穂乃果「超高校級の」千歌「奇跡だよっ!」 (1000)

ダンガンロンパV3発売記念
ラブライブ!キャラでダンガンロンパっぽいことします。

以下注意
・作品の性質上キャラが死にます。推しが死んだり犯人だったりしても悪しからず。
・裁判とか結構ガバガバです。
・安価もしてみようと思いますが人がいなかったり気分で勝手に進めます。

拙い文章ですがよろしくお願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1484148319

私の名前は高海千歌!
好きなものはみかんとカラオケ。
特技は……これといってないけれど、強いて言うなら旅館で昔からよくやる卓球かな?
あ、旅館っていうのはウチの実家のことなんだ! 
実家が旅館。私が普通の人とほんのちょっと違うことと言ったらそれくらい。
そんなどこにでもいるごく普通の私の元にある日、一通の手紙が届いた。

名門『音ノ木坂学院』への入学案内だ。

国立音ノ木坂学院。日本人、いや世界中で知らない人はいないだろう超超超超超名門高校!
この音ノ木坂学院には全国の高校生の中から特定の分野において超一流の生徒だけが入学を許可される。
そんな凄い学校になんで私が……って思ったんだけど、どうやら毎年一枠だけ全国から抽選で選ばれた生徒が招待入学されるらしい。
そして、そんな超絶ラッキーな人に与えられる称号がある。

超高校級の幸運!!


超高校級の幸運『高海千歌』

これを初めて聞いたとき、正直私には皮肉だなって思った。
私はたまに奇跡を起こす。
私が生まれたその日その時間、地球の反対側ブラジルでは5年に一度と言われるマグニチュード5相当の地震が起きた。
幼稚園の頃、商店街で初めて引いた福引では一等の温泉旅行が当たった。
小学生の頃、たまたま遊んでいた砂浜から新種の恐竜の化石を見つけた。
中学生の頃、修学旅行のバスが事故に遭ってクラスメイトが全員死んだとき、私は季節外れのインフルエンザで休んでいた。
私は親戚中から幸運だ、奇跡だなんてもて囃された。
でも、そのとき一度に沢山の友達を失った私は世界中の誰よりも不幸だと思った。

そして高校生になった私は今――

音ノ木坂学院の門の前に立っている。

音ノ木坂学院の門のまえにたっている。

音ノ木坂学院の門のまえにたって……い、る……?

―――――――――――
――――――――
―――――
――

PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ~!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え~と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。

千歌「そういえば、私たちはなんで眠っちゃってたのかな? 今日は入学式のはずだったよね」

穂乃果「う~ん、なんでだろう? でも、私は入学式とか長い話を聞くとよく寝ちゃうし」

千歌「私も」

穂乃果「だよね~」エヘヘ

千歌「それじゃあ、入学式の途中で寝ちゃった私たちはそのまま寝ぼけて教室まで来ちゃったってことですかい?」

穂乃果「その線が濃厚ですな、千歌警部」

なんだろう、この人とは妙に波長が合う。まるでずっと前から友達だったような。

穂乃果「そうだ、目が覚めたなら少しこの学院を見て回るといいよ。他にも同級生がいっぱいいるみたいだし」

千歌「そうなんだ。穂乃果ちゃんは?」

穂乃果「私は一通り顔合わせしたし、ここでゆっくりしてるよ」

千歌「そっか、それじゃあ行ってくるね」

「おやおや、眠り姫のご登場やん」

「あなただってぐっすり眠っていたでしょ」

千歌「えっと、初めまして! 私は高海千歌って言います!」

「元気のええ子やね。ウチは東條希。超高校級の占い師や! ウチの占いは三割当たるッ!」


超高校級の占い師『東條希』


「……私は絢瀬絵里よ。一応超高校級のバレリーナなんて呼ばれているわ」


超高校級のバレリーナ『絢瀬絵里』


千歌「うわぁ……超高校級の占い師に超高校級のバレリーナ。わたし、本当に音ノ木坂学院に入学したんだ……!」

希「あはは、周りが一流だとやっぱり少し緊張しちゃうよなぁ。わかるで」

千歌「い、いえ、実はわたしの才能っていうのは超高校級の幸運なもので……」

希「へぇ、君が噂の。まあ、ウチは一流だろうとド三流だろうとそんなの全然気にせんで仲良くやってこーな!」

千歌「ド三流って! いきなりストレート!」

希「おお! いいツッコミ! 今のは軽いジョークだから堪忍してな」

千歌「なぁんだ。でも、それくらいネタにしてくれた方がかえって気が楽だよ。ありがとう!」

絵里「あなたたち、随分お気楽ね。こんな状況だっていうのに」

希「まあまあ、そんなに角を立てなくたってええやん。挨拶くらいはゆる~くやらないと」

千歌「? 何かあったんですか?」

絵里「何かって、いきなり目が覚めたら知らない教室で眠っていたのよ? 気味が悪いと思わないの?」

千歌「えっ、みんなもそうだったの? 私と穂乃果ちゃんは入学式で寝ぼけてそのまま教室で昼寝しちゃっただけかと思ってたのに」

絵里「……呆れた」

希「うーん、確かにこの状況はちょっと不気味やね。出口も全部締まってるし、他のみんなも困惑しとるみたい」

千歌「そんな、出口が……」

絵里「少しは状況がわかったみたいね。まあ、このまま何事もなくことが運ぶのを祈るのね」

私たちが眠っている間に音ノ木坂学院で何かが起こった。そう考えればいいのかな?
とにかくもう少し情報を集めなきゃ。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あなたも、ヨハネのリトルデーモンにしてあげる」フッ

「リトルデーモン? よくわからないけど未来ずらー!」キラキラ

「頑張ルビィ!」ピギィ

千歌「前言撤回だよぉ……」

千歌「あ、あのぉ、初めまして。私は高海千歌って言います。超高校級の幸運っていう運だけで音ノ木坂学院に入学したんだ!」

「超高校級の幸運? ふっ、それならばこの私はさしずめ超高校級の不運。なぜなら私は泣く子も黙る漆黒の堕天使ヨハネなのだから!」

「あ、この子は津島善子ちゃん。超高校級の生主をやってるずら」

善子「ちょっとずら丸ぅ!?」


超高校級の生主『津島善子』


千歌「堕天使ヨハネ……? って、あのヨハネ!? 凄い、本物!? よく2525動画視てます!」

善子「あ、ありがと。その……ヨウチューブにも動画あげてるから視てね?」

千歌「うわぁ……すごいや。まさかあのヨハネが音ノ木坂学院に入学するなんて。ネットニュースでちらっと見かけたけど本当だったんだ」

善子「ま、まあ私ほどの超一流なら当然ね」

「おらの名前は国木田花丸。超高校級の図書委員をやってるんだ。最近のおすすめはなんといっても腐川冬子作品! これで決まりずら!」


超高校級の図書委員『国木田花丸』


千歌「超高校級の図書委員? それって具体的にどんな才能なの?」

花丸「うーん、中学の頃の図書室の本の内容と場所は全部覚えていたかな」

千歌「ぜ、全部!?」

花丸「うん。そんなに広い図書室じゃなかったから。あとは文学賞の審査員をしたり、面白かった本のレビューを書いたり」

千歌「ほえ~。私は漫画しか読まないからよくわかんないや」

花丸「おらは図書室にあるなら漫画も読むずら。ブラックジャックとかドラゴン桜とか面白いよね!」

千歌「うんうん! あの手の漫画ってどこの学校にもあるよねー」

花丸「漫画も立派な本ずら! おらは平等にすべての本を愛するからねッ!」フンス

千歌「それじゃあ今度漫画の話をしようね!」

「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

「はぁ、早くここから出たいですわね」

「そうだねー。あの監視カメラとかもなんとなく嫌な感じがするしね」

千歌「あの、こんにちは! 私、高海千歌って言います。一応超高校級の幸運ってことで音ノ木坂学院に入学しました!」

「あら、ようやく起きたのですの? 私は黒澤ダイヤよ。黒澤グループの令嬢として仕方なくこの学院に入学しましたの」


超高校級の令嬢『黒澤ダイヤ』


千歌「あなたがあの黒澤グループの……。さっき妹さんにも会ったよ!」

ダイヤ「あら、あのノロマも音ノ木坂に入学したのですか? 今知りましたわ」

千歌「えぇ!? その、あんまり妹さんとは仲が良くないんだね……」

ダイヤ「そんなことないですわよ。わたくしの靴を温めたり、あれでもそこそこ仕えますわ」

千歌「せ、戦国時代じゃないんだから……」

ダイヤ「まあ、とにかく。わたくしの足を引っ張るようなことだけはくれぐれもなさらぬように。わたくしからは以上ですわ」

流石黒澤グループの跡取り……。ちょっぴり怖い人だな。

「やっほー、千歌ちゃんって言ったっけ? 私は松浦果南。超高校級のダイバーなんだ」


超高校級のダイバー『松浦果南』


果南「実家がダイビングショップを経営してて小さい頃からよく海に潜って遊んでたんだ。その影響で水の中にいるときの方が気分が落ち着くんだよね」

千歌「へぇ~、河童みたい!」

果南「その例えはどうなんだろう……」

千歌「超高校級のダイバーってどの辺が超高校級なの?」

果南「うーん、そうだなぁ。新種の魚をたくさん見つけているよ。海洋学者のお母さんの調査船によく乗せてもらったりするんだ」

千歌「おお、それは凄い!」

果南「千歌ちゃんは魚は好き?」

千歌「うん、大好きだよ! マグロにサーモン、あとサンマの塩焼きとかも美味しいよね!」

果南「全部食べ物の話じゃん……。まあ、私も好きだけど」

千歌「うちの実家も海に近いし今度やってみるね!」

みんなすごい才能を持ってるんだなぁ。
それに比べて私は……。
いけないいけない! 人よりちょっぴり前向きなのが私の数少ない長所なんだから!

「それにしてもかよちん久しぶりだねー」

「久しぶりって言っても一か月ぶりくらいだよ?」

千歌「二人は前からの知り合いなの?」

「そうだよー! 凛とかよちんは小さい頃からの幼馴染なんだ!」

「小さな集落みたいな村だったからご近所さんとの繋がりが強くて凛ちゃんとは家族同然の関係なんだ」

千歌「ほえ~。幼馴染で音ノ木坂学院なんてすごいなー。あ、私は高海千歌って言うんだ! 才能は超高校級の幸運。あまり自慢できるものはないけどよろしくね!」

凛「凛は星空凛! 超高校級の陸上部なんだよ!」


超高校級の陸上部『星空凛』


凛「小さな村だったから走ってばかりいたからかな? いつの間にかオリンピック代表になってたにゃ」

千歌「オリンピック!? うわぁ、それは超高校級だぁ」

凛「かけっこなら負けないよ! でも、長距離はあんまり自信ないかなー」

千歌「短距離専門なんだね」

凛「うん。準備運動のハーフマラソンではいっつも2番なんだ」

千歌「それでも2番なんだね。ていうか、準備運動でハーフマラソンって……」

凛「10kmまでなら体力が持つんだけどね。短距離だし!」

千歌「10kmが短距離? や、やっぱり超高校級は格が違うなぁ……」


「あ、あの、私は小泉花陽って言います。超高校級の農家っていう名の通り美味しいお米を作ってるんだ♪」


超高校級の農家『小泉花陽』


千歌「小泉? もしかして小泉米っていうのは……」

花陽「あ、うちのブランドを知ってるんだ。嬉しいな」

千歌「知ってるも何も、小泉米と言ったらこしひかりと並んで有名なブランドだもん」

花陽「うちのお米は研究と改良を重ねて、丈夫でおいしいものを沢山作れるようにしてあるんだ。世界の食糧難に少しでも貢献できるといいな」

千歌「私と同じくらいの年の子が国際問題に取り組んでるなんて、尊敬しちゃうなぁ」

花陽「ここにいる人はみんな自分の才能を社会に生かしたいと思っているんじゃないかな?」

千歌「私でも何かの役に立てるかな?」

花陽「もちろん! 千歌ちゃんもそのためにここに来たんでしょ?」

千歌「! うん! ありがとう」

そうだよね。才能だけが全てじゃない。
私は私にしかできないことをやればいいんだ!

「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え~? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば~。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ~、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの~!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね~♪ でもでも~、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ~んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ~お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。

千歌「さて、これで一通りあいさつは終わったかな? 私含めて17人か。これから三年間を共にする仲間。仲良くなれるといいな」

穂乃果「おーい、千歌ちゃーん! みんなにあいさつは済んだ?」

千歌「うん、済んだよ。あ、そういえば穂乃果ちゃんの超高校級の才能は何なの? 聞くの忘れちゃってたね」

穂乃果「私の才能は……よく思い出せないんだ……。記憶喪失っていうのかな? その部分だけぽっかりと記憶が抜けちゃってて」


超高校級の???『高坂穂乃果』


千歌「記憶喪失……? それって、いつから思い出せないの?」

穂乃果「……わからない。ちょっと前のような気もするし、ずっと前のような気もする」

千歌「そんな……」

記憶喪失なんてリアルで初めて聞いた言葉は現実味がなくって私を不安な気持ちにさせた。
何かよくないことが起こる前触れのような。
そして、不安に満ちた校舎の中にチャイムが鳴り響いた。

キーンコーンカーンコーン

千歌「な、チャイム?」

穂乃果「見て、モニターに何か映るよ」

ブブブ……

『えー、みなさん。目が覚めたみたいですね。それじゃあ、早速今から講堂にお集まりください』

ブツン――

黒いシルエットは私たちにそれだけ言い残して消えてしまった。

梨子「な、何いまの……」

果南「講堂に来いって言ってたね」

ルビィ「ちょっと怖いかも……」

希「何か嫌な予感がするね」

ことり「どうしよう……。とりあえず行った方がいいのかな?」

真姫「別に行かなくてもいいんじゃない?」

海未「そういうわけにはいかないでしょう。現状、少しでも手がかりが必要です。みんなで行くべきです」

ダイヤ「ちょっと、あなた。勝手に仕切らないでくださる? わたくしは誰にも指図されたくありませんの」

海未「はぁ? 別に指図などしてませんが。それではあなたは一人でここに残ればいいではないですか」

ダイヤ「残るだなんて一言も言ってませんわ。わたくしはあなたのような人が場を取り仕切るのが気に喰わないだけですわ」

凛「いいぞー! もっとやれー!」

花陽「け、喧嘩はよくないよ……」

花丸「そんなことよりお腹空いたずらー」

にこ「にこもう歩けなーい」

曜「超高校級の高校生……。なんてまとまりがないんだ。流石だね!」

善子「褒めてどうすんのよ!」

絵里「ちょっと、今は喧嘩なんかしている場合じゃないわ。とりあえず講堂に……」

うみダイ「「あなたは黙っていてください!!」」

絵里「……」ビクッ

千歌「あわわ……どうしよう。話が全然進まないよー」

登校初日から既に一触即発……というかすでに即発しているような……。
超高校級の人たちはプライドとか高そうだし一筋縄ではいかなそうだな。
どうしよう……。

穂乃果「よーし、講堂だね! 行っくぞー! 私が一番乗りだー!!」ガシッ

千歌「わわっ!? ほ、穂乃果ちゃん!? 引っ張らないでー!」

穂乃果「みんなも早く来なよー! 先着順の情報とかあっても教えてあげないよー!」


<講堂>

結局私は手を引っ張られたまま講堂まで連れていかれました。
他の皆も何だかんだ口々に文句を言いつつもぞろぞろと講堂へと集まってきた。
高坂穂乃果。才能は不明だけど、彼女にもきっと何か凄い能力があるに違いない。

「ふふ、全員集まったみたいね♪」

タイミングを見計らって壇上に一人の女の子が現れた。
見た目は私たちとほとんど同じに見える。というか、私たちと同じ制服を身に着けていた。

凛「あれ? 凛たちのほかにもう一人入学生がいたんだね」

にこ「おお、金髪? ハーフかしら」

果南「金髪ハーフならここにも一人いるわよ」

絵里「私はクォーターだから」

「うーん、私が入学生っていうのは半分正解かしら?」

梨子「どういうこと?」

「それじゃあ、改めて自己紹介させて貰うわね。私の名前は小原鞠莉。この音ノ木坂学院の生徒にして理事長よ! そうね、あなた達流の言い方をすれば超高校級の理事長ってところかしら?」


超高校級の理事長『小原鞠莉』

千歌「生徒が理事長? そんなの聞いたことないや」

希「まあ、音ノ木坂学院だしギリ納得かな」

真姫「それで、理事長が講堂に私たちを集めたってことはこれが入学式ってことでいいのかしら?」

鞠莉「ええ、そんな感じよ。でも、入学式なんて面倒なことはしないわ。そんなの書いてもつまらないしね」

善子「さらっとメタ発言……」

鞠莉「まあまあ、長い話をだらだらするのは性に合わないの。だから単刀直入に要点だけを話していくわ。皆さんのこれからの学園生活について」

鞠莉「まず一つ! 今日から皆さんにはこの学院で共同生活をして貰います。期限はありません。つまり一生ここで暮らすってこと♪」

千歌「……一生?」

ダイヤ「どういうことですの? ちゃんと説明してちょうだい」

鞠莉「あら、そのままの意味よ? 宿泊施設は完備しているから、そこで仲良く楽しく共同生活。どう、素敵でしょ?」

花陽「い、意味が分かりません! そんなことをする目的が何かあるんですか?」

鞠莉「目的ねぇ。単純に面白そうだったからってのもあるけれど、強いて言うならより強い希望を作り出すため、かしら。希望同士は相互に作用して強め合うものっていうのが持論なの。絆パワーってやつ?」

海未「はぁ、仮に目的がそうであったとしても、私たちにこんなことをして許されるはずがないでしょう? 私たちは超高校級の才能を持ついわば期待の星。警察や下手をしたら国家が動きますよ」

鞠莉「ここは『国立』音ノ木坂学院よ。国家規模の機密プロジェクトが行われていても不思議ではないでしょ?」

曜「わ、私たちの人権はどうなるの?」

鞠莉「うーん、残念だけど、あなたたちは囚われの身ってことね。大人しくここのルールに従ってもらうしかないわ」

ルビィ「そ、そんな……」

花丸「どうやら今は大人しく言うことを聞くしかないってことみたいだね」

ことり「どうしてもここから出してもらうことは出来ないんですか……?」

鞠莉「どうしても? どうしてもっていうなら方法は無くもないわ。この学院を卒業するための特別ルールを用意したの!」

梨子「なんだ……よかった。ちゃんと出られるのね」

鞠莉「……」ニヤリ

千歌「……! そ、その方法って?」



鞠莉「それはね、誰かを殺すことよ♪」

鞠莉「殺し方は何でもOK! 刺殺、絞殺、撲殺、毒殺、呪殺、圧殺、焼殺。あなただけの死の花を咲かせてちょうだい! んん~、シャイニー☆」

果南「じ、冗談、だよね? 人を……こ、殺すなんて」

鞠莉「私は本気よ? 考えただけでもゾクゾクしちゃう……。超高校級の才能を持つ希望同士のコロシアイ……あぁ、なんて絶望的なの……」

真姫「こいつ……頭がおかしいんじゃないの」

にこ「それに関しては同意よ。そんなこと、できるわけないもの」

ダイヤ「いいえ、できるできないの問題ではないですわ。今の話、この中で真に受けた方、まさかとは思いますがいらっしゃいませんよね?」

一同「「!!」」

曜「そ、そんなこと、あるわけ……」

希「ない、とは言い切れないかもしれない、か」

鞠莉「ふふ、言っておくけれど私は嘘は吐かないわ。ちゃんと約束は守る。ただし、卒業できるのは誰かを殺した『クロ』だけ。それもそのクロは他の人に殺人を犯したことを知られてはいけないわ」

絵里「やるなら完全犯罪にしなさいってことね」

鞠莉「そう♪ もしクロがみんなを出し抜いて完全犯罪を成立させれば、クロだけが卒業。代わりに残ったシロ達には全員オシオキが待っているわ」

鞠莉「逆にシロ達がクロの正体を見破ることが出来たら、クロのみがオシオキを受けることになるわ。この場合は残ったシロ達はそのまま学院生活を継続してもらうわ」

善子「そ、その『オシオキ』っていうのは何のこと……?」

鞠莉「そうねぇ。まあ、わかりやすく言うと処刑、かしら」

凛「にゃ……? しょ、しょけいって殺されちゃうってこと……?」

鞠莉「ここから出るためなんだから、それくらいのリスクは負ってもらわなきゃ不公平でしょ?」

花陽「うぅ……ちょっと吐き気が……」

ルビィ「どうしてそんな酷いこと……」

海未「……もう、これ以上あなたの話は聞いていられません」

穂乃果「私ももう我慢できない! 第一こんな奴の言う通りになんかしなければいいんだよ!」

曜「そうだよ! 今ここでこいつを捕まえれば全部解決するんだッ!」ダッ

鞠莉「Oh! 理事長への暴力行為は校則で禁止されているのですよ?」

曜「そんなの関係ない!」ガシッ

鞠莉「……仕方ないですねぇ」

鞠莉が懐から何かを取り出すのを私は見逃さなかった。

千歌「!! 危ない、曜ちゃん!!」

パンッ!

乾いた音が広い講堂に反響した。
鞠莉の構えた短銃の口からは白い煙が漏れていた。

千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。

千歌「えへへ、まさかこんなに早く看てもらうことになるなんて」

真姫「はぁ、全く無茶しすぎなのよ。一歩間違えれば死んでいたかもしれないのよ」

曜「わ、悪いのは全部わたしだよ! 本当にごめんね、千歌ちゃん」

千歌「ううん、気にしないで。みんなが無事でよかったよ」

保健室には一通りの救護セットが揃っているようだった。
太ももに受けた傷からは銃弾が取り除かれ、今は包帯が巻かれている。
流石は超高校級の医者だ。

真姫「思ったより傷は深くないみたい。でも、当分は安静にしてなきゃダメよ。車いすは流石になかったけれど、ほら松葉杖を使いなさい」

千歌「松葉杖かー。初めて使うな」

曜「千歌ちゃん、私も出来る限りの手伝いはするからね! 命の恩人だもん!」

千歌「うん、ありがとう」

ガラッ

穂乃果「千歌ちゃん、大丈夫!?」ガシッ

千歌「おわぁ!? 穂乃果ちゃん!?」

真姫「こら、ケガ人よ」チョップ

穂乃果「あいてっ!」

梨子「もう、あの時は心臓とまるかと思ったよ」

海未「私も自分の軽率な発言を反省しています……」

千歌「私は全然大丈夫なんで頭を上げてください!」

真姫「それで、そっちはどうだったの?」

海未「はい、あの後、鞠莉から再び忠告をもらいました。次はない、と。彼女はボタン一つでこの校舎内を毒ガスで充満させることができると言いました。真偽は不明ですが今後手出しはするべきでないかと」

曜「私も、気を付けるよ」

梨子「それからこんなものを貰ったの」

・電子生徒手帳を手に入れた!

千歌「へーこれって生徒手帳になってるんだ」

梨子「細かい校則も書かれているみたいだからちゃんと目を通せってさ」

千歌「どれどれ」

1.生徒達はこの学園内だけで共同生活を行いましょう。共同生活の期限はありません。

2.夜10時から朝7時までを“夜時間”とします。夜時間は立ち入り禁止区域があるので、注意しましょう。

4.音ノ木坂学院について調べるのは自由です。特に行動に制限は課せられません。

5.理事長こと小原鞠莉への暴力を禁じます。また、監視カメラ及びモニターの破壊を禁じます。

6.仲間の誰かを殺したクロは“卒業”となりますが、自分がクロだと他の生徒に知られてはいけません。

7.校則は順次追加される場合があります。

真姫「まったく悪趣味よね」

曜「夜時間か。この立ち入り禁止区域ってのは?」

海未「食堂への立ち入りが禁止されるみたいです。食べ物の補充をするためだと言ってました」

曜「食べ物は毎日補充されるってことか。あの鞠莉って人、本気で私たちをこの学校から出させないつもりみたいだね……」

校則の六番。その部分だけが嫌らしい輝きを放ち、私の脳裏に焼き付いて離れなかった。

穂乃果「そうだ! このあとみんなで探索をすることになっているんだけれど……」

真姫「千歌はその足じゃ無理ね」

千歌「だよねー」

曜「私は千歌ちゃんと一緒にいるよ」

真姫「私も一応残るわ」

海未「それでは探索が終わった後に食堂に集合することになっていますので」

千歌「それじゃあ食堂で待ってるね!」

穂乃果「私お腹ぺこぺこだよー」

真姫「さっき少し見たけど一通り食材は揃っているみたいだったわ」

梨子「あ、それじゃあ私、何か用意して待ってますね」

曜「待機組でみんなの食事を準備って感じかな?」

真姫「そうしましょう」

穂乃果「それじゃあ、また後でねー!」

梨子「とりあえずサンドイッチをたくさん作ってみたんだけど、みんな口に合うかしら?」

凛「梨子ちゃん、ありがとにゃー! いっただきまーす!」

にこ「にこは卵焼きのサンドイッチにしよーと♪」

花丸「ずらっ!? このサンドイッチ、トマトしか入ってないずらー!」

真姫「それは私が作ったのよ。おいしいでしょ?」

果南「焼きそばのサンドイッチ……意外とおいしい」

花陽「お米はないよね?」

ダイヤ「みなさん食べるのもいいですが、そろそろ報告をしてくださらないかしら?」

希「あ、それじゃあうちからさせてもらうね。うちは1Fの学生寮を調べたんよ」

希「学生寮は食堂を出て右手の寄宿舎にあるんやけど、校舎とは別に作られた建物みたい。だから、校舎と寄宿舎の間には短い渡り廊下があるんよ」

にこ「渡り廊下? それって外に通じてるってこと?」

希「残念ながら周りをガチガチのコンクリートで固められていたな」

にこ「ですよねー」

希「それで、校舎と寄宿舎は二枚の扉を抜けないと移動できなくなっているみたい。どっちもカギはかかっとらんかったよ。それで学生寮なんだけど……」

穂乃果「はいはーい! 学生寮は私と凛ちゃんも一緒に調べたよ!」

凛「学生寮は一人一人にちゃんと個室があったよ!」

希「そこで驚くべき事実に我々は直面したのだ」

千歌「驚くべき事実?」

善子「何よ、もったいぶらず教えてよね」

希「……理事長の部屋もあったんや」

一同「「……えーー!!?」」

鞠莉「シャイニー!! 呼んだかしら?」

海未「な、なんであなたの部屋まであるんですか!」

鞠莉「えー、だって私だって理事長である以前にこの音ノ木坂の生徒なんだから当然じゃない? 仲間外れはひどいじゃない」ヨヨヨ

ことり「でも、鞠莉ちゃんがいたら安心して眠れないかなぁって」

鞠莉「大丈夫! 私は一切殺人には加担しないから! あくまで共同生活の同居人としてみなしてちょーだい」

花丸「腑に落ちないずらぁ……」

穂乃果「まあまあ、鞠莉ちゃんの部屋があるのはびっくりしたけれど報告を続けるね! 部屋の前にはそれぞれのネームプレートとイラストが貼ってあるから後で確認してみてね!」

穂乃果「部屋はみんなの電子生徒手帳で開くよ! 当然だけど他の人のを使っても開かないよ。それからホテルみたいにオートロックではないから内側から鍵を閉めるときはちゃんとつまみを回さないといけないみたい」

凛「部屋の中にはベッドとシャワールームとクローゼットがあるくらいで特に仕掛けとかはなかったよ。トイレはないみたいだから廊下に備え付けの共同トイレを使ってね! まあ、凛はシャワーを浴びるときにしちゃうけど」

花陽「凛ちゃん? 女の子なんだからちゃんとおトイレでしようね?」

凛「にゃー、かよちん目が怖いにゃ……」

穂乃果「鞠莉ちゃんから聞いたんだけど、夜時間の間はシャワーが出なくなるらしいよ」

希「それから部屋の中は完全に防音みたい。廊下はもちろん隣の部屋でどんなに大きな音を出しても聞こえなかったよ」

穂乃果「大きな声出しました! でもダメでした!」

希「あと寄宿舎の方にはトラッシュルームも完備されとったよ。でも鍵がなかったから使うことはできんかったな」

鞠莉「はーい! 鍵は私が持ってまーす! 校舎のあちこちに設置したゴミ箱のごみは基本的に私はノータッチだから、当番でも決めて定期的にトラッシュルームで処分してね。あ、鍵は食堂の壁に掛けておくわね」

絵里「まあ、当番は追々決めればいいかしら?」

希「せやね。うちらからの報告はこんな感じかな?」

花陽「それじゃあ、次は私とルビィちゃんで1Fを探索した結果を報告するね」

ルビィ「食堂を出て正面にはランドリーと共同浴場がありました。どちらも24時間使用が可能みたいだから、夜時間に入浴したい人はここを使えばいいと思うよ」

真姫「ま、夜時間にそんな無防備なことできればの話ね」

ルビィ「そ、そうだね……」

花陽「それから大きな倉庫を見つけたよ。お菓子や携帯食や水もあったから、食堂が封鎖される夜時間でも食事が摂れるみたい。他にも生活必需品は一通りそろっていたよ」

鞠莉「ちなみにこの倉庫も食堂と同様の理由で夜時間に閉鎖するわ。持ち出しの制限はないから、携帯食は部屋に常備しておくことをおすすめするわ」

穂乃果「至れり尽くせりだね」

海未「穂乃果、全ての元凶は彼女にあることをお忘れなく」

穂乃果「そっか!」

鞠莉「あらぁ、私はみんなで楽しくエンジョイしたいのにぃ」

果南「楽しくエンジョイって……」

ルビィ「それから1Fにあったのは玄関と視聴覚室、保健室に講堂、それから空き教室が一つ」

花陽「あと一つだけ開かない扉があったよ。真っ赤な両開きの扉でちょっぴり不気味だったな」

千歌「玄関からはやっぱり出られない感じ?」

海未「それについては私たちから。私と果南は玄関をはじめとした出口がないかを調べました」

果南「こう見えて結構腕っぷしの強さには自信があるんだけれど、扉はびくともしなかったね」

海未「倉庫から持ってきた木刀で思い切り殴ってもみたのですが、木刀の方が折れてしまいました」

曜「木刀が折れるって……」

凛「馬鹿力にゃ」

果南「他にも校舎中の窓を一つずつ調べてみたけれど脱出できそうな場所はひとつもなかったね」

海未「私たちからは以上です」

花丸「次は二階だね。二階にはおっきな図書室があったずら!」フンス

善子「魔界の魔道図書館には足元にも及ばなかったけれどね」フフン

ことり「それじゃあ、もしかしたら重要な情報が隠されているかもしれないね!」

善子「む、無視!?」

花丸「あの本を全部調べるのは大変そうだね。ざっと探したけれどこの学校に関する記録みたいなものは見つからなかったよ」

善子「だけど、私は見つけてしまったの。図書室の奥にひっそりと佇む禁断の書庫への扉を!」

梨子「そう簡単には手がかりは掴めないか」

善子「だから、無視しないでぇ!!」

花丸「あ、禁断の書庫かはわからないけれど、確かに図書室の奥には鍵のかかった部屋があったよ」

千歌「や、ややこしい……」

ダイヤ「それでは、その奥の部屋には何か重要な手がかりが隠されている可能性が高いですわね」

善子「その後私はずらまるがずっと本に夢中になっていて暇だったから隣にあった談話室で休んでいたわ。コーヒーや紅茶が沸かせるようになっていて、一息つくのにちょうど良さそうだったわね」

善子「あと、暖炉もあったんだけれど火を起こす道具がなかったから着けられなかったわ」

花丸「暖炉にコーヒー……。本を読むのにちょうど良さそうずら」

善子「私たちからはこんなところよ」

ダイヤ「私はエリーチカと一緒に体育館とプールを見つけましたわ」

梨子「エリーチカって?」

絵里「私のことよ」

ダイヤ「わたくしのような上流階級はバレエを嗜みで観るのですが、エリーチカの評判は素晴らしいものですの。わたくしもファンですわ」

絵里「さっきは怒鳴ったくせに……」

ダイヤ「体育館とプールは少し特殊な構造をしてますの。まず、それぞれに入るには更衣室を経由しなければなりません。更衣室はさっき言っていた談話室の前にありますわ。更衣室に入って左手に体育館、右手にプールへの扉がありますわ。そして、この更衣室の中に人がいる時は廊下側の扉には外からロックがかかるのよ」

絵里「もちろん内側からは廊下に出ることが出来るし、プールや体育館の方から更衣室への出入りは自由よ」

真姫「なんでそんな面倒な造りにしたのかしら」

鞠莉「だって、着替えている最中に廊下から丸見えになるのって嫌じゃない?」

真姫「まあ確かにそうだけれど、いちいち手が込んでいるのね」

穂乃果「流石音ノ木坂学院だね!」

鞠莉「ちなみに赤外線センサーが部屋の四隅に設置してあるから部屋のどこにいてもロックは掛かるから安心してね」

ダイヤ「体育館の方はバスケットコート二面分ほどの普通のものでしたわ」

絵里「プールは25mの温水プールだったわ。ちょっとした運動によさそうね」

凛「運動できる場所があってよかったにゃ」

曜「少しくらい体を動かせないとなまっちゃうもんね!」

ことり「それじゃあ、最後にわたしとにこちゃんで気になる部屋を見つけたから報告するね」

千歌「気になる部屋?」

にこ「それはね……アイドル研究部の部室よ!!」

ことり「にこちゃんにぴったりだよね♪ 中にはとーっても素敵な衣装がたくさんあったんだぁ」

にこ「アイドル衣装だけじゃなくって着ぐるみとかコスプレ衣装まで何でも揃っていたにこ♪ アイドルに関するグッズもよりどりみどりだったし、あぁ、ここが天国?って感じだったわ!」

ルビィ「コスプレ衣装まであるなんて……! どんなものがありました?」

ことり「美少女仮面マスカレードでしょ、ラブラブライフにプリマジシリーズにそれから私の大好きなメイドin大和撫子♪ 他にもいっぱいあったよ~」

ルビィ「そ、それはまさしくパラダイス……楽園だよぉ!!」

にこ「あのアイドル衣装は90年代アイドルのオマージュに間違いないわ! 胸のリボンにアレンジが入っていて……」

花陽「なんと! 解散ライブの衣装に結成ライブの衣装のデザインを取り入れるなんて、これ以上の極上のファンサービスはありませんっ!」

梨子「なんか一部で凄い盛り上がってるね」

曜「せ、制服の衣装もあるのかな……」ソワソワ

千歌「なるほど、曜ちゃんもあっちと」

ダイヤ「そういえば、三階への階段もあるようでしたが、シャッターが下りていて通れませんでしたわ」

海未「どこかにスイッチでもあるのでしょうか?」チラッ

鞠莉「トップシークレットでぇす♪」

絵里「今日探索した中ではそんな装置は見つからなかったみたいだし、別の条件があるって考えた方がいいかもしれないわ」

海未「それもそうですね。なんにせよ、暫くはこの面々で協力していく他ないでしょう」

果南「あ、一つ私から提案があるんだけどいい?」

海未「なんでしょう?」

果南「この学院生活で私たちで別にいくつかルールを設けようと思うんだ。まず一つは夜時間の出歩きの禁止。これはお互いが安心して生活するために必要なことだと思う」

果南「そしてもう一つは朝食をみんなで一緒に食べたいなって。こっちはみんなで情報共有したりコミュニケーションを取る機会になると思うんだけれど、どうかな?」

千歌「私はいいと思うな!」

花陽「共同生活だもんね。これくらいはあった方がいいかもしれないね」

真姫「みんながいいなら私も賛成よ」

穂乃果「それじゃあ、早速明日からってことで!」

こうして私たちの共同生活が始まりました。



PROLOGUE Music S.T.A.R.T?? 完

Chapter1 僕らは檻のなかで


キーンコーンカーンコーン

喧しいチャイムが心地よい眠りから私を引き戻した。

『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

こんな異常な状況だっていうのにぐっすり眠ることが出来たのは、自分が思う以上に体が疲れていたからだろう。
とりあえず、昨日決めたとおりに食堂にいかなくちゃ。

<食堂>

千歌「みんな、おはよー!」

松葉杖をつきながらみんなにあいさつを交わす。
動かそうとしなければ痛みはほとんど感じないくらいだ。

曜「おはヨーソロー、千歌ちゃん! 足の具合は大丈夫?」

千歌「うん、全然平気だよ!」

海未「それは何よりです。ですが、あまり無理をしてはいけませんよ?」

果南「私は軽く泳いできたからお腹ペコペコだよ~」

花丸「マルは今朝早起きして図書室から面白い本を見つけたんだ!」

高校生にはいくつかのタイプがいる。
まずは、規則正しい生活を送るタイプ。

絵里「おはよう。今日も張り切っていきましょう」

花陽「お腹空いたな~。朝ごはんできてる?」

ことり「みんな、おはよ~。やっぱり枕が変わるとよく眠れないなぁ」

真姫「ベッドも少し硬くないかしら?」

ルビィ「ごめんなさい、少し遅刻しちゃった……」

梨子「おはよ。ふむ、まだ来てない人もいるのね」

時間に対して少しルーズなタイプ。
私も普段はこの部類。多くの高校生が当てはまると思う。

凛「ふぁ~ぁ……よく寝たにゃ~」

にこ「にっこにっこにー♪ アイドルは朝の準備が人一倍時間かかるにこ!」

希「ごめんごめん、部屋を出ようとしたら野生のちんすこうを見つけちゃってね」

善子「はぁ……朝はや……。堕天使は寝る時間よ……」

大幅な遅刻をしてくるタイプ。

穂乃果「ごっめ~ん! ついつい四度寝しちゃって。朝ごはんまだ残ってる?」

鞠莉「シャイニー! みんな、昨晩はよく眠れたかしら?」

ダイヤ「あら、みなさんお集まりで。え? 朝食? ああ、そういえば昨日そんなことを話していましたね」

おおよそルールという枠組みで縛ることができないタイプ。

海未「今日はみなさんどのように過ごすのですか?」

花丸「マルは図書室をじっくり調べようかなって」

真姫「私も。それくらいしかすることなさそうだし」

凛「凛はね、バスケがしたいにゃ! かよちん一緒にやろ?」

花陽「うん、いいよ。私はあんまりうまくないけど」

善子「私は部屋に戻って寝るわぁ……」

千歌「みんなそれぞれ自由に過ごすって感じかな?」

昨日あんなことがあったのに結構みんなマイペースっていうか、ぶれないっていうか。
とりあえず私はどうしようか?

自由行動開始

一緒に過ごしたいキャラ
飛ばしたかったら一人で過ごすことを選択してください
安価下

曜「いっち、にー、いっち、にー」

千歌「曜ちゃん、何やってんの?」

曜「あ、千歌ちゃん! 見ての通り筋トレだよ。一応日課にしてるからさ」

千歌「へー偉いね。私は……今はこんなだし一緒に出来ないな」

曜「ごめんね、私のせいで……」ズーン

千歌「あ、違うの! そういうつもりで言ったんじゃなくて!」アセアセ

曜「で、でも……」

千歌「もうあの話は禁止! 逆にこっちが気を使っちゃうよ」

曜「うん……千歌ちゃんがそういうなら」

千歌「それでよしっ!」

曜「ふぅ、よーしそれじゃあ筋トレ終了! 千歌ちゃん今から暇?」

千歌「うん、暇だよ」

曜「じゃあさ、今から私の部屋でオセロやらない? 昨日倉庫から見つけたんだ!」

千歌「お、いいね! 私結構強いんだよ?」

曜「ほほう。お手並み拝見といこうじゃないか」

千歌「望むところだ!」

曜ちゃんとオセロをして過ごした。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1. 牛丼
2. ラーメン
3. カレーライス
4. ハンバーグ
安価下

あまり革新に触れないようにいうと、俺の中でモノクマ=江ノ島盾子のイメージが強すぎて上手く扱えなさそうだったってのがあるんだ。
あくまでダンロンのシステムを導入した二次創作って感じで気楽に楽しんでもらえたらなと思います

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

曜「いっち、にー、いっち、にー」

千歌「曜ちゃん、何やってんの?」

曜「あ、千歌ちゃん! 見ての通り筋トレだよ。一応日課にしてるからさ」

千歌「へー偉いね。私は……今はこんなだし一緒に出来ないな」

曜「ごめんね、私のせいで……」ズーン

千歌「あ、違うの! そういうつもりで言ったんじゃなくて!」アセアセ

曜「で、でも……」

千歌「もうあの話は禁止! 逆にこっちが気を使っちゃうよ」

曜「うん……千歌ちゃんがそういうなら」

千歌「それでよしっ!」

曜「ふぅ、よーしそれじゃあ筋トレ終了! 千歌ちゃん今から暇?」

千歌「うん、暇だよ」

曜「じゃあさ、今から私の部屋でオセロやらない? 昨日倉庫から見つけたんだ!」

千歌「お、いいね! 私結構強いんだよ?」

曜「ほほう。お手並み拝見といこうじゃないか」

千歌「望むところだ!」

曜ちゃんとオセロをして過ごした。

凛「ふぁ~ぁ……よく寝たにゃ~」

にこ「にっこにっこにー♪ アイドルは朝の準備が人一倍時間かかるにこ!」

希「ごめんごめん、部屋を出ようとしたら野生のちんすこうを見つけちゃってね」

善子「はぁ……朝はや……。堕天使は寝る時間よ……」

大幅な遅刻をしてくるタイプ。

穂乃果「ごっめ~ん! ついつい四度寝しちゃって。朝ごはんまだ残ってる?」

鞠莉「シャイニー! みんな、昨晩はよく眠れたかしら?」

ダイヤ「あら、みなさんお集まりで。え? 朝食? ああ、そういえば昨日そんなことを話していましたね」

おおよそルールという枠組みで縛ることができないタイプ。

海未「今日はみなさんどのように過ごすのですか?」

花丸「マルは図書室をじっくり調べようかなって」

真姫「私も。それくらいしかすることなさそうだし」

凛「凛はね、バスケがしたいにゃ! かよちん一緒にやろ?」

花陽「うん、いいよ。私はあんまりうまくないけど」

善子「私は部屋に戻って寝るわぁ……」

千歌「みんなそれぞれ自由に過ごすって感じかな?」

昨日あんなことがあったのに結構みんなマイペースっていうか、ぶれないっていうか。
とりあえず私はどうしようか?

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

果南「あ、一つ私から提案があるんだけどいい?」

海未「なんでしょう?」

果南「この学院生活で私たちで別にいくつかルールを設けようと思うんだ。まず一つは夜時間の出歩きの禁止。これはお互いが安心して生活するために必要なことだと思う」

果南「そしてもう一つは朝食をみんなで一緒に食べたいなって。こっちはみんなで情報共有したりコミュニケーションを取る機会になると思うんだけれど、どうかな?」

千歌「私はいいと思うな!」

花陽「共同生活だもんね。これくらいはあった方がいいかもしれないね」

真姫「みんながいいなら私も賛成よ」

穂乃果「それじゃあ、早速明日からってことで!」

こうして私たちの共同生活が始まりました。



PROLOGUE Music S.T.A.R.T?? 完

曜「いっち、にー、いっち、にー」

千歌「曜ちゃん、何やってんの?」

曜「あ、千歌ちゃん! 見ての通り筋トレだよ。一応日課にしてるからさ」

千歌「へー偉いね。私は……今はこんなだし一緒に出来ないな」

曜「ごめんね、私のせいで……」ズーン

千歌「あ、違うの! そういうつもりで言ったんじゃなくて!」アセアセ

曜「で、でも……」

千歌「もうあの話は禁止! 逆にこっちが気を使っちゃうよ」

曜「うん……千歌ちゃんがそういうなら」

千歌「それでよしっ!」

曜「ふぅ、よーしそれじゃあ筋トレ終了! 千歌ちゃん今から暇?」

千歌「うん、暇だよ」

曜「じゃあさ、今から私の部屋でオセロやらない? 昨日倉庫から見つけたんだ!」

千歌「お、いいね! 私結構強いんだよ?」

曜「ほほう。お手並み拝見といこうじゃないか」

千歌「望むところだ!」

曜ちゃんとオセロをして過ごした。

凛「ふぁ~ぁ……よく寝たにゃ~」

にこ「にっこにっこにー♪ アイドルは朝の準備が人一倍時間かかるにこ!」

希「ごめんごめん、部屋を出ようとしたら野生のちんすこうを見つけちゃってね」

善子「はぁ……朝はや……。堕天使は寝る時間よ……」

大幅な遅刻をしてくるタイプ。

穂乃果「ごっめ~ん! ついつい四度寝しちゃって。朝ごはんまだ残ってる?」

鞠莉「シャイニー! みんな、昨晩はよく眠れたかしら?」

ダイヤ「あら、みなさんお集まりで。え? 朝食? ああ、そういえば昨日そんなことを話していましたね」

おおよそルールという枠組みで縛ることができないタイプ。

海未「今日はみなさんどのように過ごすのですか?」

花丸「マルは図書室をじっくり調べようかなって」

真姫「私も。それくらいしかすることなさそうだし」

凛「凛はね、バスケがしたいにゃ! かよちん一緒にやろ?」

花陽「うん、いいよ。私はあんまりうまくないけど」

善子「私は部屋に戻って寝るわぁ……」

千歌「みんなそれぞれ自由に過ごすって感じかな?」

昨日あんなことがあったのに結構みんなマイペースっていうか、ぶれないっていうか。
とりあえず私はどうしようか?

