちょっと!」
お嬢様「母親以外愛せない・・・」
友「そういうこった。諦めて俺にしな」肩ぽんっ
お嬢様「爺や」
爺や「はっ!」手榴弾ぴーん
友「まぁ落ち着けって」
ぼがぁぁん
友「」黒焦げぷすぷす
お嬢様「わたくしは諦めませんことよ」
美少女「やめとき」
お嬢様「は?なんですの、あなたは」
美少女「男くんは落ちないよ。あたしでも無理なんだから」
お嬢様「・・・たしかにあなたはその辺のカスとは違いますわね」
美少女「うん、可愛いし」
お嬢様「ふん、わたくしには容姿より優れた家柄と財力がありますのよ」
美少女「うちのパパ政界のナチスって呼ばれてっけど」
お嬢様「えっ」
美少女「あんたのパパなにやってる人?」
お嬢様「ま、まさかあなた・・・様は」
美少女「美少女だよ」
お嬢様「ミギャアアアアアア!!!!」ドスッドスッドスッドスッ
お嬢様「わ、わたくしごときカスの不可触民めが美少女様の御前で出しゃばって申し訳ございません・・・」土下座ぶるぶる
美少女「別にいいって。頭上げなよ」
お嬢様「あ、ありがとうございま・・・」顔ぱっ
美少女「フンゥッ!!!」ずんっ
お嬢様「ベゴニア!!?」顔面床どんッ!!
美少女「ごめちょ、ツラ見たら踵落とし喰らわしたくなっちゃった」
お嬢様「」びくんびくん
美少女「そこの爺や、こいつ吹っ飛ばしていーよ」
爺や「はっ!」手榴弾ぴーん
ぼがぁぁん
男「離婚?」
ママ「そうよ」
父「ごめんな、本当はお前が成人するまで「ウッシャア!!!」すごい喜びようだな」
男「判は!判は押した!?ちゃんと役所に提出した!?」
ママ「し「ウッシャア!!!」反射すごっ」
男「これで晴れて僕とママの楽園ベイベーだね!やったぜ!」
ママ「そのことなんだけど」
男「ん?」
ママ「父が引き取ることになったから」
男「あぁん?」
父「よろしくな」
男「(^ω^#)」びきびき
ママ「さらばよ」扉がちゃっ
男「待てコラ」肩がしっ
ママ「気安く触らないで。親子じゃあるまいし」
男「切り替えはえーな」
父「気軽にパピィと呼べよ」
男「呼ばねーよ」
ママ「ではさらばよ」扉がちゃっ
男「だから待てや」羽交い締めギュッ
ママ「キャー!他人に乱暴される!警察ヒウィゴー!」
男「ヒウィゴーしてどうすんだよ。警察どっか行っちゃうよ」
父「や、やめるんだ!いくらそういうことに興味がある歳だとしてもよその女の人に手を出してはいかん!」
男「お前ら数分前まで夫婦だったろーが」
ママ「もうなんなの!訴えるわよ!」
父「そっちこそ早く出ていかないと不法侵入で訴えるぞ」
男「落ち着いて。とりあえず話をしよう」
ママ「でもあんまり他人様のお家でご厄介になるのもねぇ」
父「あぁいえいえお気遣いなく!ゆっくりしていってください!」
ママ「あらそぉ?」
父「今お茶出しますから適当にくつろいでて」
ママ「なんだか無理言ってごめんなさいね」
父「ほら、男もちゃんと挨拶なさい。お客さんが来てるのに失礼だぞ」
男「完璧に他人を装うな。これから家族会議するんだよ」
男「まずなんで別れんの」
ママ「・・・」
父「・・・」
男「やっぱりママの浮気癖が原因?」
父「いやそれは別にいいんだ」
男「それが良くて他に何がダメなんだよ」
ママ「浮気は女の甲斐性よ!」凛ッ
男「凛としてんじゃねーよビッチが」
父「実はママが占い師に言われたらしいんだ」
男「なんて?」
父「離婚しなきゃ地獄に落ちるって」
男「そうなの?」
ママ「そうわよ」
男「バッカじゃねーの」
男「どこのドドリアさんに言われたか知らないけどそんなの当たらないよ」
ママ「当たらないと物理的に地獄に落とされるのよ。ドドリアの手によって」
