魔法省
魔法省大臣執務室
ハリー「……なんだって?」
ハーマイオニー「魔法界はほとんど全ての権限が魔法省大臣に、つまり現在はこの私ハーマイオニー・グレンジャー=ウィーズリーに握られているじゃない?」
ハリー「はあ」
ハーマイオニー「それを使って、新しい法律を作ってやろうと思って」
ハリー「……なんだい?僕が呼ばれたのは魔法法執行部の部長として君のとち狂った言動を止めるため?だとしたら少しは理性が残ってると見えるね」
ハーマイオニー「違うわ。そうなったらあなたが第一に執行することになるからに決まってるでしょう?」
ハリー「なんてこった、完全にとち狂ってた……何故だか色も黒いし」
ハーマイオニー「細かいことよ。さて、まずは>>3することにしようかしら」
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魔法動物はマグル界にて飼育すること
ハーマイオニー「魔法動物はマグル界にて飼育することにするわ」
ハリー「何言ってるの?」
ハーマイオニー「考えてみて。理性ある人ならいざしらず、言葉も分からない動物たちの行動を規制、管理することにどれだけの労力が払われていることか」
ハリー「さすが、昔は『魔法生物規制管理部』にいた人の言うことは違うね。何言ってるの?」
ハーマイオニー「つまり、コスト削減よ。魔法生物を秘匿せずに、マグルにも存在を知らしめることでその労力を無くすってこと……もちろんあまりに危険な生物は無理よ?ドラゴンとか、マンティコアとか」
ハリー「うーん……その線引きが難しいと思うんだけどなあ」
ハーマイオニー「手始めにあなたのいとこに>>6を送っておいたわ」
ドラゴン
ハーマイオニー「ドラゴンを送っておいたわ」
ハリー「確信した。君、錯乱してるだろ……ついさっき自分で言ったじゃないか!ドラゴンは無理だって!」
ハーマイオニー「あなただってこうも言ったでしょう?その線引きが難しい、って。テストしてみたのよ。新しい事を始める時は何事も試行錯誤することが大事だわ」
ハリー「君ね……いや、ここで問答してる暇はないぞ、急いでダドリーのとこに行かないと!とんでもないことになる!」
ハーマイオニー「ちなみに送ったのはノーベルタよ」
ハリー「そりゃハグリッドが喜ぶねまったく!ハーマイオニー、とにかく戻ったら酷い……あっ」
ハーマイオニー「あら、手紙だわ……なんですって!?ドラゴンがハリーのいとこを>>11!?」
ドラゴンとかの危険な生物はダメ(ただし例外はある)
手紙『ドラゴンとかの危険な生物はダメ(ただし例外はある)』
ハーマイオニー「なんてこと、ハリー。あなたのいとこはとんでもない大物ね……ドラゴンに家が燃やされてもこんなに冷静なレポートを送ってくれたわ」
ハリー「ああ、うん、すぐに『魔法事故リセット部』を頼む、うん、今日は定時で帰れそうにないと伝えてくれ……そりゃよかった、彼は昔から大きかったよ色んな意味で」
ハーマイオニー「例外はある、って言うのはどういうことかしら?ああ、巨人にも人の言葉を理解して歩み寄ろうとした例もあるものね、そういうことだわきっと」
ハリー「ダドリーがそのことを知ってるはずがないだろう……」
ハーマイオニー「次よ。テストは終わったし今度は有識者に意見を聞きに行くわ。>>13の所へ行きましょう」
ハリー「僕としては今すぐ僕の執務室についてきて欲しいんだけどね」
ハーマイオニー「間違えたわ。>>15の所へ意見を聞きに行きましょう」
ダンブルドアの肖像画
ホグワーツ校長室
ダンブルドアの肖像画『ふむ、なるほどのう。魔法生物をマグル界に』
ハーマイオニー「はい先生」
ハリー「ちょっととり狂ってるんです、聞いてやって叱ってやって下さい先生」
ダンブルドア『いいや、ハリー。確かに多少ぶっ飛んではおるがのう?彼女の言い分には同意できる部分もある。それに、魔法生物全てが本当に我々の管理が必要なのかと言うのも見直す価値はあろう』
ハリー「その多少が僕のいとこを焼き豚にしかねなければ僕も同意してあげたいんですけどね」
