高鴨穏乃「憧と一緒に山登り」 (141)

九月某日

奈良県山中


穏乃「へーっくち!」

穏乃「うう……」ズズ

憧「なによ、風邪?」

穏乃「うん……昨日から風邪っぽくて、クシャミと鼻水が……」

憧「よくそんなんで山登りに誘ったわね」

穏乃「だって家でじっとしてたら余計風邪が悪化するよ」

穏乃「山の中を駆け巡ったほうが、元気になる!」

憧「はいはい」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1483233356

憧「それにしても、雲行きが怪しくなってきたかな」

穏乃「うーん。またこの前みたいに雨が降るかも」

憧「そうならい内に、早く下山しよ……」

憧「……」スンスン

穏乃「どしたの憧」

憧「なんか……変な匂いがしない?」

穏乃「うーん、鼻がつまっててわかんない……」

憧「こっちの方から匂いが……」

憧「……行かなきゃ」フラフラ

穏乃「あ、待ってよ!憧!」



……






穏乃「はぁ……はぁ……」

穏乃(おかしい……)

穏乃(山の中なら私の方が慣れてるはずなのに、憧に全然追いつけない……)

憧「……」タッタッタ

穏乃(まるで、この辺りを熟知してるような走り方……)

穏乃(見失わないので精一杯……)

穏乃「……っと、あそこにあるのは……洋館?」

憧「……」スタスタ

穏乃「あ……待てよ憧!」






ギイイイィィィィ






穏乃「……!」

穏乃(洋館の中に入って行った……?)

穏乃(いったい、この屋敷は……)

穏乃「うわっ……!」

穏乃「なんだ……この庭一面に咲いてる、桃色のヒトデみたいな花は……」

穏乃「綺麗……なんだろうけど、なんか色が毒々しいというか……」

穏乃「まるで……アレのような……」

穏乃「……」

穏乃「よくわかんないけど、嫌な予感がする」

穏乃「憧をこの館から連れ出さないと!」






ギイイイィィィ





.

玄関


穏乃「うっ……埃っぽい……」

穏乃「誰も住んでないのかな……」

憧「……」フラフラ

穏乃「憧っ!」



バタン



穏乃「正面にある大きな扉に入って行った……」

穏乃「どうしちゃったんだよ、憧……」



1.正面の扉に入る
2.この部屋を調べる

安価下

穏乃「んん?」

穏乃「よくみたら、玄関の左にタヌキの像が飾ってある」

穏乃「右側は……台座しかないや」

穏乃「ここにも何か像が飾ってあったのかな?」

穏乃「って、タヌキを眺めてる場合じゃない!」

穏乃「早く正面の扉に入って憧に追いつかないと!」ガチャ



食堂


穏乃「おっきいテーブル……ここは食堂かな?」

穏乃「部屋の奥に扉が……きっと、憧はあの扉の先に……」



ガチャガチャ



穏乃「うーっ。鍵がかかってる……」

穏乃「……ん?」

穏乃「なんだろ、扉の横にパネルみたいなのがある」

穏乃「パスワードを入れれば開く……のか?」

穏乃「下に書いてあるのはパスワードのヒントかな」



『は3L
 ら1
 た1R
 か2』



穏乃「???」



パスワードは?
正解のレスがでればストーリーが進みます

穏乃「わっかんなーい!」

穏乃「こういう暗号は憧の方が得意そうなのに……うう……」

穏乃「全部あ段だから、それぞれの行の何番目かの文字。って意味だと思うけど……」

穏乃「LとRは一体なんなんだよ……」

穏乃「L、R……エル、アール……える、あーる……」

穏乃「……」

穏乃「わかった!」

穏乃「それぞれ左と右なんだ!」

穏乃「『は3L』は、は行3段目の文字の左、つまり『む』」

穏乃「『ら1』は、ら行1段目の文字、『ら』」

穏乃「『た1R』は、た行1段目の文字の右、『さ』」

穏乃「『か2』は、か行2段目の文字、『き』」

穏乃「つまりパスワードは『むらさき』だ!」



ガチャッ



穏乃「やった、開いた!」

穏乃「ま、私が本気を出せばこんなのヨユーヨユー」

穏乃「さて、扉の先には、と」ガチャ



厨房


穏乃「ここは……厨房かな」

穏乃「左右に扉があるけど……」ガチャ

穏乃「廊下が続いててその先にも扉か……完全に見失っちゃったな」

穏乃「とにかく、早く憧を見つけよう!」ぐー

穏乃「……」ぐー

穏乃「……その前に冷蔵庫を調べよっと!」

穏乃「冷蔵庫の中に探索の手がかりになるものがあるかもしれないもんね」

穏乃「三尋木プロだってこの前の心霊特番で冷蔵庫漁ってたし」ガパッ

穏乃「うわ……中は空っぽ。卵一個しかないや」

穏乃「……あれ?この卵、顔が描いてあって手足がついてる」



[ハンプティ・ダンプティ]を手に入れた!
小さな卵に顔が描かれて手足がついた人形
振るとカラカラという音がする

.

穏乃「あと他に役に立ちそうなものは……」

穏乃「机の上に置いてあるこれかな」


[館の地図]を手に入れた!
[書斎の鍵]を手に入れた!

.

[玄関]
[食堂]
[厨房]
[中庭]
[物置]
[書斎]
[主人の部屋]
[人形の間]

穏乃「なるほど、この館で行けるのはこれだけだな」

穏乃「さて、どうしよう」


1.移動する(>>15から行き先を選択)
2.この部屋を調べる
3.道具を使う
[ハンプティ・ダンプティ]

安価下

穏乃「あれ、こんなとこにキツネの置物がある」

穏乃「玄関のタヌキの置物と同じ大きさだし、RPG的展開なら、玄関にこれを並べれば何か起きるかも」


[キツネの置物]を手に入れた!


穏乃「うっ……重い……」

穏乃「持ち上げれるけど……運べ……な……さ……そう……」

穏乃「っぷは!無理!」


[キツネの置物]を元に戻した!



1.移動する(>>15から行き先を選択)
2.道具を使う
[ハンプティ・ダンプティ]


安価下

穏乃「不思議だな」

穏乃「この厨房、玄関や食堂みたいに埃だらけなのに」

穏乃「飾ってある花だけは瑞々し咲いてる」

穏乃「綺麗な花……うわぁ!蜂がとまってる!」

穏乃「……って、あれ?この蜂全然動かない」

穏乃「よく見たらこれ、蜂の形をした花弁だ」

穏乃「不思議だなー」



1.移動する(>>15から行き先を選択)
2.道具を使う
[ハンプティ・ダンプティ]


安価下

中庭


穏乃「うわぁ……庭に咲いてたのと同じ、ヒトデみたいな花が咲いてる」

穏乃「うーん、宥さんならこれがなんの花かわかるのかな」

穏乃「……んん?」

穏乃「なんだろ、庭の隅っこにマンホールみたいな蓋がある」

穏乃「ちょっと開けてみよ」ズズズ

穏乃「これは……なんだろ、地下倉庫かな?」

穏乃「でも降りれそうにないなぁ……」

穏乃「ロープみたいなものがあれば降りれそうなんだけど」



1.移動する(>>15から行き先を選択)
2.この部屋を調べる
3.道具を使う
[ハンプティ・ダンプティ]


安価下

穏乃「ちょっと写真に撮って宥さんにメール送ろ」パシャ



from:高鴨穏乃
to:宥さん

添付ファイル:1件

件名:ちょっと聞きたいんですけど
本文:この花の名前わかりませんか?わかったら教えてください
   そういえば今月のシノハユ読みましたか?与那嶺さんが出てきますよ!



穏乃「これでよし、と」



1.移動する(>>15から行き先を選択)
2.道具を使う
[ハンプティ・ダンプティ]


安価下

物置の前


穏乃「うーん、鍵がかかってる」ガチャガチャ

穏乃「物置にならキツネの置物を運ぶ台車や地下倉庫に降りるためのロープが見つかると思ったんだけどなぁ」



1.移動する(>>15から行き先を選択)
2.道具を使う
[ハンプティ・ダンプティ]


安価下

書斎


穏乃「ガチャりことな」ガチャ

穏乃「うわぁ……本がいっぱい」

穏乃「並べられてるのは、美術史や建築史の本や画集ばっかり……頭痛くなりそう」

穏乃「漫画とか読まない人なのかな」

穏乃「あ、テーブルの上に人形が置いてある」



[クルミ割り人形]を手に入れた!
胸まで顎が下がってる、頭でっかちな兵士の人形
口の中に物を入れると割ることができる



1.移動する(>>15から行き先を選択)
2.この部屋を調べる
3.道具を使う
[ハンプティ・ダンプティ]
[クルミ割り人形]


安価下

人形の間の前


穏乃「だめだ、開かないや」

穏乃「それにしても人形の間かぁ」

穏乃「いったい何があるんだろ」



1.移動する(>>15から行き先を選択)
2.道具を使う
[ハンプティ・ダンプティ]
[クルミ割り人形]


