鈴谷「提督、めりくりだよー。はい、鈴谷にプレゼント、ちょうだい？」

提督「お、やっと来たな。待っていたぞ」

鈴谷「待っていた？」

提督「鈴谷にはとっておきのプレゼントがあるんだ」

鈴谷「やった！ナニかな～ナニかな～？」

提督「受け取ってくれ」

鈴谷「ん？なにこれ」

提督「ケッコンカッコカリの指輪だ」ｷﾘｯ

鈴谷「･･････はぁ～」ｶﾞｯｶﾘ

提督「あからさまにため息をつかれると悲しくなるんだが･･･」

鈴谷「だってクリスマスにケッコン指輪ってありきたりだし」

提督「うっ･･･」

鈴谷「なによりムードが無いしダメダメじゃん？」

提督「ダメダメって･･･」ｸﾞｽｯ

提督「なら、どう渡せばよかったんだ？」

鈴谷「ん～そうだね。例えばプロポーズと一緒にとか？」

提督「なるほど。確かにいきなり指輪を渡すよりは雰囲気がある」

鈴谷「でしょ～」

提督「よし、プロポーズと一緒に渡すぞ！」

鈴谷「お～！」

提督「あなたのことが好きです！絶対に幸せにするので僕とケッコンしてください！」

鈴谷「おぉ～！良いじゃん！」

提督「よし！これで鈴谷とケッコンできるな！」

鈴谷「でもまだダメかな～」

提督「なんだと･･･」

鈴谷「だってせっかくのプロポーズも堅苦しいままの執務室だと味気ないかなって」

提督「言われてみればそうだな」

鈴谷「そうだ！」

鈴谷「この際だから模様替えしようよ！鈴谷、クリスマスツリー飾りたいし！」

提督「クリスマスって感じがして良いな」

鈴谷「でしょ！」

提督「よし、なら今から家具屋さんに買いに行くか！」

鈴谷「さすが提督は話がわかる～！」

～模様替え終了～


鈴谷「やっぱクリスマスにはツリーがなくちゃね～」

提督「そういえば子供の頃はクリスマスツリーが見たくて仕方が無かったな～」

鈴谷「それって鈴谷が子供っぽいって言いたいわけ？」ﾑｽｯ

提督「そういうわけじゃないぞ」ｱｾｱｾ

鈴谷「えへへ、冗談だよ～」

提督「･･･」ﾎｯ

提督「では、あらためて」

提督「あなたのことが好きです！絶対に幸せにするので僕とケッコンしてください！」

鈴谷「･･･提督。ちょっとマジメに話をするね」

鈴谷「鈴谷みたいな艦をここまで重用してくれて、ありがとうね」

鈴谷「一応、これまでのお礼って言うかちゃんと伝えておきたくて･･･」

鈴谷「本当にありがとう！これからもよろしくね！」

提督「こちらこそよろしくな！」

提督「てか、鈴谷があんなにプロポーズに拘るとは」

鈴谷「女の子なら当たり前だよ～」

提督「それもそうだな」







鈴谷「･･･それに好きな人からのプロポーズは一生の思い出にしたいしね」ﾎﾞｿｫ

提督「俺も鈴谷が好きだぞ」

鈴谷「いまの聞こえてたの！」ｱｾｱｾ

提督「あぁ、バッチリとな」ﾆﾔﾆﾔ

鈴谷「乙女の秘密を聞くなんて提督きっもー！」

提督「あはは」

鈴谷「うぅ･･･」///


おわり