美嘉「目が覚めたらサンタ帽のみりあちゃんがアタシのベッドにもぐり込んでいた」 (31)

チュンチュンチュン

美嘉「ん……朝、か」ぱちり

美嘉「ふぁ~ぁ、昨日のクリスマスイブも今日のクリスマス当日も仕事仕事…」

美嘉「アイドルって言っても年末年始は仕事詰めで色気無いもんだよねー」むくり

ぎゅっ

美嘉「……ん?」


みりあ「すーーっ、すーーっ」すやすや


美嘉「!?!?!?!?」

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美嘉「ふぇっ、は?えっ、は??」

みりあ「くーーっ、すーーっ」すやすや

美嘉「目が覚めたら……アタシのベッドに天使……」

美嘉「いや、サンタ帽をかぶったみりあちゃんがいる!?」

みりあ「……ん、ふぅ」むにゃむにゃ

美嘉「あ、ぁ、あぁ、あ…」

美嘉「ああ^~///サンタさんがアタシに最高のプレゼント持ってきてくれたんじゃぁ^~///」パキパキパッキーン!

美嘉「いやいや!そうじゃなくてっ!」ぶんぶん

美嘉「なんで!?なんでみりあちゃんがここに!?」バタバタ

美嘉「ああっ、みりあちゃんがアタシの服を握ってて、ベッドから出られないしっ!」

みりあ「すー、すーー」ぎゅっ

美嘉「と、とりあえず、みりあちゃんを起こした方がいいのかな…?」

美嘉「・・・。」

みりあ「すーーっ、すーーっ」すやすや

美嘉(もうちょい寝顔を眺めてようかな?)ごくり

美嘉「い、いや、ダメだよねっ!勝手に寝顔覗き込むなんて…っ!」ぶんぶん

みりあ「すー、すー」

美嘉「よし、ともかくみりあちゃん起こそう!」

美嘉「み、みりあちゃ~~ん?」ゆさゆさ
美嘉(あれ?みりあちゃんを揺すった感触に何か違和感が…?)

みりあ「……んんっ」むくり

みりあ「あっ、美嘉ちゃんおはよ~☆」にこっ

美嘉「へっ、あ、はいっ!お、おはようみりあちゃん…」

みりあ「それと、メリークリスマス!」にこにこ

美嘉「う、うん。メリークリスマス」

美嘉「それよりね、みりあちゃん」

みりあ「なーに美嘉ちゃん?」

美嘉「えっと、その、どうしてアタシのベッドの中にみりあちゃんがいるのかな?」

みりあ「んー、これはね。美嘉ちゃんにクリスマスプレゼントをあげようと思って、昨日の夜中に来ちゃった」

美嘉「そ、そっか~。来ちゃったか~。あはは」

みりあ「うんっ!あ、これ見て美嘉ちゃん。サンタさんの帽子だよ~☆」

美嘉「うん、似合ってる。可愛い」

みりあ「ホント?みりあサンタかわいい?えへへー。ありがとう美嘉ちゃん!」ぎゅっ

美嘉(あ、この感触……やっぱり間違いない)

美嘉「ええと、みりあちゃん。サンタ帽はいいんだけどさ。可愛いし…」

みりあ「?」

美嘉「あの、その…服は?」

みりあ「服?」きょとん

みりあ「あ、昨日の夜に美嘉ちゃんに抱きついて寝てたら、なんだかあったかかったから」


みりあ「お洋服全部脱いじゃったよ♪」にこっ


美嘉「ぶほっ!!!」ゲホゲホッ

美嘉「き、着てっ!すぐに服着てみりあちゃんっ!」バタバタバタバタ

みりあ「えへー。ダーメ♪」にこにこ

美嘉「だ、ダメ!?なんでみりあちゃん!?」

みりあ「ふふー、美嘉ちゃーん♪」すりすり

美嘉「あわわっ、はわわわわ……!」ずりっ


美嘉(身をすり寄せるみりあちゃんに後ずさりするアタシ。ベッド端の壁際にまで寄り切られてしまった…)