安価下

書斎


穏乃「うー……本ばっか並んでる光景を見るとクラクラする……」

穏乃「そういえば玄さんの部屋の本棚には、隠し扉の中におもち本コレクションがあったけど、この部屋にもあるのかな」



1.移動する(>>15から行き先を選択)
2.この部屋を調べる
3.道具を使う
[ハンプティ・ダンプティ]
[クルミ割り人形]


安価下

穏乃「あれ、なんか一冊だけおかしな本がある」



[催眠術について]
催眠術とは対象の視覚、聴覚、嗅覚のいずれかになんらかの働きをかける事で陥らせる事が出来る
しかし簡単な催眠状態なら解除の方法は簡単である
強烈な光を対象の目に浴びせるか、甲高い音を聞かせれば良い
一瞬のうちに強烈な刺激を受けると、正気に戻るのだ



穏乃「へー」

穏乃(そういえば憧は、変な匂いがする。って言ってからおかしくなった)

穏乃(その匂いが、憧を催眠状態にしたのかな?)



1.移動する(>>15から行き先を選択)
2.道具を使う
[ハンプティ・ダンプティ]
[クルミ割り人形]


安価下

主人の部屋の前


穏乃「だめだ、開かない」

穏乃「そういえば、この地図を見る限り主人の部屋は人形の間より狭いんだ」

穏乃「まるで……人形の方が、この部屋の主のような……」



1.移動する(>>15から行き先を選択)
2.道具を使う
[ハンプティ・ダンプティ]
[クルミ割り人形]


安価下

物置の前


穏乃「相変わらず鍵がかかってる」

穏乃「そういえば冷蔵庫の前は空っぽだったけど、物置にも物は残ってるのかな」



1.移動する(>>15から行き先を選択)
2.道具を使う
[ハンプティ・ダンプティ]
[クルミ割り人形]


安価下

穏乃「このハンプティ・ダンプティ、中に何かあるっぽいんだよなぁ」カラコロ

穏乃「頑張って割れば取り出せそうなんだけど……硬くて素手じゃ割れなさそう」


1.移動する(>>15から行き先を選択)
2.道具を使う
[ハンプティ・ダンプティ]
[クルミ割り人形]


安価下

人形の間の前


穏乃「相変わらず開かない」

穏乃「うーん、ほとんどの場所を回ったけど鍵がかかってて入れそうにないとこばっかだな」



1.移動する(>>15から行き先を選択)
2.道具を使う
[ハンプティ・ダンプティ]
[クルミ割り人形]


安価下

穏乃「そういえばクルミ割り人形って絵本で読んだ事はあるけど、使った事ないんだよなぁ」

穏乃「確か、この口の中にクルミを入れれば割ってくれるんだっけ」



※道具を使う場合は使う道具を指定してください
 なお、複数選択も可です



1.移動する(>>15から行き先を選択)
2.道具を使う
[ハンプティ・ダンプティ]
[クルミ割り人形]


安価下



穏乃「このハンプティ・ダンプティ、クルミ割り人形で割れないかな」



バキッ



穏乃「やった、壊れた!」


[ハンプティ・ダンプティ]を破棄した!


穏乃「中に入ってるのは……鍵だ!」


[物置の鍵]を手に入れた!


穏乃「んん?」

穏乃「今気づいたけど、このクルミ割り人形……上顎の奥に何か貼り付けてあるある」

穏乃「うーん……指が届かない……」



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2.道具を使う
[クルミ割り人形]


安価下

物置


穏乃「うっ……埃っぽい……」

穏乃「いろんな道具があるけど、どれも錆びてて使えそうにないなぁ」

穏乃「うーん、何か役に立ちそうなものは……」

穏乃「あ、これは良さげだ!」


[トロイの木馬]を手に入れた!
背中が観音開きに開いて中に物を収納できる木馬
4本の足にはキャスターがついており、物を運搬できる



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2.この部屋を調べる
3.道具を使う
[クルミ割り人形]
[トロイの木馬]


安価下

穏乃「……んん?」

穏乃「よく見たら、園芸用の道具が置いてない」

穏乃「ってことは……表の庭と中庭のあの花は、なんの手入れもされずにどんどん咲いてる。って事なんだ」




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2.道具を使う
[クルミ割り人形]
[トロイの木馬]


安価下

厨房


穏乃「このトロイの木馬なら、キツネの像も運べそうだ」


[キツネの像]を手に入れた!



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2.道具を使う
[クルミ割り人形]
[トロイの木馬]
[キツネの像]


安価下

玄関


穏乃「このタヌキの置物の向かいの台座に、キツネの置物を置いて、と」


[狐の置物]を置いた!