男「なんでそんな危険な橋渡ったんだよ」
ママ「占いには目がないの。女の子だもん」
男「ババアは宗教でも入ってろ」
男「まぁこの際、離婚したっていいよ。でも親権はママに譲って」
父「だってママが押し付けてくるから」
男「その言い方だとどっちも拒否ってるように聞こえるけど」
父「おう」
男「おうじゃねーよ」
ママ「子持ちの独身って重いじゃない。若い男にモテないわ」
男「40過ぎのバツイチな時点で手遅れだと思うけど」
父「引き取るにしてもマザコン息子じゃなぁ」
男「こっちだって寝取られ親父なんか願い下げだよ」
ママ「じゃあそろそろ行くわね。新しい旦那と子供が待ってるの」
男「いやいや聞き捨てならんぞ」肩がしっ
男「旦那はまだしも子供いるのか」
ママ「いるわよ」
男「誰の子だ」
ママ「あたしのよ」
男「いつ産んだ」
ママ「去年」
男「去年!?」
男「嘘つけ。腹膨れてなかったろーが」
ママ「そこはまぁうまく」
男「うまくいきすぎだろ」
ママ「年に何回か産んでるから慣れたわ」
男「哺乳類には酷なペースだよ」
ママ「今も妊娠中よ」
男「今もかよ。あんたどうなってんだよ」
ママ「日本の人口の1/10はあたしのお腹にいたのよ」
男「よくパンクしなかったな」
ママ「そういうことだからチャオ」扉がちゃっ
男「ちょ、話はまだ」
ばたんっ
男「・・・」
父「さてと、エロチャットでもするか」パソコンかたかた
男「ウッシャア!!!」パソコンばこんっ
父「あぁー!!!?」パソコンぼかんっ
男「(こいつはダメだ。屑でカスで出来損ないだ。僕がなんとかしなきゃ)」
父「ひえぇ御陀仏だよぉ」涙目うるるん
男「という訳なんだ」
美少女「へぇーおめでとう」ぱちぱち
男「悲報を祝うな」
美少女「ママさん消えたし、ようやくあたしと結婚できるじゃん」
男「しないよ」
美少女「しろよ」
男「なに命令してんの」
美少女「で、あたしにどーしろと」
男「君の財力と権力と腕力でなんとかしてほしい」
美少女「なんでそこに魅力が入らないかなぁ」
男「無いものは入れようがないからね」
美少女「あれ?もしかしてこいつ喧嘩売ってる?」
男「頼む!この通り!」
美少女「イヤだっつったら?」
男「弟くんに頼む」
美少女「あたしに任せな」
美少女「ママさんはここにいるの?」
男「うん、たまに鶯谷の風俗でバイトしてるから駅前にいれば見つかる」
美少女「浮気してる上に風俗で働いてんだ」
男「そこはあんまり深く掘り下げないで」
美少女「およ?あれ違う?」
男「うん、ママだ」
美少女「どうする?ボコる?」
男「ボコらねーよ」
美少女「あ、知らないオッサンとガキんちょ来たよ」
男「あれ?去年産んだって言ってたのに二足歩行だ」
美少女「別の案件じゃない」
男「あのババアどこまで繁栄させてんだよ」
美少女「ホテルに入ってったね」
男「子供連れなのになに考えてんだ」
美少女「このまま見ててもラチあかないし爆破しよっか」
男「家庭の事情にテロ持ち込むなよ」
美少女「もー!じゃあどうするか決めてよ!」
男「ママの浮気を断つ」
美少女「どうやって?」
男「君の財力でママの男性遍歴を暴き、君の権力でそいつらを無人島に追放し、君の腕力でそいつらを亡き者にするんだ」
美少女「あたしの負担大きくない?」
オッサン「ぷげらっ!?」ぐちゃっ
美少女「くぅ~疲れました…www」ぱっぱっ
男「よくやった。サンキュー」
美少女「今さらだけど男くんって他力本願よね」
男「そりゃそうだよ。自分の手なんか汚したくないもん」
美少女「おかげであたしの手ベットリだけどね」
男「じゃあママのとこに行こっか。セスナ用意して」
美少女「ここまで図々しいといっそ可愛く思えちゃう」
