【ポケモン】中間管理録グズマ 破壊録編 (48)

【ポケモン】中間管理録グズマ
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グズマ「(恐らく俺様は……失った……!)」

グズマ「(したっぱ共からの人望……!信頼……!)」

グズマ「(無理もねぇ……)」

グズマ「(あれだけしたっぱ共の出した意見を褒めて褒めて褒めちぎっておいていざ……)」

グズマ「(代表が現れると一変……!)」

グズマ「(手のひら返しっ……!保身……!)」

グズマ「(…………)」

グズマ「ふざけんなっ……!」

グズマ「巻き返す……!」

グズマ「どんなに信頼を失っても最後には名誉挽回し汚名返上するグズマがここにいるぜ……!」

ブロロロロ……

グズマ「あー……今回……」

グズマ「お前らの日頃の労をねぎらう為に……」

グズマ「ささやかだが、1泊2日の団員旅行を企画した……!」

グズマ「あー…この旅行を通じて…スカル団の進行がより深まることで……」

グズマ「今回の作戦の更なる発展と成功に繋がる一因になればと思う……!」

グズマ「とまぁ……堅苦しいことを言ったが……手元の冊子…旅のしおりの……3ページ目……」

グズマ「日程の欄を見てもらえば分かるように……」

したっぱA「…………」ペラッ

8:00 集合
8:30 出発
11:30 到着
12:00 昼食
13:00 余興
17:00 破壊
18:00 入浴
19:00 夕食
20:00 破壊
21:00 余興

