【ラブライブ!×fate】μ'sとAqoursで聖杯大戦 (368)

※ラブライブのキャラによる聖杯大戦のお話です。

※マスター陣がラブライブキャラ、サーヴァント陣はfateシリーズから安価で選出します。

※サーヴァント決め以外で安価はあまり出さない予定です。大まかな行動方針など決める時に出すかもしれません。

※尚fateにわかで細かい設定などを知らない為、参加資格のあるサーヴァントはfgoに登場している中でfgo material IIIまでに掲載されているサーヴァントとしたいと思います。

※細かい設定や口調などでおかしな点が出てくると思いますが、よろしくお願いします。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1484911083

【聖杯大戦のルール】
・μ's陣営とAqours陣営に別れて聖杯大戦を行います。

・開催場所は仮想空間。東側が秋葉原、西側が沼津となっています。

・本当に殺し合う訳ではなく、仮想空間内のゲーム的な感覚での戦いとなります。多少痛みはありますが、本当に負傷する訳ではなく、死亡しても仮想空間から排斥されるだけです。

・令呪は三画。令呪の譲渡、サーヴァント権の譲渡は可能です。

・サーヴァントが脱落しても、令呪を全て失っても死亡していなければマスターとしての権利は有したままです。

・自分陣営のマスターが全滅すると敗北です。
また各陣営の本拠地(μ's陣営:穂むら Aqours陣営:十千万)には聖杯が設置されており、それを破壊されても敗北となります。

・マスター陣のラブライブキャラは、それぞれの特性にあった魔術を使用できます。

・またリーダーである高坂穂乃果と高海千歌は【リーダースキル】を有しています。現段階で内容は判明しておらず、2人ともどんな能力なのか分かっていません。

・マスター魔術一覧

高坂穂乃果:【激励魔術】一定時間、サーヴァントのステータスアップ
園田海未:【射撃魔術】凜のガンド的な魔術を発動する
南ことり:【思考低下魔術】一定時間、相手の思考能力を低下させる。耐魔翌力が低いサヴァにも効果あり
小泉花陽:【回復魔術】対象の魔翌力を回復させる
星空凛:【敏捷魔術】一定時間、自身orサーヴァントの敏捷性をあげる。自身に使用する場合、Cランク相当の敏捷を得る
西木野真姫:【治癒魔術】対象の傷を回復させる
矢澤にこ:【囮魔術】対象の注意を引く
東條希:【予知魔術】少し先の未来を予知する。もちろん当たりも、外れも、未来が変わることもある
絢瀬絵里:【氷魔術】氷系の魔術を発動する


高海千歌:【激励魔術】一定時間、サーヴァントのステータスアップ
渡辺曜:【飛行魔術】一定時間、対象に飛行能力を付与する
桜内梨子:【妨害魔術】至近距離にいる相手の動きを阻害する。同姓相手だと効果アップ。
黒澤ルビィ:【耐久魔術】対象の耐久力を上げる。
国木田花丸:【予知魔術】少し先の未来を予知する。もちろん当たりも、外れも、未来が変わることもある
津島善子:【召喚魔術】ちびヨハネを召喚する。
黒澤ダイヤ:【防御魔術】敵の攻撃を防ぐ魔術シールどを発生させる
松浦果南:【自己強化魔術】超短時間、自身のパラメーターを大幅に向上させる
小原鞠莉:【炎魔術】炎系の魔術を発動する




・リーダースキル一覧
高坂穂乃果:【???】?????
高海千歌:【???】?????

ではまずはμ's陣営のサーヴァントを決めていきたいと思います。

まずはサーヴァントのクラスから。
選出できるクラスは、セイバー、アーチャー、ランサー、ライダー、キャスター、アサシン、バーサーカーまでの七種。
マスターは九人いるため、一種三回までのクラス被りは可とします。
それ以上のクラス被り、回答にそぐわないものは安価下とします。



高坂穂乃果のサーヴァントのクラス
↓1

南ことりのサーヴァントのクラス
↓2

園田海未のサーヴァントのクラス
↓3

よく見たらスレタイに安価って入ってなかったですね…。
一旦依頼だして、また立て直したいと思います。

了解しました。不慣れで申し訳ありません。
また今回の安価はクラス決めなので、

穂乃果:アサシン 海未:アーチャー ことり:ライダー

にしたいと思います。


では次にまきりんぱなの鯖クラス決めを。



西木野真姫のサーヴァントのクラス
↓1


星空凛のサーヴァントのクラス
↓2


小泉花陽のサーヴァントのクラス
↓3

真姫:セイバー 凛:アーチャー 花陽:ランサー
となります。

では、最後に


矢澤にこのサーヴァントのクラス
↓1

東條希のサーヴァントのクラス
↓2

絢瀬絵里のサーヴァントのクラス
↓3

にこ:バーサーカー 希:キャスター 絵里:バーサーカーで決定しました。


μ's陣営のサーヴァントクラスは以下のように決定しました。

穂乃果:アサシン
海未:アーチャー
ことり:ライダー
真姫:セイバー
凛:アーチャー
花陽:ランサー
にこ:バーサーカー
希:キャスター
絵里:バーサーカー


では次にサーヴァントを決めていきます。
なお、>>1で記載した通り【fgoに登場している中でfgo material IIIまでに掲載されているサーヴァント】をサーヴァントの選出条件にしたいと思います。
ストーリーなら第五章まで、イベントはZeroコラボまでとなります。
もし条件外のサーヴァントが安価となった場合は下の物を選択させてもらいます。


