提督「安価で利根に料理を作ってほしい」利根「へ?」 (182)

提督「いや『へ?』じゃないが『へ?』じゃ」

利根「…って言われてものう。いきなり何を言い出すかと思ったらそんなことを」

利根「いったいどういう風の吹き回しかの?提督よ」

提督「どういう風も何も、お前去年の秋の自分の発言覚えてないのか」

利根「去年の秋?…うーん、あれは確か…」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1485257788

(回想中)


利根「筑摩ー?ちくまー??…なんじゃ、おらんのか」

提督「どうしたよ、急に筑摩を呼んだりして」

利根「いや、艦隊の皆が芋やサンマを焼いてるのを見てたらの。吾輩も急に料理がしたくなったのじゃ」

利根「この機会に吾輩も料理の腕を発揮してやろうかと思ってな」

提督「ほう。そういや俺も利根の手料理を食べたことがないな」

提督「この機会にひとつ手料理を…」

利根「いっ今は練習中なのじゃ!!そうじゃな…ある程度上達したら提督にもご馳走してやろうぞ!」

提督「ふむ、なるほど。で、いつ食べさせてくれるんだ?」

利根「そうじゃな…年が明けた頃には腕も上がっておろうから、それまで待つのじゃ」

提督「来年の年明けだな。了解した」



筑摩「はいはい、どうしましたか?姉さん」

利根「わぁっ!ちくまー!!お腹すいたぁ~♪」ニパー

提督「言ってることメチャクチャじゃねーか!!www」


(回想終わり)

提督「…ということがあってだね?」

利根「あー!あー!言われてみればそう言った気もするのじゃ!!」

提督「…ってか今の今まで忘れてたのかよ…」

提督「まぁいい。という訳で、何か手料理を作って欲しい、というわけだ。OK?」

利根「むぅ…と言われてものう。吾輩あまり凝った料理は作れぬぞ?」

利根「だいたい提督は間宮で舌が肥えておるはずじゃし、それに比べれば吾輩の料理など…」

提督「あーあー、うちの嫁さんは旦那に料理も作ってくれないのかぁー。薄情な嫁さんだなー(棒読み)」

提督「こうなったら義妹につくってもr「だああああああ!!!!」

利根「誰も作らんとは言ってない!!待っておれ、吾輩を挑発したことを後悔させてやるぞ!!」



ドアガチャバタン



提督「…結構ちょろいな、うちの嫁」

提督「まぁでも楽しみなのは確かだ。ふふっ」

※安価で利根に料理を作ってもらいます

※コンマで料理の出来が決まります(00=激マズ~99=プロ並み)

※安価スレは初めてのため多少不手際があるかもしれません、ご容赦ください


最初に作ってもらう料理
↓1

【厚焼き玉子編】

利根「…というわけで、まずは厚焼き玉子から作ろうと思う!」

提督(エプロンに着替えてくるの早いな…しかしエプロン利根もこれはこれでいいものだ)

利根「…って、提督。聞いておるか?」

提督「んぁ?あーはいはい、厚焼き玉子ね」

利根「えらく適当な返事じゃのう。そんな態度なら作らぬぞ?」

提督「ちゃんと聞いてるから心配すんなって!」

利根「本当かの?…まぁよい。吾輩の腕前をしかと見るが良いぞ!」フンス

提督「…で、何で厚焼き玉子なのさ?」

利根「この前瑞鳳に教えてもらったのじゃ。やり方もちゃんと聞いてきておる!」

利根「あやつは塩を入れる派のようじゃが、砂糖や粉末だしを入れてもうまいらしいぞ」

利根「というわけで早速作ってくる!期待しておれよ!」ドアガチャバタン



提督「…いちいち外に出なくても俺の自室に厨房あるんだけどな」

利根「えーっと、瑞鳳にもらったレシピは…っと」ゴソゴソ

利根「なになに、まずは卵を3個。粉末だしを大さじ2杯、塩をひとつまみ」

利根「まず卵をボウルに割りほぐし、だしと塩を溶け残りがないように混ぜ合わせる…じゃな」

利根「よし、まずは卵を…えいっ」ガン!

