【金色のガッシュ】オリ主♀が魔界の王を目指すようです【たまに安価】 (125)

ガッシュが王宮で暮らしていて、ゼオンとも仲が悪くない
そんな世界でオリジナル主人公♀が魔界の王を決める戦いに参加する話
日常回でたまに安価

オリ主♀は>>1が勝手に設定をしています

苦手な方はそっ閉じ推奨

ガッシュSSはエタ率高いのでがんばって完結目指したい

王「老いた私にはバオウを抑えきることができない。だからと言ってゼオンやガッシュにバオウを持たせるのは危険すぎる」

側近「王、私に考えがございます」

王「申してみよ」

側近「バオウの力を一人で抑えることができないのであれば3人で抑えればいいのでは?」

王「何? バオウの力をわける、と言うことか?」

側近「えぇ、ひとつはゼオン様に、ひとつはガッシュ様に、そして最後のひとつは王がそのまま所持していれば」

王「なるほど、良い考えだ。これならばバオウの暴走を防ぐことが出来る!」

こうしてバオウは3つに分けたことにより、ガッシュたち兄弟は別れることなく家族そろって暮らすことが出来たのであった
それから十数年後

??「ラウザルク!!!」

14、5才くらいの少女がそう叫ぶと身体に雷が落ち、その少女の身体は虹色に輝く
スレンダーな身体に、整った顔、まさに美少女と呼ぶにふさわしい成りをしている
しかし、その頭に生えた龍のような角が彼女が人ではなく魔物であることを示している
黒く長い髪が揺れ、スリットの入ったスカートもほんの少しだけふわりとゆれる

ゼオン「さぁ、かかって来い、ルド」

その反対側に立った紫電の瞳を持つ王子、ゼオン・ベルがそう言うと、ルドと呼ばれた少女は蒼い瞳をゼオンに向ける

ルド「本気で行きます、ゼオン様!」

そう言うとルドはゼオンに向けて走りだし、光を纏った拳をゼオンに向けて放つ
しかしゼオンはそれを的確に避け、裁いていく

ゼオン「肉体強化を使ってもその程度か?」

ルド「っ、まだ、まだぁ!!!」

更にスピードを上げるルド
しかしそれでもゼオンにはかすりもしない

ルド「くっ、うっ!」

なんとか一撃だけでも、と攻撃を止めないルドだが

ゼオン「いい動きをするようになってきたが、ここまでだ」

そう言ってゼオンはルドの額をつつく
それと同時にルドのラウザルクも効果が切れる

ルド「……結局負けですか」

しょんぼりと落ち込む少女、ルド
彼女は王宮でメイドをしている魔物の子である
孤児だった彼女は色々ありガッシュに拾われ、そのままここで働くことになったのだ

ゼオン「たった3年でここまで出来るようになっただけでも十分だ。ところでルド、ガッシュはどうしている?」

ルド「ガッシュ様なら学校……の時間はもう終わってますね。私がお迎えに行きましょうか?」

ゼオン「やめておけ、学校にたどり着く前に遭難するだろ、お前」

ルド「わ、私を何だと思ってるんですか!?」

ゼオン「超方向音痴だ」

ゼオン(大体いまだに王宮ないでも迷うからな)

ゼオン「ところで、王を決める戦いのことは知っているだろう?」

ルド「はい、ゼオン様、ガッシュ様も出場なさると」

ゼオン「そのことについて父上がお前に話があるそうだ」

ルド「王様が?」

ゼオン「後で王室まで行くんだな」

ルド「王様、ただいま参りました」

王「おぉ。ルド、良くぞ来た」

ルド「遅れて申し訳ございません」

王「よい、それよりもお前に3つ話がある。まずはお前に王を決める戦いに参加する権利を与えようと思う」

ルド「え、わ、私にですか!?」

王「お前がここに来てから3年。まじめに働き、技を磨き続けておるのは知っている。ゼオン、ガッシュに敵わぬとはいえ、その力もなかなかのものだろう」

ルド「も、もったいないお言葉です」

王「もちろん、棄権をするのであれば強制するつもりもない。どうだ?」

ルド「……わたしも、出場したいです。ゼオン様やガッシュ様に勝てるかどうかはわかりませんが、ぜひ、参加したいです!」

王「では、2つ目の話だ。戦いに出るのであればお前にバオウの力を預けよう」

ルド「え、ば、バオウというと、あの!?」

王「うむ、もし、王を決める戦いの中で真のバオウの力が必要になったとき、ゼオンたち二人だけではその力を引き出すことは出来ん」

王「そこで王宮に住む、最も信用できる魔物の子であるお前にバオウを託そうと思う」

ルド「信用って……わ、私はまだここに来たばかりで」

王「ガッシュやゼオンたちからも推薦されていてな。受け取ってはくれぬか?」

ルド「……わかりました。ありがとうございます」

王「そうか、では、最後の話だ」

ルド「はい」

王「……ルドちゃんはゼオンとガッシュ、どちらが本命なのだ?」

ルド「っ!!?//////」

王妃「あなた、ちょっとこっちに来ましょうか。ルドちゃんは気にしなくていいのよ?」

ルド「え、は、はい」

王「み、耳を引っ張るな、アアアア」

ルド(王様の耳を引っ張るなんて、王妃様くらいしか出来ないわね)

ルド(でも、魔界の王を決める戦い、か)

ルド(私みたいな元孤児が王を決める戦いに参加できるなんて)

ルド(でも、バオウの力があれば、本当に、勝てるかもしれない)

ルド(でもでも、ゼオン様やガッシュ様のほうが王様には向いてるだろうし)

ルド(……人間界か、どんな場所か楽しみ、だな)

ルド(と言うわけで本を持って人間界へ送られたはいいけど……)

ルド(持ち物は濃い青紫の本だけ)

ルド(森から出れずに早3日)

ルド「……」ぎゅるるるるー……

ルド(お腹すいて死にそう……)

ルド(うぅ、まさか、森から出れずにリタイアなんて……王様、ゼオン様、ガッシュ様……申し訳ありません……)がくり

??「……子供?」




続く

今回は導入だけ不定期ですが書き溜め出来次第進めていきます

1ヵ月後

ルド「清太郎さんに救われてから早1ヶ月、日本の清太郎さんの家を目指してから早3週間」

ルド「やっと着いた、高嶺家!」

ルド(長かった……地球を数周しちゃった気もするけど、交番のお巡りさんと言う人のおかげでようやくたどり着いたわ)

ルド(清太郎さんは私のパートナーではなかったけど、恩返しはちゃんとしないと)

ルド(引きこもりの息子、清麿だっけ?)

ルド(私が真っ当な人間にして見せるんだから!)

ルド(とりあえず家に入ろう)

ルド「ごめんください」

華「と言うわけで、清麿、この子が前に言ってたあなたのお世話係の子よ」

清麿「あれって冗談じゃなかったのかよ?」

ルド(感じ悪いわね……)

ルド「私はルド、あなたが清麿ね」

清麿「……」ぷいっ

ルド「……」

ガシッ!

清麿「!?」

清麿(こ、こいつ、なんてバカ力で俺の頭を掴んでやがる!?)

ルド「よ・ろ・し・く・ね?」

清麿(な、なんなんだよ、こいつ、良く見るとへんな髪飾りしてるし……)

華「じゃあ、ルドちゃんが使う部屋を教えるわね。清麿、こんなかわいい子が同じ家で暮らしてるからって変なことしちゃだめよ?」

清麿「誰がするか!?」

清麿(くそ、なんなんだよ……あんな馬鹿そうな奴が俺の世話係? ふざけるな! ……ん?)

清麿「この本、あいつの?」

清麿(……この俺がまったく読めない? いや、何か適当に書いただけか?)

清麿(いや、この部分だけ読める?)

ルド「ごめん、忘れ物を……!」

清麿「っ!? な、何だよ、見られちゃまずいものだったか?」

ルド「……あなた、それ、読めるの?」

清麿「い、いや、見たことがない文字だが」

ルド「……そうよね」ほっ

清麿「だが、このページは……」

ルド「え?」

清麿「ザルク?」

ルド「そ、それを読んじゃだめ!!!」

言った瞬間、ルドの身体に雷が落ちる
それと同時にルドの両手足が虹色の光を帯びた

清麿「なっ!?」

ルド「ちょ、ちょっと、早く解除しなさい! これじゃ部屋の中も歩けないじゃない!」

清麿「な、何言って……」

ルド「とりあえずその本から手を離して!」

言われたとおり清麿は本から手を離すとルドの両手足の虹色の光が消える

ルド「……まさか、そんな……ね……」

ルド「ここにいるのは数週間だけのつもりだったけど事情が変わったわ」

ルド「高嶺清麿。大事な話があるの。あとで私の部屋に来て……あ、ちなみに隣の部屋ね」

そう言うとルドは自分の部屋へと戻っていった

清麿「……な、なんなんだよ、いったい……」

ルド「来たわね」

清麿「色々聞きたいことはあるが、まずお前は何者なんだ?」

ルド「私はあなた達人間とは違う存在。そうね、この世界だと「魔物」と呼ばれる存在よ」

清麿「魔物? そんなはったり……」

ルド「真実よ。たとえば、人間にはこれがついてないでしょ?」

清麿「髪飾り? ……っ!?」

ルド「違うわ、見ての通り角よ」

清麿(飾りじゃない……本当に生えて……いや、何か仕掛けが……)

ぐいぐいっ

ルド「あ、あの、あまり引っ張られると痛いんだけど……」

清麿「ま、まだ信じんぞ!」

ルド「ならどこか人気の少ない、広い場所に行きましょ? もっといい証拠を見せてあげる」

清麿「……そう言って俺を部屋から出そうってか?」

ルド「それもあるわね。でも、気にならない? あなたの知らない世界の存在を」

清麿「……」



清麿「ここなら誰も来ないだろう」

ルド「いい感じの場所ね。まずは」

ルドは本を清麿へ手渡す

ルド「多分3つは術が出てると思うけど」

清麿「術?」

ルド「さっき、読めるページがあったでしょ? そのページに書かれている呪文を言えば私がその術を放てるってわけ」

清麿「……」

ルド「その目は信じてないわね。さっきの術か、ザケルって術を使ってくれれば証拠を見せてあげる」

清麿(嘘をついているようには思えないが、本当にそんなことが?)

