ちひろ「珍しく一番乗りで事務所に来たと思ったら…なんでここにあるのでしょうか…」
ちひろ「…」
ちひろ「被りごこちはどうなんでしょうか…」
ちひろ「まぁ、被ればわかりますよね!」カポッ
ピカァァァァァァァァァ
ちひろ「えっ!なんですか!」
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モバP「んー…よく寝た!」
モバP「ってまた事務所で寝てたのか…ちひろさんにいつも注意されてんだよなぁ」
モバP「しかし、いつもなら誰かいるもんだが誰もいないな…」
ちひろ(え…?ひとりでに喋り始めてる…)
モバP「いつもならちひろさん辺りがいると思うんだがなー」
ちひろ(しかも多分これはモバPさん…)
モバP「ま、あの人のことだししばらくすれば来るよね」
ちひろ(ど…どういうことなんでしょうか)
モバP「さて、早起きは三文の特っていうし仕事仕事ーっと」
ちひろ(え!ちょっと!勝手に動かないでください!)
モバP「むむ、ちひろさんのデスクになにやら甘そうなものを発見」
ちひろ(そ…それは今朝買ってきたシュークリーム…)
モバP「…ほんとに誰も来てないよな」チラチラ
ちひろ(あ、辺りを見回して…まさか)
モバP「目標補足!五分以内に完食!」
ちひろ(こ、コラー!せっかくおやつに食べようと思ったのに!)
モバP「うむ、よきかなよきかな」
ちひろ(うぅ…食べたかったのに……私の体に入ったからいいんですかね…?)
モバP「うん、いざとなったらかなこ辺りが食べたことにすればいいよね」
ちひろ(聞きましたからね?見ましたからね?それにしても被ったままどうやって食べたんでしょうか…)
モバP「ん…そろそろタイムカードを押さねば…」
ちひろ(私の分も押してくれると助かったり…)
モバP「ちひろさん大丈夫なのかな…遅刻しちゃうよ」
ちひろ(だめそうですね)
モバP「そろそろみんなが来る時間かなー」カタカタ
ちひろ(彼女たちなら気づいてくれますよね…いや、ヘッド以外全部違いますからね?私が被り物被ってるだけですからね?これで気づかなかったら正気を疑いますからね?)
渋谷凛「おはようプロデューサー」ガチャ
モバP「おうおはよう」
ちひろ(勝った…!重度のモバPさん依存症ですからね!どう見たって違いますよ!凛さーん!気づいてくださーい!私ですよー!)
凛「今日もお仕事頑張ってるね…そんなプロデューサーも素敵だよ」ダキ
モバP「おいおい…こんなおっさんに抱きついても何にもでないぞ」
凛「ううん…これでいいの。落ち着くから」
モバP「なんだかわからんがとにかくよし」
ちひろ(おいちょっと待て)
ちひろ(え?気づかないんですか?凛さんが私に抱きついても何も得るものないですよね)
凛「そういえば今日はちひろさんは来てないんだね」
ちひろ(いい線来てる!気づけ!その調子で気づいて!)
モバP「それなんだがな…俺が朝起きても、デスクにコンビニの袋が置いてあるだけでちひろさんの姿はなかったんだよ」
凛「へー…ちひろさんにしては珍しいよね」
モバP「うん…差し入れって思うことにして色々食べちゃった」
ちひろ(違いますよね?かなこちゃんのせいにするんですよね?ブレブレじゃないですか!)
モバP「良かったら凛も食べるか?」
凛「後で怖い目に遭っても知らないよ…?」
モバP「そうなったらスタドリ1ダースで許してもらうか…」
ちひろ(絶対にそれだけじゃ許さない)
凛「あ…もう仕事の時間か…それじゃあ行ってくるね」
モバP「おう、頑張ってこいよー」
ちひろ(あぁ…行ってしまった…)
モバP「ちひろさんがいないと寂しかったり」カタカタ
ちひろ(ふーん…たまにはいいこと言いますね)
モバP「ん?届かない…んー!なんでだ…」
ちひろ(そりゃあサイズが違いますもん。あんな高いとこに届くのは170越えてからですよ)
モバP「疲れてんのかなぁ…」
ちひろ(憑かれてるとおもいますよ)
ちひろ(誰か…まゆちゃん辺りにも来てもらえれば…可能性がありそうなんですけど…)
佐久間まゆ「おはようございますプロデューサーさん」ガチャ
モバP「ん、まゆかおはよう」
ちひろ(来た!まゆちゃん来た!これで勝つる!)
ちひろ(依存度なら凛さんの1.5倍(当社比)ですからね!絶対に気づいてくれますよ!)
まゆ「あれぇ…?プロデューサーさんもしかして…」
ちひろ(まゆちゃんサスガダァ…こんなに早く気づいてくれるなんて)
まゆ「今日も事務所で寝泊まりしたしたかぁ…?」
ちひろ()
モバP「ぐぬぬ…やはりまゆには隠し事はできないか…」
まゆ「だめですよぉ…?プロデューサーさんはみんなをまとめる存在なんですから…アイドルと同じくらい自分も大切にしないと…」ダキ
モバP「いやぁ…みんな凄いなナチュラルに抱きついてくる」
まゆ「それだけ信頼されているってことですから…ん?」
モバP「どうした?」
まゆ「…プロデューサーさんから別の女の匂いがします」スンスン
ちひろ(やりました!いや、別のってモバPさんから女の匂いがするのはおかしいんですから私のですよ!)
まゆ「この匂いは…犬と花と薄めの香水の…凛ちゃんですかぁ…?」
モバP「おぉ!ご名答だ!」
ちひろ(デスヨネー)
まゆ「プロデューサーさんがいつ刺されてしまうのかまゆは心配です…」ヨヨヨ
ちひろ(私は永遠にモバPさんじゃないかと心配です)
モバP「あー…そのだな、まゆ…あんまり密着されたままだとだな」
まゆ「うふ…まゆで興奮してくれたんですねぇ…?こんなに大きくして…」
ちひろ(いや、違いますから、たたないですから、大きくならないですから)
まゆ「まゆに…して欲しいんですか…?」
モバP「い、いやいや…そういう訳じゃないからな?ほ、ほら!そろそろ仕事じゃないか?」
まゆ「まだまだ時間はありますよぉ…?うふ…変なプロデューサーさんですねぇ…」
ちひろ(ちょっとそっちのケはないので…はぁ…いい加減に気付かないかな…)
モバP「あー!ちょっと急に腹がぶっ飛びそうだからちょっとね!お花摘んできます!じゃ!時間になったら行けよ!」
まゆ「もう…つれないですねぇ…」
ちひろ(危なかった…)
モバP「今トイレを探してさ迷っているのはごく普通のプロデューサー…ってな」
ちひろ(ん…?モバPさんは多分男ですよね…)
ちひろ(まずい)
モバP「とかなんとか言ってたらほんとに尿意が…急がな…」
ちひろ(ちょ!やめてくださいね?空気読んでくださいね?お願いですからぁぁぁぁぁ!!!)
モバP「んー、今日も一日お疲れでしたぁ!」
ちひろ(あれから幾多のアイドルが現れたものの結局私だと誰一人気づいてくれませんでした…)
モバP「しっかしちひろさんはどこに行ったんだろうか…」
ちひろ(ずっと一番近くに居たんですけどね)
モバP「さて、まゆにも言われたことだし今日は家に帰るか…」
ちひろ(え…?まさかモバPさんの家に突撃…?)
モバP「戸締まりしよっと」
ちひろ(そ…そんな…真面目に戻らないんですか…?)
モバP「さて、お疲れさまでしたっと」
モバP「いっけね…これ被ったまま夜道歩いたら捕まるわ…危ない危ない」カポッ
ちひろ「はっ…」
ちひろ「も…戻った!」ペタペタ
ちひろ「や…やったぁ!」ピョンピョン
こうして私の長い長い一日は幕を閉じたのでした
誰がこんな目に遭うかわかったものではないので、例の被り物はモバPさんのお家に届けさせてもらいました
当たり前のようにモバPさんが出てきたのはすこし混乱しそうでしたが深く考えないようにします
ちひろ「はぁ…なにもしてないのに疲れた気分…」
ちひろ「みつあみ外そ…」カチャ
「…はっ!…はぁ…はぁ…やっと…戻ってこれました…」
終わり
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