ママ「イチャイチャ」
イケメン「チュッチュッ」
男「もう新しいの見つけたのか」
美少女「たぶん男って性別がある限り治らないよ、あれ」
男「こうなったら君の手で僕以外の男を根絶するしか・・・」
美少女「男くんさぁ、あたしを殺戮兵器かなんかと勘違いしてるでしょ」
男「うん、まったく色気のない最終兵器彼女だと思ってる」
美少女「そろそろ怒るよ」
美少女「諦めよ。そしてあたしと結婚しよ」
男「君と?そんな義理ないよ」
美少女「あるだろ、さんざん手汚してやったろ」
男「うるさいな。それよりママを僕一筋にする方法考えてよ」
美少女「それ思い付いたらあたしの恋終わるし」
男「始まってないんだから終わりようがないよ」
美少女「せめて終わりくらいは迎えさせてよ」
ママ「あら」
友「あ、おばさん」
ママ「今日はうちの息子と一緒じゃないの」
友「あいつ最近付き合い悪くて」
ママ「あらあら、あの子ったら」
友「そういや離婚したって聞いたけどマジっすか」
ママ「マジよ」
友「へーあんな仲良かったのに意外だなぁ」
ママ「ふふ、別に夫婦仲が悪くなった訳じゃないの」
友「え?じゃあなんで」
ママ「パパと話したの。あの子はちょっと甘えん坊すぎるから、しばらく離れた方がいいんじゃないかって」
友「あーたしかに尋常じゃないっすね。乳離れした方がいいっすね」
ママ「あの子が高校を卒業したら、また一緒に暮らすつもりよ」
友「そうだったんすか。じゃあしょうがないっすね」
ママ「えぇ、この話、あの子には内緒よ」
友「うっす」
友「だってよ」
男「・・・」
友「おばさんもいろいろ考えてんだよ。お前の将来とかさ」
男「冗談じゃない。僕はママと結婚するんだ」
友「お前さぁ」
父「いい加減にしろぉ!!!」
友「うおビビったぁ!?」
父「いつまでも親に甘えるんじゃない!」
男「父、なんでいるのさ」
父「黙って見てれば美少女ちゃんに大量虐殺させ、友くんにスパイまでさせ、自分のやっていることの愚かさが分からないのか!?」
男「馬鹿ばっかのこの世界だ。僕だって馬鹿をやる権利はある」
父「言って聞かせても分からんと見えるな…!」
男「分からないね。自分の女房が他の男に抱かれても眉一つ動かさない情けない男の言葉なんて!」
友「ある意味男らしいけどな。だって眉一つ動かさないんだぜ」
男「お前は黙ってろ!!!」
友「ごめんなさい」
父「いいだろう。そこまで言うなら言い出しっぺのお前が勝負の方法を決めるがいい」
男「なにも言い出した覚えはないけど、そういうことなら遠慮なく」
友「帰って自慰しなきゃ」そそくさ
男「勝負の方法は・・・」
父「いいだろう!受けて立つ!」
男「気が早いよ」
父「言っておくが俺はカポエラの猛者だ!息子とて容赦せん!」
男「さりげなく得意ジャンルにすり替えるな」
父「さぁ来い!!」
男「」指ぱちんっ
美少年「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン☆」
父「うっひょキャワイイ♂」
美少年「ボクを召喚するなんて珍しいですネ。どうしました?」
男「ファンタジーっぽく言ってるけどストーキングしてただけだよね」
美少年「ストーキング?はて?」きょとん
男「小首かしげてんじゃねーよ」
父「おい、なんでもいいが勝負するのかしないのか!」
男「びしょねもん、カポエラに勝てる道具出して」
美少年「だいぶ無理あるネーミングですが、まぁいいでしょう」パンツごそごそ
男「他に収納スペース無かったのか」
美少年「ぱらぱぱっぱぱ~!火炎放射機~!」じゃーん
男「それどうやってパンツにしまったの?」