清麿「最初の読めるページの術だ」

ルド「えぇ、どうぞ」

清麿「ザルク!」

ルドの身体に雷が落ち、両手足に虹色の光が纏われる

ルド「この状態は肉体強化。さっき家の中で動けなかった理由は……」

言いながら岩を蹴ると岩が粉々に砕け散る

清麿「なっ!?」

ルド「これがザルクの力で強化された私の力」

ルド「もうひとつ、これの強化版でラウザルクって術も使えるはずだけど」

清麿(確かに、そう読めるページもあるな)

ルド「後、ザケルって言う術は……まぁ、使ってみてくれるかしら?」

清麿「あ、あぁ、ザケル!」

清麿の言葉と同時にルドの角から蒼い雷が放たれる

清麿「うおっ!?」

ルド「この通り、雷の初級呪文よ。今は角から放ったけど、手からも出せるわ。これで私が魔物って信じてくれるかしら?」

清麿「あぁ……だが、何でその魔物が俺の家に?」

ルド「私たちの住む魔界の王を決める為の戦いの為よ」

清麿「魔界の王を決める戦い?」

ルド「そう。千年に一度行われる戦いで、私たち魔物の子100人が人間の世界に送られ、そこで見つけたパートナーと共に最後の一人になるまで戦い続ける」

ルド「それが私がここにいる理由。そしてそのパートナーがあなたと言うわけ」

清麿「ちょっと待て! 何で俺がお前のパートナーに!?」

ルド「こればかりはたまたまとしか言いようがないわ。私たち魔物の子も自由にパートナーを選べるわけじゃないの。運命的に、この魔本を読める相手と出会い、その相手とパートナーを組むことになってるの。そして魔本を読むことが出来て、術を発動できるパートナーは世界に一人だけしかいない。それがあなたなの」

清麿「……」

ルド「お願い、私と一緒に戦って、あなたがいないと私は戦えないのよ!」

清麿「断る。俺にそれに付き合う理由はない」

ルド「……ならしょうがないわ。でも清太郎さんへの恩返しに、あなたを真っ当にするまではあなたと一緒に行動するから」

清麿「迷惑だ」

ルド「私は結構おせっかいなの」

清麿「……」

ルド「華さんが言ってたけど、明日から学校でしょ? ちゃんと行くように!」

清麿(色々驚いたことはあったが……鬱陶しいな……明日は図書館にでも行くか)

現在のステータス

名前:ルド(♀)
年齢:14前後(孤児の為不明)
鉱物:プリン
本の色:濃い青紫
パートナー:なし

現在の術

ザルク
肉体強化。劣化版ラウザルクで、防御力は上がらない

ザケル
基本攻撃術。角、または手のひらから出せる

ラウザルク
肉体強化。ザルクよりも更に強い術

?????
もう一つ出ている術があるようだが効果は不明



王宮で働いていた元孤児のメイド
雷の術を使う。肉体強化呪文メインで術なしでも戦えるくらいの体術の使い手
元メイドのため家事全般が得意。特に料理が得意
超方向音痴




次回に続く


今更ですが質問等あれば答えます

ガッシュのパートナー取っちゃったけど
ガッシュはどうなるの?

ルドちゃんのパンツが見たいです
何色かだけでも教えてください
エロ展開ありますか?

安価ってどういうの?普通の?
それとも何票かとったら決めっていうやつ?
あとどういうときに安価する?今の所はまったく出てこないけど……


個人的にはガッシュのパートナーは水野かつくしあたりで
ナオミちゃんとか面白そうだけどwwwww

雷は王家の証みたいなところあるけど大丈夫?
あとめっちゃ改変してるけど

>>15
別のパートナーが出来ますのでご安心を
一部のキャラクターはパートナーが異なる感じになります

>>16
パンツネタはキャンチョメ登場までお待ちを
何色かとか、どんなのかとかもその時に
エロはお色気ネタならやる予定です
日常回安価で来たら勝ちなのもやるかも(ただし夢オチや番外扱いにします)

>>17-18
安価は日常回やるときに取ります
オリキャラが多すぎたり、自分で考えた以外のキャラを出すとグダりそうなのでオリキャラはルドだけの予定です
ガッシュのパートナーはその3人の誰でもありません。でもある意味いい線いってます

>>19
雷系統の術ですが、この質問に関しては今は答えられません
オリ設定多い予定です、>>1に書いておくべきでしたね、すいません

翌日

ルド「清麿、起きなさい! 学校の時間よ!」

ルド「おーきーなーさーいー!」ドンドン!

ガチャ!

清麿「朝っぱらからうるさい! と言うかそこは俺の部屋じゃない!」

ルド「あ、あら? そ、そうだった?」

清麿「……ん?」

ルド「……何よ?」制服

清麿「……悪い、ねぼけてるらしい。おやすみ」

ルド「えぇ、おやすみ……って、待ちなさい! 二度寝しない!」

清麿「うっせー! てか、何だその格好は!?」

ルド「今日から私もあなたの学校に通うのよ、聞いてない?」

清麿「初耳だ! 大体お前、戸籍がないだろ!?」

ルド「清太郎さんに作ってもらったから問題ないわ」

清麿(親父……何やってるんだよ……)

ルド「ほら、ちゃっちゃと着替える、それとも着替えを手伝ってほしいの?」

清麿「わかったよ、着替えればいいんだろ!?」

清麿(……本当に狙ってないんだろうな?)

田中「今日、このクラスに転向してきた高嶺ルドさんだ、皆仲良くしてやってくれ」

ルド「高嶺ルドです、まだ日本に来て不慣れなところがありますがどうかよろしくお願いします」

がやがや

「高嶺?」

「あいつの知り合いか?」

清麿(余計な注目を集めちまったじゃねぇか……)

女子「ルドちゃんってどこの国から来たの?」

ルド「イギリスよ」

女子「高嶺ってもしかして」

ルド「えぇ、清麿の親戚で……」

女子「でも、高嶺君ってすこし感じ悪くない?」

ルド「あ、あはは……」

清麿「……」ガタッ

ルド「!」

女子「それからー」

ルド「ご、ごめん、ちょっと席外すね」

清麿(来るんじゃなかったな。さっさと帰って……)

??「高嶺君!」

清麿「ん?」

スズメ「もう帰っちゃうの? 久しぶりに来たんだから、最後までいようよ……」

清麿「水野か……」

スズメ「授業がつまんないなら、また前みたいに先生になって私に勉強を教えてよ……」

清麿「いい加減にしろ! お前も俺なんかと話してたから仲間はずれにされたんだろ!? バカはバカ同士仲良くしてりゃいいんだよ!」

ルド(ふぅん……)

ルド「で、帰る気?」

清麿「そんなの俺の勝手だろ?」

ルド「清麿は天才で、他の人が馬鹿に見えるから学校に行かなくなった、って思ってたわ」

清麿「その通りだよ、馬鹿の相手をしているより、他の事に時間を使ったほうがよっぽどマシだ」

ルド「本当にそうかしら? さっき水野さんに「俺なんかと話してたから仲間はずれにされたんだろ」って言ってたでしょ? 本当にただの馬鹿だと思ってるなら、相手の心配なんてしないんじゃないの?」

清麿「……」

ルド「……それともうひとつ、あなたを帰らせるわけに行かない理由があるわ」

清麿「なんだよ」

ルド「……教室、どこかわからない」グスッ

清麿「どんだけ方向音痴なんだよ!?」

教室

清麿「これでいいだろ、俺は帰る」

ルド「もう! 何時まで意地張ってるのよ、今日くらいまともに……」

女子「ルドちゃん、水野さん見なかった?」

ルド「え? 教室を出たときにチラッと見た程度だけど」

女子「合唱部で行くコンサートのチケット代を集めに行ったきり、戻らないのよ……」

清麿「……」

ルド「……清麿、何か知ってるんじゃないの?」

清麿「俺は別に……いや、まさか」

ルド「まさか?」

清麿「毎日のように屋上にカモを呼び出してカツアゲをやってる金山って奴がいる。まさかと思うがあいつに」

ルド「……屋上ね、わかったわ」

女子「る、ルドちゃん!?」

女子「金山は女の子にも容赦ないのよ! やめたほうが!」

ルド「でも水野さんを放っておけないの。大丈夫、こう見えても武術の心得はあるから」ダッ

清麿(……でも、逆方向だぞ、そっち)

清麿「……」

清麿(俺には関係ないか……けど、様子を見に行くくらい……)

屋上

金山「ちょーっとかりるだけだから、な?」

スズメ「で、でも、これは合唱部の皆のお金で……」

金山「だから借りるだけだって言ってるだろ?」

清麿(やっぱり……)

清麿(……)

ルド『本当にただの馬鹿だと思ってるなら、相手の心配なんてしないんじゃないの?』

清麿(そうだよ、俺はあいつらのことなんてなんとも思ってない。心配だってする必要はない。だから……)

スズメ『高嶺君!』

清麿「……」

ガチャッ!

清麿「やめろ!」

金山「高嶺? お前、こういうことに口を挟むタイプだったか?」

スズメ「た、高嶺君?」

清麿「水野から手を離せ! このダボォオウ!!?」

清麿「ちょ、ちょっと……待……がはぁっっ!? マガッ!? マブゥ!?」

金山「おるああああ!

清麿「おぶううう!?」

スズメ「た、高嶺君、大丈夫!?」

清麿「そ、そう見えるか……?」

金山「水野、それ以上高嶺を殴られたくなかったらその金を俺に……」

ルド「渡す必要なんてないわよ」

3人「!?」

清麿(あ、あいつ、壁を登ってきやがった!?)

ルド「はぁ、迷った迷った……でも屋上っていうわかりやすい場所でよかった。一番上まで行けばいいんだから。流石にそれなら迷わないわ」

清麿「いや、今自分で迷ったって言ってたよな?」

ルド「と、とにかく! いい顔になったわね、清麿。やっと自分に素直になれたわね」

清麿「……」

金山「転校生ちゃんよ? 正義のヒロインぶるのはいいけど、俺は女だって容赦しないぜ!?」

スズメ「る、ルドさん、危ない!」

ルド「ん?」ガシッ

金山「!?」

ルド「言ってなかったっけ? 私は武術の心得があるの。そんな駄々っ子みたいなパンチなんて通用するわけないでしょ?」

金山(な、何だ、こいつ、ピクリともうごかな……)

ルド「女の子に手を上げるような輩は、反省しなさい!!!」

バキッ!!!

金山「っ!?」

スズメ「……す、すごい……」

清麿(……術を使わなくても、十分強いのかよ……そりゃそうか、魔物だもんな)

スズメ「た、高嶺君! ありがとう」

清麿「……け、結局、俺、何も出来てないし」

スズメ「そんなことないよ! 高嶺君、ありがとう」

ルド「……」クスッ

ルド「これでひとまずは事件解決ね」

清麿「俺は何もしてないけどな」

ルド「そんなことないわよ。水野さんも言ってたでしょ?」

清麿「……」

ルド「ところで、何か忘れてる気がするのよね」

清麿「そう言えば俺も……」

田中「授業を始めるぞー」

2人(まぁ、いっか)




金山「」ちーん

翌日

ルド「……すごい、人間界にはこんなヒーローがいるの!?」

清麿(……子供向け番組に夢中になってる)

ルド「ジョー、後ろよ! あぁ、あぶない!」

清麿(しかもうるさい)

ルド「あぁ、面白かった」

清麿「そ、そうか」

ルド「? 辛気臭い顔してるわね。昨日はあんなにかっこよかったじゃない」

清麿「あんなこと、もう一生やらん」

ルド「ふふ、どうだか?」

TV『ここで臨時ニュースをお送りいたします』

清麿「ん?」

TV『モチノキ町の甲虫銀行に、現在銃を持った二人組みが立てこもっています。犯人はかなり興奮しており、警察が近づいたら人質を殺すと訴えています』

ルド「モチノキ町ってこの町じゃない」

清麿「物騒な……」

TV『あ、ただいま人質の映像が入った模様です』

スズメ『……』

二人「あっ!!?」

清麿「あいつまたつかまってる!」

ルド「清麿、助けに行くわよ!」

清麿「こ、ここは警察に任せるんだ! 「プロのやり方」ってやつがある! 素人が下手に手を……」

TV『あ、犯人が発砲しました! 接近を試みた私服警官が足を撃たれました!」

TV『ケガ人が運び出されています! 犯人は人質を自分の周囲にたてのように集めている為、狙撃半も手を出せない状況です!』

清麿(警察が手を出せない!!)