凛「ふぁ~ぁ……よく寝たにゃ~」

にこ「にっこにっこにー♪ アイドルは朝の準備が人一倍時間かかるにこ!」

希「ごめんごめん、部屋を出ようとしたら野生のちんすこうを見つけちゃってね」

善子「はぁ……朝はや……。堕天使は寝る時間よ……」

大幅な遅刻をしてくるタイプ。

穂乃果「ごっめ~ん! ついつい四度寝しちゃって。朝ごはんまだ残ってる?」

鞠莉「シャイニー! みんな、昨晩はよく眠れたかしら?」

ダイヤ「あら、みなさんお集まりで。え? 朝食? ああ、そういえば昨日そんなことを話していましたね」

おおよそルールという枠組みで縛ることができないタイプ。

海未「今日はみなさんどのように過ごすのですか?」

花丸「マルは図書室をじっくり調べようかなって」

真姫「私も。それくらいしかすることなさそうだし」

凛「凛はね、バスケがしたいにゃ! かよちん一緒にやろ?」

花陽「うん、いいよ。私はあんまりうまくないけど」

善子「私は部屋に戻って寝るわぁ……」

千歌「みんなそれぞれ自由に過ごすって感じかな?」

昨日あんなことがあったのに結構みんなマイペースっていうか、ぶれないっていうか。
とりあえず私はどうしようか?

果南「あ、一つ私から提案があるんだけどいい?」

海未「なんでしょう?」

果南「この学院生活で私たちで別にいくつかルールを設けようと思うんだ。まず一つは夜時間の出歩きの禁止。これはお互いが安心して生活するために必要なことだと思う」

果南「そしてもう一つは朝食をみんなで一緒に食べたいなって。こっちはみんなで情報共有したりコミュニケーションを取る機会になると思うんだけれど、どうかな?」

千歌「私はいいと思うな!」

花陽「共同生活だもんね。これくらいはあった方がいいかもしれないね」

真姫「みんながいいなら私も賛成よ」

穂乃果「それじゃあ、早速明日からってことで!」

こうして私たちの共同生活が始まりました。



PROLOGUE Music S.T.A.R.T?? 完

果南「あ、一つ私から提案があるんだけどいい?」

海未「なんでしょう?」

果南「この学院生活で私たちで別にいくつかルールを設けようと思うんだ。まず一つは夜時間の出歩きの禁止。これはお互いが安心して生活するために必要なことだと思う」

果南「そしてもう一つは朝食をみんなで一緒に食べたいなって。こっちはみんなで情報共有したりコミュニケーションを取る機会になると思うんだけれど、どうかな?」

千歌「私はいいと思うな!」

花陽「共同生活だもんね。これくらいはあった方がいいかもしれないね」

真姫「みんながいいなら私も賛成よ」

穂乃果「それじゃあ、早速明日からってことで!」

こうして私たちの共同生活が始まりました。



PROLOGUE Music S.T.A.R.T?? 完

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

曜「いっち、にー、いっち、にー」

千歌「曜ちゃん、何やってんの?」

曜「あ、千歌ちゃん! 見ての通り筋トレだよ。一応日課にしてるからさ」

千歌「へー偉いね。私は……今はこんなだし一緒に出来ないな」

曜「ごめんね、私のせいで……」ズーン

千歌「あ、違うの! そういうつもりで言ったんじゃなくて!」アセアセ

曜「で、でも……」

千歌「もうあの話は禁止! 逆にこっちが気を使っちゃうよ」

曜「うん……千歌ちゃんがそういうなら」

千歌「それでよしっ!」

曜「ふぅ、よーしそれじゃあ筋トレ終了! 千歌ちゃん今から暇?」

千歌「うん、暇だよ」

曜「じゃあさ、今から私の部屋でオセロやらない? 昨日倉庫から見つけたんだ!」

千歌「お、いいね! 私結構強いんだよ?」

曜「ほほう。お手並み拝見といこうじゃないか」

千歌「望むところだ!」

曜ちゃんとオセロをして過ごした。

凛「ふぁ~ぁ……よく寝たにゃ~」

にこ「にっこにっこにー♪ アイドルは朝の準備が人一倍時間かかるにこ!」

希「ごめんごめん、部屋を出ようとしたら野生のちんすこうを見つけちゃってね」

善子「はぁ……朝はや……。堕天使は寝る時間よ……」

大幅な遅刻をしてくるタイプ。

穂乃果「ごっめ~ん! ついつい四度寝しちゃって。朝ごはんまだ残ってる?」

鞠莉「シャイニー! みんな、昨晩はよく眠れたかしら?」

ダイヤ「あら、みなさんお集まりで。え? 朝食? ああ、そういえば昨日そんなことを話していましたね」

おおよそルールという枠組みで縛ることができないタイプ。

海未「今日はみなさんどのように過ごすのですか?」

花丸「マルは図書室をじっくり調べようかなって」

真姫「私も。それくらいしかすることなさそうだし」

凛「凛はね、バスケがしたいにゃ! かよちん一緒にやろ?」

花陽「うん、いいよ。私はあんまりうまくないけど」

善子「私は部屋に戻って寝るわぁ……」

千歌「みんなそれぞれ自由に過ごすって感じかな?」

昨日あんなことがあったのに結構みんなマイペースっていうか、ぶれないっていうか。
とりあえず私はどうしようか?

果南「あ、一つ私から提案があるんだけどいい?」

海未「なんでしょう?」

果南「この学院生活で私たちで別にいくつかルールを設けようと思うんだ。まず一つは夜時間の出歩きの禁止。これはお互いが安心して生活するために必要なことだと思う」

果南「そしてもう一つは朝食をみんなで一緒に食べたいなって。こっちはみんなで情報共有したりコミュニケーションを取る機会になると思うんだけれど、どうかな?」

千歌「私はいいと思うな!」

花陽「共同生活だもんね。これくらいはあった方がいいかもしれないね」

真姫「みんながいいなら私も賛成よ」

穂乃果「それじゃあ、早速明日からってことで!」

こうして私たちの共同生活が始まりました。



PROLOGUE Music S.T.A.R.T?? 完

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

曜「いっち、にー、いっち、にー」

千歌「曜ちゃん、何やってんの?」

曜「あ、千歌ちゃん! 見ての通り筋トレだよ。一応日課にしてるからさ」

千歌「へー偉いね。私は……今はこんなだし一緒に出来ないな」

曜「ごめんね、私のせいで……」ズーン

千歌「あ、違うの! そういうつもりで言ったんじゃなくて!」アセアセ

曜「で、でも……」

千歌「もうあの話は禁止! 逆にこっちが気を使っちゃうよ」

曜「うん……千歌ちゃんがそういうなら」

千歌「それでよしっ!」

曜「ふぅ、よーしそれじゃあ筋トレ終了! 千歌ちゃん今から暇?」

千歌「うん、暇だよ」

曜「じゃあさ、今から私の部屋でオセロやらない? 昨日倉庫から見つけたんだ!」

千歌「お、いいね! 私結構強いんだよ?」

曜「ほほう。お手並み拝見といこうじゃないか」

千歌「望むところだ!」

曜ちゃんとオセロをして過ごした。

果南「あ、一つ私から提案があるんだけどいい?」

海未「なんでしょう?」

果南「この学院生活で私たちで別にいくつかルールを設けようと思うんだ。まず一つは夜時間の出歩きの禁止。これはお互いが安心して生活するために必要なことだと思う」

果南「そしてもう一つは朝食をみんなで一緒に食べたいなって。こっちはみんなで情報共有したりコミュニケーションを取る機会になると思うんだけれど、どうかな?」

千歌「私はいいと思うな!」

花陽「共同生活だもんね。これくらいはあった方がいいかもしれないね」

真姫「みんながいいなら私も賛成よ」

穂乃果「それじゃあ、早速明日からってことで!」

こうして私たちの共同生活が始まりました。



PROLOGUE Music S.T.A.R.T?? 完

凛「ふぁ~ぁ……よく寝たにゃ~」

にこ「にっこにっこにー♪ アイドルは朝の準備が人一倍時間かかるにこ!」

希「ごめんごめん、部屋を出ようとしたら野生のちんすこうを見つけちゃってね」

善子「はぁ……朝はや……。堕天使は寝る時間よ……」

大幅な遅刻をしてくるタイプ。

穂乃果「ごっめ~ん! ついつい四度寝しちゃって。朝ごはんまだ残ってる?」

鞠莉「シャイニー! みんな、昨晩はよく眠れたかしら?」

ダイヤ「あら、みなさんお集まりで。え? 朝食? ああ、そういえば昨日そんなことを話していましたね」

おおよそルールという枠組みで縛ることができないタイプ。

海未「今日はみなさんどのように過ごすのですか?」

花丸「マルは図書室をじっくり調べようかなって」

真姫「私も。それくらいしかすることなさそうだし」

凛「凛はね、バスケがしたいにゃ! かよちん一緒にやろ?」

花陽「うん、いいよ。私はあんまりうまくないけど」

善子「私は部屋に戻って寝るわぁ……」

千歌「みんなそれぞれ自由に過ごすって感じかな?」

昨日あんなことがあったのに結構みんなマイペースっていうか、ぶれないっていうか。
とりあえず私はどうしようか?

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

曜「いっち、にー、いっち、にー」

千歌「曜ちゃん、何やってんの?」

曜「あ、千歌ちゃん! 見ての通り筋トレだよ。一応日課にしてるからさ」

千歌「へー偉いね。私は……今はこんなだし一緒に出来ないな」

曜「ごめんね、私のせいで……」ズーン

千歌「あ、違うの! そういうつもりで言ったんじゃなくて!」アセアセ

曜「で、でも……」

千歌「もうあの話は禁止! 逆にこっちが気を使っちゃうよ」

曜「うん……千歌ちゃんがそういうなら」

千歌「それでよしっ!」

曜「ふぅ、よーしそれじゃあ筋トレ終了! 千歌ちゃん今から暇?」

千歌「うん、暇だよ」

曜「じゃあさ、今から私の部屋でオセロやらない? 昨日倉庫から見つけたんだ!」

千歌「お、いいね! 私結構強いんだよ?」

曜「ほほう。お手並み拝見といこうじゃないか」

千歌「望むところだ!」

曜ちゃんとオセロをして過ごした。

果南「あ、一つ私から提案があるんだけどいい?」

海未「なんでしょう?」

果南「この学院生活で私たちで別にいくつかルールを設けようと思うんだ。まず一つは夜時間の出歩きの禁止。これはお互いが安心して生活するために必要なことだと思う」

果南「そしてもう一つは朝食をみんなで一緒に食べたいなって。こっちはみんなで情報共有したりコミュニケーションを取る機会になると思うんだけれど、どうかな?」

千歌「私はいいと思うな!」

花陽「共同生活だもんね。これくらいはあった方がいいかもしれないね」

真姫「みんながいいなら私も賛成よ」

穂乃果「それじゃあ、早速明日からってことで!」

こうして私たちの共同生活が始まりました。



PROLOGUE Music S.T.A.R.T?? 完

凛「ふぁ~ぁ……よく寝たにゃ~」

にこ「にっこにっこにー♪ アイドルは朝の準備が人一倍時間かかるにこ!」

希「ごめんごめん、部屋を出ようとしたら野生のちんすこうを見つけちゃってね」

善子「はぁ……朝はや……。堕天使は寝る時間よ……」

大幅な遅刻をしてくるタイプ。

穂乃果「ごっめ~ん! ついつい四度寝しちゃって。朝ごはんまだ残ってる?」

鞠莉「シャイニー! みんな、昨晩はよく眠れたかしら?」

ダイヤ「あら、みなさんお集まりで。え? 朝食? ああ、そういえば昨日そんなことを話していましたね」

おおよそルールという枠組みで縛ることができないタイプ。

海未「今日はみなさんどのように過ごすのですか?」

花丸「マルは図書室をじっくり調べようかなって」

真姫「私も。それくらいしかすることなさそうだし」

凛「凛はね、バスケがしたいにゃ! かよちん一緒にやろ?」

花陽「うん、いいよ。私はあんまりうまくないけど」

善子「私は部屋に戻って寝るわぁ……」

千歌「みんなそれぞれ自由に過ごすって感じかな?」

昨日あんなことがあったのに結構みんなマイペースっていうか、ぶれないっていうか。
とりあえず私はどうしようか?

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

曜「いっち、にー、いっち、にー」

千歌「曜ちゃん、何やってんの?」

曜「あ、千歌ちゃん! 見ての通り筋トレだよ。一応日課にしてるからさ」

千歌「へー偉いね。私は……今はこんなだし一緒に出来ないな」

曜「ごめんね、私のせいで……」ズーン

千歌「あ、違うの! そういうつもりで言ったんじゃなくて!」アセアセ

曜「で、でも……」

千歌「もうあの話は禁止! 逆にこっちが気を使っちゃうよ」

曜「うん……千歌ちゃんがそういうなら」

千歌「それでよしっ!」

曜「ふぅ、よーしそれじゃあ筋トレ終了! 千歌ちゃん今から暇?」

千歌「うん、暇だよ」

曜「じゃあさ、今から私の部屋でオセロやらない? 昨日倉庫から見つけたんだ!」

千歌「お、いいね! 私結構強いんだよ?」

曜「ほほう。お手並み拝見といこうじゃないか」

千歌「望むところだ!」

曜ちゃんとオセロをして過ごした。

果南「あ、一つ私から提案があるんだけどいい?」

海未「なんでしょう?」

果南「この学院生活で私たちで別にいくつかルールを設けようと思うんだ。まず一つは夜時間の出歩きの禁止。これはお互いが安心して生活するために必要なことだと思う」

果南「そしてもう一つは朝食をみんなで一緒に食べたいなって。こっちはみんなで情報共有したりコミュニケーションを取る機会になると思うんだけれど、どうかな?」

千歌「私はいいと思うな!」

花陽「共同生活だもんね。これくらいはあった方がいいかもしれないね」

真姫「みんながいいなら私も賛成よ」

穂乃果「それじゃあ、早速明日からってことで!」

こうして私たちの共同生活が始まりました。



PROLOGUE Music S.T.A.R.T?? 完

凛「ふぁ~ぁ……よく寝たにゃ~」

にこ「にっこにっこにー♪ アイドルは朝の準備が人一倍時間かかるにこ!」

希「ごめんごめん、部屋を出ようとしたら野生のちんすこうを見つけちゃってね」

善子「はぁ……朝はや……。堕天使は寝る時間よ……」

大幅な遅刻をしてくるタイプ。

穂乃果「ごっめ~ん! ついつい四度寝しちゃって。朝ごはんまだ残ってる?」

鞠莉「シャイニー! みんな、昨晩はよく眠れたかしら?」

ダイヤ「あら、みなさんお集まりで。え? 朝食? ああ、そういえば昨日そんなことを話していましたね」

おおよそルールという枠組みで縛ることができないタイプ。

海未「今日はみなさんどのように過ごすのですか?」

花丸「マルは図書室をじっくり調べようかなって」

真姫「私も。それくらいしかすることなさそうだし」

凛「凛はね、バスケがしたいにゃ! かよちん一緒にやろ?」

花陽「うん、いいよ。私はあんまりうまくないけど」

善子「私は部屋に戻って寝るわぁ……」

千歌「みんなそれぞれ自由に過ごすって感じかな?」

昨日あんなことがあったのに結構みんなマイペースっていうか、ぶれないっていうか。
とりあえず私はどうしようか?

凛「ふぁ~ぁ……よく寝たにゃ~」

にこ「にっこにっこにー♪ アイドルは朝の準備が人一倍時間かかるにこ!」

希「ごめんごめん、部屋を出ようとしたら野生のちんすこうを見つけちゃってね」

善子「はぁ……朝はや……。堕天使は寝る時間よ……」

大幅な遅刻をしてくるタイプ。

穂乃果「ごっめ~ん! ついつい四度寝しちゃって。朝ごはんまだ残ってる?」

鞠莉「シャイニー! みんな、昨晩はよく眠れたかしら?」

ダイヤ「あら、みなさんお集まりで。え? 朝食? ああ、そういえば昨日そんなことを話していましたね」

おおよそルールという枠組みで縛ることができないタイプ。

海未「今日はみなさんどのように過ごすのですか?」

花丸「マルは図書室をじっくり調べようかなって」

真姫「私も。それくらいしかすることなさそうだし」

凛「凛はね、バスケがしたいにゃ! かよちん一緒にやろ?」

花陽「うん、いいよ。私はあんまりうまくないけど」

善子「私は部屋に戻って寝るわぁ……」

千歌「みんなそれぞれ自由に過ごすって感じかな?」

昨日あんなことがあったのに結構みんなマイペースっていうか、ぶれないっていうか。
とりあえず私はどうしようか?

凛「ふぁ~ぁ……よく寝たにゃ~」

にこ「にっこにっこにー♪ アイドルは朝の準備が人一倍時間かかるにこ!」

希「ごめんごめん、部屋を出ようとしたら野生のちんすこうを見つけちゃってね」

善子「はぁ……朝はや……。堕天使は寝る時間よ……」

大幅な遅刻をしてくるタイプ。

穂乃果「ごっめ~ん! ついつい四度寝しちゃって。朝ごはんまだ残ってる?」

鞠莉「シャイニー! みんな、昨晩はよく眠れたかしら?」

ダイヤ「あら、みなさんお集まりで。え? 朝食? ああ、そういえば昨日そんなことを話していましたね」

おおよそルールという枠組みで縛ることができないタイプ。

海未「今日はみなさんどのように過ごすのですか?」

花丸「マルは図書室をじっくり調べようかなって」

真姫「私も。それくらいしかすることなさそうだし」

凛「凛はね、バスケがしたいにゃ! かよちん一緒にやろ?」

花陽「うん、いいよ。私はあんまりうまくないけど」

善子「私は部屋に戻って寝るわぁ……」

千歌「みんなそれぞれ自由に過ごすって感じかな?」

昨日あんなことがあったのに結構みんなマイペースっていうか、ぶれないっていうか。
とりあえず私はどうしようか?

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

曜「いっち、にー、いっち、にー」

千歌「曜ちゃん、何やってんの?」

曜「あ、千歌ちゃん! 見ての通り筋トレだよ。一応日課にしてるからさ」

千歌「へー偉いね。私は……今はこんなだし一緒に出来ないな」

曜「ごめんね、私のせいで……」ズーン

千歌「あ、違うの! そういうつもりで言ったんじゃなくて!」アセアセ

曜「で、でも……」

千歌「もうあの話は禁止! 逆にこっちが気を使っちゃうよ」

曜「うん……千歌ちゃんがそういうなら」

千歌「それでよしっ!」

曜「ふぅ、よーしそれじゃあ筋トレ終了! 千歌ちゃん今から暇?」

千歌「うん、暇だよ」

曜「じゃあさ、今から私の部屋でオセロやらない? 昨日倉庫から見つけたんだ!」

千歌「お、いいね! 私結構強いんだよ?」

曜「ほほう。お手並み拝見といこうじゃないか」

千歌「望むところだ!」

曜ちゃんとオセロをして過ごした。

果南「あ、一つ私から提案があるんだけどいい?」

海未「なんでしょう?」

果南「この学院生活で私たちで別にいくつかルールを設けようと思うんだ。まず一つは夜時間の出歩きの禁止。これはお互いが安心して生活するために必要なことだと思う」

果南「そしてもう一つは朝食をみんなで一緒に食べたいなって。こっちはみんなで情報共有したりコミュニケーションを取る機会になると思うんだけれど、どうかな?」

千歌「私はいいと思うな!」

花陽「共同生活だもんね。これくらいはあった方がいいかもしれないね」

真姫「みんながいいなら私も賛成よ」

穂乃果「それじゃあ、早速明日からってことで!」

こうして私たちの共同生活が始まりました。



PROLOGUE Music S.T.A.R.T?? 完

凛「ふぁ~ぁ……よく寝たにゃ~」

にこ「にっこにっこにー♪ アイドルは朝の準備が人一倍時間かかるにこ!」

希「ごめんごめん、部屋を出ようとしたら野生のちんすこうを見つけちゃってね」

善子「はぁ……朝はや……。堕天使は寝る時間よ……」

大幅な遅刻をしてくるタイプ。

穂乃果「ごっめ~ん! ついつい四度寝しちゃって。朝ごはんまだ残ってる?」

鞠莉「シャイニー! みんな、昨晩はよく眠れたかしら?」

ダイヤ「あら、みなさんお集まりで。え? 朝食? ああ、そういえば昨日そんなことを話していましたね」

おおよそルールという枠組みで縛ることができないタイプ。

海未「今日はみなさんどのように過ごすのですか?」

花丸「マルは図書室をじっくり調べようかなって」

真姫「私も。それくらいしかすることなさそうだし」

凛「凛はね、バスケがしたいにゃ! かよちん一緒にやろ?」

花陽「うん、いいよ。私はあんまりうまくないけど」

善子「私は部屋に戻って寝るわぁ……」

千歌「みんなそれぞれ自由に過ごすって感じかな?」

昨日あんなことがあったのに結構みんなマイペースっていうか、ぶれないっていうか。
とりあえず私はどうしようか?

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

曜「いっち、にー、いっち、にー」

千歌「曜ちゃん、何やってんの?」

曜「あ、千歌ちゃん! 見ての通り筋トレだよ。一応日課にしてるからさ」

千歌「へー偉いね。私は……今はこんなだし一緒に出来ないな」

曜「ごめんね、私のせいで……」ズーン

千歌「あ、違うの! そういうつもりで言ったんじゃなくて!」アセアセ

曜「で、でも……」

千歌「もうあの話は禁止! 逆にこっちが気を使っちゃうよ」

曜「うん……千歌ちゃんがそういうなら」

千歌「それでよしっ!」

曜「ふぅ、よーしそれじゃあ筋トレ終了! 千歌ちゃん今から暇?」

千歌「うん、暇だよ」

曜「じゃあさ、今から私の部屋でオセロやらない? 昨日倉庫から見つけたんだ!」

千歌「お、いいね! 私結構強いんだよ?」

曜「ほほう。お手並み拝見といこうじゃないか」

千歌「望むところだ!」

曜ちゃんとオセロをして過ごした。

果南「あ、一つ私から提案があるんだけどいい?」

海未「なんでしょう?」

果南「この学院生活で私たちで別にいくつかルールを設けようと思うんだ。まず一つは夜時間の出歩きの禁止。これはお互いが安心して生活するために必要なことだと思う」

果南「そしてもう一つは朝食をみんなで一緒に食べたいなって。こっちはみんなで情報共有したりコミュニケーションを取る機会になると思うんだけれど、どうかな?」

千歌「私はいいと思うな!」

花陽「共同生活だもんね。これくらいはあった方がいいかもしれないね」

真姫「みんながいいなら私も賛成よ」

穂乃果「それじゃあ、早速明日からってことで!」

こうして私たちの共同生活が始まりました。



PROLOGUE Music S.T.A.R.T?? 完

凛「ふぁ~ぁ……よく寝たにゃ~」

にこ「にっこにっこにー♪ アイドルは朝の準備が人一倍時間かかるにこ!」

希「ごめんごめん、部屋を出ようとしたら野生のちんすこうを見つけちゃってね」

善子「はぁ……朝はや……。堕天使は寝る時間よ……」

大幅な遅刻をしてくるタイプ。

穂乃果「ごっめ~ん! ついつい四度寝しちゃって。朝ごはんまだ残ってる?」

鞠莉「シャイニー! みんな、昨晩はよく眠れたかしら?」

ダイヤ「あら、みなさんお集まりで。え? 朝食? ああ、そういえば昨日そんなことを話していましたね」

おおよそルールという枠組みで縛ることができないタイプ。

海未「今日はみなさんどのように過ごすのですか?」

花丸「マルは図書室をじっくり調べようかなって」

真姫「私も。それくらいしかすることなさそうだし」

凛「凛はね、バスケがしたいにゃ! かよちん一緒にやろ?」

花陽「うん、いいよ。私はあんまりうまくないけど」

善子「私は部屋に戻って寝るわぁ……」

千歌「みんなそれぞれ自由に過ごすって感じかな?」

昨日あんなことがあったのに結構みんなマイペースっていうか、ぶれないっていうか。
とりあえず私はどうしようか?

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

曜「いっち、にー、いっち、にー」

千歌「曜ちゃん、何やってんの?」

曜「あ、千歌ちゃん! 見ての通り筋トレだよ。一応日課にしてるからさ」

千歌「へー偉いね。私は……今はこんなだし一緒に出来ないな」

曜「ごめんね、私のせいで……」ズーン

千歌「あ、違うの! そういうつもりで言ったんじゃなくて!」アセアセ

曜「で、でも……」

千歌「もうあの話は禁止! 逆にこっちが気を使っちゃうよ」

曜「うん……千歌ちゃんがそういうなら」

千歌「それでよしっ!」

曜「ふぅ、よーしそれじゃあ筋トレ終了! 千歌ちゃん今から暇?」

千歌「うん、暇だよ」

曜「じゃあさ、今から私の部屋でオセロやらない? 昨日倉庫から見つけたんだ!」

千歌「お、いいね! 私結構強いんだよ?」

曜「ほほう。お手並み拝見といこうじゃないか」

千歌「望むところだ!」

曜ちゃんとオセロをして過ごした。

果南「あ、一つ私から提案があるんだけどいい?」

海未「なんでしょう?」

果南「この学院生活で私たちで別にいくつかルールを設けようと思うんだ。まず一つは夜時間の出歩きの禁止。これはお互いが安心して生活するために必要なことだと思う」

果南「そしてもう一つは朝食をみんなで一緒に食べたいなって。こっちはみんなで情報共有したりコミュニケーションを取る機会になると思うんだけれど、どうかな?」

千歌「私はいいと思うな!」

花陽「共同生活だもんね。これくらいはあった方がいいかもしれないね」

真姫「みんながいいなら私も賛成よ」

穂乃果「それじゃあ、早速明日からってことで!」

こうして私たちの共同生活が始まりました。



PROLOGUE Music S.T.A.R.T?? 完

凛「ふぁ~ぁ……よく寝たにゃ~」

にこ「にっこにっこにー♪ アイドルは朝の準備が人一倍時間かかるにこ!」

希「ごめんごめん、部屋を出ようとしたら野生のちんすこうを見つけちゃってね」

善子「はぁ……朝はや……。堕天使は寝る時間よ……」

大幅な遅刻をしてくるタイプ。

穂乃果「ごっめ~ん! ついつい四度寝しちゃって。朝ごはんまだ残ってる?」

鞠莉「シャイニー! みんな、昨晩はよく眠れたかしら?」

ダイヤ「あら、みなさんお集まりで。え? 朝食? ああ、そういえば昨日そんなことを話していましたね」

おおよそルールという枠組みで縛ることができないタイプ。

海未「今日はみなさんどのように過ごすのですか?」

花丸「マルは図書室をじっくり調べようかなって」

真姫「私も。それくらいしかすることなさそうだし」

凛「凛はね、バスケがしたいにゃ! かよちん一緒にやろ?」

花陽「うん、いいよ。私はあんまりうまくないけど」

善子「私は部屋に戻って寝るわぁ……」

千歌「みんなそれぞれ自由に過ごすって感じかな?」

昨日あんなことがあったのに結構みんなマイペースっていうか、ぶれないっていうか。
とりあえず私はどうしようか?

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

曜「いっち、にー、いっち、にー」

千歌「曜ちゃん、何やってんの?」

曜「あ、千歌ちゃん! 見ての通り筋トレだよ。一応日課にしてるからさ」

千歌「へー偉いね。私は……今はこんなだし一緒に出来ないな」

曜「ごめんね、私のせいで……」ズーン

千歌「あ、違うの! そういうつもりで言ったんじゃなくて!」アセアセ

曜「で、でも……」

千歌「もうあの話は禁止! 逆にこっちが気を使っちゃうよ」

曜「うん……千歌ちゃんがそういうなら」

千歌「それでよしっ!」

曜「ふぅ、よーしそれじゃあ筋トレ終了! 千歌ちゃん今から暇?」

千歌「うん、暇だよ」

曜「じゃあさ、今から私の部屋でオセロやらない? 昨日倉庫から見つけたんだ!」

千歌「お、いいね! 私結構強いんだよ?」

曜「ほほう。お手並み拝見といこうじゃないか」

千歌「望むところだ!」

曜ちゃんとオセロをして過ごした。

果南「あ、一つ私から提案があるんだけどいい?」

海未「なんでしょう?」

果南「この学院生活で私たちで別にいくつかルールを設けようと思うんだ。まず一つは夜時間の出歩きの禁止。これはお互いが安心して生活するために必要なことだと思う」

果南「そしてもう一つは朝食をみんなで一緒に食べたいなって。こっちはみんなで情報共有したりコミュニケーションを取る機会になると思うんだけれど、どうかな?」

千歌「私はいいと思うな!」

花陽「共同生活だもんね。これくらいはあった方がいいかもしれないね」

真姫「みんながいいなら私も賛成よ」

穂乃果「それじゃあ、早速明日からってことで!」

こうして私たちの共同生活が始まりました。



PROLOGUE Music S.T.A.R.T?? 完

凛「ふぁ~ぁ……よく寝たにゃ~」

にこ「にっこにっこにー♪ アイドルは朝の準備が人一倍時間かかるにこ!」

希「ごめんごめん、部屋を出ようとしたら野生のちんすこうを見つけちゃってね」

善子「はぁ……朝はや……。堕天使は寝る時間よ……」

大幅な遅刻をしてくるタイプ。

穂乃果「ごっめ~ん! ついつい四度寝しちゃって。朝ごはんまだ残ってる?」

鞠莉「シャイニー! みんな、昨晩はよく眠れたかしら?」

ダイヤ「あら、みなさんお集まりで。え? 朝食? ああ、そういえば昨日そんなことを話していましたね」

おおよそルールという枠組みで縛ることができないタイプ。

海未「今日はみなさんどのように過ごすのですか?」

花丸「マルは図書室をじっくり調べようかなって」

真姫「私も。それくらいしかすることなさそうだし」

凛「凛はね、バスケがしたいにゃ! かよちん一緒にやろ?」

花陽「うん、いいよ。私はあんまりうまくないけど」

善子「私は部屋に戻って寝るわぁ……」

千歌「みんなそれぞれ自由に過ごすって感じかな?」

昨日あんなことがあったのに結構みんなマイペースっていうか、ぶれないっていうか。
とりあえず私はどうしようか?

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

果南「あ、一つ私から提案があるんだけどいい?」

海未「なんでしょう?」

果南「この学院生活で私たちで別にいくつかルールを設けようと思うんだ。まず一つは夜時間の出歩きの禁止。これはお互いが安心して生活するために必要なことだと思う」

果南「そしてもう一つは朝食をみんなで一緒に食べたいなって。こっちはみんなで情報共有したりコミュニケーションを取る機会になると思うんだけれど、どうかな?」

千歌「私はいいと思うな!」

花陽「共同生活だもんね。これくらいはあった方がいいかもしれないね」

真姫「みんながいいなら私も賛成よ」

穂乃果「それじゃあ、早速明日からってことで!」

こうして私たちの共同生活が始まりました。



PROLOGUE Music S.T.A.R.T?? 完

曜「いっち、にー、いっち、にー」

千歌「曜ちゃん、何やってんの?」

曜「あ、千歌ちゃん! 見ての通り筋トレだよ。一応日課にしてるからさ」

千歌「へー偉いね。私は……今はこんなだし一緒に出来ないな」

曜「ごめんね、私のせいで……」ズーン

千歌「あ、違うの! そういうつもりで言ったんじゃなくて!」アセアセ

曜「で、でも……」

千歌「もうあの話は禁止! 逆にこっちが気を使っちゃうよ」

曜「うん……千歌ちゃんがそういうなら」

千歌「それでよしっ!」

曜「ふぅ、よーしそれじゃあ筋トレ終了! 千歌ちゃん今から暇?」

千歌「うん、暇だよ」

曜「じゃあさ、今から私の部屋でオセロやらない? 昨日倉庫から見つけたんだ!」

千歌「お、いいね! 私結構強いんだよ?」

曜「ほほう。お手並み拝見といこうじゃないか」

千歌「望むところだ!」

曜ちゃんとオセロをして過ごした。

凛「ふぁ~ぁ……よく寝たにゃ~」

にこ「にっこにっこにー♪ アイドルは朝の準備が人一倍時間かかるにこ!」

希「ごめんごめん、部屋を出ようとしたら野生のちんすこうを見つけちゃってね」

善子「はぁ……朝はや……。堕天使は寝る時間よ……」

大幅な遅刻をしてくるタイプ。

穂乃果「ごっめ~ん! ついつい四度寝しちゃって。朝ごはんまだ残ってる?」

鞠莉「シャイニー! みんな、昨晩はよく眠れたかしら?」

ダイヤ「あら、みなさんお集まりで。え? 朝食? ああ、そういえば昨日そんなことを話していましたね」

おおよそルールという枠組みで縛ることができないタイプ。

海未「今日はみなさんどのように過ごすのですか?」

花丸「マルは図書室をじっくり調べようかなって」

真姫「私も。それくらいしかすることなさそうだし」

凛「凛はね、バスケがしたいにゃ! かよちん一緒にやろ?」

花陽「うん、いいよ。私はあんまりうまくないけど」

善子「私は部屋に戻って寝るわぁ……」

千歌「みんなそれぞれ自由に過ごすって感じかな?」

昨日あんなことがあったのに結構みんなマイペースっていうか、ぶれないっていうか。
とりあえず私はどうしようか?

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

果南「あ、一つ私から提案があるんだけどいい?」

海未「なんでしょう?」

果南「この学院生活で私たちで別にいくつかルールを設けようと思うんだ。まず一つは夜時間の出歩きの禁止。これはお互いが安心して生活するために必要なことだと思う」

果南「そしてもう一つは朝食をみんなで一緒に食べたいなって。こっちはみんなで情報共有したりコミュニケーションを取る機会になると思うんだけれど、どうかな?」

千歌「私はいいと思うな!」

花陽「共同生活だもんね。これくらいはあった方がいいかもしれないね」

真姫「みんながいいなら私も賛成よ」

穂乃果「それじゃあ、早速明日からってことで!」

こうして私たちの共同生活が始まりました。



PROLOGUE Music S.T.A.R.T?? 完

曜「いっち、にー、いっち、にー」

千歌「曜ちゃん、何やってんの?」

曜「あ、千歌ちゃん! 見ての通り筋トレだよ。一応日課にしてるからさ」

千歌「へー偉いね。私は……今はこんなだし一緒に出来ないな」

曜「ごめんね、私のせいで……」ズーン

千歌「あ、違うの! そういうつもりで言ったんじゃなくて!」アセアセ

曜「で、でも……」

千歌「もうあの話は禁止! 逆にこっちが気を使っちゃうよ」

曜「うん……千歌ちゃんがそういうなら」

千歌「それでよしっ!」

曜「ふぅ、よーしそれじゃあ筋トレ終了! 千歌ちゃん今から暇?」

千歌「うん、暇だよ」

曜「じゃあさ、今から私の部屋でオセロやらない? 昨日倉庫から見つけたんだ!」

千歌「お、いいね! 私結構強いんだよ?」

曜「ほほう。お手並み拝見といこうじゃないか」

千歌「望むところだ!」

曜ちゃんとオセロをして過ごした。

凛「ふぁ~ぁ……よく寝たにゃ~」

にこ「にっこにっこにー♪ アイドルは朝の準備が人一倍時間かかるにこ!」

希「ごめんごめん、部屋を出ようとしたら野生のちんすこうを見つけちゃってね」

善子「はぁ……朝はや……。堕天使は寝る時間よ……」

大幅な遅刻をしてくるタイプ。

穂乃果「ごっめ~ん! ついつい四度寝しちゃって。朝ごはんまだ残ってる?」

鞠莉「シャイニー! みんな、昨晩はよく眠れたかしら?」

ダイヤ「あら、みなさんお集まりで。え? 朝食? ああ、そういえば昨日そんなことを話していましたね」

おおよそルールという枠組みで縛ることができないタイプ。

海未「今日はみなさんどのように過ごすのですか?」

花丸「マルは図書室をじっくり調べようかなって」

真姫「私も。それくらいしかすることなさそうだし」

凛「凛はね、バスケがしたいにゃ! かよちん一緒にやろ?」

花陽「うん、いいよ。私はあんまりうまくないけど」

善子「私は部屋に戻って寝るわぁ……」

千歌「みんなそれぞれ自由に過ごすって感じかな?」

昨日あんなことがあったのに結構みんなマイペースっていうか、ぶれないっていうか。
とりあえず私はどうしようか?

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

果南「あ、一つ私から提案があるんだけどいい?」

海未「なんでしょう?」

果南「この学院生活で私たちで別にいくつかルールを設けようと思うんだ。まず一つは夜時間の出歩きの禁止。これはお互いが安心して生活するために必要なことだと思う」

果南「そしてもう一つは朝食をみんなで一緒に食べたいなって。こっちはみんなで情報共有したりコミュニケーションを取る機会になると思うんだけれど、どうかな?」

千歌「私はいいと思うな!」

花陽「共同生活だもんね。これくらいはあった方がいいかもしれないね」

真姫「みんながいいなら私も賛成よ」

穂乃果「それじゃあ、早速明日からってことで!」

こうして私たちの共同生活が始まりました。



PROLOGUE Music S.T.A.R.T?? 完

曜「いっち、にー、いっち、にー」

千歌「曜ちゃん、何やってんの?」

曜「あ、千歌ちゃん! 見ての通り筋トレだよ。一応日課にしてるからさ」

千歌「へー偉いね。私は……今はこんなだし一緒に出来ないな」

曜「ごめんね、私のせいで……」ズーン

千歌「あ、違うの! そういうつもりで言ったんじゃなくて!」アセアセ

曜「で、でも……」

千歌「もうあの話は禁止! 逆にこっちが気を使っちゃうよ」

曜「うん……千歌ちゃんがそういうなら」

千歌「それでよしっ!」

曜「ふぅ、よーしそれじゃあ筋トレ終了! 千歌ちゃん今から暇?」

千歌「うん、暇だよ」

曜「じゃあさ、今から私の部屋でオセロやらない? 昨日倉庫から見つけたんだ!」

千歌「お、いいね! 私結構強いんだよ?」

曜「ほほう。お手並み拝見といこうじゃないか」

千歌「望むところだ!」

曜ちゃんとオセロをして過ごした。

凛「ふぁ~ぁ……よく寝たにゃ~」

にこ「にっこにっこにー♪ アイドルは朝の準備が人一倍時間かかるにこ!」

希「ごめんごめん、部屋を出ようとしたら野生のちんすこうを見つけちゃってね」

善子「はぁ……朝はや……。堕天使は寝る時間よ……」

大幅な遅刻をしてくるタイプ。

穂乃果「ごっめ~ん! ついつい四度寝しちゃって。朝ごはんまだ残ってる?」

鞠莉「シャイニー! みんな、昨晩はよく眠れたかしら?」

ダイヤ「あら、みなさんお集まりで。え? 朝食? ああ、そういえば昨日そんなことを話していましたね」

おおよそルールという枠組みで縛ることができないタイプ。

海未「今日はみなさんどのように過ごすのですか?」

花丸「マルは図書室をじっくり調べようかなって」

真姫「私も。それくらいしかすることなさそうだし」

凛「凛はね、バスケがしたいにゃ! かよちん一緒にやろ?」

花陽「うん、いいよ。私はあんまりうまくないけど」

善子「私は部屋に戻って寝るわぁ……」

千歌「みんなそれぞれ自由に過ごすって感じかな?」

昨日あんなことがあったのに結構みんなマイペースっていうか、ぶれないっていうか。
とりあえず私はどうしようか?

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

果南「あ、一つ私から提案があるんだけどいい?」

海未「なんでしょう?」

果南「この学院生活で私たちで別にいくつかルールを設けようと思うんだ。まず一つは夜時間の出歩きの禁止。これはお互いが安心して生活するために必要なことだと思う」

果南「そしてもう一つは朝食をみんなで一緒に食べたいなって。こっちはみんなで情報共有したりコミュニケーションを取る機会になると思うんだけれど、どうかな?」

千歌「私はいいと思うな!」

花陽「共同生活だもんね。これくらいはあった方がいいかもしれないね」

真姫「みんながいいなら私も賛成よ」

穂乃果「それじゃあ、早速明日からってことで!」

こうして私たちの共同生活が始まりました。



PROLOGUE Music S.T.A.R.T?? 完

曜「いっち、にー、いっち、にー」

千歌「曜ちゃん、何やってんの?」

曜「あ、千歌ちゃん! 見ての通り筋トレだよ。一応日課にしてるからさ」

千歌「へー偉いね。私は……今はこんなだし一緒に出来ないな」

曜「ごめんね、私のせいで……」ズーン

千歌「あ、違うの! そういうつもりで言ったんじゃなくて!」アセアセ

曜「で、でも……」

千歌「もうあの話は禁止! 逆にこっちが気を使っちゃうよ」

曜「うん……千歌ちゃんがそういうなら」

千歌「それでよしっ!」

曜「ふぅ、よーしそれじゃあ筋トレ終了! 千歌ちゃん今から暇?」

千歌「うん、暇だよ」

曜「じゃあさ、今から私の部屋でオセロやらない? 昨日倉庫から見つけたんだ!」

千歌「お、いいね! 私結構強いんだよ?」

曜「ほほう。お手並み拝見といこうじゃないか」

千歌「望むところだ!」

曜ちゃんとオセロをして過ごした。

凛「ふぁ~ぁ……よく寝たにゃ~」

にこ「にっこにっこにー♪ アイドルは朝の準備が人一倍時間かかるにこ!」

希「ごめんごめん、部屋を出ようとしたら野生のちんすこうを見つけちゃってね」

善子「はぁ……朝はや……。堕天使は寝る時間よ……」

大幅な遅刻をしてくるタイプ。

穂乃果「ごっめ~ん! ついつい四度寝しちゃって。朝ごはんまだ残ってる?」

鞠莉「シャイニー! みんな、昨晩はよく眠れたかしら?」

ダイヤ「あら、みなさんお集まりで。え? 朝食? ああ、そういえば昨日そんなことを話していましたね」

おおよそルールという枠組みで縛ることができないタイプ。

海未「今日はみなさんどのように過ごすのですか?」

花丸「マルは図書室をじっくり調べようかなって」

真姫「私も。それくらいしかすることなさそうだし」

凛「凛はね、バスケがしたいにゃ! かよちん一緒にやろ?」

花陽「うん、いいよ。私はあんまりうまくないけど」

善子「私は部屋に戻って寝るわぁ……」

千歌「みんなそれぞれ自由に過ごすって感じかな?」

昨日あんなことがあったのに結構みんなマイペースっていうか、ぶれないっていうか。
とりあえず私はどうしようか?

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

果南「あ、一つ私から提案があるんだけどいい?」

海未「なんでしょう?」

果南「この学院生活で私たちで別にいくつかルールを設けようと思うんだ。まず一つは夜時間の出歩きの禁止。これはお互いが安心して生活するために必要なことだと思う」

果南「そしてもう一つは朝食をみんなで一緒に食べたいなって。こっちはみんなで情報共有したりコミュニケーションを取る機会になると思うんだけれど、どうかな?」

千歌「私はいいと思うな!」

花陽「共同生活だもんね。これくらいはあった方がいいかもしれないね」

真姫「みんながいいなら私も賛成よ」

穂乃果「それじゃあ、早速明日からってことで!」

こうして私たちの共同生活が始まりました。



PROLOGUE Music S.T.A.R.T?? 完

曜「いっち、にー、いっち、にー」

千歌「曜ちゃん、何やってんの?」

曜「あ、千歌ちゃん! 見ての通り筋トレだよ。一応日課にしてるからさ」

千歌「へー偉いね。私は……今はこんなだし一緒に出来ないな」

曜「ごめんね、私のせいで……」ズーン

千歌「あ、違うの! そういうつもりで言ったんじゃなくて!」アセアセ

曜「で、でも……」

千歌「もうあの話は禁止! 逆にこっちが気を使っちゃうよ」

曜「うん……千歌ちゃんがそういうなら」

千歌「それでよしっ!」

曜「ふぅ、よーしそれじゃあ筋トレ終了! 千歌ちゃん今から暇?」

千歌「うん、暇だよ」

曜「じゃあさ、今から私の部屋でオセロやらない? 昨日倉庫から見つけたんだ!」

千歌「お、いいね! 私結構強いんだよ?」

曜「ほほう。お手並み拝見といこうじゃないか」

千歌「望むところだ!」

曜ちゃんとオセロをして過ごした。

凛「ふぁ~ぁ……よく寝たにゃ~」

にこ「にっこにっこにー♪ アイドルは朝の準備が人一倍時間かかるにこ!」

希「ごめんごめん、部屋を出ようとしたら野生のちんすこうを見つけちゃってね」

善子「はぁ……朝はや……。堕天使は寝る時間よ……」

大幅な遅刻をしてくるタイプ。

穂乃果「ごっめ~ん! ついつい四度寝しちゃって。朝ごはんまだ残ってる?」

鞠莉「シャイニー! みんな、昨晩はよく眠れたかしら?」

ダイヤ「あら、みなさんお集まりで。え? 朝食? ああ、そういえば昨日そんなことを話していましたね」

おおよそルールという枠組みで縛ることができないタイプ。

海未「今日はみなさんどのように過ごすのですか?」

花丸「マルは図書室をじっくり調べようかなって」

真姫「私も。それくらいしかすることなさそうだし」

凛「凛はね、バスケがしたいにゃ! かよちん一緒にやろ?」

花陽「うん、いいよ。私はあんまりうまくないけど」

善子「私は部屋に戻って寝るわぁ……」

千歌「みんなそれぞれ自由に過ごすって感じかな?」

昨日あんなことがあったのに結構みんなマイペースっていうか、ぶれないっていうか。
とりあえず私はどうしようか?

