理亞「馬鹿にしないで!!スクフェスは遊びじゃない!」 (17)

初投稿です。キャラ崩壊あるかもしれません。

「馬鹿にしないで!!」
彼女はそう言い残して去っていった。
私はあの子を知っている。

果南「Saint Snow・・・。」

2016年のスクフェス二次大会で決勝前まで進んでいた子だ。
自分の番号が呼ばれなかったと400Hzで泣いていた子だったのでよく覚えている。

私もその大会に参加したけれど・・・
結果は二次予選初戦から敗退。
普段ヘッドフォンを使わない私は、ヘッドフォンの音質に聞き入ってしまい1タップもできなかったのだ。

鞠莉「今年も始まったわね・・・。」

果南「鞠莉・・・。今年も出るつもり?」

鞠莉「あったりまえデース!!ここで二年ぶりの屈辱を果たすのデース!!」

鞠莉「感覚を取り戻すの・・・。できなければ・・・ぶん殴る!!」

そういって鞠莉は自動タップ機能ロボを使ってPERFECT率100%を目指している。

果南「ハハハ・・・。千歌達は?」

埋もれたミカンの皮の中からオレンジ色の可愛い女の子が姿を表す。
自分の旅館がすでにミカンの匂いであることには気づいていないらしい。

千歌「私もやるよー!!やってみなきゃ始まらないのだ!!」

曜「ヨーソ・・・」ムギュ

梨子「曜ちゃんはフルコンボできるまでヨーソロー禁止よ」

曜「う・・・」

果南「皆本気すぎるよ・・・」

そう言ってふと窓の外を眺めた。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1481879790

夕食のために落ちます。必ず戻ります。

どうやら1年生3人は砂浜でスクフェスをやっているらしい。

善子「漆黒の大海原よ。分け与えよ。我にフルコンの力を!!」

花丸「フルチンだなんて善子ちゃんは卑猥ズラ」

善子「ヨハネよ!!」

花丸(ツッコムのそこなのかズラ・・・。)

そこへ走りながらスクフェスをやっていたルビィちゃんが戻ってくる。
ルビィちゃん曰く、走りながらやれば集中力が途切れることがないとお姉ちゃんから教えられたらしく・・・。

ルビィ「おおーい!花丸ちゃーん!」ドドドド

花丸「あ、ルビィちゃん!!どうだったズラか?」

ルビィ「これ凄いよ・・・。フルコンが限界・・・。」

花丸(そこまでできれば上出来ズラ・・・)

善子「遅かったわね。リトルデーモン」

ルビィ「あ、閣下お疲れ様です!!」

善子「ヨハネよ!!」

善子「中々上手くいかないものね」

花丸「普通に実力勝負でいくしかないズラ」

善子「達観してるけどあんたはどうなのよ」

花丸「丸はHARDが限界ズラ」

ルビィ「やっぱり楽しみながらやるしかないよね。それが一番だよ」

善子「まあそうね、所詮はスクフェス。大会に出られなくても・・・」

?「馬鹿にしないで!!」

3人「!!?」

理亞「スクフェスは、スクフェスは遊びじゃない!!」

いきなりの言葉に3人は静まり返った。
花丸はこの時、自身のツイッターに呟いた。
【悲報】スクフェスは遊びじゃない、と

果南「何か騒がしいなー あ、あの子・・・!」

砂浜を見ると数時間前に出会ったあの少女がいた。

果南「ごめん鞠莉!ちょっと砂浜に行ってくる。千歌はミカン食べ過ぎないようにねー!!」
時すでに遅し、千果はミカン中毒になって横たわっていた。
この状態になると千歌は3時間は動かなくなる。

鞠莉「行ってらっしゃい果南。しっかしこのロボ精度悪いわねー!」ガンッ

ロボ「・・・」

ダイヤ「わたくしが直しますわよ」

鞠莉「Oh!ダイヤちょうどよかったわ、すぐになおしてちょうだい」

ダイヤ「わかりましたわ・・・」

ロボ「理・・・亞・・・・・」

~場所は変わり砂浜~
善子「なんなのよこの子!!いきなり現れて喧嘩売ろうっていうの!!?」

理亞「私はスクフェスで・・・スクフェスで姉を・・・」

果南「何の騒ぎ?」

ルビィ「果南さん」

花丸「この子が・・・」

果南「久しぶりだね、Saint Snowさん」

理亞「私を・・・知ってる!?」

果南「2年前、あなたをスクフェス大会で見たんだよそれで・・・」
ガッ
理亞が果南に掴みかかる。
セイヤッ!
理亞は果南によって投げ飛ばされた。

果南「あの時あなたはこれでもかってぐらい泣いていたよね、それで嫌でも印象に・・・」

理亞「敗退して泣いてたんじゃない!」

果南が近づく
理亞「・・・です。」

果南「どういうこと?」

理亞「スクフェス大会では・・・決勝戦に進めば」

善子「めでたく優勝よね」

理亞「それだけじゃない!優勝者は・・・
決勝戦で戦った他の3人をスクフェス用ロボットとして売ることができる権利がもらえる・・・」

4人「!!?」

花丸「どういうことズラ・・・」

善子「訳が分からないわ」

ルビィ「厨二・・・」チラ

善子「なんでこっちを見るのよ!」

果南「つまり人間がロボに改造される・・・?」

理亞「そうよ・・・。これだけスクフェスが流行れば当然、自分の力でフルコンを目指さない人も出てくる。
ロボは高いけど・・・それでもお金持ちは買ったりするの。優勝者はその売る権利を貰える。そして・・・
二年前、姉は・・・お姉ちゃんは・・・決勝戦まで進んで、決勝戦で負けた」

善子「なぜ決勝戦で敗れた人じゃないとだめなのよ・・・」

理亞「それなりの精度も必要だからよ・・・。
   それで二年前の優勝者の手がかりを見つけてここまできた」

果南「それってつまりこの土地に優勝者がいるってこと・・・?」

理亞「決まってるじゃない!あまり覚えてないけど・・・口元にほくろが」

4人「!!?」

~場所は変わり千歌家トイレ~
ダイヤ「駄目ですわね・・・。こんなにポンコツでは。いっそのこと新しい【者】に交換・・・」

果南「ダイヤ!!」

ダイヤ「あら果南さん、どうしたんですの?」

理亞「お、お姉ちゃん・・・!お姉ちゃんを返せ!!」

ロボ「・・・」

ダイヤ「果南さんこれは・・・」

果南「この子からすべて聞いたよ。ロボを・・・戻してあげて」

ダイヤ「嫌ですわ・・・」

ダイヤ「嫌ですわ!!」

果南「ダイヤ・・・」

ダイヤ「このお金で私は・・・私はこの家を守らなければいけないのですわ」

ダイヤ「この家は・・・先代の祖父がスクフェスに重課金・・・。
    その挙句多大な借金だけが残り・・・。
    ついに今月までにお金を払わないと・・・」

果南「払わないと・・・?」

ダイヤ「退去ですわ」

花丸「そんな・・・」

善子「なによそれ・・・」

ダイヤ「だから私はこのロボを・・・」

ルビィ「お姉ちゃん!!」

ダイヤ「ルビィ・・・なん」

ルビィ「ルビィ・・・!!ルビィね!毎日お姉ちゃんといることが幸せなの!!」

ダイヤ「それはわたくしも一緒ですわ・・・」

ルビィ「だから!・・・だから・・・お姉ちゃんを失ったこの子の気持ち・・・考えてあげて?」

ロボ「・・・」

ダイヤ「ですがこのままではお家が・・・」

果南「大丈夫だよ。鞠莉に話せばお金くらい・・・」

鞠莉「そうデース!!」

「うわっ!!」

花丸「いつからいたズラ・・・」

鞠莉「ダイヤは大切なフレンドデース!!お金ぐらい沢山あげるよ?
   だからこんなことは・・・やめなさいダイヤ」

ダイヤ「それでは鞠莉さんに迷惑が・・・」

鞠莉「Non!友達を頼るのも・・・友達の役割よ」

果南「ダイヤ・・・」

花丸「ダイヤさん・・・」

善子「ダイヤ・・・さん」

ルビィ「お姉ちゃん・・・」

ダイヤ「私が・・・私が間違っていましたわ・・・私がー!!!」

ロボ「理・・・亞・・・理・・亞・理亜ー!!!!!」

その瞬間、光があたりを包み込んだ

シュウウウ・・・

理亞「お姉ちゃん・・・?お姉ちゃん!!」

聖良「二年ぶりですか・・・」

理亞「お姉ちゃーん!!」

これでお話は終わり。だと良かったズラ・・・。

善子「ところで・・・
   このロボットはどうやって作られたのよ・・・。
   おおもとをつぶさないと新たな被害者が出るわよ・・・」

ダイヤ「そうですね・・・。私は製造過程はわかりませんが、なんでもレズ力最強レベルじゃないと加工できないという
    噂がありますわ」

果南「なにそれ・・・」

花丸「いい加減にするズラ・・・」

ダイヤ「本当ですわよ!!?」

~場所は変わって千歌部屋~
梨子「ねぇ曜ちゃん・・・」

ロボ「梨・・・子・・ちゃん」

梨子「ごめんね?」


これで終わりです。読んでくださった方、ありがとうございました。

ダイヤさんの言う「この家」とは「黒澤家」のことです。千歌家と間違えるような書き込みをしてしまい申し訳ないです。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom