ネタバレの塊なので
未プレイは
ご遠慮ください
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1485622318
赤松「こんにちは」
面接官「こんにちは。お名前と志望動機をお願いします」
赤松「216番、〇?△*です。今回この『ダンガンロンパ』に志願した理由は、才能が欲しかったからです」
面接官「…ほう」
赤松「私、両親が音楽家で、小さい頃からピアノを習わされてるんです。でも、いくら練習しても、一度も賞を取れなくて…」
赤松「…私より後から始めた子たちは、みんなすごい賞をばんばん取ってて。私だけが取り残されてて」
赤松「私だけが何の取得もない、普通の高校生で」
赤松「そんな自分に嫌気がさしていて…産まれ持った才能の差に絶望していて…」
赤松「そんなときに、この『ダンガンロンパ』に出会ったんです」
赤松「登場人物みんなが『超高校級』の素晴らしい才能を持っていて、みんながそのことを誇りに思っていて、その才能を賭けてコロシアイをして…」
赤松「私には、それがすごく輝いて見えた。そんなふうに自分の才能を生きる希望にできる、そんなキャラクターたちが羨ましかった」
赤松「だから……私も、その一員になりたいと思ったんです」
赤松「リアルでは何の才能もない落ちこぼれでも…せめてフィクションの世界では、『超高校級のピアニスト』として、命を賭けたかった」
赤松「これが、私の動機です」
面接官「なるほど、では貴女は『超高校級のピアニスト』志望ということでいいんですね?」
赤松「はい。コロシアイゲームではあまり役に立たない才能かもしれませんが…『スーパーダンガンロンパ2』の澪田ちゃんみたいに、聞き分け能力で捜査の役に立ったり…」
赤松「後は『ダンガンロンパ3』の洗脳ビデオのように、洗脳BGMなんてものを作曲してもいいかもしれません!」
赤松「『ダンガンロンパ』の魅力は音楽によるものも大きいと思いますし、なかなか使い勝手のいい才能だとも思いますよ」
面接官「…ふむ」
面接官「…しかし、わかっていますか?この物語はあくまでリアルフィクション」
面接官「フィクション世界での死は、そのまま現実世界への死と直結しているんですよ?」
赤松「その点は心配していません。私、負ける気が全くしないので」
面接官「ほう?」
赤松「たぶん、私ってコロシアイに向いてる性格だと思います。基本的に人のことを信じてないんで」
面接官「…なるほど。貴女は今回のテーマにもきっちり該当する逸材かも知れませんね」
赤松「『嘘』ですよね?ええ、ぴったりだと思いますよ。私は人のことは徹底的に疑いますし、自分のためなら平気で嘘をつくようなやつですから」
面接官「よくわかりました。もう結構です」
赤松「では、失礼します」
面接官「次の方どうぞー」
>>6 (最原以外)
入間
入間「こんちゃーす」
面接官「…こんにちは。お名前と志望動機をお願いします」
入間「92番、□※◎▼だ。志望動機は…ぁーっと、金だ金。金が欲しいんだよ」
面接官「ほう、お金…ですか?」
入間「あァ、悪いかよ?実際そういう動機のやつは多いだろうが」
入間「それともなんだ?コロシアイ大好きでーっす!とか言ってるぶっ飛んだやつしかこのオーディションには受からねぇってのか?」
面接官「そんなことはありませんよ。様々な価値観を持った人間を集めるのが、このオーディションの目的ですからね」
面接官「ですから…そのお金の使い道も、話してもらう必要があるんですよ。出来るだけ正確にね」
入間「……チッ」
入間「…幼馴染みが、今度手術を受けんだ」
面接官「ほう?」
入間「結構難しい手術らしくてな。手術費は莫大な金がかかるんだが…」
入間「…あいつの親は、そんな大金は払えねぇって、あいつを見捨てたんだ」
入間「…あいつを助けられるのは、もうアタシしかいねぇ」
入間「だから…こんな胸糞ワリーイベントに参加するハメになったってわけだ」
面接官「なるほどなるほど…貴女は、その幼馴染みのことを愛しているんですね」
入間「あいっ……///!?ふ、ふざけたこと抜かしてんじゃねぇ!アタシはただ幼馴染みとしてだな…!!」
面接官「いやーそんな否定することないじゃないですかー(ニヤニヤ)」
入間「そのニヤニヤやめろムカつくんだよっ!殴るぞっ!」
面接官「顔真っ赤じゃないですか。そんなナリして意外とウブですねぇ貴女」
入間「放っとけよ……!」
面接官「はいはい。…では次に、貴女はどんな『超高校級の才能』を希望しますか?」
入間「クソッ…煽るだけ煽りやがって……」
入間「…チッ。…『超高校級の発明家』だよ」
面接官「……発明家?」
入間「ああ。メカも弄れる、プログラムも組める、爆弾も作れる、そんな超ムチャクチャな発明家だ!『ダンガンロンパ』らしいだろ!?」
面接官「………」
入間「宣言しておくぜ。アタシはこの才能でこんなくっだらねーコロシアイをすぐに終わらせてやる」
面接官「…それは、受かりたくないという意思表示でよろしいでしょうか?」
入間「ちげーに決まってんだろ。お前らからしてもアタシみたいな存在は必要なはずだぜ」
入間「どうせテメーらは番組が盛り上がることしか考えてねーんだろうからな」
面接官「………」
入間「こんなゲームに参加してるやつなんざ信用できねぇ。アタシは常に単独行動になるだろうよ」
入間「運営から貰った才能を使い、単身で運営に喧嘩を売りに行くキャラクター…一人くらいはそういう奴がいた方が、ゲームが盛り上がるんじゃねーか?」
面接官「………」
入間「わかったらさっさとアタシを合格にしろ。そして『超高校級の発明家』の才能をよこしやがれ。少なくともお前らの予想を超える範囲で暴れ回ってやるからよ」
面接官「…ふふ、わかりました。もう結構です。お引き取り下さい」
入間「ケッ、次会うときは才囚学園だぜ!」
面接官「次の方どうぞー」
>>10 (最原赤松入間以外)
おやすみなさい
>>12です
アンジー
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません