元ラブライバー「ついにこの日が来たか……」 (48)

これは、ある一人のラブライバーだった男のお話です。

ある日のこと____、


元ラブライバー(以下元ラブ)「よっし、ついにこの日が来たぞ!!」

元ラブ「俺は今までラブライバーとして体たらくな日々ばかり過ごして来た……。ろくに仕事もせず勉強もせず、ラブライバーと化して同じラブライバーの連中と社会に迷惑ばかりかけてきた」

元ラブ「ラブライブのキャラの家のモデルになった和菓子屋襲撃したり、近くの神社の絵馬盗んだり、ライブ中に他のラブライバーの顔面殴ったり……」

元ラブ「だから俺は誓ったんだ! 今までの自分がした悪行を詫びようと。そのために真っ当に働いて社会に貢献して罪滅ぼしをしようと……」

元ラブ「ラブライバーの肩書きは一切捨てた。これからは仕事をして親孝行もして、自分のリアルも充実させるんだ!!」

元ラブ「そこで俺は、厳しいけど這い上がれると思って飲食界に乗り込んだ。大変だったけどなんとか自分の店をオープンさせるに至った!!」

元ラブ「明日がそのオープン日だ。大変だけど、明日から頑張るぞ!!」


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こうした、元ラブは飲食店をオープンさせるに至ったのだ。

そして、オープン初日



ガヤガヤ


客a「ここが今日からオープンする『三千骨』かぁ……」

客b「肉料理を扱うらしいな。腹も減ったし楽しみだぜ」

客c「なんでもここの店主は若いけど飲食界で修行を積んだみたいだよ」

ネットで店の宣伝を積極的に行った元ラブの行いもあってか、店の前にはすでに何名かの人だかりが出来ていました。


客a「あ、そういえばお前ら知ってるか?」

客b「え、何を?」

客a「ここの店主って、実はラブライバーだったらしいぜw」

客c「え、ラブライバーだって!?」ゾワ

客b「まじかよ……料理の中に汚物入ったりしてねえだろうな」

客a「ラブライバーだった奴だからな、マジで髪の毛レベルじゃ済まないかもww」

客c「うーん……でもせっかく来たし、ラブライバーだったからって決めつけるのはどうかと思うよ。確かにラブライバーは最悪最低な人種だけど、でも元ラブライバーであって今はラブライバーから足を洗ったんだし」

