冬馬「朝起きたら枕元に>>3が置かれてあった」 (116)

冬馬「この家は俺一人だけしか住んでねぇ」


冬馬「玄関や窓の鍵は閉めてある」


冬馬「誰かが入った形跡はない、そして当然だが昨日まで枕元に>>3なんてなかった」


冬馬「だが朝起きたら>>3があった」


冬馬「つまりこれは間違いなくサンタが俺のために届けてくれたプレゼントってことになるんじゃねぇか!」


冬馬「ちょうど俺>>3が欲しかったんだ!プレゼントって歳じゃねぇのに届けてくれるなんてマジで嬉しいぜ!」


冬馬「どうやって入ってきたのかは知らねぇがサンキュウな!サンタ!大切にするぜ!」

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デルタフォン

冬馬「ずっと前から欲しかったんだよな!デルタフォン!」


冬馬「この無線機のような銃という異質な形、これがすげぇカッコいいんだよな」


冬馬「お、よく見たらこっちにはデルタドライバーやデルタムーバーがあるじゃねぇか」


冬馬「デルタフォンにデルタドライバー、デルタムーバー。デルタギアが見事に揃ったな。となればやることは一つだ!」


冬馬「変身!」


standing by


カチャ


Complete


仮面ライダーデルタ「そうそうこの機械音声が…って」


仮面ライダーデルタ「は?」

仮面ライダーデルタ「は?え?何で?これ玩具じゃねぇのか?」


仮面ライダーデルタ「えっと…とりあえず変身解くか」カチャ


冬馬「ふぅ、落ち着け、冷静になれ。まずこれは少なくとも玩具じゃねぇ。実際に変身できたしな」


冬馬「流石サンタだ、まさか本物のデルタギアを持ってきてくれるなんて」


冬馬「だが何で変身できたんだ?たしか555シリーズのベルトは…」


冬馬「まあいいか、これで色々試してみてぇがそれは後だ。今は飯だ飯」

315プロ


北斗「う~ん…」


翔太「飲み過ぎたの?」


北斗「気を付けてたつもりなんだけどね…」


涼「酔い止めありますけど飲みます?」


北斗「ありがとう、頂くよ」


冬馬「…」そわそわ

北斗「うぅ、ところで冬馬。さっきから落ち着きがないみたいだけどどうかしたのかい?」


冬馬「え?ああ、いや。えっと…」


冬馬「そうだ!お前たちは今朝サンタから何か貰わなかったか?」


北斗「はぁ?サンタ?」


翔太「冬馬君、流石にその歳でサンタを信じるのは…」


冬馬「え?いやだって、俺はサンタからプレゼントを…」


翔太「またまた~、サンタなんかいるわけないじゃん」


北斗「仮にいたとしても、俺はもう貰う歳じゃないと思うんだよね。むしろ俺は上げる側」


涼「サンタかどうかわかりませんけど、今朝起きたら枕元に↓2が置いてありました」


冬馬「本当か!?」


涼「はい」

涼「大量の801本が」


翔太「や、やおい本!?」


冬馬「うー?」


北斗「何でそれが枕元に、っていうかそもそもそれ誰と誰が描かれてあるんだ」


涼「えっと…ちょっと見てすぐにしまいましたけど、確かほく…」


北斗「もういい、それ以上聞きたくない」


涼「わ、わかりました」


翔太「軽くホラーだね。そんなものプレゼントされても喜ぶ人はごく一部だと思うよ」


冬馬(やおい本ってなんだ?反応からすると聞いちゃいけないものみてぇだな)

数時間後


冬馬「…どうもこのデルタフォンは俺だけしか持ってないみたいだ」


冬馬「しかも玩具じゃなくて本物。誰もが夢に見たライダー変身ベルトだ」


冬馬「こうやって自由に変身できるということはやることはただ一つ!」


変身「変身!」


standing by


カチャ


complete!



