フレデリカ「ギャルゲーごっこ」 (27)
これはモバマスssです
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~朋家~
朋「久し振りのお休みだわ」
朋「今日は家で、一人でのんびりと出来るわね」
朋「出掛けようと思ってたけど雨つよいし、大掃除も兼ねて模様替えでもしようかしら」
朋「…杏ちゃんからのアドバイス通り、きちんと窓やドアの鍵は閉めておかないと」
朋「よし、これで…」
テテテテテテーン、テテテテテテーン
朋「…家のインターホン、こんなファミマっぽかったかしら?」
??「幸せを運ぶエッグプラント宅配便ですよーっ!」
朋「はーい、今でまーす!」
ガチャ
??「おはようございます、朋さ…おっと、此方にサインお願いしまーす」
朋「…茄子さん何してるの?」
??「茄子じゃなくてナス宅配便ですよーっ!はい、着払いの料金になります」
朋「あたし頼んでないわよ!」
??「ふふっ、冗談です。楽しんでくださいね」
バタンッ
朋「…茄子さん、なんであたしの家分かったのかしら」
朋「…考えるだけ無駄ね。それよりも…」
朋「何かしら、この荷物。サイズ的にゲームのソフトみたいな」
『学園スリーエフ』ババーン!
朋「…タイトルからして嫌な予感しかしないわ」
朋「しかも年齢指定F18って何なのよ!航空機?!」
朋「それにこのキャッチフレーズ『校門を抜けると、スリーエフだったーー』って…」
朋「出演者のアゴが長そうね」
朋「まぁ今日は一日空いてるし、少しだけやってみようかしら」
朋「スイッチオン!」
『…学園、スリーエフ』
朋「タイトルコールは美優さんの声ね。聞き取りやすくて綺麗な声だわ」
ナレーション『名前を決めて下さい!朋でいいですよね?』
朋「茄子さん、名前くらいあたしに決めさせて…」
朋「まぁいいわ、それじゃそれで進めていこうかしら」
朋『あたしの名前は朋。訳あって、妹と二人で親元を離れて暮らしているわ』
朋「あ、そう言えば当然だけど自分の声は無いのよね。折角だし自分で声当てながらやろうかしら」
朋『今日から高校二年生。新しいクラスに馴染めるか不安だけど、朝の占いも七位だしきっと上手くいくわよね!』
朋「…七位って別にそんなに凄くなくない?どうしたあたし…」
??『…兄さん、朝です…早く朝ご飯を作らないと、遅刻してしまいます…』
朋『おっと、早く着替えて可愛い可愛い妹の為に朝ご飯を作らなくっちゃ!』
朋「っていやこれどう考えても文香ちゃんよね。自分で作ろうよ…」
文香『…おはようございます…兄さん。今日から、私も高校生です』
朋『そうね。高校生活、一緒に頑張ろっ!』
文香『良い一日は朝ご飯から、です…期待してますから』
朋『じゃあその間に食器とか出しといてくれる?』
文香『すみません…本の続きが気になるので…』
朋『しょうがないわね、可愛い妹の為だしやっといてあげるわよ』
朋「あたし甘くない?そして文香ちゃん自由過ぎない?いつも通りね」
コンコンコン、コンコンコン
?????『朋くーん!オッハローン!』
朋『おっ、この元気な声は』
ガチャ
朋『あれ?扉を開けたのに誰も居ない』
フレデリカ『わぁお、美味しそうな朝ご飯!やっぱり日本人の朝はコレだよね~』
朋『彼女は幼馴染のフレデリカ。小中高とずっと同じクラスの、いわゆる腐れ縁だ』
文香『…フレデリカさん、これは兄さんが私の為に愛情を込めて作ってくれた朝ご飯です。譲りませんよ?』
フレデリカ『じゃーフレちゃんは朋くんの分食べちゃう!』
文香『それでしたら、まぁ…』
朋『あっはっは、朝から元気ね』
朋「いやあたしの家なのに自由過ぎるでしょ。文香ちゃんも止めてよ」
朋『とは言え、今からもう一食作る時間は無いわね…あたしの朝食、どうしようかしら』
フレデリカ『じゃーアタシと半分こしよ?』
文香『その必要はありません…兄さん、私が分けてあげますから…』
朋『うーん、じゃあーー』
1、フレデリカに分けて貰う
2、文香に分けて貰う
3、おっと時間が無い、食パンくわえて走るわ!
朋「これってルート分岐、ってやつなのかしら。それにしても無性に3が気になるわね」
3、おっと時間が無い、食パンくわえて走るわ!←ピッ
朋『二人に悪いし時間も無いから、あたしは食パンくわえて走るわ』
文香『…では、洗い物はしておきます』
フレデリカ『いってらっしゃーい!』
朋『フレデリカも行くんだよ!』
バタンッ
朋『って飛び出したはいいけど、まだ時間は余裕なのよね』
フレデリカ『ねーねー、まだ四月って寒いよねー?フレちゃん手袋忘れちゃった』
朋『そうね、あたしも手袋持って来れば良かったわ』
フレデリカ『そこでフレちゃんから問題でーす!こんなに寒いのに手袋を忘れた二人が、一緒に手をあっためる方法は何があるかなー?』
朋『缶コーヒーでも買う?それくらいなら奢るわよ』
フレデリカ『…むー、朋くんの鈍感』
朋『…あれ?フランス流モーニングっぽいかなって思ったんだけど…』
フレデリカ『しょーが無いなぁ、ミルクオレで手打ちにしてあげよー!』
朋『何よそれ…はい、微糖でいいわよね?』
フレデリカ『いぇーっす!…朋くんと一緒だと、無糖でも甘過ぎるくらいだもん』
朋「…変ね、フレデリカちゃんが可愛く見えたわ」
?『あ、おはようございます朋くん』
朋『あ、おはよう肇先輩』
フレデリカ『わぁお大変、朋くん走らないと遅れちゃうよー?』
肇『フレデリカさんの頭の時計のネジがずれている様ですね、まだ20分も余裕がありますよ』
朋『殺伐とし過ぎよ…肇先輩はどうしてこんなにはやくに?』
朋『生徒会の仕事も、茶道部部長としての仕事も、流石にまだないわよね?』
肇『そろそろ、朋くんが家を出る頃かなぁと思いまして…30分前から…』
フレデリカ『家に迎えに来ちゃえばいいのにねー?』
肇『一度お伺いした時、妹さんから親の仇を見る様な目で睨まれてしまったので…』
朋『ごめんね、文香は何故か来客に厳しいのよ』
肇『とりあえず、のんびり歩いて学校に向かいませんか?』
朋『そうね、立ち話してると流石に寒いわ』
肇『朋くんは、今年も続けて奇術同好会なんですか?』
朋『どうしようかしら、最近はスプーン曲げ以外の活動が無いし別のを探してるとこ』
フレデリカ『じゃーフレちゃんと一緒にパティシエごっこする?』
肇『それより、一緒に陶芸をしてみませんか?一から全て私が教えてあげますから!』
朋『とは言え、文香も高校生になって尚更家事やってくれなくなりそうだし、今年はやめておこうかしら』
フレデリカ『ふふーん、それならフレちゃんが住み込みでやってあげるよ?』
肇『それはいけませんね、朋くんの手間が増えてしまいます。此処は一つ、私がお手伝いをするという事で…』
朋『遠慮しておくわ。あとバイトもやりたいし』
肇『うちの高校、バイト禁止ですよ?』
朋『おっと、生徒会に属してる人の前で言うことじゃなかったわね』
フレデリカ『そーいえば、クラス替えあるんだよねー?』
朋『そうね、またフレデリカと一緒だと暇しないから楽しいんだけど』
フレデリカ『理由はそれだけー?』
朋『充分以上だと思うけどね』
肇『そう言えば、二年生に一人転入生がいるそうですよ』
朋『へー、珍しいわね。私立の高校に途中からなんて』
肇『なんでも、北海道からの子だそうで。もしクラスが一緒になったら仲良くしてあげて下さいね?』
フレデリカ『ねぇねぇ、夕飯何にするー?』
朋「聞いてあげてよ…」
肇『あ、もう結構ギリギリな時間ですね。朋くん、走りましょう』
フレデリカ『アタシは?!』
肇『私達のスピードに着いてこれますか?』
フレデリカ『よゆーよゆー、朝ご飯食べてきたもーん』
朋『じゃ、少し走りましょうか』
ダッ!!!
朋『…ふたりとも速過ぎない?』
キーンコーンカーンコーン
朋『ふぅ…なんとか間に合ったわ』
フレデリカ『よかったねー、またアタシ達同じクラスで』
朋『うん、今年も一年よろしくね!』
ガラガラガラガラ
茄子『みなさーん、お静かにっ!今年B組の担任は茄子ですよー』
朋『やった!これで修学旅行は晴れ確定ね!』
茄子『なんと、転入生がこのクラスに来ることになりました!』
フレデリカ『夜焼肉にするー?』
朋『ちょっと静かに。高校生活の一大イベントなんだから』
茄子『さぁさぁ、転入生ちゃんどーぞ!』
?『……』
茄子『ほらほら、自己紹介の時間ですよっ!』
杏『…今年からこのクラスにお世話になります、双葉杏です』
茄子『飴あげるから頑張って!』
杏『みんなー!北海道から来ました、フェアリーの二つ名を持つ双葉杏だよっ!仲良くしてね!』
フレデリカ『わぁお、すごい元気!』
朋『…ほんとに高校生なのかしら?』
朋(この時、あたしは知る由もなかった)
杏『いぇーい!食堂はどこー?!』
朋(これから起こる、とある事件。その引き金は、転入生である杏ちゃんがこの時引いていたなんて…)
カーミーサーマガクーレター
朋「ちゃんとOPも用意されてるのね。どっかで聞いた事あるけど」
朋「歌もちゃんとスリーエフと3Fが歌ってるみたいだし、これ結構お金かかってるんじゃないかしら?」
朋「作り込みも凄いし、続きが気になるわ」
朋「さて、OPも終わったし続きを…」
文香『…そろそろ、食事に行きませんか…?』
朋「あら?画面に文香ちゃんが居ないのに声が…」
フレデリカ『じゃー近くの定食屋さんいくー?』
茄子『そうですね、いい時間ですしお昼にしましょうか』
美優『…ひと仕事終えた後のコーヒーは、最高ですから』
杏『じゃーあとは声無しで楽しんでもらおっか』
朋「声の収録リアルタイムかよ!」
あんきら来たので遅れました
マスプラもやりがいがあって楽しいですね
関係ありませんが、ギャルゲーはやった事がないのですが自分の名前は付けないものなのでしょうか…
お付き合い、ありがとうございました
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