客a「まあそうだな。とりあえず入ってみるか」

客b「もしも何か混入してたらその場でクレーム言えばいいだけの話だもんな」


カランカラン

元ラブ「いらっしゃいませ」

客a「えっと、三名なんですけど」

元ラブ「ならこちらのお席へどうぞ」

客b(あれ、ラブライバーだったって割には接客も普通だ)ヒソヒソ

客c(見た目もそのまでキモくないね。この人本当にラブライバーだったのかな)ヒソヒソ

元ラブ「こちらがメニューとなります。お決まりになったらお声がけください」っ

客a「じゃあこのステーキ食べ放題メニューで」

客bc「自分らもそれで」

元ラブ「かしこまりました」

そしてしばらくして____、


元ラブ「ありがとうございました。またのご来店お待ちしてます」

カランカラン

客a「いや、普通に良い店だったなw」

客b「うん。肉も旨いし値段もそんな高くなかったし」

客c「あの店主の人も普通に良い人そうだったね」



こうして、元ラブの店は初めてのお客たちから高評価を得ました。

それから数ヶ月後、元ラブのお店はというと……、


ワイワイワイ……ガヤガヤガヤ

客d「おい、あくしろよ」

店員a「はいただいまー」

客e「どのくらい待つの?」

店員b「申し訳ありません。ただいま大変混み合ってまして、もう少々お待ちください」


努力の甲斐あってか元ラブの店「三千骨」は評判が口コミやネットで広まり大繁盛。
そのおかげで店は客でいっぱいとなり、新たに店員を雇いましたが大忙しとなりました。

そんな中、ある一人のお客さんがやってきました。

カランカラン

店員a「いらっしゃいませ。何名様ですか?」

客F「あ、一名です」

店員a「ただいま混雑してますのでこちらにかけてお待ちください」

客F「はい」


客Fは、三千骨の評判を聞きやってきた普通のお客さんです。
この日予定が特になかったので思い切って気になる三千骨をわざわざ足を運びました。


客F「うわぁ……お店混んでるな。本当に人気ある店なんだ。それだけ肉がうまいんだろうな」キョロキョロ

そして客Fの番になり……、

店員b「ご注意をどうぞ」

客F「じゃあこの特製ハンバーグで」

店員b「かしこまりました」



その頃、厨房では……

元ラブ「あぁーーちくしょう! 大忙しじゃねえか」アタフタ

店員b「オーダー入ります。特製ハンバーグです」

元ラブ「何!? 特製ハンバーグだと? よりにもよってそんな手間暇かかるメニュー頼みやがって」イライラ

店員b「まあまあ、そんな文句言っちゃダメですよ。こういうお客さんのオーダーあってこそお店が成り立ってるわけですから」

元ラブ「うるせェーー!! こちとら客のオーダー全部一人で作って大忙しなんだよ!! お前今度クビにすんぞ!!」イライラ

店員b「そんなぁーー!」

んで、急に暴れ出した店主を見て「やっぱりラブライバーば害悪!!!!11」オチか、予想通りだな

そしてしばらくして、


店員b「お待たせしました。特製ハンバーグです。ごゆっくりどうぞ」

F「わぁ~~、来た来た」

店員b「うぅ……新しい職場探さないと……」シクシク

F「あれ?あの店員さんなんで悲しそうなんだろう。まあいいや、頂きます」


モグモグモグ……ガリッ

F「痛ッ、なんだ。口の中に違和感が……?」

ペッ

F「え、なんだこれ!?」

>>12
いえ、違います。

F「これって……ホチキスの芯?」

F「なんでホチキスの芯がこんなとこに混入してるの? 取り敢えずこれはクレームつけないと」

F「あっ、でも他にもお客さんいるからな……。まあ、他の人に聞こえないように店員さんにこっそり伝えようか」



(F`・ω・´)っオイデ♪

店員b「?あれ、さっきのお客さんが呼んでる……」

店員a「おい店員b、あちらの席のお客様が呼んでるぞ」

店員b「はぁ……。俺もう気力ねえから休憩入るわ。店員a代わりに行ってきて……」

店員a「おいおい、大丈夫かよ……」

店員b「はぁ……また仕事探さないと……」

店員a「お客様、いかがさなれましたか?」

客F「あの、ハンバーグの中にホチキスが入ってたんですけど……」ヒソヒソ

店員a「ホチキスの芯ですか!? ちょっと見せてもらっていいですか」

客F「はい」っ

店員a「うわ、本当だ」

客F「あの、これはさすがに飲食店としてまずいんじゃないんですかねぇ……」

店員a「申し訳ございません」ペコ

客F「いえいえ、あと一応こういうことって上司の方に伝えたほうが良いんじゃ」

店員a「はッ、上司お待ちください。只今伝えますので」トテトテ

客F「はぁ……、いきなりホチキス入ってたんなんてビックリしたよ。まあ店主が謝ってくれるならそれでいいや」

厨房にて、

元ラブ「あぁぁーーーー、超忙しい!! 客の注文作ってて自分が休む暇ねえぜ」テンヤワンヤ

店員a「あの、元ラブさん」

元ラブ「あぁ、一体なんだよこんな忙しい時に?」

店員a「お客様からクレームで、特製ハンバーグの中にホチキスが混入してました」

元ラブ「はぁ!? ホチキスの針が入ってただ!? んなことあり得るかよ」

店員a「それがあり得るかもでした。マジでホチキスでしたよ」

元ラブ「マジかよ。一体どうしてホチキスなんか入ってたんだ」

店員a「どうしますか?」

元ラブ「うーーん…………店員a、お前適当に対応しとけ」

店員a「ええ!? 元ラブさん対応しなくていいんですか?」

元ラブ「冗談じゃない、今店もピークでオーダーは全部俺が作ってんだぜ。俺が対応すると全部ストップしちまうじゃねえか」

店員a「しかし」

元ラブ「ぶっちゃけたちの悪いクレーマーだろ。他の客いる前でも御構い無しにデカイ声でギャーギャー騒ぐ面倒なタイプだろ」

店員a「いや、自分が対応した限りでは他のお客様にも気を使って小声で伝えてくださいましたけど」

元ラブ「あぁもう、とにかく面倒だし忙しくて対応無理!! お前が代わりになんかこう適当にやっとけ」

店員a「えぇ……」

ゴムも今冬休みなんか

>>19
クリスマス後にピークを終え、仕事納めになりました。

そして客Fの席にて……

客F「遅いなぉ……」

店員a「あの、お客様……」

客F「あ、あの……店主さんは?」

店員a「大変申し訳ございます。ただ今厨房の方が大変忙しくて料理を担当している店主が対応することが困難となっておりまして」

客F「ええ!? ハンバーグ作った人対応してくれないんですか」

店員a「大変申し訳ございません。大繁忙に伴いどうしても手が離せない状況なのです」ペコペコ

客F「まあ、そういうことなら。後日対応してくださるというなら」

店員a「本当ですか、ご理解下さいましてありがとうございます」

客F(ふーん……腑に落ちないけどまた忙しいなら、また後日伝えればいいか)