卵「」グシャ

利根「!?…………殻が混じってしまった…」

利根「えぇい、このくらい何のこれしき!殻を取り除いて…」スッ

利根「…ふぅ。これだけでオレンジ疲労になるところじゃった」

利根「しかしまだまだこれからじゃぞ。提督に最高の厚焼き玉子を食べさせるためじゃからな」フンス

利根「よし、卵液ができたぞ」

利根「あとはこれを油をひいた卵焼き器に流し込んで…」ジュー

利根「…ちなみにフライパンを使って作る方法もあるらしいがの」

利根「これを端からフライ返しで…………んっ、なかなか手ごわいのう」グッグッ

卵焼き「」ベリッ

利根「!!…途中でちぎれてしもうた…」

利根「ま、まぁよい。早すぎず遅すぎず、落ち着いて巻いたらよいと瑞鳳も言っておったからの」

利根「なになに、巻き終わったら端まで寄せて、残りの卵液を足す…と。ふむ」

利根「ここまで来ればもう少しじゃ。待っておれよ、提督!」

利根「…というわけでお待たせなのじゃ」つ 厚焼き卵

提督「えらく時間かかったな。なんか表面焦げてるし」

利根「やっ、やかましい!吾輩も作るのは初めてだったのじゃ!」

提督「まぁ俺も初めてチャレンジした時はそんなもんだったからな。これから練習していけばいい」

利根「うむ。それでの、提督……………///」モジモジ

提督「ん?どうしたよ、急に顔真っ赤にして」

利根「こ、これは瑞鳳にやれと言われたから仕方なくやるのじゃがな…」

利根「……わ、吾輩の作った、たたた卵焼き、」



利根「…………食べりゅ?」



提督「食べりゅううううう!!!」

提督「…は冗談としてだ。さっそくいただこう」ハムッ

利根「あぁぁぁもう、何でこんなことをやらねばならんのじゃ………////」カァァ

提督「」モグモグ

提督「」モグモグ


提督「」モグ…………



利根「て、提督よ。お味はどうじゃ?」

利根「その、初めてなもんで何か不手際があるかもしれんがの」



提督「…………………利根」

利根「は、はひ!?」

提督「…お前、これ塩どんくらい入れた?」

利根「へ?」

提督「いや『へ?』じゃないが。どんくらい入れたかって聞いてるんだよ」

利根「そ、それはその、瑞鳳のレシピに書いてある通りじゃな…」スッ

利根「…そうそう、ひとつまみじゃ、ひとつまみ!!」


提督「……………お前、これどう見ても塩ひとつまみの味じゃないぞ」

提督「一口食べてみ?」スッ

利根「? …う、うむ」パクッ



利根「!!!!!! な、なんふぁふぉえわ~~!!」

利根「しょっふぁいのは~~~~!!」

提督「しょっぱいのじゃ~じゃないが。…はぁ、まったく」

提督「利根、そのレシピちょっと見せてみ?」

利根「う、うむ」スッ

提督「あー…ふむふむ、なるほど」

提督「利根。これ、塩と粉末だしを間違えて入れてるわ」

利根「え、そ、そうなのか?」

提督「そうだろ。塩を大さじ2杯も入れたらそりゃこんなにしょっぱくなるわ」

利根「は、はぁぁうぅぅぅ……すまん、提督。吾輩としたことが面目ないぞ」

提督「まぁ形が多少悪いのは仕方ないとしても、せめて味見はしような」

利根「う、うむ。次こそはお主を唸らせる厚焼き玉子を作ってみせるぞ」

ちなみに「塩を大さじ2杯入れた卵焼き」は>>1がリアルでやった失敗です。
「砂糖と塩を間違えて作ったホットケーキ」も作ったことがあったり。


次に作ってもらう料理
↓1

厚焼き卵(9)からのオムレツ(6)はひどいw
利根には卵料理は向いてないのかもしれませんね。

少し時間空きます、お待ちを。

「ひとつまみ」と「ひとつかみ」を間違えていたわけじゃなかったのか

>>22
どちらにしても「塩を入れすぎた」ことには変わりないので「だしと塩を間違えた」路線で行こうかと。

【オムレツ編】

提督「…というわけで、嫁さんの初めての卵焼きをおいしくいただいたわけだが」

利根「その言い方はそこはかとなくアレだからやめい!!」

利根「まぁ、何だかんだ言いながらアレを完食したお主も大概じゃがの」

提督「当たり前だろ。何と言っても愛する嫁の手料理なんだから」

利根「真っ昼間からのろけるのはやめるのじゃ!!」


提督「…で、次は何を作るんだ?」

利根「ふむ、そうじゃな。次はオムレツに挑戦しようと思う」

提督「出た、初心者殺しの卵料理。卵料理版ル級だ」

利根「そ、そうなのか?単に卵を焼いて丸めているだけではないのか?」

提督「チッチッチ、甘いな。あれはああ見えて高度な技術を必要とする料理だ」

提督「プロの料理人が技術向上のためにオムレツを焼くことも多いらしいぞ」

利根「む、むむむ…にわかに不安になってきた」

提督「しかしだ、利根。逆に考えるんだ」

提督「オムレツを極めてこそ、お前の料理は更なる高みへと至ることができる」

提督「そう、オムレツはいわばキス島沖の道中にいるル級eliteのようなものだと」

利根「…吾輩そこまで行けないからわからぬのじゃ」

提督「あ、はいすみません」


利根「まぁよい。とにかく作るしかないということはわかっておる」

利根「どこまでできるかはわからぬが、吾輩もベストを尽くしてみせようぞ」

提督「おう。それでこそうちの艦隊のエースだ」

利根「ほ、褒めても何も出ぬぞ!!///」

利根「今回からは提督の自室の厨房を使わせてもらうのじゃ」

利根「こんなこともあろうかと、筑摩にレシピ本を借りてきたぞ」スッ

利根「なになに、なんだかいやにおしゃれな料理が多いのう…む?」

利根「スパニッシュオムレツ…変わった形のオムレツじゃの。じゃが、これなら吾輩にも作れそうじゃ」

利根「よし、これでいこう!」フンス



利根「まずジャガイモとベーコンをみじん切りにし、フライパンで炒める…」

利根「お好みでハーブを加える…ふむ、冷蔵庫にはパセリくらいしかないな」

利根「まぁよい。パセリを使うとするかの」

利根「フタを開けて…む、固まっておるのか?えいっ」ブンッ

パセリ「」ダバァー

利根「」


利根「…ジャガイモとベーコンが緑色になってしもうた」

利根「えぇい、まだまだこれからよ。ここで諦めるわけにはいかぬ」

利根「次は卵を解き、具を熱いまま入れて混ぜ合わせ、バターで焼く…か」

利根「あとは簡単じゃの。ささっと済ませてしまおう」

提督「………で、その結果できたのが」

スパニッシュオムレツ「」ホカホカ

提督「やたらパセリ大盛りな上に半分にちぎれたスパニッシュオムレツだったわけだ」

利根「し、仕方がなかろう!オムレツをひっくり返すのがあんなに難しいとは思わなかったのじゃ!」

提督「無理やりひっくり返そうとするからこうなる。こういうのは一回まな板か何かに開けてから返さないと」

提督「まぁ、これも実際にやってみないとわからないからな。実践あるのみ、ってやつだ」

利根「う、うむ…なんだか恥ずかしくなってきたぞ」

提督「なに、最初からできるやつなんていないさ。あまり気落ちすることはないぞ」

提督「御託はこのくらいにして、それじゃさっそく実食といくかな。はむっ」

利根「」ドキドキ

提督「」モグモグ

提督「」モグモグ

提督「」モグモグゴクン

利根「…あ、あの、お味はどうじゃ?」

利根「今度はちゃんと味見したから不味いということはないじゃろうが…」



提督「…うん、パセリの味しかしねーわ。ジャガイモもちょっと芯が残ってるし」

利根「うっ…そ、そうか。前回に引き続き面目ない…」ガクッ

提督「あまり気に病むなって。今回のは半分事故みたいなものだったんだろ?」

提督「見栄えはともかく食べられない味ではないしな。また作ってくれよ」

利根「!! も、もちろんなのじゃ!!」パァァ

提督(かわいい)

すみません、後付ルールとなりますが料理の出来には見栄えも入るものとします。
(味はそれなりだが見た目が極端に悪い・見た目は普通だが味はお察しなども「激マズ」に入ります)

次に作ってもらう料理
↓1

てっきり失神レベルの酷さかと思った(

【サバの味噌煮編】

提督「ふー…今日の仕事はここまでにするか。んーっ」ノビー

提督「さて、そろそろ夕飯時だが…」

ドアガチャ

筑摩「失礼します。演習の報告書をお持ちしました」スッ

提督「おう、筑摩か。ご苦労さん」

筑摩「はい、お疲れ様です。…あら、いい匂い。お腹が空いてきますね」

提督「あぁ。利根が今日のおかずを作ると言い出してな」

筑摩「あら、姉さんが?そう言えば最近料理にはまっているみたいですが」

提督「あぁ。『愛する旦那に手料理を振る舞うのは嫁として当たり前のことじゃ!!』などと言い出してな」

筑摩「あはは、そうだったんですか。いかにも姉さんらしいですね」

利根「こらぁああああ提督!!嘘八百並べるでない!!!」ヒョイ

提督「って聞いてたのかよお前」

利根「当たり前じゃ!隣の部屋で大声で話しておれば嫌でも聞こえてくるわ!!」

利根「まして他の者ならともかく筑摩相手になど…まったく」ブツブツ

筑摩「姉さん、お疲れ様です。今日もお料理中ですか?」

利根「うむ。今日はサバの味噌煮を作っておる」

利根「和食の定番中の定番のおかずじゃな。飯と味噌汁は提督が準備しておるゆえ、吾輩はおかずを作ることになったのじゃ」


提督「…何でもいいが、利根。なんか焦げ臭い匂いがするぞ」

利根「!!! し、失礼するっ」ヒョイ


アーーーーー!!コゲテオルデハナイカ!!