ダンブルドア『例えばニーズルなどは見た目はほとんど猫と変わらぬし、実際猫との交配も可能じゃ。君のご近所じゃったフィッグはそのブリーダーだったのじゃよ』
ハリー「それは、まあ……いや、でも」
ハーマイオニー「それだけじゃないわ。きっと>>17もマグルの世界に馴染めると思うんです、先生」
バジリスク
ハーマイオニー「バジリスクなんてぴったりだわ」
ハリー「いよいよもって頭大丈夫かい君」
ハーマイオニー「あの大きさ、仮に食用としての飼育に成功すれば多大な利益が見込めるわ。物の本によると、蛇の肉は鳥と似ているようだもの」
ハリー「莫大なリスク抱えてまでどこの誰がそんな真似するのさ……」
ハーマイオニー「私は食べたくないけど。何故だか固まりそうだもの」
ハリー「一度されてるしね。その危険度分かっててなんでそんな提案を平気で出来るのか僕にはさっぱり分からない」
ダンブルドア『ハリー、あの時のバジリスクはトムの影響下にあったことを忘れてはならん。バジリスクそのものに罪はないのじゃ』
ハリー「そういう話してるんじゃないんです今、先生」
ハーマイオニー「さて、こんなこともあろうかと>>21にバジリスクを用意しておいてもらったわ」
ロン
合わせ鏡ロン『ハリーーーーーーーー!!!!』
ハリー「ローーーーーーーーーン!?!?!?!?」
ハーマイオニー「バジリスクは鶏の卵をヒキガエルの下で暖めて孵すことで産まれるわ。ロンにはその様子を見てもらっているの」
ハリー「さ、最近妙に姿を見ないと思ったら!!!ロン、ローーーーン!?!?そこはどこなんだい!?」
ロン『助けて、助けてくれハリー!分からないんだ!!気づいたらここに……ハーマイオニー、君狂ってるのか!?それでも僕の妻か!!!!』
ハーマイオニー「あら、だってあなた……蛇語喋れたじゃない?あのホグワーツの戦いの時……だから平気だ、って」
ロン『あれはハリーが「開け」って言ってる時のを真似しただけよ知ってるだろ!!幸い僕は物真似が得意でね!あ、今幸いって言った?最っっ悪の間違いさ!!!!!マーリンの髭!!!!」
ハーマイオニー「そ、そんな!!!!……あぁ!卵にヒビが!?」
ハリー「くっ、ろ、ロン!!!……あっ!?ロンが閉じ込められてる部屋に>>24が!?!?!?」
薔薇
ハリー「薔薇……ろ、ローズだ!ロンとハーマイオニーの娘の!!」
ローズ『パパ!』
ロン『あぁ、ローズ、ロージィ、僕の愛しいローズ嬢ちゃん!君は僕の誇りだ!』
ローズ『もちのパパよ!』
ロン『でも、どうしてここが!?僕、気づいたらここにいたし杖もないから連絡なんてどこにもとれなかったのに!』
ローズ『パパの居場所を>>30が教えてくれたの!!』
ヴォルデモート
ローズ『ヴォルデモート卿よ 当然じゃない』
ロン『……は?何を言って……ローズ!!お前、その眼、操られて、うぐっ!』
ローズ『騒ぐな もうすぐ我が君の手駒が産まれる』
ハリー「!? しまった、つまり――」
ハーマイオニー?「動くでない ポッター 気づくのが随分と遅かったな」
ハリー「……どうやって生き返った。お前はあの時、確かに死んだはずだぞ!トム!」
ヴォルデモート「その名で呼ぶな なあに 俺様の秘術が またも 俺様を死から 遠ざけてくれただけよ」
ハリー「くそっ、デルなんとかとか言う娘もどきはお前の存在を気づかせないためだったのか! ハーマイオニーは、ハーマイオニーはどうしたんだ!」
ヴォルデモート「あの娘なら>>36だ」
服従の呪文
ヴォルデモート「暴れるのでな 服従の呪文で大人しくしてもらっている」
ハリー「なんだと……?それなら、どうしてお前が彼女に化けて僕に近づいてくる必要があったんだ!なんかちょっと黒いけど!」
ヴォルデモート「簡単なことよ ポッター ハリー・ポッター 貴様だけは 俺様が 俺様の手で破滅に陥れる 貴様の顔が屈辱と絶望に染まる様を この眼で直に拝むためにな」
ハリー「その傲慢さが、その思い上がりがお前を破滅させたんだ!そして、今も!クリーチャー!」
バチンッ!