こうしてこの日はこれ以上事が大きくなることなく、客Fも肉を食べた後店を後にしまし……。

そしてその後____、


客F「やっぱりあのホチキスの件はこのままじゃダメだよな。せっかく料理は美味しかったのになぁ……」

客F「そういやあの時『後日お店にご用件をお伝えください』みたいなこと言われたけど」

客F「店に電話してもまた忙しいとかで店主が直接対応しなきゃ意味ないじゃん……。とりあえず店について調べようかな」

客F「えっと、"三千骨"と……」カタカタ

客F「ダメだ、店のホームページ見たけど店の番号しか乗ってない。これじゃ機械的な対応になるね」

客F「なんとか店主と直接連絡できる番号あればいいのに」

客F「ん、これは……?」

客F「店のアカウントだ。そうだ、これでちょっと聞いてみようかな」

カタカタ

客F「えっと……『先日御宅のお店で食事したものです。その時の件で対応して頂きたいのですが、店の番号ではなく代表者様のお電話番号を教えて頂くことは可能でしょうか?』と」

客F「これで教えてもらえるかな。dmでやり取りできればいいかな」

その頃、元ラブの店"三千骨"では____、


元ラブ「はあ……今日は久々の休みだ。マジ疲れたぜ」

店員a「そりゃ時期が時期だけに繁忙期でしたからね」

元ラブ「まあそのおかげで儲かったけどなw」

店員b「あれ、元ラブさん」

元ラブ「なんだ? てか、お前まだいたのか」

店員b「ちょ、さすがに酷いですよそれ。いや、そうじゃなくて、なんか店のツイッターチェックしてたらこんなお店の番号じゃなくて元ラブさんの番号を教えろって内容のリプが」

元ラブ「は? なんだそれ」

店員b「これです」っ

元ラブ「なんだこれ、いたずらかよ」

店員a「あ、ひょっとしてこの間のお客様じゃないんすかね。ほら、ホチキスがどうのこうのって言ってた人」

元ラブ「ああーーいたね、忙しくて忘れてたけど」

店員b「いやいや、そんな重要なこと忘れちゃヤバイでしょ! てか、僕が休憩してた間にそんなことあったんですか?」

店員a「それで、どうするんですか?」

店員b「そうですよ。このままちゃんと対応しないと下手すりゃ裁判沙汰になりますよ」

元ラブ「はっ、飲食店でこうした混入なんてぶっちゃけ多いだろw」

店員a「なんてこと言うんですか!! 髪の毛が入ってたとは別ですよ、ホチキスなんてだいたいどうやって混入したんですか!!」

元ラブ「んなもん俺に聞くなよ。搬入の経路がわからん以上こちらとしてもノーコメントだ」

店員b「でも、このお客様にはちゃんと謝らないと」

元ラブ「んなことしたら店の評判に関わるだろ」

店員a、b(いや、もう関わってるから……)

元ラブ「面倒なのが絡んできてよ……。この垢もブロックしとけ」

店員a「それはまずいですよ!! そんなことしたらこのお客様ぶちギレますよ」

元ラブ「いやいや、だいたいツイッター上でなんで個人の番号教えなきゃならんのだ!」

店員a「それはツイッター上で教えてくださいってことじゃなくて、DMとかそういう他の人には見えないところでやり取りしましょうって話じゃないんねすか」

元ラブ「とにかくこんな面倒な奴はブロックだ。それにこのアカウントがあの時の客って証拠はどこにもねえだろ」

店員a「そんな……」

店員b「…………」

店員a「おい、どうした店員b?」

店員b「もう我慢できない……僕、辞めさせて頂きます!」

店員a「え、辞めるって!?」

店員b「働き始めた頃は忙しいけれどやり甲斐のある職場だと思って楽しく働いてました。でも、もう我慢出来ません! こんないい加減な店、これ以上いられませんよ」

元ラブ「へぇ、お前なんかいらねえよw さっさと辞めちまえ。お前みてえなのはどこいっても続かねえよ」シッシッ

店員a(何そのブラック企業の経営者みたいな言い草……。俺が知る限り店員bは真面目に働いてたぞ)