提督「…………」

筑摩「…………」


提督・筑摩『ふふっ』

利根「はぁ、はぁ…………な、何とか出来たぞ」つ サバの味噌煮x3

提督「うん。焦げた割にはまともな仕上がりに安心したわ」

利根「い、意外ととは失礼じゃな」

提督「とりあえずお前は火加減を覚えような。あと火を使ってるときは火のそばを離れないこと。料理の基本だぞ?」

利根「う、うむ。気をつけるのじゃ」


筑摩「ふふっ。姉さん、まだまだ覚えることがいっぱいですね」

利根「そうじゃの。筑摩はあれだけのことを難なくこなしているのじゃからの」

利根「まったく、筑摩には頭が上がらんよ」

提督「あんまり長話していると飯が冷めるぞ。せっかく筑摩も一緒に食べていくことになったというのに」

筑摩「ふふ、姉さんの手料理を食べるのは初めてですね。楽しみです」ニコッ

利根「う、うむ、そうじゃったな。いただきますなのじゃ」

提督・筑摩『いただきます』

提督「」モグモグ

提督「…うん、よく出来てるじゃないか。初めてにしては上出来だと思うぞ、利根」

利根「ほ、本当か!?」キラキラ

筑摩「えぇ。初めてでここまで出来るのはすごいと思いますよ、姉さん」モグモグ

利根「おぉ…は、初めて料理を提督に褒めてもらえたのじゃ…!!!」ジワァ

提督「ちょ、食事中に泣くことねーだろ」

利根「だっで厚焼きだまごもオムレツもじっばいじだじ…初めでぢゃんどじだ料理をづぐれだっで思うど…」ポロポロポロ

利根「うわぁぁーーーん、ぢぐま゙ーーーーー!!!」ビエー

筑摩「はいはい、泣かなくても大丈夫ですよ。姉さんはよく頑張りました」ヨシヨシ

提督(そこで泣きつく対象は俺じゃないのか…)

提督「あー、2人とも」

提督「美しい姉妹愛を披露してくれるのはいいんだが、残念なお知らせがある」

利根「…へ?」

筑摩「え?」




提督「さっき焦がした鍋、焦げ取りは利根な」

利根「」

筑摩「」

>>34
ひょっとすると一桁台の出来の判定が甘すぎるのかもしれません。
さすがに比叡カレーレベルはやり過ぎかとも思うのですが…さじ加減難しいです。

今日はひとまずここまでとします。
次に作ってもらう料理
↓1

激マズって注釈有ったしちょっと期待してたのは秘密(
匙加減は>>1次第でおkよー

利根川かと思ったのに

こんばんは。
コンマゾロ目時のルールを決めていなかったので、以下のようにルールを変更します。たびたびの変更失礼します。

01~30:味か見た目(もしくは両方)が極端に残念
31~60:それなりの出来
61~99:プロもびっくりの出来、間宮の料理レベル
ゾロ目:あまりの美味に提督が一瞬意識を失うレベル

>>48
「金は命よりも重い…」というアレのことでしょうか。
スレタイに「艦これ・安価」と入れておけばややこしくなかったかな。

>>51
×61~99
○61~98
です。失礼しました。

【ハンバーグ編】

提督「」カリカリ

提督「」カリカリ



提督「…ふぅ」



提督「今、俺は執務室で書類の山と格闘している」

提督「隣の部屋では嫁が昼飯の準備をしている。心地よい匂いが俺の鼻孔をくすぐる」

提督「……………」

提督「…男のロマン、ってやつか。ふふっ」

♪~♪♪~


提督「…あいつ、今日はいやに機嫌がいいな」

提督「今日の昼飯はハンバーグだと言っていたが…さて、どうなることやら」



利根「提督よ、お待たせしたな。ほれ、できたぞ」コト

提督「おぉ、ありがとうな。…おっ、今日はあんかけハンバーグか」

利根「そうじゃ。エノキダケのソテーも添えておるぞ」

提督「ほう、結構オシャレにできたな。間宮の料理と言われても信じてしまいそうな出来じゃないか」

利根「じゃろ?吾輩は筑摩のやつよりお姉さんじゃからの、料理も負けてはいられぬのじゃ!」エッヘン


提督「……本当は?」

利根「……………クック○ッドを見て練習したのじゃ」

提督「まぁいい。俺はお前のその頑張り屋な所に惚れたからな」

提督「これからもよろしく頼むぞ、俺の嫁さん」

利根「~~~~~っ!!///// さ、さっさと食べぬか!!冷めてしまうではないか!!!///」

提督「はいはい。んじゃ、いただきます」ハムッ

利根「」ドキドキ



提督「」モグモグ

提督「」モグ…………


提督「」フラッ

利根「!? て、提督よ!どうしたのじゃ!?」

提督「…あぁ、すまんすまん。一瞬意識が飛んだだけだ」

利根「意識が飛んだじゃと!?提督、それは過労というものではないのか?」

提督「いやそれは関係ねーよ。最近睡眠はきちんと取るようにしているし」

提督「ただな…ありのまま今起こったことを説明するとな」


提督「『俺はお前のハンバーグを一口食べた途端、一瞬昇天しそうになった』」

提督「何言ってるかわからないと思うがな」

利根「……どこかで聞いたようなフレーズをパクるのはやめるのじゃ」

提督「いやぁつい」

提督「いやでも、このハンバーグ冗談抜きで美味いぞ。お前が作ったとは思えないくらい」

利根「しれっと失礼なことを言われた気がするが聞かなかったことにしておくぞ」

提督「冗談だって。しかしなぁ~…お前がここまでの料理を作れるとはなぁ…」

提督「俺もいい嫁さんをもらったものだなぁ」シミジミ

利根「一人で感慨にふけってないでさっさと食べぬか。片付かぬぞ」

提督「あーはいはい、わかってますって」モグモグ

提督(口ではああ言ってても口元がニヤニヤしてるのがまるわかりな利根かわいい)

今日は短いですが1つだけで終わらせていただきます。
安価だけ置いていきますね。

次に作る料理&コンマ
↓1

8…
慢心が裏目に出たかな。

コンソメと本だしを間違えたのかもしれない(適当

こんばんは。

>>47
ありがとうございます。
でもたまには「ホントに激マズ」を書いてみるかもしれません。

>>64
ぐぐったら本だしを使ったポトフのメニューは実在するみたいなので違うかな?

【ポトフ編】

提督「結論から言おう、俺は利根にポトフが食べたいと言った」

利根「…………」

提督「利根はサバの味噌煮とハンバーグで料理の腕は上げたはずだった」

利根「……………」

提督「…はずだったんだが」



ポトフのような何か「」ホカホカ



提督「…何なの、この得体の知れないブツは」

利根「ポ、ポトフ…のはずだったんじゃがな」

提督「なんかジャガイモも煮崩れてるのと半生のとあるし」ハムハムシャリシャリ

利根「え、ちょ」

提督「キャベツもなんか知らないけどやたら青臭いし」ハムハム

利根「ちょ、生のものを食べたら身体に毒じゃと」

提督「ウインナーも何故かタコさんウインナーだし」ハムハム

利根「それは関係なかろう!!」



提督「サバの味噌煮とハンバーグの件で慢心したんじゃないですか利根くん?ん?んんー??」

利根「うっ…それはさすがに反論できぬのじゃ…」

提督「…で、何でこうなったのさ」

利根「そ、それはの…大量に作って半分保存しておこうと思ったのじゃが」

利根「具材だけ4人前の量で調味料は2人前の分量のままだったのじゃ…」

提督「あーね。要するに味が極端に薄くなったわけだ」

提督「あと均一に火が通ってないところを見ると、きちんと全体を混ぜてないとみた」

利根「菜箸であの量を混ぜるのは難易度が高いぞ…」

提督「木べら使えよ」

利根「…して、提督よ」

提督「あん?どした?」

利根「そんなことを言っている間に皿が空になっておるのは何故じゃ?」

提督「そりゃ俺が全部食べたからに決まってるだろ」

利根「」

提督「当たり前だろ?何と言っても嫁さんの手料理だ、どんな出来であっても平らげるのが旦那の勤めだろ」

利根「だっだからと言って生のジャガイモを食べるなと言うておろうが!!」

提督「だったらちゃんと火を通して作ってくれよな」

利根「…………善処するぞ」




筑摩「その次の日提督がお腹を壊して寝込んだので私と姉さんとで提督代理を務めることになりました」

提督「」チーン

生のジャガイモ食べただけでこんなになるものなのか…。
芽が出てるものはソラニンが含まれるので毒だと聞いたことはありますけどね。

次に作る料理
↓1

奇跡キタ…!!
更新は明日になりますのでお待ちを。

【天丼編】


提督「…というわけでやっと仕事に復帰したわけだが」

提督「お前、病み上がりの身体になかなか重いものをかぶせて来るな」

利根「むぅ…と言われてものう。安価で作れと言われたわけじゃし」

提督「そこ、さらっとメタいこと言わない」

利根「本当は提督に雑炊を作ってやりたかったのじゃがの…」

提督「今度ぜひ作ってくださいお願いします」



提督「まぁ、何はともあれ嫁の料理だ。期待しているぞ」

利根「うむ!ちなみに提督、リクエストはあるかの?」

提督「リクエスト?」

利根「一口に天丼と言っても鳥天丼、えび天丼、穴子天丼などさまざまじゃぞ」

提督「んー…じゃあスタンダードなえび天丼で」

利根「了解なのじゃ」

提督「とは言ったもののだな、利根」

提督「お前、揚げ物やったことあるのか?」

利根「ない!」キッパリ

提督「即答か!!」

利根「なので事前にやり方を調べておいた」

利根「瑞穂にフライヤーも借りてきたぞ」

提督「あー…あいつの得意料理ライスコロッケだったな、そういや」

提督「それならいいが、油の扱いにはくれぐれも注意するんだぞ。天ぷら鍋は火事の原因になりやすいんだからな」

提督「あと俺の部屋で調理するなら換気はしっかりやってくれよ。油臭くなるから」

利根「了解なのじゃ。出撃するぞ!」ビシッ

(そして数十分後)


利根「お待たせしたな。できたぞ」コト

提督「うん、俺『換気はしっかりやってくれ』とは言ったけど」

提督「窓を全開にして料理しろとは言ってないよね」

利根「ぐっ…換気扇だけでは足りないかと思ったのじゃ」

提督「いや普通に足りるから」

提督「何でもいいけど窓閉めようか。寒くてかなわん」バタン

利根「う、うむ」

提督「で、問題の天丼なんですが」

天丼「」ホカホカ

提督「えび天の他にカボチャやシソの天ぷらも載せてあるし」

提督「盛り付けも文句なし」

提督「…これ、間宮で出てきてもおかしくないぞ」

利根「じゃろ!?この前間宮で食べたのを真似てみたのじゃ!」エッヘン

提督「………本当は?」

利根「…クック○ッドを見たのじゃ」

提督「最初からそう言えよ」

提督「っと、それはいいとして。さっそく実食だ」サクッ

利根「」ドキドキ



提督「……」モグモグ

提督「……………」モグモグ

提督「」バタン


利根「!? どうしたのじゃ、提督!?」



提督「」パチッ

提督「…あぁ、すまん。ちょっとあの世とやらを覗いてきた」

利根「縁起でもないことを言うでないわ!!」

利根「…しかし、あの世を覗いたということは」

利根「吾輩、今回も失敗したのかのう…」ショボーン

提督「いやしょげなくていいから全く逆だから」

提督「うますぎてあの世が見えるレベルの味だったってことだから!!」

利根「どんな味じゃそれは!?」

利根「まだ光線吐いたり車椅子で階段駆け上がられた方が理解できるレベルじゃぞ!」

提督「お前そのネタわかるのかよ」



提督「あー、しかし『天上の味』かぁ~…」

提督「ちょっと銀髪黒衣のねーちゃんとか見えたような気もしなくもねーけど」

利根「浮気か!浮気なのか!?」ゲシゲシ

提督「いたっ、いたたっ!!顔はやめてー!!」

提督「…あれから利根に気が済むまで小突かれた」

利根「当たり前じゃ!!吾輩が嫉妬深いことはお主もわかっていたじゃろう!!」ウガー

提督「だからと言って艦娘の力でぶつことないじゃねーか…」ヒリヒリ



提督「…しかしなぁ」

利根「なんじゃ?まだ言い訳でもあるのか?」ギロッ

提督「いやそんな親の敵を見るような目で睨まなくてもいいから」

提督「お前、さっき窓全開にして揚げ物やってたろ?」

利根「そうじゃが。それがどうした?」

提督「あれだと料理の匂いも少なからず外に漏れてると思うんだよな~」

提督「てことは『アイツら』が黙ってるわけないんだよな~」

利根「? …言っている意味がわからぬが」



ドドドドドドド

提督「ほら来た」

ドアガチャ

赤城「天丼と聞いて来ました!」

加賀「この匂い、極上の天丼と見ました。さすがに気分が高揚します」

大和「同じく天丼と聞いて。大和、推参します!」

武蔵「ふっ、私のグルメ電探は間違っていなかったようだな…武蔵、推して参る!」




利根「」ポカーン

提督「よろしく頼むぞ、利根」ポン

ミスター味っ子のネタが分かる人どれだけいるのだろうか…。
黒衣のねーちゃん云々はマビノギのネタですね。

大阪城壊すヤツが見たいですな

>>86
ぐぐったらありましたが動画貼っても大丈夫なんでしょうか?
(板のルール上NGならご指摘願います)