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

果南「あ、一つ私から提案があるんだけどいい?」

海未「なんでしょう?」

果南「この学院生活で私たちで別にいくつかルールを設けようと思うんだ。まず一つは夜時間の出歩きの禁止。これはお互いが安心して生活するために必要なことだと思う」

果南「そしてもう一つは朝食をみんなで一緒に食べたいなって。こっちはみんなで情報共有したりコミュニケーションを取る機会になると思うんだけれど、どうかな?」

千歌「私はいいと思うな!」

花陽「共同生活だもんね。これくらいはあった方がいいかもしれないね」

真姫「みんながいいなら私も賛成よ」

穂乃果「それじゃあ、早速明日からってことで!」

こうして私たちの共同生活が始まりました。



PROLOGUE Music S.T.A.R.T?? 完

曜「いっち、にー、いっち、にー」

千歌「曜ちゃん、何やってんの?」

曜「あ、千歌ちゃん! 見ての通り筋トレだよ。一応日課にしてるからさ」

千歌「へー偉いね。私は……今はこんなだし一緒に出来ないな」

曜「ごめんね、私のせいで……」ズーン

千歌「あ、違うの! そういうつもりで言ったんじゃなくて!」アセアセ

曜「で、でも……」

千歌「もうあの話は禁止! 逆にこっちが気を使っちゃうよ」

曜「うん……千歌ちゃんがそういうなら」

千歌「それでよしっ!」

曜「ふぅ、よーしそれじゃあ筋トレ終了! 千歌ちゃん今から暇?」

千歌「うん、暇だよ」

曜「じゃあさ、今から私の部屋でオセロやらない? 昨日倉庫から見つけたんだ!」

千歌「お、いいね! 私結構強いんだよ?」

曜「ほほう。お手並み拝見といこうじゃないか」

千歌「望むところだ!」

曜ちゃんとオセロをして過ごした。

凛「ふぁ~ぁ……よく寝たにゃ~」

にこ「にっこにっこにー♪ アイドルは朝の準備が人一倍時間かかるにこ!」

希「ごめんごめん、部屋を出ようとしたら野生のちんすこうを見つけちゃってね」

善子「はぁ……朝はや……。堕天使は寝る時間よ……」

大幅な遅刻をしてくるタイプ。

穂乃果「ごっめ~ん! ついつい四度寝しちゃって。朝ごはんまだ残ってる?」

鞠莉「シャイニー! みんな、昨晩はよく眠れたかしら?」

ダイヤ「あら、みなさんお集まりで。え? 朝食? ああ、そういえば昨日そんなことを話していましたね」

おおよそルールという枠組みで縛ることができないタイプ。

海未「今日はみなさんどのように過ごすのですか?」

花丸「マルは図書室をじっくり調べようかなって」

真姫「私も。それくらいしかすることなさそうだし」

凛「凛はね、バスケがしたいにゃ! かよちん一緒にやろ?」

花陽「うん、いいよ。私はあんまりうまくないけど」

善子「私は部屋に戻って寝るわぁ……」

千歌「みんなそれぞれ自由に過ごすって感じかな?」

昨日あんなことがあったのに結構みんなマイペースっていうか、ぶれないっていうか。
とりあえず私はどうしようか?

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

果南「あ、一つ私から提案があるんだけどいい?」

海未「なんでしょう?」

果南「この学院生活で私たちで別にいくつかルールを設けようと思うんだ。まず一つは夜時間の出歩きの禁止。これはお互いが安心して生活するために必要なことだと思う」

果南「そしてもう一つは朝食をみんなで一緒に食べたいなって。こっちはみんなで情報共有したりコミュニケーションを取る機会になると思うんだけれど、どうかな?」

千歌「私はいいと思うな!」

花陽「共同生活だもんね。これくらいはあった方がいいかもしれないね」

真姫「みんながいいなら私も賛成よ」

穂乃果「それじゃあ、早速明日からってことで!」

こうして私たちの共同生活が始まりました。



PROLOGUE Music S.T.A.R.T?? 完

曜「いっち、にー、いっち、にー」

千歌「曜ちゃん、何やってんの?」

曜「あ、千歌ちゃん! 見ての通り筋トレだよ。一応日課にしてるからさ」

千歌「へー偉いね。私は……今はこんなだし一緒に出来ないな」

曜「ごめんね、私のせいで……」ズーン

千歌「あ、違うの! そういうつもりで言ったんじゃなくて!」アセアセ

曜「で、でも……」

千歌「もうあの話は禁止! 逆にこっちが気を使っちゃうよ」

曜「うん……千歌ちゃんがそういうなら」

千歌「それでよしっ!」

曜「ふぅ、よーしそれじゃあ筋トレ終了! 千歌ちゃん今から暇?」

千歌「うん、暇だよ」

曜「じゃあさ、今から私の部屋でオセロやらない? 昨日倉庫から見つけたんだ!」

千歌「お、いいね! 私結構強いんだよ?」

曜「ほほう。お手並み拝見といこうじゃないか」

千歌「望むところだ!」

曜ちゃんとオセロをして過ごした。

凛「ふぁ~ぁ……よく寝たにゃ~」

にこ「にっこにっこにー♪ アイドルは朝の準備が人一倍時間かかるにこ!」

希「ごめんごめん、部屋を出ようとしたら野生のちんすこうを見つけちゃってね」

善子「はぁ……朝はや……。堕天使は寝る時間よ……」

大幅な遅刻をしてくるタイプ。

穂乃果「ごっめ~ん! ついつい四度寝しちゃって。朝ごはんまだ残ってる?」

鞠莉「シャイニー! みんな、昨晩はよく眠れたかしら?」

ダイヤ「あら、みなさんお集まりで。え? 朝食? ああ、そういえば昨日そんなことを話していましたね」

おおよそルールという枠組みで縛ることができないタイプ。

海未「今日はみなさんどのように過ごすのですか?」

花丸「マルは図書室をじっくり調べようかなって」

真姫「私も。それくらいしかすることなさそうだし」

凛「凛はね、バスケがしたいにゃ! かよちん一緒にやろ?」

花陽「うん、いいよ。私はあんまりうまくないけど」

善子「私は部屋に戻って寝るわぁ……」

千歌「みんなそれぞれ自由に過ごすって感じかな?」

昨日あんなことがあったのに結構みんなマイペースっていうか、ぶれないっていうか。
とりあえず私はどうしようか?

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

果南「あ、一つ私から提案があるんだけどいい?」

海未「なんでしょう?」

果南「この学院生活で私たちで別にいくつかルールを設けようと思うんだ。まず一つは夜時間の出歩きの禁止。これはお互いが安心して生活するために必要なことだと思う」

果南「そしてもう一つは朝食をみんなで一緒に食べたいなって。こっちはみんなで情報共有したりコミュニケーションを取る機会になると思うんだけれど、どうかな?」

千歌「私はいいと思うな!」

花陽「共同生活だもんね。これくらいはあった方がいいかもしれないね」

真姫「みんながいいなら私も賛成よ」

穂乃果「それじゃあ、早速明日からってことで!」

こうして私たちの共同生活が始まりました。



PROLOGUE Music S.T.A.R.T?? 完

曜「いっち、にー、いっち、にー」

千歌「曜ちゃん、何やってんの?」

曜「あ、千歌ちゃん! 見ての通り筋トレだよ。一応日課にしてるからさ」

千歌「へー偉いね。私は……今はこんなだし一緒に出来ないな」

曜「ごめんね、私のせいで……」ズーン

千歌「あ、違うの! そういうつもりで言ったんじゃなくて!」アセアセ

曜「で、でも……」

千歌「もうあの話は禁止! 逆にこっちが気を使っちゃうよ」

曜「うん……千歌ちゃんがそういうなら」

千歌「それでよしっ!」

曜「ふぅ、よーしそれじゃあ筋トレ終了! 千歌ちゃん今から暇?」

千歌「うん、暇だよ」

曜「じゃあさ、今から私の部屋でオセロやらない? 昨日倉庫から見つけたんだ!」

千歌「お、いいね! 私結構強いんだよ?」

曜「ほほう。お手並み拝見といこうじゃないか」

千歌「望むところだ!」

曜ちゃんとオセロをして過ごした。

凛「ふぁ~ぁ……よく寝たにゃ~」

にこ「にっこにっこにー♪ アイドルは朝の準備が人一倍時間かかるにこ!」

希「ごめんごめん、部屋を出ようとしたら野生のちんすこうを見つけちゃってね」

善子「はぁ……朝はや……。堕天使は寝る時間よ……」

大幅な遅刻をしてくるタイプ。

穂乃果「ごっめ~ん! ついつい四度寝しちゃって。朝ごはんまだ残ってる?」

鞠莉「シャイニー! みんな、昨晩はよく眠れたかしら?」

ダイヤ「あら、みなさんお集まりで。え? 朝食? ああ、そういえば昨日そんなことを話していましたね」

おおよそルールという枠組みで縛ることができないタイプ。

海未「今日はみなさんどのように過ごすのですか?」

花丸「マルは図書室をじっくり調べようかなって」

真姫「私も。それくらいしかすることなさそうだし」

凛「凛はね、バスケがしたいにゃ! かよちん一緒にやろ?」

花陽「うん、いいよ。私はあんまりうまくないけど」

善子「私は部屋に戻って寝るわぁ……」

千歌「みんなそれぞれ自由に過ごすって感じかな?」

昨日あんなことがあったのに結構みんなマイペースっていうか、ぶれないっていうか。
とりあえず私はどうしようか?

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

果南「あ、一つ私から提案があるんだけどいい?」

海未「なんでしょう?」

果南「この学院生活で私たちで別にいくつかルールを設けようと思うんだ。まず一つは夜時間の出歩きの禁止。これはお互いが安心して生活するために必要なことだと思う」

果南「そしてもう一つは朝食をみんなで一緒に食べたいなって。こっちはみんなで情報共有したりコミュニケーションを取る機会になると思うんだけれど、どうかな?」

千歌「私はいいと思うな!」

花陽「共同生活だもんね。これくらいはあった方がいいかもしれないね」

真姫「みんながいいなら私も賛成よ」

穂乃果「それじゃあ、早速明日からってことで!」

こうして私たちの共同生活が始まりました。



PROLOGUE Music S.T.A.R.T?? 完

曜「いっち、にー、いっち、にー」

千歌「曜ちゃん、何やってんの?」

曜「あ、千歌ちゃん! 見ての通り筋トレだよ。一応日課にしてるからさ」

千歌「へー偉いね。私は……今はこんなだし一緒に出来ないな」

曜「ごめんね、私のせいで……」ズーン

千歌「あ、違うの! そういうつもりで言ったんじゃなくて!」アセアセ

曜「で、でも……」

千歌「もうあの話は禁止! 逆にこっちが気を使っちゃうよ」

曜「うん……千歌ちゃんがそういうなら」

千歌「それでよしっ!」

曜「ふぅ、よーしそれじゃあ筋トレ終了! 千歌ちゃん今から暇?」

千歌「うん、暇だよ」

曜「じゃあさ、今から私の部屋でオセロやらない? 昨日倉庫から見つけたんだ!」

千歌「お、いいね! 私結構強いんだよ?」

曜「ほほう。お手並み拝見といこうじゃないか」

千歌「望むところだ!」

曜ちゃんとオセロをして過ごした。

凛「ふぁ~ぁ……よく寝たにゃ~」

にこ「にっこにっこにー♪ アイドルは朝の準備が人一倍時間かかるにこ!」

希「ごめんごめん、部屋を出ようとしたら野生のちんすこうを見つけちゃってね」

善子「はぁ……朝はや……。堕天使は寝る時間よ……」

大幅な遅刻をしてくるタイプ。

穂乃果「ごっめ~ん! ついつい四度寝しちゃって。朝ごはんまだ残ってる?」

鞠莉「シャイニー! みんな、昨晩はよく眠れたかしら?」

ダイヤ「あら、みなさんお集まりで。え? 朝食? ああ、そういえば昨日そんなことを話していましたね」

おおよそルールという枠組みで縛ることができないタイプ。

海未「今日はみなさんどのように過ごすのですか?」

花丸「マルは図書室をじっくり調べようかなって」

真姫「私も。それくらいしかすることなさそうだし」

凛「凛はね、バスケがしたいにゃ! かよちん一緒にやろ?」

花陽「うん、いいよ。私はあんまりうまくないけど」

善子「私は部屋に戻って寝るわぁ……」

千歌「みんなそれぞれ自由に過ごすって感じかな?」

昨日あんなことがあったのに結構みんなマイペースっていうか、ぶれないっていうか。
とりあえず私はどうしようか?

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

果南「あ、一つ私から提案があるんだけどいい?」

海未「なんでしょう?」

果南「この学院生活で私たちで別にいくつかルールを設けようと思うんだ。まず一つは夜時間の出歩きの禁止。これはお互いが安心して生活するために必要なことだと思う」

果南「そしてもう一つは朝食をみんなで一緒に食べたいなって。こっちはみんなで情報共有したりコミュニケーションを取る機会になると思うんだけれど、どうかな?」

千歌「私はいいと思うな!」

花陽「共同生活だもんね。これくらいはあった方がいいかもしれないね」

真姫「みんながいいなら私も賛成よ」

穂乃果「それじゃあ、早速明日からってことで!」

こうして私たちの共同生活が始まりました。



PROLOGUE Music S.T.A.R.T?? 完

曜「いっち、にー、いっち、にー」

千歌「曜ちゃん、何やってんの?」

曜「あ、千歌ちゃん! 見ての通り筋トレだよ。一応日課にしてるからさ」

千歌「へー偉いね。私は……今はこんなだし一緒に出来ないな」

曜「ごめんね、私のせいで……」ズーン

千歌「あ、違うの! そういうつもりで言ったんじゃなくて!」アセアセ

曜「で、でも……」

千歌「もうあの話は禁止! 逆にこっちが気を使っちゃうよ」

曜「うん……千歌ちゃんがそういうなら」

千歌「それでよしっ!」

曜「ふぅ、よーしそれじゃあ筋トレ終了! 千歌ちゃん今から暇?」

千歌「うん、暇だよ」

曜「じゃあさ、今から私の部屋でオセロやらない? 昨日倉庫から見つけたんだ!」

千歌「お、いいね! 私結構強いんだよ?」

曜「ほほう。お手並み拝見といこうじゃないか」

千歌「望むところだ!」

曜ちゃんとオセロをして過ごした。

凛「ふぁ~ぁ……よく寝たにゃ~」

にこ「にっこにっこにー♪ アイドルは朝の準備が人一倍時間かかるにこ!」

希「ごめんごめん、部屋を出ようとしたら野生のちんすこうを見つけちゃってね」

善子「はぁ……朝はや……。堕天使は寝る時間よ……」

大幅な遅刻をしてくるタイプ。

穂乃果「ごっめ~ん! ついつい四度寝しちゃって。朝ごはんまだ残ってる?」

鞠莉「シャイニー! みんな、昨晩はよく眠れたかしら?」

ダイヤ「あら、みなさんお集まりで。え? 朝食? ああ、そういえば昨日そんなことを話していましたね」

おおよそルールという枠組みで縛ることができないタイプ。

海未「今日はみなさんどのように過ごすのですか?」

花丸「マルは図書室をじっくり調べようかなって」

真姫「私も。それくらいしかすることなさそうだし」

凛「凛はね、バスケがしたいにゃ! かよちん一緒にやろ?」

花陽「うん、いいよ。私はあんまりうまくないけど」

善子「私は部屋に戻って寝るわぁ……」

千歌「みんなそれぞれ自由に過ごすって感じかな?」

昨日あんなことがあったのに結構みんなマイペースっていうか、ぶれないっていうか。
とりあえず私はどうしようか?

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

果南「あ、一つ私から提案があるんだけどいい?」

海未「なんでしょう?」

果南「この学院生活で私たちで別にいくつかルールを設けようと思うんだ。まず一つは夜時間の出歩きの禁止。これはお互いが安心して生活するために必要なことだと思う」

果南「そしてもう一つは朝食をみんなで一緒に食べたいなって。こっちはみんなで情報共有したりコミュニケーションを取る機会になると思うんだけれど、どうかな?」

千歌「私はいいと思うな!」

花陽「共同生活だもんね。これくらいはあった方がいいかもしれないね」

真姫「みんながいいなら私も賛成よ」

穂乃果「それじゃあ、早速明日からってことで!」

こうして私たちの共同生活が始まりました。



PROLOGUE Music S.T.A.R.T?? 完

曜「いっち、にー、いっち、にー」

千歌「曜ちゃん、何やってんの?」

曜「あ、千歌ちゃん! 見ての通り筋トレだよ。一応日課にしてるからさ」

千歌「へー偉いね。私は……今はこんなだし一緒に出来ないな」

曜「ごめんね、私のせいで……」ズーン

千歌「あ、違うの! そういうつもりで言ったんじゃなくて!」アセアセ

曜「で、でも……」

千歌「もうあの話は禁止! 逆にこっちが気を使っちゃうよ」

曜「うん……千歌ちゃんがそういうなら」

千歌「それでよしっ!」

曜「ふぅ、よーしそれじゃあ筋トレ終了! 千歌ちゃん今から暇?」

千歌「うん、暇だよ」

曜「じゃあさ、今から私の部屋でオセロやらない? 昨日倉庫から見つけたんだ!」

千歌「お、いいね! 私結構強いんだよ?」

曜「ほほう。お手並み拝見といこうじゃないか」

千歌「望むところだ!」

曜ちゃんとオセロをして過ごした。

凛「ふぁ~ぁ……よく寝たにゃ~」

にこ「にっこにっこにー♪ アイドルは朝の準備が人一倍時間かかるにこ!」

希「ごめんごめん、部屋を出ようとしたら野生のちんすこうを見つけちゃってね」

善子「はぁ……朝はや……。堕天使は寝る時間よ……」

大幅な遅刻をしてくるタイプ。

穂乃果「ごっめ~ん! ついつい四度寝しちゃって。朝ごはんまだ残ってる?」

鞠莉「シャイニー! みんな、昨晩はよく眠れたかしら?」

ダイヤ「あら、みなさんお集まりで。え? 朝食? ああ、そういえば昨日そんなことを話していましたね」

おおよそルールという枠組みで縛ることができないタイプ。

海未「今日はみなさんどのように過ごすのですか?」

花丸「マルは図書室をじっくり調べようかなって」

真姫「私も。それくらいしかすることなさそうだし」

凛「凛はね、バスケがしたいにゃ! かよちん一緒にやろ?」

花陽「うん、いいよ。私はあんまりうまくないけど」

善子「私は部屋に戻って寝るわぁ……」

千歌「みんなそれぞれ自由に過ごすって感じかな?」

昨日あんなことがあったのに結構みんなマイペースっていうか、ぶれないっていうか。
とりあえず私はどうしようか?

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

果南「あ、一つ私から提案があるんだけどいい?」

海未「なんでしょう?」

果南「この学院生活で私たちで別にいくつかルールを設けようと思うんだ。まず一つは夜時間の出歩きの禁止。これはお互いが安心して生活するために必要なことだと思う」

果南「そしてもう一つは朝食をみんなで一緒に食べたいなって。こっちはみんなで情報共有したりコミュニケーションを取る機会になると思うんだけれど、どうかな?」

千歌「私はいいと思うな!」

花陽「共同生活だもんね。これくらいはあった方がいいかもしれないね」

真姫「みんながいいなら私も賛成よ」

穂乃果「それじゃあ、早速明日からってことで!」

こうして私たちの共同生活が始まりました。



PROLOGUE Music S.T.A.R.T?? 完

曜「いっち、にー、いっち、にー」

千歌「曜ちゃん、何やってんの?」

曜「あ、千歌ちゃん! 見ての通り筋トレだよ。一応日課にしてるからさ」

千歌「へー偉いね。私は……今はこんなだし一緒に出来ないな」

曜「ごめんね、私のせいで……」ズーン

千歌「あ、違うの! そういうつもりで言ったんじゃなくて!」アセアセ

曜「で、でも……」

千歌「もうあの話は禁止! 逆にこっちが気を使っちゃうよ」

曜「うん……千歌ちゃんがそういうなら」

千歌「それでよしっ!」

曜「ふぅ、よーしそれじゃあ筋トレ終了! 千歌ちゃん今から暇?」

千歌「うん、暇だよ」

曜「じゃあさ、今から私の部屋でオセロやらない? 昨日倉庫から見つけたんだ!」

千歌「お、いいね! 私結構強いんだよ?」

曜「ほほう。お手並み拝見といこうじゃないか」

千歌「望むところだ!」

曜ちゃんとオセロをして過ごした。

凛「ふぁ~ぁ……よく寝たにゃ~」

にこ「にっこにっこにー♪ アイドルは朝の準備が人一倍時間かかるにこ!」

希「ごめんごめん、部屋を出ようとしたら野生のちんすこうを見つけちゃってね」

善子「はぁ……朝はや……。堕天使は寝る時間よ……」

大幅な遅刻をしてくるタイプ。

穂乃果「ごっめ~ん! ついつい四度寝しちゃって。朝ごはんまだ残ってる?」

鞠莉「シャイニー! みんな、昨晩はよく眠れたかしら?」

ダイヤ「あら、みなさんお集まりで。え? 朝食? ああ、そういえば昨日そんなことを話していましたね」

おおよそルールという枠組みで縛ることができないタイプ。

海未「今日はみなさんどのように過ごすのですか?」

花丸「マルは図書室をじっくり調べようかなって」

真姫「私も。それくらいしかすることなさそうだし」

凛「凛はね、バスケがしたいにゃ! かよちん一緒にやろ?」

花陽「うん、いいよ。私はあんまりうまくないけど」

善子「私は部屋に戻って寝るわぁ……」

千歌「みんなそれぞれ自由に過ごすって感じかな?」

昨日あんなことがあったのに結構みんなマイペースっていうか、ぶれないっていうか。
とりあえず私はどうしようか?

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

果南「あ、一つ私から提案があるんだけどいい?」

海未「なんでしょう?」

果南「この学院生活で私たちで別にいくつかルールを設けようと思うんだ。まず一つは夜時間の出歩きの禁止。これはお互いが安心して生活するために必要なことだと思う」

果南「そしてもう一つは朝食をみんなで一緒に食べたいなって。こっちはみんなで情報共有したりコミュニケーションを取る機会になると思うんだけれど、どうかな?」

千歌「私はいいと思うな!」

花陽「共同生活だもんね。これくらいはあった方がいいかもしれないね」

真姫「みんながいいなら私も賛成よ」

穂乃果「それじゃあ、早速明日からってことで!」

こうして私たちの共同生活が始まりました。



PROLOGUE Music S.T.A.R.T?? 完

曜「いっち、にー、いっち、にー」

千歌「曜ちゃん、何やってんの?」

曜「あ、千歌ちゃん! 見ての通り筋トレだよ。一応日課にしてるからさ」

千歌「へー偉いね。私は……今はこんなだし一緒に出来ないな」

曜「ごめんね、私のせいで……」ズーン

千歌「あ、違うの! そういうつもりで言ったんじゃなくて!」アセアセ

曜「で、でも……」

千歌「もうあの話は禁止! 逆にこっちが気を使っちゃうよ」

曜「うん……千歌ちゃんがそういうなら」

千歌「それでよしっ!」

曜「ふぅ、よーしそれじゃあ筋トレ終了! 千歌ちゃん今から暇?」

千歌「うん、暇だよ」

曜「じゃあさ、今から私の部屋でオセロやらない? 昨日倉庫から見つけたんだ!」

千歌「お、いいね! 私結構強いんだよ?」

曜「ほほう。お手並み拝見といこうじゃないか」

千歌「望むところだ!」

曜ちゃんとオセロをして過ごした。

曜「いっち、にー、いっち、にー」

千歌「曜ちゃん、何やってんの?」

曜「あ、千歌ちゃん! 見ての通り筋トレだよ。一応日課にしてるからさ」

千歌「へー偉いね。私は……今はこんなだし一緒に出来ないな」

曜「ごめんね、私のせいで……」ズーン

千歌「あ、違うの! そういうつもりで言ったんじゃなくて!」アセアセ

曜「で、でも……」

千歌「もうあの話は禁止! 逆にこっちが気を使っちゃうよ」

曜「うん……千歌ちゃんがそういうなら」

千歌「それでよしっ!」

曜「ふぅ、よーしそれじゃあ筋トレ終了! 千歌ちゃん今から暇?」

千歌「うん、暇だよ」

曜「じゃあさ、今から私の部屋でオセロやらない? 昨日倉庫から見つけたんだ!」

千歌「お、いいね! 私結構強いんだよ?」

曜「ほほう。お手並み拝見といこうじゃないか」

千歌「望むところだ!」

曜ちゃんとオセロをして過ごした。

凛「ふぁ~ぁ……よく寝たにゃ~」

にこ「にっこにっこにー♪ アイドルは朝の準備が人一倍時間かかるにこ!」

希「ごめんごめん、部屋を出ようとしたら野生のちんすこうを見つけちゃってね」

善子「はぁ……朝はや……。堕天使は寝る時間よ……」

大幅な遅刻をしてくるタイプ。

穂乃果「ごっめ~ん! ついつい四度寝しちゃって。朝ごはんまだ残ってる?」

鞠莉「シャイニー! みんな、昨晩はよく眠れたかしら?」

ダイヤ「あら、みなさんお集まりで。え? 朝食? ああ、そういえば昨日そんなことを話していましたね」

おおよそルールという枠組みで縛ることができないタイプ。

海未「今日はみなさんどのように過ごすのですか?」

花丸「マルは図書室をじっくり調べようかなって」

真姫「私も。それくらいしかすることなさそうだし」

凛「凛はね、バスケがしたいにゃ! かよちん一緒にやろ?」

花陽「うん、いいよ。私はあんまりうまくないけど」

善子「私は部屋に戻って寝るわぁ……」

千歌「みんなそれぞれ自由に過ごすって感じかな?」

昨日あんなことがあったのに結構みんなマイペースっていうか、ぶれないっていうか。
とりあえず私はどうしようか?

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

果南「あ、一つ私から提案があるんだけどいい?」

海未「なんでしょう?」

果南「この学院生活で私たちで別にいくつかルールを設けようと思うんだ。まず一つは夜時間の出歩きの禁止。これはお互いが安心して生活するために必要なことだと思う」

果南「そしてもう一つは朝食をみんなで一緒に食べたいなって。こっちはみんなで情報共有したりコミュニケーションを取る機会になると思うんだけれど、どうかな?」

千歌「私はいいと思うな!」

花陽「共同生活だもんね。これくらいはあった方がいいかもしれないね」

真姫「みんながいいなら私も賛成よ」

穂乃果「それじゃあ、早速明日からってことで!」

こうして私たちの共同生活が始まりました。



PROLOGUE Music S.T.A.R.T?? 完

曜「いっち、にー、いっち、にー」

千歌「曜ちゃん、何やってんの?」

曜「あ、千歌ちゃん! 見ての通り筋トレだよ。一応日課にしてるからさ」

千歌「へー偉いね。私は……今はこんなだし一緒に出来ないな」

曜「ごめんね、私のせいで……」ズーン

千歌「あ、違うの! そういうつもりで言ったんじゃなくて!」アセアセ

曜「で、でも……」

千歌「もうあの話は禁止! 逆にこっちが気を使っちゃうよ」

曜「うん……千歌ちゃんがそういうなら」

千歌「それでよしっ!」

曜「ふぅ、よーしそれじゃあ筋トレ終了! 千歌ちゃん今から暇?」

千歌「うん、暇だよ」

曜「じゃあさ、今から私の部屋でオセロやらない? 昨日倉庫から見つけたんだ!」

千歌「お、いいね! 私結構強いんだよ?」

曜「ほほう。お手並み拝見といこうじゃないか」

千歌「望むところだ!」

曜ちゃんとオセロをして過ごした。

凛「ふぁ~ぁ……よく寝たにゃ~」

にこ「にっこにっこにー♪ アイドルは朝の準備が人一倍時間かかるにこ!」

希「ごめんごめん、部屋を出ようとしたら野生のちんすこうを見つけちゃってね」

善子「はぁ……朝はや……。堕天使は寝る時間よ……」

大幅な遅刻をしてくるタイプ。

穂乃果「ごっめ~ん! ついつい四度寝しちゃって。朝ごはんまだ残ってる?」

鞠莉「シャイニー! みんな、昨晩はよく眠れたかしら?」

ダイヤ「あら、みなさんお集まりで。え? 朝食? ああ、そういえば昨日そんなことを話していましたね」

おおよそルールという枠組みで縛ることができないタイプ。

海未「今日はみなさんどのように過ごすのですか?」

花丸「マルは図書室をじっくり調べようかなって」

真姫「私も。それくらいしかすることなさそうだし」

凛「凛はね、バスケがしたいにゃ! かよちん一緒にやろ?」

花陽「うん、いいよ。私はあんまりうまくないけど」

善子「私は部屋に戻って寝るわぁ……」

千歌「みんなそれぞれ自由に過ごすって感じかな?」

昨日あんなことがあったのに結構みんなマイペースっていうか、ぶれないっていうか。
とりあえず私はどうしようか?

果南「あ、一つ私から提案があるんだけどいい?」

海未「なんでしょう?」

果南「この学院生活で私たちで別にいくつかルールを設けようと思うんだ。まず一つは夜時間の出歩きの禁止。これはお互いが安心して生活するために必要なことだと思う」

果南「そしてもう一つは朝食をみんなで一緒に食べたいなって。こっちはみんなで情報共有したりコミュニケーションを取る機会になると思うんだけれど、どうかな?」

千歌「私はいいと思うな!」

花陽「共同生活だもんね。これくらいはあった方がいいかもしれないね」

真姫「みんながいいなら私も賛成よ」

穂乃果「それじゃあ、早速明日からってことで!」

こうして私たちの共同生活が始まりました。



PROLOGUE Music S.T.A.R.T?? 完

曜「いっち、にー、いっち、にー」

千歌「曜ちゃん、何やってんの?」

曜「あ、千歌ちゃん! 見ての通り筋トレだよ。一応日課にしてるからさ」

千歌「へー偉いね。私は……今はこんなだし一緒に出来ないな」

曜「ごめんね、私のせいで……」ズーン

千歌「あ、違うの! そういうつもりで言ったんじゃなくて!」アセアセ

曜「で、でも……」

千歌「もうあの話は禁止! 逆にこっちが気を使っちゃうよ」

曜「うん……千歌ちゃんがそういうなら」

千歌「それでよしっ!」

曜「ふぅ、よーしそれじゃあ筋トレ終了! 千歌ちゃん今から暇?」

千歌「うん、暇だよ」

曜「じゃあさ、今から私の部屋でオセロやらない? 昨日倉庫から見つけたんだ!」

千歌「お、いいね! 私結構強いんだよ?」

曜「ほほう。お手並み拝見といこうじゃないか」

千歌「望むところだ!」

曜ちゃんとオセロをして過ごした。

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

凛「ふぁ~ぁ……よく寝たにゃ~」

にこ「にっこにっこにー♪ アイドルは朝の準備が人一倍時間かかるにこ!」

希「ごめんごめん、部屋を出ようとしたら野生のちんすこうを見つけちゃってね」

善子「はぁ……朝はや……。堕天使は寝る時間よ……」

大幅な遅刻をしてくるタイプ。

穂乃果「ごっめ~ん! ついつい四度寝しちゃって。朝ごはんまだ残ってる?」

鞠莉「シャイニー! みんな、昨晩はよく眠れたかしら?」

ダイヤ「あら、みなさんお集まりで。え? 朝食? ああ、そういえば昨日そんなことを話していましたね」

おおよそルールという枠組みで縛ることができないタイプ。

海未「今日はみなさんどのように過ごすのですか?」

花丸「マルは図書室をじっくり調べようかなって」

真姫「私も。それくらいしかすることなさそうだし」

凛「凛はね、バスケがしたいにゃ! かよちん一緒にやろ?」

花陽「うん、いいよ。私はあんまりうまくないけど」

善子「私は部屋に戻って寝るわぁ……」

千歌「みんなそれぞれ自由に過ごすって感じかな?」

昨日あんなことがあったのに結構みんなマイペースっていうか、ぶれないっていうか。
とりあえず私はどうしようか?

果南「あ、一つ私から提案があるんだけどいい?」

海未「なんでしょう?」

果南「この学院生活で私たちで別にいくつかルールを設けようと思うんだ。まず一つは夜時間の出歩きの禁止。これはお互いが安心して生活するために必要なことだと思う」

果南「そしてもう一つは朝食をみんなで一緒に食べたいなって。こっちはみんなで情報共有したりコミュニケーションを取る機会になると思うんだけれど、どうかな?」

千歌「私はいいと思うな!」

花陽「共同生活だもんね。これくらいはあった方がいいかもしれないね」

真姫「みんながいいなら私も賛成よ」

穂乃果「それじゃあ、早速明日からってことで!」

こうして私たちの共同生活が始まりました。



PROLOGUE Music S.T.A.R.T?? 完

曜「いっち、にー、いっち、にー」

千歌「曜ちゃん、何やってんの?」

曜「あ、千歌ちゃん! 見ての通り筋トレだよ。一応日課にしてるからさ」

千歌「へー偉いね。私は……今はこんなだし一緒に出来ないな」

曜「ごめんね、私のせいで……」ズーン

千歌「あ、違うの! そういうつもりで言ったんじゃなくて!」アセアセ

曜「で、でも……」

千歌「もうあの話は禁止! 逆にこっちが気を使っちゃうよ」

曜「うん……千歌ちゃんがそういうなら」

千歌「それでよしっ!」

曜「ふぅ、よーしそれじゃあ筋トレ終了! 千歌ちゃん今から暇?」

千歌「うん、暇だよ」

曜「じゃあさ、今から私の部屋でオセロやらない? 昨日倉庫から見つけたんだ!」

千歌「お、いいね! 私結構強いんだよ?」

曜「ほほう。お手並み拝見といこうじゃないか」

千歌「望むところだ!」

曜ちゃんとオセロをして過ごした。

凛「ふぁ~ぁ……よく寝たにゃ~」

にこ「にっこにっこにー♪ アイドルは朝の準備が人一倍時間かかるにこ!」

希「ごめんごめん、部屋を出ようとしたら野生のちんすこうを見つけちゃってね」

善子「はぁ……朝はや……。堕天使は寝る時間よ……」

大幅な遅刻をしてくるタイプ。

穂乃果「ごっめ~ん! ついつい四度寝しちゃって。朝ごはんまだ残ってる?」

鞠莉「シャイニー! みんな、昨晩はよく眠れたかしら?」

ダイヤ「あら、みなさんお集まりで。え? 朝食? ああ、そういえば昨日そんなことを話していましたね」

おおよそルールという枠組みで縛ることができないタイプ。

海未「今日はみなさんどのように過ごすのですか?」

花丸「マルは図書室をじっくり調べようかなって」

真姫「私も。それくらいしかすることなさそうだし」

凛「凛はね、バスケがしたいにゃ! かよちん一緒にやろ?」

花陽「うん、いいよ。私はあんまりうまくないけど」

善子「私は部屋に戻って寝るわぁ……」

千歌「みんなそれぞれ自由に過ごすって感じかな?」

昨日あんなことがあったのに結構みんなマイペースっていうか、ぶれないっていうか。
とりあえず私はどうしようか?

果南「あ、一つ私から提案があるんだけどいい?」

海未「なんでしょう?」

果南「この学院生活で私たちで別にいくつかルールを設けようと思うんだ。まず一つは夜時間の出歩きの禁止。これはお互いが安心して生活するために必要なことだと思う」

果南「そしてもう一つは朝食をみんなで一緒に食べたいなって。こっちはみんなで情報共有したりコミュニケーションを取る機会になると思うんだけれど、どうかな?」

千歌「私はいいと思うな!」

花陽「共同生活だもんね。これくらいはあった方がいいかもしれないね」

真姫「みんながいいなら私も賛成よ」

穂乃果「それじゃあ、早速明日からってことで!」

こうして私たちの共同生活が始まりました。



PROLOGUE Music S.T.A.R.T?? 完

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

曜「いっち、にー、いっち、にー」

千歌「曜ちゃん、何やってんの?」

曜「あ、千歌ちゃん! 見ての通り筋トレだよ。一応日課にしてるからさ」

千歌「へー偉いね。私は……今はこんなだし一緒に出来ないな」

曜「ごめんね、私のせいで……」ズーン

千歌「あ、違うの! そういうつもりで言ったんじゃなくて!」アセアセ

曜「で、でも……」

千歌「もうあの話は禁止! 逆にこっちが気を使っちゃうよ」

曜「うん……千歌ちゃんがそういうなら」

千歌「それでよしっ!」

曜「ふぅ、よーしそれじゃあ筋トレ終了! 千歌ちゃん今から暇?」

千歌「うん、暇だよ」

曜「じゃあさ、今から私の部屋でオセロやらない? 昨日倉庫から見つけたんだ!」

千歌「お、いいね! 私結構強いんだよ?」

曜「ほほう。お手並み拝見といこうじゃないか」

千歌「望むところだ!」

曜ちゃんとオセロをして過ごした。

凛「ふぁ~ぁ……よく寝たにゃ~」

にこ「にっこにっこにー♪ アイドルは朝の準備が人一倍時間かかるにこ!」

希「ごめんごめん、部屋を出ようとしたら野生のちんすこうを見つけちゃってね」

善子「はぁ……朝はや……。堕天使は寝る時間よ……」

大幅な遅刻をしてくるタイプ。

穂乃果「ごっめ~ん! ついつい四度寝しちゃって。朝ごはんまだ残ってる?」

鞠莉「シャイニー! みんな、昨晩はよく眠れたかしら?」

ダイヤ「あら、みなさんお集まりで。え? 朝食? ああ、そういえば昨日そんなことを話していましたね」

おおよそルールという枠組みで縛ることができないタイプ。

海未「今日はみなさんどのように過ごすのですか?」

花丸「マルは図書室をじっくり調べようかなって」

真姫「私も。それくらいしかすることなさそうだし」

凛「凛はね、バスケがしたいにゃ! かよちん一緒にやろ?」

花陽「うん、いいよ。私はあんまりうまくないけど」

善子「私は部屋に戻って寝るわぁ……」

千歌「みんなそれぞれ自由に過ごすって感じかな?」

昨日あんなことがあったのに結構みんなマイペースっていうか、ぶれないっていうか。
とりあえず私はどうしようか?

果南「あ、一つ私から提案があるんだけどいい?」

海未「なんでしょう?」

果南「この学院生活で私たちで別にいくつかルールを設けようと思うんだ。まず一つは夜時間の出歩きの禁止。これはお互いが安心して生活するために必要なことだと思う」

果南「そしてもう一つは朝食をみんなで一緒に食べたいなって。こっちはみんなで情報共有したりコミュニケーションを取る機会になると思うんだけれど、どうかな?」

千歌「私はいいと思うな!」

花陽「共同生活だもんね。これくらいはあった方がいいかもしれないね」

真姫「みんながいいなら私も賛成よ」

穂乃果「それじゃあ、早速明日からってことで!」

こうして私たちの共同生活が始まりました。



PROLOGUE Music S.T.A.R.T?? 完

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

曜「いっち、にー、いっち、にー」

千歌「曜ちゃん、何やってんの?」

曜「あ、千歌ちゃん! 見ての通り筋トレだよ。一応日課にしてるからさ」

千歌「へー偉いね。私は……今はこんなだし一緒に出来ないな」

曜「ごめんね、私のせいで……」ズーン

千歌「あ、違うの! そういうつもりで言ったんじゃなくて!」アセアセ

曜「で、でも……」

千歌「もうあの話は禁止! 逆にこっちが気を使っちゃうよ」

曜「うん……千歌ちゃんがそういうなら」

千歌「それでよしっ!」

曜「ふぅ、よーしそれじゃあ筋トレ終了! 千歌ちゃん今から暇?」

千歌「うん、暇だよ」

曜「じゃあさ、今から私の部屋でオセロやらない? 昨日倉庫から見つけたんだ!」

千歌「お、いいね! 私結構強いんだよ?」

曜「ほほう。お手並み拝見といこうじゃないか」

千歌「望むところだ!」

曜ちゃんとオセロをして過ごした。

凛「ふぁ~ぁ……よく寝たにゃ~」

にこ「にっこにっこにー♪ アイドルは朝の準備が人一倍時間かかるにこ!」

希「ごめんごめん、部屋を出ようとしたら野生のちんすこうを見つけちゃってね」

善子「はぁ……朝はや……。堕天使は寝る時間よ……」

大幅な遅刻をしてくるタイプ。

穂乃果「ごっめ~ん! ついつい四度寝しちゃって。朝ごはんまだ残ってる?」

鞠莉「シャイニー! みんな、昨晩はよく眠れたかしら?」

ダイヤ「あら、みなさんお集まりで。え? 朝食? ああ、そういえば昨日そんなことを話していましたね」

おおよそルールという枠組みで縛ることができないタイプ。

海未「今日はみなさんどのように過ごすのですか?」

花丸「マルは図書室をじっくり調べようかなって」

真姫「私も。それくらいしかすることなさそうだし」

凛「凛はね、バスケがしたいにゃ! かよちん一緒にやろ?」

花陽「うん、いいよ。私はあんまりうまくないけど」

善子「私は部屋に戻って寝るわぁ……」

千歌「みんなそれぞれ自由に過ごすって感じかな?」

昨日あんなことがあったのに結構みんなマイペースっていうか、ぶれないっていうか。
とりあえず私はどうしようか?

果南「あ、一つ私から提案があるんだけどいい?」

海未「なんでしょう?」

果南「この学院生活で私たちで別にいくつかルールを設けようと思うんだ。まず一つは夜時間の出歩きの禁止。これはお互いが安心して生活するために必要なことだと思う」

果南「そしてもう一つは朝食をみんなで一緒に食べたいなって。こっちはみんなで情報共有したりコミュニケーションを取る機会になると思うんだけれど、どうかな?」

千歌「私はいいと思うな!」

花陽「共同生活だもんね。これくらいはあった方がいいかもしれないね」

真姫「みんながいいなら私も賛成よ」

穂乃果「それじゃあ、早速明日からってことで!」

こうして私たちの共同生活が始まりました。



PROLOGUE Music S.T.A.R.T?? 完

千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下

ここで続けていい感じ?
昨日は普通に新作プレイしてたけどやっぱ面白いわ。みんなも買おう(ステマ)

酉テスト

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

さて、お昼ご飯も食べ終わったし、私も少し図書室の調査を手伝いに行こうかなー。

<図書室>

千歌「やっほー、やってるー?」

花丸「あ、千歌ちゃんだ」

真姫「なに? 邪魔でもしに来たの?」

千歌「真姫ちゃん、ひどい! せっかくお昼まだかなって思って差し入れ持ってきたんだけど、真姫ちゃんはいらないみたいだね」

真姫「う、うそうそ。冗談よ! ありがたくいただくわ」

花丸「気づいたらもうこんな時間だったんだ。マルは本の虫だけど、どおりでお腹の虫が鳴くわけずら」

絵里「あら、美味しそうなカレーね」

梨子「誰かと思ったら千歌ちゃんだったんだ。ちょうど食堂に行こうと思っていたところなの」

千歌「ふふ、曜ちゃんがたくさん作ってくれたんだ! さあ、召し上がれ!」

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

梨子「はぁ、怒られちゃったね」

千歌「花丸ちゃん怖かった……」

絵里「なんで私まで……」

花丸「神聖な知識の宝庫で騒ぐなんて言語道断ずらっ!」

千歌「だって図書室なんて退屈なんだもん、ね? 二人とも」

梨子「私は結構本読むの好きだよ」

絵里「私もよ。千歌と一緒にしないでちょうだい」

千歌「うわー裏切ったなー! さっきまで一緒に騒いでたくせに。花丸ちゃん、騙されちゃダメ! あいつら、嘘をついてますぜ?」

花丸「千歌ちゃんが一番うるさいずら」

千歌「むぐっ……」

絵里「そういうことよ」

千歌「えー、だって千歌頭もそんなに良くないから本を調べるのもあまり手伝えないし」

梨子「じゃあ、せめて大人しくしてて。私たちは作業を再開するから」

千歌「……へーい」

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー! みなさん今日も一日お疲れ様でした。ただいまより夜時間になります。良い夢を。グッナイ!』

ふぅ、今日は平和な一日だったな。
いや、そもそもこれが普通なんだ。殺人なんて起きるはずがない。
ここでの暮らしも何日か過ぎれば鞠莉ちゃんも飽きて解放してくれるに違いない。そうに決まってる。
……何にしても今は考えても仕方ないよね。明日を生きることだけを考えよう。


【小原鞠莉劇場】

シャイニー☆

凡人は天才をみて言いました。

「自分にも何か才能があったらどんなに幸せだったか」と。

天才は凡人をみて言いました。

「私には背負うものが多すぎる。普通に暮らせたらどんなに幸せだったか」と。

人間ってやつは自分にないものが堪らなく欲しくなるのですね。
なんて我が儘な生き物なんでしょう!

あら、そういえば私って、超高校級の才能もあるし、実家はお金持ちだし、まだまだ華の女子高生だし、ファンからはモテモテ♪

あぁ、私ってなんて不幸なのかしらぁ……

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

自由行動開始

今回は自由行動が二回あります。
安価下二つで

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

(5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。)

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニン! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝か……。どんなによく眠れたとしても、朝起きて窓の鉄板を見るたびに自分が囚われの身であることを思い出す。
永遠に気持ちの良い朝なんて訪れないんじゃないか。そんな不安が頭をよぎる。
いけない。またネガティブな気持ちになってる。

千歌「とりあえず食堂に行かなくちゃ」

<食堂>

千歌「おはよー、花丸ちゃん! 昨日の本面白かったよ! よかったらまたおすすめの本貸してくれない?」

花丸「もちろんだよ! それじゃあ、マルがお守り替わりに持ち歩いているライトノベルを貸してあげるね!」

千歌「おおーありがとう! でも、いいの? そんな大切なもの」

花丸「全然いいよ。懐に本の重さがないと落ち着かないだけだから、かわりは何でもいいずら!」

千歌「あ、その程度なんだ……」

梨子「昨日は結局図書室では何も成果なかったね」

絵里「三階へ続くシャッターも相変わらず閉まったままだし、捜索できる範囲も変わらないわね」

希「まあ、まだ始まったばかり気楽にいこー」

真姫「図書室の調査は続けるのかしら?」

花丸「マルは続けるつもりだよ。本を読むことくらいしか取り柄がないし」

凛「今日はプールで鬼ごっこするにゃ!」

花陽「楽しみだね!」

曜「プールなら私も行く!」

ダイヤ「あなたたちはお気楽ですわね」


今日もみんなは自由に過ごすみたいだけれど、私はどうしようか?

>>41から

千歌「それって、カレーライスのことだよね?」

曜「うん、正解! 海上で生活をしていると船乗りさん達は曜日感覚がなくなっちゃうらしいね。それを防ぐために毎週金曜日はカレーの日、特製の海軍カレーを食べるんだ!」

千歌「食べ物で曜日を思い出すなんて面白い習慣だよね」

曜「我が家も毎週金曜日はカレーなんだよ。カレーを食べると一週間頑張ったなって、ちょっとした自分へのご褒美をあげてる気分♪」

千歌「カレーって美味しいもんね! その気持ちはすっごくわかるよ」

曜「ねー、美味しいよねー。トッピングも何にでも合うしね。とんかつ、エビフライ、ゆで卵、コロッケ、それになんといっても私の一押しはハンバーグ!」

千歌「美味しいものに美味しいものを乗っけるんだもん、美味しくないはずがないよね! それにしても曜ちゃん本当にカレーが好きなんだね」

曜「そりゃあもう! あまりにも好きすぎてたまに行く定食屋でもつい頼んじゃうんだ。でも、条件反射なのか月曜にカレーを食べでもしたら、その一週間はずっと調子が上がらないんだ……」

千歌「あはは、それはなかなか不便な体だね……」

曜「カレーは船乗りのソウルフードだからね。あーあ、それにしてもこの閉鎖空間にいると海の上にいるみたいに曜日感覚がなくなっちゃうなぁ」

千歌「言われてみれば……今日って何曜日だっけ?」

曜「えっとねー確か……あ!!」

千歌「あ! 今日って!」

ようちか「金曜日!!」

千歌「奇跡だよ!」

曜「ち、千歌ちゃん!」

千歌「うん! 言わなくてもわかってるよ! ちょうどお昼の時間だし!」

曜「さっすが千歌ちゃん、話が早いぜ! 曜特製ハンバーグカレーをご馳走しちゃうぞ♪」

千歌「曜船長……! 一生ついていきます!」

曜「よーし、それじゃあ食堂に向けて、全速前進……」

ようちか「ヨーソロー!!」

・曜ちゃんとかなり仲良くなった!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

>>182から

千歌「あ、善子ちゃん! 今起きたの?」

善子「善子じゃなくてヨハネ! そうよ、堕天使は太陽に忌み嫌われた存在……。活動可能時間は本来は夜なのよ」

千歌「そっかー、大変だねー。とりあえず、お目覚めにコーヒーはいかが?」

善子「あら、それならお願いするわ。ミルクをたっぷり入れてちょうだい」

千歌「お砂糖は何本入れる?」

善子「4本お願い」

千歌「え、4本も? さすがに入れすぎじゃ……。あ、もしかして4という呪われた不吉な数字が堕天使の力を高めるとか……」

善子「別に、甘い方がおいしいじゃない?」

千歌「あ、そこは普通なんだ」

善子ちゃんとコーヒーを飲みながらゆったりと過ごした!

千歌「善子ちゃん、何を読んでるの?」

善子「ふっ、これは古より伝わる黒魔術の本よ。邪悪な闇のモンスターの生態やそれに立ち向かうための強力な呪具の練成方法が書かれているの」

千歌「へー意外に勉強熱心なんだね」

善子「当然よ。天界から追放されたヨハネだけれど、故郷に残してきた仲間たちのことを忘れたことはないわ。いつか起こる世界の終焉ラグナロクに向けて密かに準備をしているの」

千歌「なるほど。そういえば堕天使ってことは善子ちゃんは元は天使だったんだね。でも、どうして追放なんかされちゃったの?」

善子「いい質問ね。このことは本来禁則事項なのだけれど、もしもあなたがヨハネのリトルデーモンになるというのなら教えてあげてもいいわ」

千歌「なります!」

善子「は、はやいわね……。まあ、いいわ。堕天使というのは実は表向きの呼び名なの。天界の十二神将は来るラグナロクに対抗しうる戦力を準備する必要があった」

善子「だけど、天使とは創造を司る神の使い。破壊の力を持つことは許されなかった。そこで、十二神将は生まれつき強い破壊の力を持つ選ばれた天使たちに無実の罪を擦り付け堕天使として冥界へと陥れた」

善子「そして私たちは内密に厳しい訓練を受けさせられ天界の最終兵器として完成されたの。そう、堕天使とは残酷な運命を背負わされた哀しき戦士たちのことだったの……」

千歌「な、なんだってー!? 善子ちゃんにそんな壮絶な過去があったとは……」

善子「でも、これは運命。世界を陰ながらに守る戦士たちがいたことを、あなただけでも覚えていて」

千歌「そんな……ねぇ、私にも何か手伝えることはないかな?」

善子「え?」

千歌「私だって善子ちゃんのリトルデーモンなんだもん! ただ見ているだけじゃ納得いかないよ!」

善子「え、ええそうね。でもこれは危険な戦いだしあなたにはまだ……」

千歌「ううん、手伝う! どんな些細なことでもいい! ……そうだ! その黒魔術の本、それを読めば私にもラグナロクに対抗するための何か力が……」バッ

善子「うわぁ!? それはダメェ!!」

千歌「ん? これって……モンスターファンタジーの攻略本?」

善子「あ、ち、違うの! それは今日たまたま持っていただけで、その……」

千歌「善子ちゃんもモンスターファンタジーやるんだね!」

善子「えっ?」

千歌「面白いよねー、モンスターファンタジー! 実は私も友達とよくやってたんだよ!」

善子「へ、へぇ、そう友達とね」

千歌「一時期はまってやりこんだなー。ランク200くらいまでいったっけ。善子ちゃんは?」

善子「私は、まあ600くらいかしら」

千歌「600!? すごい! そんなに強い人と会ったのは初めてだよ!」

善子「まあ、これでもゲームは得意な方だからね! 25生でもたまに配信してたのよ」

千歌「わーそうだったんだ。私はヨハネのデーモントークの時しか見に行ってなかったから全然知らなかったよ」

善子「そ、そう……ねぇ、もしよければここから出られた時は一緒にやってあげないこともないっていうか……」

千歌「えっいいの? それは頼もしいな! それじゃあ約束だからね!」

善子「……うんっ!」

・善子ちゃんと少し仲良くなれたみたいだ!

千歌「うーん……今日も図書室の手伝いをしに行こうかなー。でもでも、またみんなに邪魔だって言われるかもしれないし……。あー! もう、どうすればいいのー!」

希「お困りのようやね!」

千歌「わっ! 希ちゃん? びっくりした……」

希「神出鬼没な占い師、東條希のお出ましやで! それはそうと、お嬢さん。何かお悩みがあるみたいだね? よかったらウチが占って進ぜよう」

千歌「おお! 超高校級の占い師にタダで占ってもらえるなんて! この好機を逃すわけにはいかないよ!」

希「あ、タダとは一言も言ってな……」

千歌「ぜひ、お願いします!」ズイッ

希「お、おう……まあええか。ウチに任しとき!」

希ちゃんに占いをしてもらうことになった!

希「それでちかっちのお悩みというのは何なの? 恋愛成就? 運気向上? 学業成就? はたまた、お胸のサイズアップだったりして♪」

千歌「うん、実は今から図書室にみんなの手伝いに行こうか悩んでて」

希「ちっさ!? えぇ? 悩みちっさ! うわぁ、あかんびっくりしたわぁ。もっとこうドドンと来ると思ってたからえらい張り切っていたのに……」

千歌「えーダメかな?」

希「いや、ダメじゃないけどな。これでも超高校級の占い師やから、結構なお偉いさんからの依頼も多いからちょっとびっくりしただけだよ。国の方針とか」

千歌「えぇー! 国の方針!? そんな凄い人も依頼に来るんだ。ていうか、国の方針を占いなんかで決めるって……」

希「大丈夫、ウチの占いは三割当たるッ!」

千歌「逆に七割でこの国が破滅すると思うと不安で仕方ないよ」

希「まあまあ、とにかく占ってみればええんやな? 悩みなんて人それぞれだし、そんなちっちゃい悩みもちかっちらしいかな」

千歌「お願いします!」

希「それでは、……ごほんっ!」

千歌「何も使わないの?」

希「それじゃあ、タロットを使ってみようか。飾りみたいなもんやけど。ウチは空間を満たしているスピリチュアルを感じ取ることで占うんや」

希「よし、じゃあいくで。……う~ん、むにゃむにゃ。希パワーたーっぷり受信中! 16%……25%……」

千歌「なんか思ったより現代的なんだね……」


希「……いただきましたぁぁ!!!」

千歌「わっ! 受信できたんだ! それでどうだったの?」

希「うん、太陽のカード。まあ、これは……置いといて」

千歌「本当に飾りなんだね……」

希「ちかっちは図書室に行くとよくないことが起こるみたいやね」

千歌「えっ、ほんとう?」

希「うん、ウチが言うんだから間違いない」

千歌「そっか、それじゃあ私はどうすれば……?」

希「そうやねぇ……ちかっちはウチと一緒に過ごす!」

千歌「えっ?」

希「いや、むしろウチと一緒に過ごさないと運気が逃げるな。こりゃ、大変。ということで、今からウチの部屋においで!」

千歌「えぇー! ……まあいっか! 希ちゃんとは前から話したいと思っていたんだ!」

希「おお、それは嬉しいことを言ってくれるね。それじゃあ、特別に千歌ちゃんが将来結婚できるかできないかを占ってあげるな!」

千歌「その占いは地味にプレッシャーなんだけど!?」

希「まあまあ、それじゃあレッツラゴー!」

なんとなくだけど、この時の希ちゃんは話し相手が欲しかっただけなんじゃないかなって思った。
ちなみに占いの結果は……内緒です。

・希ちゃんと少し仲良くなった!

ふぅ、もうすぐ夜時間か。そろそろ部屋に戻ろう。
今日は一日遊んじゃったけど、あまり話したことがなかった人とも仲良くなれたみたいだし良かったな。

梨子「千歌ちゃん、足の調子はどう?」

千歌「あ、梨子ちゃん。うん、もう大分いい感じ」

梨子「そっか、よかった。あの時は本当に千歌ちゃんが死んじゃうんじゃないかって思ってすっごく心配したんだから」

千歌「あはは、ごめんね。それにしても出会ってまだ間もないのにそんなに心配してくれるなんて、梨子ちゃんは優しいんだね!」

梨子「えっ!? ま、まあ、その、なんていうか……千歌ちゃんとはあの日初めて会ったって気がしなくてさ」

千歌「あ、それ私も思った! あと曜ちゃんとも。なんかこうビビッと感じるものがあった!」

梨子「ふふ、そうだね。なんとなく私たちはすっごく仲良しになれるような気がしたんだ。おかしいよね」

千歌「あ、それじゃあもしかしたら曜ちゃんもそう思っているかもしれないね!」

梨子「そうかも! 明日聞いてみようか?」

千歌「ううん、今から聞きに行こう!」

梨子「え、今から!? もうすぐ夜時間になっちゃうよ?」

千歌「へーきへーき! もしなっちゃったらその時は曜ちゃんの部屋にお泊りだー!」

梨子「もう、仕方ないなぁ。それじゃあ、突撃だね!」

千歌「いくぞー! ヨーソロー!」

結局この日は曜ちゃんの部屋に三人で仲良く寝ました!

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニンッ! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

千歌「ううん、朝か……」

梨子「もう少しだけ……」

曜「こらー! 二人とも起きろー! 朝だぞー!」バッ

梨子「きゃっ! さむっ!?」

千歌「うーん……あれ? なんで二人が私の部屋に?」

曜「もう、寝ぼけてるの? 昨日は私の部屋に三人でお泊りしたんじゃん」

千歌「あ、そっか! トランプしてたら夜遅くなっちゃったんだ」

曜「そうそう。梨子ちゃんってばババ抜き弱すぎでさ」ククク

梨子「ちょっと! あれはたまたまよ!」

千歌「全部顔に出てるんだもん! あれは傑作だったなー」

梨子「もう、千歌ちゃんまで! 待てー!」

千歌「わー! 逃げろー!」

曜「よーし、このまま食堂まで競争だー!」

<食堂>

曜「イェーイ! いっちばーん!」

梨子「ふぅ、二番ね」

千歌「二人ともケガ人に対して容赦なさすぎだよっ!」

絵里「もう、朝から騒がしいわね」

花陽「あ、おはよう。ご飯炊けてるよー!」パカッ

海未「随分早起きして仕込んでいたみたいですね」

果南「わざわざ早起きしなくても今時タイマーがあるじゃん」

花陽「タイマーと一緒にしないでください! これは25生とタイムシフト視聴と同じくらい差があるんです!」

善子「わかりやすい!!」

真姫「全然ぴんとこないんだけど……」

こうして毎日一緒に朝ごはんを食べているうちに、みんなの距離が少しずつ近づいているのがわかるな。
私も今日は誰と過ごそう?

自由行動開始
安価下一つ

自由行動安価が多いですが次回から少し話が進みます

>>182から

千歌「あ、善子ちゃん! 今起きたの?」

善子「善子じゃなくてヨハネ! そうよ、堕天使は太陽に忌み嫌われた存在……。活動可能時間は本来は夜なのよ」

千歌「そっかー、大変だねー。とりあえず、お目覚めにコーヒーはいかが?」

善子「あら、それならお願いするわ。ミルクをたっぷり入れてちょうだい」

千歌「お砂糖は何本入れる?」

善子「4本お願い」

千歌「え、4本も? さすがに入れすぎじゃ……。あ、もしかして4という呪われた不吉な数字が堕天使の力を高めるとか……」

善子「別に、甘い方がおいしいじゃない?」

千歌「あ、そこは普通なんだ」

善子ちゃんとコーヒーを飲みながらゆったりと過ごした!

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

善子「え、ええそうね。でもこれは危険な戦いだしあなたにはまだ……」

千歌「ううん、手伝う! どんな些細なことでもいい! ……そうだ! その黒魔術の本、それを読めば私にもラグナロクに対抗するための何か力が……」バッ

善子「うわぁ!? それはダメェ!!」

千歌「ん? これって……モンスターファンタジーの攻略本?」

善子「あ、ち、違うの! それは今日たまたま持っていただけで、その……」

千歌「善子ちゃんもモンスターファンタジーやるんだね!」

善子「えっ?」

千歌「面白いよねー、モンスターファンタジー! 実は私も友達とよくやってたんだよ!」

善子「へ、へぇ、そう友達とね」

千歌「一時期はまってやりこんだなー。ランク200くらいまでいったっけ。善子ちゃんは?」

善子「私は、まあ600くらいかしら」

千歌「600!? すごい! そんなに強い人と会ったのは初めてだよ!」

善子「まあ、これでもゲームは得意な方だからね! 25生でもたまに配信してたのよ」

千歌「わーそうだったんだ。私はヨハネのデーモントークの時しか見に行ってなかったから全然知らなかったよ」

善子「そ、そう……ねぇ、もしよければここから出られた時は一緒にやってあげないこともないっていうか……」

千歌「えっいいの? それは頼もしいな! それじゃあ約束だからね!」

善子「……うんっ!」

・善子ちゃんと少し仲良くなれたみたいだ!

希「それでちかっちのお悩みというのは何なの? 恋愛成就? 運気向上? 学業成就? はたまた、お胸のサイズアップだったりして♪」

千歌「うん、実は今から図書室にみんなの手伝いに行こうか悩んでて」

希「ちっさ!? えぇ? 悩みちっさ! うわぁ、あかんびっくりしたわぁ。もっとこうドドンと来ると思ってたからえらい張り切っていたのに……」

千歌「えーダメかな?」

希「いや、ダメじゃないけどな。これでも超高校級の占い師やから、結構なお偉いさんからの依頼も多いからちょっとびっくりしただけだよ。国の方針とか」

千歌「えぇー! 国の方針!? そんな凄い人も依頼に来るんだ。ていうか、国の方針を占いなんかで決めるって……」

希「大丈夫、ウチの占いは三割当たるッ!」

千歌「逆に七割でこの国が破滅すると思うと不安で仕方ないよ」

希「まあまあ、とにかく占ってみればええんやな? 悩みなんて人それぞれだし、そんなちっちゃい悩みもちかっちらしいかな」

千歌「お願いします!」

希「それでは、……ごほんっ!」

千歌「何も使わないの?」

希「それじゃあ、タロットを使ってみようか。飾りみたいなもんやけど。ウチは空間を満たしているスピリチュアルを感じ取ることで占うんや」

希「よし、じゃあいくで。……う~ん、むにゃむにゃ。希パワーたーっぷり受信中! 16%……25%……」

千歌「なんか思ったより現代的なんだね……」


希「……いただきましたぁぁ!!!」

千歌「わっ! 受信できたんだ! それでどうだったの?」

>>182から

千歌「あ、善子ちゃん! 今起きたの?」

善子「善子じゃなくてヨハネ! そうよ、堕天使は太陽に忌み嫌われた存在……。活動可能時間は本来は夜なのよ」

千歌「そっかー、大変だねー。とりあえず、お目覚めにコーヒーはいかが?」

善子「あら、それならお願いするわ。ミルクをたっぷり入れてちょうだい」

千歌「お砂糖は何本入れる?」

善子「4本お願い」

千歌「え、4本も? さすがに入れすぎじゃ……。あ、もしかして4という呪われた不吉な数字が堕天使の力を高めるとか……」

善子「別に、甘い方がおいしいじゃない?」

千歌「あ、そこは普通なんだ」

善子ちゃんとコーヒーを飲みながらゆったりと過ごした!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

善子「え、ええそうね。でもこれは危険な戦いだしあなたにはまだ……」

千歌「ううん、手伝う! どんな些細なことでもいい! ……そうだ! その黒魔術の本、それを読めば私にもラグナロクに対抗するための何か力が……」バッ

善子「うわぁ!? それはダメェ!!」

千歌「ん? これって……モンスターファンタジーの攻略本?」

善子「あ、ち、違うの! それは今日たまたま持っていただけで、その……」

千歌「善子ちゃんもモンスターファンタジーやるんだね!」

善子「えっ?」

千歌「面白いよねー、モンスターファンタジー! 実は私も友達とよくやってたんだよ!」

善子「へ、へぇ、そう友達とね」

千歌「一時期はまってやりこんだなー。ランク200くらいまでいったっけ。善子ちゃんは?」

善子「私は、まあ600くらいかしら」

千歌「600!? すごい! そんなに強い人と会ったのは初めてだよ!」

善子「まあ、これでもゲームは得意な方だからね! 25生でもたまに配信してたのよ」

千歌「わーそうだったんだ。私はヨハネのデーモントークの時しか見に行ってなかったから全然知らなかったよ」

善子「そ、そう……ねぇ、もしよければここから出られた時は一緒にやってあげないこともないっていうか……」

千歌「えっいいの? それは頼もしいな! それじゃあ約束だからね!」

善子「……うんっ!」

・善子ちゃんと少し仲良くなれたみたいだ!

希「それでちかっちのお悩みというのは何なの? 恋愛成就? 運気向上? 学業成就? はたまた、お胸のサイズアップだったりして♪」

千歌「うん、実は今から図書室にみんなの手伝いに行こうか悩んでて」

希「ちっさ!? えぇ? 悩みちっさ! うわぁ、あかんびっくりしたわぁ。もっとこうドドンと来ると思ってたからえらい張り切っていたのに……」

千歌「えーダメかな?」

希「いや、ダメじゃないけどな。これでも超高校級の占い師やから、結構なお偉いさんからの依頼も多いからちょっとびっくりしただけだよ。国の方針とか」

千歌「えぇー! 国の方針!? そんな凄い人も依頼に来るんだ。ていうか、国の方針を占いなんかで決めるって……」

希「大丈夫、ウチの占いは三割当たるッ!」

千歌「逆に七割でこの国が破滅すると思うと不安で仕方ないよ」

希「まあまあ、とにかく占ってみればええんやな? 悩みなんて人それぞれだし、そんなちっちゃい悩みもちかっちらしいかな」

千歌「お願いします!」

希「それでは、……ごほんっ!」

千歌「何も使わないの?」

希「それじゃあ、タロットを使ってみようか。飾りみたいなもんやけど。ウチは空間を満たしているスピリチュアルを感じ取ることで占うんや」

希「よし、じゃあいくで。……う~ん、むにゃむにゃ。希パワーたーっぷり受信中! 16%……25%……」

千歌「なんか思ったより現代的なんだね……」


希「……いただきましたぁぁ!!!」

千歌「わっ! 受信できたんだ! それでどうだったの?」

>>182から

千歌「あ、善子ちゃん! 今起きたの?」

善子「善子じゃなくてヨハネ! そうよ、堕天使は太陽に忌み嫌われた存在……。活動可能時間は本来は夜なのよ」

千歌「そっかー、大変だねー。とりあえず、お目覚めにコーヒーはいかが?」

善子「あら、それならお願いするわ。ミルクをたっぷり入れてちょうだい」

千歌「お砂糖は何本入れる?」

善子「4本お願い」

千歌「え、4本も? さすがに入れすぎじゃ……。あ、もしかして4という呪われた不吉な数字が堕天使の力を高めるとか……」

善子「別に、甘い方がおいしいじゃない?」

千歌「あ、そこは普通なんだ」

善子ちゃんとコーヒーを飲みながらゆったりと過ごした!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

善子「え、ええそうね。でもこれは危険な戦いだしあなたにはまだ……」

千歌「ううん、手伝う! どんな些細なことでもいい! ……そうだ! その黒魔術の本、それを読めば私にもラグナロクに対抗するための何か力が……」バッ

善子「うわぁ!? それはダメェ!!」

千歌「ん? これって……モンスターファンタジーの攻略本?」

善子「あ、ち、違うの! それは今日たまたま持っていただけで、その……」

千歌「善子ちゃんもモンスターファンタジーやるんだね!」

善子「えっ?」

千歌「面白いよねー、モンスターファンタジー! 実は私も友達とよくやってたんだよ!」

善子「へ、へぇ、そう友達とね」

千歌「一時期はまってやりこんだなー。ランク200くらいまでいったっけ。善子ちゃんは?」

善子「私は、まあ600くらいかしら」

千歌「600!? すごい! そんなに強い人と会ったのは初めてだよ!」

善子「まあ、これでもゲームは得意な方だからね! 25生でもたまに配信してたのよ」

千歌「わーそうだったんだ。私はヨハネのデーモントークの時しか見に行ってなかったから全然知らなかったよ」

善子「そ、そう……ねぇ、もしよければここから出られた時は一緒にやってあげないこともないっていうか……」

千歌「えっいいの? それは頼もしいな! それじゃあ約束だからね!」

善子「……うんっ!」

・善子ちゃんと少し仲良くなれたみたいだ!

希「それでちかっちのお悩みというのは何なの? 恋愛成就? 運気向上? 学業成就? はたまた、お胸のサイズアップだったりして♪」

千歌「うん、実は今から図書室にみんなの手伝いに行こうか悩んでて」

希「ちっさ!? えぇ? 悩みちっさ! うわぁ、あかんびっくりしたわぁ。もっとこうドドンと来ると思ってたからえらい張り切っていたのに……」

千歌「えーダメかな?」

希「いや、ダメじゃないけどな。これでも超高校級の占い師やから、結構なお偉いさんからの依頼も多いからちょっとびっくりしただけだよ。国の方針とか」

千歌「えぇー! 国の方針!? そんな凄い人も依頼に来るんだ。ていうか、国の方針を占いなんかで決めるって……」

希「大丈夫、ウチの占いは三割当たるッ!」

千歌「逆に七割でこの国が破滅すると思うと不安で仕方ないよ」

希「まあまあ、とにかく占ってみればええんやな? 悩みなんて人それぞれだし、そんなちっちゃい悩みもちかっちらしいかな」

千歌「お願いします!」

希「それでは、……ごほんっ!」

千歌「何も使わないの?」

希「それじゃあ、タロットを使ってみようか。飾りみたいなもんやけど。ウチは空間を満たしているスピリチュアルを感じ取ることで占うんや」

希「よし、じゃあいくで。……う~ん、むにゃむにゃ。希パワーたーっぷり受信中! 16%……25%……」

千歌「なんか思ったより現代的なんだね……」


希「……いただきましたぁぁ!!!」

千歌「わっ! 受信できたんだ! それでどうだったの?」

>>182から

千歌「あ、善子ちゃん! 今起きたの?」

善子「善子じゃなくてヨハネ! そうよ、堕天使は太陽に忌み嫌われた存在……。活動可能時間は本来は夜なのよ」

千歌「そっかー、大変だねー。とりあえず、お目覚めにコーヒーはいかが?」

善子「あら、それならお願いするわ。ミルクをたっぷり入れてちょうだい」

千歌「お砂糖は何本入れる?」

善子「4本お願い」

千歌「え、4本も? さすがに入れすぎじゃ……。あ、もしかして4という呪われた不吉な数字が堕天使の力を高めるとか……」

善子「別に、甘い方がおいしいじゃない?」

千歌「あ、そこは普通なんだ」

善子ちゃんとコーヒーを飲みながらゆったりと過ごした!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

善子「え、ええそうね。でもこれは危険な戦いだしあなたにはまだ……」

千歌「ううん、手伝う! どんな些細なことでもいい! ……そうだ! その黒魔術の本、それを読めば私にもラグナロクに対抗するための何か力が……」バッ

善子「うわぁ!? それはダメェ!!」

千歌「ん? これって……モンスターファンタジーの攻略本?」

善子「あ、ち、違うの! それは今日たまたま持っていただけで、その……」

千歌「善子ちゃんもモンスターファンタジーやるんだね!」

善子「えっ?」

千歌「面白いよねー、モンスターファンタジー! 実は私も友達とよくやってたんだよ!」

善子「へ、へぇ、そう友達とね」

千歌「一時期はまってやりこんだなー。ランク200くらいまでいったっけ。善子ちゃんは?」

善子「私は、まあ600くらいかしら」

千歌「600!? すごい! そんなに強い人と会ったのは初めてだよ!」

善子「まあ、これでもゲームは得意な方だからね! 25生でもたまに配信してたのよ」

千歌「わーそうだったんだ。私はヨハネのデーモントークの時しか見に行ってなかったから全然知らなかったよ」

善子「そ、そう……ねぇ、もしよければここから出られた時は一緒にやってあげないこともないっていうか……」

千歌「えっいいの? それは頼もしいな! それじゃあ約束だからね!」

善子「……うんっ!」

・善子ちゃんと少し仲良くなれたみたいだ!

希「それでちかっちのお悩みというのは何なの? 恋愛成就? 運気向上? 学業成就? はたまた、お胸のサイズアップだったりして♪」

千歌「うん、実は今から図書室にみんなの手伝いに行こうか悩んでて」

希「ちっさ!? えぇ? 悩みちっさ! うわぁ、あかんびっくりしたわぁ。もっとこうドドンと来ると思ってたからえらい張り切っていたのに……」

千歌「えーダメかな?」

希「いや、ダメじゃないけどな。これでも超高校級の占い師やから、結構なお偉いさんからの依頼も多いからちょっとびっくりしただけだよ。国の方針とか」

千歌「えぇー! 国の方針!? そんな凄い人も依頼に来るんだ。ていうか、国の方針を占いなんかで決めるって……」

希「大丈夫、ウチの占いは三割当たるッ!」

千歌「逆に七割でこの国が破滅すると思うと不安で仕方ないよ」

希「まあまあ、とにかく占ってみればええんやな? 悩みなんて人それぞれだし、そんなちっちゃい悩みもちかっちらしいかな」

千歌「お願いします!」

希「それでは、……ごほんっ!」

千歌「何も使わないの?」

希「それじゃあ、タロットを使ってみようか。飾りみたいなもんやけど。ウチは空間を満たしているスピリチュアルを感じ取ることで占うんや」

希「よし、じゃあいくで。……う~ん、むにゃむにゃ。希パワーたーっぷり受信中! 16%……25%……」

千歌「なんか思ったより現代的なんだね……」


希「……いただきましたぁぁ!!!」

千歌「わっ! 受信できたんだ! それでどうだったの?」

>>182から

千歌「あ、善子ちゃん! 今起きたの?」

善子「善子じゃなくてヨハネ! そうよ、堕天使は太陽に忌み嫌われた存在……。活動可能時間は本来は夜なのよ」

千歌「そっかー、大変だねー。とりあえず、お目覚めにコーヒーはいかが?」

善子「あら、それならお願いするわ。ミルクをたっぷり入れてちょうだい」

千歌「お砂糖は何本入れる?」

善子「4本お願い」

千歌「え、4本も? さすがに入れすぎじゃ……。あ、もしかして4という呪われた不吉な数字が堕天使の力を高めるとか……」

善子「別に、甘い方がおいしいじゃない?」

千歌「あ、そこは普通なんだ」

善子ちゃんとコーヒーを飲みながらゆったりと過ごした!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

希「それでちかっちのお悩みというのは何なの? 恋愛成就? 運気向上? 学業成就? はたまた、お胸のサイズアップだったりして♪」

千歌「うん、実は今から図書室にみんなの手伝いに行こうか悩んでて」

希「ちっさ!? えぇ? 悩みちっさ! うわぁ、あかんびっくりしたわぁ。もっとこうドドンと来ると思ってたからえらい張り切っていたのに……」

千歌「えーダメかな?」

希「いや、ダメじゃないけどな。これでも超高校級の占い師やから、結構なお偉いさんからの依頼も多いからちょっとびっくりしただけだよ。国の方針とか」

千歌「えぇー! 国の方針!? そんな凄い人も依頼に来るんだ。ていうか、国の方針を占いなんかで決めるって……」

希「大丈夫、ウチの占いは三割当たるッ!」

千歌「逆に七割でこの国が破滅すると思うと不安で仕方ないよ」

希「まあまあ、とにかく占ってみればええんやな? 悩みなんて人それぞれだし、そんなちっちゃい悩みもちかっちらしいかな」

千歌「お願いします!」

希「それでは、……ごほんっ!」

千歌「何も使わないの?」

希「それじゃあ、タロットを使ってみようか。飾りみたいなもんやけど。ウチは空間を満たしているスピリチュアルを感じ取ることで占うんや」

希「よし、じゃあいくで。……う~ん、むにゃむにゃ。希パワーたーっぷり受信中! 16%……25%……」

千歌「なんか思ったより現代的なんだね……」


希「……いただきましたぁぁ!!!」

千歌「わっ! 受信できたんだ! それでどうだったの?」

善子「え、ええそうね。でもこれは危険な戦いだしあなたにはまだ……」

千歌「ううん、手伝う! どんな些細なことでもいい! ……そうだ! その黒魔術の本、それを読めば私にもラグナロクに対抗するための何か力が……」バッ

善子「うわぁ!? それはダメェ!!」

千歌「ん? これって……モンスターファンタジーの攻略本?」

善子「あ、ち、違うの! それは今日たまたま持っていただけで、その……」

千歌「善子ちゃんもモンスターファンタジーやるんだね!」

善子「えっ?」

千歌「面白いよねー、モンスターファンタジー! 実は私も友達とよくやってたんだよ!」

善子「へ、へぇ、そう友達とね」

千歌「一時期はまってやりこんだなー。ランク200くらいまでいったっけ。善子ちゃんは?」

善子「私は、まあ600くらいかしら」

千歌「600!? すごい! そんなに強い人と会ったのは初めてだよ!」

善子「まあ、これでもゲームは得意な方だからね! 25生でもたまに配信してたのよ」

千歌「わーそうだったんだ。私はヨハネのデーモントークの時しか見に行ってなかったから全然知らなかったよ」

善子「そ、そう……ねぇ、もしよければここから出られた時は一緒にやってあげないこともないっていうか……」

千歌「えっいいの? それは頼もしいな! それじゃあ約束だからね!」

善子「……うんっ!」

・善子ちゃんと少し仲良くなれたみたいだ!

>>182から

千歌「あ、善子ちゃん! 今起きたの?」

善子「善子じゃなくてヨハネ! そうよ、堕天使は太陽に忌み嫌われた存在……。活動可能時間は本来は夜なのよ」

千歌「そっかー、大変だねー。とりあえず、お目覚めにコーヒーはいかが?」

善子「あら、それならお願いするわ。ミルクをたっぷり入れてちょうだい」

千歌「お砂糖は何本入れる?」

善子「4本お願い」

千歌「え、4本も? さすがに入れすぎじゃ……。あ、もしかして4という呪われた不吉な数字が堕天使の力を高めるとか……」

善子「別に、甘い方がおいしいじゃない?」

千歌「あ、そこは普通なんだ」

善子ちゃんとコーヒーを飲みながらゆったりと過ごした!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

希「それでちかっちのお悩みというのは何なの? 恋愛成就? 運気向上? 学業成就? はたまた、お胸のサイズアップだったりして♪」

千歌「うん、実は今から図書室にみんなの手伝いに行こうか悩んでて」

希「ちっさ!? えぇ? 悩みちっさ! うわぁ、あかんびっくりしたわぁ。もっとこうドドンと来ると思ってたからえらい張り切っていたのに……」

千歌「えーダメかな?」

希「いや、ダメじゃないけどな。これでも超高校級の占い師やから、結構なお偉いさんからの依頼も多いからちょっとびっくりしただけだよ。国の方針とか」

千歌「えぇー! 国の方針!? そんな凄い人も依頼に来るんだ。ていうか、国の方針を占いなんかで決めるって……」

希「大丈夫、ウチの占いは三割当たるッ!」

千歌「逆に七割でこの国が破滅すると思うと不安で仕方ないよ」

希「まあまあ、とにかく占ってみればええんやな? 悩みなんて人それぞれだし、そんなちっちゃい悩みもちかっちらしいかな」

千歌「お願いします!」

希「それでは、……ごほんっ!」

千歌「何も使わないの?」

希「それじゃあ、タロットを使ってみようか。飾りみたいなもんやけど。ウチは空間を満たしているスピリチュアルを感じ取ることで占うんや」

希「よし、じゃあいくで。……う~ん、むにゃむにゃ。希パワーたーっぷり受信中! 16%……25%……」

千歌「なんか思ったより現代的なんだね……」


希「……いただきましたぁぁ!!!」

千歌「わっ! 受信できたんだ! それでどうだったの?」

善子「え、ええそうね。でもこれは危険な戦いだしあなたにはまだ……」

千歌「ううん、手伝う! どんな些細なことでもいい! ……そうだ! その黒魔術の本、それを読めば私にもラグナロクに対抗するための何か力が……」バッ

善子「うわぁ!? それはダメェ!!」

千歌「ん? これって……モンスターファンタジーの攻略本?」

善子「あ、ち、違うの! それは今日たまたま持っていただけで、その……」

千歌「善子ちゃんもモンスターファンタジーやるんだね!」

善子「えっ?」

千歌「面白いよねー、モンスターファンタジー! 実は私も友達とよくやってたんだよ!」

善子「へ、へぇ、そう友達とね」

千歌「一時期はまってやりこんだなー。ランク200くらいまでいったっけ。善子ちゃんは?」

善子「私は、まあ600くらいかしら」

千歌「600!? すごい! そんなに強い人と会ったのは初めてだよ!」

善子「まあ、これでもゲームは得意な方だからね! 25生でもたまに配信してたのよ」

千歌「わーそうだったんだ。私はヨハネのデーモントークの時しか見に行ってなかったから全然知らなかったよ」

善子「そ、そう……ねぇ、もしよければここから出られた時は一緒にやってあげないこともないっていうか……」

千歌「えっいいの? それは頼もしいな! それじゃあ約束だからね!」

善子「……うんっ!」

・善子ちゃんと少し仲良くなれたみたいだ!

>>182から

千歌「あ、善子ちゃん! 今起きたの?」

善子「善子じゃなくてヨハネ! そうよ、堕天使は太陽に忌み嫌われた存在……。活動可能時間は本来は夜なのよ」

千歌「そっかー、大変だねー。とりあえず、お目覚めにコーヒーはいかが?」

善子「あら、それならお願いするわ。ミルクをたっぷり入れてちょうだい」

千歌「お砂糖は何本入れる?」

善子「4本お願い」

千歌「え、4本も? さすがに入れすぎじゃ……。あ、もしかして4という呪われた不吉な数字が堕天使の力を高めるとか……」

善子「別に、甘い方がおいしいじゃない?」

千歌「あ、そこは普通なんだ」

善子ちゃんとコーヒーを飲みながらゆったりと過ごした!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

希「それでちかっちのお悩みというのは何なの? 恋愛成就? 運気向上? 学業成就? はたまた、お胸のサイズアップだったりして♪」

千歌「うん、実は今から図書室にみんなの手伝いに行こうか悩んでて」

希「ちっさ!? えぇ? 悩みちっさ! うわぁ、あかんびっくりしたわぁ。もっとこうドドンと来ると思ってたからえらい張り切っていたのに……」

千歌「えーダメかな?」

希「いや、ダメじゃないけどな。これでも超高校級の占い師やから、結構なお偉いさんからの依頼も多いからちょっとびっくりしただけだよ。国の方針とか」

千歌「えぇー! 国の方針!? そんな凄い人も依頼に来るんだ。ていうか、国の方針を占いなんかで決めるって……」

希「大丈夫、ウチの占いは三割当たるッ!」

千歌「逆に七割でこの国が破滅すると思うと不安で仕方ないよ」

希「まあまあ、とにかく占ってみればええんやな? 悩みなんて人それぞれだし、そんなちっちゃい悩みもちかっちらしいかな」

千歌「お願いします!」

希「それでは、……ごほんっ!」

千歌「何も使わないの?」

希「それじゃあ、タロットを使ってみようか。飾りみたいなもんやけど。ウチは空間を満たしているスピリチュアルを感じ取ることで占うんや」

希「よし、じゃあいくで。……う~ん、むにゃむにゃ。希パワーたーっぷり受信中! 16%……25%……」

千歌「なんか思ったより現代的なんだね……」


希「……いただきましたぁぁ!!!」

千歌「わっ! 受信できたんだ! それでどうだったの?」

善子「え、ええそうね。でもこれは危険な戦いだしあなたにはまだ……」

千歌「ううん、手伝う! どんな些細なことでもいい! ……そうだ! その黒魔術の本、それを読めば私にもラグナロクに対抗するための何か力が……」バッ

善子「うわぁ!? それはダメェ!!」

千歌「ん? これって……モンスターファンタジーの攻略本?」

善子「あ、ち、違うの! それは今日たまたま持っていただけで、その……」

千歌「善子ちゃんもモンスターファンタジーやるんだね!」

善子「えっ?」

千歌「面白いよねー、モンスターファンタジー! 実は私も友達とよくやってたんだよ!」

善子「へ、へぇ、そう友達とね」

千歌「一時期はまってやりこんだなー。ランク200くらいまでいったっけ。善子ちゃんは?」

善子「私は、まあ600くらいかしら」

千歌「600!? すごい! そんなに強い人と会ったのは初めてだよ!」

善子「まあ、これでもゲームは得意な方だからね! 25生でもたまに配信してたのよ」

千歌「わーそうだったんだ。私はヨハネのデーモントークの時しか見に行ってなかったから全然知らなかったよ」

善子「そ、そう……ねぇ、もしよければここから出られた時は一緒にやってあげないこともないっていうか……」

千歌「えっいいの? それは頼もしいな! それじゃあ約束だからね!」

善子「……うんっ!」

・善子ちゃんと少し仲良くなれたみたいだ!

>>182から

千歌「あ、善子ちゃん! 今起きたの?」

善子「善子じゃなくてヨハネ! そうよ、堕天使は太陽に忌み嫌われた存在……。活動可能時間は本来は夜なのよ」

千歌「そっかー、大変だねー。とりあえず、お目覚めにコーヒーはいかが?」

善子「あら、それならお願いするわ。ミルクをたっぷり入れてちょうだい」

千歌「お砂糖は何本入れる?」

善子「4本お願い」

千歌「え、4本も? さすがに入れすぎじゃ……。あ、もしかして4という呪われた不吉な数字が堕天使の力を高めるとか……」

善子「別に、甘い方がおいしいじゃない?」

千歌「あ、そこは普通なんだ」

善子ちゃんとコーヒーを飲みながらゆったりと過ごした!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

希「それでちかっちのお悩みというのは何なの? 恋愛成就? 運気向上? 学業成就? はたまた、お胸のサイズアップだったりして♪」

千歌「うん、実は今から図書室にみんなの手伝いに行こうか悩んでて」

希「ちっさ!? えぇ? 悩みちっさ! うわぁ、あかんびっくりしたわぁ。もっとこうドドンと来ると思ってたからえらい張り切っていたのに……」

千歌「えーダメかな?」

希「いや、ダメじゃないけどな。これでも超高校級の占い師やから、結構なお偉いさんからの依頼も多いからちょっとびっくりしただけだよ。国の方針とか」

千歌「えぇー! 国の方針!? そんな凄い人も依頼に来るんだ。ていうか、国の方針を占いなんかで決めるって……」

希「大丈夫、ウチの占いは三割当たるッ!」

千歌「逆に七割でこの国が破滅すると思うと不安で仕方ないよ」

希「まあまあ、とにかく占ってみればええんやな? 悩みなんて人それぞれだし、そんなちっちゃい悩みもちかっちらしいかな」

千歌「お願いします!」

希「それでは、……ごほんっ!」

千歌「何も使わないの?」

希「それじゃあ、タロットを使ってみようか。飾りみたいなもんやけど。ウチは空間を満たしているスピリチュアルを感じ取ることで占うんや」

希「よし、じゃあいくで。……う~ん、むにゃむにゃ。希パワーたーっぷり受信中! 16%……25%……」

千歌「なんか思ったより現代的なんだね……」


希「……いただきましたぁぁ!!!」

千歌「わっ! 受信できたんだ! それでどうだったの?」

善子「え、ええそうね。でもこれは危険な戦いだしあなたにはまだ……」

千歌「ううん、手伝う! どんな些細なことでもいい! ……そうだ! その黒魔術の本、それを読めば私にもラグナロクに対抗するための何か力が……」バッ

善子「うわぁ!? それはダメェ!!」

千歌「ん? これって……モンスターファンタジーの攻略本?」

善子「あ、ち、違うの! それは今日たまたま持っていただけで、その……」

千歌「善子ちゃんもモンスターファンタジーやるんだね!」

善子「えっ?」

千歌「面白いよねー、モンスターファンタジー! 実は私も友達とよくやってたんだよ!」

善子「へ、へぇ、そう友達とね」

千歌「一時期はまってやりこんだなー。ランク200くらいまでいったっけ。善子ちゃんは?」

善子「私は、まあ600くらいかしら」

千歌「600!? すごい! そんなに強い人と会ったのは初めてだよ!」

善子「まあ、これでもゲームは得意な方だからね! 25生でもたまに配信してたのよ」

千歌「わーそうだったんだ。私はヨハネのデーモントークの時しか見に行ってなかったから全然知らなかったよ」

善子「そ、そう……ねぇ、もしよければここから出られた時は一緒にやってあげないこともないっていうか……」

千歌「えっいいの? それは頼もしいな! それじゃあ約束だからね!」

善子「……うんっ!」

・善子ちゃんと少し仲良くなれたみたいだ!