美少年「これを使えばカポエラもムエタイも一瞬で灰と化すヨ~☆」
男「わーい、ありがとうびしょねもん」
父「おい、まさかだよな」
男「そうだよ、まさかだよ」火炎放射機かちゃっ
父「ひ、ヒギャアアアアアアア!!!!」ぼぁおおお
男「アイルビーバック」サングラスすちゃっ
美少年「シュワちゃんカッケェ」
男「よしよし帰っていいよ」なでなで
美少年「利用だけしてポイですか」
ママ「あら、父燃えちゃったの」
男「そうだよ、だから結婚しよ」
ママ「じゃあ施設探さないと」
男「え?」
ママ「バツイチ子持ちの未亡人なんて同人誌でもなきゃ相手してくれないもの」
男「僕がするよ。いっぱいするよ」
ママ「イヤよ、乳くせぇガキとなんて」
男「その乳で育てたんだろうがよ」
ママ「せめて年収五億はないと」
男「理想高いな」
ママ「これが現実よ」
男「世間知らずにも程があるよ」
男「」指ぱちんっ
美少女「お呼び?」しゅたっ
男「結婚して」
美少女「!?」毛髪ぶわっ
男「なに昂ってんの」
美少女「マジ!?マジ!?」
男「ほんまもんだよ」
美少女「いえーい!ウッシャア!!!ばりーん!!!」瓦どぐしゃっ
男「なにしてんだお前」
美少女「式はどこでやる!オランダ?ベトナム?ルーマニア?やっぱ挙げるなら9月だよね!」うきうき
男「どっから生まれたイメージだよ」
美少女「え?一般的に」
男「ゼクシィ読め、100回読め」
美少女「ダメっぴ!」
男「黙れはしゃぐなビンタすんぞ」
美少女「な、なんで婚約申し込んだそばから殺気立ってんの?」
男「結婚はしてやる。ただし条件がある」
美少女「すげーふんぞり返ってんね」
男「年俸五億だい」
美少女「ん?五億?」
男「五億だい」
美少女「("だい"ってなんだよ腹立つ)」
男「びた一文まけないよ」
美少女「そんなにスルメ好きなの?」
男「スルメじゃねーよ。んな乱獲したら絶滅するだろ」
美少女「いきなり五億って言われてもなんの単位だか」
男「だとしてもスルメでアンサーしないだろ」
美少女「OK!五億で男くんの身体を買う!」
男「言い方考えて」
美少女「お義母さんもOK?」
ママ「へ?あーはい、ご勝手にどーぞ」
男「息子が結婚するのに冷めすぎだろ」
ママ「あー…じゃあおめでとう」
男「じゃあじゃねーよ」
ママ「正直どうでもいいし」
男「おい、言っていい事と悪い事があるんだぞ」
男「よし、じゃあ僕は君と結婚して年俸五億もらう」
美少女「うんうん」
男「これで僕は晴れて年収五億になった。この五億を生け贄に捧げ、ママを愛人にする」
美少女「ん?どゆこと」
男「つまり君とは夫婦のようで夫婦じゃない。仮面だ、偽装だ、契約結婚だ!」
美少女「へー分からん」
男「分からないなら恋ダンスでも踊ってろ」
美少女「それっきゃないね」
美少女「キミのなかーに出すーのーよー♪」るんるん
男「これでいいね。ママ」
ママ「それが答えよ。よく気付いたわね」
男「今日からあなたは僕のザーメンタンクだ」華麗に抱きしめ
ママ「最低な告白ね。100点よ」淑やかに寄り添い
こうして男は長いスレ立ての末に美少女を花嫁に迎え、実の母親を肉便器にした
2スレ目でもうネタが尽きていたのに16スレまで酷使されたみんなはようやく丸く収まったと祝福した
誰もが望んだハッピーエンドにたどり着けたのはなぜか毎回続き待っててくれたあいつのおかげだ
正直『続き待ってる』『続き待ってる』って言われても続きなんかねーよと舌打ちしてた。内緒だけどな
この事実だけは墓場まで持っていくつもりだとだけ言っておく
何はともあれ誰もが泣き叫ぶ素晴らしい物語が完成したのは間違いない
自分の才能が恐ろしいよ
指が震えて生活に関わる全てままならないくらいだ