カチャ



穏乃「んん!?」

穏乃「今、振り子時計から音がしたような……」

穏乃「あ!振り子時計の下の引き出しが開いてる!」

穏乃「中にあるのは……人形だ」


[アイビー・ドール]を手に入れた!
丈夫なツタを編み込んで作られた人形



1.移動する(>>15から行き先を選択)
2.この部屋を調べる
3.道具を使う
[クルミ割り人形]
[トロイの木馬]
[アイビー・ドール]


安価下


中庭


穏乃「……」

穏乃「今気づいたけど、この中庭にけっこうハエがたかってる……」

穏乃「どこかに死体でも埋まってるのかな」



1.移動する(>>15から行き先を選択)
2.道具を使う
[クルミ割り人形]
[トロイの木馬]
[アイビー・ドール]


安価下


主人の部屋の前


穏乃「開かないなー」

穏乃「それにしても、他に誰か住む部屋は無いみたいだけど」

穏乃「一人でこんなおっきな屋敷に住んでて、寂しく無いのかな」



1.移動する(>>15から行き先を選択)
2.道具を使う
[クルミ割り人形]
[トロイの木馬]
[アイビー・ドール]


安価下


穏乃「んん?」

穏乃「この人形、解けそうだ」シュルシュル

穏乃「おお、一本の長いツタになった!」



1.移動する(>>15から行き先を選択)
2.道具を使う
[クルミ割り人形]
[トロイの木馬]
[アイビー・ドール]


安価下


中庭


穏乃「このアイビー・ドールを解いてできたツタ」

穏乃「これで地下倉庫に降りることができる!」


……






穏乃「んしょ、んしょ」

穏乃「よし……あと少しで、地面に届……」



ぶちっ



穏乃「あ」



ドッシーン!



穏乃「にぎゃあ!」

穏乃「痛っ……ツタが切れて落ちた……」

穏乃「お尻が痛い……」ヒリヒリ

穏乃「うぅ……」

穏乃「……」

穏乃「あーっ!!なんか腹立ってきた!」

穏乃「なんで私がこんな目に遭わなきゃいけないんだよ!」

穏乃「もともと憧が勝手におかしくなってこの屋敷に入ってったのが原因なのにさ!私がこんな痛い思いして!」

穏乃「もう憧を置いて帰ってやる!」



1.憧を置いて帰る
2.憧を置いて帰らない


安価下

穏乃「もう憧なんて知らない!」


……







私はそのまま館を出て、家に帰った


周りには、山を下りてから憧と別れた。と言っておいた



憧は町中で行方不明になった。とされた



その後も私は何食わぬ顔で学校生活を送った


けれど……胸にぽっかりと穴が空いたような気分だ


麻雀をしても満たされない


山を登っても寂しさが募る


隣にあいつがいない


すぐ側に、大好きな幼馴染がいない






私はーーーーーーどうしてあそこで、あんな選択をしてしまったんだろうか





BAD END


.

コンティニュー
>>72で2を選択


穏乃「憧を……置いて……」



穏乃『なーんか結局……放課後すら憧と遊ばなくなっちゃったな』



穏乃「……」



憧『あたしも、この変な感情をぶつけるなら、しずがちょうどいいわ』



穏乃「……」






憧『まずひとり!ここにいる…っ!!』






穏乃「……嫌だ」

穏乃「嫌だ嫌だ!」

穏乃「私はもう……憧と離れ離れになりたくない!」

穏乃「待ってろよ憧!」

穏乃「今私が、助けに行くからな!」

穏乃「さて、と。とりあえずこれはもう使えそうにないや」


[アイビー・ドール]を破棄した!


穏乃「落ちた時はどうしようかと思ってたけど……穴の中には普通に梯子はあるし、上に戻れそうだな」

穏乃「他に役に立ちそうなのものは……この落ちてる鍵かな」


[主人の部屋の鍵]を手に入れた!