>>182から

千歌「あ、善子ちゃん! 今起きたの?」

善子「善子じゃなくてヨハネ! そうよ、堕天使は太陽に忌み嫌われた存在……。活動可能時間は本来は夜なのよ」

千歌「そっかー、大変だねー。とりあえず、お目覚めにコーヒーはいかが?」

善子「あら、それならお願いするわ。ミルクをたっぷり入れてちょうだい」

千歌「お砂糖は何本入れる?」

善子「4本お願い」

千歌「え、4本も? さすがに入れすぎじゃ……。あ、もしかして4という呪われた不吉な数字が堕天使の力を高めるとか……」

善子「別に、甘い方がおいしいじゃない?」

千歌「あ、そこは普通なんだ」

善子ちゃんとコーヒーを飲みながらゆったりと過ごした!

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

善子「え、ええそうね。でもこれは危険な戦いだしあなたにはまだ……」

千歌「ううん、手伝う! どんな些細なことでもいい! ……そうだ! その黒魔術の本、それを読めば私にもラグナロクに対抗するための何か力が……」バッ

善子「うわぁ!? それはダメェ!!」

千歌「ん? これって……モンスターファンタジーの攻略本?」

善子「あ、ち、違うの! それは今日たまたま持っていただけで、その……」

千歌「善子ちゃんもモンスターファンタジーやるんだね!」

善子「えっ?」

千歌「面白いよねー、モンスターファンタジー! 実は私も友達とよくやってたんだよ!」

善子「へ、へぇ、そう友達とね」

千歌「一時期はまってやりこんだなー。ランク200くらいまでいったっけ。善子ちゃんは?」

善子「私は、まあ600くらいかしら」

千歌「600!? すごい! そんなに強い人と会ったのは初めてだよ!」

善子「まあ、これでもゲームは得意な方だからね! 25生でもたまに配信してたのよ」

千歌「わーそうだったんだ。私はヨハネのデーモントークの時しか見に行ってなかったから全然知らなかったよ」

善子「そ、そう……ねぇ、もしよければここから出られた時は一緒にやってあげないこともないっていうか……」

千歌「えっいいの? それは頼もしいな! それじゃあ約束だからね!」

善子「……うんっ!」

・善子ちゃんと少し仲良くなれたみたいだ!

希「それでちかっちのお悩みというのは何なの? 恋愛成就? 運気向上? 学業成就? はたまた、お胸のサイズアップだったりして♪」

千歌「うん、実は今から図書室にみんなの手伝いに行こうか悩んでて」

希「ちっさ!? えぇ? 悩みちっさ! うわぁ、あかんびっくりしたわぁ。もっとこうドドンと来ると思ってたからえらい張り切っていたのに……」

千歌「えーダメかな?」

希「いや、ダメじゃないけどな。これでも超高校級の占い師やから、結構なお偉いさんからの依頼も多いからちょっとびっくりしただけだよ。国の方針とか」

千歌「えぇー! 国の方針!? そんな凄い人も依頼に来るんだ。ていうか、国の方針を占いなんかで決めるって……」

希「大丈夫、ウチの占いは三割当たるッ!」

千歌「逆に七割でこの国が破滅すると思うと不安で仕方ないよ」

希「まあまあ、とにかく占ってみればええんやな? 悩みなんて人それぞれだし、そんなちっちゃい悩みもちかっちらしいかな」

千歌「お願いします!」

希「それでは、……ごほんっ!」

千歌「何も使わないの?」

希「それじゃあ、タロットを使ってみようか。飾りみたいなもんやけど。ウチは空間を満たしているスピリチュアルを感じ取ることで占うんや」

希「よし、じゃあいくで。……う~ん、むにゃむにゃ。希パワーたーっぷり受信中! 16%……25%……」

千歌「なんか思ったより現代的なんだね……」


希「……いただきましたぁぁ!!!」

千歌「わっ! 受信できたんだ! それでどうだったの?」

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

>>182から

千歌「あ、善子ちゃん! 今起きたの?」

善子「善子じゃなくてヨハネ! そうよ、堕天使は太陽に忌み嫌われた存在……。活動可能時間は本来は夜なのよ」

千歌「そっかー、大変だねー。とりあえず、お目覚めにコーヒーはいかが?」

善子「あら、それならお願いするわ。ミルクをたっぷり入れてちょうだい」

千歌「お砂糖は何本入れる?」

善子「4本お願い」

千歌「え、4本も? さすがに入れすぎじゃ……。あ、もしかして4という呪われた不吉な数字が堕天使の力を高めるとか……」

善子「別に、甘い方がおいしいじゃない?」

千歌「あ、そこは普通なんだ」

善子ちゃんとコーヒーを飲みながらゆったりと過ごした!

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

善子「え、ええそうね。でもこれは危険な戦いだしあなたにはまだ……」

千歌「ううん、手伝う! どんな些細なことでもいい! ……そうだ! その黒魔術の本、それを読めば私にもラグナロクに対抗するための何か力が……」バッ

善子「うわぁ!? それはダメェ!!」

千歌「ん? これって……モンスターファンタジーの攻略本?」

善子「あ、ち、違うの! それは今日たまたま持っていただけで、その……」

千歌「善子ちゃんもモンスターファンタジーやるんだね!」

善子「えっ?」

千歌「面白いよねー、モンスターファンタジー! 実は私も友達とよくやってたんだよ!」

善子「へ、へぇ、そう友達とね」

千歌「一時期はまってやりこんだなー。ランク200くらいまでいったっけ。善子ちゃんは?」

善子「私は、まあ600くらいかしら」

千歌「600!? すごい! そんなに強い人と会ったのは初めてだよ!」

善子「まあ、これでもゲームは得意な方だからね! 25生でもたまに配信してたのよ」

千歌「わーそうだったんだ。私はヨハネのデーモントークの時しか見に行ってなかったから全然知らなかったよ」

善子「そ、そう……ねぇ、もしよければここから出られた時は一緒にやってあげないこともないっていうか……」

千歌「えっいいの? それは頼もしいな! それじゃあ約束だからね!」

善子「……うんっ!」

・善子ちゃんと少し仲良くなれたみたいだ!

希「それでちかっちのお悩みというのは何なの? 恋愛成就? 運気向上? 学業成就? はたまた、お胸のサイズアップだったりして♪」

千歌「うん、実は今から図書室にみんなの手伝いに行こうか悩んでて」

希「ちっさ!? えぇ? 悩みちっさ! うわぁ、あかんびっくりしたわぁ。もっとこうドドンと来ると思ってたからえらい張り切っていたのに……」

千歌「えーダメかな?」

希「いや、ダメじゃないけどな。これでも超高校級の占い師やから、結構なお偉いさんからの依頼も多いからちょっとびっくりしただけだよ。国の方針とか」

千歌「えぇー! 国の方針!? そんな凄い人も依頼に来るんだ。ていうか、国の方針を占いなんかで決めるって……」

希「大丈夫、ウチの占いは三割当たるッ!」

千歌「逆に七割でこの国が破滅すると思うと不安で仕方ないよ」

希「まあまあ、とにかく占ってみればええんやな? 悩みなんて人それぞれだし、そんなちっちゃい悩みもちかっちらしいかな」

千歌「お願いします!」

希「それでは、……ごほんっ!」

千歌「何も使わないの?」

希「それじゃあ、タロットを使ってみようか。飾りみたいなもんやけど。ウチは空間を満たしているスピリチュアルを感じ取ることで占うんや」

希「よし、じゃあいくで。……う~ん、むにゃむにゃ。希パワーたーっぷり受信中! 16%……25%……」

千歌「なんか思ったより現代的なんだね……」


希「……いただきましたぁぁ!!!」

千歌「わっ! 受信できたんだ! それでどうだったの?」

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

>>182から

千歌「あ、善子ちゃん! 今起きたの?」

善子「善子じゃなくてヨハネ! そうよ、堕天使は太陽に忌み嫌われた存在……。活動可能時間は本来は夜なのよ」

千歌「そっかー、大変だねー。とりあえず、お目覚めにコーヒーはいかが?」

善子「あら、それならお願いするわ。ミルクをたっぷり入れてちょうだい」

千歌「お砂糖は何本入れる?」

善子「4本お願い」

千歌「え、4本も? さすがに入れすぎじゃ……。あ、もしかして4という呪われた不吉な数字が堕天使の力を高めるとか……」

善子「別に、甘い方がおいしいじゃない?」

千歌「あ、そこは普通なんだ」

善子ちゃんとコーヒーを飲みながらゆったりと過ごした!

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

善子「え、ええそうね。でもこれは危険な戦いだしあなたにはまだ……」

千歌「ううん、手伝う! どんな些細なことでもいい! ……そうだ! その黒魔術の本、それを読めば私にもラグナロクに対抗するための何か力が……」バッ

善子「うわぁ!? それはダメェ!!」

千歌「ん? これって……モンスターファンタジーの攻略本?」

善子「あ、ち、違うの! それは今日たまたま持っていただけで、その……」

千歌「善子ちゃんもモンスターファンタジーやるんだね!」

善子「えっ?」

千歌「面白いよねー、モンスターファンタジー! 実は私も友達とよくやってたんだよ!」

善子「へ、へぇ、そう友達とね」

千歌「一時期はまってやりこんだなー。ランク200くらいまでいったっけ。善子ちゃんは?」

善子「私は、まあ600くらいかしら」

千歌「600!? すごい! そんなに強い人と会ったのは初めてだよ!」

善子「まあ、これでもゲームは得意な方だからね! 25生でもたまに配信してたのよ」

千歌「わーそうだったんだ。私はヨハネのデーモントークの時しか見に行ってなかったから全然知らなかったよ」

善子「そ、そう……ねぇ、もしよければここから出られた時は一緒にやってあげないこともないっていうか……」

千歌「えっいいの? それは頼もしいな! それじゃあ約束だからね!」

善子「……うんっ!」

・善子ちゃんと少し仲良くなれたみたいだ!

希「それでちかっちのお悩みというのは何なの? 恋愛成就? 運気向上? 学業成就? はたまた、お胸のサイズアップだったりして♪」

千歌「うん、実は今から図書室にみんなの手伝いに行こうか悩んでて」

希「ちっさ!? えぇ? 悩みちっさ! うわぁ、あかんびっくりしたわぁ。もっとこうドドンと来ると思ってたからえらい張り切っていたのに……」

千歌「えーダメかな?」

希「いや、ダメじゃないけどな。これでも超高校級の占い師やから、結構なお偉いさんからの依頼も多いからちょっとびっくりしただけだよ。国の方針とか」

千歌「えぇー! 国の方針!? そんな凄い人も依頼に来るんだ。ていうか、国の方針を占いなんかで決めるって……」

希「大丈夫、ウチの占いは三割当たるッ!」

千歌「逆に七割でこの国が破滅すると思うと不安で仕方ないよ」

希「まあまあ、とにかく占ってみればええんやな? 悩みなんて人それぞれだし、そんなちっちゃい悩みもちかっちらしいかな」

千歌「お願いします!」

希「それでは、……ごほんっ!」

千歌「何も使わないの?」

希「それじゃあ、タロットを使ってみようか。飾りみたいなもんやけど。ウチは空間を満たしているスピリチュアルを感じ取ることで占うんや」

希「よし、じゃあいくで。……う~ん、むにゃむにゃ。希パワーたーっぷり受信中! 16%……25%……」

千歌「なんか思ったより現代的なんだね……」


希「……いただきましたぁぁ!!!」

千歌「わっ! 受信できたんだ! それでどうだったの?」

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

>>182から

千歌「あ、善子ちゃん! 今起きたの?」

善子「善子じゃなくてヨハネ! そうよ、堕天使は太陽に忌み嫌われた存在……。活動可能時間は本来は夜なのよ」

千歌「そっかー、大変だねー。とりあえず、お目覚めにコーヒーはいかが?」

善子「あら、それならお願いするわ。ミルクをたっぷり入れてちょうだい」

千歌「お砂糖は何本入れる?」

善子「4本お願い」

千歌「え、4本も? さすがに入れすぎじゃ……。あ、もしかして4という呪われた不吉な数字が堕天使の力を高めるとか……」

善子「別に、甘い方がおいしいじゃない?」

千歌「あ、そこは普通なんだ」

善子ちゃんとコーヒーを飲みながらゆったりと過ごした!

善子「え、ええそうね。でもこれは危険な戦いだしあなたにはまだ……」

千歌「ううん、手伝う! どんな些細なことでもいい! ……そうだ! その黒魔術の本、それを読めば私にもラグナロクに対抗するための何か力が……」バッ

善子「うわぁ!? それはダメェ!!」

千歌「ん? これって……モンスターファンタジーの攻略本?」

善子「あ、ち、違うの! それは今日たまたま持っていただけで、その……」

千歌「善子ちゃんもモンスターファンタジーやるんだね!」

善子「えっ?」

千歌「面白いよねー、モンスターファンタジー! 実は私も友達とよくやってたんだよ!」

善子「へ、へぇ、そう友達とね」

千歌「一時期はまってやりこんだなー。ランク200くらいまでいったっけ。善子ちゃんは?」

善子「私は、まあ600くらいかしら」

千歌「600!? すごい! そんなに強い人と会ったのは初めてだよ!」

善子「まあ、これでもゲームは得意な方だからね! 25生でもたまに配信してたのよ」

千歌「わーそうだったんだ。私はヨハネのデーモントークの時しか見に行ってなかったから全然知らなかったよ」

善子「そ、そう……ねぇ、もしよければここから出られた時は一緒にやってあげないこともないっていうか……」

千歌「えっいいの? それは頼もしいな! それじゃあ約束だからね!」

善子「……うんっ!」

・善子ちゃんと少し仲良くなれたみたいだ!

希「それでちかっちのお悩みというのは何なの? 恋愛成就? 運気向上? 学業成就? はたまた、お胸のサイズアップだったりして♪」

千歌「うん、実は今から図書室にみんなの手伝いに行こうか悩んでて」

希「ちっさ!? えぇ? 悩みちっさ! うわぁ、あかんびっくりしたわぁ。もっとこうドドンと来ると思ってたからえらい張り切っていたのに……」

千歌「えーダメかな?」

希「いや、ダメじゃないけどな。これでも超高校級の占い師やから、結構なお偉いさんからの依頼も多いからちょっとびっくりしただけだよ。国の方針とか」

千歌「えぇー! 国の方針!? そんな凄い人も依頼に来るんだ。ていうか、国の方針を占いなんかで決めるって……」

希「大丈夫、ウチの占いは三割当たるッ!」

千歌「逆に七割でこの国が破滅すると思うと不安で仕方ないよ」

希「まあまあ、とにかく占ってみればええんやな? 悩みなんて人それぞれだし、そんなちっちゃい悩みもちかっちらしいかな」

千歌「お願いします!」

希「それでは、……ごほんっ!」

千歌「何も使わないの?」

希「それじゃあ、タロットを使ってみようか。飾りみたいなもんやけど。ウチは空間を満たしているスピリチュアルを感じ取ることで占うんや」

希「よし、じゃあいくで。……う~ん、むにゃむにゃ。希パワーたーっぷり受信中! 16%……25%……」

千歌「なんか思ったより現代的なんだね……」


希「……いただきましたぁぁ!!!」

千歌「わっ! 受信できたんだ! それでどうだったの?」

千歌「それにしても広い図書室だねー」

梨子「午前中で調べられたのはたったこれだけなの。先はまだまだ長いわね」

千歌「難しそうな本がいっぱいだぁ。英語の本とか私じゃさっぱりだよー」

絵里「それはロシア語よ?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「ぱ、ぱっと見英語じゃん! だからセーフ! ノーカン!」

絵里「アルファベットくらいわかるでしょ?」

梨子「千歌ちゃんは日本語以外の言語は全部英語って言いそうだね」クス

千歌「ぶー……韓国語くらいはわかるし」

絵里「それはハングルっていうのよ」

千歌「そんなのどっちも一緒だよ! うわーん! エリーチカが千歌をイジメるよー! ちかだけに」

梨子「よしよし」

絵里「あの……できれば普通に絵里って呼んでくれないかしら? そのあだ名はちょっと恥ずかしいし……」

千歌「エリーチカは恥ずかしいチカ?」

絵里「ちょっと! ぶつわよ?」

梨子「ロシア人、恐ろしあ……」ボソッ

千歌「ぷっ」

絵里「あなたたち……!」

千歌「わー! 撤退撤退!」

ギャー!

マチナサーイ!

ヘヘーン!コッチダヨー!

花丸「……」プルプル

真姫「……しーらない」

花丸「こらー!! 図書室では静かにせんかーい!!!」

5分後

千歌「ねー、梨子ちゃーん」

梨子「んー?」ペラペラ

千歌「ひまだよー」

梨子「んー」

千歌「……」

10分後

千歌「真姫ちゃん何読んでるの?」

真姫「医学書」

千歌「ふーん、面白いの?」

真姫「別に」

千歌「……」

15分後

千歌「エリーチカー」

絵里「……」

千歌「エリチカちゃん?」

絵里「……」

千歌「……」

20分後

千歌「花丸ちゃーん……」

花丸「何ずら?」

千歌「暇だねー」

花丸「そっか、それじゃあマルのおすすめの本を貸してあげるね! あ、この本は今女子高生の間で流行ってる作家さんの処女作でねー!」キラキラ

千歌(まじえんじぇー)

花丸ちゃんから借りた本が予想外に面白くて、その後結局ずっと本を読んで過ごした。

>>182から

千歌「あ、善子ちゃん! 今起きたの?」

善子「善子じゃなくてヨハネ! そうよ、堕天使は太陽に忌み嫌われた存在……。活動可能時間は本来は夜なのよ」

千歌「そっかー、大変だねー。とりあえず、お目覚めにコーヒーはいかが?」

善子「あら、それならお願いするわ。ミルクをたっぷり入れてちょうだい」

千歌「お砂糖は何本入れる?」

善子「4本お願い」

千歌「え、4本も? さすがに入れすぎじゃ……。あ、もしかして4という呪われた不吉な数字が堕天使の力を高めるとか……」

善子「別に、甘い方がおいしいじゃない?」

千歌「あ、そこは普通なんだ」

善子ちゃんとコーヒーを飲みながらゆったりと過ごした!

善子「え、ええそうね。でもこれは危険な戦いだしあなたにはまだ……」

千歌「ううん、手伝う! どんな些細なことでもいい! ……そうだ! その黒魔術の本、それを読めば私にもラグナロクに対抗するための何か力が……」バッ

善子「うわぁ!? それはダメェ!!」

千歌「ん? これって……モンスターファンタジーの攻略本?」

善子「あ、ち、違うの! それは今日たまたま持っていただけで、その……」

千歌「善子ちゃんもモンスターファンタジーやるんだね!」

善子「えっ?」

千歌「面白いよねー、モンスターファンタジー! 実は私も友達とよくやってたんだよ!」

善子「へ、へぇ、そう友達とね」

千歌「一時期はまってやりこんだなー。ランク200くらいまでいったっけ。善子ちゃんは?」

善子「私は、まあ600くらいかしら」

千歌「600!? すごい! そんなに強い人と会ったのは初めてだよ!」

善子「まあ、これでもゲームは得意な方だからね! 25生でもたまに配信してたのよ」

千歌「わーそうだったんだ。私はヨハネのデーモントークの時しか見に行ってなかったから全然知らなかったよ」

善子「そ、そう……ねぇ、もしよければここから出られた時は一緒にやってあげないこともないっていうか……」

千歌「えっいいの? それは頼もしいな! それじゃあ約束だからね!」

善子「……うんっ!」

・善子ちゃんと少し仲良くなれたみたいだ!

>>367から

絵里「……」

ん? あそこにいるのは……

千歌「エリーチカ!!」

絵里「きゃぁ!?」ビクッ

千歌「あはは、凄いビクッてなった!」

絵里「ちょっと! 急に大きな声出さないでよ!」

千歌「ごめんごめん」エヘヘ

絵里「はぁ、まったく……。それから私のことは普通に絵里って呼んでって言ったでしょ?」

千歌「そうだけどさー、ほら、私の名前もチカじゃん? なんかエリーチカってあだ名に親近感を持っちゃって!」

絵里「そう言われてみればそうね。……チカーチカ、ね」ボソッ

千歌「え、なに?」

絵里「い、いえ、何でもないのよ」

千歌「へんなのー」

エリーチカとゆっくりおしゃべりして過ごした!

千歌「エリーチカってロシアのハーフなんだっけ?」

絵里「ハーフじゃなくてクォーターよ」

千歌「クォーター?」

絵里「4分の1って意味よ。私のおばあ様がロシア人なの」

千歌「あーなるほど! 宅配ピザとかにあるやつだ!」

絵里「宅配ピザ? 何の話?」

千歌「え、知らないの? 宅配ピザ」

絵里「宅配ピザはもちろん知っているわ。でもそれがクォーターとどう関係あるのかしら?」

千歌「クォーターピザのこと知らないの?」

絵里「初めて聞いたわ」

千歌「へー、エリーチカでも知らないことってあるんだねー」

絵里「私だって知らないことくらいあるわよ。それで? そのクォーターピザっていうのはなんなのかしら?」

千歌「ふっふっふ。そんなに気になる? ねえ、気になる?」

絵里「むっ……別に」プイッ

千歌「えーいいの? あんなに美味しいのになぁ、クォーターピザ。食べたことないなんて信じられなーい」

絵里「……」

千歌「いつもどんな組み合わせにしようか悩んじゃうんだよねー。可能性は無限大! そんなクォーターピザを知らないのかー……」

絵里「あ、もしかしてクォーターピザって4ぶんの1ずつ別の味になっているとか」

千歌「な、なんでわかったの?」

絵里「そりゃあ、組み合わせとか言ってたし、元の言葉の意味を考えれば察しがつくわよ」

千歌「凄い、エリーチカ! 賢い!」

絵里「ふふ、それを言うなら賢い可愛いエリーチカでしょ?」

千歌「えっ。賢い可愛いエリーチカ?」

絵里「はっ! い、今のは忘れてちょうだい」

千歌「えー! 何それ! すっごい気になるよー!」

絵里「……気になる?」

千歌「うんうん! 気になる! 教えて!」

絵里「ふふ、内緒♪ さっき千歌も教えてくれなかったし、これでおあいこね」

千歌「えー! そんなのってズルいよー!」

絵里「これに懲りたら人をからかったりしないことね、チカーチカ♪」

千歌「うがー!? なるほど……これが賢い可愛いエリーチカ、なのかな?」

・エリーチカと少し仲良くなった!

そんな風にまったりと過ごしている時だった。

ブブブ……

鞠莉『シャイニー! みなさーん、突然ですが私からスペシャルなプレゼントがあるから視聴覚室へ来てちょうだーい!』

ブツン

突然の鞠莉ちゃんからの呼び出し。
胸騒ぎがする。行ってはいけない。

梨子「千歌ちゃん、行かないと……何をされるかわからないよ」

千歌「うん、そうだよね……」

仕方なくみんなで重たい足を引きずるように視聴覚室へと向かった。

<視聴覚室>

たくさんのコンピュータが並んだ薄暗い教室。
視聴覚室独特のあの分厚いカーテンが昔からなんとなく好きだ。
けれど、今はそんなことを気にしている場合じゃない。

鞠莉「もう! みなさん、レディを待たせるなんて女が廃りますよ!」

真姫「はいはい。そんなことよりさっさと話を進めてちょうだい」

鞠莉「もう、真姫はつれないわね……。マリー、ショックでぇす……しょぼぼーん」

希「あらあら、余計に面倒なことに」

真姫「し、知らないわよ。こいつが勝手に落ち込んでるだけでしょ」

穂乃果「真姫ちゃん、とりあえず謝ろう?」

真姫「ヴェェ……全く。わ、悪かったわね」

鞠莉「シャイニー!! 仕方ないわねー。許してあ・げ・る♪」

真姫「ほんと引っぱたいてやりたいわ……」

鞠莉「さて、茶番はさておき、今回みなさんに集まっていただいたのは他でもない。このDVDをプレゼントするためです!」

そういうと鞠莉ちゃんは私たちに一枚一枚個別にDVD-ROMを配った。

ルビィ「なんのDVDなんだろう?」

ダイヤ「どうせ碌なものではありませんわ」

善子「くっ、ヨハネの邪気眼が疼く……。これには何か良からぬものが封じられていると」

鞠莉「あらあら、視なくていいの? ここから脱出するための大事な手がかりかもしれないわよ?」

現状に行き詰まりを見せている私たちには初めからこれをみないといういう選択肢はなかった。
そして、ひとり、またひとりと、DVDの再生を始めていった。
私も覚悟を決めるしかない……!

DVDをセットしてボタンを押すと、コンピュータの中にゆっくりと吸い込まれていった。

映し出された映像は何百何千の人でごった返していた。
音声は入っていないが大声で何かを叫んでいるような人も見受けられる。
かなり興奮しているようなその表情は殺気立っているようにも見えた。
それにしても、どこかで見たことのある場所だ。

それもそのはず、そこは私の地元の内浦だった。

どこか目的地があるのだろう。一行は同じ方向へと行進を続けている。
何かお祭りでもやっているのだろうか?
でも、それにしては様子がおかしい。
手にプラカードを持つ人。頭にヘルメットをかぶる人。
その光景はまるでテレビで見るデモかクーデター、あるいはテロに近い狂気を感じさせた。

千歌「な、何なの……これ……?」

やがて、集団が辿り着いた先。
そこにあったのは、私の実家の旅館だった。

千歌「いや……どうして、こんな……?」

『超高校級の幸運であり、旅館の実家を持つ高海千歌さん。彼女の旅館は狂気に満ちた集団によって囲まれてしまいました。この後、彼女の家に一体何が起こったのでしょう?』

『答えは、卒業の後で!』

顔がみるみる青ざめていくのが自分でもわかる。
手足の先は震え、呼吸が苦しくなって、頭は真っ白になって――

にこ「な、なによ……なんなのよ、これ……」

善子「い、いやぁぁぁ!!」

ことり「そ、そんな……お父さん、お母さん……」グスン

絵里「ウソでしょ……? 亜里沙……」

きっとみんなも同じような映像を見せられたに違いない。
自分の家族や友人に迫る得体の知れない危機。
部屋の空気は絶望に染め上げられて重たい鉛のように体中に纏わりつく。

鞠莉「うふふ♪ お気に召したかしら? みんなが全然コロシアイを始める気配を見せないから私の方から後押ししちゃった! だって、とっても退屈……so boring! だったんだもの」

果南「この、人でなし……!」

鞠莉「あらぁ、いいわぁ……。普段とは真逆の絶望的なその顔……可愛い♡」

希「く、狂ってる……」

梨子「みんな、もうこいつの話に耳を貸しちゃダメだよ!」

鞠莉「はぁ、またそうやって私のことばかりを棚に上げて人でなしだの狂人だの言って」

鞠莉「私、知ってるんですよ? 今、あなた達の中に芽生えた新しい感情。その意味をね」

花丸「何を言ってるの……?」

みんなの怯え切った表情は怒り、哀しみ、憎しみ、絶望、負の感情が渦巻いている。
それは今すぐにでも何か良からぬことをしでかしかねない危うさを孕んでいる。

鞠莉「今のあなた達は私と何も変わらない絶望に満ちた絶望少女なのよ! 自分でも気付いているんでしょ?」

真姫「そんな、はずは……」

絵里「あ、あなたなんかと一緒にしないで……!」

鞠莉「強がっちゃって♪ でも、口ではそういうけれど、あなたの眼は訴えているわ。『誰かを殺してここから出なきゃ』ってね」

絵里「なっ!? う、うそよ……」

鞠莉「嘘じゃないわ。でも安心して。そう思ってしまうのは仕方ないこと。その証拠にほら、他の皆も同じ眼をしている」

お互いを見るその眼は疑心暗鬼に満ちていた。

絵里「くっ……」

曜「わ、私はみんなを信じるよ! 誰かを殺そうなんて、そんな風に思うはずがないって」

千歌「わ、私も!」

鞠莉「はぁ……。往生際が悪い人たちですねぇ。自分の考えが間違っているのにそれを信じて疑わない人ってよくいるわよね。それが強さだって勘違いしている人」

鞠莉「私ってそういう人達が大嫌いなのよねぇ。だから、私もちょっぴりイジワルしちゃおうかしら」

今すぐこの場から逃げ出したい。どこか遠くへ、何もない場所へ行きたい。
誰もがそう思っていたけれど、金縛りにあったようにピクリとも動けなかった。

鞠莉「あと三日! あと三日以内にコロシアイが起きなかった場合、今映っていたあなたたちの大切な人たち。どうなっちゃうかしら? うふふふふ♪」

全員言葉も失って立ち尽くしてしまった。
私たちがコロシアイをしなかったら代わりに大切な人達が……!

千歌「み、みんな! 落ち着いて! 今のこの状況こそが鞠莉ちゃんの狙いだよ! 私たちの恐怖心を煽って殺人をしてでもここから出たいって思わせるための!」

海未「そ、そうですよ! 千歌の言う通りです! みなさん、一度冷静になってよく話し合いましょう」

ルビィ「う、うん……そうだよ。あんな映像きっと何かの間違い。そう、作り物だよ!」

少しずつ冷静さを取り戻し始めたメンバー。でも……

花陽「ご、ごめん……わたし、ちょっと気分が……」

にこ「私も……。ぶっちゃけ冷静になれなんて言われたって今は……」

善子「私は絶対信じない、私は絶対信じない、私は絶対信じない……」

曜「ごめん、みんな……。ごめん……」

その日、どうやって部屋に戻ったのか覚えていないけど、気づいたら私はベッドの中で震えていた。

千歌「み、みんな! 落ち着いて! 今のこの状況こそが鞠莉ちゃんの狙いだよ! 私たちの恐怖心を煽って殺人をしてでもここから出たいって思わせるための!」

海未「そ、そうですよ! 千歌の言う通りです! みなさん、一度冷静になってよく話し合いましょう」

ルビィ「う、うん……そうだよ。あんな映像きっと何かの間違い。そう、作り物だよ!」

少しずつ冷静さを取り戻し始めたメンバー。でも……

花陽「ご、ごめん……わたし、ちょっと気分が……」

にこ「私も……。ぶっちゃけ冷静になれなんて言われたって今は……」

善子「私は絶対信じない、私は絶対信じない、私は絶対信じない……」

曜「ごめん、みんな……。ごめん……」

その日、どうやって部屋に戻ったのか覚えていないけど、気づいたら私はベッドの中で震えていた。

にこ「な、なによ……なんなのよ、これ……」

善子「い、いやぁぁぁ!!」

ことり「そ、そんな……お父さん、お母さん……」グスン

絵里「ウソでしょ……? 亜里沙……」

きっとみんなも同じような映像を見せられたに違いない。
自分の家族や友人に迫る得体の知れない危機。
部屋の空気は絶望に染め上げられて重たい鉛のように体中に纏わりつく。

鞠莉「うふふ♪ お気に召したかしら? みんなが全然コロシアイを始める気配を見せないから私の方から後押ししちゃった! だって、とっても退屈……so boring! だったんだもの」

果南「この、人でなし……!」

鞠莉「あらぁ、いいわぁ……。普段とは真逆の絶望的なその顔……可愛い♡」

希「く、狂ってる……」

梨子「みんな、もうこいつの話に耳を貸しちゃダメだよ!」

鞠莉「はぁ、またそうやって私のことばかりを棚に上げて人でなしだの狂人だの言って」

鞠莉「私、知ってるんですよ? 今、あなた達の中に芽生えた新しい感情。その意味をね」

花丸「何を言ってるの……?」

みんなの怯え切った表情は怒り、哀しみ、憎しみ、絶望、負の感情が渦巻いている。
それは今すぐにでも何か良からぬことをしでかしかねない危うさを孕んでいる。

<視聴覚室>

たくさんのコンピュータが並んだ薄暗い教室。
視聴覚室独特のあの分厚いカーテンが昔からなんとなく好きだ。
けれど、今はそんなことを気にしている場合じゃない。

鞠莉「もう! みなさん、レディを待たせるなんて女が廃りますよ!」

真姫「はいはい。そんなことよりさっさと話を進めてちょうだい」

鞠莉「もう、真姫はつれないわね……。マリー、ショックでぇす……しょぼぼーん」

希「あらあら、余計に面倒なことに」

真姫「し、知らないわよ。こいつが勝手に落ち込んでるだけでしょ」

穂乃果「真姫ちゃん、とりあえず謝ろう?」

真姫「ヴェェ……全く。わ、悪かったわね」

鞠莉「シャイニー!! 仕方ないわねー。許してあ・げ・る♪」

真姫「ほんと引っぱたいてやりたいわ……」

鞠莉「さて、茶番はさておき、今回みなさんに集まっていただいたのは他でもない。このDVDをプレゼントするためです!」

そういうと鞠莉ちゃんは私たちに一枚一枚個別にDVD-ROMを配った。

千歌「み、みんな! 落ち着いて! 今のこの状況こそが鞠莉ちゃんの狙いだよ! 私たちの恐怖心を煽って殺人をしてでもここから出たいって思わせるための!」

海未「そ、そうですよ! 千歌の言う通りです! みなさん、一度冷静になってよく話し合いましょう」

ルビィ「う、うん……そうだよ。あんな映像きっと何かの間違い。そう、作り物だよ!」

少しずつ冷静さを取り戻し始めたメンバー。でも……

花陽「ご、ごめん……わたし、ちょっと気分が……」

にこ「私も……。ぶっちゃけ冷静になれなんて言われたって今は……」

善子「私は絶対信じない、私は絶対信じない、私は絶対信じない……」

曜「ごめん、みんな……。ごめん……」

その日、どうやって部屋に戻ったのか覚えていないけど、気づいたら私はベッドの中で震えていた。

千歌「いつもどんな組み合わせにしようか悩んじゃうんだよねー。可能性は無限大! そんなクォーターピザを知らないのかー……」

絵里「あ、もしかしてクォーターピザって4ぶんの1ずつ別の味になっているとか」

千歌「な、なんでわかったの?」

絵里「そりゃあ、組み合わせとか言ってたし、元の言葉の意味を考えれば察しがつくわよ」

千歌「凄い、エリーチカ! 賢い!」

絵里「ふふ、それを言うなら賢い可愛いエリーチカでしょ?」

千歌「えっ。賢い可愛いエリーチカ?」

絵里「はっ! い、今のは忘れてちょうだい」

千歌「えー! 何それ! すっごい気になるよー!」

絵里「……気になる?」

千歌「うんうん! 気になる! 教えて!」

絵里「ふふ、内緒♪ さっき千歌も教えてくれなかったし、これでおあいこね」

千歌「えー! そんなのってズルいよー!」

絵里「これに懲りたら人をからかったりしないことね、チカーチカ♪」

千歌「うがー!? なるほど……これが賢い可愛いエリーチカ、なのかな?」

・エリーチカと少し仲良くなった!

>>367から

絵里「……」

ん? あそこにいるのは……

千歌「エリーチカ!!」

絵里「きゃぁ!?」ビクッ

千歌「あはは、凄いビクッてなった!」

絵里「ちょっと! 急に大きな声出さないでよ!」

千歌「ごめんごめん」エヘヘ

絵里「はぁ、まったく……。それから私のことは普通に絵里って呼んでって言ったでしょ?」

千歌「そうだけどさー、ほら、私の名前もチカじゃん? なんかエリーチカってあだ名に親近感を持っちゃって!」

絵里「そう言われてみればそうね。……チカーチカ、ね」ボソッ

千歌「え、なに?」

絵里「い、いえ、何でもないのよ」

千歌「へんなのー」

エリーチカとゆっくりおしゃべりして過ごした!

にこ「な、なによ……なんなのよ、これ……」

善子「い、いやぁぁぁ!!」

ことり「そ、そんな……お父さん、お母さん……」グスン

絵里「ウソでしょ……? 亜里沙……」

きっとみんなも同じような映像を見せられたに違いない。
自分の家族や友人に迫る得体の知れない危機。
部屋の空気は絶望に染め上げられて重たい鉛のように体中に纏わりつく。

鞠莉「うふふ♪ お気に召したかしら? みんなが全然コロシアイを始める気配を見せないから私の方から後押ししちゃった! だって、とっても退屈……so boring! だったんだもの」

果南「この、人でなし……!」

鞠莉「あらぁ、いいわぁ……。普段とは真逆の絶望的なその顔……可愛い♡」

希「く、狂ってる……」

梨子「みんな、もうこいつの話に耳を貸しちゃダメだよ!」

鞠莉「はぁ、またそうやって私のことばかりを棚に上げて人でなしだの狂人だの言って」

鞠莉「私、知ってるんですよ? 今、あなた達の中に芽生えた新しい感情。その意味をね」

花丸「何を言ってるの……?」

みんなの怯え切った表情は怒り、哀しみ、憎しみ、絶望、負の感情が渦巻いている。
それは今すぐにでも何か良からぬことをしでかしかねない危うさを孕んでいる。

<視聴覚室>

たくさんのコンピュータが並んだ薄暗い教室。
視聴覚室独特のあの分厚いカーテンが昔からなんとなく好きだ。
けれど、今はそんなことを気にしている場合じゃない。

鞠莉「もう! みなさん、レディを待たせるなんて女が廃りますよ!」

真姫「はいはい。そんなことよりさっさと話を進めてちょうだい」

鞠莉「もう、真姫はつれないわね……。マリー、ショックでぇす……しょぼぼーん」

希「あらあら、余計に面倒なことに」

真姫「し、知らないわよ。こいつが勝手に落ち込んでるだけでしょ」

穂乃果「真姫ちゃん、とりあえず謝ろう?」

真姫「ヴェェ……全く。わ、悪かったわね」

鞠莉「シャイニー!! 仕方ないわねー。許してあ・げ・る♪」

真姫「ほんと引っぱたいてやりたいわ……」

鞠莉「さて、茶番はさておき、今回みなさんに集まっていただいたのは他でもない。このDVDをプレゼントするためです!」

そういうと鞠莉ちゃんは私たちに一枚一枚個別にDVD-ROMを配った。

千歌「み、みんな! 落ち着いて! 今のこの状況こそが鞠莉ちゃんの狙いだよ! 私たちの恐怖心を煽って殺人をしてでもここから出たいって思わせるための!」

海未「そ、そうですよ! 千歌の言う通りです! みなさん、一度冷静になってよく話し合いましょう」

ルビィ「う、うん……そうだよ。あんな映像きっと何かの間違い。そう、作り物だよ!」

少しずつ冷静さを取り戻し始めたメンバー。でも……

花陽「ご、ごめん……わたし、ちょっと気分が……」

にこ「私も……。ぶっちゃけ冷静になれなんて言われたって今は……」

善子「私は絶対信じない、私は絶対信じない、私は絶対信じない……」

曜「ごめん、みんな……。ごめん……」

その日、どうやって部屋に戻ったのか覚えていないけど、気づいたら私はベッドの中で震えていた。

千歌「いつもどんな組み合わせにしようか悩んじゃうんだよねー。可能性は無限大! そんなクォーターピザを知らないのかー……」

絵里「あ、もしかしてクォーターピザって4ぶんの1ずつ別の味になっているとか」

千歌「な、なんでわかったの?」

絵里「そりゃあ、組み合わせとか言ってたし、元の言葉の意味を考えれば察しがつくわよ」

千歌「凄い、エリーチカ! 賢い!」

絵里「ふふ、それを言うなら賢い可愛いエリーチカでしょ?」

千歌「えっ。賢い可愛いエリーチカ?」

絵里「はっ! い、今のは忘れてちょうだい」

千歌「えー! 何それ! すっごい気になるよー!」

絵里「……気になる?」

千歌「うんうん! 気になる! 教えて!」

絵里「ふふ、内緒♪ さっき千歌も教えてくれなかったし、これでおあいこね」

千歌「えー! そんなのってズルいよー!」

絵里「これに懲りたら人をからかったりしないことね、チカーチカ♪」

千歌「うがー!? なるほど……これが賢い可愛いエリーチカ、なのかな?」

・エリーチカと少し仲良くなった!

>>367から

絵里「……」

ん? あそこにいるのは……

千歌「エリーチカ!!」

絵里「きゃぁ!?」ビクッ

千歌「あはは、凄いビクッてなった!」

絵里「ちょっと! 急に大きな声出さないでよ!」

千歌「ごめんごめん」エヘヘ

絵里「はぁ、まったく……。それから私のことは普通に絵里って呼んでって言ったでしょ?」

千歌「そうだけどさー、ほら、私の名前もチカじゃん? なんかエリーチカってあだ名に親近感を持っちゃって!」

絵里「そう言われてみればそうね。……チカーチカ、ね」ボソッ

千歌「え、なに?」

絵里「い、いえ、何でもないのよ」

千歌「へんなのー」

エリーチカとゆっくりおしゃべりして過ごした!

にこ「な、なによ……なんなのよ、これ……」

善子「い、いやぁぁぁ!!」

ことり「そ、そんな……お父さん、お母さん……」グスン

絵里「ウソでしょ……? 亜里沙……」

きっとみんなも同じような映像を見せられたに違いない。
自分の家族や友人に迫る得体の知れない危機。
部屋の空気は絶望に染め上げられて重たい鉛のように体中に纏わりつく。

鞠莉「うふふ♪ お気に召したかしら? みんなが全然コロシアイを始める気配を見せないから私の方から後押ししちゃった! だって、とっても退屈……so boring! だったんだもの」

果南「この、人でなし……!」

鞠莉「あらぁ、いいわぁ……。普段とは真逆の絶望的なその顔……可愛い♡」

希「く、狂ってる……」

梨子「みんな、もうこいつの話に耳を貸しちゃダメだよ!」

鞠莉「はぁ、またそうやって私のことばかりを棚に上げて人でなしだの狂人だの言って」

鞠莉「私、知ってるんですよ? 今、あなた達の中に芽生えた新しい感情。その意味をね」

花丸「何を言ってるの……?」

みんなの怯え切った表情は怒り、哀しみ、憎しみ、絶望、負の感情が渦巻いている。
それは今すぐにでも何か良からぬことをしでかしかねない危うさを孕んでいる。

<視聴覚室>

たくさんのコンピュータが並んだ薄暗い教室。
視聴覚室独特のあの分厚いカーテンが昔からなんとなく好きだ。
けれど、今はそんなことを気にしている場合じゃない。

鞠莉「もう! みなさん、レディを待たせるなんて女が廃りますよ!」

真姫「はいはい。そんなことよりさっさと話を進めてちょうだい」

鞠莉「もう、真姫はつれないわね……。マリー、ショックでぇす……しょぼぼーん」

希「あらあら、余計に面倒なことに」

真姫「し、知らないわよ。こいつが勝手に落ち込んでるだけでしょ」

穂乃果「真姫ちゃん、とりあえず謝ろう?」

真姫「ヴェェ……全く。わ、悪かったわね」

鞠莉「シャイニー!! 仕方ないわねー。許してあ・げ・る♪」

真姫「ほんと引っぱたいてやりたいわ……」

鞠莉「さて、茶番はさておき、今回みなさんに集まっていただいたのは他でもない。このDVDをプレゼントするためです!」

そういうと鞠莉ちゃんは私たちに一枚一枚個別にDVD-ROMを配った。

千歌「いつもどんな組み合わせにしようか悩んじゃうんだよねー。可能性は無限大! そんなクォーターピザを知らないのかー……」

絵里「あ、もしかしてクォーターピザって4ぶんの1ずつ別の味になっているとか」

千歌「な、なんでわかったの?」

絵里「そりゃあ、組み合わせとか言ってたし、元の言葉の意味を考えれば察しがつくわよ」

千歌「凄い、エリーチカ! 賢い!」

絵里「ふふ、それを言うなら賢い可愛いエリーチカでしょ?」

千歌「えっ。賢い可愛いエリーチカ?」

絵里「はっ! い、今のは忘れてちょうだい」

千歌「えー! 何それ! すっごい気になるよー!」

絵里「……気になる?」

千歌「うんうん! 気になる! 教えて!」

絵里「ふふ、内緒♪ さっき千歌も教えてくれなかったし、これでおあいこね」

千歌「えー! そんなのってズルいよー!」

絵里「これに懲りたら人をからかったりしないことね、チカーチカ♪」

千歌「うがー!? なるほど……これが賢い可愛いエリーチカ、なのかな?」

・エリーチカと少し仲良くなった!

千歌「み、みんな! 落ち着いて! 今のこの状況こそが鞠莉ちゃんの狙いだよ! 私たちの恐怖心を煽って殺人をしてでもここから出たいって思わせるための!」

海未「そ、そうですよ! 千歌の言う通りです! みなさん、一度冷静になってよく話し合いましょう」

ルビィ「う、うん……そうだよ。あんな映像きっと何かの間違い。そう、作り物だよ!」

少しずつ冷静さを取り戻し始めたメンバー。でも……

花陽「ご、ごめん……わたし、ちょっと気分が……」

にこ「私も……。ぶっちゃけ冷静になれなんて言われたって今は……」

善子「私は絶対信じない、私は絶対信じない、私は絶対信じない……」

曜「ごめん、みんな……。ごめん……」

その日、どうやって部屋に戻ったのか覚えていないけど、気づいたら私はベッドの中で震えていた。

>>367から

絵里「……」

ん? あそこにいるのは……

千歌「エリーチカ!!」

絵里「きゃぁ!?」ビクッ

千歌「あはは、凄いビクッてなった!」

絵里「ちょっと! 急に大きな声出さないでよ!」

千歌「ごめんごめん」エヘヘ

絵里「はぁ、まったく……。それから私のことは普通に絵里って呼んでって言ったでしょ?」

千歌「そうだけどさー、ほら、私の名前もチカじゃん? なんかエリーチカってあだ名に親近感を持っちゃって!」

絵里「そう言われてみればそうね。……チカーチカ、ね」ボソッ

千歌「え、なに?」

絵里「い、いえ、何でもないのよ」

千歌「へんなのー」

エリーチカとゆっくりおしゃべりして過ごした!