これにて美少女シリーズは終了
またどこかでお会いしましょう
読んでくれた皆様、今までありがとうございました
続く………
先生「転校生を紹介するぞー」
男「またか」
美少女「うちのクラスしょっちゅう転校生来るけど、よく席空いてるよね」
友「一人来るたびに一人消えるシステムだからな。加藤も田中も鈴木も犠牲になったんだ」
男「この恒例行事にそんなホラーすぎる裏事情があったなんて」
美少女「ワクワクするね」
男「何に対してだよ」
平井「あの方角から転校してきました!平井祐希です!よろしくお願いします!」
男「方角指されてもなぁ」
平井「前の学校では平井って呼ばれてました!皆さんも気兼ねなく平井って呼んでください!」
男「わざわざ指定するまでもなく平井って呼ぶと思うけど」
平井「あ、でも家族からは祐希って呼ばれます!」
男「家族だからね。名字で呼ばないでしょ」
平井「弟からは兄貴と呼ばれてます!」
男「妥当だよ。てかその呼び名事情聞かなきゃダメか?」
平井「妹からは祐希って呼ばれてて」
男「あーちょっとナメられてんのかな」
平井「隣のおばさんからは平井さん家のお子さんって呼ばれるんです!」
男「知らねぇよ」
平井「お婆ちゃんからは祐ちゃんと」
男「ねぇ、それ紹介しなきゃ誰かに殺されんの?」
平井「お爺ちゃんからは主にスグルと呼ばれます」
男「お、お爺ちゃん・・・」
きーんこーんかーんこーん
平井「えーチャット仲間からはハンネのヒラインで通ってまして」
先生「平井、そこまでにしとけ。放課後だから」
男「1日丸々あいつの呼び名事情で潰された」
美少女「万力みたいな?」
男「うまいとでも思ってんの?」
美少女「思ってる」
男「身の程を知れよ」
友「おい、見ろよ親友」
男「なんだい犬猿の仲」
友「平井が一人ぼっちで飯食ってるぞ」
男「うん、上から見たら漢字の犬の`みたいなポジショニングだね」
友「このクラス席の配置が独特だよな」
友「話しかけてやれよ」
男「なんで僕が」
友「主人公だからだよ」
男「その縛りなんなの」
男「平井くん」
平井「」しーん
男「(あれ?無視?)」
平井「弁当モグモグ」
男「(効果音を口に出してる)」
友「(声かけろよ!)」
男「うるせぇなカスが(平井くん!)」
平井「え?」
男「あ、ごめん。真逆だった」
平井「な、なにが?」
男「平井くんさ、前の学校ではどんな感じだったの」
平井「チョリソーむしゃむしゃ」
男「チョリソーむしゃむしゃしてないで答えてくんないかな」
平井「え?僕?」
男「君の他に誰がいんの?」
平井「前の学校では平井って呼ばれてたから」
男「くん付け一つで神経尖らせんなよ」
平井「分かった。君は平井くんと呼ぶんだね」
男「まずそのこだわり捨てようか」
男「改めて平井くんは前の学校ではどんな感じだったの」
平井「なんで改めたの」
男「君が話をすり替えたからだよ」
平井「前の学校では・・・平井って呼ばれてたかな」
男「それはもう聞いたよ」
平井「あ、だけど原西からは祐希って」
男「そんなの聞いてないよ」
平井「先生からは平井くん」
男「呼び名以外の話がしたいな」
平井「・・・名前の由来は天の助けを意味する「祐」という漢字と希望の「希」の字を組み合わせて「祐希」に」
男「名前の話はいいからさ」
平井「親が宝塚大好きなんだ」
男「前の学校のエピソード話せって言ってんだよ」
平井「それで天海祐希さんにあやかって祐希って名付けたらしいよ」
男「だから名前の話はしてねーんだって」
平井「勇気と祐希で悩んだみたい」
男「てめぇいい加減にしろよ」
男「ダメだ、あいつ自分の名前にしか興味ない」