やめといた方がいいんじゃない
これだけヒント貰えば全く元ネタ知らなかった自分でもそれらしい動画見つけたし

>>88
了解しました。ご教授ありがとうございます。

美味いとポエムを始めるってのもあるぞ

>>90

提督「このプリップリの新鮮なエビ…そしてその肉を慎ましやかに包む天女の羽衣のごとき衣…!!」

提督「いや、そればかりではない。カボチャの程よい甘み、そしてシソの爽やかな香り」

提督「そうか、この3つが奏でる絶妙なハーモニー…これぞ天上の味!!」

提督「そしてそれらを引き立てる、脇役にして主役!主役にして脇役!ご飯!!」

提督「天丼を天丼たらしめる、しかし決して主張しすぎない、この程よい潤いと甘み!!」

提督「そこに古代よりの叡智の集結!カツオとコンブで出汁をとったタレも加わって…」


提督「これぞまさに天上の味わい!!ザ・天丼!!うーーーーまーーーーいーーーーぞーーーー!!!!!」コウセンブワー




提督「こんな感じでどうでっしゃろ?」

利根「いちいちそれやられると暑苦しいからやめるのじゃ」

提督「あ、はいすみません」

ここまでのまとめ

【提督が一瞬気を失うレベル】
天丼(99)
ハンバーグ(88)

【それなりの出来】
サバの味噌煮(57)

【味か見た目(もしくは両方)が極端に残念】
厚焼き卵(9)
ポトフ(8)
オムレツ(6)

こうして見ると卵メインは鬼門の模様ですね。

提督「ふー…あいつら、やっと帰って行ったな」

提督「しかし鎮守府の大食い4人相手によく頑張ったな、利根」

提督「なんか最後の方は足柄も乱入してカツの大食い大会になってたが」

利根「……吾輩、もうしばらく揚げ物はしたくないのじゃ…」

利根「おかげで制服が油臭くなったからクリーニングに出してきたぞ」E:利根(重巡)の制服

提督「それで着替えてきたのか。てっきり疲れすぎて重巡に戻ったのかと」

利根「設計図まで使って改装したのに今更戻るわけがなかろう」




提督「しかし、こうして見ると出会ったばかりの頃を思い出すなぁ」

提督「あの当時、まだ戦力も揃ってなかったうちの鎮守府に着任したのがお前だったよな」

利根「なっ…提督、何をいきなり///」ボフンッ

提督「いいじゃないか、たまにはこういうのも。な、…利根」

利根「うぁ…てい、と…///」カァァァァ

ドアバァン!!!


青葉「ども、恐縮です!!青葉ですぅ!!」

利根「!?!?!!?」

提督「あっ…青葉ワレェェェ!!!」

青葉「ふぇっ!?青葉、まだ何にもやってないですよ!?」

青葉「司令官の部屋に乱入して衝撃の瞬間を撮影しようとか、ぜーーーーったい思ってないですから!!」

提督「………にしては狙いすましたようなタイミングだったなオイ」

青葉「ふぇ?何か言いました?」

提督「な、何でもねーよ何でも」

利根(見られてない…よな?大丈夫じゃな?多分…)シンゾウバクバク

提督「んで?何の用だよお前。またケッコン生活インタビューか?」

青葉「んー、そうとも言えますねぇ。なんでも司令官、最近利根さんに手料理作ってもらってるそうじゃないですか」

青葉「お嫁さんの愛情こもった手料理…うーん、いいですねぇ。青葉、ちょっと妬けちゃいますよ」ニヤニヤ

青葉「と、言うわけで!この青葉もひとつ、その手料理を取材しにきた、というわけです!」ビシッ

提督「…お前にしては意外とまともなインタビューだな。なんか悪いものでも食べたか?」

青葉「そっ、そんなわけないですよぅ!!青葉だってたまには真面目に取材するんですよ!!」

提督「はいはい」



利根「」カオフサギー

提督「…だってよ、利根。おい、聞いてっか?」

利根「…ハッ!!な、何じゃと!?」

提督「ダメだこいつ完全に聞いちゃいねえ」

青葉「それでですね、司令官。今回は青葉からリクエストさせてもらっていいです?」

提督「ん?構わないが。利根はどうなんだ?」

利根「ふむ。そのリクエストの内容にもよるがの」

青葉「今回お願いしたいのは肉じゃがですね」

提督「あー、言わずと知れた和食の定番おかずだな。確かに俺も食べてみたいな」

利根「舞鶴と呉両方に縁のある料理でもあるのう」

提督「ちなみに舞鶴と呉とで作り方が違うと聞いたことがあるが」

青葉「そこは利根さんにおまかせしますよ!」

青葉「と、いうわけで。ぜひよろしくお願いします!」ビシッ



肉じゃがの出来(コンマ)
↓1

58なので「それなりの出来」ですね。

58「みんなゴーヤの扱いがひどすぎるでち!!」ドアバーン!!!!