にこ「な、なによ……なんなのよ、これ……」

善子「い、いやぁぁぁ!!」

ことり「そ、そんな……お父さん、お母さん……」グスン

絵里「ウソでしょ……? 亜里沙……」

きっとみんなも同じような映像を見せられたに違いない。
自分の家族や友人に迫る得体の知れない危機。
部屋の空気は絶望に染め上げられて重たい鉛のように体中に纏わりつく。

鞠莉「うふふ♪ お気に召したかしら? みんなが全然コロシアイを始める気配を見せないから私の方から後押ししちゃった! だって、とっても退屈……so boring! だったんだもの」

果南「この、人でなし……!」

鞠莉「あらぁ、いいわぁ……。普段とは真逆の絶望的なその顔……可愛い♡」

希「く、狂ってる……」

梨子「みんな、もうこいつの話に耳を貸しちゃダメだよ!」

鞠莉「はぁ、またそうやって私のことばかりを棚に上げて人でなしだの狂人だの言って」

鞠莉「私、知ってるんですよ? 今、あなた達の中に芽生えた新しい感情。その意味をね」

花丸「何を言ってるの……?」

みんなの怯え切った表情は怒り、哀しみ、憎しみ、絶望、負の感情が渦巻いている。
それは今すぐにでも何か良からぬことをしでかしかねない危うさを孕んでいる。

<視聴覚室>

たくさんのコンピュータが並んだ薄暗い教室。
視聴覚室独特のあの分厚いカーテンが昔からなんとなく好きだ。
けれど、今はそんなことを気にしている場合じゃない。

鞠莉「もう! みなさん、レディを待たせるなんて女が廃りますよ!」

真姫「はいはい。そんなことよりさっさと話を進めてちょうだい」

鞠莉「もう、真姫はつれないわね……。マリー、ショックでぇす……しょぼぼーん」

希「あらあら、余計に面倒なことに」

真姫「し、知らないわよ。こいつが勝手に落ち込んでるだけでしょ」

穂乃果「真姫ちゃん、とりあえず謝ろう?」

真姫「ヴェェ……全く。わ、悪かったわね」

鞠莉「シャイニー!! 仕方ないわねー。許してあ・げ・る♪」

真姫「ほんと引っぱたいてやりたいわ……」

鞠莉「さて、茶番はさておき、今回みなさんに集まっていただいたのは他でもない。このDVDをプレゼントするためです!」

そういうと鞠莉ちゃんは私たちに一枚一枚個別にDVD-ROMを配った。

千歌「いつもどんな組み合わせにしようか悩んじゃうんだよねー。可能性は無限大! そんなクォーターピザを知らないのかー……」

絵里「あ、もしかしてクォーターピザって4ぶんの1ずつ別の味になっているとか」

千歌「な、なんでわかったの?」

絵里「そりゃあ、組み合わせとか言ってたし、元の言葉の意味を考えれば察しがつくわよ」

千歌「凄い、エリーチカ! 賢い!」

絵里「ふふ、それを言うなら賢い可愛いエリーチカでしょ?」

千歌「えっ。賢い可愛いエリーチカ?」

絵里「はっ! い、今のは忘れてちょうだい」

千歌「えー! 何それ! すっごい気になるよー!」

絵里「……気になる?」

千歌「うんうん! 気になる! 教えて!」

絵里「ふふ、内緒♪ さっき千歌も教えてくれなかったし、これでおあいこね」

千歌「えー! そんなのってズルいよー!」

絵里「これに懲りたら人をからかったりしないことね、チカーチカ♪」

千歌「うがー!? なるほど……これが賢い可愛いエリーチカ、なのかな?」

・エリーチカと少し仲良くなった!

千歌「み、みんな! 落ち着いて! 今のこの状況こそが鞠莉ちゃんの狙いだよ! 私たちの恐怖心を煽って殺人をしてでもここから出たいって思わせるための!」

海未「そ、そうですよ! 千歌の言う通りです! みなさん、一度冷静になってよく話し合いましょう」

ルビィ「う、うん……そうだよ。あんな映像きっと何かの間違い。そう、作り物だよ!」

少しずつ冷静さを取り戻し始めたメンバー。でも……

花陽「ご、ごめん……わたし、ちょっと気分が……」

にこ「私も……。ぶっちゃけ冷静になれなんて言われたって今は……」

善子「私は絶対信じない、私は絶対信じない、私は絶対信じない……」

曜「ごめん、みんな……。ごめん……」

その日、どうやって部屋に戻ったのか覚えていないけど、気づいたら私はベッドの中で震えていた。

>>367から

絵里「……」

ん? あそこにいるのは……

千歌「エリーチカ!!」

絵里「きゃぁ!?」ビクッ

千歌「あはは、凄いビクッてなった!」

絵里「ちょっと! 急に大きな声出さないでよ!」

千歌「ごめんごめん」エヘヘ

絵里「はぁ、まったく……。それから私のことは普通に絵里って呼んでって言ったでしょ?」

千歌「そうだけどさー、ほら、私の名前もチカじゃん? なんかエリーチカってあだ名に親近感を持っちゃって!」

絵里「そう言われてみればそうね。……チカーチカ、ね」ボソッ

千歌「え、なに?」

絵里「い、いえ、何でもないのよ」

千歌「へんなのー」

エリーチカとゆっくりおしゃべりして過ごした!

にこ「な、なによ……なんなのよ、これ……」

善子「い、いやぁぁぁ!!」

ことり「そ、そんな……お父さん、お母さん……」グスン

絵里「ウソでしょ……? 亜里沙……」

きっとみんなも同じような映像を見せられたに違いない。
自分の家族や友人に迫る得体の知れない危機。
部屋の空気は絶望に染め上げられて重たい鉛のように体中に纏わりつく。

鞠莉「うふふ♪ お気に召したかしら? みんなが全然コロシアイを始める気配を見せないから私の方から後押ししちゃった! だって、とっても退屈……so boring! だったんだもの」

果南「この、人でなし……!」

鞠莉「あらぁ、いいわぁ……。普段とは真逆の絶望的なその顔……可愛い♡」

希「く、狂ってる……」

梨子「みんな、もうこいつの話に耳を貸しちゃダメだよ!」

鞠莉「はぁ、またそうやって私のことばかりを棚に上げて人でなしだの狂人だの言って」

鞠莉「私、知ってるんですよ? 今、あなた達の中に芽生えた新しい感情。その意味をね」

花丸「何を言ってるの……?」

みんなの怯え切った表情は怒り、哀しみ、憎しみ、絶望、負の感情が渦巻いている。
それは今すぐにでも何か良からぬことをしでかしかねない危うさを孕んでいる。

<視聴覚室>

たくさんのコンピュータが並んだ薄暗い教室。
視聴覚室独特のあの分厚いカーテンが昔からなんとなく好きだ。
けれど、今はそんなことを気にしている場合じゃない。

鞠莉「もう! みなさん、レディを待たせるなんて女が廃りますよ!」

真姫「はいはい。そんなことよりさっさと話を進めてちょうだい」

鞠莉「もう、真姫はつれないわね……。マリー、ショックでぇす……しょぼぼーん」

希「あらあら、余計に面倒なことに」

真姫「し、知らないわよ。こいつが勝手に落ち込んでるだけでしょ」

穂乃果「真姫ちゃん、とりあえず謝ろう?」

真姫「ヴェェ……全く。わ、悪かったわね」

鞠莉「シャイニー!! 仕方ないわねー。許してあ・げ・る♪」

真姫「ほんと引っぱたいてやりたいわ……」

鞠莉「さて、茶番はさておき、今回みなさんに集まっていただいたのは他でもない。このDVDをプレゼントするためです!」

そういうと鞠莉ちゃんは私たちに一枚一枚個別にDVD-ROMを配った。

千歌「いつもどんな組み合わせにしようか悩んじゃうんだよねー。可能性は無限大! そんなクォーターピザを知らないのかー……」

絵里「あ、もしかしてクォーターピザって4ぶんの1ずつ別の味になっているとか」

千歌「な、なんでわかったの?」

絵里「そりゃあ、組み合わせとか言ってたし、元の言葉の意味を考えれば察しがつくわよ」

千歌「凄い、エリーチカ! 賢い!」

絵里「ふふ、それを言うなら賢い可愛いエリーチカでしょ?」

千歌「えっ。賢い可愛いエリーチカ?」

絵里「はっ! い、今のは忘れてちょうだい」

千歌「えー! 何それ! すっごい気になるよー!」

絵里「……気になる?」

千歌「うんうん! 気になる! 教えて!」

絵里「ふふ、内緒♪ さっき千歌も教えてくれなかったし、これでおあいこね」

千歌「えー! そんなのってズルいよー!」

絵里「これに懲りたら人をからかったりしないことね、チカーチカ♪」

千歌「うがー!? なるほど……これが賢い可愛いエリーチカ、なのかな?」

・エリーチカと少し仲良くなった!

千歌「み、みんな! 落ち着いて! 今のこの状況こそが鞠莉ちゃんの狙いだよ! 私たちの恐怖心を煽って殺人をしてでもここから出たいって思わせるための!」

海未「そ、そうですよ! 千歌の言う通りです! みなさん、一度冷静になってよく話し合いましょう」

ルビィ「う、うん……そうだよ。あんな映像きっと何かの間違い。そう、作り物だよ!」

少しずつ冷静さを取り戻し始めたメンバー。でも……

花陽「ご、ごめん……わたし、ちょっと気分が……」

にこ「私も……。ぶっちゃけ冷静になれなんて言われたって今は……」

善子「私は絶対信じない、私は絶対信じない、私は絶対信じない……」

曜「ごめん、みんな……。ごめん……」

その日、どうやって部屋に戻ったのか覚えていないけど、気づいたら私はベッドの中で震えていた。

>>367から

絵里「……」

ん? あそこにいるのは……

千歌「エリーチカ!!」

絵里「きゃぁ!?」ビクッ

千歌「あはは、凄いビクッてなった!」

絵里「ちょっと! 急に大きな声出さないでよ!」

千歌「ごめんごめん」エヘヘ

絵里「はぁ、まったく……。それから私のことは普通に絵里って呼んでって言ったでしょ?」

千歌「そうだけどさー、ほら、私の名前もチカじゃん? なんかエリーチカってあだ名に親近感を持っちゃって!」

絵里「そう言われてみればそうね。……チカーチカ、ね」ボソッ

千歌「え、なに?」

絵里「い、いえ、何でもないのよ」

千歌「へんなのー」

エリーチカとゆっくりおしゃべりして過ごした!

にこ「な、なによ……なんなのよ、これ……」

善子「い、いやぁぁぁ!!」

ことり「そ、そんな……お父さん、お母さん……」グスン

絵里「ウソでしょ……? 亜里沙……」

きっとみんなも同じような映像を見せられたに違いない。
自分の家族や友人に迫る得体の知れない危機。
部屋の空気は絶望に染め上げられて重たい鉛のように体中に纏わりつく。

鞠莉「うふふ♪ お気に召したかしら? みんなが全然コロシアイを始める気配を見せないから私の方から後押ししちゃった! だって、とっても退屈……so boring! だったんだもの」

果南「この、人でなし……!」

鞠莉「あらぁ、いいわぁ……。普段とは真逆の絶望的なその顔……可愛い♡」

希「く、狂ってる……」

梨子「みんな、もうこいつの話に耳を貸しちゃダメだよ!」

鞠莉「はぁ、またそうやって私のことばかりを棚に上げて人でなしだの狂人だの言って」

鞠莉「私、知ってるんですよ? 今、あなた達の中に芽生えた新しい感情。その意味をね」

花丸「何を言ってるの……?」

みんなの怯え切った表情は怒り、哀しみ、憎しみ、絶望、負の感情が渦巻いている。
それは今すぐにでも何か良からぬことをしでかしかねない危うさを孕んでいる。

<視聴覚室>

たくさんのコンピュータが並んだ薄暗い教室。
視聴覚室独特のあの分厚いカーテンが昔からなんとなく好きだ。
けれど、今はそんなことを気にしている場合じゃない。

鞠莉「もう! みなさん、レディを待たせるなんて女が廃りますよ!」

真姫「はいはい。そんなことよりさっさと話を進めてちょうだい」

鞠莉「もう、真姫はつれないわね……。マリー、ショックでぇす……しょぼぼーん」

希「あらあら、余計に面倒なことに」

真姫「し、知らないわよ。こいつが勝手に落ち込んでるだけでしょ」

穂乃果「真姫ちゃん、とりあえず謝ろう?」

真姫「ヴェェ……全く。わ、悪かったわね」

鞠莉「シャイニー!! 仕方ないわねー。許してあ・げ・る♪」

真姫「ほんと引っぱたいてやりたいわ……」

鞠莉「さて、茶番はさておき、今回みなさんに集まっていただいたのは他でもない。このDVDをプレゼントするためです!」

そういうと鞠莉ちゃんは私たちに一枚一枚個別にDVD-ROMを配った。

千歌「いつもどんな組み合わせにしようか悩んじゃうんだよねー。可能性は無限大! そんなクォーターピザを知らないのかー……」

絵里「あ、もしかしてクォーターピザって4ぶんの1ずつ別の味になっているとか」

千歌「な、なんでわかったの?」

絵里「そりゃあ、組み合わせとか言ってたし、元の言葉の意味を考えれば察しがつくわよ」

千歌「凄い、エリーチカ! 賢い!」

絵里「ふふ、それを言うなら賢い可愛いエリーチカでしょ?」

千歌「えっ。賢い可愛いエリーチカ?」

絵里「はっ! い、今のは忘れてちょうだい」

千歌「えー! 何それ! すっごい気になるよー!」

絵里「……気になる?」

千歌「うんうん! 気になる! 教えて!」

絵里「ふふ、内緒♪ さっき千歌も教えてくれなかったし、これでおあいこね」

千歌「えー! そんなのってズルいよー!」

絵里「これに懲りたら人をからかったりしないことね、チカーチカ♪」

千歌「うがー!? なるほど……これが賢い可愛いエリーチカ、なのかな?」

・エリーチカと少し仲良くなった!

千歌「み、みんな! 落ち着いて! 今のこの状況こそが鞠莉ちゃんの狙いだよ! 私たちの恐怖心を煽って殺人をしてでもここから出たいって思わせるための!」

海未「そ、そうですよ! 千歌の言う通りです! みなさん、一度冷静になってよく話し合いましょう」

ルビィ「う、うん……そうだよ。あんな映像きっと何かの間違い。そう、作り物だよ!」

少しずつ冷静さを取り戻し始めたメンバー。でも……

花陽「ご、ごめん……わたし、ちょっと気分が……」

にこ「私も……。ぶっちゃけ冷静になれなんて言われたって今は……」

善子「私は絶対信じない、私は絶対信じない、私は絶対信じない……」

曜「ごめん、みんな……。ごめん……」

その日、どうやって部屋に戻ったのか覚えていないけど、気づいたら私はベッドの中で震えていた。

>>367から

絵里「……」

ん? あそこにいるのは……

千歌「エリーチカ!!」

絵里「きゃぁ!?」ビクッ

千歌「あはは、凄いビクッてなった!」

絵里「ちょっと! 急に大きな声出さないでよ!」

千歌「ごめんごめん」エヘヘ

絵里「はぁ、まったく……。それから私のことは普通に絵里って呼んでって言ったでしょ?」

千歌「そうだけどさー、ほら、私の名前もチカじゃん? なんかエリーチカってあだ名に親近感を持っちゃって!」

絵里「そう言われてみればそうね。……チカーチカ、ね」ボソッ

千歌「え、なに?」

絵里「い、いえ、何でもないのよ」

千歌「へんなのー」

エリーチカとゆっくりおしゃべりして過ごした!

にこ「な、なによ……なんなのよ、これ……」

善子「い、いやぁぁぁ!!」

ことり「そ、そんな……お父さん、お母さん……」グスン

絵里「ウソでしょ……? 亜里沙……」

きっとみんなも同じような映像を見せられたに違いない。
自分の家族や友人に迫る得体の知れない危機。
部屋の空気は絶望に染め上げられて重たい鉛のように体中に纏わりつく。

鞠莉「うふふ♪ お気に召したかしら? みんなが全然コロシアイを始める気配を見せないから私の方から後押ししちゃった! だって、とっても退屈……so boring! だったんだもの」

果南「この、人でなし……!」

鞠莉「あらぁ、いいわぁ……。普段とは真逆の絶望的なその顔……可愛い♡」

希「く、狂ってる……」

梨子「みんな、もうこいつの話に耳を貸しちゃダメだよ!」

鞠莉「はぁ、またそうやって私のことばかりを棚に上げて人でなしだの狂人だの言って」

鞠莉「私、知ってるんですよ? 今、あなた達の中に芽生えた新しい感情。その意味をね」

花丸「何を言ってるの……?」

みんなの怯え切った表情は怒り、哀しみ、憎しみ、絶望、負の感情が渦巻いている。
それは今すぐにでも何か良からぬことをしでかしかねない危うさを孕んでいる。

<視聴覚室>

たくさんのコンピュータが並んだ薄暗い教室。
視聴覚室独特のあの分厚いカーテンが昔からなんとなく好きだ。
けれど、今はそんなことを気にしている場合じゃない。

鞠莉「もう! みなさん、レディを待たせるなんて女が廃りますよ!」

真姫「はいはい。そんなことよりさっさと話を進めてちょうだい」

鞠莉「もう、真姫はつれないわね……。マリー、ショックでぇす……しょぼぼーん」

希「あらあら、余計に面倒なことに」

真姫「し、知らないわよ。こいつが勝手に落ち込んでるだけでしょ」

穂乃果「真姫ちゃん、とりあえず謝ろう?」

真姫「ヴェェ……全く。わ、悪かったわね」

鞠莉「シャイニー!! 仕方ないわねー。許してあ・げ・る♪」

真姫「ほんと引っぱたいてやりたいわ……」

鞠莉「さて、茶番はさておき、今回みなさんに集まっていただいたのは他でもない。このDVDをプレゼントするためです!」

そういうと鞠莉ちゃんは私たちに一枚一枚個別にDVD-ROMを配った。

千歌「いつもどんな組み合わせにしようか悩んじゃうんだよねー。可能性は無限大! そんなクォーターピザを知らないのかー……」

絵里「あ、もしかしてクォーターピザって4ぶんの1ずつ別の味になっているとか」

千歌「な、なんでわかったの?」

絵里「そりゃあ、組み合わせとか言ってたし、元の言葉の意味を考えれば察しがつくわよ」

千歌「凄い、エリーチカ! 賢い!」

絵里「ふふ、それを言うなら賢い可愛いエリーチカでしょ?」

千歌「えっ。賢い可愛いエリーチカ?」

絵里「はっ! い、今のは忘れてちょうだい」

千歌「えー! 何それ! すっごい気になるよー!」

絵里「……気になる?」

千歌「うんうん! 気になる! 教えて!」

絵里「ふふ、内緒♪ さっき千歌も教えてくれなかったし、これでおあいこね」

千歌「えー! そんなのってズルいよー!」

絵里「これに懲りたら人をからかったりしないことね、チカーチカ♪」

千歌「うがー!? なるほど……これが賢い可愛いエリーチカ、なのかな?」

・エリーチカと少し仲良くなった!

千歌「み、みんな! 落ち着いて! 今のこの状況こそが鞠莉ちゃんの狙いだよ! 私たちの恐怖心を煽って殺人をしてでもここから出たいって思わせるための!」

海未「そ、そうですよ! 千歌の言う通りです! みなさん、一度冷静になってよく話し合いましょう」

ルビィ「う、うん……そうだよ。あんな映像きっと何かの間違い。そう、作り物だよ!」

少しずつ冷静さを取り戻し始めたメンバー。でも……

花陽「ご、ごめん……わたし、ちょっと気分が……」

にこ「私も……。ぶっちゃけ冷静になれなんて言われたって今は……」

善子「私は絶対信じない、私は絶対信じない、私は絶対信じない……」

曜「ごめん、みんな……。ごめん……」

その日、どうやって部屋に戻ったのか覚えていないけど、気づいたら私はベッドの中で震えていた。

>>367から

絵里「……」

ん? あそこにいるのは……

千歌「エリーチカ!!」

絵里「きゃぁ!?」ビクッ

千歌「あはは、凄いビクッてなった!」

絵里「ちょっと! 急に大きな声出さないでよ!」

千歌「ごめんごめん」エヘヘ

絵里「はぁ、まったく……。それから私のことは普通に絵里って呼んでって言ったでしょ?」

千歌「そうだけどさー、ほら、私の名前もチカじゃん? なんかエリーチカってあだ名に親近感を持っちゃって!」

絵里「そう言われてみればそうね。……チカーチカ、ね」ボソッ

千歌「え、なに?」

絵里「い、いえ、何でもないのよ」

千歌「へんなのー」

エリーチカとゆっくりおしゃべりして過ごした!

にこ「な、なによ……なんなのよ、これ……」

善子「い、いやぁぁぁ!!」

ことり「そ、そんな……お父さん、お母さん……」グスン

絵里「ウソでしょ……? 亜里沙……」

きっとみんなも同じような映像を見せられたに違いない。
自分の家族や友人に迫る得体の知れない危機。
部屋の空気は絶望に染め上げられて重たい鉛のように体中に纏わりつく。

鞠莉「うふふ♪ お気に召したかしら? みんなが全然コロシアイを始める気配を見せないから私の方から後押ししちゃった! だって、とっても退屈……so boring! だったんだもの」

果南「この、人でなし……!」

鞠莉「あらぁ、いいわぁ……。普段とは真逆の絶望的なその顔……可愛い♡」

希「く、狂ってる……」

梨子「みんな、もうこいつの話に耳を貸しちゃダメだよ!」

鞠莉「はぁ、またそうやって私のことばかりを棚に上げて人でなしだの狂人だの言って」

鞠莉「私、知ってるんですよ? 今、あなた達の中に芽生えた新しい感情。その意味をね」

花丸「何を言ってるの……?」

みんなの怯え切った表情は怒り、哀しみ、憎しみ、絶望、負の感情が渦巻いている。
それは今すぐにでも何か良からぬことをしでかしかねない危うさを孕んでいる。

<視聴覚室>

たくさんのコンピュータが並んだ薄暗い教室。
視聴覚室独特のあの分厚いカーテンが昔からなんとなく好きだ。
けれど、今はそんなことを気にしている場合じゃない。

鞠莉「もう! みなさん、レディを待たせるなんて女が廃りますよ!」

真姫「はいはい。そんなことよりさっさと話を進めてちょうだい」

鞠莉「もう、真姫はつれないわね……。マリー、ショックでぇす……しょぼぼーん」

希「あらあら、余計に面倒なことに」

真姫「し、知らないわよ。こいつが勝手に落ち込んでるだけでしょ」

穂乃果「真姫ちゃん、とりあえず謝ろう?」

真姫「ヴェェ……全く。わ、悪かったわね」

鞠莉「シャイニー!! 仕方ないわねー。許してあ・げ・る♪」

真姫「ほんと引っぱたいてやりたいわ……」

鞠莉「さて、茶番はさておき、今回みなさんに集まっていただいたのは他でもない。このDVDをプレゼントするためです!」

そういうと鞠莉ちゃんは私たちに一枚一枚個別にDVD-ROMを配った。

<視聴覚室>

たくさんのコンピュータが並んだ薄暗い教室。
視聴覚室独特のあの分厚いカーテンが昔からなんとなく好きだ。
けれど、今はそんなことを気にしている場合じゃない。

鞠莉「もう! みなさん、レディを待たせるなんて女が廃りますよ!」

真姫「はいはい。そんなことよりさっさと話を進めてちょうだい」

鞠莉「もう、真姫はつれないわね……。マリー、ショックでぇす……しょぼぼーん」

希「あらあら、余計に面倒なことに」

真姫「し、知らないわよ。こいつが勝手に落ち込んでるだけでしょ」

穂乃果「真姫ちゃん、とりあえず謝ろう?」

真姫「ヴェェ……全く。わ、悪かったわね」

鞠莉「シャイニー!! 仕方ないわねー。許してあ・げ・る♪」

真姫「ほんと引っぱたいてやりたいわ……」

鞠莉「さて、茶番はさておき、今回みなさんに集まっていただいたのは他でもない。このDVDをプレゼントするためです!」

そういうと鞠莉ちゃんは私たちに一枚一枚個別にDVD-ROMを配った。

千歌「いつもどんな組み合わせにしようか悩んじゃうんだよねー。可能性は無限大! そんなクォーターピザを知らないのかー……」

絵里「あ、もしかしてクォーターピザって4ぶんの1ずつ別の味になっているとか」

千歌「な、なんでわかったの?」

絵里「そりゃあ、組み合わせとか言ってたし、元の言葉の意味を考えれば察しがつくわよ」

千歌「凄い、エリーチカ! 賢い!」

絵里「ふふ、それを言うなら賢い可愛いエリーチカでしょ?」

千歌「えっ。賢い可愛いエリーチカ?」

絵里「はっ! い、今のは忘れてちょうだい」

千歌「えー! 何それ! すっごい気になるよー!」

絵里「……気になる?」

千歌「うんうん! 気になる! 教えて!」

絵里「ふふ、内緒♪ さっき千歌も教えてくれなかったし、これでおあいこね」

千歌「えー! そんなのってズルいよー!」

絵里「これに懲りたら人をからかったりしないことね、チカーチカ♪」

千歌「うがー!? なるほど……これが賢い可愛いエリーチカ、なのかな?」

・エリーチカと少し仲良くなった!

千歌「み、みんな! 落ち着いて! 今のこの状況こそが鞠莉ちゃんの狙いだよ! 私たちの恐怖心を煽って殺人をしてでもここから出たいって思わせるための!」

海未「そ、そうですよ! 千歌の言う通りです! みなさん、一度冷静になってよく話し合いましょう」

ルビィ「う、うん……そうだよ。あんな映像きっと何かの間違い。そう、作り物だよ!」

少しずつ冷静さを取り戻し始めたメンバー。でも……

花陽「ご、ごめん……わたし、ちょっと気分が……」

にこ「私も……。ぶっちゃけ冷静になれなんて言われたって今は……」

善子「私は絶対信じない、私は絶対信じない、私は絶対信じない……」

曜「ごめん、みんな……。ごめん……」

その日、どうやって部屋に戻ったのか覚えていないけど、気づいたら私はベッドの中で震えていた。

>>367から

絵里「……」

ん? あそこにいるのは……

千歌「エリーチカ!!」

絵里「きゃぁ!?」ビクッ

千歌「あはは、凄いビクッてなった!」

絵里「ちょっと! 急に大きな声出さないでよ!」

千歌「ごめんごめん」エヘヘ

絵里「はぁ、まったく……。それから私のことは普通に絵里って呼んでって言ったでしょ?」

千歌「そうだけどさー、ほら、私の名前もチカじゃん? なんかエリーチカってあだ名に親近感を持っちゃって!」

絵里「そう言われてみればそうね。……チカーチカ、ね」ボソッ

千歌「え、なに?」

絵里「い、いえ、何でもないのよ」

千歌「へんなのー」

エリーチカとゆっくりおしゃべりして過ごした!

にこ「な、なによ……なんなのよ、これ……」

善子「い、いやぁぁぁ!!」

ことり「そ、そんな……お父さん、お母さん……」グスン

絵里「ウソでしょ……? 亜里沙……」

きっとみんなも同じような映像を見せられたに違いない。
自分の家族や友人に迫る得体の知れない危機。
部屋の空気は絶望に染め上げられて重たい鉛のように体中に纏わりつく。

鞠莉「うふふ♪ お気に召したかしら? みんなが全然コロシアイを始める気配を見せないから私の方から後押ししちゃった! だって、とっても退屈……so boring! だったんだもの」

果南「この、人でなし……!」

鞠莉「あらぁ、いいわぁ……。普段とは真逆の絶望的なその顔……可愛い♡」

希「く、狂ってる……」

梨子「みんな、もうこいつの話に耳を貸しちゃダメだよ!」

鞠莉「はぁ、またそうやって私のことばかりを棚に上げて人でなしだの狂人だの言って」

鞠莉「私、知ってるんですよ? 今、あなた達の中に芽生えた新しい感情。その意味をね」

花丸「何を言ってるの……?」

みんなの怯え切った表情は怒り、哀しみ、憎しみ、絶望、負の感情が渦巻いている。
それは今すぐにでも何か良からぬことをしでかしかねない危うさを孕んでいる。

<視聴覚室>

たくさんのコンピュータが並んだ薄暗い教室。
視聴覚室独特のあの分厚いカーテンが昔からなんとなく好きだ。
けれど、今はそんなことを気にしている場合じゃない。

鞠莉「もう! みなさん、レディを待たせるなんて女が廃りますよ!」

真姫「はいはい。そんなことよりさっさと話を進めてちょうだい」

鞠莉「もう、真姫はつれないわね……。マリー、ショックでぇす……しょぼぼーん」

希「あらあら、余計に面倒なことに」

真姫「し、知らないわよ。こいつが勝手に落ち込んでるだけでしょ」

穂乃果「真姫ちゃん、とりあえず謝ろう?」

真姫「ヴェェ……全く。わ、悪かったわね」

鞠莉「シャイニー!! 仕方ないわねー。許してあ・げ・る♪」

真姫「ほんと引っぱたいてやりたいわ……」

鞠莉「さて、茶番はさておき、今回みなさんに集まっていただいたのは他でもない。このDVDをプレゼントするためです!」

そういうと鞠莉ちゃんは私たちに一枚一枚個別にDVD-ROMを配った。

千歌「いつもどんな組み合わせにしようか悩んじゃうんだよねー。可能性は無限大! そんなクォーターピザを知らないのかー……」

絵里「あ、もしかしてクォーターピザって4ぶんの1ずつ別の味になっているとか」

千歌「な、なんでわかったの?」

絵里「そりゃあ、組み合わせとか言ってたし、元の言葉の意味を考えれば察しがつくわよ」

千歌「凄い、エリーチカ! 賢い!」

絵里「ふふ、それを言うなら賢い可愛いエリーチカでしょ?」

千歌「えっ。賢い可愛いエリーチカ?」

絵里「はっ! い、今のは忘れてちょうだい」

千歌「えー! 何それ! すっごい気になるよー!」

絵里「……気になる?」

千歌「うんうん! 気になる! 教えて!」

絵里「ふふ、内緒♪ さっき千歌も教えてくれなかったし、これでおあいこね」

千歌「えー! そんなのってズルいよー!」

絵里「これに懲りたら人をからかったりしないことね、チカーチカ♪」

千歌「うがー!? なるほど……これが賢い可愛いエリーチカ、なのかな?」

・エリーチカと少し仲良くなった!

千歌「み、みんな! 落ち着いて! 今のこの状況こそが鞠莉ちゃんの狙いだよ! 私たちの恐怖心を煽って殺人をしてでもここから出たいって思わせるための!」

海未「そ、そうですよ! 千歌の言う通りです! みなさん、一度冷静になってよく話し合いましょう」

ルビィ「う、うん……そうだよ。あんな映像きっと何かの間違い。そう、作り物だよ!」

少しずつ冷静さを取り戻し始めたメンバー。でも……

花陽「ご、ごめん……わたし、ちょっと気分が……」

にこ「私も……。ぶっちゃけ冷静になれなんて言われたって今は……」

善子「私は絶対信じない、私は絶対信じない、私は絶対信じない……」

曜「ごめん、みんな……。ごめん……」

その日、どうやって部屋に戻ったのか覚えていないけど、気づいたら私はベッドの中で震えていた。

>>367から

絵里「……」

ん? あそこにいるのは……

千歌「エリーチカ!!」

絵里「きゃぁ!?」ビクッ

千歌「あはは、凄いビクッてなった!」

絵里「ちょっと! 急に大きな声出さないでよ!」

千歌「ごめんごめん」エヘヘ

絵里「はぁ、まったく……。それから私のことは普通に絵里って呼んでって言ったでしょ?」

千歌「そうだけどさー、ほら、私の名前もチカじゃん? なんかエリーチカってあだ名に親近感を持っちゃって!」

絵里「そう言われてみればそうね。……チカーチカ、ね」ボソッ

千歌「え、なに?」

絵里「い、いえ、何でもないのよ」

千歌「へんなのー」

エリーチカとゆっくりおしゃべりして過ごした!

にこ「な、なによ……なんなのよ、これ……」

善子「い、いやぁぁぁ!!」

ことり「そ、そんな……お父さん、お母さん……」グスン

絵里「ウソでしょ……? 亜里沙……」

きっとみんなも同じような映像を見せられたに違いない。
自分の家族や友人に迫る得体の知れない危機。
部屋の空気は絶望に染め上げられて重たい鉛のように体中に纏わりつく。

鞠莉「うふふ♪ お気に召したかしら? みんなが全然コロシアイを始める気配を見せないから私の方から後押ししちゃった! だって、とっても退屈……so boring! だったんだもの」

果南「この、人でなし……!」

鞠莉「あらぁ、いいわぁ……。普段とは真逆の絶望的なその顔……可愛い♡」

希「く、狂ってる……」

梨子「みんな、もうこいつの話に耳を貸しちゃダメだよ!」

鞠莉「はぁ、またそうやって私のことばかりを棚に上げて人でなしだの狂人だの言って」

鞠莉「私、知ってるんですよ? 今、あなた達の中に芽生えた新しい感情。その意味をね」

花丸「何を言ってるの……?」

みんなの怯え切った表情は怒り、哀しみ、憎しみ、絶望、負の感情が渦巻いている。
それは今すぐにでも何か良からぬことをしでかしかねない危うさを孕んでいる。

<視聴覚室>

たくさんのコンピュータが並んだ薄暗い教室。
視聴覚室独特のあの分厚いカーテンが昔からなんとなく好きだ。
けれど、今はそんなことを気にしている場合じゃない。

鞠莉「もう! みなさん、レディを待たせるなんて女が廃りますよ!」

真姫「はいはい。そんなことよりさっさと話を進めてちょうだい」

鞠莉「もう、真姫はつれないわね……。マリー、ショックでぇす……しょぼぼーん」

希「あらあら、余計に面倒なことに」

真姫「し、知らないわよ。こいつが勝手に落ち込んでるだけでしょ」

穂乃果「真姫ちゃん、とりあえず謝ろう?」

真姫「ヴェェ……全く。わ、悪かったわね」

鞠莉「シャイニー!! 仕方ないわねー。許してあ・げ・る♪」

真姫「ほんと引っぱたいてやりたいわ……」

鞠莉「さて、茶番はさておき、今回みなさんに集まっていただいたのは他でもない。このDVDをプレゼントするためです!」

そういうと鞠莉ちゃんは私たちに一枚一枚個別にDVD-ROMを配った。

千歌「いつもどんな組み合わせにしようか悩んじゃうんだよねー。可能性は無限大! そんなクォーターピザを知らないのかー……」

絵里「あ、もしかしてクォーターピザって4ぶんの1ずつ別の味になっているとか」

千歌「な、なんでわかったの?」

絵里「そりゃあ、組み合わせとか言ってたし、元の言葉の意味を考えれば察しがつくわよ」

千歌「凄い、エリーチカ! 賢い!」

絵里「ふふ、それを言うなら賢い可愛いエリーチカでしょ?」

千歌「えっ。賢い可愛いエリーチカ?」

絵里「はっ! い、今のは忘れてちょうだい」

千歌「えー! 何それ! すっごい気になるよー!」

絵里「……気になる?」

千歌「うんうん! 気になる! 教えて!」

絵里「ふふ、内緒♪ さっき千歌も教えてくれなかったし、これでおあいこね」

千歌「えー! そんなのってズルいよー!」

絵里「これに懲りたら人をからかったりしないことね、チカーチカ♪」

千歌「うがー!? なるほど……これが賢い可愛いエリーチカ、なのかな?」

・エリーチカと少し仲良くなった!

千歌「み、みんな! 落ち着いて! 今のこの状況こそが鞠莉ちゃんの狙いだよ! 私たちの恐怖心を煽って殺人をしてでもここから出たいって思わせるための!」

海未「そ、そうですよ! 千歌の言う通りです! みなさん、一度冷静になってよく話し合いましょう」

ルビィ「う、うん……そうだよ。あんな映像きっと何かの間違い。そう、作り物だよ!」

少しずつ冷静さを取り戻し始めたメンバー。でも……

花陽「ご、ごめん……わたし、ちょっと気分が……」

にこ「私も……。ぶっちゃけ冷静になれなんて言われたって今は……」

善子「私は絶対信じない、私は絶対信じない、私は絶対信じない……」

曜「ごめん、みんな……。ごめん……」

その日、どうやって部屋に戻ったのか覚えていないけど、気づいたら私はベッドの中で震えていた。

>>367から

絵里「……」

ん? あそこにいるのは……

千歌「エリーチカ!!」

絵里「きゃぁ!?」ビクッ

千歌「あはは、凄いビクッてなった!」

絵里「ちょっと! 急に大きな声出さないでよ!」

千歌「ごめんごめん」エヘヘ

絵里「はぁ、まったく……。それから私のことは普通に絵里って呼んでって言ったでしょ?」

千歌「そうだけどさー、ほら、私の名前もチカじゃん? なんかエリーチカってあだ名に親近感を持っちゃって!」

絵里「そう言われてみればそうね。……チカーチカ、ね」ボソッ

千歌「え、なに?」

絵里「い、いえ、何でもないのよ」

千歌「へんなのー」

エリーチカとゆっくりおしゃべりして過ごした!

にこ「な、なによ……なんなのよ、これ……」

善子「い、いやぁぁぁ!!」

ことり「そ、そんな……お父さん、お母さん……」グスン

絵里「ウソでしょ……? 亜里沙……」

きっとみんなも同じような映像を見せられたに違いない。
自分の家族や友人に迫る得体の知れない危機。
部屋の空気は絶望に染め上げられて重たい鉛のように体中に纏わりつく。

鞠莉「うふふ♪ お気に召したかしら? みんなが全然コロシアイを始める気配を見せないから私の方から後押ししちゃった! だって、とっても退屈……so boring! だったんだもの」

果南「この、人でなし……!」

鞠莉「あらぁ、いいわぁ……。普段とは真逆の絶望的なその顔……可愛い♡」

希「く、狂ってる……」

梨子「みんな、もうこいつの話に耳を貸しちゃダメだよ!」

鞠莉「はぁ、またそうやって私のことばかりを棚に上げて人でなしだの狂人だの言って」

鞠莉「私、知ってるんですよ? 今、あなた達の中に芽生えた新しい感情。その意味をね」

花丸「何を言ってるの……?」

みんなの怯え切った表情は怒り、哀しみ、憎しみ、絶望、負の感情が渦巻いている。
それは今すぐにでも何か良からぬことをしでかしかねない危うさを孕んでいる。

<視聴覚室>

たくさんのコンピュータが並んだ薄暗い教室。
視聴覚室独特のあの分厚いカーテンが昔からなんとなく好きだ。
けれど、今はそんなことを気にしている場合じゃない。

鞠莉「もう! みなさん、レディを待たせるなんて女が廃りますよ!」

真姫「はいはい。そんなことよりさっさと話を進めてちょうだい」

鞠莉「もう、真姫はつれないわね……。マリー、ショックでぇす……しょぼぼーん」

希「あらあら、余計に面倒なことに」

真姫「し、知らないわよ。こいつが勝手に落ち込んでるだけでしょ」

穂乃果「真姫ちゃん、とりあえず謝ろう?」

真姫「ヴェェ……全く。わ、悪かったわね」

鞠莉「シャイニー!! 仕方ないわねー。許してあ・げ・る♪」

真姫「ほんと引っぱたいてやりたいわ……」

鞠莉「さて、茶番はさておき、今回みなさんに集まっていただいたのは他でもない。このDVDをプレゼントするためです!」

そういうと鞠莉ちゃんは私たちに一枚一枚個別にDVD-ROMを配った。

千歌「いつもどんな組み合わせにしようか悩んじゃうんだよねー。可能性は無限大! そんなクォーターピザを知らないのかー……」

絵里「あ、もしかしてクォーターピザって4ぶんの1ずつ別の味になっているとか」

千歌「な、なんでわかったの?」

絵里「そりゃあ、組み合わせとか言ってたし、元の言葉の意味を考えれば察しがつくわよ」

千歌「凄い、エリーチカ! 賢い!」

絵里「ふふ、それを言うなら賢い可愛いエリーチカでしょ?」

千歌「えっ。賢い可愛いエリーチカ?」

絵里「はっ! い、今のは忘れてちょうだい」

千歌「えー! 何それ! すっごい気になるよー!」

絵里「……気になる?」

千歌「うんうん! 気になる! 教えて!」

絵里「ふふ、内緒♪ さっき千歌も教えてくれなかったし、これでおあいこね」

千歌「えー! そんなのってズルいよー!」

絵里「これに懲りたら人をからかったりしないことね、チカーチカ♪」

千歌「うがー!? なるほど……これが賢い可愛いエリーチカ、なのかな?」

・エリーチカと少し仲良くなった!

千歌「み、みんな! 落ち着いて! 今のこの状況こそが鞠莉ちゃんの狙いだよ! 私たちの恐怖心を煽って殺人をしてでもここから出たいって思わせるための!」

海未「そ、そうですよ! 千歌の言う通りです! みなさん、一度冷静になってよく話し合いましょう」

ルビィ「う、うん……そうだよ。あんな映像きっと何かの間違い。そう、作り物だよ!」

少しずつ冷静さを取り戻し始めたメンバー。でも……

花陽「ご、ごめん……わたし、ちょっと気分が……」

にこ「私も……。ぶっちゃけ冷静になれなんて言われたって今は……」

善子「私は絶対信じない、私は絶対信じない、私は絶対信じない……」

曜「ごめん、みんな……。ごめん……」

その日、どうやって部屋に戻ったのか覚えていないけど、気づいたら私はベッドの中で震えていた。

>>367から

絵里「……」

ん? あそこにいるのは……

千歌「エリーチカ!!」

絵里「きゃぁ!?」ビクッ

千歌「あはは、凄いビクッてなった!」

絵里「ちょっと! 急に大きな声出さないでよ!」

千歌「ごめんごめん」エヘヘ

絵里「はぁ、まったく……。それから私のことは普通に絵里って呼んでって言ったでしょ?」

千歌「そうだけどさー、ほら、私の名前もチカじゃん? なんかエリーチカってあだ名に親近感を持っちゃって!」

絵里「そう言われてみればそうね。……チカーチカ、ね」ボソッ

千歌「え、なに?」

絵里「い、いえ、何でもないのよ」

千歌「へんなのー」

エリーチカとゆっくりおしゃべりして過ごした!

にこ「な、なによ……なんなのよ、これ……」

善子「い、いやぁぁぁ!!」

ことり「そ、そんな……お父さん、お母さん……」グスン

絵里「ウソでしょ……? 亜里沙……」

きっとみんなも同じような映像を見せられたに違いない。
自分の家族や友人に迫る得体の知れない危機。
部屋の空気は絶望に染め上げられて重たい鉛のように体中に纏わりつく。

鞠莉「うふふ♪ お気に召したかしら? みんなが全然コロシアイを始める気配を見せないから私の方から後押ししちゃった! だって、とっても退屈……so boring! だったんだもの」

果南「この、人でなし……!」

鞠莉「あらぁ、いいわぁ……。普段とは真逆の絶望的なその顔……可愛い♡」

希「く、狂ってる……」

梨子「みんな、もうこいつの話に耳を貸しちゃダメだよ!」

鞠莉「はぁ、またそうやって私のことばかりを棚に上げて人でなしだの狂人だの言って」

鞠莉「私、知ってるんですよ? 今、あなた達の中に芽生えた新しい感情。その意味をね」

花丸「何を言ってるの……?」

みんなの怯え切った表情は怒り、哀しみ、憎しみ、絶望、負の感情が渦巻いている。
それは今すぐにでも何か良からぬことをしでかしかねない危うさを孕んでいる。

<視聴覚室>

たくさんのコンピュータが並んだ薄暗い教室。
視聴覚室独特のあの分厚いカーテンが昔からなんとなく好きだ。
けれど、今はそんなことを気にしている場合じゃない。

鞠莉「もう! みなさん、レディを待たせるなんて女が廃りますよ!」

真姫「はいはい。そんなことよりさっさと話を進めてちょうだい」

鞠莉「もう、真姫はつれないわね……。マリー、ショックでぇす……しょぼぼーん」

希「あらあら、余計に面倒なことに」

真姫「し、知らないわよ。こいつが勝手に落ち込んでるだけでしょ」

穂乃果「真姫ちゃん、とりあえず謝ろう?」

真姫「ヴェェ……全く。わ、悪かったわね」

鞠莉「シャイニー!! 仕方ないわねー。許してあ・げ・る♪」

真姫「ほんと引っぱたいてやりたいわ……」

鞠莉「さて、茶番はさておき、今回みなさんに集まっていただいたのは他でもない。このDVDをプレゼントするためです!」

そういうと鞠莉ちゃんは私たちに一枚一枚個別にDVD-ROMを配った。

千歌「いつもどんな組み合わせにしようか悩んじゃうんだよねー。可能性は無限大! そんなクォーターピザを知らないのかー……」

絵里「あ、もしかしてクォーターピザって4ぶんの1ずつ別の味になっているとか」

千歌「な、なんでわかったの?」

絵里「そりゃあ、組み合わせとか言ってたし、元の言葉の意味を考えれば察しがつくわよ」

千歌「凄い、エリーチカ! 賢い!」

絵里「ふふ、それを言うなら賢い可愛いエリーチカでしょ?」

千歌「えっ。賢い可愛いエリーチカ?」

絵里「はっ! い、今のは忘れてちょうだい」

千歌「えー! 何それ! すっごい気になるよー!」

絵里「……気になる?」

千歌「うんうん! 気になる! 教えて!」

絵里「ふふ、内緒♪ さっき千歌も教えてくれなかったし、これでおあいこね」

千歌「えー! そんなのってズルいよー!」

絵里「これに懲りたら人をからかったりしないことね、チカーチカ♪」

千歌「うがー!? なるほど……これが賢い可愛いエリーチカ、なのかな?」

・エリーチカと少し仲良くなった!