1.移動する(>>15から行き先を選択)
2.この部屋を調べる
3.道具を使う
[クルミ割り人形]
[トロイの木馬]


安価下



主人の部屋


穏乃「ガチャりことな」ガチャ

穏乃「ここが主人の部屋かぁ」

穏乃「本棚に机、卓上電話、ワインセラー……」

穏乃「なんか偉そうな部屋だけど……気になるのは扉の左右に置かれたこの像かな」

穏乃「片方が牛の頭をした人間の像で、もう片方が頭のない人間の像か……不気味だな」

穏乃「確かこの牛の頭の人間は、前に漫画で読んだ気がする」

穏乃「地獄で亡者を責める獄卒の、牛頭(ごず)だっけ」

穏乃「もう一体いた気がするんだけど……うーん、なんだったかな」



1.移動する(>>15から行き先を選択)
2.この部屋を調べる
3.道具を使う
[クルミ割り人形]
[トロイの木馬]


安価下


穏乃「机の上になんかある」

穏乃「これは……日記かな?」






ついにコレクターの間で有名なあの人形を手に入れた


その名も[スタペリア人形]


ただの人形とは一線を画す、惚れ惚れとする美しさだ


かつて何人もの所有者が、この人形を奪い合いあったという逸話がある


スタペリア人形を巡り、血みどろの惨劇が起こったことも何度もあったというが、この人形を見れば納得だ


確かに正気を失ってしまうような美しさを持っている



この人形は絶対に誰にも渡さない



私の館で大切に保管しておく



例え私が死んだとしても、決してこの館から出さない






穏乃「スタペリア人形……」



1.移動する(>>15から行き先を選択)
2.道具を使う
[クルミ割り人形]
[トロイの木馬]


安価下


穏乃「確か……牛頭の相方は、馬の首をした馬頭(めず)だったはず」

穏乃「さっきの玄関みたいに、馬頭と牛頭を揃えればいいのかな」

穏乃「馬の首かぁ……」

穏乃「……」

穏乃「このトロイの木馬の首、取れないかな」グリグリ



カパッ



穏乃「やった!外れ……」



ガッシャーン



穏乃「うわぁ!首を外したら胴体がバラバラになった!」


[トロイの木馬]を破棄した!

.

穏乃「この馬の首を、首のない像に嵌めれば……」

穏乃「できた!牛頭と馬頭!」



パカッ



穏乃「んん?」

穏乃「牛の口が開いた」

穏乃「中にあるのは……また人形だ」


[ロウ人形]を手に入れた!
蝋で作られた人形。ツルツルしてて不気味



1.移動する(>>15から行き先を選択)
2.道具を使う
[クルミ割り人形]
[ロウ人形]


安価下





人形の間の前


穏乃「あれ?」

穏乃「よく見たらこの扉……鍵がない」

穏乃「てことは……食堂みたいに扉の横にあるこのパネルにパスワードを打ち込むのかな」

穏乃「でも……パネルは蓋が閉まってて鍵がかかってる……」


1.移動する(>>15から行き先を選択)
2.道具を使う
[クルミ割り人形]
[ロウ人形]


安価下

穏乃「ツルツルして不気味だなぁ」

穏乃「オカッパ頭で灼さんみたい」

穏乃「それにしても……ロウだけなのにちょっと重いなこの人形」



1.移動する(>>15から行き先を選択)
2.道具を使う
[クルミ割り人形]
[ロウ人形]


安価下

穏乃「このロウ人形の重さ……中に何か入ってるのかな」

穏乃「クルミ割り人形で割れば、中身が……」がっかっ

穏乃「……ダメだ。そもそもクルミ割り人形の口の中に入らない」


1.移動する(>>15から行き先を選択)
2.道具を使う
[クルミ割り人形]
[ロウ人形]


安価下

中庭


穏乃「あ、宥さんからメールが返ってきてる」



from:宥さん
to:高鴨穏乃

件名:Re
本文:ごめんね、この花の事はわかんない
   あとネタバレしないで(>人<;)



穏乃「うーん。宥さんでもわかんないのか」

1.移動する(>>15から行き先を選択)
2.道具を使う
[クルミ割り人形]
[ロウ人形]


安価下

玄関


穏乃「うーん」

穏乃「ここにはいつぞやのように暖炉があったりはしなんだ」

穏乃「もし暖炉があれば……」


1.移動する(>>15から行き先を選択)
2.道具を使う
[クルミ割り人形]
[ロウ人形]


安価下

厨房


穏乃「うう……秋に入ったばっかとはいえちょっと寒い……」

穏乃「薪は置いてあるし、カマドに火をつけてちょっと暖をとろっと」


シュボッ


穏乃「ああー……あったかい……」



1.移動する(>>15から行き先を選択)
2.道具を使う
[クルミ割り人形]
[ロウ人形]


安価下

穏乃「そうだ、このロウ人形をカマドの前に置いたら溶けないかな」


……






穏乃「やった、溶けた!」


[ロウ人形]を破棄した!


穏乃「中にあるのは……なんだ、ただの鉄球か」


[鉄球]を手に入れた!
小さな鉄球。とても硬くて重い。ただそれだけ



1.移動する(>>15から行き先を選択)
2.道具を使う
[クルミ割り人形]
[鉄球]


安価下

[人形の間の前]


穏乃「この横のパネルの蓋を開けて、パスワードか何かを入れないと開きそうにないんだよなぁ」

穏乃「パネルの蓋の鍵だから、そんなおっきな鍵じゃないと思うんだけど……」


1.移動する(>>15から行き先を選択)
2.道具を使う
[クルミ割り人形]
[鉄球]


安価下

穏乃「クルミ割り人形に鉄球をセットして、と……」


バキッ


穏乃「あ……噛みきれずに頭が外れちゃった……」

穏乃「でもこれで、上顎の鍵が取れるようになった!」


[クルミ割り人形]を破棄した!
[人形の間の鍵]を手に入れた!


1.移動する(>>15から行き先を選択)
2.道具を使う
[鉄球]


安価下

人形の間の前


穏乃「ガチャりことな」ガチャ

穏乃「よし、これでパネルの蓋が開いた」

穏乃「中にあるのは……沢山のボタン?」

穏乃「トランプのマークに数字がついたボタンが並んでる」

穏乃「えーっと、ハート、クローバー、スペード、ダイヤにそれぞれ1から13まであって……全部で52個!?」

穏乃「どうしよう……適当に押してみようかな」

穏乃「でも適当に押して開くんなら鍵の意味ないから、外したらなんかあるだろうし……」

穏乃「ヒントは……ボタンの上に描いてある、生首の並んだ絵……」

穏乃「……あれ?この絵、よく見たら文字も書いてある」






『Mement Mori』






穏乃「メメントモリ……」

穏乃「確か、昔読んだ漫画にでてきた言葉だったはず……えーと、確か意味は……」



穏乃「『死を思い出せ』」



穏乃「死……?この館で死んだものって、一体……」



どのボタンを押す?
スペードの9。のようにトランプのマークと数字を指定
正解のレスがでればストーリーが進みます

穏乃「この館で、このまで来るのに死んでいった人形達」

穏乃「ハンプティ・ダンプティ」

穏乃「アイビー・ドール」

穏乃「トロイの木馬」

穏乃「ロウ人形」

穏乃「クルミ割り人形」


穏乃「それぞれの生首、頭……頭文字を並べると……」



ハ・ア・ト・ロ・ク



穏乃「つまり、ハートの6だ!」ポチッ



カチャ



穏乃「!」

穏乃「鍵が開いた!」

人形の間


穏乃「うわぁ……凄い……」






部屋の両壁に敷き詰められた棚には大量の人形が鎮座し、ガラスで覆われている


床は足が沈むほど毛の長い真っ赤な絨毯


天井には豪華なシャンデリア


あきらかに主人の部屋より立派な部屋


そして、この部屋の主はーーーーーー部屋の奥に佇んでいる

.



火のついた燭台が乗った、机と椅子


その椅子に座る……一体の人形






派手な橙色のシャツに緑色のリボン



毒々しい紫色のドレス



雪のような真っ白な肌



血溜まりのような真紅の瞳



ウェーブした腰まで届く髪の色は、桃色から枯れ草色へとグラデーションがかかっている


見る者を蠱惑へと誘う、食虫植物のようなデザインの人形





.

穏乃「これが……スタペリア人形」






「なんだ、来ちゃったんだ」






穏乃「……!」


憧「ふふっ」


穏乃「憧……!」

穏乃「こんなとこで何してんだよ」

穏乃「ほら、早くここから出よう!」


憧「……」


憧「……嫌よ」


穏乃「え……?」


憧「しずにはわからないの?」


憧「この人形の素晴らしさが」


穏乃「憧……?」


憧「私はここに残る」


憧「この人形から離れるなんて考えられない」



憧「だからーーーーーー邪魔しないでッ!」



穏乃(まずい……憧は完全に正気を失ってる)

穏乃(この人形に魅せられてるんだ!)


憧「私の邪魔をするなら……しず」


憧「あんただって……」


穏乃(なんとか正気に戻さないと!)

穏乃(私の手元にあるのは、さっきの鉄球だけ)

穏乃(これを何かに投げつけるしかできない)


鉄球を何に投げる?

1.人形の棚
2.シャンデリア
3.机
4.スタペリア人形


安価下

穏乃(催眠状態を解除するには、強烈な光が甲高い音を浴びせればいいって書いてあった)

穏乃(あの人形棚のガラスケースなら……!)ぶんっ






ガッシャァァァンッ!






憧「……!」ハッ

憧「あれ……私、今までなにを……」

穏乃「あこ!すぐに鼻をつまんで!」

憧「しず!?一体なにを……」

穏乃「いいから早く!匂いをかいじゃダメ!」

憧「え?う、うん……」むんず

穏乃「早くこの館を出よう!」



……





奈良県 町中


穏乃「はぁ……はぁ……ここまでこれば……」

憧「しず、一体何があったの?」

穏乃(私があんなけ苦労したのに、なんも知らない顔されると若干腹立つな……)

憧「???」

穏乃「実は……」


……






穏乃「というわけで私が奮闘して、人形を操って植物の化け物を倒して憧を助けたんだよ」

憧「そっか……そんな事が……」

憧「……」

穏乃(あ……)

穏乃(まずい……あんな怖い体験したんなら、もう山に登りたくないって言うかもしれない)

穏乃(話を盛らなきゃよかった……どうしよう……)

憧「それにしても、そんな事がおこるもんなのねー」

憧「ありがとね、しず。この借りはいつか返すわ」

穏乃「え……?」

憧「それじゃあ、次はいつ山登り行こっか」

穏乃「あこ……怖くないの?」

穏乃「山に登ったら……またあんな事が起きるかもしれないんだよ?」

憧「そんなファンタジーな事はそうそう起きないと思うけど……」

憧「でも、大丈夫」

憧「だって……もしまた私が危険な目に遭っても」






憧「しずが、私を助けてくれるんでしょう?」






穏乃「憧……」






穏乃「まっかせてよ、憧!」






HAPPY END

.

某月某日

東京 花屋の前


慧宇「ん?」

明華「どうしたんですか、ハオ」

慧宇「なんでしょう、この花は」

慧宇「変な匂いがするし、ヒトデみたいな形のピンク色の花弁で、まるで……」

慧宇「まるでーーーーーー肉のような色合いの花」

明華「それは、スタペリアの花ですね」

慧宇「スタペリア?」

明華「アフリカに咲く植物ですよ」

明華「花が蜜の香りでミツバチを誘い利用して受粉するように」

明華「この花もとある匂いを発して、とある虫を利用して受粉するんです」

慧宇「とある匂いとある虫?」

慧宇「なんですかそれは」

明華「それはーーーーーー」



明華「屍肉の匂いとハエです」



慧宇「し、屍肉……!?」

明華「ええ」

明華「スタペリアは屍肉の匂いを発し、屍肉の色合いをした花弁を咲かせることで、ハエを誘い出すんです」

明華「そして、そのハエを利用して受粉するんです」

慧宇「哦……」

慧宇「それにしても明華、この花についてやけに詳しいですね」

明華「……フランスにいた頃に、私の家の隣に住んでいた7つ下の女の子に聞いたんです」

慧宇「へぇ」

明華「彼女の祖母は人形師で……造形師もしてたから、指輪の細工もしていたらしいけれど」

明華「そのお婆さんが作った人形に、[スタペリア人形]というのものがあったらしいんです」

慧宇「この花と同じ名前ですね」

明華「えぇ。その人形は、彼女が亡くなる前に作り上げた最後の作品」

明華「色んな人達がこの人形に群がい、惚れ込む事を願って作り出したらしいんです」

慧宇「なるほど、それでそんな名前を……」

明華「いろんな人の手を渡り歩いて、今はどこにあるのかわかりませんが……」



明華「その人形は、きっと今もどこかで誰かを魅了しているのかもしれませんね」



もいっこカンッ!


これで終わりです


一年前に似たようなスレを立てたのですが、その時に穏乃が空気になってしまったので、今回は主人公になってもらいました

ちなみに当初の主人公は、竜華の予定でした
竜華がこの屋敷で[人形遣いの指輪]を手に入れる事で、枕神怜ちゃんが人形に憑依できるようになり、
色んな人形を操作する事で攻略していく。という流れにする予定だったのですが、さすがに怜ちゃんが人間離れし過ぎてしまいどうかと思いやめました

最後にまでお付き合いしていただき、本当にありがとうございました


面白かった


次は成香とユキのやつかな

しず主人公のものがツチノコより先に出来たのね 新年早々あけおめ乙
今回は一本道というかルートを意識して書かれているように見えるけどその分最後の選択肢3つがBADENDルート?


怜ちゃん云々は原作からして既に人間離れしてるし…

>>126
予定(実行するとは言ってない)
常に気分次第で作りたいものを作ってるので、それより先に作りたいのがでればどんどん後になります

>>128
あけましておめでとうございます
人形が壊れる順番があるので、どうしても自由度を制限しました
最後他3つはバッドエンドです。簡単に考えてるだけで書き溜めはしていないので、想像に任せます

エミリアのばあさんが斑気義隆じみてきた 過去作読みに行くと怜ちゃんptが地味に気になる

今回は特別に、前回のノーコンティニュー報酬として30末原ptを進呈して、それを消費して公開します
ちなみに前々回は怜ちゃんヒントを一回も使わずにクリアしたので、25怜ちゃんptが進呈されました。
100pt貯まると清水谷竜華が操作キャラで選べるようになります

と以前にあるからホラー回でノーヒントをめざしたい

乙ー
このシリーズは大好きなんで次回作も楽しみにしています

>>125>>135
ありがとうございます!とても励みになります!

>>129
枕神は面食らいました……ゴケツの大将戦でカムイとスタンドバトルでもするんですかね

>>134
斑気義隆とかエミリア・ナイトメアとか、過去作のオリキャラを覚えて貰えるのはすごく嬉しいです
怜ちゃんポイントはすでに100pt溜まってます。その結果、『清水谷竜華「夢の中の洋館」』が生まれました

言い忘れた事の補足


>>13の「三尋木プロだって~」のくだりは拙作の『三尋木咏「テレビにでたい」』の事です

>>20の花はランの一種である『オフリス属』です。雌蜂の姿に擬態して雄蜂を誘い交尾を利用して受粉します

>>65でハエがたかっているのはスタペリアの花があるため。死体が埋まってる云々は穏乃の妄言(ミスリード)

>ネタバレしないで
ごめんなさい

>>93の「いつぞやのように暖炉があったりはしないんだ」は、一年前立てた拙作『憧「しずと一緒に山登り」』で誰も訪れないはずの洋館で玄関ホールの暖炉に火が煌々と燃えてた時のこと

【エミリア・ナイトメア】
フランス人の少女。享年10才
ヨーロッパ圏の名に英語の性に日本語を話す国籍フランス人という、雀明華並にナニ人かわからない少女
実際に明華がフランスにいた頃に隣に住んでいた。という設定
しかしインハイの前に両親と共に交通事故に遭い、亡くなる
だが彼女は大学教授だった父親の影響で、生前から自他問わず夢を操る技術を持っていた
そのおかげで死後は他人の夢に寄生する亡霊、というか半霊半妖となり、清水谷竜華の夢に寄生する
竜華の夢の中で生前自分が暮らしていた家を創り出し、竜華を地下牢に閉じ込めていた
しかし眠っている竜華に膝枕してもらったまま眠った怜が、枕神怜ちゃんの姿で竜華の夢の中に入り込み、二人に館を攻略される
そして[退魔の指輪]を装備した竜華の力を得た怜ちゃんのパワーにより、エミリアは退治される
……ここまで説明すると、最初から最後までなんか凄いトンデモ展開な感じがしてきた
ちなみに作中でも語られている通り、退魔の指輪はエミリアによって一度破壊されている
復元したものの、その力は半減していたため、エミリアを消滅させるには至っていない
『人の夢から夢に移動する能力』と『寄生した相手に任意の夢を見せる能力』を失っただけで、実はまだ竜華の中で復活の時を伺っている
明華の事はまだ慕っており、そのうち会いに行ければいいと思ってた矢先、退治された
外見はフランス人美少女が志々雄真実みたいに包帯グルグル巻きにした感じ

【スタペリア人形】
再登場させる気は微塵もないが、ついでに説明しておく
もともとこの話を思いついたのはvipの咲スレで、《捕食植物ドラゴスタペリア》の説明文の「華竜」が「竜華」に見えた。という話題を見た時
スタペリアの生態が凄く琴線に触れたので作った。当初の主人公が竜華の予定だったのもそのため
自分のデッキは【ギミック・パペット捕食植物】なので、ドラゴスタペリアさんはお気に入りのモンスターです。実際のデュエルでよく役に立ってくれてます
服のカラーリングはバットマンのジョーカーを意識したもの
ジョーカーはダークナイトでは緑色のベストを着ているが、他作品では橙色のシャツをよく着ている
製作者はエミリアちゃんの祖母。最後の作品となるスタペリア人形に、みんなから愛される願いをかけたが、人を魅了する願いは人を蠱惑する呪いとなった
この人形から漂っているのはスタペリアの花の匂いではなく、この人形を巡り死んでいった者たちの死臭
憧ちゃんを誘ったのはスタペリアの花の香りか、人形の呪いか、持ち主の怨念かは想像に任せる
名前は[スタペリア人形]にするか[スタペリア・ドール]にするか3日くらい悩んだ
外見は聖白蓮の髪の色を桃色と枯れ草色にして、服の色を白→橙、黒→紫にした感じ

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