勇者(♀)「Hな事をしないとレベルがあがらない呪い…?」(24)

サキュバス「クスクス。そうよ、これであなたもおしまいね♪」

勇者「どういうことなの…」

サキュバス「おしえてあげる♪」クスクス

サキュバスは勇者のつつましい胸をいやらしい手つきでなでた。

勇者「ひっ。なにするんだよ!!」

▼勇者は1の経験値を手に入れた。

勇者「…ッ」

サキュバス「こういうこと♪ それじゃあねまたね」 スゥ――

勇者「き、消えた! 待ってよ!! 」


勇者「うそだ…こんなの夢だよ」

ガサガサ

スライム「オ!ユウシャヤンケ!」

▼スライムがあらわれた。

勇者「野生のスライム…よし!」

勇者「こいつを倒せば2の経験値を得られるはず!」ザシュ

勇者はスライムを倒した。

スライム「ホゲッ」

▼勇者は0の経験値を手に入れた。

勇者「……!!?」


勇者「ぜ、ゼロ…? まってよいま確かに手応えがあったのに」

▼勇者は錯乱している。

▼勇者は手当たり次第に近くの魔物を切り捨てた。


勇者「はぁ…ハァ…これでざっと経験値50は入るはず」チャキン

勇者「ふふふそろそろレベルアップかな」

▼勇者は0の経験値を手に入れた。

勇者「 」


勇者「ま、まって、そんな……本当にボク…おかしくなっちゃったの?」

勇者「……」

勇者「さっきは胸をさわられてたんだよね…」ゴクリ

ふにっ

勇者「…っひ」

▼勇者は1の経験値を手に入れた。

勇者「うああああああああ!!!」

勇者「うそだうそだうそだああああ!!」ジタバタ

 
・ ・ ・ 


勇者(結局あれからどれだけ魔物を倒しても経験値は入らなかった)

勇者「そろそろ日が暮れるしみんなの待つ馬車に帰ろ…」


僧侶「おかえりなさい勇者様」

勇者「あ、うん…ただいま」

僧侶「元気ないですねぇ。特訓がんばったんですね」


この子は僧侶。
ボクの幼馴染で良き理解者だ。
パーティの食事担当でもある。いまもシチューを作りながらボクの帰りを待っていてくれた。
ボクは全くと言っていいほど料理ができないので、僧侶が付いて来てくれて本当に助かっている。


僧侶「あれ?経験値ふえてないですねー。たったの10だけ?」

勇者「う、うん…」

僧侶「もしかしてやられちゃったんですか!? 怪我はない!?」アワアワ

勇者「大丈夫だよ。平気」

僧侶「本当ですか? 隠してないですか!?」

勇者「そういえばお腹の奥の方がジンジンというかムズムズというか…変な感じ」

これは本当だ。
あのサキュバスに呪いをかけられてから、お腹の奥の方が少し熱っぽいような、
経験したことのない違和感がある。


僧侶「おなか痛ですか? 森で変なもの食べてないでしょうね。はい服まくって。ペロンって」

勇者「えぇ…大丈夫だよぉ」

僧侶「いーから」

彼女はかなり過保護でもある。一度こうなるともう納得するまで離してくれない。

勇者「わかったよ」ペロン

僧侶「まぁ可愛いお腹」

勇者「うるさいなぁ…」

僧侶「んー? 打ち身もしてないですよね?」

僧侶「魔物に体当たりされちゃったり?」

勇者「無いよ。全戦全勝、ノーダメージ!」

僧侶「の割には経験値あんまりふえてないですけど」

勇者「うっ、そ、それは…」


僧侶「何かあったんですか? ねぇ私に話してくださいよ」

勇者「えっと…うーーん……」

僧侶「……。えいっ」プニッ

▼僧侶は勇者の白い柔腹をつついた。

勇者「あっ」

▼勇者は1の経験値を手に入れた。

僧侶「?」

勇者「あっ、あの…これはね」アセアセ

僧侶「はて…?」

▼僧侶は勇者の腹をさらにつついた。

勇者「うあっ」

▼勇者は1の経験値を手に入れた。

僧侶「ん~?」

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