ルド「清麿、早く!」

清麿「……」

ルド「……分かったわ、私一人で行く!」

清麿「っ……待て! お前一人じゃ、まず銀行までたどり着けないだろ?」

ルド「理由が少し気に食わないけど……走るわよ、清麿!」

銀行

犯人「オラァ! 警察! どっかで狙ってんだろ!? 狙撃して見ろよ!? 後ろの相棒が人質を殺すぜー!?」

犯人「どーせ俺たちはもう逃げられねぇんだ! 人集めるだけ集めて、テレビの前でてめぇらみんな殺して、俺たちも死んでやらあ!」

スズメ(お、お願い……誰か、誰か早く助……けて!)





ルド「通れそうにないじゃないの!」

清麿「わかってる、だが、下手に動けば犯人を刺激するだけだ。そこで……」

ルド「……つまり、今から3分後私が裏口の窓を割って侵入、とにかく注目を集め、その間に表口から清麿が人質を誘導、私が犯人を倒してハッピーエンドね」

清麿「……というわけだ、問題はお前が迷わずにたどり着けるかどうかだ」

ルド「さすがに見える場所へなら迷わないわよ」

清麿「……よし、なら早速実行だ!」

3分経過

清麿(……よし、計画通りならタイミングはいまだ)

警察「! 君、危険だ、戻りなさい!」

バッ!

清麿「皆さん、早くこっちへ……こっちへ……」

スズメ「高嶺君!?」←いる

犯人「な、何だお前!?」←いる

ルドいない

清麿(ルドおおおおおお!!!!)


一方、ルド

ルド「う、裏口、どこ? あ、あれ? じ、時間が……」

清麿(お、終わった、人間の、しかも普通の中学生の俺が銃を持った二人組に勝てるわけがない)

犯人「両手を上げてこっちへ来い!」

清麿(くそ……ルドの奴、絶対にゆるさねぇからな!)

ガシャーン!!!

清麿「!?」

ルド「あぁ、もうじれったい! どこからでも注目さえ集めればいいのよ、注目さえ!」

犯人「もう一人いやがったか!」

清麿(あいつ、遅いんだよ! ……ん、待てよ? 俺はさっきからあいつが銃弾が効かないつもりで話を進めてたが)

清麿(いくら格闘技が強くても、流石に銃は効くんじゃ……)

ルド「あんたたち! そんなものがないとまともに戦えないの!?」

犯人「うるせぇ! あいつから殺してしまえ!」

清麿(まずい、もしルドの奴に銃が効くなら……どうすれば!?)

清麿(……そうだ、念のために持ってきた魔本……!)

清麿「ルド、手を前に!」

ルド「!」

清麿「ザケル!!!」

バチッ!

犯人「がっ!!?」

ルド「……」

清麿「や、やった? っ、いかん! 直撃だ!」

ルド「安心して、出来る限り広範囲に広めたから、たいした威力じゃないはずよ。しびれて動けないでしょうけどね。でも、ナイス指示だったわ、清麿」

清麿「誰のせいだと……ん?」

スズメ「うわー! 高嶺君ー! 助けてくれてありがとう! 本当に怖かったよー!」

清麿「お、俺じゃなくて、ルドが……」

ルド「清麿が最初に助けにいくって決めたんでしょ?」

清麿「……い、いや、最初はお前が……」

ルド「細かいことは気にしない。それに……感謝してるのはこの子だけじゃないわよ?」

清麿「え?」

人質「助かったよ!」

人質「ありがとう!」

清麿「……」

ルド(……なんだ、そういう風にも笑えるじゃないの)






??「まったく、相変わらず、後先考えずに行動をするな」

??「だが、俺はまだ動くわけにはいかん」

??「俺とまともに戦えるようになるまでは、生き残れよ、ルド」





続く

一区切りついたところで今回はここまで

日常回閑話安価を取ります
どのようなお話が見たいか書き込んでください
今回は「清麿とルドの休日」がテーマです。登場人物は清麿、ルド、華の3人までで
それ以外の安価内容の場合(例、一方ガッシュは何をしているか、など)は安価下にさせていただきます
内容次第では夢オチにもなります
では>>36さんお願いします

それではまた

華が作った料理を食べて感激するルド
清麿はいつも食って特別な量でもないので普通だと答えて華に怒られる
それを見て魔界の家族について思い出すルド

>>35だけど、もし今でも変更できたら最後は「もし自分に家族がいたらこんな感じなんだろうかと思いふける」で
あと今更だけど、>>14の「好物」が「鉱物」になっている

ルドちゃんの参考画像まだ?

>>38
了解です

>>39
書けません、ごめんなさい


>>35

華「ご飯よー」

ルド「はーい!」

清麿(食事のときは迷わないんだな)

ルド「いただきます! んんんっ! やっぱり華さんの作るご飯、最高です!」

華「ふふ、ありがと」

清麿「お前、いつも感激してるよな」

ルド「そりゃ、こんなにおいしいご飯食べられるんだから感激するわよ」

清麿「そうか? 量も味も普通だと思うが」

華「悪かったわね、量も味も普通で!」

清麿「い、いてて! 耳を引っ張るな!」

華「あら、母親に向かってなんて口の利き方!?」

ルド「……」くすっ

ルド(私もいつか、こんな風に家族を持つ日が来るのかしら……)

ルド(……)




??『ひっ、いやっ……!』




ルド「……」

清麿「ルド?」

ルド「っ!」ドキッ

清麿「大丈夫か?」

ルド「う、ううん、なんでもないわ」

ルド「あ、この卵焼きも甘くておいしい!」

ルド(……早く、忘れよう……もう私は、あの場所へは戻れないんだから)

学校

生徒たち「ひそひそ……」

ルド「ね、ねぇ、清麿、なんだか皆、私たちに注目してない?」

清麿「またいつもの陰口だろ?」

ルド「そういう風には見えないけど」

生徒「あいつか? ゴリラみたいなバカ力女って言うのは?」

ルド「……」

清麿「る、ルド、落ち着け、今のはお前に言った言葉じゃないかも知れんぞ」

ルド「えぇ、落ち着いてるわ。噂を流した奴は半殺しにするだけよ」

清麿「落ち着いてねえだろ!?」

教室

清麿(教室まで……)

ルド「……」キョロキョロ

清麿(犯人なんてそう簡単に見つからんだろ)

中山「よう!」どんっ

清麿「おっ」

中山「お前、けっこう根性あんじゃねーか」

ルド「え?」

スズメ「高嶺くーん! すごいよ! コレコレッ! こんなに大きく載ってるよ!」

新聞「お手柄中学生!!銀行強盗逮捕!」

清麿「!? この記事……」

ルド「……!」

スズメ「でね、マリ子ちゃんたちが聞きたいことあるんだって!」

マリ子「高嶺君、いいかな」

がやがや

ルド(……私の姿と、魔本までバッチリ……か……ちょっと、失敗しちゃったかもしれないわね……)

金山「クソ、ゴリラ女の噂は全然広まってねぇじゃねーか!」

ルド「なるほどー、あんたが噂の発信源ね?」メキメキ

金山「」

昼休み

ルド「清麿、大事な話があるわ。二人きりになりたいんだけど、いい?」

清麿「? あ、あぁ」




屋上

ルド「あの新聞の記事、ちょっとまずいことになったわ」

清麿「何がだ?」

ルド「あの写真、私と魔本がバッチリ映ってる。もしかすると、私を倒そうとする魔物がやってくるかもしれない。だから」

ルド「……今日で、お別れよ。清麿」

清麿「……は?」

ルド「これ以上私と一緒にいれば、あなたは戦いに巻き込まれる。せっかく、皆と和解できたのに戦いに巻き込むなんて出来ないわ」

清麿「ちょ、ちょっと待て、ならお前はどうするんだよ!? お前は俺がいないと戦えないんじゃ?」

ルド「こう見えても、武術は使えるし、負けても魔界に帰るだけ。何の問題もないわ」

清麿「……お前はそれでいいのか?」

ルド「……うん。短い間だったけど、楽しかったわ。ありがとう、清麿」

清麿「そうじゃない、お前は、本当はどうしたいんだ?」

ルド「……」

清麿「お前は俺に言ったよな、やっと自分に素直になれたって。なら、お前はどうなんだ?」

ルド「話は終わりよ。今日、帰った後に華さんにも挨拶をして出て行くわ。さ、教室に戻りましょう」

清麿「……ルド……」

下校時刻

清麿(……だめだ、ルドに話しかける言葉が見つからない)

清麿(俺はこいつに借りがあるのに、このまま返せないまま終わっちまうのか?)

清麿(いったい、どうすれば……)

??「ギコル!」

清麿「え?」

ルド「! 清麿、危ない!」

ドン!

清麿「おぉおおおお!?」

ルド「っ……」

清麿「誰だ!?」

清麿(……誰もいない? いや、それよりもあの突き刺さってるのは……)

??「ギコル!」

ルド「清麿、もう一撃来るわ!」

清麿「わ、わかって……」

ザクッ!

ルド「っ……!」

清麿(こ、氷の刃!?)

細川「ちっ、傷つけちまったか」

清麿(あ、あいつが……)

ルド「……清麿、本を置いて逃げて」

清麿「お前、何言って……っ!」

清麿(ルド、足に氷の破片が刺さって……!)

ルド「私が消えれば済む問題よ。だから……」

細川「おいおい、俺のことは無視か?」

ルド「あなたたちの目的は私でしょ!? なら、清麿に手は出さないで!」

細川「そうはいかねぇんだよ。お前の本をもらわないとな」

ルド「清麿! 早く本をあいつに渡して! じゃなきゃ……」

清麿「断る!」

細川「あぁ?」

ルド「清麿!」

清麿「お前、俺に言ったよな? やっと自分に素直になったって、ならお前はどうなんだよ!? 俺はお前に借りがある! それにお前の助けになりたいとも思ってる! だから、お前も本当にしたいことを言えよ、ルド!」

ルド「……っ……!」

細川「なら、痛い目見るだけだ! ギコル!」

レイコム「っ!」ドンッ!

清麿「ザケル!」

ルド「っ!」バチッ!

