花火「なんで？」

麦「どこでどんな勘違いしてきたのか知らねーけど日本に居る男は大抵ノンケだ」

花火「でもホモが嫌いな女子なんか居ないじゃん」

麦「そう思うんならそうなんだろお前の中ではな」

花火「だからさ、麦も」

麦「なんだよ俺もって。嫌だよ」

花火「ダメだよ。えっちゃんに言われてるんだもん」

麦「何を」(あいつが花火にくだんねぇこと吹き込んだのか)

花火「麦をBLの世界に引き摺り込んでって」

麦「遠慮しとく」

花火「麦とこの前のチャラ男がくんずほぐれつ絡み合ったらあの女は喜ぶんじゃないの？」

麦「どうだろな」(ホントに喜びそうなのがヤなんだよ)

麦「じゃあお前さぁ…俺と…その鐘井先生が絡んでるのとか想像したりすんの？」

花火「は？するわけないじゃんバーカ」

麦「お前の言動と思考が噛み合ってないんだが」

花火「お兄ちゃんは特別なんでーす」

花火「でも麦で想像はするよ」

麦「誰とだよ。つーかやめろ」

花火「基本ガチムチ系の人とかかな。基本的に受けで」

麦「…………」

花火「麦って色白で細身だし顔が可愛い系だから色黒マッチョにぐちゃぐちゃにされちゃったりしたらさ…」

花火「捗るよね」

麦「この話やめようぜ」

花火「なんで？楽しいじゃん」

麦「楽しいのお前だけだから、俺付いて行けてないし」

花火「だってそういうの想像してる間はお兄ちゃんの事考えずに済むんだもん」

麦「はぁ……二次元BL見るくらいなら…まぁ、付き合ってやるよ」

麦「ところでそのでっかいカバン何？」

花火「あ、そうそう！コレ麦の部屋に置かせて欲しいの」

麦「まさか…」

花火「BLの漫画とDVDだよ～」

麦「マジかよ…」

花火「だって家に置いててお母さんとかお兄ちゃんに見られたら困るじゃん」

麦「だからってそんなもんココに置かれたら友達呼べねーだろ」