【K-LINE!】 (15)

授業中もなんのその

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~朝・平沢家~


唯「う~ん」イジイジ


唯「イッツマイフロントヘアー…」


唯「う~ん……」イジイジ


ガチャ

憂「お姉ちゃん?準備出来た?」

唯「この毛先…」ブツブツ

憂「お姉ちゃん?」

唯「どうして君だけ……反抗期?」

憂「…」

唯「ちゃんと聞くから…お姉さんに話してごらん?」ブツブツ


憂「…っ」スゥ


憂「わ!」

唯「ひゅいっ!!?」ビクッ



唯「う、憂!?いつの間に!?」

憂「さっきから居たよ?」

唯「お、お姉ちゃんを脅かしたらダメなんだよ!?プライバシーがアレなんだからね!?」

憂「ごめんごめん、でもずっと声掛けてたんだよ?」

唯「え?」

憂「だって、ほら」

唯「え」

憂「もうこんな時間だよ?」

[7:50]

唯「」


唯「遅刻だぁーーーっ!!!」

ガチャ

唯「行って来まーぅ!!」

憂「行って来ます!」

バタンッ


唯「てゆーか!なんで憂はそんなに余裕なわけ!?」タッタッタッタッ

憂「まぁ、お姉ちゃんが遅刻するくらいなら私も遅刻しようかなって」タッタッタッタッ

唯「意味わかんないよっ!!」

唯「とにかく急げーっ!!」タッタッタッタッ

憂「はーい」タッタッタッタッ



~桜ヶ丘高校・校門前~


ズザァッ

唯「せ…」ハァッハァッ

唯「セェーーフッ!!」

憂「お疲れ様!」

唯「…憂」

憂「ん?」

唯「君を見てるとね?」

唯「私だけ右往左往してるみたいな気がしてさ…」

唯「なんだかね…」

憂「そんな事ないよ?」

唯「私ゃね?君が焦ってるところを一度も見たことが無いのだよ…」

憂「そんな事ないよ」

唯「…もしかして、気にするだけ損してる?」

憂「損な事ないよ?」

唯「私はピエロなのっ!?君の手のひらで踊り続ける人生なのっ!!?」

憂「そんな事あるよ」

唯「周りの人達はさ!口を開けばやれ『姉妹逆なんじゃね?』とか!『妹はしっかりしてるのに…』なんて行ってくる始末でさ!」

憂「…」



唯「わたし最近思うよ!力強く思うよ!!」

唯「もしかしたらさ!」

唯「私達本当に逆なんじゃ」

モギュ

唯「っ!?」

憂「…お姉ちゃん」

唯「な、なにさ?」

憂「今日は…」

唯「っ」ゴクッ


憂「今日は特製ハンバーグ作るから!」

唯「」

憂「シチューもあるからね?」

唯「はーい♪」


ワイワイ…ガヤガヤ…

唯「そんじゃ憂も勉強頑張ってね~!」フリフリ

憂「うん!お姉ちゃんもね!」フリフリ



~一限目・3年2組~


さわ子「それでは、教科書の82ページを開いて下さい」ペラ

ペラ…ペラ…カリカリ…

唯「…」


唯(…あの時は)


唯(あの時はつい、シチューとハンバーグに釣られてスルーしたけど…)

唯(私のゴッドイヤーは聞き逃さなかった)

唯("そんな事あるよ")

唯(私はピエロなのか?憂の掌の上で踊り続ける人生なのか?)

唯(この質問に対してあの娘は確かにそう言った)

唯(それが一体何を意味するのか…)

唯(答えは非常に簡単だよね)

唯(私はこれまでの…そしてこれからの人生全て…)

唯(…)

唯(平沢憂に遊ばれるだけの人生ってこと!)

唯(純粋なこの私を、あの子はただ弄んでるんだよ!)

唯「…」

唯「…由々しき事態だ」ボソ

和「?」クルッ

和「どうかしたの?」

唯「どうかしちゃったんだよ」

唯「憂が」

和「憂?どう言うこと?」

唯「…」スッスッ

和「唯?」


【放課後ティータイム】(5)


ゆ~い:由々しき事態だ


Pika☆Rithu:なにが?


みおみお:授業中だ


むぎ茶:どうしたのかね?


Az.cat:勉強して下さい


ゆ~い:由々しき


ゆ~い:事態なんだ


Pika☆Rithu:なんの


Pika☆Rithu:話だ


みおみお:だから


みおみお:授業中だ


むぎ茶:どうか


むぎ茶:したのかね?


Az.cat:みなさん


Az.cat:何してるんですか


ゆ~い:憂がね


Az.cat:憂ですか?


ゆ~い:私をね


ゆ~い:弄んでるんだよ


Az.cat:は?


Pika☆Rithu:気のせい×20


ゆ~い:20!?


むぎ茶:私もよ



ゆ~い:え?


むぎ茶:私も弄んでるわ


ゆ~い:そんな


むぎ茶:毎日あれこれしてるわ♪


Az.cat:ムギ先輩!


みおみお:あれこれってなんだよ


Pika☆Rithu:ムギ


むぎ茶:はい


Pika☆Rithu:叩くぞ?



ガタンッッ

さわ子「っ!?」ビクッ


さわ子「こ、琴吹さん…?」



紬「…」


紬「すみません…」


紬「足元に虫がいました…」

さわ子「そ…そう…」

紬「…」スッ


和(ムギ?)

唯(虫かぁ、そりゃ驚くね)

澪(うわ…こっち来たらやだな…)

律(何時もの発作か…)

紬「…」ブツブツ


紬(あと一言…あと一言で…っ)

紬(叩いて貰えるっ!!)

紬(何を…一体何を言えばっ)

紬(…)


紬(…よしっ)



むぎ茶:へいへいお姉ちゃん!


みおみお:まだ虫いる?


ゆ~い:だれのこと?


Az.cat:よく分かりません


むぎ茶:今日も輝いてるね!


Pika☆Rithu:は?


みおみお:ねぇ


むぎ茶:ツルピカデコりっちゃん!


Pika☆Rithu:絶対ぶっ叩く


澪「ぅぶっw!」

さわ子「っ!」

澪「~っw…っw」

さわ子「…秋山さん?」

澪「…ハッ」

澪「ご、ごめんなさい」

さわ子「お願いね?」

紬(やった!やったわ紬!)

紬(これで今日から…っ)

紬(勝ち組よ!!)



~2年1組~


梓「~っwww」

梓「wっ…wwwっっ」ピクピク

純「?」



Pika☆Rithu:ムギ


Pika☆Rithu:覚悟しとけよ


むぎ茶:はい!


ゆ~い:落ち着いてよ


ゆ~い:デコりっちゃん


Pika☆Rithu:お前もだからな?


みおみお:まぁまぁ


みおみお:そんなに怒るなよ


みおみお:額中さん


Az.cat:どうしたんですか?


Az.cat:ツルリン先輩


Pika☆Rithu:よーく分かった


Pika☆Rithu:秋山、平沢、琴吹、中野


Pika☆Rithu:私を怒らせたな



みおみお:悪い悪い


みおみお:もう言わないから


みおみお:額中さん


Pika☆Rithu:秋山


みおみお:なんだ


Pika☆Rithu:お前のエリザベスは


Pika☆Rithu:もう


みおみお:なんだよ!?


みおみお:私のベースになにした!?


Pika☆Rithu:フレットレスに


みおみお:ふざけるな!!


Pika☆Rithu:しかも


Pika☆Rithu:弦がな~い



ガタンッ!

さわ子「えぇ!?」


澪「~っ」ワナワナッ

澪「エリザベスッ!!」ダッ

タタタタ…ガラッ

ダダダダダッ


さわ子「あの…授業……」




Pika☆Rithu:平沢


ゆ~い:なんやねん?


Pika☆Rithu:ギー太は明日


Pika☆Rithu:実家に帰るそうだ


ゆ~い:は!?


Pika☆Rithu:唯に伝えて欲しいって


ゆ~い:なにが!?


Pika☆Rithu:お別れ言えなくて


Pika☆Rithu:ゴメンってさ


ガタンッ!

さわ子「えぇ!?」

澪「~っ」ワナワナッ

澪「エリザベスッ!!」ダッ

タタタタ…ガラッ

ダダダダダッ


さわ子「あの…授業……」



Pika☆Rithu:平沢


ゆ~い:なんやねん?


Pika☆Rithu:ギー太は明日


Pika☆Rithu:実家に帰るそうだ


ゆ~い:は!?


Pika☆Rithu:唯に伝えて欲しいって


ゆ~い:なにが!?


Pika☆Rithu:お別れ言えなくて


Pika☆Rithu:ゴメンってさ



ガタンッ!

さわ子「っ!!?」ビクッ

唯「ぎ…」


唯「ギー太ァアアアアアッッ!!!」ダダダダダッ

さわ子「ちょっ!平沢さんも!!?」

ガラッ

タタタタタタタ…


さわ子「ぇえ…なんなの…?」



Pika☆Rithu:中野


Az.cat:私は騙されませんから


むぎ茶:りっちゃん、私は?


Pika☆Rithu:静まれ琴吹


むぎ茶:は~い♪


Az.cat:それでいいんですか?

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