細川「チッ!」

ルド「……私だって……私だって普通の生活をしたいわ! でも、私は普通じゃないのよ! だから、皆と一緒にいるわけには行かないの!」

清麿「そんなこと誰が言った!? 今朝まであんなに堂々としてたお前はどこにいったんだよ!?」

ルド「これが私よ! ほんとは臆病で、誰かに拒否されるのが怖くて、だめな魔物なの!」

清麿「だったら!」

ルド「!」

清麿「俺は一生、お前のことは拒否しない。約束してやる」

ルド「なっ……//////」かぁっ……

細川「ギコル!」

ルド「っ、また!」

清麿「もう一度だ、ザケル!」

ルド「っ!」バチッ

清麿(だが、どうする? あの足じゃザルクやラウザルクで強化してもまともに戦えるとは思えない)

清麿(だが、ザケルではあの術は破れない)

清麿(このままじゃ動けないこっちが不利に……)

細川「フリズド!」

清麿「え?」

パキパキッ!

清麿「!?」

ルド「なっ……!」

清麿(足元が凍って……こいつ、戦い慣れして……)

ルド「……ごめん、清麿……私のせいで……」

清麿「……まだだ」

ルド「っ……」

清麿「まだ負けてない、そうだろ?」

細川「身動きが取れない状態で何言ってやがるんだ? お前はもう負けてるんだよ!」

ルド(攻撃が来る……! このままじゃ、駄目! 清麿を……守らなきゃ!)

カッ!

清麿「!」

清麿(本が、光って……これは!)

清麿(……これに賭けるしかない!)

細川「フリズド!」

清麿「第五の術、ラシルド!!!」

清麿の詠唱と共にルドの目の前に大きな雷の壁が現れ、氷の刃をはじき返す
それも、電撃のおまけ付で

細川「ぐがぁあああっ!!? そんな……バ……カ……な……」

レイコム「……」ばたり

清麿「……か、勝ったのか?」

ルド「……き、清麿、今の術……」

清麿「あ、あぁ、今本に浮かんだんだ……」

メラメラ……

レイコム「」すぅ……

ルド「……魔界に帰ったみたいね」

清麿「……あいつはどうするんだ?」

細川「」

ルド「無視でいいんじゃないかしら?」

清麿「あ、あぁ」

ルド「ところで……さ、さっきのって……//////」

清麿「あぁ、約束する。これからお前が王になれるように一緒に最後まで戦う。そして俺は絶対にお前のことを拒否しない」

ルド「……そっか、そうよね……」

清麿「?」

ルド「ううん、こっちの話、これから、改めてよろしくね、清麿」

清麿「あぁ。こちらこそよろしく頼む」

こうして、私、ルドは高嶺清麿と正式にパートナーとなった
私の戦いはこれから始まる

ルド「ところで……さっき「第五の術」って言ってたけど、四つ目の術って?」

清麿「? 最初から読めたからお前もてっきり知ってたのかと思ったが」

ルド(もしかして、バオウ?)

清麿「この、ドラゴノス……」

ルド「っ!!!! だ、だめ! 読まないで!!!」

清麿「あ、あぁ、そうか、こんな場所で使ったら大変だもんな」

ルド「ち、違うの! その術は、何があっても絶対に使っちゃ駄目……たとえ、私たちが負けそうになっても……」

清麿「? わ、わかった」

ルド(まさか……あの術が出てたなんて……いや、ずっと、私がその事実から逃げてるだけ……)

ルド(……いつかこれも、乗り越えないと)

名前:ルド(♀)
年齢:14前後(孤児の為不明)
好物:プリン
本の色:濃い青紫
パートナー:高嶺清麿

現在の術

ザルク
肉体強化。劣化版ラウザルクで、防御力は上がらない

ザケル
基本攻撃術。角、または手のひらから出せる

ラウザルク
肉体強化。ザルクよりも更に強い術

ドラゴノス・?????
もう一つ出ている術があるようだが効果は不明

ラシルド
防御呪文、雷の盾を作り、攻撃を電撃付で跳ね返す



王宮で働いていた元孤児のメイド
雷の術を使う。肉体強化呪文メインで術なしでも戦えるくらいの体術の使い手
元メイドのため家事全般が得意。特に料理が得意
超方向音痴
孤児時代に何かあった模様




次回に続く

日常安価回、あまり広められなくてすいません
やっとレイコム戦終わった
長かった

閑話日常安価回
>>51

「ルドがテレビか近所の犬を見て、自分もペットが欲しいと清麿にねだる」


ゴフレまたはウマゴンの伏線
連取りなので安価下

下1~3で多数決
1お色気展開なし
2お色気展開あり

華「それじゃあ、今日は帰らないから、戸締りだけはちゃんとしておくのよ」

清麿「わかってるよ。いってらっしゃい」

ルド(清麿、同窓会って何?)

清麿(昔の知り合いで集まるようなもんだな)

ルド(へぇ……)

華「じゃあ、お留守番よろしくね」






清麿「ルド、風呂沸けたが先に入るか?」

ルド「きゃあっ!?」

清麿「な、なんだよ、そんなに驚いて」

ルド「な、なんでもないわ」ビクビク

TV『夏を先取り、心霊特集』どろーん

清麿(またテレビに夢中だったか)

清麿「入らないなら先に入るが」

ルド「……」ぎゅっ

清麿「……一人になるのが怖いのか?」

ルド「べ、別に? ゆ、幽霊なんて信じてないし」ぎゅー

清麿(なら離せよ)

TV『問題のシーンをもう一度……』

ルド「きゃあっ!」ぎゅー!

清麿「く、くびがっ、しまっ……!」

1時間後

ルド「……」ビクビク

清麿(むちゃくちゃ怖がってる)

清麿「じゃあ、俺は風呂はいるからそろそろ離してもらえないか?」

ルド「わ、私を一人にするつもり!?」

清麿「風呂なんだからしょうがないだろ、一緒にはいるわけにも行かないし」

ルド「……一緒に、入っちゃ駄目?」

清麿「……は?」





かぽん

清麿(な、なんだこの状況は……)

ルド「き、清麿、いるわよね?」←頭洗ってる

清麿「あ、あぁ」←脱衣所にいる

清麿(ガラスの壁一枚の向こうに裸のルドが……だ、だめだ、意識してはいけない)

ルド「す、すぐ出るから絶対にどこにも行かないでよ?」

清麿「わ、わかってるって……ん?」

清麿の真横に置かれたルドのパジャマと下着

清麿(……)タオルを上に乗っけて見えないようにする

清麿(……水色の紐パン……い、いかん、忘れろ!)

ルド「清麿? そろそろ出たいんだけど……」

清麿「え、あ、あぁ、すまん!」振り返り

ルド「あ」全裸

清麿「……」黙って元の方向を向く

ルド「きゃあああ!!!」渾身の右ストレート

清麿「ぐぼあっ!?」

清麿「わ、悪かったって、湯気でそんなに見えなかったし」

ルド「そ、そうじゃなくて、その、いきなり殴ってごめん」

清麿「ま、まぁ、お互い様ということで」

ルド「う、うん」

清麿「さて、今日はお袋もいないし、さっさと寝るぞ」

ルド「ま、まって」

清麿「今度はなんだ?」

ルド「……ね、寝る前に、あの、と、トイレ//////」

清麿「子供か!?」





トイレ

ルド「ぜ、絶対振り向いちゃだめだからね!」

清麿「なんで扉を開けっ放しでするんだよ!?」

ルド「だ、だって、一度閉めれば閉じ込められるかもしれないし……」

清麿(どんな理由だよ)

ルド「耳ふさいでよ!?/////」

清麿「はいはい」

ルド「……ん……ぅ……//////」

ルド「……」

ルド(は、恥ずかしすぎて出せない)

ルド(で、でもこれだけ出そうとして出ないんだから大丈夫よね?)

ルド「も、もういいわよ」じゃー……

清麿「あぁ、じゃあ寝るか」

ルド「そ、その、寝るのも一緒に……」

清麿(完全に子供だな)





夜中

ルド(……)

清麿「くぅ、くぅ……」

ルド(……特に何事もなく普通に寝ちゃったわね)

ルド(普通もっとどきどきして眠れないとかそういうのないの!?)

ルド(……べ、別に異性として見てほしいってことじゃないけど)

ルド(……清麿がそばにいれば少しは安心できるし、このまま寝ましょ)



>>59
1平和な朝を迎えてハッピーエンド
2催しちゃう
3お好きな展開を書き込んでください

2

ルド「……」もぞっ

ルド(……どうしよう……)

ルド(……トイレ……行きたい……)

ルド(清麿は寝てるし、まだ夜中だし)

ルド(……朝まで我慢……)

ルド「……」もぞもぞ……

ルド「……」もぞもぞ……

ルド(……絶対無理……!)

ルド「き、清麿、おきて」

清麿「……」

ルド(熟睡してる……)

ルド「……うっ」ぶるっ

ルド「清麿ってば!!」

清麿「……なんだよ、こんな時間に……」

ルド「トイレ……//////」

清麿(またか)

ルド「は、早く、もう限界なの!」

清麿(魔物ってトイレが近いものなのか?)うとうと

ルド「は、はやく!」

清麿「引っ張るなよ……というか逆方向だぞ」

ルド「わ、わかってるわよ!」

トイレ

ルド「閉めちゃだめよ、聞いてもだめだからね!」

清麿「わかったから早くしてくれ」

ルド「……」ぶるっ

ルド(ふぁ……)

ルド(間に合った……良かった……)

ルド(なんだか、すごくあったかいような……)

ルド(……でも、ちょっとずつ、冷たく……)

ルド(……)

ルド「っ!!!」







ルド「っ!!!!」ガバッ!

ルド(う、嘘でしょ? え、だ、だって、清麿を起こしてちゃんとトイレに行って……)

ルド(で、でも、眠くてうとうとしちゃってた気も……)

ルド(だ、だからといって、まさか……まさか!?)布団めくる

ルド(……)ダラダラダラダラ

ルド(やってしまった……)

ルド(しかも今日に限って清麿はもう起きてて部屋にいない)

ルド(ただしここは清麿の部屋のベッドの上、いつ清麿が戻ってくるかわからない)

ルド(落ち着きなさい、私、証拠隠滅のためにもまずはパジャマから着替えて)

清麿「ルド、何時まで寝てるんだよ、遅刻するぞ」

ルド「」

清麿「え、る、ルド、まさかお前」

ルド「忘れろおおおおお!!!」

ルドの右ストレートが清麿の顔面を捕らえた





学校

岩島「清麿、どうしたんだ、その顔」

清麿「俺も知りたいんだが、朝起きたときには既に……」

ルド(ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……)

この日を境に、ルドは寝る前には必ずトイレに行くようにすることを誓ったのだった

もっとエッチな展開にしようか悩んだけどおねしょだけにさせていただきました
次回、黒い本の魔物登場

ゴフレカットかな
個人的には、原作通りそうだけじゃ面白くないから原作だと関わっていない魔物や出会う時期をずらすとかしてみたいな
>>1がアニメ版知っていれば、ハイドとかも面白そう

ルドってトイレ行くときに道に迷っておもらしとかしてそう

>>63
お察しの通り、ほぼカットです
原作をたどりながらも出来る限り違う行動や出来事を起こしていくつもりです
アニメは、あまり覚えてないです
原作片手に書いてる感じですね

>>64
絶対してると思いますね。特に王宮でメイドをしてた頃は絶対やってると思います

??「この町ね、この写真の魔物がいる場所は」

??「あぁ、それも今、戦闘中らしい」

??「……私は数を減らせればそれでいいわ」

??「あの山のほうだ。行くぞ」





連次「ドルク!」

ゴフレ「グワッ!」

ルド「肉体強化呪文ね」

清麿「こっちも強化だ……ラウザ……」

ルド「まって、ラウザルクは使っている最中他の術が使えなくなるわ、それにこのくらいの強化なら!」

ドガッ!

