勇者「魔王と結婚する」 (4)


勇者「ことになったんだけど……」

魔法使い「はぇ?」

弓使い「おいおいおいおい、いったいどういうことだよ!?」

勇者「どうもこうも言葉のまんまなんだが」

弓使い「いやいやいや、訳わかんねーよ。魔王と結婚? は? そもそも魔王って結婚できるの? 女なの!?」

勇者「それは俺にも……」

老戦士「王にそう言われたのですか? 勇者殿」

勇者「ええ。さっき会議の後、私だけ呼ばれてその時に」

老戦士「なるほど。で、どのような流れで?」

弓使い「そうだそうだ。どういった流れだよ」




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勇者「大陸会議(各国の王たちによる会議)でそう決まったらしい。というのも魔王側から和平を申し入れてきたみたいなんだ」

弓使い「魔王側から? 冗談だろう」

老戦士「……いえ、そうとも言えませんよ。あちらも長く続いた戦争のせいで困窮しているのでしょう。こちらと状態は変わらないようですね」

弓使い「それで手っ取り早い話ってわけか。ったく、お偉方はどっちもクソ野郎だな」

老戦士「しかし勇者殿。その話、勇者殿ならば断れたのでは?」

勇者「まあな。でもこれで戦いがなくるなら、俺はそれで構わないと思って。もちろんあっちの、魔王の都合もあるとは思うが」



遅筆。今日はここまで

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