仮面ライダーデルタ「この力で↓3するしかねぇぜ!」

仮面ライダーデルタ「この力を使って765プロのアイドルをうちの事務所に引き抜いてやる!」


仮面ライダーデルタ「俺の事務所は男ばかりで正直むさい、紅一点の状態になっても罰は当たらないだろ」


仮面ライダーデルタ「ただ問題はこの力を使っても簡単に引き抜けるかということだ」


仮面ライダーデルタ「あいつらの絆はダイヤより頑丈だからな、一筋縄ではいかねぇぜ」


仮面ライダーデルタ「ん?まてよ、そもそもこれでどうやって引き抜けばいいんだ?」


仮面ライダーデルタ「…」


カチャ


冬馬「まあ、歩きながら考えるか」

765プロ


冬馬「さてと」


standing by


カチャ


complete!



仮面ライダーデルタ「どうやって引き抜こうか」


仮面ライダーデルタ「やっぱここはオーソドックスに↓2か」

冬馬「オーソドックスに襲われてるアイドルを颯爽と助けるというヒーローらしいことをしねぇとな」


冬馬「と言ってもそう簡単に襲われているアイドルがいるはずが…」


↓3「きゃあああああああああ!!!」


冬馬「!?」

雪歩「や…やめてください!近寄らないでください!」


男1「大丈夫、大人しくしていれば少なくとも怪我はさせないから」


男2「だからちょっとモテない俺のためにその身体貸してよ。アイドルがファンのお願い聞くのは当然でしょ?」ガシッ


雪歩「放してください!放して!」


仮面ライダーデルタ「待てよ」


男1「あ?」


仮面ライダーデルタ「彼女、嫌がってるだろ。放してやれよ」


男1「なんだアレ、仮面ライダー?」


男2「ウケるw、随分凝ったコスプレだな!」

仮面ライダーデルタ「もう一度だけ言うぞ、放せよ」


男1「イヤだね、何でお前なんかの命令なんか聞かないといけないんだよ」


男2「どうする?先にこのコスプレ野郎ぶっ潰す?」


男1「ああ、どこのどいつだが知らねぇが俺たちの楽しいパーティーの邪魔しやがって」


バァン!


男1「…へ?」ツー


シュウウウウウ


男2「え?」


仮面ライダーデルタ「最後の忠告だ、放せ」


男1「ひ、ひぃぃぃぃ!」ダッ


男2「こいつやべぇ!イかれてやがる!」ダッ


仮面ライダーデルタ(マジで弾出るのか、すげぇだけじゃ表現できねぇな)

仮面ライダーデルタ「おい、大丈夫か?」


雪歩「あ、あの…助けてくれてありがとうございます」


仮面ライダーデルタ「怪我してねぇか?」


雪歩「はい、あの…何てお礼をしたらいいのか…」


仮面ライダーデルタ「そんなお礼なんて…」


仮面ライダーデルタ(いや待てよ、これってある意味チャンスじゃ…)


仮面ライダーデルタ「…だったら俺のお願いを聞いてくれないか?」


雪歩「はい?」

雪歩「…つまり貴方は、私に765プロを離れて別の事務所に移籍してほしいと言いたいのですか?」


仮面ライダーデルタ「おう、俺たちの事務所は男ばかりで正直むさくるしくて」


雪歩「あの…すみません。私、貴方の期待に応えられそうにないです」


仮面ライダーデルタ「え?」


雪歩「私、みんなとずっと仲良くアイドル続けていたので、今更離れて別の事務所でするなんてできません」


雪歩「貴方もアイドル?なら、わかるはずです」


仮面ライダーデルタ「…」


仮面ライダーデルタ(確かに、北斗が一人で勝手に別の事務所に移籍なんてしたら当然ムカつくしな)


仮面ライダーデルタ(俺のやっていたことは、もしかしたらすげぇ胸糞悪いことだったのか?)