ゴフレ「ガグッ!?」

連次(強化状態のゴフレが殴り飛ばされた!?)

ルド「肉体強化なんて使う必要はないわ!」

連次「くそ! ドルセン!」

清麿「ラシルド!」

ゴフレ「グアッ!」

連次「攻撃がはねかえ、うわあ!?」

ゴフレの本に電撃が当たり、燃え始める

連次「ひっ、俺の犬が消えて……ゆ、許してくれぇ!」

清麿(逃げ出したか)

ルド「……ふぅ、何とかなったわね」

清麿「しかし、所在地を知られたせいで本当に良く魔物が俺たちのところにやってくるな」

ルド「今のところは言うほど強い奴はいないし、そんなに問題はないけどね」

清麿「今のところは、だろ? もし強い奴が連日現れでもすれば……」

ルド「っ……!」ゾワッ

清麿「ルド?」

ルド(な、何、この感じ? 何か、すごく強い、力が……)

ザッ……

ルド「!」

ココ「あの二人ね、ブラゴ」

ブラゴ「あぁ、もう一体はもう消えたらしい」

清麿「新手か!?」

ルド「……ぶ、ブラゴ……」

清麿「知ってる相手か?」

ルド「今回の優勝候補の一人よ……とにかく、強いわ」

ブラゴ「知っているのなら話は早い」

ココ「待って、その前に確認を取りたいの」

ブラゴ「チッ、またか」

清麿「確認?」

ココ「あなたたちはゾフィスという魔物を知ってる?」

ルド「ゾフィス?」

清麿「ルドがわからないんじゃ、俺にもわからないな」

ココ「そう。それで、さっき戦っていたということは……本を渡すつもりはないんでしょ?」

清麿「あぁ、ルドを帰らせるつもりはない」

ココ「そう……なら」

ブラゴ「やっとか」

ルド「清麿!」

清麿「あぁ!」

清麿「ザケル!」

ココ「レイス!」

ブラゴ「ふん」

ルド「っ!」

ルド(押し負け……)

ルド「きゃあ!」

清麿「ルド!?」

清麿(なんだ? ルドのザケルを何かが押し返した!?)

ココ「グラビレイ!」

清麿「っ!?」

ルド「っ……」

ルド(身体が、動かない!?)

清麿(これは、重力操作か!?)

ココ「人間にその重力はきついでしょ? さ、本を渡して」

清麿「こと、わる……! ラウザルク!」

ルド「っ!」

ブラゴ(肉体強化の術で脱出させるつもりか)

ブラゴ「ココ!」

ココ「えぇ! レイス!」

ルド「っ!!」

ルド(その手の向きは……私が避ければ清麿に!)

ルド「やらせないわよ!!」

ココ(! レイスを殴って……! でも……)

ルド「っ!」ぐしゃ!

ルド(手が……!)

清麿「ルド!?」

ルド「だ、大丈夫、それより、清麿、怪我はないわよね?」

清麿「っ……」

ココ「あなた、パートナーを傷つけたくないのなら本を渡しなさい」

ルド「っ」

ルド(そうよね、私と戦い続けるなら、やっぱり清麿は傷ついて……)

清麿「ルド! 前を見ろ!」

ルド「!」

清麿「俺が傷つくのがなんだ!? お前だって今怪我をしただろ!?」

清麿「戦いになるんだ、怪我をすることくらい覚悟できてる!」

清麿「だから、前を向け、ルド! 俺たち二人で勝つんだ!」

ルド「……そうね、私「たち」は負けない! 私も、もっとここにいたいから!」

ココ「そう、出来れば私も怪我はさせたくなかったんだけど……仕方がないわ」

ブラゴ「あの術を使う気か?」

ココ「えぇ、これくらい乗り越えられなきゃこの後の戦いで生き残れるわけがないもの」

ブラゴ(この後の戦い、か)

ココ「ギガノレイス!!!」

ルド(何か、すごい力が来る! でも、どうすれば!)

清麿「ラシルド!!!」

ココ「盾!?」

ブラゴ「そんな盾で防げる術じゃない!」

清麿(確かにそうかもしれない。だが)

清麿「ラウザルク!」

ルド「私の本領は武術よ!」

ココ「!?」

ココ(盾を飛び越えてきた!? まさか、さっきの盾は時間を稼ぐ為だけに!?)

ココ(けど)

ブラゴ「甘い!」

ルド「っ!」

ルド(ラウザルクをかけた状態で、ようやく互角に……! けど、このままじゃ!)

ブラゴ(もうすぐラウザルクも切れる、その瞬間、決める!)

ルド(あと、3……!)

清麿(2……!)

ブラゴ(1……!)

ココ「ここまでね」

ブラゴ「何?」

ココ「さっきのギガノレイスで私の力は尽きたわ」

ブラゴ「チッ」

ルド「……わ、私たちはまだやれるわ!」

清麿「いや、こっちも、もう力が……」

ルド「!」

ココ「今回は引き分けね。けど、次は……」

ブラゴ「……」

ココ「さぁ、行きましょう、ブラゴ」

ブラゴ(元々生かして返すつもりだったんだろうな。だからあの避けられる間合いでギガノレイスを使ったんだろう。それに……)

ココ(まぁ、後3発は弱い術(レイス)は撃てただろうけど……あの二人は今までであった人たちとは違う。あの二人なら、シェリーを助ける手助けをしてくれるかもしれない)

ココ(シェリー、私が、必ずスクって見せるから。だから、待ってて)

ルド「い、行っちゃったわね」

清麿「勝った、のか?」

ルド「……あ……」ぺたん

清麿「ルド!?」

ルド「ご、ごめん、気が抜けちゃって」

清麿「驚かせるなよ」

ルド「……清麿、これから、本当に危険な戦いになると思う」

清麿「わかってる。怪我が怖くないわけじゃない。けど」

ルド「……」

清麿「俺はお前を王にする。それまで、一緒に生き残ろう」

ルド「えぇ。もちろんよ」






続く

ステータスに変更がない為省略

>>73
日常回やります
学校生活などもありにします
またIFルート(もしレイコムペアに負けてしまっていたら、など)も解禁します

ではまた次回

原作ほど怪我していないから入院の話はなし?勇太……
安価は「ルド学校にて、スズメとマリ子と一緒にお昼を取ることに。スズメが清麿のことを詳しく聞いてくるからなんとなく察してからかうルド」


このままだと原作以上に空気になりそうだからね。水野

最後まで読んだはずなのにところどころキャラの名前覚えてないや

モモンと早く遭遇したい

フォルゴレもね。アニメだと水野の尻を触っていたけど、ルドの成長具合によってはチチ揉むかも

>>76
キャンチョメと会うときパンチラするらしいからフォルゴレに何かセクハラされる可能性はあるね

ココとシェリーが立場入れ換えされてるのになんの反応もされてなくてかわいそう
ルドってやっぱり竜なのかな?
角を触られると性的興奮を覚えて戦えなくなっちゃう設定ほしい

今週は仕事の都合で投稿出来そうにありません
土曜日に仕事がなければ土曜日、休日出勤だった場合日曜日に進めます
一気に進める為に日常回安価をあと3つほど取っておきます
>>79-81さんお願いします!


>>73
入院はカットです、ごめんなさい!

>>74
原作では名前も出てない人もいますからね

>>75
ファウード編までお待ちください
もちろんセクハラはさせますよ

>>76
ルドは貧乳です

>>77
どうなるかはお楽しみに

>>78
角は性感帯じゃないですが、実は尻尾が生えており、そこが性感t(骨が折られる音)

79じゃなくて80かな?
安価は「ルドvs金山。原作と違って金山が清麿達の輪に入る(和解?)シーンがある」


個人的には、ルドで魔鏡編見たいから>>1には悪いけどDVDで魔鏡編だけ見て欲しいな(11巻と12巻あたりに収録)
魔鏡編は5話しかないし、ガッシュ&ティオの遊園地バトル以降だからやるには時間があるから検討だけして欲しい所

>>80
年末か年始に見れそうなタイミングで見てみます!

学校

マリ子「ルドちゃん、一緒にお昼食べよう?」

ルド「えぇ、今日の給食、プリンだったわよね。楽しみ!」

スズメ「ルドちゃんってプリンが好きなの?」

ルド「あんなにおいしいものは他にないわ! 甘くて、とろけて、それでいてほろ苦くて/////」

マリ子(恋する乙女みたいな顔をして言われても)

マリ子「それにしても、高嶺君、って、ルドちゃんも高嶺だから清麿君のほうがいいか。彼、最近変わったよね」

ルド「そうかな? 多分本来ああいう性格だったんじゃないの?」

スズメ「そうだよ! き、清麿君////は元々かっこよかったよ!」

マリ子(名前呼びに照れてる)

ルド(……ん)むぅ

マリ子(あれ、ルドちゃんの反応……まさか、ね)

スズメ「ところで、清麿君って家だと何してるの?」

ルド「普段は本を読んだりかしら?」

スズメ「じゃあ清麿君の好きなものって?」

ルド「さぁ。私も一緒に暮らし始めて間もないし」

スズメ「じゃあじゃあ、清麿君の趣味って」

ルド「……」

ルド(なんでかはわからないけどすごくイライラする。ちょっとだけ仕返しにいじめちゃおう)

ルド「それにしても水野さんって清麿のこと大好きだよね」

スズメ「えぇ!?」

マリ子「ルドちゃん、ストレートに弄りに行くわね」

スズメ「そ、そんなことないよ! 私、別に……」

ルド「じゃあ、私がもらっちゃおうかなー。清麿はイケメンだし頭いいし、たまにあほだけどかわいいところもあるし」

マリ子(あれ、冗談で言ってるように聞こえないんだけど)

スズメ「だ、だめだよ! ルドちゃんはき、清麿君と親戚なんでしょ!?」

ルド「兄弟じゃなきゃセーフだから」

スズメ「でも付き合いも浅いでしょ!?」

ルド「お父さん公認だし」

スズメ「!?」

ルド(一緒の家に住むことがだけどね)

マリ子(あぁ、何で私ここで食事をしなきゃいけないの? 他のグループに混ざりにいきたい!)

清麿「女子って仲いいよな?」

山中「だな」

マリ子(そんな平和な見かたが出来る男子がうらやましい! ただ単に話が聞こえてないだけだろうけど!)

スズメ「そ、そうだ、そう言えば清麿君って学校休んでた頃植物園とか行ってたんだよね、そういう話聞いてる?」

ルド「え、そうなの? ぜんぜん知らないけど」

スズメ「やっぱりルドちゃんは付き合い浅いもんね」

マリ子(え、何、修羅場になってきたんだけど!?)

岩島「この間はUFOを呼ぶ為に一日費やしてー」

山中「またやってるのかよー」

清麿「わっはっはっはっはー」

マリ子(男子どもは変な話題で盛り上がってるし! もういやー!)

ルド(給食以降なんだかイライラする)

女子「清麿君、ここの問題なんだけど」

清麿「それならここをこうして」

女子「あ、なるほど!ありがとう!」

ルド「……」イライラ

女子「ねぇ、清麿君、夏休みの読書感想文に向いてるほんとかない?」

清麿「まずあんたの好きな本がわからないと」

女子「出来ればファンタジー系がいいなぁ」

ルド「……」イライラ

女子「清麿くーん」

女子「高嶺君」

ルド「あぁ、もう、なんなの!?」

マリ子(もしかして、ルドちゃんって無自覚?)

清麿「植物園? 確かにあるけど、どうしたんだよ、急に」

ルド「いいでしょ、行って見たくなったんだから」

清麿「?」

ルド(私自身、何で行きたいのかはよくわからないけど)

清麿「じゃあ、帰りによってみるか?」

ルド「えぇ」

植物園

ルド「へぇ、ここがそうなの」

清麿「あぁ、そうだけど、何で急に?」

ルド「何でもいいでしょ?」

??「あら、清麿、久しぶりね」

清麿「げ」

ルド「……」

ルド(また女の知り合い)イラッ

??「げ、とはなによ、げ、とは! しばらく顔見せなかったわりには元気そうじゃない」

清麿「へ……当たり前だ。俺は中学生だぜ。学校行ってりゃ、土日しかここにこれねーよ。まあ、今日は放課後にチラッと寄っただけだし」

??「あんた……じゃあ、いじめは?」

清麿「う、うるせーよ! 最初っからいじめなんかあってねーって言ってるだろ!?」

??「へーへーへー」

清麿(くぅ……やりにきー)

??「ところであんたは?」

ルド「! わ、私は清麿の親戚で高嶺ルドと言います」

??「清麿、あんたもこの子を見習って年上には敬語で話したらどう?」

清麿「う、うっせーな!」

ルド「え、えっと、あなたは?」

ツクシ「あたしはツクシ。木山つくし。ここの管理人で、ここの植物全ての友達よ」

ルド「ツクシさん……よろしくお願いします」

ツクシ「それと、別に清麿とはそういう関係じゃないから気にしなくていいわよ?」ボソッ

ルド「な、何がですか!?」

ツクシ「くくく……若いっていいわね!」

清麿「?」

ツクシ「清麿が学校に行けるようになったのもあんたのおかげってことかしら?」

清麿「ぐ……」

ルド(清麿が弄られてる……)

清麿「あぁ、もう! 俺はあっちに行って本でも読んでるから! ルドは間違えても植物園からは出るなよ!」

ルド「はいはい……あの、ツクシさんって清麿とはどういう知り合いなんですか?」

ツクシ「あー、やっぱり気になる? あいつ、性格はともかくイケメンだもんね」

ルド「いけ……ち、違います! 私はそういうのじゃ!」

ツクシ「あっはっは! それじゃあ、さっきから出してた妬みオーラはなんなのかしら?」

ルド「ね、妬んでなんて」

ツクシ「まぁいいわ、そういうことにしといてあげる」

ルド「そ、それで、二人は結局どういう関係なんですか?」

ツクシ「あいつはいじめられてた頃、学校サボってよくここにきてたんだよ」

ルド「……」

ツクシ「ここ、中学生なら100円では入れるし、時間もつぶせるからちょうどよかったのよ。家にいると親がうるさいし、町や公園でぶらぶらしてると、たまに補導されるしね」

ツクシ「まぁ、あたしも本当は入れちゃダメなんだけど……あいつ、別にここで悪さしてたわけじゃないし」

ツクシ「つらいときに逃げるとこってのは必要かなーって」

ルド「……あの、清麿は素直じゃないからきっとツクシさんには言えてないと思いますけど……清麿はツクシさんに感謝してると思いますよ」

ツクシ「はは、そうだといいわね」

ルド「私が保証します」にこ

清麿「こ、これ……は……」

清麿(おかしい、どうやったら樹木にこんな傷跡を……まさか、カーテンフィグツリー? いや、絶対に違う)

清麿(カーテンフィグツリーは長い年月をかけて木を絞め殺すが……この傷跡は新しすぎる)

清麿(昨日今日、無理やり大きな力でつけたあとみたいだ)

清麿(どうすればこんなことが……まさか……まさか!?)

春彦「トレーニングスタートだ」

春彦「ジュロン!」

ルド「!?」

ツクシ「な、なにが!?」

清麿「ルド!」

ルド「清麿! これって、まさか!」

清麿「おそらくそうだ、だが……狙いは俺たちと言うわけではないらしい」

ルド「じゃあ、いったい……」

ツクシ「清麿、何が起こって……!」ボコッ

ツクシ「キャアアア!?」ぐあああ!

清麿「ツクシ!」

春彦「チッ……ダメじゃねーか、皆しっかり逃げてくんねーと」

ルド「!」

春彦「俺たちのトレーニングになりゃしねぇ」

清麿「何!?」

ルド「あんたたち、トレーニングですって!?」

春彦「なんだ……まだいるじゃねーか、つかまってねーのが。そうさ、力を使いこなす為のトレーニングよ」

春彦「ずいぶんと思い通りに動くようになったんだ」

春彦「そっちも、ちったぁ動き回ってくれねぇと……。人が入ってくるのを待ってた甲斐がねーんだよ」

春彦「おい、おまえら……30秒時間をやる。せいぜいその間に遠くへ逃げな、でないと……」

春彦「こいつみたいに苦しい目にあうぜ!」

ツクシ「ぎ……あああああ!!!」ギリギリ

清麿「ザケル!」

ルド「!!!」バチッ!

スギナ「!」

春彦「何!?」

ドカアア!!

春彦「ぐお!? なっ……まさか、あいつら……!」

清麿「つくし、スマネエ……少しだけ、あんたの友達を傷つけるぜ……」

ルド「でも、かならず、かならずあのバカ二人をぶちのめすから」

清麿「ザケル!」

春彦「チィイイイイ!!!」

清麿「ルド、こっちへ来い!」

ルド「!? 清麿、 敵は反対方向よ!? まさか逃げるつもり!? きよま……」

清麿「……!」

ルド「っ……!」

ルド(清麿の、あんな顔、始めて見た……でも……私だって気持ちは同じなんだから)




清麿「ここなら大丈夫だな……」

ツクシ「……」

清麿「……ルド、よく聞け」

ルド「えぇ、わかってるわ。植物園と言う、あの魔物の戦うのに圧倒的な不利な場所。しかもパートナーはおそらく、私たちを生かすつもりはないでしょうね」

清麿「だが、おれたちはこの戦いで絶対に負けてはいけない。絶対に許しちゃいけないんだ」

ルド「……」こくん

清麿「だからこそ、今から言うことをよく聞いてほしい。この戦いでルドに頼まなければならないことがひとつある」

ルド「この間話し合った「あれ」とは別でしょ?」

清麿「あぁ」

春彦「どうだ、スギナ? 奴らの位置は」

スギナ「まだ、この園内にいるよ。詳しい位置まではわからない……」

春彦「そうか……」

春彦(にがしゃしねぇぜ。多少驚いたが、これ以上の機会はない)

春彦(植物園ならこいつの力を120%発揮できる! それに奴らのような手から攻撃を出してくるタイプ)

春彦(あのタイプとは戦ったことがある……そして、弱点も知っている!)

春彦(この勝負、勝ちはあっても負けはない!)

春彦(園内からでてこねえってことは……あいつらもまだ戦る気でいるんだろ?(

春彦(さぁ、出てこい……!)

ガサッ!

春彦(来た!)

春彦「後ろだ! 後ろを向け、スギナ!!!」

清麿「ザケル!」

春彦(口から攻撃する奴はよほど息が合っていないとどの方向に顔を向けていいか迷う……だが、手から攻撃する奴はパートナーと何かしらのコンタクトさえ取れれば攻撃の方向をすぐに変えられる!)

春彦(厄介だが、ここでなら有利に戦えるし、攻撃を封じる手段もある!)

春彦「ジュロン!」

清麿「SET!」

ルド「!」

数日前

清麿『これからの戦いでは、きっと、より早さが求められる』

ルド『早さ……』

清麿『そんななか「あっちへ攻撃」「そっちに手を向けろ」などとやっていれば指示を出している間にこっちがやられる』

ルド『えぇ。正直、私よりも周りが見えて、物事を考える速度も速い清麿の指示のほうが正しいでしょうからね』

清麿『そこでだ、これからはルドは俺の1m後ろをついて来い』

清麿『そして強化呪文を使っていないときは俺の右手に注目してくれ』

ルド『右手を?』

清麿『そうだ』

清麿「SET!」

清麿『攻撃のときは、俺がその右手で「SET」の声と共に指をさす』

清麿『お前はすかさずその方向に手を向けろ』

清麿「ザケル!」

ルド「!」

清麿『この方法ならザケルを撃つスピードは格段に上がり』

春彦「なめんなよ! ジュロン!」

清麿「SET! ザケル!」

ルド『そして相手の攻撃にもすばやく対応できるようになる。ってことね』

春彦(くそ、あいつら、さっきから逃げ回ってばかりで!)

春彦「くそがぁ! てめぇら! いつまで逃げ回るつもりだ!?」

春彦「戦うなら、足止めてこっちと向き合え! 逃げながら攻撃してきたところで一発も正確に当たってねぇぞ!」

清麿「……」ダッ

春彦「おのれ! まだ逃げ……」

スギナ「待て、春彦……おまえ、気づかないのか?」

春彦「何がだ!?」

スギナ「数と力」

春彦「!」

春彦(そうか、あいつらまだ、この力のことをわかっては……)

春彦「はっ! やっと見つけたぜ、お前ら!」

ルド「……」

春彦「ん? 人間のほうはどこいった?」

ルド「さぁ、どうかしらね?」

ルド(……清麿、私が時間を稼いでいるうちに、最後の一人をちゃんと外まで送っていきなさいよ……もう、心の力が尽きかけてるんだから)

ルド(私たちだってのほほんと過ごしてたわけじゃないの。どのくらい術が撃てるか、ちゃんとためしだってしたわ)

ルド(いくら今日の清麿が怒り、この場所を守ろうとしていても、心の力に限界はある)

ルド(だから、今こいつらを清麿の目の前に行かせるわけには行かない……最後の2発までの時間を稼ぐ!)

ルド「はあああ!!!」

スギナ「……人間を全員外へ運び出したか」

春彦「なっ!?」

春彦(オレが練習用に捕まえておいた奴らがいない!?)

ルド「!」

ルド(あの子、冷静に……)

春彦(どうやって、そんな時間がどこに!?)

春彦(まさか、あの一発も当たらなかった電撃は、俺を狙ったんじゃなくて俺のはるか後ろにいる人質を救う為に!?)

春彦「くっそおおおお!!! ふざけやがって! 馬鹿にしやがって!!」

春彦「てめぇだけでもただで返すと思うなよおおお!!!! ジュロン!!!!」

ルド「っ!」

ドガァッ!!!

ルド(っ……物を操るタイプの攻撃は、やっぱり苦手ね……けど、絶対に私の後ろには行かせないわ)

清麿『奴らは目の届く場所でしか植物を完全に操り、相手を捉えることは出来ない』

清麿『全員を救うのに使う「ザケル」の数を考えるとおそらく奴らとの戦闘で使える呪文は多くて2発が限界だろう』

ルド『十分よ』

清麿『そして、奴らも馬鹿じゃない。そのうち、俺たちの目的にも気づくだろう』

ルド『つまり、最悪の場合』

清麿『あぁ、スマナイがルドには……』

ルド(囮、ね。……でも……清麿が戻ってくる前に、一発ぐらいは殴ってやる!!!)

ルド「はあああ!!!」

メキッ!

ルド「!?」

ルド(植物が盾に!? けど、それなら!)

ルド「上からならどう!?」

春彦「飛び上がっただと!?」

ルド「くらいなさい!!!」

春彦(だが! 空中なら!)

春彦「ジュロン!」

ルド「っ! 4本同時に!? きゃあ!?」

清麿「よし! じいさん、もう大丈夫だ」

客「よおおおおし!!! たすかったぞー!!!」

清麿「これで園内にいた奴は全員だな?」

大学生「あぁ」

清麿「よし、じゃあ早く逃げろ!」

大学生「あ、おい、お前は逃げないのか?」

清麿「あぁ……独りで踏ん張ってくれてる奴がいるからな」

清麿(もう少しだ……耐えてくれよ、ルド!)

ルド「っ……く、あぁっ……」メキメキ……

春彦「ずいぶん苦しそうだな」

ルド「……よ、余裕をこいていられるのも今のうち、よ……あんたたちなんて、清麿が戻ってくればすぐに……」

春彦「電撃を出してこの触手を打ち破る気か? 無理だな」

春彦「お前の手のひらは触手によって固定された状態になっている」

春彦「いくらお前が電撃を撃っても電撃は何もない場所にしか飛んでいかない」

春彦「もうお前に勝ち目はないんだよ!」

メキッ

ルド「っ!」

ルド(腕が、それに、足も……このままじゃ、折られ……)

清麿「ルド! 待たせた!!!」

ルド「!」

清麿「Bだ! ザケル!!!」

ルド「はぁっ!!!」バチッ

春彦「なに!?」

春彦(角から電撃を出して触手を焼ききっただと!? まさか、角からも出せたなんて!?)

ルド(清麿の言ったとおり、基本的に手からだけ電撃を出していれば相手が手からしか電撃を出せないと勘違いをする。そしてその予想が外れたときに大きな隙が出来るし逆転への糸口にもなる!)

ルド「っ……少し、痺れたじゃないの……」

清麿「コントロールしたのは自分だろ?」

ルド「けど、これで終わりに出来るわね」

清麿「あぁ!」

清麿「ザケル!」

春彦「っ! くそおおおお!!!」

バチッ!!!

清麿「……はぁ、はぁ……」

ルド「っ……き、清麿、あいつら!」

清麿「いなくなって……クソ、逃げられたか……」

ルド「でも、正直、こっちも限界だったから……」

清麿「……あぁ、助かった……」

春彦「くそ! 相手の心の力がどれだけ残ってるか、わかれば……!」

スギナ「だが、いずれチャンスは来る。それを待とう」

春彦「あぁ、そのためにも更にトレーニングを」

??「いや、その必要はない。お前はもう消えるのだからな」

春彦「! なんだ、てめぇ! まさか、魔物……」

??「消えろ」

カッ!!!





ツクシ「それで、逃げられちゃったのね」

ルド「……」

ツクシ「……ルド、どうしたのよ、そんな顔して」

ルド「……あの、私の手から雷が出たことは、あの……」

ツクシ「ねぇ、あんた、そんなところ見た?」

大学生「さぁ、命を救ってくれたかっこいいヒロインとヒーローなら見たけどな」

ルド「……つ、ツクシさん……」

清麿「……帰るか」

ルド「えぇ!」

ツクシ「それと」

ルド「?」

ツクシ「清麿はイケメンだし、は焼く行動を起こさないと後悔するかもね」ごにょ

ルド「っ!!!//////」

ルド「だ、だから、ちがいますってばー!//////」

おまけ、発情ルドちゃん

ルド「清麿は岩島くんとUFOを呼びに行って留守、華さんも買いものかぁ」

ルド(暇だなぁ)

ルド「もうすぐ洗濯物もたたみ終わっちゃうし」

ルド「……ん?」

清麿のパンツ

ルド「……っ//////」

ルド(うぅ、お城にいたときとは違って誰のパンツかわかるからなんだか恥ずかしい)

ルド(……)

ルド(……)自室に帰ろうと1階をうろちょろ

ルド(……)15分かけて階段に到着後2回をさまようこと10分

ルド「……も、もって帰ってきてしまった……これじゃ、私変態以外の何でも……」

ルド「……」

ルド「くんくん……すー……」

ルド「って、わ、私何してるの!?」

ルド「き、清麿の匂いでなんて……っ……うぅ……」



>>99
ルドは清麿の下着を使ってナニをしますか?

そりゃあ、オナニーよ
自分の部屋で片手で清磨のパンツを持って嗅ぎながら、もう片方の手でオナニーをする

ルド「……すー…………」

ルド(うぅ、ダメ、全然やめられない……これじゃ、変態だよ……)

ルド(身体が熱い……私、何、して……)モジモジ

ルド(なんなのよ、この感じ……胸が、下半身が……うぅ……)

ルド(清麿が、清麿が悪いんだから……)

ルドはスカートのスリット部分から手を入れるとそっとパンツに触れる

ルド(……す、少し、湿って……まさか、私、おもらししちゃって!?)

ルド(本当に、私、なにやって……)くちゅり

ルド「んっ……!//////」

ルド(い、今の、何? すごく、気持ちいい……)

ルド(……も、もう一度だけ)グチュッ

ルド「あっ……んっ……//////」

ルド(だ、め……止まらなく……!)

ルド「パンツ、汚れ、ちゃ……/////」

ルドはパンツのひもを解くとそれを脱ぐ
そして清麿の下着を顔に押し付けながらスリットの中を弄り続ける
最初は恐る恐る、少しだけ触れていた手も、やがては快感を求めるように動きが早くなっていった
そして……

ルド「っ……なにか、きちゃっ……んんっ……!///////」

ビクビクと痙攣をし、そして力尽きたようにぐったりするルド

ルド(きもち、よかった……はまっちゃい、そう……/////)

ルド(清麿の、下着……ぐちゃぐちゃになっちゃった……また、洗わないと……//////)

>>101-103
多数決取ります
1この話は正史にする
2この話を正史にはしない

記憶に深く封印するなら1でいいけど、そんなの無理だろうし2かな

マリ子「おはよー」

スズメ「おはよう、清麿君!」

清麿「あぁ、おはよう」

ルド「お、おはよ」

マリ子「……?」

マリ子(清麿君、なんかルドちゃんと距離遠くない?)ヒソヒソ

清麿(いや、なんだか昨日から様子がおかしくて)ヒソヒソ

スズメ(マリ子ちゃんと清麿君が内緒話を!?)ガーン

金山「おい、高嶺!」

清麿「!?」

ルド「あ、金川? 何よ朝っぱらから」

清麿(俺かと思った、そう言えば最近苗字じゃ呼ばれないな)

金山「金山だ!」

ルド「で、何の用よ?」

金山「てめぇにリベンジしにきたんだよ!」果たし状バーン!

清麿(果たし状って、いつの時代だよ)

ルド「ふん、もう一回吹っ飛ばしてあげる」

清麿「仲村、止めないでいいのか?」

マリ子「ルドちゃんなら大丈夫でしょ?」

清麿(オレが心配してるのは金山なんだけど)

清麿「で、いつ喧嘩するんだ?」

ルド「放課後だって……後清麿、ちょっと近い//////」

清麿「そうか?」

山中「しかし、あいつも懲りないな」

岩島「もしかして殴られるのが快感になったとか?」

マリ子「うわぁ」

スズメ「ねぇねぇ、果たし状見せてー」

ルド「えぇ。これよ」

清麿「どれどれ……っ!?」

山中「どうした、清麿!」

清麿「な、なんてこった……あいつ、考えやがった……!」

スズメ「き、清麿君?」

清麿「……だめだ、ルドは勝てない、100%だ!」

マリ子「そ、そんな! いったいどんな勝負方法を!?」

清麿「勝負自体は普通なんだ……。武器を使用禁止で1対1での決闘。問題はそこじゃない!」

スズメ「じゃあ、どうして……!」

清麿「皆、ここを読んでくれ!」

皆「……」

果たし状「今日の放課後、高嶺ルドに17時ちょうどに体育倉庫裏にて決闘を申し込む! 武器の使用は認めない! そして必ず一人で来るように! ただし、「時間に現れなかった場合オレの不戦勝にする」!」

マリ子「そ、そんな!」

スズメ「ルドちゃんは未だに教室から女子トイレまでたどり着くことも出来ないのに!」

山中「体育倉庫裏だなんて……」

岩島「たどり着けるはずがない!」

清麿「もちろん、以前屋上へ行ったときのようにただ上を目指しても到底たどり着ける場所ではない! しかも、一人で来るように念を押している! なんて作戦だ!」

ルド「皆私のことをどういう風に考えてるのよ」

放課後16時55分

金山「この時間になってもルドは現れない!」

金山「オレの不戦勝は決まったようなものだ! アッハッハッハッハ!」

後ろの草むら

清麿(あいつはそれでいいのか?)

山中(まぁ、あれだけ連敗していたらプライドも気に出来ないんだろうな)

マリ子(でも、スズメと岩島くん、うまくやってるかしら?)




スズメ(清麿君の作戦は)

岩島(先回りをして体育倉庫裏への反対方向を示した看板を置いていくという作業)

ルド「……」

スズメ(なんで見事に矢印の逆方向へ行くの!?)

岩島(ルドちゃんって意外と馬鹿なんじゃ)





3分後

ルド「ここでいいわね!?」

金山「な、何いいいい!!!? お前、本当に一人出来たのか!?」

ルド「えぇ、親切に誰かが看板を用意してくれてたおかげでね!」

スズメ&岩島(その看板の逆方向へ向かってたけどね)

金山「こうなったらやけだ! 俺の本気を見せてやる!」

ルド「ふん、いつも通りふっ飛ばしてあげる!」

清麿「なぁ、オレがルドをここまで誘導するアイデアを出したくせにこんなことを言うのもあれだけど、流石に金山があわれすぎないか?」

山中「たしかにな……」

マリ子「ルドちゃんにぼこぼこにされるのが日常になりかかってるしね」

岩島「突っかかってるのは金山だけどね」

スズメ「何とかできないかな?」

清麿「よし」

ガサッ

清麿(おーい、ルド!)金山の死角から顔を出す

ルド(? 清麿?)

清麿(今回くらい負けたふりをしてやれ)口パク

ルド(もう二度と突っかかってこないくらいぼこぼこにしてやれ? 任せておいて!)

清麿(よし、伝わったようだな!)

金山「かかってこ……」

ルド「オラオラオラオラオラオラオラアアアアアアア!!!!」

金山「ごあああああああ!!?」

清麿(伝わってなかったあああああああ!!!)

金山「くそ、オレは一生こいつには勝てないのか……」

山中「立て!!! 金山!!!!」

岩島「そうだー!ここで負ければもう一生ルドちゃんに勝てないぞー!」

スズメ「がんばってー!」

マリ子「男ならたちなさーい!」

ルド(え、なにこれ、私が悪役みたいになってるんだけど……)

金山「うおおおお!!!」

清麿「いけええええ、金山ああああ!!!」

ルド(こ、これって殴られておいたほうがいい流れ!? そっちのほうがいいのよね!?)

ルド「っ……!」

ボカッ!!!

全員「あ」

ルド「……ダメってわかってたけど、無意識にカウンターしてしまった……」

金山「」

こうして金山の誇りを賭けた戦いは終わりを告げた。
そんなことがあったおかげか、金山もクラスに少し溶け込めたらしい。

帰り道

清麿「あ、悪い。学校に忘れ物した」

ルド「えぇ、じゃあ先に帰ってるわね」

清麿「いいからお前はここから動くな。絶対動くな!」

ルド「な、何よ、流石にここから家にくらい帰れるわよ!」

清麿「絶対迷子になるからだめだ!」

ルド「……はいはい」

ルド(はぁ、ついていけばよかったかしら?)

ルド(ん?)

?「コルル、危ない!!!」

ルド「!」

ルド(あの子、トラックにはねられそうに……!)

?「ゼルク!!!」

ルド「っ!?」

ルド(魔本と、呪文!?)

ガシャン!!!

ルド「っ!」

コルル「うわあああ!!!」

ルド(暴走系の呪文!? こんな場所で……止めなきゃ!)

ルド「あなた、早く本から手を離しなさい!」

?「え? っ……手が、離れない……!」

ルド(っ……こうなったら、私が止めるしか)

コルル「お前、魔物の子か!」

ルド「えっ……」

ルド(暴走の術であんなに意識がはっきりと……まさか……!)

ルド「とにかく、一度おとなしくさせるから!」

?「!? やめて、コルルを傷つけないで!」

ルド「あ、あなた、なに言って、この状態がわからないの!?」

ズシャッ!

ルド「っ……きゃあ!!?」

ルド(制服のまま、戦いたくはないけど……しょうがない!)

ルドはコルルの攻撃を防ぐ為にコルルの両手を蹴り上げ、そのまま腹に蹴りを入れる

?「お願い、やめて!」

ルド「落ち着いて聞きなさい! あれはコルル……だったかしら? 彼女とは別の人格なの! 一度術が切れるまで人格はのっとられたまま! だから一度術が切れるまで待つ必要があるわ!」

ルド「でもそれまでの間にあの子はきっと他の誰かを傷つける! それは多くの別の誰かにあなたと同じ気持ちを負わせることになるのよ!?」

ルド「きっと、あの子だってそんなことは望んでいないわ!!!」

ルド(そう、あのときの、私のように……きっと、止めてほしいと願っているはず!)

?「……」

ルド「大丈夫、必ずあの子を助けるから!」

ルド「来なさい!」

コルル「うわあああ!!!」

ルド(爪を使った攻撃、でも、暴れ方は素人。これなら、冷静になれば避けられる!)

ルド(とはいえ……)

すぱっ!

ルド(当たるのは流石にまずいわね。制服がボロボロになるのは本当に困るし)

ルド(でも、さっきの説得もあって、心の力ももうすぐ尽きそうね。よかっ……)

清麿「ルド! 魔物か!?」

ルド「っ!? き、清麿、タイミングが悪いわよ!」

清麿「ザケル!!」

ルド「ま、まちなさっ……っ!!」

ルドは咄嗟に角からザケルを出す

ルド(あ、危ない、あの子に当てるところで……って、あの子は!?)

清麿「っ!」

ルド(清麿のほうに!?)

ルド「間に合え!!」

清麿「うっ!」

ルド(だ、だめ、まにあわ……)

グサッ!

清麿「!」

ルド「……あ、あなた……!」

?「コルル、お願い、もう、やめて」

ルド(あのパートナー! 清麿をかばって……!)

コルル「……う、あ……」

しゅうう……

ルド(! 術が解けた……!)

清麿「これで応急処置は完璧なはずだ」

しおり「あ、ありがとう……」

ルド「えっと、しおりさんだっけ? それとこの子がコルル、でいいんですよね?」

しおり「はい……」

ルド「魔界の王を決める戦いのことはどのくらい聞いてるんですか?」

しおり「その、まったく……」

ルド「そうですか……」

コルル「……う……」

清麿「!」

ルド(起きたみたいね)

ルド「コルル、大丈夫?」

コルル「あ、あなたは……っ!?」

コルル「しおりおねーちゃん!? どうしたの、そのケガ! ……これ……は……」

コルル「そう、なのね……私、なのね……」

清麿「……」

しおり「何言ってるの、コルル……? もう終わったの! もう済んだのよ!」

コルル「でも、私がやったんでしょ? 私が、皆を傷つけたんでしょ?」

ルド「違うわ」

コルル「!」

ルド「これをやったのはもう一人のあなた。暴走の術の人格よ」

コルル「それなら、やっぱり、私のせいで!」

ルド「そうかもしれない。でも、これはあなたを守ろうとした結果よ」

コルル「……」

ルド「車にはねられそうになったあなたを助ける為にしおりさんが術を唱えた。だからこうなったの」

コルル「……なら、この本を燃やして! そうすれば、もう誰も傷つかないから!」

清麿「だ、だが、燃やせばコルルは消えて魔界へ帰って……!」

しおり「!? な、なによ、それ……」

ルド「……」

パシンッ!

コルル「っ……」

ルド「事情は、よくはわからないわ。けど、彼女が術を使ってまであなたを助けようとしたということは、それだけあなたを失いたくなかった。助けたかったのよ。たとえ、自分が傷つくとしても」

ルド「あなたはその思いを無駄にするつもり!?」

コルル「でも、これ以上おねえちゃんと一緒にいればお姉ちゃんをまた傷つけちゃう! それに、私、聞いたことがあるの! この戦いで、私みたいに戦う意思の弱い子には、別の人格が与えられることがあるって」

ルド「……それは嘘よ。あなたの人格がもうひとつある理由は確かにそれに近いかもしれない。でも……」

清麿(ルド? なんか、いつもと違って、雰囲気がどこか……)

ルド「暴走の術には二つのパターンがあるわ。本能に任せて大暴れをする術。そしてもうひとつが別の人格と入れ替わる術。あなたは後者の術で暴走をしたわ」

ルド「でも、その人格が生まれた理由はおそらく、あなたを守る為よ」

コルル「え……?」

ルド「あなたは確かに戦う意思が弱い、でも、それゆえにあなたの中であなたを守る為に戦う為の人格が生まれた。それが、術を使っている最中のあなたよ。誰かを傷つけることに怯えず済むように、誰かを傷つける感覚を覚えていなくて済むように」

ルド「なによりも、その優しいあなたの人格を守る為に。彼女は、生み出されたの」

コルル「……」

ルド「そう……私とは、違って」ボソッ

コルル「え?」

ルド「な、なんでもないわ。とにかく、そのもうひとつの人格はまだ生まれたての子供と同じ。確かに制御も戦わないで暮らすことも難しいかもしれない。でも、もう一度自分の家族である人のことを考えてあげて。こんな別れなんて、絶対にいやに決まってるから」

ルド「……私のように、後悔はしないで」

コルル「……」

ルド「さ、清麿。帰りましょ」

清麿「い、いいのか?」

ルド「えぇ、言いたいことも言ったし、それに……後は彼女たちが決めることだから」

清麿「……ところで、さっきの言葉って」

ルド「……いつか話すわ。私自身、まだ、乗り越えられていないから」

清麿(さっき言ってた暴走の術。それに関する知識の多さや絶対に使ってはいけない第4の術……)

清麿(……ルド、いったい何を抱えてるんだ?)

今回ここまで
あけおめことよろです
次回安価回挟んで初の別の魔物が主役回やります

>>114
お願いします




ここで影形がない魔物もなんだし、ブラゴで

あ、すいません。安価は日常回です
どの魔物の話をやるかは決まってます、すいません!

>>117
再安価

どの魔物に当たってもいいように「パートナーとの出会い」で

普通に日常回をやるってことでは?
もしそうなら登校中に紐がほどけ、1日ノーパンで過ごすことになったルド

>>118さんのいうとおり、日常回ってことでした
魔物は「コルル編」を少しやります。
ブラゴ編は林間学校の後にやります。


清麿(昨日の一件以来、ルドは普段どおりだ)

清麿(けど、俺にはあいつが無茶をしているようにも見える)

清麿(思えば、俺はルドのことをほとんど知らない)

清麿(今は話せないといっていたが……俺はちゃんとあいつと向き合えるときが来るのだろうか)

子供「わー!」たったったっ

ルド「きゃっ!?」ドンッ!

子供「わぁっ!?」ズテッ!

ルド「ご、ごめんね、でもよそ見して歩いちゃダメよ」

子供「うん、ごめんなさーい!」たったったっ

清麿「……」

ルド「……清麿、どうしたの、早く行くわよ」

清麿「あ、あぁ!」

ルドのパンツ「ひらひら~……」←子供がぶつかったときに何かの拍子で解けた紐パンツ

ルド「……」←気づいてない





学校

ルド(……な、なんで……)

ルド(わ、私、パンツはいてない!?)

ルド(何で、朝ははいてたし、いくらひもでもこんな突然脱げるなんて!?)

ルド(お、落ち着きなさい、ルド。急に体調が悪くなったって言って帰らせてもらえばいいのよ!)

ルド(それで、なんとかこんな格好で学校にいなくて済む……)

岩島「なぁ、清麿! 知ってるか? 今日の給食町のケーキ屋のデラックスプリンがデザートなんだってよ!」

清麿「へー、何かの記念日なのか?」

金山「先公のワイフの誕生日らしいぜ」

清麿「関係あるのか、それ?」

ルド(帰れない!!! 絶対プリン食べたい!!!!)

ルド(でも、流石にパンツをはいていない状態なんて耐えられない)

ルド(何か、なにか対策は!?)

>>121
1 ない、現実は非情である
2 清麿のを脱がして履こう
3 ジャージを履こう
4 何か思いつくものがあれば(エロ展開は除く)

最近仕事が忙しくて全然進められずすいません!
今週末は出来れば来ようと考えています、もう少々お待ちください!

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