青葉「わっ、わわぁ!!びっくりしたぁ!!」

58「腹が立ったからゴーヤも参加するでち。異論は認めないでち」

利根「んー、それはよいのじゃがの…うちの鎮守府ではそこまでオリョクルさせてないはずなんじゃがな」

提督「何でもいいけど皆もっと静かにドア開けろよ…また壊れたらどうするんだ」

【肉じゃが編】


(翌日)


ドアガチャ

青葉「ども、昨日に引き続き青葉ですぅ!…って、ゴーヤさんもいらっしゃったんですね」

58「いちゃいけないでち?昨日宣言した通りゴーヤも参加するつもりで来たでち」

提督「オリョクル頼んでも『肉じゃが食べてからじゃないと嫌でち!』って駄々こねてな。イクやイムヤ達も困ってたぞ」

58「てーとくはゴーヤをこき使いすぎでち。もっと労うべきでち」

58「単艦でオリョクルさせられる身にもなってみろでち」

提督「へーへー、わかりましたよっと」

青葉「あ、あはは…司令官も大変ですねぇ」

青葉「そう言えば利根さんの姿が見えませんね?」

提督「あー、あいつなら今頃俺の部屋で料理してるんじゃね?」

青葉「なるほどなるほど。ちょっと調理の現場を取材してみますね」ササッ

コンコン

青葉「利根さーん、大丈夫ですかー?青葉入りますよー?」ヒョイ

利根「おぉ、青葉か。ちょうど今から料理を始めるところじゃ」

利根「取材中のところすまんが、この野菜の皮むきを手伝ってもらえんかのう?」

青葉「お安い御用です!…ふむふむ、具材はジャガイモにニンジン、タマネギですか」

青葉「他には牛肉と糸こんにゃく…至ってスタンダードなレシピですね」

利根「そうじゃな。今日は呉流の肉じゃがを作ろうと思っての」

利根「舞鶴だとグリンピースを入れたりするのじゃがな」

青葉「そう言えば利根さんは昔舞鶴所属でしたよね。肉じゃがはよく食べに行ってたんですか?」

利根「うーむ…あの当時はそんな余裕などなかったからのう。開戦直前に数回食べに行った程度じゃ」

利根「現在は肉じゃがコロッケなるものもあるらしいがの。平和になったら食べに行ってみたいものじゃな」

青葉「そうですねぇ。青葉も舞鶴の肉じゃがには興味あります」メモメモ

利根「さて、何はともあれ調理を開始するぞ」

利根「まず鍋に油をひいて熱し、その間に野菜を一口大に切る」トントン

青葉「おぉ、手際いいですねぇ。一枚いただきぃ♪」パシャ

利根「最近包丁の扱いを練習しておるからの。筑摩に比べればまだまだじゃが、大分慣れてきたな」

利根「次に鍋に牛肉を入れて炒め…」

牛肉「」ジュー

利根「火が通ったら砂糖を入れて…」

利根「しばらくしてから醤油を入れ、味が染みるまで炒める」ジュージュー

青葉「おー、いい匂いですねぇ。青葉、早くもお腹が空いてきちゃいます」グゥ

青葉「利根さん、ここでちょっとお味見してみてもいいです?」

利根「お主はそう言って半分くらい食べそうだから駄目じゃ」

青葉「ちぇー」

利根「牛肉に味が染みたら次にジャガイモとニンジン、糸こんにゃくを入れる」バラバラッ

利根「ジャガイモは半透明になるまでよく火を通すのがコツじゃな」

利根「言い忘れておったが、アクも忘れずに取り除かねばならんぞ」スッ

利根「最後にタマネギを入れ、これも火が通るまで煮込んで…」


肉じゃが「」ホカホカ

利根「できた!完成じゃ」

青葉「おおおーー!!美味しそうですねぇ、ここで1枚!」パシャ

利根「うむ。手応えとしては可もなく不可もなく、というところじゃな」

利根「というわけで出来たぞ、提督よ」ゴト

肉じゃがの山「」ホカホカ

提督「おっ、また随分と大量に作ったな」

利根「4人前じゃからな。すまんが、各自大皿から取り分けて食べてくれぬか?」

58「うわぁ、とっても懐かしいでち!呉の肉じゃがでちね!!」キラキラ

青葉「うんうん、青葉にとっても懐かしいです。伊勢さんや日向さんにも声かけたらよかったかな」

提督「あいつらを連れてきたらこんな量じゃすまないけどな」



提督「まぁ、何はともあれ食事といくか。いただきます」

一同『いただきます』

58「」ハムッ

58「ふわぁ!この味、この味でち!醤油の風味を生かした甘すぎない味わいでち!」

58「こんなの食べた後ならいくらでもオリョクルしてもいいでち!」

提督「おいおい、そんなこと言ってまたいじられたらどうするんだ?」

58「いーでちいーでち。てーとくはゴーヤたちを大切にしてくれてること、分かってるでちよ」

58「ゴーヤにとってはそれだけで十分でち」

提督「………お前、本当手のひら返し早いな」



利根「」ハムハム

利根「うーむ…不味くはないが特別旨くもない…よくも悪くも普通の味、というところかのう…」

利根「やはり出汁を加えたほうがよかったのかの」

利根「青葉、お主はどう思……って」



青葉「」ポロポロポロ

利根「青葉!?おい、どうしたんじゃ!」

提督「どうした…って、青葉!?何泣いてるんだよ?」

提督「もしかしてワサビでも入ってたか?」

利根「ばっ…吾輩がそんなもの肉じゃがに入れるわけがなかろう!!」

提督「いやじょーだんじょーだん」

青葉「ぐずっ…いえ、大丈夫です。青葉は大丈夫です」

58「榛名さんがプラグインしてるでち…これは大丈夫じゃないやつでちね」

青葉「ただ…、呉の皆で一緒に食べた肉じゃがを思い出してしまって」グスグス

青葉「束の間の平和をみんなで笑い合いながら…肉じゃがをつつきましたよね、あの時も」グシグシ

利根「あー…そう言えばそんなこともあったのう。あの時は天城も大淀もおったな」

提督「ってかお前何で平然としてるんだよ」

利根「吾輩は1ヶ月前のことは忘れる主義なのじゃ!」

58「鳥頭でち」

利根「誰が鳥じゃ!!」

提督「つまりお前は、最後に呉で戦った仲間と一緒に過ごした日々を思い出して涙が止まらなくなった」

提督「…ということだな?青葉」

青葉「」グシグシ コクン

提督「青葉。お前のその気持ちは俺にも痛いほどわかる。これでも俺も提督だからな」

提督「誰一人として欠けてほしくない。あの時の悲劇は繰り返したくない」

提督「それはお前だけじゃなく、艦隊の皆が抱いている思いだろう」

提督「そして、その思いを形として成し遂げることこそ、提督としての俺の使命だと思っている」

提督「もう、あのときの悲劇は繰り返させない。全員が笑顔で終戦を迎え、その後の人生まで笑って過ごせるような世の中にする」

提督「言葉にすると大それた夢物語だけどな。それでも少しずつ出来ることからやっていけば、いつかは道が拓ける。そう俺は思っている」

提督「だから、青葉。泣くなとは言わない」

提督「が、俺たちは俺たちに出来ることからやっていこう。な?」

青葉「ひっく、ぐすっ…はい、司令官」



58(何でち、今日のてーとく何か無駄にかっこいいでち)

利根(当たり前じゃ、曲がりなりにも吾輩の旦那じゃからの。惚れるでないぞ?)

58(おバカなことばっかり言ってると思ってたでち。ちょっと見直したでち)

利根(…それは吾輩も否定はできぬな)

(そして数日後)


提督「お、この間の肉じゃがが艦隊新聞に載ってるぞ」

利根「ん?どれどれ…ふむ、当たり障りのないことが書かれておるのう」

提督「青葉のことだから無いこと無いこと書き連ねると思ってたんだけどな。この間の薬が効いたか」

利根「あれは薬というほどのことでもなかろうに…って、ぶっ!?」カオマッカ

提督「ん?どうした、利根」

利根「////////」プルプルプル ←顔真っ赤にしながら青葉のコラムの末尾を指差している

提督「この部分がどうした…って」




『司令官の愛妻料理から夫婦仲の睦まじさが伝わってきましたが、

だからと言って昼間から重巡のコスプレをして夫婦仲を確認するのはちょっとどうかと思います』



提督「……………ぁ」

提督「青葉ワレェェェエエエエエーーーーーーーッ!!!!」ドアガチャバタンズダダダダ


利根「んなーーーーーっアレを見られてたのかああああああ!!!!!」

利根「筑摩ぁぁああああ!!!いっそ吾輩を雷撃処分してくれぇえええええ!!!!」ジタバタゴロゴロ

ちょっと羽目を外しすぎたかもしれない。お目汚し失礼しました。
次に作る料理&コンマ
↓1

当時も卵を使ったメニューってアレじゃなかったか、保存や安定した供給量とかの問題で?
川内がイワシを使った料理で評価されたのは大量に確保できる上に捨てる所がほぼないからだったし

実は天丼(天ぷら)もハンバーグも卵使ってるんですよね…。
卵がメインでなければセーフなのかもしれませんが…高菜チャーハンェ…

ここまでのまとめ
【提督が一瞬気を失うレベル】
天丼(99)
ハンバーグ(88)

【それなりの出来】
肉じゃが(58) ←New!!
サバの味噌煮(57)

【味か見た目(もしくは両方)が極端に残念】
高菜チャーハン(14) ←New!!
厚焼き卵(9)
ポトフ(8)
オムレツ(6)

ゾロ目が二つもあるのが奇跡

>>122
確か阿武隈が料理大会で卵焼きを出して「判定なし」をもらってましたね。

>>124
確かに…!そしてIDゾロ目もすごいですね。

【高菜チャーハン編】

提督「…あの後俺は青葉をひっ捕まえて問い詰めてきた」

提督「あいつ『それはそれ、これはこれってやつですよ~』ってへらへらしてたぞ」

提督「だから罰として艦娘寮の掃除を命じてきた。敵は討ったぞ、利根」

利根「………あやつがそれだけで反省するとは思えぬがな」

提督「ま、だとしてもしばらくは大人しくなるだろ」

利根「そうだといいんじゃがの」



提督「それよりもうすぐ昼飯時だな。今日は俺が作ろうか?」

利根「いや、問題ない。きちんと吾輩が調理するゆえ、心配せずともよいぞ」シャキーン

提督(こいつ本当にスイッチの切り替わりが早いな。ま、そこがいい所でもあるんだが)

利根「…とは言え、今から買い出しに行くのも面倒じゃな。冷蔵庫にあるもので適当に作るかの」

利根「んー…冷や飯と高菜の漬物、それに卵か。高菜チャーハンじゃな」

提督「まぁそうなるな。俺は書類がもう少し残ってるから、パパっと適当に作っといてくれ」

利根「了解じゃ。任せておれ!」

利根「提督、できたぞ」コト

提督「おう。スープと水も用意しておいてくれたのか、気が利くな」

利根「さすがにスープはインスタントじゃがの」

提督「構わないさ。さていただくとしよう」パクッ

利根「いただきますなのじゃ」パクッ



提督「…………」モグモグ

利根「………………」モグモグ

提督「……………………利根」

利根「……………………おう」

提督「…これ、やけにベチャベチャだな」

利根「じゃな」

提督「いや『じゃな』じゃないが」

利根「他にどう返せというのじゃ!」

提督「なんかやけに卵多いし。何個使ったんだよこれ」

利根「んー…3個、いや4個かの?」

提督「何でそんなたくさん使ったし。2個で十分だろ」

利根「…卵の調理法を練習しようと思ったのじゃ」

提督「何もチャーハンで練習することなかろうに」

提督「てかお前、得意料理と苦手料理の落差ひどすぎね?この間の天丼からのコレってちょっと信じられないぞ」

利根「そ、そんなの吾輩が知りたいくらいじゃ!『たまたま』上手くできることもあるってだけじゃ!」

提督「あの神がかり方を『たまたま』で片付けるお前が逆にすごいわ」

提督「そう言えば天丼もハンバーグもク○クパッド見たって言ってたよな。もう全部クック○ッド見たらよくね?」

利根「それは反則というものじゃ」

提督「何に対して反則だというんだ…まぁいいけど」モグモグ

提督「ふー…ごちそうさまでした」

皿「」カラッポ

利根「結局全部食べるのじゃな」

提督「嫁の料理を残すなんてとんでもない。きちんと全部平らげるのが俺の美学さ。OK?」

利根「その美学とやらでこの間腹を壊したのは誰じゃ」

提督「……それは返す言葉もありませんはい」

利根「提督たるもの体調管理も作戦行動の内なのじゃぞ?まったく…」ブツブツ


提督(ま、不器用ながらも頑張りが見えるのもこいつのいい所なんだけどな」

利根「何か言ったかの?」

提督「いーえ、何も」

ちなみにベチャベチャになってしまったチャーハンはマヨネーズでパラパラにできるらしいです。
他にも卵とご飯を混ぜてTKG状態にしてから「強火で」炒めるとベチャベチャになりにくいとか。

家庭用のコンロは料理屋より火力が弱いから
煽ったりしないほうがいいらしいな

提督「さて、明日は金曜日。金曜日といえばカレーの日だな」

利根「じゃの。むしろここまでカレーがなかったのが意外なくらいじゃ」

利根「ちなみに先週の金曜日はポトフじゃったぞ」

提督「いやー、あれはカレー限定の安価置くのを忘れててな」

利根「さらりとメタな発言をするでない!」


どんなカレーを作りますか?&コンマ
↓1

TKGはダメ 油を多めに使用する事でパラパラになる
マヨもその理屈でパラパラになる

フライパンとご飯を十分に温めて調理するのも大事だよ、あと煽りすぎはフライパンが冷めるから注意

>>133 >>137
調べてみましたが、確かに火力が弱すぎてもベチャベチャになりやすいみたいですね。
逆に煽ると「チャーハンつくるよ!」のAAみたいになりそうで怖くてできない>>1です。