仮面ライダーデルタ「わかった。引き抜きはやめだ、悪いな。迷惑かけて」


雪歩「いえ、あの…もしよかったら、私の事務所へどうですか?まだ御礼もしてませんですし」


仮面ライダーデルタ「それじゃあ、お言葉に甘えておくか」


雪歩「こっちです」


仮面ライダーデルタ「おう」


サァァァァァァ…

765プロ


雪歩「ただいま戻りましたー」


小鳥「あら雪歩ちゃん、おかえ…」


仮面ライダーデルタ「お邪魔します」


小鳥「ピヨッ!?か、仮面ライダー!?」


仮面ライダーデルタ「うっす」


雪歩「彼がさっき襲われていた私を助けてくれたんです」


小鳥「え?そうなの?」


雪歩「はい」

小鳥「…そうだったの、危なかったわね、雪歩ちゃん」


雪歩「はい」


小鳥「どうも危ないところをありがとうございました」


仮面ライダーデルタ「いえ、今の自分はヒーローなので当然のことをしただけッスから」


ガチャ


仮面ライダーデルタ「ん?」クルッ


↓3「か、仮面ライダー!?」

千早「どうして仮面ライダーがうちの事務所に…」


雪歩「さっき襲われていたところを助けてくれて、それでお礼に」


千早「なるほど、そうだったのね」


仮面ライダーデルタ「よう」


千早「あら?貴方、どこかであったことあるかしら?」


仮面ライダーデルタ「あー…、悪いが今はまだ教えることができねぇんだ。すまねぇ」


千早「そうなの」


仮面ライダーデルタ(ヒーローたるもの素性を簡単に明かしちゃいけねぇからな)

小鳥「これはお礼のお菓子です」


仮面ライダーデルタ「どうも、それじゃあ俺はこれで」


雪歩「あの、もう行っちゃうんですか?」


仮面ライダーデルタ「おう、そろそろ俺の事務所に戻らないといけねぇしな」


千早「あの、それってもしかして本物?」


仮面ライダーデルタ「おう、本物だぜ」


千早「そう、本物なの…」

千早「あの、ちょっとあなたの事務所に連れてってくれないかしら?」


仮面ライダーデルタ「え?」


雪歩「千早ちゃん?急にどうしたの?」


千早「だって本物の仮面ライダーがいるのよ、その仮面ライダーが一体どんな事務所にいるのか気になるじゃないの」


雪歩「それはそうだけど、ライダーさんに迷惑じゃないのかな?」


仮面ライダーデルタ「俺はいいぜ」


千早「ありがとうございます」

テクテク


千早「……」ジー


仮面ライダーデルタ「な、何だよ」


千早「よくできてますね」


仮面ライダーデルタ「興味あるのか?」


千早「ええ、小さいころ、弟と一緒にテレビで見たことあったので」


仮面ライダーデルタ「そ、そうか…」


テクテク


仮面ライダーデルタ(会話続かねぇな…。どうも如月は苦手だぜ。あと四条)

315プロ


仮面ライダーデルタ「ここだ」


千早「ビルの中に事務所があるのね」


「わかった、今買ってくる」


ガチャ


千早「え?」


翔太「あ、765プロのお姉さん…と仮面ライダー!?」


仮面ライダーデルタ「よう」

北斗「どうしたの翔太、ボーっと突っ立って…ってええ!?」


千早「なんであなたたちがここに…」


涼「どうしたの、入り口前で突っ立ってって千早さん!?と仮面ライダー!?」


千早「秋月さん!?それじゃあこの事務所は…って、まさかあなたは」


仮面ライダーデルタ「そう、俺の正体は何を隠そう」


カチヤ


冬馬「この天ヶ瀬冬馬だ!」サァァァァ


4人「……」


冬馬「あれ?」

冬馬「ど、どうしたんだよ。4人とも」


千早「か、顔…というより体が…」


冬馬「身体?」サァァァァ


冬馬「!? なんだよこれ!?」サァァァァ


北斗「冬馬の身体から灰が…」


冬馬「まさか…」

冬馬「北斗、ちょっとこれで変身してみてくれ!」


北斗「はぁ!?変身!?」


冬馬「いいから!」


北斗「わ、わかった。変身!」


standing by


カチャ


error!


北斗「うわっ!」


冬馬「人間が変身できない…。それじゃあ俺はやっぱりオルフェノクに…」

翔太「ねぇ、どういうこと!?わかるように説明して!」


冬馬「実はサンタがこれを届けてくれて本物のデルタに変身してそれで色々遊んでみたが本物だったらオルフェノクにしか変身できなくて…」


翔太「つまり冬馬君は人間じゃなかったってこと?」


冬馬「そういうことになる」


涼「そんな…」


北斗「なんとかならないのか?」


冬馬「何とかと言われても…オルフェノクが人間に戻る方法なんて聞いたことがねぇ…」


冬馬「…いや待てよ、確か↓3したら戻れるってネットで見たな」


千早「え?↓3?」

冬馬「異性とデートでもしたら、元に戻れるって裏設定をネットで見た」


翔太「本当なの、それ?」


冬馬「ああ、間違いねぇ」


千早「ねぇ、どうしてもやらないといけないわけ?」


冬馬「このままやらなかったら、俺はこのまま灰になるだけだ」


千早「そんな…」

北斗「戻るにはやっぱ異性とデートしかないというわけね」


翔太「だけど異性って…」


千早「命の危機なら、仕方ないわね」


千早「それじゃあ私が」


冬馬「いや、実は…ずっと前からデートしたかった人がいるんだ」


北斗「それって?」

冬馬「↓2だ」


翔太「え?↓2?」

冬馬「一度でいいから、天海とデートをしたかったんだ//」


北斗「そ、そうなんだ…」


翔太「まあ、男子だったら一番のアイドルとデートしたがるもんね」


千早「それじゃあ私が掛け合って」


冬馬「いや…、流石に俺が直接デートするのは恥ずかしい」


千早「は?」


翔太「じゃあどうするの?」


冬馬「だから考えたんだ、デートするのは俺じゃなくて…」

765プロ


春香「はい!これプレゼント」


雪歩「ありがとう!」


バタン


千早「春香、いる!」


春香「え?千早ちゃん、どうしたの?」


千早「大変よ春香!この前春香の名前でこっそり懸賞はがきを応募したら、そのはがきがあたったのよ!」


春香「え!?そうなの!」


千早「だけど私は春香じゃないし、それにこれからちょっと大事な買い物があるから懸賞を受け取れないの」


千早「春香、悪いけど受け取ってくれないかしら?」


春香「え?まあ、貰えるならありがたく貰うけど」


春香「何があたったの?」


千早「仮面ライダーと一日デートよ」


春香「マジで…!?」

一時間後


春香「千早ちゃん勝手に申し込むなんて、ちゃんと私に言ってほしかったなぁ」


春香「仮面ライダーも私少ししかわからないし」


春香「まあいっか、えっと…確か場所は…」


仮面ライダーデルタ「おーい!こっちだ!」


春香「うわ!本当にいた!凄く目立ってる」

春香「あの…あなたが仮面ライダーですか?」


仮面ライダーデルタ「おう!仮面ライダーデルタだ!気軽にデルタで呼んでくれ!」


春香「それじゃあ…デルタさん、今日はよろしくお願いしますね」


仮面ライダーデルタ「おう!」

仮面ライダーデルタ「それで、どこに行きたいんだ?」


春香「え?デルタさんが決めるんじゃないんですか?」


仮面ライダーデルタ「このイベントは仮面ライダーと一緒に女子の行きたいところへ行くというイベントなんだ」


仮面ライダーデルタ「だから天海…いや苗字呼びは感じ悪いか…」


春香「?」


仮面ライダーデルタ「天海…さんの行きたいところに一緒に行って一緒に楽しもうということさ」


春香「いいんですか?」


仮面ライダーデルタ「ああ、なんなら俺が決めてもいいが」


春香「それじゃあ私、一緒に↓3に行きたいです!」

春香「豊洲新市場に行きたいです!」


仮面ライダーデルタ「は?」


春香「ダメですか?」


仮面ライダーデルタ「いや、別に構わねぇが何でそんなところに…?」


春香「行ってからのお楽しみですよ!さあほら、早く!」グイ


仮面ライダーデルタ「わ、わかったから引っ張らないでくれ」ダッ

豊洲新市場


シーン


春香「魚いませんね、市場なのに」


仮面ライダーデルタ(延期したから市場やってるわけないだろ)


春香「築地に毎回行ったときはただでマグロの切り身くれたのに」


仮面ライダーデルタ(職権乱用だな)


春香「まあ目的はマグロじゃないんですけどね」


仮面ライダーデルタ「じゃあなんだ?」


春香「↓3」

春香「えっと…確かこの大きな凹みの中に」ピョン


ガサゴソ


仮面ライダーデルタ「?」


春香「ありました!」


仮面ライダーデルタ「なんだそれ、USBメモリ?」


春香「はい!このメモリは地球から出てくる強いパワーを持っているって噂を聞いたんです」


春香「そしてそのメモリのある場所がここにあるって聞いたんです」


春香「何度も行きましたけどどうも工事中でしかも怖い人がうろついてて」


春香「でも流石に今日は開いているみたいですね!」


仮面ライダーデルタ(まるでガイアメモリだな)

春香「他にも中にたくさんありますよ」


仮面ライダーデルタ「マジかよ!」


春香「よかったらデルタさんもどうですか?」


仮面ライダーデルタ「なら遠慮なく」ピョン


仮面ライダーデルタ「えっと…これは↓2のメモリ、こっちは↓2のメモリ」


仮面ライダーデルタ「あれは↓2のメモリって…全部↓2じゃねぇか!」

仮面ライダーデルタ「アクセルばっかじゃねぇかよ!なんだこれ!」


春香「他の所だったらもしかしたらあるかもしれませんね」


仮面ライダーデルタ「はぁ…、まあいいか。それで天海…さんはそのアクセルメモリでどうするつもりだ?」


春香「え?いやほら、アクセルだから↓2ですよ」

春香「私が使うんですよ」ニヤリ


仮面ライダーデルタ「何!?」


アクセル!


春香「えい!」


シーン


春香「あれ?何で?」


仮面ライダーデルタ「あー、ガイアメモリを使うには体のどこかに生体コネクタを埋め込まない限り使えないぞ」


春香「あれ?そうだったの?」


仮面ライダーデルタ「ああ」


春香「なんだ…残念」


春香「じゃあこれでいっか」つアクセルドライバー


仮面ライダーデルタ「はぁ!?」

仮面ライダーデルタ「おい、それどこから…」


春香「去年のクリスマスに枕元に置かれてあったんですよ」


仮面ライダーデルタ(お前もか!)


春香「だけど肝心のこれを使うメモリがなかったんですよね、あっちこっち探してみましたけどようやく見つかりました!」


春香「えっと…こうでいいのかな?変…身!」


アクセル!


ブォォォォン


仮面ライダーアクセル「うわっ!本当に変身できた!」


仮面ライダーデルタ「おぉ…」


仮面ライダーアクセル「これでお揃いですよ!お揃い!」


仮面ライダーデルタ「よ、よかったな…」


仮面ライダーデルタ(何がどうなっているんだ)

仮面ライダーアクセル「それで、ライダーが二人そろったということは」


仮面ライダーデルタ「揃ったということは?」


仮面ライダーアクセル「私知ってますよ!ライダー同士揃ったらやることがあるって」


仮面ライダーデルタ(あったっけ?)


仮面ライダーアクセル「↓3だって!」

仮面ライダーアクセル「ライダーバトルだって!」


仮面ライダーデルタ「何!?」


仮面ライダーデルタ(いや間違っちゃいねぇが二人そろったからって簡単に戦っていいのか?いやよくねぇだろ!)


仮面ライダーデルタ「ちょっと待て!何も戦う理由ないだろ!」


仮面ライダーアクセル「トップアイドルになるには、歌や踊りや容姿だけじゃなくて力もトップにならないといけないんですよ!」


仮面ライダーデルタ「そんな必要ねぇって!」


仮面ライダーアクセル「行きます!」


アクセル!マキシマムドライブ!


仮面ライダーデルタ「いきなり!?」

アクセル(バイクフォーム)「とりゃああああああ!!!」ドドドドドドド


デルタ「クソッ、俺はただ普通にデートがしたかっただけなのに!」


デルタ「こうなったら自棄だ!」Exceed Charge


デルタ「ハァ!」バシュン!


アクセル「ハァァァァ!!!」


ドォォォォォォォォォォン!!!!

アクセル「きゃああああああ!!!」


シュン


春香「うぅ…アイドルなのに酷い…」


カイザ「はぁ…はぁ…酷いのはどっちだ…」


春香「でも、強いんですね。カイザさん」


カイザ「まあ、な…これくらい楽勝…」


サァァァァ


カイザ「くっ」


春香「だ、大丈夫ですか?」


カイザ「あ、ああ」

アクセル「きゃああああああ!!!」


シュン


春香「うぅ…アイドルなのに酷い…」


デルタ「はぁ…はぁ…酷いのはどっちだ…」


春香「でも、強いんですね。カイザさん」


デルタ「まあ、な…これくらい楽勝…」


サァァァァ


デルタ「くっ」


春香「だ、大丈夫ですか?」


デルタ「あ、ああ」

春香「まあ、負けはしましたけど、目的のものは手に入りましたし」


春香「これでみんなに自慢できます!ライダーアイドルなんて人気間違いないですよ!」


デルタ「…なあ天海さんよ」


春香「はい」


デルタ「俺の願いは叶えてやったんだ、だから、俺の願いも聞いてくれねぇかな?」


春香「なんですか?」


デルタ「↓3」

デルタ「お前の仲間たちと俺の事務所に移ってくれないか」


春香「え?事務所?ということはあなたもアイドル?」


デルタ「ああ、だめか?」


春香「ダメに決まってます!今更765プロを離れるわけにはいきません!」


デルタ「わかった…だったら、俺の彼女になってくれ」


春香「え?彼女だなんてそんな…」


デルタ「30秒、30秒だけでいい…」


デルタ「30秒でいいから、俺の彼女になってくれ…」


春香「さ、30秒?」

春香「それだけだったら、構いませんけど」


デルタ「よかった…」


カチャ


冬馬「これで…夢が叶った…」サァァァァ


春香「ひぃ…!」ビクッ


春香(仮面ライダーデルタが冬馬君!?いやそれ以前に、何、その…)


春香「え、ちょ…その身体何!?灰色に…なって…」


冬馬(思い出した)

冬馬(確か昔竜宮小町と戦ったとき、雷が直撃したんだ)


冬馬(電子機器だけじゃなくて俺に)


冬馬(あの時、俺死んでたのか、だがすぐに普通に生き返って…普通にライブして)


冬馬(普通ってなんだ、この時点で普通じゃねぇ)


冬馬「ぐぅ…寿命が…」サァァァァ


春香「ちょっと!えっと…救急車!」


冬馬「いや、いらねぇから…そんなのいらねぇ、どうせ間に合わねぇ」


冬馬「だから最期のお願い、聴いてくれ」


春香「最期って言わないでよ!」


冬馬「↓3を…どうか俺に」


春香「そんな…本当に死んじゃうの…?」

冬馬「天海のリボンを…どうか俺に」


春香「そんな…リボンだなんて……それだけは…」


冬馬「ぐぅ…!」サァァァァ


春香「わ、わかった!」シュッ


春香「ほら、これでどう?」


冬馬「これが天海のリボンか、カワイイじゃねぇか」


冬馬「そしてリボンのない天海は…なんか変装しているみたいだな。まるで別人だ」


春香「ちょっ!別人って!」


ボロッ


ゴォォォォォォ!


春香「え?」

春香「え…なんで…」


ゴォォォォォォ!


春香「そんな…」





ヒュウウウウウ…


春香「何が、どうなっているの?」

北斗「…そうだったのか…冬馬が灰に」


春香「ひっく…グスン……どうして……」


北斗「女の子とデートしたいというのは、ただの口実だったのか」


翔太「何したって無駄だからどうせなら最後は自分のしたいことをして死にたいってこと?」


翔太「僕たちのことを放ったりして…酷いよ」


北斗「けど俺たちに何かできたか?」


翔太「…ないね」


北斗「悔しいよ、自分の無力さが」


涼「はい…」


千早「可哀想に…、でも最後はきっと満足できたはずだわ」


春香「……うん」

春香「冬馬君、今までありがとう。死に際のあの顔と私に立ち向かった時のあの瞬間、とてもカッコよかったよ」


春香「だから、安らかに眠ってね」


北斗「今日というこの日、俺たちは忘れないよ、決してね」





冬馬「……楽しかったぜ、天海とのデートっぽい何か」


冬馬「北斗たちも、俺なしでもしっかりやってくれよな」


冬馬「じゃあな、クリスマスくらい、笑顔で過ごせよ」


冬馬「メリークリスマス」


終わり

酷い出来だ

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