男「死ぬ直前に過去に戻る能力なのか」???「君はここが初めてかな?」 (14)


先に言っとく。プラウザバック推奨。


???「正しく言うと過去と『ほぼ』同じパラレルワールドへ若返って行くんだけどね。一応記憶の保持は基本的に選択制になってる。後ここに来ると今までの人生の振り返りを出来るよ」

男「んお、じゃあ記憶持って過去に行けるのか?」

???「まぁあんまりおすすめしないけどねぇ。例えば君の今の記憶を0歳の子供の君に譲渡すると脳が爆散してすぐ死ぬし、10歳くらいの君に譲渡すると大体障害がでる」

男「ぐぬぬ」

???「まぁ戻らないでずっと1人でいるのもありっちゃありだけど孤独死できない孤独を味わいたいと思うほどのバカではないよね?まぁたまにそういうやついるけど」

男「ふむ」

???「んで、どうするのかい?戻る?ひとりでいる?」

男「……戻るか。11歳の3/18に戻れるかい?記憶は2つ、自身のサッカーの経験則だけ保持して、後は死ぬ前にここにくる事を覚えていることを保持してくれ。まぁ今の俺は22だしそれだけ持って過去に戻ってもパンクしないでしょ」

???「いいでしょう。じゃ、行くよ!」

男「おう!」

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こうしてこの世界からとある男が一人死んでいった。彼は投身自殺を試みるが即死できず、とある存在と取り引きして死んでいったことに気が付かず死んでいった。残された親は突然のことに悲しみにくれ、死んだも同然の廃人になったのだった。

男「過去に戻って前の人生で培った経験でプロスポーツ選手になった人生もあった」

男「中には世界最高峰のアスリートにもなったこともある人生もあった」

男「しかし満たされない」

我ながらめんどくさ

男「ある時俺は過去に戻る時女の子と付き合う方法を過去に持っていった」

男「最初はせいぜい普通の経験人数程度の人生だったが」

男「抱いた美女の数は100人を超えた人生もあった」

男「1000人以上と性交渉した人生もあった」

男「しかし満たされない」


男「ある時芸能人になるノウハウを過去に持っていった」

男「最初はほとんど何も出来ない惨めな人生だったが」

男「嵐を超えるグループのリーダーになった人生もあった」

男「大塚明〇並の名声を持った人生もあった」

男「しかし満たされない」


男「ある時普通にここに来る記憶以外を保持しないで人生を送った」

男「しかし満たされない」

男「……俺はどうすればいい?」


???「それは知らないよ」

男「俺はもう疲れたんだ」

???「そんな事言われても」

男「満たされない人生しか送れない」

???「んじゃ、1度死んだ後の君の全てを振り返ってみる?」

男「えっ?」

???「これは君の母親と父親の反応。今までの全ての人生で君は2~30代で死んでるけど」

???「大体親御さんはその後ろくなことになってないね。後追い自殺か約60%、鬱病とか精神を病むのが約80%。無関心が0%。いい親御さんだね」

???「で、奥さんが出来ていた時嫁さんが再婚するのが0%、後追い自殺が20%、精神を病むのが80%。いい奥さん作ってるね」

???「お子さんは……おお、やさぐれるか愛情障害を持つことになるか、またまたグレてることもあるのか」


???「君は過去に戻るのに何人の人を不幸にしてんのかねぇ」

男「あ……あぁ……」

???「自分が幸せになる道を探すためにねぇ……」

男「ぅ……」

???「これは君も今すぐ消えるしかないでしょ!こんなに人を不幸にしてるんだしさ?」

男「お……俺は……」

???「んじゃ、今から君はこっちに来ようか。ま、地獄もそんなにキツくないから」

男「た…助けて」

???「そんな事言われてもねぇ……元々それが僕の仕事だから。僕もいつか君のところに行くよ」

男「ううううううわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


死後の世界へようこそ


さて、これで終わりだが最後にひとつ。もしこれを読んでくれた方で都内のおすすめの精神科、心療内科があれば教えてくれ。

頼む。

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