グズマ「終始……余興……!破壊……!」

グズマ「とどのつまり……レジャー……!」

グズマ「この2日間は仕事を忘れて……」

グズマ「気兼ねなく……大いに羽休めしてほしい……!」

したっぱA「見え見えだ…!」

したっぱB「したっぱAさん……?」

したっぱA「オレ達に取り入ろうとしているのが…見え見え…!」

ざわ…

したっぱB「えっ……?」

したっぱA「どうせ……前回の埋め合わせをしているつもりなんだろうが……」

したっぱA「逆効果っ……!」

したっぱB「うっ……!」

したっぱA「ありえないんだよ……!」

したっぱA「部下が羽休め出来る団員旅行なんて……!」

したっぱA「ましてや相手はグズマさん……!」

したっぱA「ろくに家にも帰らず定職にも就かず……!」

したっぱA「そこらのチンピラを集めて好き放題暴れ回ってるグズマさんだ……!」

したっぱA「オレ達は終始気を遣わされるに決まってる……!」

ざわ…

したっぱB「た…確かに……!」

グラジオ「…………」

グラジオ「……フン…………!」

ーハノハノリゾート・ホテルー

ゾロ…ゾロ…ゾロ…

グズマ「どうだ……!」

グズマ「ハノハノリゾートホテル……!本来なら1年後まで予約で一杯だが……代表に頭を下げて部屋を空けさせたぜ……!」

したっぱD「すごくないッスカ……!」

したっぱC「こんな所普通なら一生泊まれないぞ……!」

グズマ「驚くのはまだ早いぜ……!」

グズマ「中にはシアター……!ダーツにカラオケルームもある……!」

グズマ「どれも遊び放題だ……!」

したっぱB「おお!」

したっぱE「あ……あの……」

グズマ「!」

したっぱE「カジノとか……あったりしますか……?」

グズマ「あ……?」

ざわ…

したっぱE「あ……いや…」

グズマ「あるわけねぇだろうが……!」

グズマ「そんなもんっ……!」

したっぱF「で…ですが……!」

したっぱF「こういうリゾート地には……大抵カジノがあるかと……!」

グズマ「馬鹿がっ……!」

グズマ「考えろ……!大人の事情……!」

グズマ「子供向け……!規制……!」

ざわ…

したっぱE「うっ……!」

したっぱF「なるほど……!」

ービーチー

したっぱB「したっぱAさん……!」

したっぱB「グズマさん……『ビーチに集合』って言ってましたけど…オレ達一体何をさせられるんですかね…?」

したっぱA「…………ふんっ……!」

したっぱA「わかるわけないだろっ……!オレに…!」

したっぱA「あの人の考えなんて……!」

グズマ「あー…いるか…?全員……!」

グズマ「いねぇ奴は……挙手っ……!!」

ざわ…

グズマ「くくく……」

ざわ… ざわ…

したっぱA「いますよ……全員……!」

グズマ「そうか……」

グズマ「それなら……始めようぜ……!」

パカッ…

したっぱABCDEF「!」

グズマ「店で食べれば……一本数万円は下らない……」

グズマ「アズール湾産……!」

グズマ「最高級ヤドンのしっぽ食べ放題の……圧倒的バーベキュー……!」

したっぱC「おおおおっ!ヤドンのしっぽ……!」

したっぱD「こんなにッスカ……!」

ガタッ

したっぱD「!?」

グズマ「そっちは……」

グズマ「サイコソーダ……ミックスオレ……!」

グズマ「スーパー・メガやすで……買えるだけ買って来た……!」

グズマ「好きなだけ勝手に開けて構わねぇぜ……!」

したっぱE「あ……あのっ……!」

グズマ「ん……?」

したっぱE「酒は……ありますか……!?」

したっぱF「バカッ……!お前また……!」

したっぱF「考えろ……!世界観……!」

したっぱF「対象年齢……!CEROっ……!」

したっぱE「うっ……!」

グズマ「まぁ待て……」

したっぱF「えっ……」

グズマ「したっぱE……!これを見ろ……!」

したっぱE「これは……まさかビーr」

グズマ「いいや違う……!」

グズマ「これは麦のジュース……!」

グズマ「少しばかりシュワッとするが……ただのジュース……!」

したっぱF「うっ……!」

グズマ「とどのつまりセーフ……!」

したっぱE「グズマさん……!」

したっぱB「グズマさん……!この机は……」

グズマ「そっちに設置してくれや……!」

したっぱC「グズマさん……!この新聞紙は……!?」

グズマ「捻ってここに入れてくれ……!」

したっぱC「はっ……!すぐにっ……!」

したっぱD「ボス……!手伝う
ッスカ……!」

したっぱA「…………」

したっぱA「(いいのか……!?みんな……!それで……!)」

したっぱA「(ヤドンや酒……いや、麦のジュースなんかで……!)」

したっぱA「(あっさり……!許しちまうのかっ……!?)」

したっぱA「(この間の……理不尽を……!)」

グズマ「したっぱA……!」

したっぱA「!」ビクッ

グズマ「すまねぇが火を見ていてくれ……」

グズマ「俺様はコンロ用の鉄板を持ってくるぜ……!」

したっぱA「…………はっ……!」

したっぱA「(ふんっ……!見ろっ……!)」

したっぱA「(なんだかんだ言って……結局は指図するんだ……!)」

グズマ「…………」ポロッ

したっぱA「!」

したっぱA「(グズマさん……何か落として……!)」

ペラッ

したっぱA「これは……領収書……!」

したっぱA「何かを売ったのか……」

したっぱA「!!」

ざわ…

したっぱA「うっ……!」






領収書

カイロスナイト ¥1,000,000

したっぱA「これは……メガストーン……!」

したっぱA「なんで……!そんな貴重な物を……!」

グズマ「待たせたな……!」

したっぱA「!」

したっぱA「グズマさん……!」サッ…

グズマ「この通り……持って来たぜ……鉄板……!」







ジュワッ……

したっぱC「美味いっ……!」うし…うし…

したっぱF「犯罪的だ……!」うし…うし…

ゴク…ゴク…

したっぱE「カァァァ……!」

したっぱE「しあわせぇ~~~…………!」

したっぱA「…………」

したっぱB「あの……したっぱAさん……!」

したっぱA「!」

したっぱB「グズマさん……知りませんか……?」

したっぱB「さっきから姿が見えなくて……!」

したっぱA「そういえば……!」

キョロキョロ

したっぱA「…………!」

したっぱA「あっ……!」

グズマ「オラァッ!!」ヒュンッ……

ザバァッ……!

したっぱA「あれは……海に何かを投げている……?」

したっぱB「さすがグズマさんだ!早速破壊を楽しんでいるのか……!」

したっぱA「……いや……!違う……!」

ざわ…

したっぱB「え……?」

したっぱA「グズマさんが投げているのはナマコブシ……!」

したっぱA「とどのつまり……アルバイト……!」

したっぱB「うっ……!」

したっぱA「(まさか……さっきのメガストーンは旅費を稼ぐため……?)」

したっぱA「(バイトをしているのも……旅費が足りなくなったから……!)」

したっぱA「なんでオレ達したっぱのためにここまで……!」

したっぱA「くっ……!」

したっぱA「着いて行くしかないだろうが……!」

したっぱB「え……?」

したっぱA「ここまでされたら……!一生着いて行くしかないだろうがっ……!」

したっぱB「……!」

したっぱB「はいっ……!」

大成功っ……!

挽回し返上した……!

名誉と汚名……!

団結…!スカル団……!

グラジオ「…………」

グズマ「よう……!」

グラジオ「…………!」

グズマ「お前もあいつらと一緒に食わねぇのか……?」

グラジオ「フン……所詮俺は用心棒……」

グラジオ「お前らと馴れ合うつもりはない……!」

グズマ「まぁそう言うな……」

グズマ「ほら……一本どうだ……!」

グラジオ「要らん……!」グゥゥゥ……

グラジオ「…………!」

グズマ「カカカ……!」

グラジオ「くっ……!」

グラジオ「サイコソーダだ……」

グズマ「あ……?」

グラジオ「サイコソーダを一本寄越せ……!それだけでいい……!」

グズマ「クク……!」

グズマ「…へただなあ、グラジオ」

グラジオ「は……?」

グズマ「へたっぴだ!欲望の解放のさせ方がへた……!」

グズマ「グラジオが本当に欲しいのは…こっち 」

グズマ「これを鉄板でジュワって焼いてしてカリカリにしてよ……!冷えたサイコソーダでやりたい!だろ? 」


グズマ「クク…だけど周りと馴染めないからこっちのしょぼいサイコソーダでごまかそうってんだ」


グズマ「グラジオ……ダメなんだよ!そういうのが実にダメ……!」

グズマ「せっかく冷えたサイコソーダでスカッとしようって時にその妥協は傷ましすぎる……! そんなんでソーダを飲んでもうまくないぜ……!嘘じゃねぇ…かえってストレスがたまるぜ……!」


グズマ「食えなかったヤドンのしっぽがチラついてよ……全然スッキリしねぇ……! 」


グズマ「心の毒は残ったままだ……自分へのご褒美の出し方としちゃ最低だ……!」


グズマ「グラジオォ!贅沢ってやつは小出しはダメなんだ……! やる時はきっちりやった方がいい……!それでこそ次の節制の励みになるってもんだ……!違うか……!?」

グラジオ「言われてみれば……確かにそうかもしれん……」

グラジオ「おい……ヤドンのしっぽをくれ……」

グズマ「おう……!どんどん食え……!」

グズマ「おかわりもいいぞ……!」

グラジオ「あと……実は麦ジュースも……」

グラジオ……!

豪遊……!

続く……!

したっぱからの信頼を失いかけたグズマ!


名誉挽回の為自ら企画した団員旅行だったが……


これが……


大成功……!


見事グズマはしたっぱ達から失いかけていた信頼を取り戻した……!


そうして迎える……


作戦会議……!


再び……!

グズマ「あー……今日もお前らには……」

グズマ「ガキ共からポケモンを奪う画期的なアイデアを出して欲しい……」

グズマ「……と言いてえ所だが……」

グズマ「舞い降りた……!」

したっぱA「!」

グズマ「このグズマに……昨晩……」

グズマ「天啓……!」

グズマ「圧倒的閃き……!アイデアが……!」

したっぱB「え……?」

ざわ…

したっぱC「一体どんな……?」

グズマ「くく……」

グズマ「気になるか……!」

グズマ「が……駄目……!詳しい説明は後……!」

グズマ「まずは奴らのいない街でリハーサルだ……!」

ーカプの村ー

したっぱC「おらおらー!どけどけー!」

したっぱD「邪魔だ邪魔だーッスカ!」

村人A「うわっ!スカル団だ!」

村人B「まったく迷惑な奴らだ!」

村人C「死ね!」

したっぱD「うっ……!」

したっぱC「おい!怯むな……!」

したっぱC「グズマさんの言う通りに暴れないと……!」

村人A「したっぱなんて怖くないぞー!」

村人B「スカル団は俺たちの村から出て行けー!」

したっぱCD「ぐ……」

したっぱC「(グ……グズマさん……!俺たちはどうすれば……!」

スッ…

したっぱD「……!」

グズマ「ぶっ壊してもぶっ壊しても手を緩めなくて嫌われるグズマがここにいるぜ……!」

ざわ…

村人A「グズマだ……!」

したっぱD「ボスのおでました……!」

村人B「ひ…怯むな……!ボスと言っても所詮はチンピラ……!」

村人C「とどのつまり……小物……!」

村人D「そうだそうだ!」

ワー ワー

したっぱC「(うっ……)」

グズマ「…………Fuck You」

グズマ「ぶち壊すぞ……ヤブクロン共……!」

ざわ… ざわ…

村人A「うっ……!」

グズマ「ろくに戦えねぇ奴が……!何を騒いでやがる……!」

グズマ「いいか……!弱ぇ奴に文句を言う資格なんてねぇ……!」

グズマ「勝たなければ人はゴミ……!」

グズマ「勝たなければ……」

グズマ「ライチは行き遅れ……クチナシは根暗……」

グズマ「カヒリはいけすかないマイペース女……!」

グズマ「しかし奴らがそう思われていないのは……勝ち続けてきたからだ……!」

グズマ「勝たなければ……!」

ざわ… ざわ…







したっぱA「さすがグズマさんだ……!」

したっぱB「奴ら完全にビビってました……!」

グズマ「くく……思った通り……!」

グズマ「これであのガキ共を……」

グズマ「戦わずしてビビらせる……!」

したっぱE「え…戦わないんですか……?」

グズマ「ファーストコンタクトでは戦わなねぇ……!」

グズマ「まずは大物感を演出……!」

グズマ「大事なのは強キャラ感……!」

したっぱE「なるほど……!」

したっぱF「グズマさん!」

グズマ「!」

したっぱF「奴らがマリエシティに向かったとの情報が……!」

グズマ「そうか……!」

グズマ「俺達も向かうぜ……!」

グズマ「マリエシティ……!」

ーマリエシティー

したっぱC「おらおらー!どけどけー!」

したっぱD「邪魔だ邪魔だーッスカ!」

住民A「うわっ!スカル団だ!」

住民B「まったく迷惑な奴らだ!」

住民C「死ね!」

したっぱD「やかましい……!痛い目にあいたいッスカ……!」

住民A「うっ……!」

したっぱC「(よし……!良い感じだ……!)」

したっぱD「(あとはボスが来れば……!)」

ククイ「おい!何をやっているんだ!」

したっぱC「え……?」

ざわ…

グズマ「(あ……あれは……!)」

グズマ「(ククイ……!)」

その後……ヨウ……登場……!

グズマ……!なんとかククイと戦う方向に持って行こうとする……!

っが……駄目……!

ククイの口車に乗せられてヨウと対決……!

敗北……!圧倒的敗北……!

グズマ……!作戦失敗っ……!


グズマ「グズマぁぁぁぁぁぁ!!何やってるんだぁぁぁぁぁぁ!!」











終わり

くぅ疲こ完です!
もう少し続けるつもりでしたが圧倒的疲労なのでこれで終わりです!
最近は仕事に行くときに必ずリーリエバッグを使っています!

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