クリーチャー「屋敷しもべ妖精キーーーーック!!!!!」
ヴォルデモート「ぐあっ!?」
クリーチャー「ハリー・ポッター、杖にございます」
ハリー「ありがとう……さあ、形勢逆転だな」
ヴォルデモート「――ククク、どうかな ポッター 生き残った男の子 お優しい英雄様は 人質の無事も知らずに俺様を倒せるのか?」
ハリー「言え、ハーマイオニーはどこにいるんだ!」
ヴォルデモート「今頃>>39と共に>>41におるだろう」
ナギニ
ロンを殺しに
ヴォルデモート「新たなナギニと共に お前の大事な仲間を お前が見ている前で殺すとこだろう」
ハリー「な、なんだと……ロン!?」
ロン『……ああ、聴こえてたよ。おいでなすった、肩にでかい蛇を乗せた、僕の愛しいハーマイオニーがさ。黒くない』
ハーマイオニー『ロン ごめんなさい あなたとの生活はもうまっぴらなの』
ロン『はんっ!それで僕を追い詰めてるつもりか!?どっこい、そんな台詞二月に一回は聞いてる!!!』
ローズ『黙れ この甲斐性なし』
ロン『それはつい先々週だな!軽い軽い!』
ハーマイオニー『浮気の証拠がここにあるわ』
ロン『えっ嘘そんな……そ、そんなわけあるか!!ぼ、僕は君一筋だぞ!!何かの間違いで』
ローズ『ヒューゴって、パパよりむしろハリーに似てるようなきがす――』
ロン『やめてください!!!!』
ハリー「……」
ヴォルデモート「さあポッター 俺様を殺すがいい だが 貴様の大事な者共も巻き添えだ」
ハリー「……それはどうかな。いいか、トム。僕はこれまで一度も一人で戦ったことはない。そして、これからもだ!」
ヴォルデモート「なに――なんだと!?どうしてあの場に>>44がいるのだ!?」
フォイ
ドラコ『「ペトリフィカストタルス、石になれ」』
ヴォルデモート「ドラコだと!?くぅ ナギニが 石に!」
スコーピウス『「エクスペリアームズ、武器よされ!」』
アルバス『「エクスペリアームズ、武器よされ!」ロンおじさん、平気!?
ロン『ど、ドラコ、それにちっこいドラコに、おったまげー!僕らの偉大なアルバス君じゃないか!ああ、ダンブルドア様!」
ドラコ『これは貸しだぞ、ウィーズリー。「~~~、正気に戻れ」』
ハーマイオニー『……ハッ! ああ、ありがとうドラコ……ああ、あぁ!ロン!ロン!!ごめんなさい!!私!!』
ローズ『パパ!』
ロン『いや、ハハ、いいのさ、気にするなよ……でも、君たちどうやってここに?』
スコーピウス『僕がローズの様子がおかしいことに気づかないわけないよ。どうだい、ローズ?僕、君と君のご両親を救ったわけだけど、いいご挨拶になったかな?』
ローズ『ぐすっ、うん、あり、ありがとう、サソリピウス……』
スコーピウス『まって頂戴の長太郎』
アルバス『パパ!こっちは、大丈夫!』
ハリー「ありがとう、息子よ。アルバス、君は私の誇りだ」
ダンブルドア『それほどでも』
ハリー「いや、まあ、あなたからもらった名前ですけどね……さあ、トム。またお前の負けだ」
ダンブルドア『すでにエバラードの肖像画が魔法省に連絡をしておる。観念するのじゃ、トム』
ヴォルデモート「――くそ くそおおおおおおおおお!!!」
ヴォルデモート「>>49!!!!!!!」
出でよ、我が配下共よ!
ヴォルデモート「出でよ、我が配下共よ!」
ハリー「……」
ダンブルドア『……』
ヴォルデモート「……」
ハリー「……いや、ここに姿あらわしなんて、お前の配下に屋敷しもべ妖精がいるなら話は別だけど……ついに耄碌したか、トム?」
ヴォルデモート「くそ、くそぉ」
ポンッ
キングズリー「時間だ、来なさい」
ヴォルデモート「――同士よ、戻ったか」
キングズリー「頭頂部だけで判断するな不愉快だ」
バチンッ!
クリーチャー「旦那様、みなさまをお連れしました」
アルバス「パパ!」
ハリー「ああ、アルバス。よくやった。ハーマイオニー、無事でよかった。スコーピウス、ありがとう。ロン、ドラコ、こう言っちゃなんだがお似合いじゃないか?」
ロン「ふざけろこいつの息子なんかに僕らの薔薇はやらないぞ」
ドラコ「こっちの台詞だ」
ハーマイオニー「ああ、ハリー、本当、ごめんなさい……私、なんて言ったらいいか」
ハリー「いいんだ、君も巻き込まれただけなんだし……」
ハーマイオニー「いいえ、その……」
ハーマイオニー「さっきざっとクリーチャーから話を聞いたんだけど、私は今から事情聴取に行くから、あなたのいとこの件の始末書、頼まれてくれる?」
ハリー「よおし、僕魔法省大臣になってこの世から始末書を壊滅させてやるぞ!絶対に、だ!」
おわり
どうしてこうなった
じゃあの!
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