千歌「み、みんな! 落ち着いて! 今のこの状況こそが鞠莉ちゃんの狙いだよ! 私たちの恐怖心を煽って殺人をしてでもここから出たいって思わせるための!」

海未「そ、そうですよ! 千歌の言う通りです! みなさん、一度冷静になってよく話し合いましょう」

ルビィ「う、うん……そうだよ。あんな映像きっと何かの間違い。そう、作り物だよ!」

少しずつ冷静さを取り戻し始めたメンバー。でも……

花陽「ご、ごめん……わたし、ちょっと気分が……」

にこ「私も……。ぶっちゃけ冷静になれなんて言われたって今は……」

善子「私は絶対信じない、私は絶対信じない、私は絶対信じない……」

曜「ごめん、みんな……。ごめん……」

その日、どうやって部屋に戻ったのか覚えていないけど、気づいたら私はベッドの中で震えていた。

>>367から

絵里「……」

ん? あそこにいるのは……

千歌「エリーチカ!!」

絵里「きゃぁ!?」ビクッ

千歌「あはは、凄いビクッてなった!」

絵里「ちょっと! 急に大きな声出さないでよ!」

千歌「ごめんごめん」エヘヘ

絵里「はぁ、まったく……。それから私のことは普通に絵里って呼んでって言ったでしょ?」

千歌「そうだけどさー、ほら、私の名前もチカじゃん? なんかエリーチカってあだ名に親近感を持っちゃって!」

絵里「そう言われてみればそうね。……チカーチカ、ね」ボソッ

千歌「え、なに?」

絵里「い、いえ、何でもないのよ」

千歌「へんなのー」

エリーチカとゆっくりおしゃべりして過ごした!

にこ「な、なによ……なんなのよ、これ……」

善子「い、いやぁぁぁ!!」

ことり「そ、そんな……お父さん、お母さん……」グスン

絵里「ウソでしょ……? 亜里沙……」

きっとみんなも同じような映像を見せられたに違いない。
自分の家族や友人に迫る得体の知れない危機。
部屋の空気は絶望に染め上げられて重たい鉛のように体中に纏わりつく。

鞠莉「うふふ♪ お気に召したかしら? みんなが全然コロシアイを始める気配を見せないから私の方から後押ししちゃった! だって、とっても退屈……so boring! だったんだもの」

果南「この、人でなし……!」

鞠莉「あらぁ、いいわぁ……。普段とは真逆の絶望的なその顔……可愛い♡」

希「く、狂ってる……」

梨子「みんな、もうこいつの話に耳を貸しちゃダメだよ!」

鞠莉「はぁ、またそうやって私のことばかりを棚に上げて人でなしだの狂人だの言って」

鞠莉「私、知ってるんですよ? 今、あなた達の中に芽生えた新しい感情。その意味をね」

花丸「何を言ってるの……?」

みんなの怯え切った表情は怒り、哀しみ、憎しみ、絶望、負の感情が渦巻いている。
それは今すぐにでも何か良からぬことをしでかしかねない危うさを孕んでいる。

<視聴覚室>

たくさんのコンピュータが並んだ薄暗い教室。
視聴覚室独特のあの分厚いカーテンが昔からなんとなく好きだ。
けれど、今はそんなことを気にしている場合じゃない。

鞠莉「もう! みなさん、レディを待たせるなんて女が廃りますよ!」

真姫「はいはい。そんなことよりさっさと話を進めてちょうだい」

鞠莉「もう、真姫はつれないわね……。マリー、ショックでぇす……しょぼぼーん」

希「あらあら、余計に面倒なことに」

真姫「し、知らないわよ。こいつが勝手に落ち込んでるだけでしょ」

穂乃果「真姫ちゃん、とりあえず謝ろう?」

真姫「ヴェェ……全く。わ、悪かったわね」

鞠莉「シャイニー!! 仕方ないわねー。許してあ・げ・る♪」

真姫「ほんと引っぱたいてやりたいわ……」

鞠莉「さて、茶番はさておき、今回みなさんに集まっていただいたのは他でもない。このDVDをプレゼントするためです!」

そういうと鞠莉ちゃんは私たちに一枚一枚個別にDVD-ROMを配った。

千歌「いつもどんな組み合わせにしようか悩んじゃうんだよねー。可能性は無限大! そんなクォーターピザを知らないのかー……」

絵里「あ、もしかしてクォーターピザって4ぶんの1ずつ別の味になっているとか」

千歌「な、なんでわかったの?」

絵里「そりゃあ、組み合わせとか言ってたし、元の言葉の意味を考えれば察しがつくわよ」

千歌「凄い、エリーチカ! 賢い!」

絵里「ふふ、それを言うなら賢い可愛いエリーチカでしょ?」

千歌「えっ。賢い可愛いエリーチカ?」

絵里「はっ! い、今のは忘れてちょうだい」

千歌「えー! 何それ! すっごい気になるよー!」

絵里「……気になる?」

千歌「うんうん! 気になる! 教えて!」

絵里「ふふ、内緒♪ さっき千歌も教えてくれなかったし、これでおあいこね」

千歌「えー! そんなのってズルいよー!」

絵里「これに懲りたら人をからかったりしないことね、チカーチカ♪」

千歌「うがー!? なるほど……これが賢い可愛いエリーチカ、なのかな?」

・エリーチカと少し仲良くなった!

千歌「み、みんな! 落ち着いて! 今のこの状況こそが鞠莉ちゃんの狙いだよ! 私たちの恐怖心を煽って殺人をしてでもここから出たいって思わせるための!」

海未「そ、そうですよ! 千歌の言う通りです! みなさん、一度冷静になってよく話し合いましょう」

ルビィ「う、うん……そうだよ。あんな映像きっと何かの間違い。そう、作り物だよ!」

少しずつ冷静さを取り戻し始めたメンバー。でも……

花陽「ご、ごめん……わたし、ちょっと気分が……」

にこ「私も……。ぶっちゃけ冷静になれなんて言われたって今は……」

善子「私は絶対信じない、私は絶対信じない、私は絶対信じない……」

曜「ごめん、みんな……。ごめん……」

その日、どうやって部屋に戻ったのか覚えていないけど、気づいたら私はベッドの中で震えていた。

>>367から

絵里「……」

ん? あそこにいるのは……

千歌「エリーチカ!!」

絵里「きゃぁ!?」ビクッ

千歌「あはは、凄いビクッてなった!」

絵里「ちょっと! 急に大きな声出さないでよ!」

千歌「ごめんごめん」エヘヘ

絵里「はぁ、まったく……。それから私のことは普通に絵里って呼んでって言ったでしょ?」

千歌「そうだけどさー、ほら、私の名前もチカじゃん? なんかエリーチカってあだ名に親近感を持っちゃって!」

絵里「そう言われてみればそうね。……チカーチカ、ね」ボソッ

千歌「え、なに?」

絵里「い、いえ、何でもないのよ」

千歌「へんなのー」

エリーチカとゆっくりおしゃべりして過ごした!

にこ「な、なによ……なんなのよ、これ……」

善子「い、いやぁぁぁ!!」

ことり「そ、そんな……お父さん、お母さん……」グスン

絵里「ウソでしょ……? 亜里沙……」

きっとみんなも同じような映像を見せられたに違いない。
自分の家族や友人に迫る得体の知れない危機。
部屋の空気は絶望に染め上げられて重たい鉛のように体中に纏わりつく。

鞠莉「うふふ♪ お気に召したかしら? みんなが全然コロシアイを始める気配を見せないから私の方から後押ししちゃった! だって、とっても退屈……so boring! だったんだもの」

果南「この、人でなし……!」

鞠莉「あらぁ、いいわぁ……。普段とは真逆の絶望的なその顔……可愛い♡」

希「く、狂ってる……」

梨子「みんな、もうこいつの話に耳を貸しちゃダメだよ!」

鞠莉「はぁ、またそうやって私のことばかりを棚に上げて人でなしだの狂人だの言って」

鞠莉「私、知ってるんですよ? 今、あなた達の中に芽生えた新しい感情。その意味をね」

花丸「何を言ってるの……?」

みんなの怯え切った表情は怒り、哀しみ、憎しみ、絶望、負の感情が渦巻いている。
それは今すぐにでも何か良からぬことをしでかしかねない危うさを孕んでいる。

<視聴覚室>

たくさんのコンピュータが並んだ薄暗い教室。
視聴覚室独特のあの分厚いカーテンが昔からなんとなく好きだ。
けれど、今はそんなことを気にしている場合じゃない。

鞠莉「もう! みなさん、レディを待たせるなんて女が廃りますよ!」

真姫「はいはい。そんなことよりさっさと話を進めてちょうだい」

鞠莉「もう、真姫はつれないわね……。マリー、ショックでぇす……しょぼぼーん」

希「あらあら、余計に面倒なことに」

真姫「し、知らないわよ。こいつが勝手に落ち込んでるだけでしょ」

穂乃果「真姫ちゃん、とりあえず謝ろう?」

真姫「ヴェェ……全く。わ、悪かったわね」

鞠莉「シャイニー!! 仕方ないわねー。許してあ・げ・る♪」

真姫「ほんと引っぱたいてやりたいわ……」

鞠莉「さて、茶番はさておき、今回みなさんに集まっていただいたのは他でもない。このDVDをプレゼントするためです!」

そういうと鞠莉ちゃんは私たちに一枚一枚個別にDVD-ROMを配った。

千歌「いつもどんな組み合わせにしようか悩んじゃうんだよねー。可能性は無限大! そんなクォーターピザを知らないのかー……」

絵里「あ、もしかしてクォーターピザって4ぶんの1ずつ別の味になっているとか」

千歌「な、なんでわかったの?」

絵里「そりゃあ、組み合わせとか言ってたし、元の言葉の意味を考えれば察しがつくわよ」

千歌「凄い、エリーチカ! 賢い!」

絵里「ふふ、それを言うなら賢い可愛いエリーチカでしょ?」

千歌「えっ。賢い可愛いエリーチカ?」

絵里「はっ! い、今のは忘れてちょうだい」

千歌「えー! 何それ! すっごい気になるよー!」

絵里「……気になる?」

千歌「うんうん! 気になる! 教えて!」

絵里「ふふ、内緒♪ さっき千歌も教えてくれなかったし、これでおあいこね」

千歌「えー! そんなのってズルいよー!」

絵里「これに懲りたら人をからかったりしないことね、チカーチカ♪」

千歌「うがー!? なるほど……これが賢い可愛いエリーチカ、なのかな?」

・エリーチカと少し仲良くなった!

千歌「み、みんな! 落ち着いて! 今のこの状況こそが鞠莉ちゃんの狙いだよ! 私たちの恐怖心を煽って殺人をしてでもここから出たいって思わせるための!」

海未「そ、そうですよ! 千歌の言う通りです! みなさん、一度冷静になってよく話し合いましょう」

ルビィ「う、うん……そうだよ。あんな映像きっと何かの間違い。そう、作り物だよ!」

少しずつ冷静さを取り戻し始めたメンバー。でも……

花陽「ご、ごめん……わたし、ちょっと気分が……」

にこ「私も……。ぶっちゃけ冷静になれなんて言われたって今は……」

善子「私は絶対信じない、私は絶対信じない、私は絶対信じない……」

曜「ごめん、みんな……。ごめん……」

その日、どうやって部屋に戻ったのか覚えていないけど、気づいたら私はベッドの中で震えていた。

>>367から

絵里「……」

ん? あそこにいるのは……

千歌「エリーチカ!!」

絵里「きゃぁ!?」ビクッ

千歌「あはは、凄いビクッてなった!」

絵里「ちょっと! 急に大きな声出さないでよ!」

千歌「ごめんごめん」エヘヘ

絵里「はぁ、まったく……。それから私のことは普通に絵里って呼んでって言ったでしょ?」

千歌「そうだけどさー、ほら、私の名前もチカじゃん? なんかエリーチカってあだ名に親近感を持っちゃって!」

絵里「そう言われてみればそうね。……チカーチカ、ね」ボソッ

千歌「え、なに?」

絵里「い、いえ、何でもないのよ」

千歌「へんなのー」

エリーチカとゆっくりおしゃべりして過ごした!

にこ「な、なによ……なんなのよ、これ……」

善子「い、いやぁぁぁ!!」

ことり「そ、そんな……お父さん、お母さん……」グスン

絵里「ウソでしょ……? 亜里沙……」

きっとみんなも同じような映像を見せられたに違いない。
自分の家族や友人に迫る得体の知れない危機。
部屋の空気は絶望に染め上げられて重たい鉛のように体中に纏わりつく。

鞠莉「うふふ♪ お気に召したかしら? みんなが全然コロシアイを始める気配を見せないから私の方から後押ししちゃった! だって、とっても退屈……so boring! だったんだもの」

果南「この、人でなし……!」

鞠莉「あらぁ、いいわぁ……。普段とは真逆の絶望的なその顔……可愛い♡」

希「く、狂ってる……」

梨子「みんな、もうこいつの話に耳を貸しちゃダメだよ!」

鞠莉「はぁ、またそうやって私のことばかりを棚に上げて人でなしだの狂人だの言って」

鞠莉「私、知ってるんですよ? 今、あなた達の中に芽生えた新しい感情。その意味をね」

花丸「何を言ってるの……?」

みんなの怯え切った表情は怒り、哀しみ、憎しみ、絶望、負の感情が渦巻いている。
それは今すぐにでも何か良からぬことをしでかしかねない危うさを孕んでいる。

<視聴覚室>

たくさんのコンピュータが並んだ薄暗い教室。
視聴覚室独特のあの分厚いカーテンが昔からなんとなく好きだ。
けれど、今はそんなことを気にしている場合じゃない。

鞠莉「もう! みなさん、レディを待たせるなんて女が廃りますよ!」

真姫「はいはい。そんなことよりさっさと話を進めてちょうだい」

鞠莉「もう、真姫はつれないわね……。マリー、ショックでぇす……しょぼぼーん」

希「あらあら、余計に面倒なことに」

真姫「し、知らないわよ。こいつが勝手に落ち込んでるだけでしょ」

穂乃果「真姫ちゃん、とりあえず謝ろう?」

真姫「ヴェェ……全く。わ、悪かったわね」

鞠莉「シャイニー!! 仕方ないわねー。許してあ・げ・る♪」

真姫「ほんと引っぱたいてやりたいわ……」

鞠莉「さて、茶番はさておき、今回みなさんに集まっていただいたのは他でもない。このDVDをプレゼントするためです!」

そういうと鞠莉ちゃんは私たちに一枚一枚個別にDVD-ROMを配った。

千歌「いつもどんな組み合わせにしようか悩んじゃうんだよねー。可能性は無限大! そんなクォーターピザを知らないのかー……」

絵里「あ、もしかしてクォーターピザって4ぶんの1ずつ別の味になっているとか」

千歌「な、なんでわかったの?」

絵里「そりゃあ、組み合わせとか言ってたし、元の言葉の意味を考えれば察しがつくわよ」

千歌「凄い、エリーチカ! 賢い!」

絵里「ふふ、それを言うなら賢い可愛いエリーチカでしょ?」

千歌「えっ。賢い可愛いエリーチカ?」

絵里「はっ! い、今のは忘れてちょうだい」

千歌「えー! 何それ! すっごい気になるよー!」

絵里「……気になる?」

千歌「うんうん! 気になる! 教えて!」

絵里「ふふ、内緒♪ さっき千歌も教えてくれなかったし、これでおあいこね」

千歌「えー! そんなのってズルいよー!」

絵里「これに懲りたら人をからかったりしないことね、チカーチカ♪」

千歌「うがー!? なるほど……これが賢い可愛いエリーチカ、なのかな?」

・エリーチカと少し仲良くなった!

千歌「み、みんな! 落ち着いて! 今のこの状況こそが鞠莉ちゃんの狙いだよ! 私たちの恐怖心を煽って殺人をしてでもここから出たいって思わせるための!」

海未「そ、そうですよ! 千歌の言う通りです! みなさん、一度冷静になってよく話し合いましょう」

ルビィ「う、うん……そうだよ。あんな映像きっと何かの間違い。そう、作り物だよ!」

少しずつ冷静さを取り戻し始めたメンバー。でも……

花陽「ご、ごめん……わたし、ちょっと気分が……」

にこ「私も……。ぶっちゃけ冷静になれなんて言われたって今は……」

善子「私は絶対信じない、私は絶対信じない、私は絶対信じない……」

曜「ごめん、みんな……。ごめん……」

その日、どうやって部屋に戻ったのか覚えていないけど、気づいたら私はベッドの中で震えていた。

>>367から

絵里「……」

ん? あそこにいるのは……

千歌「エリーチカ!!」

絵里「きゃぁ!?」ビクッ

千歌「あはは、凄いビクッてなった!」

絵里「ちょっと! 急に大きな声出さないでよ!」

千歌「ごめんごめん」エヘヘ

絵里「はぁ、まったく……。それから私のことは普通に絵里って呼んでって言ったでしょ?」

千歌「そうだけどさー、ほら、私の名前もチカじゃん? なんかエリーチカってあだ名に親近感を持っちゃって!」

絵里「そう言われてみればそうね。……チカーチカ、ね」ボソッ

千歌「え、なに?」

絵里「い、いえ、何でもないのよ」

千歌「へんなのー」

エリーチカとゆっくりおしゃべりして過ごした!

>>444から

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニンッ! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

千歌「はぁ……。ほとんど寝れなかった……」

昨日の映像が脳裏に焼き付いて離れない。
ダメだ。今日は部屋に籠っていよう。

ぐぅ~

千歌「……」

<食堂>

千歌「……おはよう」

食堂には4人しかいなかった。

梨子「おはよう……」

果南「ん、おはよ」

真姫「……」

海未「おはようございます、千歌」

千歌「えへへ、お腹空いちゃって……」

海未「簡単なものですが用意しておきましたよ。さあ、召し上がれ」

千歌「ありがとう。こんな時なのに体は正直だよね……」

真姫「無理しないの。こんな時だからこそよ。特にあなたはしっかり食べて体直さないと」

千歌「うん、そうだね」

温かいみそ汁と焼き魚にご飯。
それが今日は妙に心に染みた。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

果南「私は、反対かな。海未は自分一人が危険を冒せばなんとかなると思っているんだろうけれど、それは違うよ。鞠莉はあの時、もし自分に危害を加えようものなら校内に毒ガスを充満させることもできるって言っていた。みんなの命が掛かっている以上、リスクは冒せない」

海未「私なら彼女にそっと忍び寄って仕掛けを起動させる間もなく、昏倒させることができると言ってもですか?」

真姫「黒幕が鞠莉以外にもいるって可能性もあるでしょ? なにしろこんなに大規模な設備まで用意しているんだもの。そう考える方が自然よ」

千歌「私も……もう誰かが傷つくのはみたくない、かな」

梨子「千歌ちゃん……」

海未「千歌……そうですよね。あの時身をもって仲間を助けたあなたの前で私はなんて身勝手な提案をしてしまったのでしょう。生き恥ですね。腹を切りましょう」

果南「ちょ、ちょっと海未! それしまって!」ガシッ

海未「離してください! 今ここで私が私を殺せば、コロシアイの条件も満たされて一石二鳥です!」ジタバタ

真姫「なに馬鹿なこと考えているのよ! ほら、じっとしなさい」

海未「嫌です! 離してくださーい!」

果南「もうっ、ふ、二人も止めるの手伝ってー!」

何とか海未ちゃんを止めて、命の尊さと素晴らしさについてじっくりと言い聞かせた。

千歌「何とか思いとどまってくれたみたいでよかったよ……。真姫ちゃんがいてくれて助かった」

真姫ちゃんは今までに救ってきた沢山の患者さんの話をした。
そして、生きたくても生きられない命がいくつもあったこと。
最後には海未ちゃんは号泣して、謝っていたな。なんていうか、意外と単純っていうか……まあそれが海未ちゃんのいいところだと思うけれど。
ていうか、真姫ちゃんは免許はまだ持っていないって言ってたけど、あの話は一体……。


みんなが海未ちゃんを連れて食堂を去った後も私はそこに残ってボーっと考え事をしていた。
その時誰かが慌ただしく廊下を駆ける音が聞こえてきた。

穂乃果「みんな、おっはよー! 朝ごはんは……て、あり? 千歌ちゃんだけ?」

千歌「おはよ、穂乃果ちゃん。さっきまで何人かいたんだけど、もうみんな部屋に戻ったよ」

穂乃果「そうだったんだ。お、今日は和食なんだね。パン派だけどたまにはいいよね♪」モグモグ

千歌「……穂乃果ちゃんはいつも通りだね」

穂乃果「へへ、そう見える?」

千歌「違うの?」

穂乃果「うーん、これでも昨日は色々考えちゃってなかなか寝付けなかったんだよね。おかげでもうお昼だし……」

千歌「やっぱりそうだよね……。あんな映像を見せられた後じゃ気が気じゃないって言うか、あることないこと考えちゃうよね……」

穂乃果「あることないこと? 穂乃果が考えていたのはどうすればここからみんなで出れるかなってことだよ?」

千歌「え? ここから出るって……そんなの、無理だよ。どこにも出口はないし。それはもうわかりきったことでしょ?」

穂乃果「そんなことない!」ガタッ

穂乃果「諦めたらそこで全部終わりだよ! 諦めなければいつかチャンスはくる! だからね、それまでに私たちができることは、みんなで絶対に生き残ることだよ!」

千歌「みんなで生き残る……」

穂乃果「そうだよ! 生きる希望を無くしちゃいけない。今の状況ではそれさえも難しいことなのかもしれない。だけど、それがきっとここから出るための一番の方法なんじゃないかな」

千歌「穂乃果ちゃん……」

彼女はどこまでも前向きで真っ直ぐで、キラキラと輝いていた。
それを見て、私の中で何かが弾けた。

穂乃果「それでね、何かみんなのためにできることはないかなーって考えたんだ」

千歌「……何かいいアイデアは出たの?」

穂乃果「うーん、ここまで出掛かっているんだよねー。あと一歩なんだけど。みんなで生き残るため、私にできること……」

千歌「じゃあさ、パーティーを開くっていうのはどう?」

穂乃果「パーティー?」

千歌「そう! みんなで生き残るためには生きる希望を無くさないこと! それなら、まずはここで一緒に暮らす仲間たちともっともっと仲良くならないと!」

穂乃果「親睦パーティーかぁ。……それだっ!!」

千歌「! やっぱり、穂乃果ちゃんもいいと思った? 昨日の出来事のせいで気落ちしている今だからこそ、今一度みんなの絆を深めるためにやるべきだよ!」

穂乃果「うんうん! いやー、なんで気付かなかったんだろう。入学した後すぐに行く春の遠足とかのレクリエーションは一年のメインイベントといっても過言じゃないのに!」

千歌「あはは……メインイベントかはわからないけれどね」

穂乃果「よーし、それじゃあ早速みんなに声を掛けに行こう!」

千歌「え、今から? まだ全然具体的な計画とか立ててないけど」

穂乃果「善は急げっていうでしょ? ほらほら、レッツゴー!」

千歌「わわっ! ……よーし、やるぞー!」

その後、伏し目がちなみんなの元を回ってパーティーの企画を提案した。
まだあまり乗り気じゃない人もいたけれど、概ね開催の目途はついた。

千歌「ふぅー、これで全員に話が行き届いたかな?」

穂乃果「うん、こっちの方はバッチリ! 全員参加してくれるって!」

千歌「ほえー流石穂乃果ちゃんだなぁ。こっちはダイヤちゃんだけはどうしても首を縦に振ってくれなかったよ……」

穂乃果「うーん、ダイヤちゃんはちょっぴりお堅いところもあるからねー。まあ、パーティー開催の二日後の夜までまだ時間はあるし、それまでにも説得をしてみよう!」

パーティーの開催は二日後の夜。それはすなわち昨日の鞠莉ちゃんが宣告したタイムリミットの直前である。
危険だという意見も出たのだが、それを乗り越えることこそが今回のパーティーの目的でもある。

穂乃果「とにかく! 開催は決まったわけだし、明日からは準備で忙しくなるぞー! 楽しみだねー!」

千歌「パーティーやお祭りは準備している時が一番楽しいってのもあるよね!」

穂乃果「うん! それじゃあ明日から頑張ろうね! おやすみー!」

千歌「おやすみー!」

明日からの計画、私も色々と考えなくっちゃ!
とりあえず、今日はもう部屋に戻ろう。

今日はここまで
V3が一段落ついたので更新頑張ります

その後、伏し目がちなみんなの元を回ってパーティーの企画を提案した。
まだあまり乗り気じゃない人もいたけれど、概ね開催の目途はついた。

千歌「ふぅー、これで全員に話が行き届いたかな?」

穂乃果「うん、こっちの方はバッチリ! 全員参加してくれるって!」

千歌「ほえー流石穂乃果ちゃんだなぁ。こっちはダイヤちゃんだけはどうしても首を縦に振ってくれなかったよ……」

穂乃果「うーん、ダイヤちゃんはちょっぴりお堅いところもあるからねー。まあ、パーティー開催の二日後の夜までまだ時間はあるし、それまでにも説得をしてみよう!」

パーティーの開催は二日後の夜。それはすなわち昨日の鞠莉ちゃんが宣告したタイムリミットの直前である。
危険だという意見も出たのだが、それを乗り越えることこそが今回のパーティーの目的でもある。

穂乃果「とにかく! 開催は決まったわけだし、明日からは準備で忙しくなるぞー! 楽しみだねー!」

千歌「パーティーやお祭りは準備している時が一番楽しいってのもあるよね!」

穂乃果「うん! それじゃあ明日から頑張ろうね! おやすみー!」

千歌「おやすみー!」

明日からの計画、私も色々と考えなくっちゃ!
とりあえず、今日はもう部屋に戻ろう。

千歌「……穂乃果ちゃんはいつも通りだね」

穂乃果「へへ、そう見える?」

千歌「違うの?」

穂乃果「うーん、これでも昨日は色々考えちゃってなかなか寝付けなかったんだよね。おかげでもうお昼だし……」

千歌「やっぱりそうだよね……。あんな映像を見せられた後じゃ気が気じゃないって言うか、あることないこと考えちゃうよね……」

穂乃果「あることないこと? 穂乃果が考えていたのはどうすればここからみんなで出れるかなってことだよ?」

千歌「え? ここから出るって……そんなの、無理だよ。どこにも出口はないし。それはもうわかりきったことでしょ?」

穂乃果「そんなことない!」ガタッ

穂乃果「諦めたらそこで全部終わりだよ! 諦めなければいつかチャンスはくる! だからね、それまでに私たちができることは、みんなで絶対に生き残ることだよ!」

千歌「みんなで生き残る……」

穂乃果「そうだよ! 生きる希望を無くしちゃいけない。今の状況ではそれさえも難しいことなのかもしれない。だけど、それがきっとここから出るための一番の方法なんじゃないかな」

千歌「穂乃果ちゃん……」

彼女はどこまでも前向きで真っ直ぐで、キラキラと輝いていた。
それを見て、私の中で何かが弾けた。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

>>367から

絵里「……」

ん? あそこにいるのは……

千歌「エリーチカ!!」

絵里「きゃぁ!?」ビクッ

千歌「あはは、凄いビクッてなった!」

絵里「ちょっと! 急に大きな声出さないでよ!」

千歌「ごめんごめん」エヘヘ

絵里「はぁ、まったく……。それから私のことは普通に絵里って呼んでって言ったでしょ?」

千歌「そうだけどさー、ほら、私の名前もチカじゃん? なんかエリーチカってあだ名に親近感を持っちゃって!」

絵里「そう言われてみればそうね。……チカーチカ、ね」ボソッ

千歌「え、なに?」

絵里「い、いえ、何でもないのよ」

千歌「へんなのー」

エリーチカとゆっくりおしゃべりして過ごした!

その後、伏し目がちなみんなの元を回ってパーティーの企画を提案した。
まだあまり乗り気じゃない人もいたけれど、概ね開催の目途はついた。

千歌「ふぅー、これで全員に話が行き届いたかな?」

穂乃果「うん、こっちの方はバッチリ! 全員参加してくれるって!」

千歌「ほえー流石穂乃果ちゃんだなぁ。こっちはダイヤちゃんだけはどうしても首を縦に振ってくれなかったよ……」

穂乃果「うーん、ダイヤちゃんはちょっぴりお堅いところもあるからねー。まあ、パーティー開催の二日後の夜までまだ時間はあるし、それまでにも説得をしてみよう!」

パーティーの開催は二日後の夜。それはすなわち昨日の鞠莉ちゃんが宣告したタイムリミットの直前である。
危険だという意見も出たのだが、それを乗り越えることこそが今回のパーティーの目的でもある。

穂乃果「とにかく! 開催は決まったわけだし、明日からは準備で忙しくなるぞー! 楽しみだねー!」

千歌「パーティーやお祭りは準備している時が一番楽しいってのもあるよね!」

穂乃果「うん! それじゃあ明日から頑張ろうね! おやすみー!」

千歌「おやすみー!」

明日からの計画、私も色々と考えなくっちゃ!
とりあえず、今日はもう部屋に戻ろう。

千歌「……穂乃果ちゃんはいつも通りだね」

穂乃果「へへ、そう見える?」

千歌「違うの?」

穂乃果「うーん、これでも昨日は色々考えちゃってなかなか寝付けなかったんだよね。おかげでもうお昼だし……」

千歌「やっぱりそうだよね……。あんな映像を見せられた後じゃ気が気じゃないって言うか、あることないこと考えちゃうよね……」

穂乃果「あることないこと? 穂乃果が考えていたのはどうすればここからみんなで出れるかなってことだよ?」

千歌「え? ここから出るって……そんなの、無理だよ。どこにも出口はないし。それはもうわかりきったことでしょ?」

穂乃果「そんなことない!」ガタッ

穂乃果「諦めたらそこで全部終わりだよ! 諦めなければいつかチャンスはくる! だからね、それまでに私たちができることは、みんなで絶対に生き残ることだよ!」

千歌「みんなで生き残る……」

穂乃果「そうだよ! 生きる希望を無くしちゃいけない。今の状況ではそれさえも難しいことなのかもしれない。だけど、それがきっとここから出るための一番の方法なんじゃないかな」

千歌「穂乃果ちゃん……」

彼女はどこまでも前向きで真っ直ぐで、キラキラと輝いていた。
それを見て、私の中で何かが弾けた。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

>>367から

絵里「……」

ん? あそこにいるのは……

千歌「エリーチカ!!」

絵里「きゃぁ!?」ビクッ

千歌「あはは、凄いビクッてなった!」

絵里「ちょっと! 急に大きな声出さないでよ!」

千歌「ごめんごめん」エヘヘ

絵里「はぁ、まったく……。それから私のことは普通に絵里って呼んでって言ったでしょ?」

千歌「そうだけどさー、ほら、私の名前もチカじゃん? なんかエリーチカってあだ名に親近感を持っちゃって!」

絵里「そう言われてみればそうね。……チカーチカ、ね」ボソッ

千歌「え、なに?」

絵里「い、いえ、何でもないのよ」

千歌「へんなのー」

エリーチカとゆっくりおしゃべりして過ごした!

その後、伏し目がちなみんなの元を回ってパーティーの企画を提案した。
まだあまり乗り気じゃない人もいたけれど、概ね開催の目途はついた。

千歌「ふぅー、これで全員に話が行き届いたかな?」

穂乃果「うん、こっちの方はバッチリ! 全員参加してくれるって!」

千歌「ほえー流石穂乃果ちゃんだなぁ。こっちはダイヤちゃんだけはどうしても首を縦に振ってくれなかったよ……」

穂乃果「うーん、ダイヤちゃんはちょっぴりお堅いところもあるからねー。まあ、パーティー開催の二日後の夜までまだ時間はあるし、それまでにも説得をしてみよう!」

パーティーの開催は二日後の夜。それはすなわち昨日の鞠莉ちゃんが宣告したタイムリミットの直前である。
危険だという意見も出たのだが、それを乗り越えることこそが今回のパーティーの目的でもある。

穂乃果「とにかく! 開催は決まったわけだし、明日からは準備で忙しくなるぞー! 楽しみだねー!」

千歌「パーティーやお祭りは準備している時が一番楽しいってのもあるよね!」

穂乃果「うん! それじゃあ明日から頑張ろうね! おやすみー!」

千歌「おやすみー!」

明日からの計画、私も色々と考えなくっちゃ!
とりあえず、今日はもう部屋に戻ろう。

千歌「……穂乃果ちゃんはいつも通りだね」

穂乃果「へへ、そう見える?」

千歌「違うの?」

穂乃果「うーん、これでも昨日は色々考えちゃってなかなか寝付けなかったんだよね。おかげでもうお昼だし……」

千歌「やっぱりそうだよね……。あんな映像を見せられた後じゃ気が気じゃないって言うか、あることないこと考えちゃうよね……」

穂乃果「あることないこと? 穂乃果が考えていたのはどうすればここからみんなで出れるかなってことだよ?」

千歌「え? ここから出るって……そんなの、無理だよ。どこにも出口はないし。それはもうわかりきったことでしょ?」

穂乃果「そんなことない!」ガタッ

穂乃果「諦めたらそこで全部終わりだよ! 諦めなければいつかチャンスはくる! だからね、それまでに私たちができることは、みんなで絶対に生き残ることだよ!」

千歌「みんなで生き残る……」

穂乃果「そうだよ! 生きる希望を無くしちゃいけない。今の状況ではそれさえも難しいことなのかもしれない。だけど、それがきっとここから出るための一番の方法なんじゃないかな」

千歌「穂乃果ちゃん……」

彼女はどこまでも前向きで真っ直ぐで、キラキラと輝いていた。
それを見て、私の中で何かが弾けた。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

>>367から

絵里「……」

ん? あそこにいるのは……

千歌「エリーチカ!!」

絵里「きゃぁ!?」ビクッ

千歌「あはは、凄いビクッてなった!」

絵里「ちょっと! 急に大きな声出さないでよ!」

千歌「ごめんごめん」エヘヘ

絵里「はぁ、まったく……。それから私のことは普通に絵里って呼んでって言ったでしょ?」

千歌「そうだけどさー、ほら、私の名前もチカじゃん? なんかエリーチカってあだ名に親近感を持っちゃって!」

絵里「そう言われてみればそうね。……チカーチカ、ね」ボソッ

千歌「え、なに?」

絵里「い、いえ、何でもないのよ」

千歌「へんなのー」

エリーチカとゆっくりおしゃべりして過ごした!

その後、伏し目がちなみんなの元を回ってパーティーの企画を提案した。
まだあまり乗り気じゃない人もいたけれど、概ね開催の目途はついた。

千歌「ふぅー、これで全員に話が行き届いたかな?」

穂乃果「うん、こっちの方はバッチリ! 全員参加してくれるって!」

千歌「ほえー流石穂乃果ちゃんだなぁ。こっちはダイヤちゃんだけはどうしても首を縦に振ってくれなかったよ……」

穂乃果「うーん、ダイヤちゃんはちょっぴりお堅いところもあるからねー。まあ、パーティー開催の二日後の夜までまだ時間はあるし、それまでにも説得をしてみよう!」

パーティーの開催は二日後の夜。それはすなわち昨日の鞠莉ちゃんが宣告したタイムリミットの直前である。
危険だという意見も出たのだが、それを乗り越えることこそが今回のパーティーの目的でもある。

穂乃果「とにかく! 開催は決まったわけだし、明日からは準備で忙しくなるぞー! 楽しみだねー!」

千歌「パーティーやお祭りは準備している時が一番楽しいってのもあるよね!」

穂乃果「うん! それじゃあ明日から頑張ろうね! おやすみー!」

千歌「おやすみー!」

明日からの計画、私も色々と考えなくっちゃ!
とりあえず、今日はもう部屋に戻ろう。

千歌「……穂乃果ちゃんはいつも通りだね」

穂乃果「へへ、そう見える?」

千歌「違うの?」

穂乃果「うーん、これでも昨日は色々考えちゃってなかなか寝付けなかったんだよね。おかげでもうお昼だし……」

千歌「やっぱりそうだよね……。あんな映像を見せられた後じゃ気が気じゃないって言うか、あることないこと考えちゃうよね……」

穂乃果「あることないこと? 穂乃果が考えていたのはどうすればここからみんなで出れるかなってことだよ?」

千歌「え? ここから出るって……そんなの、無理だよ。どこにも出口はないし。それはもうわかりきったことでしょ?」

穂乃果「そんなことない!」ガタッ

穂乃果「諦めたらそこで全部終わりだよ! 諦めなければいつかチャンスはくる! だからね、それまでに私たちができることは、みんなで絶対に生き残ることだよ!」

千歌「みんなで生き残る……」

穂乃果「そうだよ! 生きる希望を無くしちゃいけない。今の状況ではそれさえも難しいことなのかもしれない。だけど、それがきっとここから出るための一番の方法なんじゃないかな」

千歌「穂乃果ちゃん……」

彼女はどこまでも前向きで真っ直ぐで、キラキラと輝いていた。
それを見て、私の中で何かが弾けた。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

>>367から

絵里「……」

ん? あそこにいるのは……

千歌「エリーチカ!!」

絵里「きゃぁ!?」ビクッ

千歌「あはは、凄いビクッてなった!」

絵里「ちょっと! 急に大きな声出さないでよ!」

千歌「ごめんごめん」エヘヘ

絵里「はぁ、まったく……。それから私のことは普通に絵里って呼んでって言ったでしょ?」

千歌「そうだけどさー、ほら、私の名前もチカじゃん? なんかエリーチカってあだ名に親近感を持っちゃって!」

絵里「そう言われてみればそうね。……チカーチカ、ね」ボソッ

千歌「え、なに?」

絵里「い、いえ、何でもないのよ」

千歌「へんなのー」

エリーチカとゆっくりおしゃべりして過ごした!

その後、伏し目がちなみんなの元を回ってパーティーの企画を提案した。
まだあまり乗り気じゃない人もいたけれど、概ね開催の目途はついた。

千歌「ふぅー、これで全員に話が行き届いたかな?」

穂乃果「うん、こっちの方はバッチリ! 全員参加してくれるって!」

千歌「ほえー流石穂乃果ちゃんだなぁ。こっちはダイヤちゃんだけはどうしても首を縦に振ってくれなかったよ……」

穂乃果「うーん、ダイヤちゃんはちょっぴりお堅いところもあるからねー。まあ、パーティー開催の二日後の夜までまだ時間はあるし、それまでにも説得をしてみよう!」

パーティーの開催は二日後の夜。それはすなわち昨日の鞠莉ちゃんが宣告したタイムリミットの直前である。
危険だという意見も出たのだが、それを乗り越えることこそが今回のパーティーの目的でもある。

穂乃果「とにかく! 開催は決まったわけだし、明日からは準備で忙しくなるぞー! 楽しみだねー!」

千歌「パーティーやお祭りは準備している時が一番楽しいってのもあるよね!」

穂乃果「うん! それじゃあ明日から頑張ろうね! おやすみー!」

千歌「おやすみー!」

明日からの計画、私も色々と考えなくっちゃ!
とりあえず、今日はもう部屋に戻ろう。

千歌「……穂乃果ちゃんはいつも通りだね」

穂乃果「へへ、そう見える?」

千歌「違うの?」

穂乃果「うーん、これでも昨日は色々考えちゃってなかなか寝付けなかったんだよね。おかげでもうお昼だし……」

千歌「やっぱりそうだよね……。あんな映像を見せられた後じゃ気が気じゃないって言うか、あることないこと考えちゃうよね……」

穂乃果「あることないこと? 穂乃果が考えていたのはどうすればここからみんなで出れるかなってことだよ?」

千歌「え? ここから出るって……そんなの、無理だよ。どこにも出口はないし。それはもうわかりきったことでしょ?」

穂乃果「そんなことない!」ガタッ

穂乃果「諦めたらそこで全部終わりだよ! 諦めなければいつかチャンスはくる! だからね、それまでに私たちができることは、みんなで絶対に生き残ることだよ!」

千歌「みんなで生き残る……」

穂乃果「そうだよ! 生きる希望を無くしちゃいけない。今の状況ではそれさえも難しいことなのかもしれない。だけど、それがきっとここから出るための一番の方法なんじゃないかな」

千歌「穂乃果ちゃん……」

彼女はどこまでも前向きで真っ直ぐで、キラキラと輝いていた。
それを見て、私の中で何かが弾けた。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

>>367から

絵里「……」

ん? あそこにいるのは……

千歌「エリーチカ!!」

絵里「きゃぁ!?」ビクッ

千歌「あはは、凄いビクッてなった!」

絵里「ちょっと! 急に大きな声出さないでよ!」

千歌「ごめんごめん」エヘヘ

絵里「はぁ、まったく……。それから私のことは普通に絵里って呼んでって言ったでしょ?」

千歌「そうだけどさー、ほら、私の名前もチカじゃん? なんかエリーチカってあだ名に親近感を持っちゃって!」

絵里「そう言われてみればそうね。……チカーチカ、ね」ボソッ

千歌「え、なに?」

絵里「い、いえ、何でもないのよ」

千歌「へんなのー」

エリーチカとゆっくりおしゃべりして過ごした!

その後、伏し目がちなみんなの元を回ってパーティーの企画を提案した。
まだあまり乗り気じゃない人もいたけれど、概ね開催の目途はついた。

千歌「ふぅー、これで全員に話が行き届いたかな?」

穂乃果「うん、こっちの方はバッチリ! 全員参加してくれるって!」

千歌「ほえー流石穂乃果ちゃんだなぁ。こっちはダイヤちゃんだけはどうしても首を縦に振ってくれなかったよ……」

穂乃果「うーん、ダイヤちゃんはちょっぴりお堅いところもあるからねー。まあ、パーティー開催の二日後の夜までまだ時間はあるし、それまでにも説得をしてみよう!」

パーティーの開催は二日後の夜。それはすなわち昨日の鞠莉ちゃんが宣告したタイムリミットの直前である。
危険だという意見も出たのだが、それを乗り越えることこそが今回のパーティーの目的でもある。

穂乃果「とにかく! 開催は決まったわけだし、明日からは準備で忙しくなるぞー! 楽しみだねー!」

千歌「パーティーやお祭りは準備している時が一番楽しいってのもあるよね!」

穂乃果「うん! それじゃあ明日から頑張ろうね! おやすみー!」

千歌「おやすみー!」

明日からの計画、私も色々と考えなくっちゃ!
とりあえず、今日はもう部屋に戻ろう。

千歌「……穂乃果ちゃんはいつも通りだね」

穂乃果「へへ、そう見える?」

千歌「違うの?」

穂乃果「うーん、これでも昨日は色々考えちゃってなかなか寝付けなかったんだよね。おかげでもうお昼だし……」

千歌「やっぱりそうだよね……。あんな映像を見せられた後じゃ気が気じゃないって言うか、あることないこと考えちゃうよね……」

穂乃果「あることないこと? 穂乃果が考えていたのはどうすればここからみんなで出れるかなってことだよ?」

千歌「え? ここから出るって……そんなの、無理だよ。どこにも出口はないし。それはもうわかりきったことでしょ?」

穂乃果「そんなことない!」ガタッ

穂乃果「諦めたらそこで全部終わりだよ! 諦めなければいつかチャンスはくる! だからね、それまでに私たちができることは、みんなで絶対に生き残ることだよ!」

千歌「みんなで生き残る……」

穂乃果「そうだよ! 生きる希望を無くしちゃいけない。今の状況ではそれさえも難しいことなのかもしれない。だけど、それがきっとここから出るための一番の方法なんじゃないかな」

千歌「穂乃果ちゃん……」

彼女はどこまでも前向きで真っ直ぐで、キラキラと輝いていた。
それを見て、私の中で何かが弾けた。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

>>367から

絵里「……」

ん? あそこにいるのは……

千歌「エリーチカ!!」

絵里「きゃぁ!?」ビクッ

千歌「あはは、凄いビクッてなった!」

絵里「ちょっと! 急に大きな声出さないでよ!」

千歌「ごめんごめん」エヘヘ

絵里「はぁ、まったく……。それから私のことは普通に絵里って呼んでって言ったでしょ?」

千歌「そうだけどさー、ほら、私の名前もチカじゃん? なんかエリーチカってあだ名に親近感を持っちゃって!」

絵里「そう言われてみればそうね。……チカーチカ、ね」ボソッ

千歌「え、なに?」

絵里「い、いえ、何でもないのよ」

千歌「へんなのー」

エリーチカとゆっくりおしゃべりして過ごした!