店員b「お世話になりました」タタタッ…

店員a「おい店員b、マジで辞めるのかよ……」

店員b「済まないな店員a、僕が辞めることでお前の負担が増えてしまうが俺はもう元ラブさんには着いていけないと思うんだ……」

店員a「店員b……」

元ラブ「ほっとけよあんな奴、それよりこのアカウントだけど店員a、お前がブロックしとけよ」

店員a「…………」

店員a(俺も近いうちに辞めようかな、ここ)


こうした、店側は客Fのアカウントをブロックしてしまいました。


そして客Fはというと……、


客F「信じられない……」

客F「連絡可能な番号を訊ねただけでブロックされるなんて……。これじゃ店の番号だけの機械的な対応しかないじゃん!!」

客F「頭に来た……! ちゃんと謝罪してくれればそれで許したのに、これは酷い!」

客F「これはこのまま黙ってちゃ店側は対応しないな……こうなったら」

カタカタ


しばらくして……


元ラブ「さて、食材の仕込みやらねえとな」

店員a「大変です、元ラブさん!」

元ラブ「今度はなんだよ!?」

店員a「店のアカウントが荒れてます!!」

元ラブ「何だと!!」

店員a「あのお客様のアカウントを見てたんですけど、お客様がどうやら怒ったらしく今回の事を呟いたらそれが拡散したみたいです」

元ラブ「マジかよ!! うわぁ、あの客名指しで店のこと言いやがって……」

店員a「だからちゃんと謝罪対応しとけばよかったんですよ。はぁ……これは一大事ですよ」

元ラブ「おいおい、せっかく店も勢いに乗って来たってのにこれじゃ悪評が広まる一方じゃねえかよ!」

店員a「もうこの方に謝っても取り返しつかないですね、こりゃ……」

元ラブ「チッ、面倒な客だぜ。今時の野郎はすぐ問題あるとこうやってツイッターで晒しやがる」

店員a「…………」
バタンッ

元ラブ「おい、一体どうした?」

店員a「もう我慢できない……店員bの気持ちがよくわかりますよ」

元ラブ「は? 何だよそれ、お前までここ辞めんのかよ」

店員a「ええ、辞めさせて頂きます。もう元ラブさんには着いていけませんよ!!」

元ラブ「ちょ、おい…………くそ、まさか店員aまでやめちまうとか……。はぁ、しょうがねえな、こうなったら謝罪の文でも書いておくか」


こうして元ラブは、店のブログに謝罪文を掲載することにしました。


元ラブ「ええっと……


『オーダーは全てオーダーを頂いた後に私が調理しており、手を離すことが難しい状況でその場で対応が出来ませんでした』

『弊社は零細のため大企業のように素早い対応が出来ず申し訳ありません』

『ツイッターでブロックしたのはその呟きだけでご本人か判断ができず、全く無関係の方に代表であると私個人の番号を教えるわけには行かないと判断したためです』

『お客様のご連絡可能な番号をお教え頂ければ、こちらより謝罪のご連絡差し上げます』

『料理の品質ですが、私自ら一枚一枚焼いてますのでご安心ください』


……と」カタカタ


元ラブ「こんだけ書けば向こうもわかってくれんだろ」

そしてしばらくして、


元ラブ「さてと、仕込みも終わったしそろそろ俺も帰るか」

元ラブ「はぁ……、店員二人も辞めちまうなんて、また募集するしかないね」

元ラブ「そういえばブログの方はどうなったかな。ちょっと見てみよう」

カタカタ

元ラブ「ッ!?」

元ラブ「な、なんだこりゃ……!!」

元ラブ「すげえ炎上してんじゃねーーーかよ!!」


元ラブは公式ブログで謝罪文を掲載しましたがそれが火に油を注ぐこととなり、店側の対応に疑問を抱いたユーザーたちからの批判で大炎上。
客Fのアカウントには客Fを気の毒に思った人や当時の店の状況を知りたい人からのリプが多数寄せられ、それが拡散されたことにより問題はさらに広まりました。

これに便乗してか、かつて三千骨で食事をしたことがあるという別のユーザーからも店側の対応が悪いことがあったとのリプライが寄せられ、三千骨は一気に評判が悪くなりました。



