ありす「ネクロミニコンですか‥‥」 (18)
こちらはモバマスSSです。また、オリジナル設定や微量ですがクトゥルフ成分を含んでいます。アレルギーのある方はご注意ください。
文香「ネクロ、ノミコン?」
文香「ネクロ、ノミコン?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1481178713/)
こちらの続きです
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1481683707
文香「‥‥」ペラ‥‥ペラ
ぷちふみか「‥‥」‥ペラ‥
モバP(以下P)「‥‥」カツカツ
ありす「レッスン終わりました」
P「お疲れ様です橘さん。冷蔵庫の中にタルトがありますがいりますか?」
ありす「ありすです。あと、タルトは欲しいです‥」
P「私の手作りですのであまり期待しないでくださいね。」
文香「私の分は、あるのでしょうか?」
ぷちふみか「‥‥」キラキラ
P「皆さんの分もありますので、ご安心ください。」
P「紅茶はアッサムと、ダージリンを準備しています。アッサムでしたら、ストレートが、ダージリンでしたら、ミルクティーがタルトにあいますよ。私のお勧めはダージリンのミルクティーですね。」
ありす「おすすめの、ダージリンのミルクティーにします。」
文香「私は、悩みますがアッサムのストレートにしましょうか‥‥」
プチふみか「‥‥」アリスユビサシ
P「橘さんとプチ文香さんがダージリンのミルクで、文香さんがアッサムのストレートですね。今から入れ来ますので少々お待ちください。」
文香「あの、先にタルトを出してくださっても良いんですよ‥‥」ワクワク
ありす「そうです、文香さんのためにも先にタルトを出すべきです。」ワクワク
プチふみか「‥‥」コクコク
P「‥‥そう言われると思いましたので既に準備できています。」
そう言い、プロデューサーは箱から、開ける。その瞬間甘く、それでいて香ばしい匂いが部屋の中に広がった。カスタードクリームの芳醇な甘い香りと、タルト台のクッキーのような香ばしい匂いがアイドルたちの食欲に直接訴えかけるようである。その香りにアイドルたちは発生源を見ると無数のイチゴが煌めく、ルビー色のイチゴタルトがそこにあった。
ありす「これ本当にプロデューサーさんが作ったんですか?」
P「そうですが?」
文香「カスタードクリームの後に残るような甘さと、イチゴのさっぱりとした甘さがほどよいですね。」
プチふみか「‥‥」パクパク
文香「おいしいですか?」
プチふみか「‥‥」コクコク
ありす(すごい自然にいたので気にしてませんでしが、あの小さい文香さんはなんなのでしょうか?)
P(気になりますか、橘さん)
ありす「ありすです!」
文香「?」
プチふみか「‥‥」?
ありす「な、何でもないです。」赤面
ありす(それであれはなんなんですか?)
P(偶然によって召喚された新たな神話生物でしょうか?)
文香「ふふ、顔にカスタードクリームがついてますよ‥‥」
プチふみか「‥‥」パクパク
P(わかります。文香さんがプチ文香さんに取られてしまって寂しいのですね。)
ありす(そんなんじゃないです。ただもう少しあの、私のこともその‥‥)
文香「あまり動かれると、うまく拭き取れないのですが‥」
プチふみか「‥‥」イヤイヤ
P(‥‥私から提供できるとしたら、プチの召喚のお手伝いでしょうか?)
ありす(そんなことが出来るんですか?)
P(まだ試してはいないですが、一応プチ専用の魔術書は完成しています。タイトルはそうですね、Necronominconでしょうか)
ありす「ネクロミニコンですか‥」ボソッ
P(はい、それを使えばプチは召喚可能です。それで文香さん共通の話題が出来ますよ)
ありす「少し考えます‥」
P(それと、先程から声漏れてますよ。)
ありす「え!?」
文香「あの、先ほどからどうしましたかありすちゃん‥」
プチふみか「‥‥」?
P(ちょうど良いですし、文香さんと話されてはどうでしょうか?)
文香「もしかしてですが‥」Pチラリ
P「いえ、私は別に何も。ただありすさんの相談に乗っていただけですから。
では、私はまだ、仕事が残ってますのでこれで失礼いたします。」
ありす「‥‥」
文香「‥‥」
プチふみか「‥‥」‥パク‥?
ありす「あ、あの、相談というのは、えっと‥‥」
文香「慌てなくても良いんですよありすちゃん‥紅茶もまだ残ってますし、飲みながらゆっくりとお話しましょうか‥」ナデナデ
ありす「はぅ‥‥」テレテレ
‥‥
ちひろ「プロデューサーさん、私の分のタルトはあるんですか?」
P「ありますのでご安心ください。今準備してきますね。」
ちひろ「紅茶はアッサムのストレートでお願いしますね。」
P「かしこまりました。」
‥‥
ありす(どうしましょう。私はただ、文香さんにもっとかまって欲しいだけなのですが)
文香「‥‥」ナデナデ
プチふみか「‥‥」ペラ‥‥
ありす(言えません、恥ずかしすぎます。どうにかごまかさないと‥‥)
ありす「あの、文香さん」
文香「‥なんでしょうか?」
ありす「その、さっきから気になっていたんですが、小さな文香さんは‥‥」
文香「ふみちゃんのことでしょうか、彼女は‥‥なんでしょうか?」
ありす「文香さんにもわからないんですか!」
プチふみか「‥‥!」ペチペチ
文香「冗談です‥‥あの、ふみちゃん叩く止めて、本の角はだめです‥」
ありす「それで文香さんにとって、なんなんですか?」
文香「そうですね‥私にとっては同じ趣味を共有できる、良きともであり、妹でしょうか‥」
プチふみか「‥‥」テレテレ
ありす「妹ですか?私にはその、妹はいないのでよくはからないですが‥」
文香「それは‥‥、私もふみちゃんと暮らすようになって知りましたので、説明はできませんね‥‥」
ありす「私も文香さんと同じ状況になればもっと話せるのでしょうか‥」
文香「悩みとは、そのことでしたか‥」
ありす「あ‥」
文香「‥‥」
ありす「‥‥」
プチふみか「‥‥」キョロキョロ キョトン?
文香「‥‥突然なのですがありすちゃん、実は私スマートフォンをうまく使えないんです‥」
ありす「そうなんですか?」
文香「はい、ですのでありすちゃんさえよければ使い方を説明していただけると、とても助かるのですが‥‥」
ありす「文香さんにはいつもお世話になってますし、私の知っている範囲でしたら説明しますよ。それで、何から教えれば良いですか?」イキイキ
文香「なら、ありすちゃんが、教えたいものからでお願いします‥」
ありす「それでしたら、、、
‥‥
ありす「それはそれとして、私もプチは欲しいです」
文香「それは、私でなく、プロデューサーさんにお願いしてください‥」
‥‥
P「‥‥」カツカツ‥‥
冷めたコーヒーの入ったカップを手に取る。書き終えた書類を横に追いやり、今朝完成させた一冊の本に目をやる。真っ白なその本にはNecronominconと、タイトルだが書いてあった。そっとページをめくる。目次に
P1 橘 ありす
とだけ書かれている。
P「無事、ありすさんのプチも召喚できましたし、魔術書の作成は成功。ありすさんにも、プチにも問題は現状なし。」
そうつぶやく彼はまるで新しいおもちゃを貰った子どものようである。。一つ違うとすれば、その笑顔がひどく歪んでいることだけ。そう、それだけだった‥‥
以上です。
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