その後、伏し目がちなみんなの元を回ってパーティーの企画を提案した。
まだあまり乗り気じゃない人もいたけれど、概ね開催の目途はついた。

千歌「ふぅー、これで全員に話が行き届いたかな?」

穂乃果「うん、こっちの方はバッチリ! 全員参加してくれるって!」

千歌「ほえー流石穂乃果ちゃんだなぁ。こっちはダイヤちゃんだけはどうしても首を縦に振ってくれなかったよ……」

穂乃果「うーん、ダイヤちゃんはちょっぴりお堅いところもあるからねー。まあ、パーティー開催の二日後の夜までまだ時間はあるし、それまでにも説得をしてみよう!」

パーティーの開催は二日後の夜。それはすなわち昨日の鞠莉ちゃんが宣告したタイムリミットの直前である。
危険だという意見も出たのだが、それを乗り越えることこそが今回のパーティーの目的でもある。

穂乃果「とにかく! 開催は決まったわけだし、明日からは準備で忙しくなるぞー! 楽しみだねー!」

千歌「パーティーやお祭りは準備している時が一番楽しいってのもあるよね!」

穂乃果「うん! それじゃあ明日から頑張ろうね! おやすみー!」

千歌「おやすみー!」

明日からの計画、私も色々と考えなくっちゃ!
とりあえず、今日はもう部屋に戻ろう。

千歌「……穂乃果ちゃんはいつも通りだね」

穂乃果「へへ、そう見える?」

千歌「違うの?」

穂乃果「うーん、これでも昨日は色々考えちゃってなかなか寝付けなかったんだよね。おかげでもうお昼だし……」

千歌「やっぱりそうだよね……。あんな映像を見せられた後じゃ気が気じゃないって言うか、あることないこと考えちゃうよね……」

穂乃果「あることないこと? 穂乃果が考えていたのはどうすればここからみんなで出れるかなってことだよ?」

千歌「え? ここから出るって……そんなの、無理だよ。どこにも出口はないし。それはもうわかりきったことでしょ?」

穂乃果「そんなことない!」ガタッ

穂乃果「諦めたらそこで全部終わりだよ! 諦めなければいつかチャンスはくる! だからね、それまでに私たちができることは、みんなで絶対に生き残ることだよ!」

千歌「みんなで生き残る……」

穂乃果「そうだよ! 生きる希望を無くしちゃいけない。今の状況ではそれさえも難しいことなのかもしれない。だけど、それがきっとここから出るための一番の方法なんじゃないかな」

千歌「穂乃果ちゃん……」

彼女はどこまでも前向きで真っ直ぐで、キラキラと輝いていた。
それを見て、私の中で何かが弾けた。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

>>367から

絵里「……」

ん? あそこにいるのは……

千歌「エリーチカ!!」

絵里「きゃぁ!?」ビクッ

千歌「あはは、凄いビクッてなった!」

絵里「ちょっと! 急に大きな声出さないでよ!」

千歌「ごめんごめん」エヘヘ

絵里「はぁ、まったく……。それから私のことは普通に絵里って呼んでって言ったでしょ?」

千歌「そうだけどさー、ほら、私の名前もチカじゃん? なんかエリーチカってあだ名に親近感を持っちゃって!」

絵里「そう言われてみればそうね。……チカーチカ、ね」ボソッ

千歌「え、なに?」

絵里「い、いえ、何でもないのよ」

千歌「へんなのー」

エリーチカとゆっくりおしゃべりして過ごした!

その後、伏し目がちなみんなの元を回ってパーティーの企画を提案した。
まだあまり乗り気じゃない人もいたけれど、概ね開催の目途はついた。

千歌「ふぅー、これで全員に話が行き届いたかな?」

穂乃果「うん、こっちの方はバッチリ! 全員参加してくれるって!」

千歌「ほえー流石穂乃果ちゃんだなぁ。こっちはダイヤちゃんだけはどうしても首を縦に振ってくれなかったよ……」

穂乃果「うーん、ダイヤちゃんはちょっぴりお堅いところもあるからねー。まあ、パーティー開催の二日後の夜までまだ時間はあるし、それまでにも説得をしてみよう!」

パーティーの開催は二日後の夜。それはすなわち昨日の鞠莉ちゃんが宣告したタイムリミットの直前である。
危険だという意見も出たのだが、それを乗り越えることこそが今回のパーティーの目的でもある。

穂乃果「とにかく! 開催は決まったわけだし、明日からは準備で忙しくなるぞー! 楽しみだねー!」

千歌「パーティーやお祭りは準備している時が一番楽しいってのもあるよね!」

穂乃果「うん! それじゃあ明日から頑張ろうね! おやすみー!」

千歌「おやすみー!」

明日からの計画、私も色々と考えなくっちゃ!
とりあえず、今日はもう部屋に戻ろう。

千歌「……穂乃果ちゃんはいつも通りだね」

穂乃果「へへ、そう見える?」

千歌「違うの?」

穂乃果「うーん、これでも昨日は色々考えちゃってなかなか寝付けなかったんだよね。おかげでもうお昼だし……」

千歌「やっぱりそうだよね……。あんな映像を見せられた後じゃ気が気じゃないって言うか、あることないこと考えちゃうよね……」

穂乃果「あることないこと? 穂乃果が考えていたのはどうすればここからみんなで出れるかなってことだよ?」

千歌「え? ここから出るって……そんなの、無理だよ。どこにも出口はないし。それはもうわかりきったことでしょ?」

穂乃果「そんなことない!」ガタッ

穂乃果「諦めたらそこで全部終わりだよ! 諦めなければいつかチャンスはくる! だからね、それまでに私たちができることは、みんなで絶対に生き残ることだよ!」

千歌「みんなで生き残る……」

穂乃果「そうだよ! 生きる希望を無くしちゃいけない。今の状況ではそれさえも難しいことなのかもしれない。だけど、それがきっとここから出るための一番の方法なんじゃないかな」

千歌「穂乃果ちゃん……」

彼女はどこまでも前向きで真っ直ぐで、キラキラと輝いていた。
それを見て、私の中で何かが弾けた。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

>>367から

絵里「……」

ん? あそこにいるのは……

千歌「エリーチカ!!」

絵里「きゃぁ!?」ビクッ

千歌「あはは、凄いビクッてなった!」

絵里「ちょっと! 急に大きな声出さないでよ!」

千歌「ごめんごめん」エヘヘ

絵里「はぁ、まったく……。それから私のことは普通に絵里って呼んでって言ったでしょ?」

千歌「そうだけどさー、ほら、私の名前もチカじゃん? なんかエリーチカってあだ名に親近感を持っちゃって!」

絵里「そう言われてみればそうね。……チカーチカ、ね」ボソッ

千歌「え、なに?」

絵里「い、いえ、何でもないのよ」

千歌「へんなのー」

エリーチカとゆっくりおしゃべりして過ごした!

その後、伏し目がちなみんなの元を回ってパーティーの企画を提案した。
まだあまり乗り気じゃない人もいたけれど、概ね開催の目途はついた。

千歌「ふぅー、これで全員に話が行き届いたかな?」

穂乃果「うん、こっちの方はバッチリ! 全員参加してくれるって!」

千歌「ほえー流石穂乃果ちゃんだなぁ。こっちはダイヤちゃんだけはどうしても首を縦に振ってくれなかったよ……」

穂乃果「うーん、ダイヤちゃんはちょっぴりお堅いところもあるからねー。まあ、パーティー開催の二日後の夜までまだ時間はあるし、それまでにも説得をしてみよう!」

パーティーの開催は二日後の夜。それはすなわち昨日の鞠莉ちゃんが宣告したタイムリミットの直前である。
危険だという意見も出たのだが、それを乗り越えることこそが今回のパーティーの目的でもある。

穂乃果「とにかく! 開催は決まったわけだし、明日からは準備で忙しくなるぞー! 楽しみだねー!」

千歌「パーティーやお祭りは準備している時が一番楽しいってのもあるよね!」

穂乃果「うん! それじゃあ明日から頑張ろうね! おやすみー!」

千歌「おやすみー!」

明日からの計画、私も色々と考えなくっちゃ!
とりあえず、今日はもう部屋に戻ろう。

千歌「……穂乃果ちゃんはいつも通りだね」

穂乃果「へへ、そう見える?」

千歌「違うの?」

穂乃果「うーん、これでも昨日は色々考えちゃってなかなか寝付けなかったんだよね。おかげでもうお昼だし……」

千歌「やっぱりそうだよね……。あんな映像を見せられた後じゃ気が気じゃないって言うか、あることないこと考えちゃうよね……」

穂乃果「あることないこと? 穂乃果が考えていたのはどうすればここからみんなで出れるかなってことだよ?」

千歌「え? ここから出るって……そんなの、無理だよ。どこにも出口はないし。それはもうわかりきったことでしょ?」

穂乃果「そんなことない!」ガタッ

穂乃果「諦めたらそこで全部終わりだよ! 諦めなければいつかチャンスはくる! だからね、それまでに私たちができることは、みんなで絶対に生き残ることだよ!」

千歌「みんなで生き残る……」

穂乃果「そうだよ! 生きる希望を無くしちゃいけない。今の状況ではそれさえも難しいことなのかもしれない。だけど、それがきっとここから出るための一番の方法なんじゃないかな」

千歌「穂乃果ちゃん……」

彼女はどこまでも前向きで真っ直ぐで、キラキラと輝いていた。
それを見て、私の中で何かが弾けた。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

>>367から

絵里「……」

ん? あそこにいるのは……

千歌「エリーチカ!!」

絵里「きゃぁ!?」ビクッ

千歌「あはは、凄いビクッてなった!」

絵里「ちょっと! 急に大きな声出さないでよ!」

千歌「ごめんごめん」エヘヘ

絵里「はぁ、まったく……。それから私のことは普通に絵里って呼んでって言ったでしょ?」

千歌「そうだけどさー、ほら、私の名前もチカじゃん? なんかエリーチカってあだ名に親近感を持っちゃって!」

絵里「そう言われてみればそうね。……チカーチカ、ね」ボソッ

千歌「え、なに?」

絵里「い、いえ、何でもないのよ」

千歌「へんなのー」

エリーチカとゆっくりおしゃべりして過ごした!

その後、伏し目がちなみんなの元を回ってパーティーの企画を提案した。
まだあまり乗り気じゃない人もいたけれど、概ね開催の目途はついた。

千歌「ふぅー、これで全員に話が行き届いたかな?」

穂乃果「うん、こっちの方はバッチリ! 全員参加してくれるって!」

千歌「ほえー流石穂乃果ちゃんだなぁ。こっちはダイヤちゃんだけはどうしても首を縦に振ってくれなかったよ……」

穂乃果「うーん、ダイヤちゃんはちょっぴりお堅いところもあるからねー。まあ、パーティー開催の二日後の夜までまだ時間はあるし、それまでにも説得をしてみよう!」

パーティーの開催は二日後の夜。それはすなわち昨日の鞠莉ちゃんが宣告したタイムリミットの直前である。
危険だという意見も出たのだが、それを乗り越えることこそが今回のパーティーの目的でもある。

穂乃果「とにかく! 開催は決まったわけだし、明日からは準備で忙しくなるぞー! 楽しみだねー!」

千歌「パーティーやお祭りは準備している時が一番楽しいってのもあるよね!」

穂乃果「うん! それじゃあ明日から頑張ろうね! おやすみー!」

千歌「おやすみー!」

明日からの計画、私も色々と考えなくっちゃ!
とりあえず、今日はもう部屋に戻ろう。

千歌「……穂乃果ちゃんはいつも通りだね」

穂乃果「へへ、そう見える?」

千歌「違うの?」

穂乃果「うーん、これでも昨日は色々考えちゃってなかなか寝付けなかったんだよね。おかげでもうお昼だし……」

千歌「やっぱりそうだよね……。あんな映像を見せられた後じゃ気が気じゃないって言うか、あることないこと考えちゃうよね……」

穂乃果「あることないこと? 穂乃果が考えていたのはどうすればここからみんなで出れるかなってことだよ?」

千歌「え? ここから出るって……そんなの、無理だよ。どこにも出口はないし。それはもうわかりきったことでしょ?」

穂乃果「そんなことない!」ガタッ

穂乃果「諦めたらそこで全部終わりだよ! 諦めなければいつかチャンスはくる! だからね、それまでに私たちができることは、みんなで絶対に生き残ることだよ!」

千歌「みんなで生き残る……」

穂乃果「そうだよ! 生きる希望を無くしちゃいけない。今の状況ではそれさえも難しいことなのかもしれない。だけど、それがきっとここから出るための一番の方法なんじゃないかな」

千歌「穂乃果ちゃん……」

彼女はどこまでも前向きで真っ直ぐで、キラキラと輝いていた。
それを見て、私の中で何かが弾けた。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

>>367から

絵里「……」

ん? あそこにいるのは……

千歌「エリーチカ!!」

絵里「きゃぁ!?」ビクッ

千歌「あはは、凄いビクッてなった!」

絵里「ちょっと! 急に大きな声出さないでよ!」

千歌「ごめんごめん」エヘヘ

絵里「はぁ、まったく……。それから私のことは普通に絵里って呼んでって言ったでしょ?」

千歌「そうだけどさー、ほら、私の名前もチカじゃん? なんかエリーチカってあだ名に親近感を持っちゃって!」

絵里「そう言われてみればそうね。……チカーチカ、ね」ボソッ

千歌「え、なに?」

絵里「い、いえ、何でもないのよ」

千歌「へんなのー」

エリーチカとゆっくりおしゃべりして過ごした!

その後、伏し目がちなみんなの元を回ってパーティーの企画を提案した。
まだあまり乗り気じゃない人もいたけれど、概ね開催の目途はついた。

千歌「ふぅー、これで全員に話が行き届いたかな?」

穂乃果「うん、こっちの方はバッチリ! 全員参加してくれるって!」

千歌「ほえー流石穂乃果ちゃんだなぁ。こっちはダイヤちゃんだけはどうしても首を縦に振ってくれなかったよ……」

穂乃果「うーん、ダイヤちゃんはちょっぴりお堅いところもあるからねー。まあ、パーティー開催の二日後の夜までまだ時間はあるし、それまでにも説得をしてみよう!」

パーティーの開催は二日後の夜。それはすなわち昨日の鞠莉ちゃんが宣告したタイムリミットの直前である。
危険だという意見も出たのだが、それを乗り越えることこそが今回のパーティーの目的でもある。

穂乃果「とにかく! 開催は決まったわけだし、明日からは準備で忙しくなるぞー! 楽しみだねー!」

千歌「パーティーやお祭りは準備している時が一番楽しいってのもあるよね!」

穂乃果「うん! それじゃあ明日から頑張ろうね! おやすみー!」

千歌「おやすみー!」

明日からの計画、私も色々と考えなくっちゃ!
とりあえず、今日はもう部屋に戻ろう。

千歌「……穂乃果ちゃんはいつも通りだね」

穂乃果「へへ、そう見える?」

千歌「違うの?」

穂乃果「うーん、これでも昨日は色々考えちゃってなかなか寝付けなかったんだよね。おかげでもうお昼だし……」

千歌「やっぱりそうだよね……。あんな映像を見せられた後じゃ気が気じゃないって言うか、あることないこと考えちゃうよね……」

穂乃果「あることないこと? 穂乃果が考えていたのはどうすればここからみんなで出れるかなってことだよ?」

千歌「え? ここから出るって……そんなの、無理だよ。どこにも出口はないし。それはもうわかりきったことでしょ?」

穂乃果「そんなことない!」ガタッ

穂乃果「諦めたらそこで全部終わりだよ! 諦めなければいつかチャンスはくる! だからね、それまでに私たちができることは、みんなで絶対に生き残ることだよ!」

千歌「みんなで生き残る……」

穂乃果「そうだよ! 生きる希望を無くしちゃいけない。今の状況ではそれさえも難しいことなのかもしれない。だけど、それがきっとここから出るための一番の方法なんじゃないかな」

千歌「穂乃果ちゃん……」

彼女はどこまでも前向きで真っ直ぐで、キラキラと輝いていた。
それを見て、私の中で何かが弾けた。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

>>530から

あれ? あそこにいるのは……

千歌「曜ちゃん?」

曜「わっ!? ち、千歌ちゃん? どうしたの、こんな時間に?」

千歌「私は今から部屋に戻るところだよ。それより曜ちゃんの方こそどうしたの? もうすぐ夜時間なのに食堂に来るなんて」

曜「あ、ああ、ちょっとお腹に入れとこうと思って……。今日は朝から何も食べてなかったからさ」

千歌「ええっ! それはひもじいよぉ……」

曜「うん、ちょっと食欲なくってね……。あ、そういえば、パーティーの話、穂乃果ちゃんから聞いたよ。千歌ちゃんと一緒に企画したんだって?」

千歌「いやぁ、企画って言うか提案しただけというか……そもそも具体的な計画はむしろこれからっていう」

曜「そっか! こんな時だからこそみんなで乗り越えなきゃだもんね!」

千歌「うん! きっと素敵なパーティーにするから楽しみにしててね!」

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー! みなさん今日も一日お疲れ様でした。ただいまより夜時間になります。良い夢を。グッナイ!』

曜「あ、夜時間になっちゃった。これじゃあ食堂には入れないね」

千歌「あっ! ごっめーん、曜ちゃん! 私が引き留めたりなんてしたから」

曜「ううん、いいんだ。こんな時間に食べるのもかえって体に悪いし。それじゃあ、もう部屋に戻るね。おやすみ!」

千歌「あ、うん、おやすみ」

私も部屋に戻ろう。

……。
なんだかさっきの曜ちゃんの様子は変だったな。
心配だなぁ。


ピンポーン。
結局居ても立っても居られなくなって、私は曜ちゃんの個室を訪ねていた。

カチャッ

曜「誰?」

部屋の扉を少しだけ開いて、曜ちゃんが返事をした。

千歌「私だよー」

曜「ち、千歌ちゃん? どうしたの?」

千歌「うん、あのね。曜ちゃん、お腹減ってるかなーって思って」

私は部屋から持ってきたカップ麺を取り出した。

曜「これを私のために……?」

千歌「うん! 一緒に食べよ」

曜「……」

曜ちゃんは扉を大きく開けて、私を部屋に招き入れてくれた。

千歌「ん? それは?」

曜「あ、こ、これね? 念のため護身用にね」

曜ちゃんは後ろ手にテニスラケットを持っていた。

千歌「そ、そうなんだ。ちょっぴり頼りなさそうな武器だね」

曜「倉庫にはこれくらいしかなくって」

千歌「ふーん……」

曜「とりあえず腰かけて。お湯沸かすからさ」

曜ちゃんと一緒にカップ麺を食べた!

曜「……」

千歌「ねぇ、曜ちゃん大丈夫?」

曜「えっ、な、何が?」

千歌「いつもの元気な曜ちゃんじゃないなって思って」

曜「ああ。でも、それはみんな同じじゃないのかな? ほら、昨日突然あんなことを言われてさ」

千歌「うん、もちろんそれはそうなんだけれどさ。曜ちゃんはなんていうか……心ここにあらずって感じで、何か難しいことを考えているような気がしたからさ」

曜「そうかな? 気のせいだと思うけどな」

千歌「本当に?」

曜「……うん」

千歌「……曜ちゃんとは出会ってまだ間もないのにさ、わかっちゃうんだ」

曜「……わかるって、何がさ」

千歌「ツラいよね? 私もね、正直言うとまだ全然心の整理ができてないんだ。これからどうすればいいのかとか」

千歌「でも、昨日一晩考えて考えて考えて……それでも、やっぱり私たちは前に進むしかないんだって。希望を持って」

曜「希望を?」

千歌「うん。全員でここから出る方法はきっと見つかる。今は、その根拠はないけれど……そうやってみんなより前向きなのが私の取り柄だから」

曜「希望なんて……ないよ」

千歌「え?」

曜「希望なんて、ないッ! 全員そろってここから出る方法なんて見つかりっこない! それに……あの映像は間違いなく本物だった! 私のお父さんは……!」

曜「千歌ちゃん……私は、怖いんだよ……! 私が私で無くなっちゃうんじゃないかって気がして……。どうしようもなく怖いんだ」ギュッ

私の胸の中で曜ちゃんは震えていた。
それは超高校級のエリートなんかじゃなくって、等身大の私と何ら変わらない普通の女の子だった。

曜「私は、ここから出たい……。必ず、出て、そしてお父さんを助けに行かないと!」グスッ

曜「……どんな方法を使ってでも」ヒック

私はしばらくの間、黙って曜ちゃんの背中をさすってあげた。
深い絶望に、彼女が飲み込まれてしまわないように。

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

千歌「ねぇ、曜ちゃん。奇跡って信じる?」

曜「奇跡? どうだろう。私はどちらかというと信じないかもしれない。何事も努力の積み重ねが大事だなって思っているかな」

千歌「そっか」

私はポケットにしまっていたトランプを一組取り出した。
昼間の間に倉庫から持ち出したものだ。

千歌「はい! ここに種も仕掛けもないトランプがあります!」パラパラ

曜「どうしたの、急に?」

千歌「いいからいいから! はい、一枚好きなカードを取って!」

曜「ふーん、別にいいけど。千歌ちゃんも手品とかできるんだね」ピッ

千歌「手品じゃないの! はい、それじゃあ、そのカードをよーく覚えてください」

曜「うん、覚えたよ」スッ

千歌「あ、戻さなくて結構! そのまま言い当てます」

曜「えー? そんな手品ある?」クスクス

千歌「だから、手品じゃないんだって! うーん、むむむ……あなたが選んだカードは……ズバリ、ハートのエースですね!」

曜「!! すごい、正解だよ!」

千歌「へへん、どんなもんだい」

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

<小原鞠莉劇場>

みなさんは神様を信じますか?

そもそも神様ってなんなんでしょうね?

自分のことを見守ってくれる存在で、幸福をもたらしてくれる超常的な存在でしょうか

そんな都合のいいことが許されるなんて、人間って傲慢ですね

なので、神様の中にはギブアンドテイクを求めるものもいます

それは食べ物だったり財産だったりあるいは生贄だったりします

あ、私って神様のこと信じてないんですよね

だって、神様に祈っている時間があったら必死に努力を積み重ねて、少しでも自分の力でどうにかしようとしちゃうんです

私が信じているのは自分だけ!

ん? 自分を信じる自分は自分信仰の信者なのでしょうか?

きっと世界はまだ見ぬ神様で溢れているんでしょうね♪

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

千歌「ん? それは?」

曜「あ、こ、これね? 念のため護身用にね」

曜ちゃんは後ろ手にテニスラケットを持っていた。

千歌「そ、そうなんだ。ちょっぴり頼りなさそうな武器だね」

曜「倉庫にはこれくらいしかなくって」

千歌「ふーん……」

曜「とりあえず腰かけて。お湯沸かすからさ」

曜ちゃんと一緒にカップ麺を食べた!

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

千歌「ん? それは?」

曜「あ、こ、これね? 念のため護身用にね」

曜ちゃんは後ろ手にテニスラケットを持っていた。

千歌「そ、そうなんだ。ちょっぴり頼りなさそうな武器だね」

曜「倉庫にはこれくらいしかなくって」

千歌「ふーん……」

曜「とりあえず腰かけて。お湯沸かすからさ」

曜ちゃんと一緒にカップ麺を食べた!

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

千歌「ん? それは?」

曜「あ、こ、これね? 念のため護身用にね」

曜ちゃんは後ろ手にテニスラケットを持っていた。

千歌「そ、そうなんだ。ちょっぴり頼りなさそうな武器だね」

曜「倉庫にはこれくらいしかなくって」

千歌「ふーん……」

曜「とりあえず腰かけて。お湯沸かすからさ」

曜ちゃんと一緒にカップ麺を食べた!

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

千歌「ん? それは?」

曜「あ、こ、これね? 念のため護身用にね」

曜ちゃんは後ろ手にテニスラケットを持っていた。

千歌「そ、そうなんだ。ちょっぴり頼りなさそうな武器だね」

曜「倉庫にはこれくらいしかなくって」

千歌「ふーん……」

曜「とりあえず腰かけて。お湯沸かすからさ」

曜ちゃんと一緒にカップ麺を食べた!

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

千歌「ん? それは?」

曜「あ、こ、これね? 念のため護身用にね」

曜ちゃんは後ろ手にテニスラケットを持っていた。

千歌「そ、そうなんだ。ちょっぴり頼りなさそうな武器だね」

曜「倉庫にはこれくらいしかなくって」

千歌「ふーん……」

曜「とりあえず腰かけて。お湯沸かすからさ」

曜ちゃんと一緒にカップ麺を食べた!

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

千歌「ん? それは?」

曜「あ、こ、これね? 念のため護身用にね」

曜ちゃんは後ろ手にテニスラケットを持っていた。

千歌「そ、そうなんだ。ちょっぴり頼りなさそうな武器だね」

曜「倉庫にはこれくらいしかなくって」

千歌「ふーん……」

曜「とりあえず腰かけて。お湯沸かすからさ」

曜ちゃんと一緒にカップ麺を食べた!

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

千歌「ん? それは?」

曜「あ、こ、これね? 念のため護身用にね」

曜ちゃんは後ろ手にテニスラケットを持っていた。

千歌「そ、そうなんだ。ちょっぴり頼りなさそうな武器だね」

曜「倉庫にはこれくらいしかなくって」

千歌「ふーん……」

曜「とりあえず腰かけて。お湯沸かすからさ」

曜ちゃんと一緒にカップ麺を食べた!

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

千歌「ん? それは?」

曜「あ、こ、これね? 念のため護身用にね」

曜ちゃんは後ろ手にテニスラケットを持っていた。

千歌「そ、そうなんだ。ちょっぴり頼りなさそうな武器だね」

曜「倉庫にはこれくらいしかなくって」

千歌「ふーん……」

曜「とりあえず腰かけて。お湯沸かすからさ」

曜ちゃんと一緒にカップ麺を食べた!

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

千歌「ん? それは?」

曜「あ、こ、これね? 念のため護身用にね」

曜ちゃんは後ろ手にテニスラケットを持っていた。

千歌「そ、そうなんだ。ちょっぴり頼りなさそうな武器だね」

曜「倉庫にはこれくらいしかなくって」

千歌「ふーん……」

曜「とりあえず腰かけて。お湯沸かすからさ」

曜ちゃんと一緒にカップ麺を食べた!

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

<小原鞠莉劇場>

みなさんは神様を信じますか?

そもそも神様ってなんなんでしょうね?

自分のことを見守ってくれる存在で、幸福をもたらしてくれる超常的な存在でしょうか

そんな都合のいいことが許されるなんて、人間って傲慢ですね

なので、神様の中にはギブアンドテイクを求めるものもいます

それは食べ物だったり財産だったりあるいは生贄だったりします

あ、私って神様のこと信じてないんですよね

だって、神様に祈っている時間があったら必死に努力を積み重ねて、少しでも自分の力でどうにかしようとしちゃうんです

私が信じているのは自分だけ!

ん? 自分を信じる自分は自分信仰の信者なのでしょうか?

きっと世界はまだ見ぬ神様で溢れているんでしょうね♪

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

千歌「ん? それは?」

曜「あ、こ、これね? 念のため護身用にね」

曜ちゃんは後ろ手にテニスラケットを持っていた。

千歌「そ、そうなんだ。ちょっぴり頼りなさそうな武器だね」

曜「倉庫にはこれくらいしかなくって」

千歌「ふーん……」

曜「とりあえず腰かけて。お湯沸かすからさ」

曜ちゃんと一緒にカップ麺を食べた!

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

千歌「ん? それは?」

曜「あ、こ、これね? 念のため護身用にね」

曜ちゃんは後ろ手にテニスラケットを持っていた。

千歌「そ、そうなんだ。ちょっぴり頼りなさそうな武器だね」

曜「倉庫にはこれくらいしかなくって」

千歌「ふーん……」

曜「とりあえず腰かけて。お湯沸かすからさ」

曜ちゃんと一緒にカップ麺を食べた!

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

<小原鞠莉劇場>

みなさんは神様を信じますか?

そもそも神様ってなんなんでしょうね?

自分のことを見守ってくれる存在で、幸福をもたらしてくれる超常的な存在でしょうか

そんな都合のいいことが許されるなんて、人間って傲慢ですね

なので、神様の中にはギブアンドテイクを求めるものもいます

それは食べ物だったり財産だったりあるいは生贄だったりします

あ、私って神様のこと信じてないんですよね

だって、神様に祈っている時間があったら必死に努力を積み重ねて、少しでも自分の力でどうにかしようとしちゃうんです

私が信じているのは自分だけ!

ん? 自分を信じる自分は自分信仰の信者なのでしょうか?

きっと世界はまだ見ぬ神様で溢れているんでしょうね♪

千歌「ん? それは?」

曜「あ、こ、これね? 念のため護身用にね」

曜ちゃんは後ろ手にテニスラケットを持っていた。

千歌「そ、そうなんだ。ちょっぴり頼りなさそうな武器だね」

曜「倉庫にはこれくらいしかなくって」

千歌「ふーん……」

曜「とりあえず腰かけて。お湯沸かすからさ」

曜ちゃんと一緒にカップ麺を食べた!

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

千歌「ん? それは?」

曜「あ、こ、これね? 念のため護身用にね」

曜ちゃんは後ろ手にテニスラケットを持っていた。

千歌「そ、そうなんだ。ちょっぴり頼りなさそうな武器だね」

曜「倉庫にはこれくらいしかなくって」

千歌「ふーん……」

曜「とりあえず腰かけて。お湯沸かすからさ」

曜ちゃんと一緒にカップ麺を食べた!

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

千歌「ん? それは?」

曜「あ、こ、これね? 念のため護身用にね」

曜ちゃんは後ろ手にテニスラケットを持っていた。

千歌「そ、そうなんだ。ちょっぴり頼りなさそうな武器だね」

曜「倉庫にはこれくらいしかなくって」

千歌「ふーん……」

曜「とりあえず腰かけて。お湯沸かすからさ」

曜ちゃんと一緒にカップ麺を食べた!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

千歌「ん? それは?」

曜「あ、こ、これね? 念のため護身用にね」

曜ちゃんは後ろ手にテニスラケットを持っていた。

千歌「そ、そうなんだ。ちょっぴり頼りなさそうな武器だね」

曜「倉庫にはこれくらいしかなくって」

千歌「ふーん……」

曜「とりあえず腰かけて。お湯沸かすからさ」

曜ちゃんと一緒にカップ麺を食べた!

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

千歌「ん? それは?」

曜「あ、こ、これね? 念のため護身用にね」

曜ちゃんは後ろ手にテニスラケットを持っていた。

千歌「そ、そうなんだ。ちょっぴり頼りなさそうな武器だね」

曜「倉庫にはこれくらいしかなくって」

千歌「ふーん……」

曜「とりあえず腰かけて。お湯沸かすからさ」

曜ちゃんと一緒にカップ麺を食べた!

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

千歌「ん? それは?」

曜「あ、こ、これね? 念のため護身用にね」

曜ちゃんは後ろ手にテニスラケットを持っていた。

千歌「そ、そうなんだ。ちょっぴり頼りなさそうな武器だね」

曜「倉庫にはこれくらいしかなくって」

千歌「ふーん……」

曜「とりあえず腰かけて。お湯沸かすからさ」

曜ちゃんと一緒にカップ麺を食べた!

>>585から

キーンコーンカーンコーン

鞠莉『シャイニー!! グッモーニンッ! 朝時間になりました。今日も一日ファイトでぇす!』

朝だ。今日からパーティーの準備をする予定だ。
ここのところ探索くらいしかしてなかったし、少しは気分転換になるといいな。


<食堂>

千歌「おはよー。おっ、今日は昨日よりも集まりがいいね」

花陽「千歌ちゃん達が親睦パーティーを企画してくれたって話を聞いて、私にも何かできることはないかなって思ったんだ!」

凛「凛もね、元気出さなきゃって思ったの!」

曜「千歌ちゃんと穂乃果ちゃんのお陰だよ!」

千歌「あ、曜ちゃんも」

曜「あの……千歌ちゃん。昨日はありがとね」ヒソヒソ

千歌「ふふ、どういたしまして」ヒソヒソ

梨子「むむ、二人で内緒話なんて……私も混ぜて!」

曜「へへ、内緒♪」

梨子「ガーン」

千歌「まあまあ、梨子ちゃん。ほら、みかん食べる?」

梨子「……食べる」モグモグ

希「ま、ひとまずは元通りになったんかな?」

ルビィ「パーティー楽しみだね!」キラキラ

千歌「肝心の計画はまだまだなんだけれどね」

果南「もう一人の主催者は相変わらず寝坊みたいだし。本当に開催できるの?」

絵里「やるならグダグダにならないようにね」

千歌「うーん……前途多難だよぉ」

ダダダダダッ

ことり「あ、噂をすれば♪」

穂乃果「おっはよー! おー! 今日は人がいっぱいだぁ!」

海未「今日は珍しく早いのですね。どういう風の吹き回しですか?」

穂乃果「ふっふっふ……そんなの決まってるじゃん! パーティーの準備のためだよ!」

海未「あなたは遠足前の小学生ですか……」

千歌「ちょうどその話をしていたところだよ! まだ具体的な話は何も決めてなかったから」

穂乃果「そういうと思って、昨日の夜にパーティーを盛り上げるために、こんな企画を考えました! じゃーん!

梨子「へぇ、出し物大会か。面白そうかも」

真姫「それって全員やらないといけないわけ?」

穂乃果「もちろん! 超高校級の才能を持つみんなだったら何か特技とかあるでしょ?」

海未「特技ですか? うむむ、弓道の型でもやればいいですかね……」

果南「ダイビング……は無理だし、人に見せられるような特技かぁ。ダンベル上げとか?」

梨子「あ、私ピアノ弾けるよ!」

ルビィ「出し物なら、私でも何か用意できるかも!」

千歌「えー! どうしよう! 私何にもないよー……」

曜「千歌ちゃんは主催者なんだしいいんじゃない?」

千歌「私も何かやりたい!」

花丸「パーティーならたくさんの料理を作るよね? マルはその手伝いをしようかな」

穂乃果「うんうん、みんなやる気だねー! それじゃあ、早速まだ起きない寝坊助のみんなにも伝えてくる!」ピュー

千歌「わっ! もう行っちゃった」

海未「普段は自分が寝坊をするくせにこういう時ばっかり……!」

ことり「まあまあ、早起きはいいことだから」

梨子「なんていうか、穂乃果ちゃんって嵐みたいな人だよね」

果南「あ、わかるかもー。昨日まで参ってた人達もパーティーやるって言ったら何だかんだ元気取り戻したみたいだし」

海未「そうですね。穂乃果には不思議と人を惹きつけるような力がある気がします」

千歌「よーし、私も準備頑張らなきゃ!」

千歌「穂乃果ちゃーん、会場は談話室がいいと思うんだけど。どうかな?」

穂乃果「えー、体育館の方が広くてよくない?」

千歌「うーん、でも広すぎると間延びしちゃわない? 飾りつけも大変だし」

穂乃果「体育館全体が飾りつけできたらすっごく豪華で華やかにならないかな!?」

千歌「でもでも! 談話室には暖炉もあるんだよ? あそこに火を付けてみたくない?」

穂乃果「確かに! それじゃあ、会場は談話室に決定だー!」

千歌「やったー!」

梨子「ねぇ、今更だけど、あの二人に任せて大丈夫かな?」

曜「た、確かに……。穂乃果ちゃんも千歌ちゃんも脳筋だからなぁ」

ことり「ダイナミックなパーティーになりそうだね♪」

梨子「パーティーにダイナミックさは求めてないんだけど……」

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

>>695から

穂乃果「それじゃあさ、ドレスコードはどうしよっか?」

千歌「ふむ、全員コスプレとか? アイドル研究部の部室に衣装はあるみたいだし!」

穂乃果「面白そう! 談話室の前に更衣室もあるしちょうどいいね!」

花陽「どんどん話があらぬ方向へ……」

花丸「ずらぁ……このままじゃパーティーが主催者の手によって滅茶苦茶に……」

絵里「……」プルプル

善子「あらぁ、氷血のエリーチカ。もしかして、ヨハネの纏う妖異幻怪の覇気に恐れ慄き震えているのかしら?」

絵里「もう我慢できない……」ズンズン

善子「ひぃ!? な、なによ! 冗談だってばー!」ビクビク

絵里「あなた達ッ!!」

ちかほの「??」

絵里「真面目に準備をしなさい!!」バンッ

善子「って、私は無視!?」

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

穂乃果「真面目に準備してるよ? 今はドレスコードについて考えていたところだよ」

千歌「そうだよ! そんな風に言われるのは不本意だよ」

絵里「ドレスコードなんて後からでいいでしょ? ていうか、そんなの必要ないし。それよりも出し物を企画しているなら順番は決まったの? 各々準備の都合もあるだろうからそれが決まらないと動きづらいんじゃないかしら」

千歌「そ、それは……」アセアセ

絵里「会場が決まったとしたら、必要な物品は? 倉庫にあるものは限られているはずよ。それはちゃんと確認したの?」

穂乃果「い、今からやろうと思っていたところだよ!」アセアセ

絵里「へぇ、それじゃあこんなところで油を売っている場合じゃないわよね? ほら、さっさと行った!」

穂乃果「は、はいっ!」ダッ

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「まあ、確かに凄いけれど何か種があるんでしょ?」

千歌「むぅ、まだ疑っている。種も仕掛けもないんだって最初に言ったでしょ?」

曜「そりゃ口ではそういうけどさ……。もしかして、これを奇跡だって言うの? 例え仕掛けがなかったとしても、たかだか1/53の確率を奇跡っていうのは大げさじゃないかな?」

千歌「むぅ、信じてないなぁ……。それじゃあ、交代!」

曜「え、交代って」

千歌「はい、カードをよく切ってください」

曜「……」シャッシャッ

千歌「はい、じゃあ私が一枚引くね。……これ!」

曜「ねえ、もしかして……」

千歌「うん、今度は曜ちゃんがこのカードを当ててみて」

曜「そんなのできるわけないって」

千歌「たかだか1/53の確率でしょ?」

曜「……それもそうだね」

千歌「ほら、よーく考えて」

曜ちゃんは私の引いたカードの裏側をじっと、穴が開くほど睨んでいる。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

果南「今日はみんな、来ないのかな」

梨子「……どうだろう」

果南「折角、みんな打ち解けてきたと思っていたのにな」

真姫「私はこれくらいの方が静かでいいけど」

みんななんとか元気を取り繕うとしているけれど、不安が垣間見える。
このままどうなっちゃうんだろう……。


海未「あの、みなさん。私はやはり現状をどうにかしなければならないと思うのです」

長い沈黙を海未ちゃんが破った。

梨子「現状って……みんながお互いに疑心暗鬼になっている今の状況のことだよね?」

海未「はい。私たちはこのままでは三日後……いえ、もう二日後ですね。二日後には映像に映されていた大切な人を失うかもしれない。それが引き金となって良からぬことを考える人が居てもおかしくないと思います」

果南「私たちの命じゃなくて私たちの大切な人の命を脅しに使うなんてほんとやり方が汚いよね」

海未「そこで私は昨晩考えたのです。この動機の提示者である小原鞠莉を捕らえてしまえばよいのではないかと」

真姫「はぁ……この前の二の舞になるっていうの?」

海未「ですが、このままでは二日後にはもっと悲惨な結果が目に見えているではありませんか。多少の強引な手段を使ってでも彼女を止めるべきです」

梨子「確かに……このまま何もしないでいるよりは、危険を冒してでも前に進まないと……」

この時、私の頭の中にはここに来た初日、鞠莉ちゃんが構えた短銃が火を噴く光景を思い出していた。
もし、あの時私が一歩間に合わなくて、それが大切な仲間である曜ちゃんに命中して、胸のあたりを真っ赤に血で染めて、どっと床に倒れて、そして――

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

>>1です
1スレで学級裁判まで終わらなそうなので
いっそしたらばで立て直そうと思います。

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。これを初めて聞いたとき、正直私には皮肉だなって思った。
私はたまに奇跡を起こす。
私が生まれたその日その時間、地球の反対側ブラジルでは5年に一度と言われるマグニチュード5相当の地震が起きた。
幼稚園の頃、商店街で初めて引いた福引では一等の温泉旅行が当たった。
小学生の頃、たまたま遊んでいた砂浜から新種の恐竜の化石を見つけた。
中学生の頃、修学旅行のバスが事故に遭ってクラスメイトが全員死んだとき、私は季節外れのインフルエンザで休んでいた。
私は親戚中から幸運だ、奇跡だなんてもて囃された。
でも、そのとき一度に沢山の友達を失った私は世界中の誰よりも不幸だと思った。

そして高校生になった私は今――

音ノ木坂学院の門の前に立っている。

音ノ木坂学院の門のまえにたっている。

音ノ木坂学院の門のまえにたって……い、る……?

―――――――――――
――――――――
―――――
――

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの~敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う~ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?

千歌「どう、少しは落ち着いた?」

曜「うん、だいぶ。ありがとう」

千歌「ううん、いいの」

曜「はぁ……私って本当にバカだ。一時の感情であんなことまで考えちゃうなんてさ」

千歌「それは……仕方ないよ。私も同じことを考えていたから」

千歌「……今ね、思い出していたの。昨日のこと。私の家の周りがデモみたいに取り囲まれて……。私もね、心配なんだ。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、家族のことが。たまらなく……」

曜「千歌ちゃん……もしかして」

千歌「あ、ううん。違うの! その、人を殺したりしてどうにかしようなんて全然考えてなくて。ただ、何かしなきゃって思っていても、何もできない自分に腹が立つって言うか」

千歌「穂乃果ちゃんは凄いよね。こんな絶望的な状況の中、前に進もうと一生懸命みんなを引っ張っていってくれる。今日だって結局私一人じゃ何も動けなかった。そんな私が……。悔しくって、情けなくって……」

曜「そんなの私だって同じだよ。ううん、私なんて超高校級なんて呼ばれているけれど、いざこんな状況になってみると本当に無力でちっぽけなんだって思い知らされて……。世間知らずだったなってちょっぴり反省してるんだ」

曜「それに比べて千歌ちゃんは強いなって思う。幸運って言う才能だけで得体の知れない恐怖に立ち向かって、そして、私の命を助けてくれた。あの時は本当にかっこよかった!」

曜ちゃんは真っ直ぐな眼差しで私のことを見つめている。その目に偽りはなかった。

「あ、おはよー。起きたんだね」

「少々寝すぎではないですか? 弛んでいる証拠です」

千歌「えへへ……ついつい。あ、自己紹介がまだだよね? 私は高海千歌。超高校級の幸運で音ノ木坂に入学したんだ!」

「へー、あなたが今年の幸運さんなんだね。私の名前は南ことりです♪ 超高校級のデザイナーとして日夜ファッションのお仕事をしています!」


超高校級のデザイナー『南ことり』


ことり「82、59、83……」

千歌「?」

ことり「ふふ、結構大きいんだね♪」

千歌「……!? なっ……そ、その数字って……!」

ことり「仕事柄スリーサイズが見えるんだ。頭の上に」

千歌「頭の上に!? 死神の眼!?」

ことり「うふふ、焦っちゃって可愛いな。ことりのおやつにしちゃいたいかも♪」

千歌「あ、あはは……」

「もう、冗談が過ぎますよ、ことり。……ごほん。私は園田海未と申します。超高校級の弓道部なんて呼ばれています。以後お見知りおきを」


超高校級の弓道部『園田海未』


千歌「へぇ、弓道の達人ってことですよね?」

海未「そんな達人だなんて……。弓年面壁の園田海未なんて呼ばれています」

千歌「おお、二つ名ってやつですね! かっこいいなぁ」

海未「大したことないですよ。誰かが現代の与一だなんて言ってましたが」

千歌「ほぇ~」

海未「心眼持ち、なんて大げさですよね? まあ、弓は心で引いていますがね」ドヤッ

千歌「……」

海未「弓聖「海未ちゃん、もういいと思うな♪」

海未「そ、そうですか? まあ、他にも色々二つ名がある私ですが、周りが勝手にそういうだけで私は嬉しくとも何とも思ってませんがね」

千歌「あ、あはは……それじゃあ私はこれで」

あの二人から微かに漂う闇のオーラが私にその場を去れと告げたよ!
さあ、気を取り直して行かなくちゃ!

曜「うーん……」

千歌「そんなに睨んでも透けたりしないよ?」

曜「分かっているけど。うーん……」

そして、ポツリと言った。

曜「……ジョーカー。そのカードはジョーカーかな。何となくだけど」

私の手元では薄気味悪い道化師があかんべーをしていた。

千歌「ね?」ピラッ

曜「うそ、まさか当たるなんて……」

千歌「当然だよ。だって、私は超高校級の幸運なんだもん」

千歌「私の奇跡って人に貸してあげられるんだ」ニヤリ

曜「……」ゴクリ

千歌「曜ちゃんにもちょっとだけ分けてあげる♪ 心配しないで、私の力できっとここから出させてあげる!」

いたずらっぽく微笑んで、私は曜ちゃんに小さくあかんべーをしてやった。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom