奏「……何かしらあれは」

文香「ありすちゃんをパッションに取られてしまいました」

美波「ありすちゃん…クールのかけらもない顔になっちゃって…」

唯「ちーす！ありすちゃんどうしたの？元気ないよ？飴舐める？」

ありす「わーい！ありすあめだーい好き♪」

美嘉「こらこら！おやつの前にちゃんと手を洗わないとダメだからね★」

ありす「はーい！」

唯「うんうん！いい子はゆいだーい好きだよ☆」

ありす「本当！？ありすもゆいおねーちゃんや美嘉おねーちゃんみたいな素敵なおねーさんになれる？」

美嘉「モチロン★このアタシが保証するよ♪」

周子「あれあかんやつじゃない？このままだとありすちゃん金髪ギャルっ子に進化しちゃうよ！？」

志希「にゃははー！クール・タチバナの反動かな？」

フレデリカ「ありすちゃーん！金髪キャラならここにもいるよー！見捨てないで―！！」

みりあ「ねーねー！ありすちゃんも一緒に遊ぼうよ！」

仁奈「そうでごぜーますよ！いっぱい遊ぶのでごーぜますよ！」

莉嘉「そーそー☆」

ありす「でも…ありすお仕事が……」

早苗「なーに言ってるの！今のうちにいっぱい遊んどかないと後悔するんだぞ！」

友紀「うんうん！大人になると思いっきり遊べなくなるんだよー！」

ありす「……うん！わかった！ありすもあそぶの！」

みりあ「やったー！」

仁奈「じゃあ一緒にこの着ぐるみ着るでごぜーますよ！」

莉嘉「ほらほらカブトムシ！」

ありす「着ぐるみかわいー！カブトムシカッコいー！」

梨沙「ちょっと！近づけないで！」

薫「いいなー！いいなー！」

桃華「わたくしの好敵手だったありすちゃまが…」

晴「あいつも年相応に遊びたかったんだな…これでよかったんじゃないか？」

文香「よくないです！」バンッ

晴「うおっ！」

フレデリカ「ありすちゃんは今までクール組とクローネで大切に育てて来たんだぞー！ぽっと出のパッションにとられるわけにはいきませーん！」

文香「いけませーん！ありすちゃんの健やかな成長を見守り隊としては今回の件は断固拒否します！」

フレデリカ「拒否権はつどー！ありすちゃんを取り戻せ―！」どどどっ！

ありす「ひゃ！？文香さんにフレデリカさん」

文香「さあありすちゃん、こっちに来てクール・タチバナに戻るのですよ」

フレデリカ「フレちゃんたちの背伸びながらもきりっ！ってしたありすちゃんを返してー！」

ありす「うっ！…クールッ…」

文香「そうです。クールノココロヲトリモドスノデス！」ぐいっ

夕美「止めてくださいっ！」ぱしっ！

ありす「あっ…夕美さん」

藍子「そうですよ！ありすちゃんはまだ子供なんですよ！」

夕美「子供は子供らしくのびのびと元気いっぱい遊んで大人に甘えることも大事なんです！」

藍子「そうですっ！子供だけの絶対特権主張しますっ！」

奏「…どうしてあの子たちは母性本能がパッションしちゃってるのかしら？」

周子「いやほら、パッションって世話が焼ける子が多いし」

志希「パッションの良心筆頭のお二人だしね～」

奏「そういえば美嘉も子供に好かれるわね」

ありす「うぅ…怖かったよ～」うるうる

拓海「おう！もう大丈夫だぜ！」

夏樹「恐いおねえちゃんからアタシたちが守ってあげるから安心しな」

ありす「ありがとう！」にぱー

美波「あぁ、なんて天真爛漫な笑顔なの」

文香「困りました。包容力戦闘力は圧倒的にパッション有利ですね」

フレデリカ「んー☆じゃあフレちゃんもパッションになるー！」

奏「まさかの裏切り」

フレデリカ「美嘉ちゃん美嘉ちゃん！フレちゃんもパッションしるぷぶれー？」

美嘉「パッションに入るにはツッコミ属性が必要だけれど？」

フレデリカ「お世話になりました」

美嘉「帰るのはや！？」

愛梨「こっちのお菓子はいかがですか～？イチゴたっぷりですよ！」

ありす「いちご！いちご！」ぴょんぴょん

雫「ホットミルクもいれましょうねー」

志保「こっちのパフェはどう？」

ありす「おいひい！」もぐもぐ

きらり「ありすちゃんハピハピだにぃ☆」

ありす「うん！ありすとってもしあわせー！」

茜「食後は運動ですよ！！夕日に向かってランニング！！」

櫂「そのあとは水泳！！」

恵磨「叫ぶ！！！」

伊吹「ダンス！！」

真尋「そして走る！！！」

ありす「がっがんばります！」

周子「……なんか理想的な環境やない？」