友「そうか、ぼっち確定だな」
美少女「およ?なんかほざいてる?」
男「ほざいてるってなんだよ」
美少女「あたしも混ぜ混ぜしてよ」
友「あの転校生がぼっちみたいでよ」
美少女「ん?善女?」
男「彼女はぼっちじゃないよ。いじめられてるだけだよ」
美少女「で、あいつ〆んの?」
男「なんですぐ暴力に走りたがるの」
美少女「手っ取り早いからさ」
男「なにが」
美少女「んじゃどーしたいの」
友「あいつ自分の名前の話ばっかでコミュニケーション取れねぇんだよ。このままじゃぼっちだし可哀想だろ」
美少女「えー!止そうよ、他人の事情に首突っ込むの」
男「その他人に意味なく暴力振るおうとしてたろうが」
友「男でもダメだったし無理かな、ありゃ」
美少女「しゃあなしね、あたしが攻略するわ」
男「どうやって」
美少女「どうもこうもないよ。あたし可愛いもん」
男「ズタズタに失敗してほしいな」
美少女「よいっす」
平井「よいっす?」
美少女「あたし美少女、可愛いよ」
平井「僕は平井祐希、さっき平井くんって呼ばれたよ」
美少女「そっ。知ったこっちゃねぇよ」
平井「君はなんて呼ぶの?」
美少女「それより見てよ。あたし可愛いっしょ」
平井「うん、僕の字画もよく可愛いって褒められるよ」
美少女「誰にだよ」
平井「字画マニアの片桐さんだよ」
美少女「そっ。知ったこっちゃねぇよ」
平井「僕は平井祐希、よろしくね」
美少女「聞いたよ。昨日たっぷり自己紹介してたじゃん」
平井「え、聞いてくれてたんだ。照れるなぁ」
美少女「途中からみんな早弁して寝てたけどね」
平井「へぇ、じゃあ僕の名前知ってる?」
美少女「知ってる?じゃなくてさ、聞いてたっつってんじゃん」
平井「え!聞いてたの!びっくりしたぁ」
美少女「びっくりするほど忘れてんじゃねーよ。粗忽の使者かてめぇは」
平井「僕は平井祐希だよ?」
美少女「分かってんよ。名字が粗忽で名前が使者さんだと思ってねーよ」
平井「気軽に平っちって呼んでね」
美少女「うるせぇよ。このやりとりでそんな心開けねーわ」
平井「幼稚園の頃のあだ名なんだ」
美少女「だからうるせぇよ。黙れよ。てめぇは、なぁ、てめぇはよぅ」
平井「てめぇって僕のこと?」
美少女「てめぇはてめぇだよ。てめぇでしかねーよ、てめぇなんざ」
平井「あはは、てめぇって呼ばれたのは初めて。なんか新鮮」
美少女「こいつ救いようのないクレイジーだわ」
友「美少女ちゃんでも無理だったか」
美少女「うん、あれ会話できない。なんかの病気だよ」
男「こいつをして病気と言わしめるなんてシリーズ史上最大の難敵だね」
友「別に敵ではないけどな」
友「よし、俺が行っちゃる」
男「お前じゃ無理っていうかお前が無理だよ」
友「言い直してまで傷付けるなよ」
美少女「友くん」
友「なに美少女ちゃん」
美少女「どうしてそんなにあいつが気になるの?」
友「・・・同じクラスの仲間だからな」
美少女「そっ。頑張って」
友「おう、行ってくるぜ」すたすた
男「・・・」
美少女「・・・」
男「あいつも僕達以外に話し相手いないから必死だね」
美少女「うん、みんな友くんとは上っ面で会話してるからね」
友「よう平井」
平井「あ、前の学校でもそう呼ばれてた!」
友「そりゃよろしゅうござるな。まぁそんなことよりさ」エロ本ばさっ
平井「!!!」
友「こういうの興味ねーか」
平井「ある!!!」目ぇキラキラ
ウフフアハハ
男「簡単に打ち解けたね」
美少女「うん、超簡単だったね」
『※その後、友くんと平井くんは義兄弟の杯を交わしました』
おしまい
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