>>136
TKG説は「卵でご飯粒がコーティングされてパラパラになる」と書いてありましたがNGなんですね。
パラパラの正体は油のコーティングだったのか。

そういえば明日(というか今日)は節分でもありますね。
恵方巻きも作ってもらうかどうしようか…

↓1~5で多数決でお願いします。

節分といえばしもつかれだな
恵方巻き?知らないこですね……

おはようございます。多数決参加ありがとうございました。
多数決の結果「作る」に決定しました。
(具は安価で決定する予定だったので「卵焼き入り」を指定してくださった方申し訳ないです)

以下↓1~5で恵方巻きの具を決定します。
具のコンマの平均で恵方巻きの出来が決まります。

卵焼き

>>150
もう、たまごに呪われているとしか思えんww

こんばんは。
恵方巻きの具材は>>150-155(>>153は除外)とさせていただきます。
恵方巻き自体の出来は(21+29+2+4+37)/5=18.6で19となります。
卵焼き来ると思ってたら予想通りでしたが…w

それともう1つルール変更ですが、ゾロ目の場合スペシャルイベント発生(安価)とさせていただきます。
単に「失神する程度の美味」だとなんか微妙なので…度々の変更失礼します。
今回はトマトカレーが55でゾロ目ですのでスペシャルイベント発生となります。
(R18・暴力系等は安価下とさせていただきます)

トマトカレーのスペシャルイベント
↓1

トマトカレーが食堂のメニューに加わることに

>>162了解しました。ありがとうございます。

遅くなりましたが>>142の「しもつかれ」ググりました。煮物みたいなものなのかな?

煮物……かなあ?しもつかれはしもつかれとしか言えないっすね
基本的には鮭の頭の身とおにおろしにした大根、豆(や野菜)を酒かすと煮た物ですが
一般的な煮物とは見た目や感じが違うので
なお自分は鮭と酒かすが苦手なので食べられなかったり

>>165
なるほど。あくまで「しもつかれ」という料理なのですね。
ちょっと興味があるのですが>>1は酒粕が苦手なので好みではないかもしれない…。

【トマトカレー編】

(昼)

利根「さて、提督よ。カレーの時間になったぞ」

提督「カレーの時間て何さ」

利根「む、知らんのか?金曜日の昼といえばカレーじゃろう!」

提督「いやそれは知ってるけど。カレーの時間って呼び方初めて聞いたぞ」

利根「当たり前じゃ。吾輩がさっき思いついた呼び方じゃからな」ドヤッ

提督「ドヤ顔して言うことじゃないだろうに」


提督「まぁいい。今日はどんなカレーを作ったんだ?」

利根「トマトカレーじゃ。明石の酒保から買ってきたホールトマトをそのまま使っておる」

利根「朝からじっくり煮込んだゆえ、まろやかに仕上がっておるぞ。召し上がれなのじゃ」コト

提督「おぉ、これはこれは…手間がかかっているだけあって見事としか言いようがないな」

トマトカレー「」ホカホカ

提督「固すぎず煮崩れすぎず、ちょうどいい固さに煮込まれたトマト」モグモグ

提督「飴色に香ばしく炒められたタマネギ。中までしっかり火が通って柔らかくなったジャガイモ」モグモグ

提督「そして肉…これは合い挽きミンチか。なるほど、そう来たか…ふむふむ」モグモグ

利根「ふふふ。吾輩とて艦娘の端くれじゃ、カレーには特別のこだわりを持っておる」

利根「吾輩がク○クパッド頼みじゃと思ったら大間違いじゃぞ!」ドヤッ

提督「…昨日ベチャベチャのチャーハン作った奴が言えることじゃないがな」

利根「やっ、やかましい!!あれはたまたまじゃ、たまたま!!」

提督「『卵入れすぎました』の間違いじゃね?」

利根「~~~~~~~!!!///」

提督「ま、利根いじりはこのくらいにしといてと」

皿「」カラッポ

提督「利根。これおかわりあるか?」つ 皿

利根「もちろんじゃ。少し待っておれ」


コンコン


提督「ん?お昼時に珍しいな。どうぞ」

ドアガチャ

伊良湖「失礼します。先日のアンケートを回収に伺いました」

提督「お、伊良湖か。ご苦労さん。アンケートならここにあるぞ」

提督「にしても『間宮の期間限定新メニュー募集』の欄、皆結構自由なこと書いてるな」

伊良湖「『食べても食べてもなくならないカレー』…ふふっ、誰が書いたかまるわかりですね」

提督「あの4人のうちの誰かだろうな、きっと」

提督「あぁ、そうだ伊良湖。昼飯まだなら食っていくか?ちょうどトマトカレーがあるぞ」

伊良湖「あ、いえ。お気持ちは有り難いですがお昼はもう…」グゥー

提督「…………」

伊良湖「…………」

提督「利根。トマトカレーもう1杯頼む」

利根「む?…おぉ、伊良湖が来ておったのか。ちと待っておれ」ヒョイ

伊良湖「…す、すみませんいろいろと」

提督「気にすんなって」



伊良湖「なるほど…それで利根さんにお料理を作ってもらってるんですね」

提督「あぁ。最近は結構上手くなってるぞ。俺も夫として鼻が高いよ」ハハハ

利根「て、提督!そういうのは人前でやるなとあれほど…////」カァァ

伊良湖「ふふっ、仲がよろしくて少し羨ましいですね。ではいただきます」パクッ



伊良湖「!!!!」

提督・利根『?』

提督「間宮の新メニューがトマトカレーに決定した?」

利根「そうじゃ。先ほど間宮の掲示板に貼り出されておっての」

利根「最初吾輩も信じられなかったんじゃが」

提督「…まさかあの昼飯の一件からこんなことになるとはな」

提督「お前のカレーを一口食べた伊良湖が顔色変えて間宮を執務室に引っ張ってきた時は何事かと思ったぞ」

利根「吾輩もレシピを細かく訊かれたが…まさかこのためとは思わなかったな」

利根「特に変わったものは入れてなかったはずなんじゃが…」


提督「まぁでも、間宮にも認められる腕前ってすごいぞ、利根」

提督「また作ってくれよ。ごちそうさまでした」

利根「うむ、もちろんじゃ!これからも期待しておれよ!」ニカッ

ここからの恵方巻き(19)ってどういうことなの…
というわけで恵方巻き編は明日になります。もう節分過ぎたけどキニシナイ!

>>172
コンマスレルールには反するかも知れないけど、
ここまでゾロ目が続いている以上、料理スキルについての底上げがあってもいいような……

逆に卵関連はマイナス補正でwwww

おはようございます。

>>177
補正っていうと多少凝った料理が作れるようになるとか、
他鎮守府からゲストが来るレベルの評判になるとかそういうことでしょうか。
ちょっと考えてみますね。アドバイスありがとうございます。

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