乃々（…そういやみなさんどこへ行ってしまったんですかね）

乃々（キノコさんは……たしかラジオかなにかの収録があるとか言ってたような…）

乃々（プロデューサーさんは……営業に行ってしまったのでしょうか？）

乃々（凛さんは……わかりません）

乃々（そして残されたのはもりくぼですか）

乃々（……あっ、まゆさんを忘れてました）

乃々（近くにあるものほど忘れやすいし見落としやすいんですけど…）

乃々（それで、まゆさんは…）

乃々（あれは…）

まゆ「すぴー」

乃々（寝てますね）

乃々（まゆさん、毎日詰まったスケジュールだったので…疲れてしまったんでしょうか…）

乃々（…）

乃々（……）

乃々（最近は…凛さんのとなりにいてばっかりでまゆさんと一緒にいることが減った気がします）

乃々（…）

乃々（まゆさんの隣…行ってみようか迷います…）

乃々（まゆさんと私だけがいる今なら…外に出れるやるくぼになれるかもしれないんですけど）

乃々（チャンスは今だけ…こんなこと他の人に見られたら…どうなるか…）

乃々（あぅぅぅぅぅ）

まゆ「すぴー」

乃々（…）まゆのとなり

乃々（来てしまったんですけど）

乃々（まゆさんの隣、来てしまったんですけど！）

乃々（なんかすごく落ち着くんですけど！！）

乃々（…）

乃々（まゆさんの隣…ほんのりあたたかくて…）

乃々（なんだか眠く…なってきたんですけど…）

乃々（…）

乃々（このまま寝てしまっても誰にも見つかりませんよね…？）

乃々（たぶん怒られることはないですよね…？）

乃々（…なら、もりくぼは寝ます、ねむくぼになります…）

まゆ「すぴー」

まゆ「ん…ぅ、んん…」

まゆ「あら……？　いつのまにか寝てたみたい…」

まゆ「…？」

まゆ「隣に誰かいるの…？」

まゆ「もしかしてPさん！？」

乃々「すぴーﾃﾞｽｹﾄﾞｰ」

まゆ「あら…」

まゆ（うふふ、乃々ちゃんだったんですかぁ）

まゆ（体をこちらに預けてきて…気持ちよさそうに眠っています）

まゆ（小動物みたいでかわいいですねぇ）

まゆ（…起こしちゃうのはいけないので…もう一回寝ましょうかぁ）

まゆ（二度寝ですよお）

輝子「やあ、み、みんなのキノコさん、輝子だぞ…」

輝子「ラジオの収録が終わって、事務所に帰っているところだ…」

輝子「ボノノさんは今日は何もないけど…まゆさんはたぶん親友の帰りを待ってるだろうから…ちょっと会いにいくぞ…」

輝子「誰もいなかったら悲しいけどな…」

輝子「フヒ…」

ガチャー　ドアー

輝子「た、ただいまだぞ…」

輝子「し、親友はまだ帰ってきてないみたいだな…」

輝子「まゆさんは…？」

輝子「…あ」

まゆ「すぴー」

乃々「すぴーﾃﾞｽｹﾄﾞｰ」

輝子「ぼ、ボノノさん…？」

輝子（今日は何もなかったと思うけど…）

輝子（ま、まあいいか…）

輝子（…）

輝子（起こしちゃったら悪いよな…？）

輝子（でもちょっとお邪魔するぞ…）

輝子（フヒ…）

輝子（や、やあ、みんなのキノコ、ってさっきもやったし…誰に言ってるんだ…）

輝子（私はまゆさんの隣、ボノノさんの逆側にいるぞ）

輝子（フヒ…なかなか恥ずかしいものがあるな…）

輝子（ひゃ、ひゃっはー…）

まゆ「すぴー」

乃々「すぴーﾃﾞｽｹﾄﾞｰ」

輝子（起きそうにないな…まゆさん、疲れてるのかな…？）

輝子（というか…ちょっとあったかくて…眠くなってきた気が…）

輝子（眠気…フヒ）

輝子（まゆさん…ちょっと膝を借りるぞ…）

まゆ「ん…あら？」

まゆ（まゆの膝に…輝子ちゃん？）

輝子「ﾌﾋｰ」

まゆ（お仕事終わって帰ってきてたんですかぁ…おかえりなさい、輝子ちゃん）

まゆ（うふふ、これじゃあますます動けないですねぇ）

まゆ（もう一回眠りますよぉ）

まゆ（三度寝ですよぉ）

P「あー営業終わったぞー」

P「みんなーたっだいまー」

P（いや、流石にみんな帰ってるかな）

P「…！　おっと」

まゆ「すぴー」

乃々「すぴーﾃﾞｽｹﾄﾞｰ」

輝子「ﾌﾋｰ」

P「これはこれは…」

P「とっきっめっくっシャッターチャンスは今でしょっ」カシャカシャ

P「いただきましったっ」ｲﾀﾀﾞｷｰ

P「…ふう」

P「毛布でも掛けとくか…」

P（…）

P「輝子が息苦しくなりそうだけど…まあいいか、ちょっと開けとこう」

P「あとは…寮長に連絡しといて、ほっとくわけにもいかないから、今日は泊まり込みかなー」

P「みんな、おつかれまさまー」

まゆ（…うふ、Pさん、ありがとうございます）

まゆ（Pさんも、おつかれさまでした）