元ラブ「くそ……まさか、まさかこんなことになっちまうなんて」

元ラブ「店員aと店員bはこうなる事を予見して辞めたってのかよ………」


元ラブは、この時はじめて事の重大さに気が付いたのでした。

今回の事はネットニュースでも取り上げられ、それでこの事件を知った一般人からの反響を呼びました。


一般人a「へえ~、こんなことがあったんだな」

一般人b「マジかよ、実は俺今度この店に友達と行こうとしてたんだよ。職場の近くだから仕事終わりにでもと思ったんだけどな」

一般人c「でも、行く前にこうしたことが明るみになって良かったんじゃないか。また同じようなことが起きて別の被害者が出る前に行くのを控えられるからな」

一般人b「そうだな。今はもう行く気しねえしな」

一般人a「そういえばよ、ここの店主ってラブライバーだったらしいぜ」

一般人b「え、ラブライバーだって!?」

一般人c「どうりで。ホチキスの混入だなんてラブライバーじゃなきゃ起きないよな、普通」


元ラブがかつてラブライバーだったという素性を世に知れ渡り、一般人からの評価は最悪なものでした。

そして、現役ラブライバーからの評価はというと……


ラブライバーa(以下ラブ)「なあなあ、お前ら知ってるか?三千骨って肉料理」

ラブb「ああ、あれだろ。ハンバーグの中にホチキス入ってた店だろ」

ラブa「そうそう、それそれ! そいつの店のせいで俺らラブライバーにも風評被害が来ててマジ腹立つぜ」

ラブc「ああ、確かその店の店主が元ラブライバーなんだろ? たく、ただでさえラブライバーは世間的に肩身狭いのにこういう奴がいると俺たち善良なラブライバーにとっちゃいい迷惑だよな」

ラブa「しかもこいつ現役じゃなくて元ラブライバーだぜ、こういう辞めたやつのせいでなんで現役の俺らまで悪く言われるんだよって」

ラブb「たくよ、なんかムカついて来たぜ……」

ラブc「だよな、こいつのせいで俺この間焼肉店行ったら拒否されたわ」

ラブa「そうだ! この店襲撃して潰しちまおうぜw」

ラブb「お、いいねw やっちまう?」

ラブc「俺たちラブライバーが結束するのってツイッターでラブライバー悪く言った奴を凍結させる時ぐらいだよなwww」

ラブa「今回はそれをリアルでやるんだよ! よし、知り合いのラブライバーに呼びかけてみようぜ!」

それから更に数日後、三千骨では……


元ラブ「はぁ……暇だなぁ」

シーーン


店からはかつての賑わいは消え去り、静けさだけが寂しく店内を支配していました。


元ラブ「くそ、ホチキスのことが広まって店に客来なくなっちまったぜ」

元ラブ「はぁ……。このまま店潰れちまうのかな……」


ワイワイワイ……、ガヤガヤガヤ


元ラブ「ん? なんか外が騒がしいぞ。まさか客か?」

ラブa「店主は出てこーーーーい!!」

ラブライバー達「出てこーーーい!!」


元ラブ「うわ、なんだこの見るからに気持ち悪くて以下にも犯罪犯しそうな顔をした連中は!? 」

ラブb「あ、店主が出て来たぞ!!」

ゾロゾロゾロ

元ラブ「お前らは一体なんだ……その格好、まさかお前らラブライバーか!?」

ラブc「そうだ、お前が店でホチキス混入したせいで俺たち現役ラブライバーにも悪評が及んでるんだよ!!」

ラブライバー達「「「そうだそうだぁーーーー!!」」」

元ラブ「待て、確かに俺の店でホチキス混入があったのは事実だ。でも、どうしてそれがお前達ラブライバーに関係するんだよ!?」

ラブa「お前もかつてラブライバーだったんだろ? そのせいで現役ラブライバーまで風評被害が及んでるんだよ!!」

元ラブ「そんなの知るか! んなもんお前らラブライバー達の日頃の行いが悪いのが原因だろ」

ラブb「うるせえ、とにかくお前のせいで俺たちが余計肩身の狭い思いをしてんだよ!!」

ラブc「そうだ! だからこんな店ぶっ潰してやるんだ!!」

ラブa「者共、かかれぇーーーー!!」

ラブライバー達「「「おぉぉぉぉーーーー!!!」」」

ラブa「うるせえ、お前も潰れちまぇーーー!!」


ドカッ、ボコボコ、ガシャーーー!!

元ラブ「ギャアァァァァァァァァーーーーーーーー」



薄れゆく意識の中で元ラブは思いました____、

元ラブ(あぁ……竹むら襲撃した時、店の人たちはこんな心境だったのかなぁ……)





終わり

このssはフィクションであり、ラブライバー以外の実在する人物や団体などは関係ありません。

このssのモデルとなった出来事など↓
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