輝子「と、トリュフチ...」 モバP「一応キノコ関係と言えなくはない、か...」 (36)

「友チョコは誰にあげてもいいらしい」
「ほう」
「..............いいらしいぞ、プロデューサー」
「そうか」
「う、うん..............ふひ..............」
「..............」
「..............」
「..............ああ、チョコの催促をされたのか、俺は」
「ば、ばれた..............」
? ??えへ、とはにかむ彼女の名は星輝子。
? ??我が事務所の大事なアイドルだ。

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「友チョコは誰にあげてもいいらしい」

「ほう」

「..............いいらしいぞ、プロデューサー」

「そうか」

「う、うん..............ふひ..............」

「..............」

「..............」

「..............ああ、チョコの催促をされたのか、俺は」

「ば、ばれた..............」

?えへ、とはにかむ彼女の名は星輝子。

?我が事務所の大事なアイドルだ。

「そうか、もう二月も真ん中か..............」

日めくりカレンダーは14日を示している。

聖バレンタインを惜しむだか悼むだかの日のはずだが、この国では菓子会社の策略により甘ったるい匂いで満ちている。

「しかし、あいにくバレンタインにチョコを持参するほど女子力が高いわけではないからな、俺は。残念ながらチョコの用意はないんだ」

「そういうと思って、これ..............」

手渡されたのは、可愛らしく包装された小さな箱。

「..............これは?」
「開けて..............みて?」
? ??
中には、トリュフチョコが六つほど。

名前的には一応キノコ関係と言えなくもないが。

「それを..............私にちょうだい..............?」

「なんだそのモテない男が女友達にチョコを懇願するような自演は」

「い、いいから..............プロデューサーからもらうのが、大切」

「そういうものか..............ちなみにこれはどこで買ったんだ?」

「じ、自前..............」

「女子力高いな..............」

そういうことなら、自宅にデパ地下で買ったチョコを配達させる独身男とは一線を画していると考えてもいいだろう。

この方が悲惨な気もするが気のせいだろうか。

「で、なんだ。これを再ラッピングして贈り返せばいいのか」

「そ、そうじゃなくて.............」
? ??
輝子はわたわたと手を振り、それからおもむろに口を開けた。

「あ、あーん..............」

「..............あーん」
? ??
ふに、と頬に押し当てた。

「あう..............ぷ、プロデューサー..............」

「冗談だ。..............ほら、あーん」

「あー..............んむ」

「美味しいか?」

「..............味見、たくさんしたから」

「そうか..............」
? ??
ようするに飽きてしまった、と。

「あ、でも..............」

「ん?」
? ??
輝子は上目で俺を見つめ、照れ臭そうに笑う。

「ぷ、プロデューサーが食べさせてくれたから、味見した時よりもずっとおいしい..............」

「..............そういうものか」

「と、トモダチだからな..............ふひ..............」

「............................」

「プロデューサー?」

「あ、ああ..............そうだな..............」

しどろもどろながらもなんとか返答した俺だったが、

「ぷ、プロデューサー」

「な、なんだ?」

「..............ずっとトモダチでいてくれる、よな?」

「............................」

「だ、だめか..............?」

涙目で言われてはどうしようもない。

「..............そんなわけないだろう。..............ずっと、トモダチだ」
? ??
そう告げると、輝子は一瞬目を丸くし、それからまるで雪が溶けるように笑みを広げた。

「ふ、ふひひ..............ふひ、ふひひ..............」
? ??
喜色満面、とてもファンの皆様にはお見せできない緩み切ったにやけ顏の彼女の、そのあまりの可愛らしさに何も言えなくなる。

「ずっとトモダチ..............えへ..............」
? ??
てれてれと身をよじられたりしていた彼女は、おずおずとこちらの手を握った。

「プロデューサー..............ふひひ..............」

されるがままも癪なので、というかせっかくなので、チョコの入った箱を机に置き、空いた手で彼女の頭を撫でた。

「あ..............ふひひ..............」

驚いた顔をしたものの、すぐにはにかみこちらの手に頭を擦り寄せてくる。

「プロデューサー..............♪」

この懐きよう。懐き進化も容易と思えるほどだ。

よくもまあ、あの引っ込み思案がここまで心を開いてくれたものだ。

それ自体は大変喜ばしい。

だが、そのために一つ、弊害が起きてしまった。

「............................」

「ど、どしたプロデューサー?」

「............................」

「ほ、ほっぺ、そんな触られると、て、照れる..............」

「..............可愛いぞ、輝子」

「ふ、ふひひ..............ありがと..............」

「..............本当に、可愛い」

「あ、あう..............」

真っ赤になった輝子の頬を撫でながら、内心溜息をついた。

初恋とは、もう少し爽やかで甘酸っぱいものだと思っていた。

まさか、こんな甘くて苦い、それこそチョコレートのようなものだとは、思ってもみなかった。

まぁ、この年になるまで恋の一つもしてこなかった自分が悪いのだろうが。

「? ..............プロデューサー?」

「ああいや、なんでもない。..............このチョコ、俺ももらっていいのか?」

「あ、うん..............あ、あーん」

「..............食べさせてくれるのか?」

「ふ、ふひ..............せっかくだから..............」

「そうか..............なら、ありがたく」

目を閉じ開いた口の中に、程よい甘苦さが広がった。

文字化けさーせん。ただのスペース跡地なのでお気になさらず。

バレ輝子のセリフ聞いてて「ああこれそういうことか」とアハ体験したのでその勢いで書きました。
輝子のボイスがピタリ賞すぎて辛い。
よければ誰か続き書いてください。

というかスレタイで痛恨のミスしてますねこれ..............
立て直した方がよさそうですね..............

星輝子(15)
http://i.imgur.com/QazgEKk.jpg
http://i.imgur.com/x1WTwLV.jpg

輿水幸子(14)
http://i.imgur.com/abq7yDk.jpg
http://i.imgur.com/q2DQAsX.jpg

白坂小梅(13)
http://i.imgur.com/m2LRaRv.jpg
http://i.imgur.com/Borijju.jpg

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