志希「あんなところに居たら真人間にされてしまう！？」

フレデリカ「されてしまう！！」

奏「……あれを見ても？」

裕子「さいきっくさいきっーく！」

あやめ「アイエエエ！ニンジャ！？ニンジャナンデ！？」

光「くらえ！」

麗奈「おんぎゃーす！」

亜子「アタシが積もう・・・！ヒジの高さまで」

清美「風紀が乱れます！！」

日菜子「むふー」

鈴帆「太陽神！」

グラハム「乙女座の私には、センチメンタリズムな運命を感じずにはいられない！」

笑美「グラハム違いやないかーい！」

時子「豚ァ！！」

ありす「えっと…ぶたー！」

周子「非常にまずいと思います。はい」

文香「このままじゃありすちゃんがゴーカイチェンジのメガシンカして世界レベルに到達してしまいます。何とかしないと」

奏「言っていることは全くわからないけれどなんか凄そう」

美波「世界レベルに進化するなら巡り巡ってクールなのでは？」

文香「あの人はもう世界レベルというカテゴリーですから」

飛鳥「マズいね…。僕のセカイレベル襲名を阻む者が現れるなんてね」

周子「ん？ちょいまって。今の飛鳥君もそうとうマズいんちゃう？」

ありす「ありす！パッションのみんなだーいすき！」

夕美「うふふっ！ありがとう」

ありす「おれいにおいしいごはんつくってあげますよ！」

藍子「えっ？どんなごはんですか？」

ありす「えっとねー！いちごぱすた！！」

夕美「えっ？」

文香「――ッ！これです！！」

フレデリカ「どれです？」

文香「完璧美少女プリティクールありすちゃんの最大の弱点は料理！！作るもの作るものなぜかイチゴパスタに錬成されてしまうイチゴ練乳術士！！」

奏「かるく禁忌の扉開いていない？」

文香「フッ、いくらパッションと言えど、この至近距離からのイチゴパスタではひとたまりも……なにっ！まさか！？」

巴「絶品じゃあああああああ！！！！」ばくばく！

柚「 あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛ああ゛あ゛！！！」おろろろ…

渚「マウンテンを思い出すわ」もぐもぐ

菜帆「たまにはこういうのもいいですね」ぱくぱく

葵「今度一緒に料理教えたるたい！」

文香「まさかの無傷だとッ！！」

フレデリカ「知らなかったのか…？パッションからは逃げられない…！」

奏「ひとりクリティカルしている子から目を背けないで」

ありす「みんな…こんなありすを受け入れてくれるなんて！」

ありす「わたしはここにいてもいいんだ！」ぱあぁ

智香「おめでとう！」

洋子「おめでとう！」

美紗希「おめでとう！」

芳乃「おめでとうでしてー」

イブ「おめでとう！」

美羽「おめでトゥース！」

ナターリア「オメデットウ！」

芽衣子「この帽子可愛くない？」

メアリー「congratulations！」

いつき「おめでとう！」

久美子「おめでとう！」

夏美「ハイテンションプリーズ！」

輝子「ゴォーートゥゥーーヘルゥ！！！」

愛結奈「おめでとう！」

そら「はっぴー☆ばーすでー！新しいありすの誕生だあぁぁぁあ！！」

ザーンーコクーナテンシノテェゼ♪

奏「…ごめん、もう私にはさばけないわ」ばたっ

文香「歌詞はマズいですよ！なんちゃらックが来ちゃいます！」

周子「そっちかーい！」

ありす「……あの、もういいですか？」

美波「あっ、ごめんねありすちゃん」

ありす「『信じて送り出したありすちゃんがパッションにドハマりするなんて…』ってどんなドラマですか！」

志希「一部のマニアにはバカ受けだと思うよ」

フレデリカ「ありすちゃーん！おかえりー！」だきっ

ありす「橘です！」べしっ

文香「クールに戻ってきて本当に良かったです」

ありす「当然です！クール・タチバナですから！」

夕美「あーあ、せっかくありすちゃんと仲良くなれたのになー」

ありす「あっ、えっとその…」

藍子「ふふっ♪またいつでも甘えていいですからね？」

ありす「本当ですか！！」ぱぁ

フレデリカ「こらー！ありすちゃんをパッションには渡さないぞ！」

文香「渡さないですよ！」

ぎゃーぎゃーどんどんぱふぱふ！！

未央(ナレーション)「何だかんだありましたが、ありすちゃんは事務所のみんなの愛を一身に受けて健やかに成長しましたとさ！めでたしめでたしっ！」

未央(ナレーション)「てか私の出番これだけ！？」


おしまいっ！