美嘉「みりあちゃん!?あ、あのっ!そのぉ…!」ドキドキドキドキ

みりあ「ねぇ美嘉ちゃん。どうしてみりあのこと見てくれないの?」ぴったり

美嘉「いやっ、それは…その、見ちゃ、ダメ…だから?」

みりあ「ふーん?みりあはダメだなんて思ってないのになぁ」すりすり

美嘉「あわわわ…///」バクンバクン

みりあ「美嘉ちゃん。美嘉ちゃんは今日お仕事午後からだったよね?みりあもう少しこのままでいたいなーって思うんだけど」

ぎゅっ

美嘉「ふえっ!?///」

美嘉(みりあちゃんがアタシの首に手を回してぎゅっとしがみつく)

みりあ「♪」にこにこ

美嘉(逃げられない……!!)

みりあ「ねぇ美嘉ちゃん。みりあ今、美嘉ちゃんに裸で抱きついてるけど」じっ

みりあ「みりあが今おっきな声を出したら、どうなっちゃうかな?」にっこり


美嘉(逆らえない……!!)

中断

美嘉「大声って、そんなっ、何を言ってるのみりあちゃん!?」ひそひそ

みりあ「シーーッ、美嘉ちゃん。お家の中にまだ莉嘉ちゃんがいるから、ね?」ひそひそ

美嘉「シーーって…」

みりあ「ご両親は今朝早くに出かけることになってて、莉嘉ちゃんは午前中に仕事に行かないとなんだよね?」

美嘉「えっ?」

みりあ「莉嘉ちゃんが出勤したら、その後は二人っきりだねっ」にこっ

美嘉「み、みりあちゃん…?」

美嘉(みりあちゃんに、みりあちゃんに…)

美嘉(家族のスケジュールを把握されてるぅうううっ!!?)

みりあ「えへへ。それまで少しの間だけおとなしくしててくれたら、みりあ嬉しいなぁ~」にこにこ

美嘉「おとなしくって言われても…っ」もぞもぞ

美嘉(みりあちゃんに抱きつかれ、動くに動けない)

美嘉(言うことを聞かないと大声をあげると暗に脅され、逆らうこともできないのに…)


コンコン!コンコン!


美嘉「!!」ビックゥッ!

莉嘉『お姉ちゃーん?アタシそろそろ仕事行くねーっ!』

美嘉(莉嘉っ!えっと、どうしよ!?どうしよう!?)オロオロ

みりあ「美嘉ちゃん」ぼそっ

美嘉「ひうっ!」びくんっ

みりあ「普通に、いつも通り答えて…ね?」ひそひそ

美嘉(うぅ…)

美嘉「う、うーん、いってらっしゃーい」

莉嘉『お姉ちゃんも午後からでしょ?そろそろ起きてごはん食べた方がいいよ~』

美嘉「そ、そうする…」

莉嘉『それじゃーいってきまーす!』トタタタッ


ガチャ
バタン!


美嘉(ああああっ!莉嘉がっ!莉嘉が行っちゃったーーっ!?)

美嘉(あぁああああああぁあっ!?みりあちゃんとっ!全裸のみりあちゃんとベッドの上で二人きりになっちゃったよお!?)

美嘉(ど、どどどどどうしたらっ!?どうしたらいいのーーっ!?)オロオロ


みりあ「美嘉ちゃんっ!」ぎゅぅっ

美嘉「へぶっ!」ぎゅむっ

みりあ「ごめんね、ごめんね美嘉ちゃん?こんなことして、こんなことさせて。莉嘉ちゃん相手に嘘までつかせてっ」ぎゅうっ

美嘉「みりあちゃん…?」

みりあ「ごめんなさい。ごめんなさい美嘉ちゃん。みりあ悪い子だよね?」うるうる

美嘉(うぅ…)

美嘉「そんなことない…よ?」

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