高坂穂乃果のサーヴァント(アサシン)
↓1

高坂穂乃果のサーヴァントは、エミヤ(アサシン)となりました。


園田海未のサーヴァント(アーチャー)
↓1

園田海未のサーヴァントは、エミヤ(アーチャー)となりました。


次に南ことりのサーヴァント(ライダー)
↓1

南ことりのサーヴァントはアストルフォに決まりました。


西木野真姫のサーヴァント(セイバー)
↓1

西木野真姫のサーヴァントはネロに決まりました。


次に星空凛のサーヴァント
↓1

星空凛のサーヴァントは織田信長に決まりました。

小泉花陽のサーヴァント
↓1

花陽のサーヴァントはロムルスに決まりました。

次に矢澤にこのサーヴァント
↓1

にこのサーヴァントは清姫に決まりました。

次に東條希のサーヴァント
↓1

にこのサーヴァントは玉藻の前に決まりました。


最後に絢瀬絵里のサーヴァント
↓1

絵里のサーヴァントはアステリオスに決まりました。

μ's陣営のサーヴァントは以下のように決定しました。

穂乃果:アサシン(エミヤ)
海未:アーチャー(エミヤ)
ことり:ライダー(アストルフォ)
真姫:セイバー(ネロ)
凛:アーチャー(織田信長)
花陽:ランサー(ロムルス)
にこ:バーサーカー(清姫)
希:キャスター(玉藻の前)
絵里:バーサーカー(アステリオス)

中々個性的ですね…。




では、次にAquorsのサーヴァントを決めていきます。
まずはクラスから。



高海千歌のサーヴァントのクラス
↓1

渡辺曜のサーヴァントのクラス
↓2 

桜内梨子のサーヴァントのクラス
↓3

千歌:アサシン、曜:ライダー、梨子:キャスターに決まりました。

では次に一年生トリオを。


黒澤ルビィのサーヴァントのクラス
↓1


国木田花丸のサーヴァントのクラス
↓2


津島善子のサーヴァントのクラス
↓3

ルビィ:バーサーカー、花丸:アサシン、善子:キャスターに決まりました。


最後に

黒澤ダイヤのサーヴァントのクラス
↓1


松浦果南のサーヴァントのクラス
↓2


小原鞠莉のサーヴァントのクラス
↓3

ダイヤ:セイバー、果南:アーチャー、鞠莉:ランサーで決まりました。

Aqoursのサーヴァントクラスは以下の通りとなります。

千歌:アサシン
曜:ライダー
梨子:キャスター
ルビィ:バーサーカー
花丸:アサシン
善子:キャスター
ダイヤ:セイバー
果南:アーチャー
鞠莉:ランサー



では、次にサーヴァントを決めていきます。


高海千歌のサーヴァントは?
↓1

千歌のサーヴァントはジャックに決まりました。

渡辺曜のサーヴァントは?
↓1

曜のサーヴァントはメイヴに決まりました。

桜内梨子のサーヴァントは?
↓1

梨子のサーヴァントはアマデウス仮め……アマデウス・モーツァルトに決まりました。

黒澤ルビィのサーヴァントは?
↓1

ルビィのサーヴァントは坂田金時に決まりました。


国木田花丸のサーヴァントは?
↓1

花丸のサーヴァントは静謐のハサンに決まりました。

津島善子のサーヴァントは?
↓1

善子のサーヴァントはメディアリリィに決まりました。

黒澤ダイヤのサーヴァントは?
↓1

ダイヤのサーヴァントはデオン(性別不詳)に決まりました。

松浦果南ののサーヴァントは?
↓1

果南のサーヴァントは子ギルに決まりました。

最後に小原鞠莉のサーヴァントは?
↓1

鞠莉のサーヴァントはエリザベートに決まりました。

Aqoursのサーヴァントは以下の通りとなります。

千歌:アサシン(ジャック・ザ・リッパー)
曜:ライダー(メイヴ)
梨子:キャスター(アマデウス・モーツァルト)
ルビィ:バーサーカー(坂田金時)
花丸:アサシン(静謐のハサン)
善子:キャスター(メディア・リリィ)
ダイヤ:セイバー(シュヴァリエ・デオン)
果南:アーチャー(子ギル)
鞠莉:ランサー(エリザベート)


となります。
これまた個性的な面々ですね…。


本日は以上として次からは本編を描いていきたいと思います。
なお、聖杯大戦といってもそんなマジもんではなく、お祭りどんちゃんバトルがしたいだけなので、適当に肩の力を抜いてみて頂けると幸いです。

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

寝る前に見てみたら凄い事になってますねw
まぁ、本当にしょうもない糞SSになると思うので荒らされても仕方ないですがw
ノンビリ書くつもりなので、荒らすなり見切りをつけるなりハナクソほじるなり、自由に楽しんで下さいな

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